JP3000909U - 環状物の気密性検査装置 - Google Patents

環状物の気密性検査装置

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JP3000909U JP1994000075U JP7594U JP3000909U JP 3000909 U JP3000909 U JP 3000909U JP 1994000075 U JP1994000075 U JP 1994000075U JP 7594 U JP7594 U JP 7594U JP 3000909 U JP3000909 U JP 3000909U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下部シール用ガスケット20を有する第1シ
ール部1と上部シール用ガスケット70を有する第2シ
ール部2とでリムCの上下の環縁をシールすると共に、
該リムCの周囲をベル型チャンバ66で覆い、リムCの
外面とベル型チャンバ66の内面とによって形成される
気密室82に、ガス導入管28を介して圧縮ガスを導入
する。上記ベル型チャンバ66内における上記リムCの
内側には、複数のガス漏れ検出用のセンサ46…を備え
た下部および上部センサ支持ヘッド40・72が設けら
れており、リムCの環状壁Ccircleに欠損が存在するこ
とによって気密室82からリムCの環内部にガスが漏れ
ると、上記センサ46…がそれを検知する。 【効果】 リムC等の環状被検査物のガス漏れの有無
を、迅速且つ確実に検出することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両タイヤ用リム等の環状物のガス漏れの有無を検査する気密性検 査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、乗用車用タイヤとしては、タイヤ内面にインナーライナーと呼ばれる薄 いゴム層を形成したチューブレスタイヤが広く用いられている。
【0003】 この種のタイヤを使用する場合、そのタイヤが取り付けられたリムと該タイヤ とで高圧空気を保持する圧力容器が形成されるので、タイヤだけでなくリムも完 全な気密性を有していなければならない。したがって、チューブレスタイヤが取 り付けられるリムに対しては、タイヤ内の空気圧を保持することができなくなる ような構造上のあらゆる欠損を発見するために、注意深く検査する必要がある。 尚、今日では、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽合金製のリムが多用 されているが、このような軽合金製のリムの場合、特に、空気が漏れるような微 細な孔や亀裂が発生し易いので、より精密な検査が要求される。
【0004】 従来より、リムの気密性をチェックするための様々なシステムが知られている 。その一例としては、X線を使用してリムの構造の緻密性を調べるものがある。 また、その他にも、水、空気、またはテスト用ガスを用いてリムの気密性をチェ ックするシステムもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のX線を使用したリムの気密性チェックシステムでは、製 品中の微細な亀裂を検出することはできるが、その微細な亀裂が空気漏れを起こ す程の傷かどうかが明確にはわからないという問題がある。
【0006】 また、水、空気、またはテスト用ガスを用いたリムの気密性チェックシステム では、検査の合否が検査員の判断に委ねられるので正確性を欠き、その上、この システムでは検査に長時間を要し、ひいては製造コスト高を招来するという問題 がある。
【0007】 本考案は、上記に鑑みなされたものであり、その目的は、車両タイヤ用リム等 の環状物のガス漏れの有無を迅速且つ確実に検出することができる環状物の気密 性検査装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る環状物の気密性検査装置は、例えば車両タイヤ用リム等 の環状被検査物の環状壁のガス漏れの有無を検査するものであって、上記の課題 を解決するために以下の手段が講じられていることを特徴とするものである。
【0009】 即ち、上記気密性検査装置は、上記環状被検査物の一方の環縁に圧接して気密 シールを行う環状の第1シール部材(例えば、柔軟性および弾力性を備えた材質 からなるガスケット)を有し、上記環状被検査物を所定の検査位置で支持する第 1シール手段と、上記環状被検査物の他方の環縁に圧接して気密シールを行う環 状の第2シール部材(例えば、柔軟性および弾力性を備えた材質からなるガスケ ット)を有し、上記環状被検査物を上記の検査位置で支持する第2シール手段と 、上記の検査位置に装着された上記環状被検査物を収容できる内部空間を有し、 上記環状被検査物の検査位置への着脱を可能とする開放位置と上記検査位置に装 着された環状被検査物の周囲を覆ってその内部が気密状態になる密閉位置との間 を移動可能なベル型チャンバと、上記第1シール手段および第2シール手段によ ってその環内部と環外部とが隔離された環状被検査物の環状壁外面部と上記密閉 位置にあるベル型チャンバの内面部とによって形成される気密空間に、所定ガス 圧の検査用ガス(例えば、空気等)を導入するガス導入手段と、上記密閉位置に あるベル型チャンバの内部空間内に存在し、上記検査用ガスが上記環状被検査物 の環状壁の欠損部を通過して環内部に侵入するのを検出する少なくとも1つのガ ス漏れ検出手段とを備えている。
【0010】 また、請求項2の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記環状の第1シール部材の中心を通る軸方向に延びる、上記ガス漏 れ検出手段を収納可能な検出手段収納部を有し、上記ガス漏れ検出手段は、上記 検出手段収納部内に収納される待機位置と、上記第1シール部材の位置よりも環 状被検査物の環内部側に突出した動作位置との間を移動可能に設けられているこ とを特徴とするものである。
