JP2000074775A - アルミホイールリークテスト方法および装置 - Google Patents

アルミホイールリークテスト方法および装置

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JP2000074775A
JP2000074775A JP10248689A JP24868998A JP2000074775A JP 2000074775 A JP2000074775 A JP 2000074775A JP 10248689 A JP10248689 A JP 10248689A JP 24868998 A JP24868998 A JP 24868998A JP 2000074775 A JP2000074775 A JP 2000074775A
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aluminum wheel
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leak test
wheel
aluminum
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JP10248689A
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English (en)
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Hitoshi Iizawa
均 飯沢
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
KYUSHU WHEEL KOGYO KK
Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミホイール種類が変わってもそれを検出
して自動的にリークテスト条件を変化させるアルミホイ
ールリークテスト方法と装置の提供。 【解決手段】 アルミホイール1の種類を判別して信号
を出力するアルミホイール種類判別装置27と、アルミ
ホイールのバルブ穴に栓をする栓差し込み装置28と、
アルミホイールをリークテストするリークテスト装置2
と、バルブ穴から栓を外す栓外し装置29と、ロボット
31と、を備えたアルミホイールリークテスト装置2
と、それによるアルミホイールリークテスト方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の鋳造ア
ルミホイールを自動でリークテストするアルミホイール
リークテスト方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造アルミホイールは、リークテスタに
より、鋳物の巣によるリークの有無が調べられる。リー
クテスト時には、アルミホイールの軸方向両端のそれぞ
れを盤状のウレタンゴム製シール治具で閉塞し、シール
したアルミホイールをリークテスタの真空チャンバー内
に配置し、アルミホイール内にヘリウム、エアーの混合
圧縮ガスを供給し、真空チャンバー内を真空引きし、巣
がある場合にアルミホイール内から真空チャンバーに洩
れてくる微量のヘリウム、エアーの混合ガスを、真空チ
ャンバーに接続したヘリウムリークディテクターにより
検出する。アルミホイールには各種のサイズ(径が1
3、14、15、16、17インチと変わり、それにつ
れてホイール幅も変わるので、その組合せでホイール種
類は約50通りに変化する)があり、それに対応して、
リークテスト条件も変わる。従来は、リークテストライ
ンに搬入されてくる鋳造アルミホイールの種類が変更さ
れると、その度毎にリークテストラインを止めて、シー
ル治具などの交換を含むリークテスト条件の変更、調節
を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このリークテ
スト条件の変更、調節は、リークテストに要する時間を
長くし、ホイール製造効率を低下させる。本発明の目的
は、リークテストラインを搬送されるアルミホイールの
種類が変っても、検査対象アルミホイールの種類を自動
