JP2006250822A - 排水トラップの気密性検査装置、気密性検査方法、及び製造方法 - Google Patents

排水トラップの気密性検査装置、気密性検査方法、及び製造方法 Download PDF

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裕彦 岩本
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Abstract

【課題】気密性検査工程を完全自動化できることに加えて、排水トラップに最適な検出能力を得ることができ、検査結果の信頼性を向上できる。
【解決手段】気密性検査部30を、トラップ本体4を上方から収納する収納口36を備えた収納箱体35と、収納口36を閉塞しトラップ本体4を収納する密閉空間を形成する収納口閉塞手段37と、トラップ本体4の排水の流入出部を閉塞しトラップ本体4内に閉塞空間を形成する流入出部閉塞手段と、所定のHe濃度のトレースガスを生成し、そのトレースガスをトラップ本体4内の閉塞空間に所定量注入する注入手段60と、密閉空間で採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化する定量化手段70と、定量化されたHeガスの含有量に基づき、そのトラップ本体4が気密性を確保しているか否かを判定する判定手段80と、を備えて構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、上流の洗面所や浴室から排出される排水を一旦貯留して下流の下水管等に誘導する排水トラップについて、その気密性を検査する気密性検査装置、気密性検査方法、及び製造方法に関する。
排水トラップは、浴室や洗面所の床下に設置される排水を取入口から取り入れ貯留部に一旦貯留する際はもちろん、排出口から下流へ排出する際にも、処理する排水を外部に漏らさないことが、当然に備えるべき基本的な機能として要求されている。従って、排水トラップの製造工程においては、2つの分割体の成形工程及び2つの分割体の溶着工程によって一体成形されたトラップ本体について、このような排水の漏れを引き起こすような、例えば成形不良により生じた亀裂やひび割れ等や、2つの分割体の合わせ目における溶着不良により生じた隙間部等の有無を確認することによって、成形及び溶着状態を検査しトラップ本体が所要の気密性を確保しているか否かを判定する気密性検査が一般的に行われている。
例えば、特許文献1に示す溶着加工製品の良否判定方法は、第1加工品と第2加工品が互いに振動溶着される所要面積の接合面をそれぞれ有し、第1及び第2加工品の一方の接合面の周縁箇所に第1及び第2加工品の他方の接合面と振動溶着される凸条をエンドレスに形成し、エンドレス状凸条の内側を前記他方の接合面と振動溶着される区画用凸条により複数の空間に区画し、前記第1及び第2加工品の一方に前記各空間を大気に連通する別々の通気孔を形成し、前記接合面を振動溶着した後、前記各空間にそれぞれの通気孔を通してエア源から気密検査用エアを供給し、前記空間内のエア圧力を圧力センサで検出し、この検出値が設定値以上か否かを判定処理手段により判定して加工品の溶着の良否を判定するものである。
特開2004−345146号公報
しかし、この良否判定方法を用いて排水トラップを検査する場合には、検査用エアを供給する前に、トラップ本体に排水の流入出部として設けられた少なくとも2つの流入口と流出口を蓋等で閉塞して、トラップ本体内に閉塞空間を形成する煩雑な段取作業が必要となり、この段取作業を自動化することが望まれていた。また、空間内のエア圧力を圧力センサで検出する方法は、排水トラップで要求される程度の気密性の有無を判定するには検出能力が粗いため、微細な隙間に対応できない虞があり、検査結果の信頼性を低下させる虞がある点で問題があった。