【0011】 また、請求項3の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記ガス漏れ検出手段は、上記ベル型チャンバの略中心を通る軸上に 設けられ、該ベル型チャンバの動きに連動して上記の軸方向に往復移動すること を特徴とするものである。
【0012】 また、請求項4の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記環状の第1シール部材の中心を通る軸方向に延びる、上記ガス漏 れ検出手段を収納可能な検出手段収納部を有し、上記ガス漏れ検出手段は、上記 検出手段収納部内に収納される待機位置と上記第1シール部材の位置よりも環状 被検査物の環内部側に突出した動作位置との間を移動可能に設けられている第1 検出手段と、上記ベル型チャンバの略中心を通る軸上に上記第1検出手段と対向 して設けられ、該ベル型チャンバの動きに連動して上記の軸方向に往復移動する 第2検出手段とからなることを特徴とするものである。
【0013】 また、請求項5の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項3の構成 において、上記第2シール手段は、上記ベル型チャンバの内部空間内に収容され ると共に、上記ガス漏れ検出手段と一体的に設けられていることを特徴とするも のである。
【0014】 また、請求項6の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項4の構成 において、上記第2シール手段は、上記ベル型チャンバの内部空間内に収容され ると共に、上記第2検出手段と一体的に設けられていることを特徴とするもので ある。
【0015】 また、請求項7の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記ガス漏れ検出手段が超音波センサであることを特徴とするもので ある。
【0016】 また、請求項8の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記第1シール部材と第2シール部材との少なくとも一方は、円錐台 状であってそのシール面が同心の複数の段面を有するステップ状に形成されてい ることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】
上記請求項1の構成によれば、環状被検査物は、所定の検査位置において、そ の両環縁が上記第1シール手段および第2シール手段により気密シールされ、そ の環内部と環外部とが隔離された状態で上記両シール手段に支持される。
【0018】 この環状被検査物の検査位置へのセットは、ベル型チャンバを開放位置に保持 した状態で行われる。上記のように環状被検査物がセットされた状態で、ベル型 チャンバを密閉位置に移動させると、その内部が気密状態となるベル型チャンバ 内に上記環状被検査物が収容されることになり、環状被検査物の環状壁外面部と ベル型チャンバの内面部とによって気密空間が形成される。
【0019】 上記の状態において、ガス導入手段により、上記の気密空間内に所定ガス圧の 圧縮された検査用ガスを導入すれば、もし、上記環状被検査物の環状壁に圧縮空 気等の検査用ガス漏れるような孔や亀裂等の欠損が存在していれば、上記気密空 間内の検査用ガスが、環状壁の欠損部を通過して環内部に侵入することになる。 このような環状壁のガス漏れは、ベル型チャンバ内のガス漏れ検出手段によって 検出される。
【0020】 したがって、上記の検査用ガスのガス圧を実際の使用条件と同程度かまたはそ れよりも高く設定すれば(例えば、環状被検査物がチューブレスタイヤ用のリム であれば、検査用ガスのガス圧をタイヤ内空気圧と同程度かそれより高く設定す れば)、実際の使用条件においてガス漏れを起こすような欠損部が環状被検査物 に存在するか否かを、検査員の判断に委ねることなく迅速且つ確実に判定できる 。
【0021】 上記請求項2の構成によれば、上記ガス漏れ検出手段を収納可能な検出手段収 納部が設けられており、上記ガス漏れ検出手段は、上記検出手段収納部内の待機 位置と、第1シール部材の位置よりも環状被検査物の環内部側に突出した動作位 置との間を移動する。したがって、上記環状被検査物の検査位置への着脱を行う 際には上記ガス漏れ検出手段を検出手段収納部内の待機位置に引っ込め、検査中 にはガス漏れ検出動作が可能な動作位置に移動させれば、上記環状被検査物の検 査位置への着脱の際に、環状被検査物がガス漏れ検出手段に衝突して該ガス漏れ 検出手段が破損するといった事態が回避できると共に、ガス漏れ検出手段が邪魔 にならずに容易に着脱が行える。
【0022】 上記請求項3の構成によれば、上記ガス漏れ検出手段は、上記ベル型チャンバ と同じ軸上に設けられ、該ベル型チャンバの動きに連動して上記の軸方向に往復 移動する。したがって、上記環状被検査物の検査位置への着脱を行う際に上記ベ ル型チャンバが開放位置に移動するとき、それに連動して上記ガス漏れ検出手段 が検査位置から退いてベル型チャンバ内に収納されるようにすれば、上記環状被 検査物の検査位置への着脱の際に、環状被検査物がガス漏れ検出手段に衝突して ガス漏れ検出手段が破損するといった事態が回避できると共に、ガス漏れ検出手 段が邪魔にならずに容易に着脱が行える。
【0023】 上記請求項4の構成によれば、上記請求項2に記載のガス漏れ検出手段と同様 の構成の第1検出手段と、上記請求項3に記載のガス漏れ検出手段と同様の構成 の第2検出手段とを備えており、上記請求項2および請求項3と同様に、環状被 検査物が第1および第2検出手段に衝突してこれらの検出手段が破損するといっ た事態が回避できると共に、これらの検出手段が邪魔にならずに容易に着脱が行 える。また、2つの検出手段が対向して設けられているので、車両タイヤ用リム などのようにその環内部に輪心等の壁が形成されている場合でも、確実にガス漏 れを検出することができる。