検出し、それに対応するリークテスト条件の変更、調節
を自動で行う、アルミホイールリークテスト方法と装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
する本発明はつぎの通りである。 (1) リークテストラインに搬入されるアルミホイー
ルの種類を検出し、検査対象アルミホイールの種類に応
じた信号を出力する工程と、前記信号に基づいて位置、
角度が特定された検査対象アルミホイールのバルブ穴に
栓差し込み装置により栓を差し込む工程と、前記信号に
基づいて種類が特定された検査対象アルミホイールをロ
ボットで把持してリークテスト装置上に搬入する工程
と、リークテスト装置のコンテナを下降させて検査対象
アルミホイール周りを密閉チャンバとし、該密閉チャン
バ内の空間を減圧し、シール治具に前記信号に基づいて
選定された押し付け力を加えて検査対象アルミホイール
の軸方向端部を前記シール治具によりシールし、前記信
号に基づいてヘリウム濃度が選定されたヘリウム混合ガ
スを検査対象アルミホイール内に供給し、ヘリウムがア
ルミホイール壁を通して検査アルミホイール外に洩れ出
た場合にそれを前記密閉チャンバに接続したリークディ
テクタにより検出することによりリークテストを実行す
る工程と、前記リークテスト装置のコンテナと前記シー
ル治具を上昇させ、検査対象アルミホイールを前記リー
クテスト装置から搬出する工程と、前記信号に基づいて
位置、角度が特定された検査対象アルミホイールのバル
ブ穴に装着していた前記栓を検査対象アルミホイールの
バルブ穴から栓外し装置により外す工程と、からなるア
ルミホイールリークテスト方法。 (2) アルミホイールを搬送する搬送コンベアと、異
なる種類のアルミホイールが前記搬送コンベアを流れる
場合に検査対象アルミホイールの種類を自動判別して判
別した種類に応じた信号を出力するアルミホイール種類
判別装置と、リークテスト実行に先立ち検査対象アルミ
ホイールのバルブ穴に栓を差し込む栓差し込み装置と、
バルブ穴に栓をされた検査対象アルミホイールをリーク
テストするリークテスト装置と、リークテスト実行後検
査対象アルミホイールのバルブ穴から栓を外す栓外し装
置と、リークテスト後のアルミホイールを搬出する搬出
コンベアと、少なくとも1つのロボットと、からなり、
前記リークテスト装置は、検査対象アルミホイールの軸
方向端部を閉塞する盤状のシール治具と、検査対象アル
ミホイールおよびシール治具3、4を覆うコンテナと、
該コンテナ内に形成され真空引きが可能な真空チャンバ
ーと、一方のシール治具を他方のシール治具に対して接
近、離反させるシール治具駆動シリンダーと、を備えて
いる、アルミホイールリークテスト装置。
【0005】上記本発明のアルミホイールリークテスト
方法および装置では、アルミホイールの種類を検出し、
その検出信号に応じて、バルブ穴栓差し込み装置、栓外
し装置のバルブ穴へのアクセス、ロボットによるアルミ
ホイールクランプ力、混合ガスのヘリウム濃度の選定、
シール治具の加圧力の選定、を行うので、複数種類のア
ルミホイールがリークテストラインに搬入されても、自
動的にリークテスト条件を変更、調整して、リークテス
トを実行することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例のアルミホイールリ
ークテスト方法、装置を、図1〜図6を参照して説明す
る。アルミホイール1の種類は、径がたとえば13イン
チ、14インチ、15インチ、16インチ、17インチ
の5種類以上あり、幅がたとえば5インチ、5.5イン
チ、6インチ、6.5インチ、7インチ、8インチの6
種類以上ある場合、これらの組合せで30種類以上存在
する。
【0007】図1は、複数のアルミホイール切削ライン
21、22、23、24と、その下流側に設けた1つの
アルミホイールリークテストライン(アルミホイールリ
ークテスト装置)25を示す。アルミホイール切削ライ
ン21、22、23、24では、互いに異なる種類のア
ルミホイールが切削される場合でも、それが同じアルミ
ホイールリークテストライン25に搬入されてくる。
【0008】図1から図3に示すように、本発明実施例