そこで、本発明は、この問題点に鑑み、前述の段取作業を含めた検査工程を完全自動化できることに加えて、排水トラップに最適な検出能力を得ることができ、トラップ本体が気密性を確保しているか否かをより確実に選別して検査結果の信頼性を向上できる排水トラップの気密性検査装置、気密性検査方法、及び製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る排水トラップの気密性検査装置は、生活排水をトラップ本体内に流入させて一旦貯留させた後に下流の排水設備へ流出させる排水トラップの気密性検査装置であって、基台上に、生活排水をトラップ本体に貯留した際にその生活排水が漏れ出さないように気密性を確保しているか否かを検査する気密性検査部を配置してなり、気密性検査部が、トラップ本体を収納する収納口を備えた収納箱体と、収納箱体の収納口を閉塞することによってトラップ本体を収納した状態で密閉空間を形成する収納口閉塞手段と、密閉空間内に収納したトラップ本体の排水の流入部及び流出部を閉塞してトラップ本体内に閉塞空間を形成する流入出部閉塞手段と、所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを閉塞空間に所定量注入する注入手段と、密閉空間で採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化する定量化手段と、定量化されたHeガスの含有量に基づき、そのトラップ本体が気密性を確保しているか否かを判定する判定手段と、を備えて構成される。
請求項2の発明に係る排水トラップの気密性検査装置は、注入手段が、Heガスボンベから所定量のHeガスを出力するように開閉制御可能なHe用電磁弁と、He用電磁弁から出力されたHeガスに所定量のエアを混合して所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを1ストローク毎に所定量送り出すエアシリンダと、閉塞空間に向けてエアシリンダから送り出されたトレースガスを注入する注入ノズルと、注入ノズル、He用電磁弁、追加エア用電磁弁及びこれらを接続するホースにエアを流し込み残留したトレースガスを散らす注入ノズル掃除手段と、を備えてなり、定量化手段が、密閉空間内の気体を吸引するプローブと、プローブで採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化する分析装置と、プローブ周辺にエアを吹き付けて、残留したトレースガスを散らすプローブ掃除手段と、を備えて構成される。
請求項3の発明に係る排水トラップの気密性検査方法は、流入した生活排水を取り込んで一旦貯留させた後に下流の排水設備へ流出させるトラップ本体を有してなる排水トラップの気密性検査方法であって、上面に設けた収納口から収納箱体にトラップ本体を収納し、収納箱体の収納口を大蓋部で閉塞してトラップ本体を収納した状態で密閉空間を形成するとともに、密閉空間内に収納したトラップ本体の排水の流入部及び流出部を蓋部で閉塞してトラップ本体内に閉塞空間を形成し、所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを閉塞空間に所定量注入し、密閉空間で採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化し、定量化されたHeガスの含有量に基づき、そのトラップ本体が気密性を確保しているか否かを判定するように構成される。
請求項4の発明に係る排水トラップの製造方法は、二つ割りした分割面を備えるように、上側分割体とその上側分割体以外の下側分割体とを、溶融樹脂を一次射出して別々に型成形する第一次成形工程と、成形した上側分割体と下側分割体の互いの分割面を突き合わせた後、その突き合わせ面に沿って溶融樹脂を二次射出し、一次射出と二次射出の夫々の溶融樹脂を溶け合わせて、突き合わせ面を一体的に溶着し、トラップ本体を中空成形する第二次成形工程と、第二次成形工程の後、中空成形されたトラップ本体を請求項3に記載の排水トラップの気密性検査方法の実行によって検査する気密性検査工程と、を備えてなるように構成される。
請求項1、3、4の発明によれば、気密性検査工程を完全自動化できることに加えて、排水トラップに最適な検出能力を得ることができ、トラップ本体が気密性を確保しているか否かをより確実に選別して検査結果の信頼性を向上できる。特に請求項4の発明によれば、第一及び第二成形工程の後に、気密性検査工程を実行するので、別々に型成形してなる上下側分割体を溶着することによって中空成形されたトラップ本体を気密性検査でき、排水トラップの品質を向上できる。