【0024】 上記請求項5または請求項6の構成によれば、上記第2シール手段は、上記ベ ル型チャンバの内部空間内に収容されると共に、上記第2検出手段と一体的に設 けられているので、上記環状被検査物の検査位置への着脱を行う際に上記ベル型 チャンバが開放位置に移動するとき、それに連動して上記第2検出手段とともに 第2シール手段も検査位置から退いてベル型チャンバ内に収納される。このため 、環状被検査物の検査位置への着脱がさらに行い易くなる。
【0025】 上記請求項7の構成によれば、ガス漏れ検出手段が超音波センサである。この 場合、上記環状被検査物の環状壁の内面に、高い表面張力を有する液体を予め塗 布しておけば、環状壁にガス漏れを起こすような欠損部があればその部分に泡が 発生し、その泡が壊れるときに超音波が発生するので、上記超音波センサによっ てガス漏れを検出することが可能となる。この場合、環状壁にガス漏れを起こす ような欠損部があれば、直ちにその部分から超音波が発生するので、上記超音波 センサを用いた場合には、短時間でガス漏れを検出することができる。
【0026】 上記請求項8の構成によれば、上記第1シール部材と第2シール部材との少な くとも一方は、円錐台状であってそのシール面が同心の複数の段面を有するステ ップ状に形成されているので、径の異なる複数の環状被検査物を所定の検査位置 に安定に保持できる。即ち、上記のシール面が同心の複数の段面を有するので、 各段面によって環状被検査物のセンタリングがなされ、確実な位置決めが可能で ある。
【0027】
【実施例】
〔実施例1〕 本考案の一実施例について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0028】 本実施例に係る気密性検査装置10は、環状被検査物としての車両タイヤ用リ ムのガス漏れの有無を検査するものであり、図1に示すように、ベース部材12 と、このベース部材12に立設された4本の支柱14…(図2および図3参照) とからなる固定された枠組みを備えている。勿論、上記枠組みを構成する支柱1 4の数はこれに限定されるものではなく、例えば、上記の4本の支柱14…を後 述の実施例2に示すように1つの支持部材によって代用することもできる。
【0029】 上記ベース部材12の上面部16には、検査しようとするリムの下側環縁を支 持し且つ該リムの下側環縁をシールするための第1シール部(第1シール手段) 1が設けられている。上記第1シール部1は、上記ベース部材12の上面部16 に設けられた環状プレート18と、この環状プレート18上に設けられて柔軟性 および弾力性を備えた材質からなる環状の下部シール用ガスケット(第1シール 部材)20と、この下部シール用ガスケット20のカバーであって柔軟性を有す る材質からなる環状の被覆部材22とを備えている。
【0030】 図4に示すように、上記環状プレート18の上面(下部シール用ガスケット2 0が取り付けられる面)は、外周に近くなるほど高さが高くなる円錐台状に形成 されており、この面に取り付けられる下部シール用ガスケット20もそれに対応 するようにテーパー状になっている。
【0031】 上記被覆部材22は、半径方向の断面が略L字状の柔軟性部材であり、上記環 状プレート18の外周部にそって該環状プレート18と一体的に設けられ、その 上部には、少なくとも部分的に上記下部シール用ガスケット20を覆うように中 心に向かって延びる円環状の上カバー22aが形成されている。
【0032】 上記被覆部材22、環状プレート18、および下部シール用ガスケット20の 間に形成されるギャップには、上記下部シール用ガスケット20を洗浄するため の洗浄液を導入するための洗浄液導入管30が連通している。上記被覆部材22 は、上記洗浄液が周囲に飛び散るのを防ぎ、上記洗浄液による下部シール用ガス ケット20の洗浄効率を高める機能を有する。
【0033】 上記ベース部材12の上面部16における上記環状プレート18の外側には、 所定ガス圧の圧縮された検査用ガスを導入するためのガス導入管(ガス導入手段 )28の開口部が接続されており、上記ガス導入管28を介して、後述のベル型 チャンバ66内に検査用ガス(例えば空気)が導入されるようになっている。
【0034】 また、上記気密性検査装置10は、上記環状プレート18および下部シール用 ガスケット20と同じ中心を通る垂直軸を中心軸とする略円筒状のハウジング( 検出手段収納部)32を有している。上記ハウジング32は、上スリーブ34と 、固定リング37と、下スリーブ36とから構成されている。上記上スリーブ3 4の上部には半径方向に延びる円環状のつば部が形成されており、該つば部が例 えば螺子(図示せず)によって上記環状プレート18に固定されている。上記固 定リング37は、螺子38によってベース部材12に締結されており、該固定リ ング37と下スリーブ36とは溶接によって接続されている。
【0035】 上記ハウジング32の底面部には、該ハウジング32内に溜まった液体(例え ば、上記の洗浄液や後述するリムの内面部に塗布される高い表面張力を有する液 体等)を排出するための排水孔33が形成されている。
【0036】 上記ハウジング32は、待機位置と動作位置との間を移動可能に設けられた下 部センサ支持ヘッド(ガス漏れ検出手段、第1検出手段)40を収納するように なっている。上記待機位置とは、図4中に一点鎖線で示されるように、ハウジン グ32内に下部センサ支持ヘッド40を引っ込めたポジションであり、一方、上 記動作位置とは、同図中に実線で示されるように、上記下部シール用ガスケット 20の高さよりも下部センサ支持ヘッド40を少なくとも部分的に突き出したポ ジションである。