のアルミホイールリークテストライン(アルミホイール
リークテスト装置)25は、搬送コンベア26と、異な
る種類のアルミホイールがアルミホイールリークテスト
ライン25の搬送コンベア26を流れる場合に検査対象
アルミホイール(リークテスト対象アルミホイール)1
の種類を自動判別して判別した種類に応じた信号を出力
するアルミホイール種類判別装置27と、リークテスト
実行に先立ち検査対象アルミホイール1のバルブ穴に栓
(模擬プラグ)を差し込む栓差し込み装置28と、バル
ブ穴に栓をされたアルミホイール1をリークテストする
リークテスト装置2と、リークテスト実行後検査対象ア
ルミホイール1のバルブ穴から栓を外す栓外し装置29
と、搬出コンベア30と、少なくとも1つのロボット3
1と、からなる。ロボット31は、アルミホイール1を
搬送コンベア26から栓差し込み装置28に、栓差し込
み装置28からリークテスト装置2に、リークテスト装
置2から栓外し装置29に、栓外し装置29から搬出コ
ンベア30に、アルミホイール1をクランプして移動す
る。アルミホイール種類判別装置27の信号は、栓差し
込み装置28、リークテスト装置2、栓外し装置29、
ロボット31に出力される。
【0009】図2に示すように、アルミホイール種類判
別装置27は、ホイール軸芯を上下方向に向けた姿勢で
搬送コンベア26のローラ上を送られてくる検査対象ア
ルミホイール1を引っ掛けて一時停止させる引っ掛け具
およびホイールを外周から押してセンター出し位置決め
する位置決め装置33と、複数並べられた光電管からな
りアルミホイールの径をたとえばリムビードシート位置
で検出し13、14、15、16、17インチのいづれ
の公称径のホイールかを判別するアルミホイール径検出
装置34と、検査対象アルミホイール1の全幅(ディス
ク中央部がリムフランジ部より軸方向外側に突出してい
るのでディスク中央部で測定した軸方向距離が全幅とな
る)を測定する上下方向移動パルスシリンダと測定信号
を出力するエンコーダとを有するホイール全幅測定装置
35と、検査対象アルミホイール1のフランジ部におけ
る幅を測定する上下方向移動パルスシリンダと測定信号
を出力するエンコーダとを有するホイールリム幅測定装
置36と、コンベアロールの間を通して上昇しホイール
のハブ取付け面に当たって止まる先端部を有する上下方
向移動パルスシリンダと測定信号を出力するエンコーダ
とを有するホイールハブ取付け面位置測定装置37と、
からなる。
【0010】アルミホイール種類判別装置27の各装置
34、35、36、37の検出、測定信号の組合せで、
検査対象アルミホイール1がいずれの種類のホイールか
が判別でき、その種類信号が、栓差し込み装置28、リ
ークテスト装置2、栓外し装置29、ロボット31に出
力される。
【0011】ロボット31は、アルミホイール種類判別
装置27の信号に応じて、検査対象アルミホイール1の
クランプ位置とクランプ力を変化させ、クランプ時にア
ルミホイール1を傷つけないようにする。栓差し込み装
置28および栓外し装置29は、アルミホイール種類判
別装置27の信号に応じて、検査対象アルミホイール1
のバルブ穴位置とバルブ穴の軸芯角度を認識してそれに
合った姿勢でバルブ穴に接近し栓をバルブ穴に差し込ん
だり、外したりする。
【0012】リークテスト装置2は、アルミホイール種
類判別装置27の信号に応じて、リークテスト実行時に
おけるシール治具3、4の加圧力(シールの加圧力)を
変化させる。すなわちリークテスト時には、アルミホイ
ール軸方向両端をシール治具3、4によりシールし、ア
ルミホイール内にヘリウム、エアー混合ガス(ゲージ圧
力3.5kg/cm2 の加圧ガス)を供給しアルミホイ
ール外をほぼ真空にした状態でリークテストが実行され
るので、リークテスト実行時にシール治具3、4に内圧
による軸方向力がかかり、この内圧は検査対象アルミホ
イール1の径によって変わるので、検査対象アルミホイ
ール1の径に応じてシール治具3、4にかける加圧力を
変化させる。
【0013】また、リークテストにおいて、アルミホイ
ール種類判別装置27の信号に応じて、ヘリウム、エア
ー混合ガスのヘリウム濃度を変化させる。検査対象アル
ミホイール1の径が小さい程、ヘリウム濃度を濃くす