請求項2の発明によれば、注入手段を、所定He濃度のトレースガスを生成し、そのトレースガスをトラップ本体内の閉塞空間に所定量注入するように構成したので、定量化手段におけるHeの検出能力に合わせた最適なHe濃度であり、かつ流入出部閉塞手段における蓋部の閉塞状態を維持可能な加圧範囲内に合わせた最適な注入量のトレースガスを注入することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は排水トラップ1の内部構造を示す断面側面図であり、図2は本発明に係る排水トラップ1の気密性検査装置25の一実施形態を示す平面配置図であり、図3は気密性検査装置25の回路図であり、図4(a)〜(d)及び図5(e)〜(g)は本発明に係る気密性検査方法の一実施形態を示す説明図である。
本発明の実施形態における排水トラップ1は、例えば防水性の高い素材で天井、壁及び床を一体成形してなる規格化されたユニット内に、浴槽及び洗面台を配置して構成されたユニットバスにおいて、その床面下に設置され、浴槽や洗面台で生じた生活排水をトラップ本体4内に取り込んで一旦貯留させた後に、下水タンクや下水管等の下流の排水設備へ誘導するように構成される。また、防臭手段11は、下流の排水設備からユニットバス内に流れ込む異臭を遮断するように構成される。
本発明に係る気密性検査装置25は、トラップ本体4と防臭手段11とを備えてなる排水トラップ1の製造工程において、いわゆるDSI(Die Slide Injection Molding)成形機(図示略)を用いてトラップ本体4を成形する成形工程の後、そのトラップ本体4を検査対象物として、トラップ本体4が排水を貯留した際に排水が漏れ出さないように気密性を確保しているか否かを検査する気密性検査工程で使用されるものである。この気密性検査工程の後、気密性検査装置25によって気密性が確保されていると判定されたトラップ本体4は、次の組立工程においてトラップ本体4内に防臭手段11が組み込まれ、排水トラップ1の完成品が構成される。
図1に示すように、トラップ本体4は、DSI成形機によって、生活排水の取入口15を備えた上側分割体としての蓋体2と、蓋体2の全周端に一致するように上面が開口形成された下側分割体としての桶体3との2つの分割体を予め別々に型成形用樹脂で成形し(第一成形工程)、その後、蓋体2の全周端と桶体3の開口端とを突き合わせて、さらにその突き合わせ面に沿って溶着用樹脂によって溶着する(第二成形工程)ことにより中空状に成形されている。
蓋体2は、円形板部12と、円形板部12の周端辺の一部から外方へ向けて所定幅まで絞り込むと共に上り斜面となるように延設された斜面板部13と、斜面板部13を介して絞込先端に形成された先端板部14とからなり、斜面板部13によって、円形板部12と先端板部14とが所定高さの段差を備える板状に形成されている。円形板部12の中央には、排水トラップ1をユニットバスに設置した際、床面に設けられた排水孔に連結され、排水を流入させる取入口15が設けられている。
桶体3は、排水を貯留可能となるように、底板部17と、その全周から上方へ微小角度の勾配を備えるように立設された側壁部18とからなり、側壁部18の立設先端が蓋体2の全周端に一致する開口端となるよう有底桶状に形成されている。側壁部18には、排水をトラップ本体4外へ流出させる流出管21が、蓋体2と桶体3とを突き合わせた際に先端板部14の下側となる位置から横方向へ1本突設されている。また、排水をトラップ本体4内へ流入させる流入管22が、流出管21の対称位置から流出管21とは反対の横方向へ1本突設されている。例えば、排出管21は下流の排水設備に接続され、流入管22は浴槽の排水孔に接続される。
図2に示すように、気密性検査装置25は、DSI成形機に隣接して配置され床面から所定高さを確保する基台26上に、トラップ本体4について気密性を確保しているか否かを検査する気密性検査部30を備え、基台26に並設して、DSI成形機で成形されたトラップ本体4を気密性検査部30による検査前に待機させる待機台27と、気密性検査部30による検査後に気密性が確保されていると判定されたトラップ本体4を置く良品置台28と、同検査後に気密性が確保されていないと判定されたトラップ本体4を置く不良品置台29とを備えて構成されている。
待機台27は、12個のトラップ本体4を一列に載置可能な長さに形成され、載置されたトラップ本体4を順方向(図2の下方向)及び逆方向(図2の上方向)へ移動させるベルトコンベアを備えて構成されている。良品置台28は、待機台27よりも短尺に形成され、載置されたトラップ本体4を良品として順方向(図2の上方向)へ移動させるベルトコンベアを、また不良品置台29は、同様にトラップ本体4を不良品として順方向(図2の左方向)へ移動させるベルトコンベアを、夫々備えて構成されている。