【0037】 上記下部センサ支持ヘッド40は、ヘッドベース42と該ヘッドベース42に 固定されたカップ部材44とから構成されている。上記カップ部材44は、空気 やその他のガスの漏れを検出するのに適した多くのセンサ46…を備えており、 それに関連した電気的接続機能(図示せず)を有している。上記センサ46の一 例としては、米国特許番号4,416,145号の発明に示されているような超 音波センサが挙げられる。上記センサ46…の検出出力は、下記の中空状のシャ フト48内を通るリード線等の電気的接続手段によって外部に取り出される。
【0038】 上記下部センサ支持ヘッド40には、ガイド部材50に案内されて垂直方向に スライドする中空状のシャフト48の一端が取り付けられている。上記シャフト 48の下端は、連結アーム52によってピストンシリンダ駆動ユニット56のシ ャフト54に連結されている。また、上記ピストンシリンダ駆動ユニット56は 、上記ガイド部材50に固定されている。そして、上記ピストンシリンダ駆動ユ ニット56は、上記連結アーム52およびシャフト48を介して、上記下部セン サ支持ヘッド40を待機位置と動作位置との間で移動させる。尚、上記下部セン サ支持ヘッド40を駆動する手段としては、上記の構成に限定されるものではな く、例えば、ボールねじ装置を用いることもできる。
【0039】 図1に示すように、支柱14…の上端部には、上面プレート60が固定されて いる。そして、上記気密性検査装置10は、上記上面プレート60に対して垂直 方向に移動する(上記支柱14…に沿って上下方向に移動する)可動部62を備 えている。上記可動部62の上下移動は、垂直方向に設けられたピストンシリン ダユニット64によって実現される。尚、上記可動部62を駆動するためのピス トンシリンダユニット64の数はなんら限定されるものではなく、1またはそれ 以上であってもよい。また、上記可動部62を上下に駆動する手段は、上記ピス トンシリンダユニット64に限定されるものではなく、ボールねじ装置等の他の 駆動手段を用いることもできる。
【0040】 上記可動部62は、上記上面プレート60と略平行に設けられた可動プレート 63と、上記可動プレート63の下面に設けられてその壁面が下方に延びて底部 が開口したベル型チャンバ66とを備えている。また、上記ベル型チャンバ66 の下端部には、図4に示すように、該下端部がベース部材12の上面部16と当 接したときにベル型チャンバ66内の気密性を保持するためのガスケット67が 取り付けられている。
【0041】 上記可動部62のベル型チャンバ66は、検査位置にセットされたリムCを収 容できる内部空間を有し、上記リムCの検査位置への着脱を可能とする開放位置 (図1参照)と、上記検査位置に装着されたリムCの周囲を覆ってその内部が気 密状態になる密閉位置(図4参照)との間を往復移動する。
【0042】 上記ベル型チャンバ66内の空間には、リムの上側環縁を支持し且つリムの上 側環縁をシールするための可動式の第2シール部(第2シール手段)2が設けら れており、該第2シール部2は、上記ベル型チャンバ66の上下移動に連動して 上下方向へピストン運動を行うピストンである。上記第2シール部2は、支持フ レーム68を備え、この支持フレーム68には、上部シール用ガスケット(第2 シール部材)70および上部センサ支持ヘッド(ガス漏れ検出手段、第2検出手 段)72が設けられている。
【0043】 上記上部シール用ガスケット70は、リムの上側環縁に当接して該当接部の気 密性を保持するためのものであり、径の異なる複数のリムCに対応できるように 、略円環状且つ円錐台状であってその内面シール部が同心の複数の段面を有する ステップ状に形成されている。この上部シール用ガスケット70は、上記支持フ レーム68の円錐台状下端面に固定されている。
【0044】 上記上部センサ支持ヘッド72は、上記支持フレーム68の略中央部に形成さ れたスペース74内において、支持フレーム68に固定されている。上記支持フ レーム68に固定された上部センサ支持ヘッド72は、中空状のガイドシャフト 75と一体的に設けられている。上記ガイドシャフト75は、図1に示すように 、上面プレート60に固定されたガイドスリーブ76内をスライドするようにな っている。
【0045】 また、図4に示すように、上記上部センサ支持ヘッド72は、前記下部センサ 支持ヘッド40のセンサ46…と同様の複数のセンサ46…を支持している。ま た、上記上部センサ支持ヘッド72に設けられたセンサ46…の検出出力は、上 記中空状のガイドシャフト75内を通るリード線等の電気的接続手段によって外 部に取り出される。
【0046】 図3に示すように、上記気密性検査装置10は、ベル型チャンバ66(図4参 照)の径方向に放射状に配置された4本のラジアルシリンダ58…を備えている 。これらのラジアルシリンダ58…は連動し、上記ベル型チャンバ66の下端が ベース部材12の上面部16と当接する密閉位置(図4参照)において、上記ベ ル型チャンバ66の外壁面を四方から中心方向に向かって押圧して該ベル型チャ ンバ66をしっかりと固定する。また、上記気密性検査装置10は、図1に示す ように、装置の安全性を高めるため、上記ベル型チャンバ66を含む可動部62 を、上昇位置で確実に固定するための安全装置86を備えている。
【0047】 また、上記気密性検査装置10は、該装置の駆動および制御を行うためのプッ シュボタンパネル77、および各シリンダ内の流体を駆動するためのギアボック ス79を備えている。
【0048】 また、上記気密性検査装置10は、図2に示すように、センサ46…の検出出 力を処理するための電気室90を備えており、該電気室90は、図2および図3 に示すように、ベース部材12の一側部に取り付けられた支持アーム92・92 によって支持されている。
【0049】 上記の構成において、気密性検査装置10を用いたリムの気密性検査の手順を 以下に説明する。