る。これは、それより前のサイクルの混合ガス中のヘリ
ウムがシール治具3、4に付着していて、大きい径のホ
イールでは付着ヘリウムが混合ガス中に混じってヘリウ
ム濃度を自然に上げるので、小さい径のホイールの場合
はヘリウム濃度の濃い混合ガスを使用しないと、大きい
径のホイールのテスト時にシール治具に付着したヘリウ
ムを洩れガスと誤認してしまうからである。このため、
ヘリウム濃度を異ならせたボンベを複数本(たとえば、
4本)もっていて、検査対象アルミホイール1の径に応
じて、接続ボンベを切り替えるようにしてある。
【0014】図3に示すように、リークテスト装置2
は、検査対象アルミホイール1の軸方向端部を閉塞する
盤状のシール治具3、4と、検査対象アルミホイール1
およびシール治具3、4を覆うコンテナ5と、コンテナ
5内に形成され真空引きが可能な真空チャンバー6と、
一方のシール治具3を他方のシール治具4に対して接
近、離反させるシール治具駆動シリンダー7と、を備え
ている。
【0015】アルミホイール内空間はガス供給配管8を
介してヘリウム、エアー混合ガスの供給源(ボンベ)に
接続されており、ガス供給配管8を介して一定圧(たと
えば、3.5kg/cm2 )のヘリウム、エアー混合ガ
スがアルミホイール内空間に供給される。ここで、供給
ガス圧を3.5kg/cm2 とするのは、アルミホイー
ル外の圧力が−1kg/cm2 であるから内外圧力差を
4.5kg/cm2 とするためんであり、従来の水没試
験の場合にアルミホイール内に4.5kg/cm2 をか
けて行っていたので内外圧力差をそれに合わせたためで
ある。真空チャンバー6は真空配管系9を介して真空ポ
ンプ10に接続されており、真空配管系9にヘリウムデ
ィテクタなどのリークディテクタ11が設けられてい
る。リークディテクタ11はアルミホイール1内から真
空チャンバー6に洩れ出たヘリウムとエアーの混合ガス
のうちリークディテクタ9が検出可能なガス種類(ヘリ
ウム)を検出することにより、鋳物の巣などによるガス
洩れの有無を判定する。
【0016】盤状のシール治具3、4は、つぎの構造と
されることにより、検査対象アルミホイール1の種類が
変化しても、その度毎に治具交換する必要が無いように
されている。図4に示すように、盤状のシール治具3、
4のうち、アルミホイール1の軸方向にディスク側に位
置するシール治具3は、単体の治具本体12と、複数の
シールリング13A、13B、13C、・・・とからな
る。
【0017】治具本体12は、検査されるアルミホイー
ルに対向する面14を有し、このアルミホイールに対向
する面14に、半径方向外周部から半径方向中央部に近
づくにつれてアルミホイール1から離れる方向に階段状
に後退する、ホイール軸芯と直交する複数の平面15
a、15b、15c、・・・を有する階段状部分15が
形成されている。平面15a、15b、15c、・・・
は、互いに径が異なり、各々、ホイール軸芯に対して直
交する環状の(ホイールと同軸の)平面からなる。大き
い径の平面の方が小さい径の平面よりアルミホイール軸
方向にアルミホイール1に近い側にある。そして、階段
状部分15の複数の平面15a、15b、15c、・・
・には、環状溝16a、16b、16c、・・・が形成
されている。1つの平面には1つの環状溝(ホイールと
同軸の溝)がある。環状溝16a、16b、16c、・
・・は、互いに径が異なる。
【0018】アルミホイール1のフランジ形状が、図5
に示すように、フランジ先端が軸方向外側に向かって突
出している場合は、各平面15a、15b、15c、・
・・の、環状溝16a、16b、16c、・・・の外側
にある部分と内側にある部分とは、同じホイール軸方向
位置にある。これに対し、アルミホイール1のフランジ
形状が、図6に示すように、フランジ先端よりフランジ
付け根かそれより半径方向内側の部分が軸方向外側に向
かって突出している場合は、各平面15a、15b、1
5c、・・・の、環状溝16a、16b、16c、・・
・の外側にある部分より内側にある部分を、ホイール軸
方向外側に位置させて、環状溝16a、16b、16
c、・・・の内側にある部分が治具本体12に干渉しな
いようにする。
【0019】複数のシールリング13A、13B、13
C、・・・は、樹脂またはゴムからなる(たとえば、ウ
レタンゴムからなる)。複数のシールリング13A、1
3B、13C、・・・は、治具本体12の複数の平面1
5a、15b、15c、・・・の環状溝16a、16
b、16c、・・・に、それぞれ、装着される。シール
リング13A、13B、13C、・・・は、矩形状の断
面を有する。シールリング13A、13B、13C、・
・・の矩形状の断面のアルミホイールへの対向面は、そ
れが装着される環状溝16a、16b、16c、・・・
が形成されている平面15a、15b、15c、・・・
から、アルミホイール1側に突出している。複数のシー
ルリング13A、13B、13C、・・・の径は、互い
に異なり、サイズの異なるアルミホイール(たとえば、
17、16、15、14、13インチのアルミホイー
ル)のディスク側のフランジが、それぞれ当たる径に設
定されている。
【0020】盤状のシール治具3、4のうち、アルミホ
イール1の軸方向ディスク側と反対側に位置するシール
治具4は、単体の治具本体17と、複数のシールリング
18A、18B、18C、・・・とからなる。治具本体
17は、検査されるアルミホイール1に対向する面19
を有し、面19はアルミホイール軸芯と直交する単一の
平面からなる。すなわち、面19は階段状になっていな
い。面19には、互いに径の異なる複数の環状溝20
a、20b、20c、・・・が形成されている。そし
て、複数の環状溝20a、20b、20c、・・・に
は、シールリング18A、18B、18C、・・・がそ
れぞれ装着される。治具本体17にはその中心にガス供
給配管8からの供給ガスが通る穴があけられている。
【0021】複数のシールリング18A、18B、18
C、・・・の径は、互いに異なり、サイズの異なるアル
ミホイール(たとえば、17、16、15、14、13
インチのアルミホイール)のディスク側のフランジが、
それぞれ当たる径に設定されている。シールリング18
A、18B、18C、・・・には、シールリング13
A、13B、13C、・・・と同じサイズ、形状、材質
のリングを用いることができる。
【0022】つぎに、上記装置を用いて実施される本発
明実施例のアルミホイールリークテスト方法を説明す
る。本発明実施例のアルミホイールリークテスト方法
は、アルミホイール種類判別装置27でリークテストラ
イン25に搬入されるアルミホイール1の種類を検出
し、検査対象アルミホイール1の種類に応じた信号を出
力する工程と、アルミホイール種類判別装置27からの
信号に基づいて位置、角度が特定された検査対象アルミ
ホイール1のバルブ穴に栓差し込み装置28により栓を
差し込む工程と、アルミホイール種類判別装置27から
の信号に基づいて種類が判別された検査対象アルミホイ
ール1をロボット31でクランプしてリークテスト装置
2上に搬入する工程と、リークテスト装置のコンテナ5
を下降させて検査対象アルミホイール周りを密閉チャン
バ(真空とされるので真空チャンバとも呼ぶ)6とし、
該密閉チャンバ6内の空間を減圧し、シール治具3、4
にアルミホイール種類判別装置27からの信号に基づい
て選定された押し付け力(加圧力、シール力)を加えて
検査対象アルミホイール1の軸方向端部をシール治具に
よりシールし、アルミホイール種類判別装置27からの
信号に基づいてヘリウム濃度が選定されたヘリウム混合
ガスを検査対象アルミホイール1内に供給し、ヘリウム
がアルミホイール壁を通してアルミホイール外に洩れ出
た場合にそれを密閉チャンバ6に接続したリークディテ
クタ11により検出することによりリークテストを実行
する工程と、リークテスト装置2のコンテナ6とシール
治具3を上昇させ、検査対象アルミホイール1をリーク
テスト装置2から搬出する工程と、アルミホイール種類
判別装置27からの信号に基づいて位置、角度が特定さ
れた検査対象アルミホイール1のバルブ穴に装着してい
た栓を検査対象アルミホイール1のバルブ穴から栓外し
装置29により外す工程と、からなる。
【0023】アルミホイール種類判別工程では、アルミ
ホイール径検出装置34によりアルミホイール径が検出
され、ホイール全幅測定装置35によりアルミホイール