【0050】 先ず、可動プレート63を図1に示される位置まで上昇させると共に、下部セ ンサ支持ヘッド40を同図に示される待機位置に引っ込めた状態で、テストしよ うとするリムCを第1シール部1上にセットする(図4参照)。尚、本実施例で は、下部シール用ガスケット20を覆う被覆部材22が設けられているので、リ ムCは被覆部材22上に載置されることになるが、被覆部材22が設けられてい なければ、下部シール用ガスケット20上にセットされる。
【0051】 次に、図4に示すように、第2シール部2の下端をなすステップ状の上部シー ル用ガスケット70が上記リムCの上端部に当接するまで、上記第2シール部2 を下げる。これにより、上記リムCの上端部が上部シール用ガスケット70によ ってシールされると共に、該リムCの下端部が下部シール用ガスケット20によ ってシールされる。
【0052】 次に、上記ベル型チャンバ66の下端部がベース部材12の上面部16に圧接 してシールされるまで、上記可動部62を下げる。そして、この位置で、ラジア ルシリンダ58…(図3参照)によってベル型チャンバ66をロックする。尚、 通常、上記第2シール部2と上記可動部62との動作は連動し、略同時に行われ る。
【0053】 上記の状態では、上記リムCの内側には気密室80・81が形成される(尚、 リムCの輪心Ccentreに貫通孔が形成されていなければ、リムCの内側には2つ の気密室80および81が形成されることになり、その輪心Ccentreに貫通孔が あれば上記2つの気密室80と81とが連通して1つの気密室が形成されること になる)。また、上記の状態では、上記リムCの外面とベル型チャンバ66の内 面との間に気密室(気密空間)82が形成される。
【0054】 次に、上記の状態で、所定ガス圧まで圧縮された検査用ガス(空気またはその 他のテストガス)をガス導入管28を介して上記気密室82内に送り込む。この 場合、上記気密室82内におけるガス圧は、実際のタイヤ内の空気圧と同程度、 またはそれよりも高くなるように設定される。この場合、上記リムCの環状壁Ccircle に空気が漏れるような孔や亀裂等の欠損が存在していれば、上記気密室8 2内のガスが、上記気密室80・81に流れ込むことになる。
【0055】 例えば、上記気密室80・81内に存在するセンサ46…として超音波センサ を用いる場合には、テストされるリムCの環状壁Ccircleの内面には、予め高い 表面張力を有する液体が塗布される。この場合、環状壁Ccircleに空気が漏れる ような欠損が存在していれば、環状壁Ccircleの内面における欠損部分に泡がで きる。そして、その泡がはじける際に発生する超音波が、超音波センサである上 記センサ46…によって検出されることになる。この場合、環状壁Ccircleに空 気が漏れるような欠損部があれば、直ちにその部分から超音波が発生するので、 上記超音波センサを用いた場合には、非常に短い時間でガス漏れを検出すること ができる 尚、上記センサ46…は、超音波センサに限定されるものではない。即ち、リ ムCの環状壁Ccircleに欠損があれば、上記気密室82内のガスが、上記気密室 80・81に流れ込んで気密室80・81内の圧力が上昇するので、それを検出 できる圧力センサでもよい(この場合、ハウジング32の底面に形成された排水 孔33を密閉する部材が必要である)。あるいは、特殊なテストガスをガス導入 管28を介してベル型チャンバ66内に導入する場合には、上記センサ46…が 上記テストガスを検出できるようなガスセンサでもよい。
【0056】 上記ように、上記リムCの環状壁Ccircleからのいかなるガス漏れも、上記下 部センサ支持ヘッド40および上部センサ支持ヘッド72のセンサ46…によっ て迅速且つ確実に検出される。そして、上記センサ46…によって検出されたガ ス漏れは、例えばCRTや発光ダイオード等の表示ユニットによる表示や警報ブ ザーの鳴動等の適当な方法によってオペレータに知らされるようになっている。
【0057】 以上のように、本実施例の気密性検査装置10は、環状被検査物としてのリム Cの下側環縁に圧接して気密シールを行う環状の下部シール用ガスケット20を 有し、上記リムCを所定の検査位置で支持する第1シール部1と、上記リムCの 上側環縁に圧接して気密シールを行う環状の上部シール用ガスケット70を有し 、上記リムCを上記の検査位置で支持する第2シール部2と、上記の検査位置に セットされた上記リムCを収容できる内部空間を有し、上記リムCの検査位置へ の着脱を可能とする開放位置と上記検査位置に装着されたリムCの周囲を覆って その内部が気密状態になる密閉位置との間を移動可能なベル型チャンバ66と、 上記下部および上部シール用ガスケット20・70によってその環内部と環外部 とが隔離されたリムCの環状壁Ccircleの外面部と上記密閉位置にあるベル型チ ャンバ66の内面部とによって形成される気密室82に所定ガス圧の圧縮された 検査用ガスを導入するガス導入管28と、上記密閉位置にあるベル型チャンバ6 6の内部空間内に存在し、上記検査用ガスが上記リムCの環状壁Ccircleの欠損 部を通過して環内部に侵入するのを検出するセンサ46…を備えた下部および上 部センサ支持ヘッド40・72とを備えている構成である。
【0058】 これにより、検査用ガスのガス圧をタイヤ内空気圧と同程度かそれより高く設 定すれば、実際の使用条件においてガス漏れを起こすような欠損部がリムCの環 状壁Ccircleに存在するか否かを、検査員の判断に委ねることなく迅速且つ確実 に判定でき、検査時間の短縮化が図れ、ひいては製造コストを低減することが可 能である。
【0059】 また、下部センサ支持ヘッド40と上部センサ支持ヘッド72とが対向して設 けられているので、上記リムCなどのようにその環内部に輪心Ccentre等の壁が 形成されている場合でも、確実にガス漏れを検出することができる。