全幅が測定され、ホイールリム幅測定装置36によりア
ルミホイールのリムフランジ部位でのリム幅が測定さ
れ、ホイールハブ取付け面位置測定装置37によりホイ
ールハブ取付け面位置(ディスクと反対側のホイール端
部とハブ取付け面との距離)が測定される。これによっ
て、検査対象アルミホイール1の種類が判別される。つ
いで、検査対象アルミホイール1は栓差し込み装置28
によりバルブ穴に栓をされ、ロボット31でリークテス
ト装置2に搬入される。
【0024】リークテスト装置2では、アルミホイール
1をリークテスタのコンテナ5で覆う。ついで、コンテ
ナ5内の真空チャンバー6を真空引きする。ついで、シ
ール治具3をシール治具駆動シリンダー7でシール治具
4に対して接近させて、アルミホール1の軸方向両端を
シール治具3とシール治具4とで閉塞し、シールする。
シール治具駆動シリンダー7の加圧力は、検出されたア
ルミホイールのサイズに従って変えるようにしてある
(小さいサイズほど加圧力が小さくてよい)。
【0025】この場合、アルミホイール1のサイズが1
3、14、15、16、17インチの間で変化しても、
シール治具3、4は複数のシールリングを有しているの
で、そのうちの対応するシールリングでアルミホール1
の軸方向両端をシールできる。したがって、シール治具
はサイズが異なる複数のアルミホイールに対して共用さ
れ、シール治具3、4の交換は必要でない。
【0026】ついで、アルミホイール内空間にガス供給
配管8を介してヘリウム、エアー混合ガスを供給する。
アルミホイール1の内外圧力差は約4.5kg/cm2
である(内が3.5kg/cm2 、外が−1kg/cm
2 )。この状態を約8秒間維持し、リークディテクタに
よりリークの有無を検出する。検出されたアルミホイー
ルのサイズに従ってヘリウム、エアー混合ガスの混合比
を変えるようにしてある。これは、小さいサイズのアル
ミホイールの試験では、前回の大きいサイズのホイール
のリークテストの混合ガスがそれだけ多くシール治具に
付着しているので、それをひろって今回の試験のヘリウ
ムの洩れガスと誤認してしまうからである。
【0027】リークテストが終了すると、シール治具3
をシール治具4から離反させコンテナ5を開き、検査済
のアルミホイール1をリークテスト装置2から取り出
し、搬出コンベア30に載せる。リークテストでNG品
(不合格品)と判定されると、搬出コンベア30での搬
送中に、NG品はNGラインに排除され、合格品のみが
次工程へと送られる。
【0028】
【発明の効果】請求項1のアルミホイールリークテスト
方法によれば、アルミホイールの種類を検出し、その検
出信号に応じて、バルブ穴栓差し込み装置、栓外し装置
のバルブ穴へのアクセス、ロボットによるアルミホイー
ルクランプ力、混合ガスのヘリウム濃度の選定、シール
治具の加圧力の選定、を行うので、複数種類のアルミホ
イールがリークテストラインに搬入されても、自動的に
リークテスト条件を変更、調整して、リークテストを実
行することができる。請求項2のアルミホイールリーク
テスト装置によれば、アルミホイールの種類を検出し、
その検出信号に応じて、バルブ穴栓差し込み装置、栓外
し装置のバルブ穴へのアクセス、ロボットによるアルミ
ホイールクランプ力、混合ガスのヘリウム濃度の選定、
シール治具の加圧力の選定、を行うので、複数種類のア
ルミホイールがリークテストラインに搬入されても、自
動的にリークテスト条件を変更、調整して、リークテス
トを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のアルミホイールリークテスト方
法を実施する装置の概略配置図である。
【図2】本発明実施例のアルミホイールリークテスト方
法を実施する装置のアルミホイール種類判別装置の部分
の概略断面図である。
【図3】本発明実施例のアルミホイールリークテスト方
法を実施する装置のリークテスト装置の部分の概略断面
図である。
【図4】図3のうちアルミホイールリークテスト用シー
ル治具の拡大断面図である。
【図5】図3のうちアルミホイールリークテスト用シー
ル治具のシールリングとその近傍の拡大断面図である。
【図6】図3のうちアルミホイールリークテスト用シー