【0060】 また、本実施例の気密性検査装置10は、上記の構成において、上記環状の下 部シール用ガスケット20の中心を通る軸方向に延びる、上記下部センサ支持ヘ ッド40を収納可能なハウジング32を有し、上記下部センサ支持ヘッド40は 、上記ハウジング32内に収納される待機位置と、上記下部シール用ガスケット 20の位置よりもリムCの環内部側に突出した動作位置との間を移動可能に設け られている構成である。
【0061】 これにより、リムCの検査位置への着脱の際に、下部センサ支持ヘッド40が ハウジング32内に引っ込むので、リムCが下部センサ支持ヘッド40に衝突し てセンサ46…が破損するといった事態が回避できると共に、下部センサ支持ヘ ッド40が邪魔にならずに容易にリムCの着脱が行える。
【0062】 また、本実施例の気密性検査装置10は、上記の構成において、上記上部セン サ支持ヘッド72は、上記ベル型チャンバ66と同じ軸上に設けられ、該ベル型 チャンバ66の動きに連動して上記の軸方向に往復移動する構成である。
【0063】 これにより、リムCの検査位置への着脱を行う際に上記ベル型チャンバ66が 開放位置に移動するとき、それに連動して上部センサ支持ヘッド72が検査位置 から退いてベル型チャンバ内66に収納されるので、リムCの検査位置への着脱 の際に、リムCが上部センサ支持ヘッド72に衝突してセンサ46…が破損する といった事態が回避できると共に、上部センサ支持ヘッド72が邪魔にならずに 容易に着脱が行える。
【0064】 また、本実施例の気密性検査装置10は、上記の構成において、上記第2シー ル部2は、上記ベル型チャンバ66の内部空間内に収容されると共に、上記上部 センサ支持ヘッド72と一体的に設けられている構成である。
【0065】 これにより、リムCの検査位置への着脱を行う際に上記ベル型チャンバ66が 開放位置に移動するとき、それに連動して上記上部センサ支持ヘッド72ととも に第2シール部2も検査位置から退いてベル型チャンバ66内に収納される。こ のため、リムCの検査位置への着脱がさらに行い易くなる。
【0066】 また、本実施例の気密性検査装置10は、上記の構成において、上記上部シー ル用ガスケット70は、円錐台状であってそのシール面が同心の複数の段面を有 するステップ状に形成されている構成である。
【0067】 これにより、シール面の各段面によってリムCがセンタリングされることにな り、径の異なる複数のリムCを所定の検査位置に安定に保持できる。
【0068】 尚、米国特許番号4,416,145号の発明には、検査しようとする容器の 一壁面に圧縮ガスを吹きつけて容器のガス漏れを検出する装置および方法が示さ れている。上記発明では、高い表面張力を有する液体を容器の壁面に塗布してお いて、容器の壁面に存在する孔から漏れたガスによって発生する泡がはじけると きに生じる超音波を、超音波変換器によって検出することにより、容器のガス漏 れを検出するようになっている。しかしながら、上記の発明には、本考案のよう にリム等の円環状の被検査物の気密性の検査方法がなんら示唆されておらず、ま た、本考案のようなリムの検査装置に関する記述も一切なく、上記の発明と本考 案とは、構成上、明らかに相違している。
【0069】 〔実施例2〕 本考案のその他の実施例について図5に基づいて説明すれば、以下の通りであ る。尚、説明の便宜上、前記実施例1の図面に示した部材と同一の構成・機能を 有する部材には同一の参照符号を付記し、その説明を省略する。
【0070】 本実施例に係る気密性検査装置10aは、図5に示すように、板状の支持部材 14aを備えており、この支持部材14aは、ベース部材12に立設されている 。この支持部材14aは、前記実施例1の4本の支柱14…(図1ないし図3参 照)の代わりに用いられ、装置上部の部材(即ち、ベル型チャンバ66a、第2 シール部2、およびそれらの上下方向の動きをガイドするための部材)を支持す るためのものである。
【0071】 上記ベル型チャンバ66aの下端部には、その下端部がベース部材12の上面 部16に当接する位置(同図中に点線で示す位置)において、該ベル型チャンバ 66aの中心が、上部シール用ガスケット70や下部シール用ガスケット20a の中心と一致するように位置決めを行うと共に、その位置で該ベル型チャンバ6 6aを確実にクランプするためのセンタリングクランプ部材58aが設けられて いる。
【0072】 また、本実施例の気密性検査装置10aでは、前記実施例1の下部シール用ガ スケット20(図1または図4参照)の代わりに、上部シール用ガスケット70 と同様に略円環状且つ円錐台状であってその内面シール部がステップ状に形成さ れた下部シール用ガスケット(第1シール部材)20aが用いられており、また 、前記実施例1の被覆部材22が省略されている。
【0073】 本実施例の気密性検査装置10aを用いたリムの密封性検査は、前記実施例1 と同様であるため、その説明を省略する。
【0074】 尚、前記実施例1では、上部シール用ガスケット70のシール面だけがステッ プ状に形成され、本実施例2では上部シール用ガスケット70と下部シール用ガ スケット20aの両方のシール面がステップ状に形成されているが、こらに限定 されるものではない。即ち、上部シール用ガスケットと下部シール用ガスケット との少なくとも一方のシール面がステップ状に形成されていればよく、図示しな いが、下部シール用ガスケットのシール面だけがステップ状に形成されていても よい。
【0075】 また、上記の各実施例では、ベル型チャンバ66・66a(図1および図5参 照)が装置の上部に設けられているが、装置の下部に設けられていてもよい。ま た、上記気密性検査装置10・10aは、リムの気密性を検査するものであるが 、リム以外のいかなる環状被検査物の気密性検査にも適用できる。
【0076】 上記の各実施例は、あくまでも、本考案の技術内容を明らかにするものであっ て、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本考 案の精神と実用新案登録請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することがで きるものである。
【0077】
【考案の効果】
請求項1の考案に係る環状物の気密性検査装置は、以上のように、上記環状被 検査物の一方の環縁に圧接して気密シールを行う環状の第1シール部材を有し、 上記環状被検査物を所定の検査位置で支持する第1シール手段と、上記環状被検 査物の他方の環縁に圧接して気密シールを行う環状の第2シール部材を有し、上 記環状被検査物を上記の検査位置で支持する第2シール手段と、上記の検査位置 に装着された上記環状被検査物を収容できる内部空間を有し、上記環状被検査物 の検査位置への着脱を可能とする開放位置と上記検査位置に装着された環状被検 査物の周囲を覆ってその内部が気密状態になる密閉位置との間を移動可能なベル 型チャンバと、上記第1シール手段および第2シール手段によってその環内部と 環外部とが隔離された環状被検査物の環状壁外面部と上記密閉位置にあるベル型 チャンバの内面部とによって形成される気密空間に、所定ガス圧の検査用ガスを 導入するガス導入手段と、上記密閉位置にあるベル型チャンバの内部空間内に存 在し、上記検査用ガスが上記環状被検査物の環状壁の欠損部を通過して環内部に 侵入するのを検出する少なくとも1つのガス漏れ検出手段とを備えている構成で ある。
【0078】 それゆえ、上記の検査用ガスのガス圧を実際の使用条件と同程度かまたはそれ よりも高く設定すれば、実際の使用条件においてガス漏れを起こすような欠損部 が環状被検査物に存在するか否かを、検査員の判断に委ねることなく迅速且つ確 実に検出することができるので、検査時間の短縮化が図れ、ひいては環状物の製 造コストを低減することができるという効果を奏する。
【0079】 また、請求項2の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記環状の第1シール部材の中心を通る軸方向に延びる、上記ガス漏 れ検出手段を収納可能な検出手段収納部を有し、上記ガス漏れ検出手段は、上記 検出手段収納部内に収納される待機位置と、上記第1シール部材の位置よりも環 状被検査物の環内部側に突出した動作位置との間を移動可能に設けられている構 成である。
【0080】 それゆえ、上記請求項1の考案の効果に加えて、上記環状被検査物の検査位置 への着脱の際に、環状被検査物がガス漏れ検出手段に衝突してガス漏れ検出手段 が破損するといった事態が回避できると共に、ガス漏れ検出手段が邪魔にならず に容易に着脱が行えるという効果を併せて奏する。
【0081】 また、請求項3の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記ガス漏れ検出手段は、上記ベル型チャンバの略中心を通る軸上に に設けられ、該ベル型チャンバの動きに連動して上記の軸方向に往復移動する構 成である。
【0082】 それゆえ、上記請求項1の考案の効果に加えて、上記環状被検査物の検査位置 への着脱の際に、環状被検査物がガス漏れ検出手段に衝突してガス漏れ検出手段 が破損するといった事態が回避できると共に、ガス漏れ検出手段が邪魔にならず に容易に着脱が行えるという効果を併せて奏する。
【0083】 また、請求項4の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記環状の第1シール部材の中心を通る軸方向に延びる、上記ガス漏 れ検出手段を収納可能な検出手段収納部を有し、上記ガス漏れ検出手段は、上記 検出手段収納部内に収納される待機位置と上記第1シール部材の位置よりも環状 被検査物の環内部側に突出した動作位置との間を移動可能に設けられている第1 検出手段と、上記ベル型チャンバの略中心を通る軸上に上記第1検出手段と対向 して設けられ、該ベル型チャンバの動きに連動して上記の軸方向に往復移動する 第2検出手段とからなる構成である。
【0084】 それゆえ、上記請求項1の考案の効果に加えて、上記環状被検査物の検査位置 への着脱の際に、環状被検査物がガス漏れ検出手段(第1および第2検出手段) に衝突してガス漏れ検出手段が破損するといった事態が回避できると共に、ガス 漏れ検出手段が邪魔にならずに容易に着脱が行える。また、第1検出手段と第2 検出手段との2つのガス漏れ検出手段が対向配置されているので、車両タイヤ用 リムなどのようにその環内部に輪心等の壁が形成されている場合でも、確実にガ ス漏れを検出することができるという効果を併せて奏する。
【0085】 また、請求項5または請求項6の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記 請求項3または請求項4の構成において、上記第2シール手段は、上記ベル型チ ャンバの内部空間内に収容されると共に、上記第2シール手段と一体的に設けら れている構成である。
【0086】 それゆえ、上記請求項3または請求項4の考案の効果に加えて、上記環状被検 査物の検査位置への着脱を行う際に上記ベル型チャンバが開放位置に移動すると き、それに連動して上記第2検出手段とともに第2シール手段も検査位置から退 いてベル型チャンバ内に収納されるので、環状被検査物の検査位置への着脱がさ らに行い易くなるという効果を併せて奏する。
【0087】 また、請求項7の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記ガス漏れ検出手段が超音波センサである構成となっている。
【0088】 それゆえ、上記請求項1の考案の効果に加えて、上記環状被検査物の環状壁の 内面に、高い表面張力を有する液体を予め塗布しておけば、環状壁にガス漏れを 起こすような欠損部があれば、直ちにその部分から超音波が発生するので、上記 超音波センサを用いた場合には、非常に短い時間でガス漏れを検出することがで きるという効果を併せて奏する。