ル治具のシールリングとその近傍のもうひとつの例の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 アルミホイール 2 リークテスト装置 3、4 シール治具 5 コンテナ 6 真空チャンバー 7 シール治具駆動シリンダー 8 ガス供給配管 9 真空配管系 10 真空ポンプ 11 リークディテクタ 12 治具本体 13A、13B、13C、・・・ シールリング 14 アルミホイールに対向する面 15 階段状部分 15a、15b、15c、・・・ 平面 16a、16b、16c、・・・ 環状溝 17 治具本体 18A、18B、18C、・・・ シールリング 19 アルミホイールに対向する面 20a、20b、20c、・・・ 環状溝 21、22、23、24 アルミホイール切削ライン 25 リークテストライン 26 搬送コンベア 27 アルミホイール種類判別装置 28 栓差し込み装置 29 栓外し装置 30 搬出コンベア 31 ロボット 33 位置決め装置 34 アルミホイール径検出装置 35 ホイール全幅測定装置 36 ホイールリム幅測定装置 37 ホイールハブ取付け面位置測定装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リークテストラインに搬入されるアルミ
    ホイールの種類を検出し、検査対象アルミホイールの種
    類に応じた信号を出力する工程と、 前記信号に基づいて位置、角度が特定された検査対象ア
    ルミホイールのバルブ穴に栓差し込み装置により栓を差
    し込む工程と、 前記信号に基づいて種類が特定された検査対象アルミホ
    イールをロボットで把持してリークテスト装置上に搬入
    する工程と、 リークテスト装置のコンテナを下降させて検査対象アル
    ミホイール周りを密閉チャンバとし、該密閉チャンバ内
    の空間を減圧し、シール治具に前記信号に基づいて選定
    された押し付け力を加えて検査対象アルミホイールの軸
    方向端部を前記シール治具によりシールし、前記信号に
    基づいてヘリウム濃度が選定されたヘリウム混合ガスを
    検査対象アルミホイール内に供給し、ヘリウムがアルミ
    ホイール壁を通して検査アルミホイール外に洩れ出た場
    合にそれを前記密閉チャンバに接続したリークディテク
    タにより検出することによりリークテストを実行する工
    程と、 前記リークテスト装置のコンテナと前記シール治具を上
    昇させ、検査対象アルミホイールを前記リークテスト装
    置から搬出する工程と、 前記信号に基づいて位置、角度が特定された検査対象ア
    ルミホイールのバルブ穴に装着していた前記栓を検査対
    象アルミホイールのバルブ穴から栓外し装置により外す
    工程と、からなるアルミホイールリークテスト方法。
  2. 【請求項2】 アルミホイールを搬送する搬送コンベア
    と、異なる種類のアルミホイールが前記搬送コンベアを
    流れる場合に検査対象アルミホイールの種類を自動判別
    して判別した種類に応じた信号を出力するアルミホイー
    ル種類判別装置と、リークテスト実行に先立ち検査対象
    アルミホイールのバルブ穴に栓を差し込む栓差し込み装
    置と、バルブ穴に栓をされた検査対象アルミホイールを
    リークテストするリークテスト装置と、リークテスト実
    行後検査対象アルミホイールのバルブ穴から栓を外す栓
    外し装置と、リークテスト後のアルミホイールを搬出す
    る搬出コンベアと、少なくとも1つのロボットと、から
    なり、 前記リークテスト装置は、検査対象アルミホイールの軸
    方向端部を閉塞する盤状のシール治具と、検査対象アル
    ミホイールおよびシール治具3、4を覆うコンテナと、
    該コンテナ内に形成され真空引きが可能な真空チャンバ
    ーと、一方のシール治具を他方のシール治具に対して接
    近、離反させるシール治具駆動シリンダーと、を備えて
    いる、アルミホイールリークテスト装置。
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