【0089】 また、請求項8の考案に係る環状物の気密性検査装置は、上記請求項1の構成 において、上記第1シール部材と第2シール部材との少なくとも一方は、円錐台 状であってそのシール面が同心の複数の段面を有するステップ状に形成されてい る構成である。
【0090】 それゆえ、上記請求項1の考案の効果に加えて、シール面に形成された各段面 によって環状被検査物のセンタリングがなされ、確実な位置決めが可能となり、 径の異なる複数の環状被検査物を所定の検査位置に安定に保持できるという効果 を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(実施例1)を示すものであ
り、気密性検査装置の全体構成を示す概略の一部断面正
面図である。
【図2】上記気密性検査装置の平面図である。
【図3】図1のA−A線矢視断面図である。
【図4】上記気密性検査装置における検査位置付近の構
成を示す縦断面図である。
【図5】本発明のその他の実施例(実施例2)を示すも
のであり、気密性検査装置の全体構成を示す概略の一部
断面正面図である。
【符号の説明】
1 第1シール部(第1シール手段) 2 第2シール部(第2シール手段) 10 気密性検査装置 10a 気密性検査装置 12 ベース部材 20 下部シール用ガスケット(第1シール部材) 20a 下部シール用ガスケット(第1シール部材) 28 ガス導入管(ガス導入手段) 32 ハウジング(検出手段収納部) 40 下部センサ支持ヘッド(ガス漏れ検出手段、第
1検出手段) 46 センサ 66 ベル型チャンバ 66a ベル型チャンバ 68 支持フレーム 70 上部シール用ガスケット(第2シール部材) 72 上部センサ支持ヘッド(ガス漏れ検出手段、第
2検出手段) C リム(環状被検査物)

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状被検査物の環状壁のガス漏れの有無を
    検査する環状物の気密性検査装置であって、 上記環状被検査物の一方の環縁に圧接して気密シールを
    行う環状の第1シール部材を有し、上記環状被検査物を
    所定の検査位置で支持する第1シール手段と、 上記環状被検査物の他方の環縁に圧接して気密シールを
    行う環状の第2シール部材を有し、上記環状被検査物を
    上記の検査位置で支持する第2シール手段と、 上記の検査位置に装着された上記環状被検査物を収容で
    きる内部空間を有し、上記環状被検査物の検査位置への
    着脱を可能とする開放位置と、上記検査位置に装着され
    た環状被検査物の周囲を覆ってその内部が気密状態にな
    る密閉位置との間を移動可能なベル型チャンバと、 上記第1シール手段および第2シール手段によってその
    環内部と環外部とが隔離された環状被検査物の環状壁外
    面部と、上記密閉位置にあるベル型チャンバの内面部と
    によって形成される気密空間に、所定ガス圧の検査用ガ
    スを導入するガス導入手段と、 上記密閉位置にあるベル型チャンバの内部空間内に存在
    し、上記検査用ガスが上記環状被検査物の環状壁の欠損
    部を通過して環内部に侵入するのを検出する少なくとも
    1つのガス漏れ検出手段とを備えていることを特徴とす
    る環状物の気密性検査装置。
  2. 【請求項2】上記環状の第1シール部材の略中心を通る
    軸方向に延びる、上記ガス漏れ検出手段を収納可能な検
    出手段収納部を有し、 上記ガス漏れ検出手段は、上記検出手段収納部内に収納
    される待機位置と、上記第1シール部材の位置よりも環
    状被検査物の環内部側に突出した動作位置との間を移動
    可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の環状物の気密性検査装置。
  3. 【請求項3】上記ガス漏れ検出手段は、上記ベル型チャ
    ンバの略中心を通る軸上に設けられ、該ベル型チャンバ
    の動きに連動して上記の軸方向に往復移動することを特
    徴とする請求項1に記載の環状物の気密性検査装置。
  4. 【請求項4】上記環状の第1シール部材の略中心を通る
    軸方向に延びる、上記ガス漏れ検出手段を収納可能な検
    出手段収納部を有し、 上記ガス漏れ検出手段は、 上記検出手段収納部内に収納される待機位置と、上記第
    1シール部材の位置よりも環状被検査物の環内部側に突
    出した動作位置との間を移動可能に設けられている第1
    検出手段と、 上記ベル型チャンバの略中心を通る軸上に上記第1検出
    手段と対向して設けられ、該ベル型チャンバの動きに連
    動して上記の軸方向に往復移動する第2検出手段とから
    なることを特徴とする請求項1に記載の環状物の気密性
    検査装置。
  5. 【請求項5】上記第2シール手段は、上記ベル型チャン
    バの内部空間内に収容されると共に、上記ガス漏れ検出
    手段と一体的に設けられていることを特徴とする請求項
    3に記載の環状物の気密性検査装置。
  6. 【請求項6】上記第2シール手段は、上記ベル型チャン
    バの内部空間内に収容されると共に、上記第2検出手段
    と一体的に設けられていることを特徴とする請求項4に
    記載の環状物の気密性検査装置。
  7. 【請求項7】上記ガス漏れ検出手段が超音波センサであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の環状物の気密性検
    査装置。
  8. 【請求項8】上記第1シール部材と第2シール部材との
    少なくとも一方は、円錐台状であってそのシール面が同
    心の複数の段面を有するステップ状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の環状物の気密性検査装
    置。
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