基台26上には、気密性検査部30による検査前のトラップ本体4を搬入すると共に同検査後のトラップ本体4を搬出するための搬入出位置P1と、気密性検査部30による検査を実行する検査位置P2とが規定されている。待機台27上には、12個のトラップ本体4を等間隔に載置する12箇所の待機位置n1〜n12が規定されている。良品置台28上、及び不良品置台29上には、夫々検査後の判定されたトラップ本体4を載置する載置位置P3、P4が規定されている。
また気密性検査装置25は、トラップ本体4を、DSI成形機から待機台27上の待機位置n5〜n8へ搬送し、待機台27上の待機位置n5〜n8から基台26上の搬入出位置P1へ搬送し、また搬入出位置P1から良品置台28の載置位置P3又は不良品置台29の載置位置P4へ搬送するロボットアーム(図示略)を備えている。
図3、4、5に示すように、気密性検査部30は、トラップ本体4の全体を収納可能な大きさの箱状に形成されてなりその上面を開口形成してトラップ本体4を上方から収納する収納口36を備えた収納箱体35と、収納箱体35の収納口36を閉塞しトラップ本体4を収納する密閉空間を形成する収納口閉塞手段37とを備えて構成されている。さらに気密性検査部30は、収納箱体35と収納口閉塞手段37とによって形成された密閉空間内にトラップ本体4を収納した状態において、そのトラップ本体4の排水の流入出部である取入口15、流出管21及び流入管22を全て閉塞しトラップ本体4内に閉塞空間を形成する流入出部閉塞手段を備えて構成されている。
収納箱体35は、基台26上の搬入出位置P1と検査位置P2との間に敷設されたレール40上を移動可能に設置されている(図2参照)。収納口閉塞手段37は、収納箱体35の収納口36を閉塞するようにその開口形状よりも大判の長方形板状に形成された大蓋部38と、収納箱体35の収納口36を閉塞又は開放可能に大蓋部38を上下移動させるエアシリンダ39とを備えて構成されている。エアシリンダ39は、検査位置P2で停止している収納箱体35の上方で大蓋部38を上下移動可能とするように、その一端が、収納箱体35を跨いで検査位置P2に立設されたフレーム41の上部に取り付けられている。一方、下方へ伸縮するエアシリンダ39の他端が、大蓋部38の上面に取り付けられている。また、収納口閉塞手段37により形成された密閉空間は、大蓋部38に設けたゴム等のシール材によって、外気空間に対する気密性が確保されている。
流入出部閉塞手段は、トラップ本体4の取入口15を閉塞する取入口閉塞手段45と、同流出管21を閉塞する流出管閉塞手段49と、同流入管22を閉塞する流入管閉塞手段53とを備えて構成されている。
取入口閉塞手段45は、収納箱体35に収納されたトラップ本体4の取入口15を閉塞するようにその開口形状よりも大判の円板状に形成された取入口蓋部46と、トラップ本体4の取入口15を閉塞又は開放可能に取入口蓋部46を上下移動させるエアシリンダ47とを備えて構成されている。エアシリンダ47は、収納箱体35内に収納されたトラップ本体4の取入口15に対して、その取入口15が面する大蓋部38の下面から下方へ取入口蓋部46を上下移動可能となるように、その一端が大蓋部38の中央位置に取り付けられる一方、他端が取入口蓋部46の上面に取り付けられている。
流出管閉塞手段49は、収納箱体35に収納されたトラップ本体4の流出管21を閉塞するようにその管径よりも大判の円板状に形成された流出管蓋部50と、トラップ本体4の流出管21を閉塞又は開放可能に流出管蓋部50を水平移動させるエアシリンダ51とを備えて構成されている。エアシリンダ51は、収納箱体35内に収納されたトラップ本体4の流出管21に対して、その流出管21が面する収納箱体35の左内壁面から右側へ流出管蓋部50を水平移動可能とするように、その一端が収納箱体35の左内壁面に取り付けられる一方、他端が流出管蓋部50に取り付けられている。
流入管閉塞手段53は、収納箱体35に収納されたトラップ本体4の流入管22を閉塞するようにその管径よりも大判の円板状に形成された流入管蓋部54と、トラップ本体4の流入管22を閉塞又は開放可能に流入管蓋部54を水平移動させるエアシリンダ55とを備えて構成されている。エアシリンダ55は、収納箱体35内に収納されたトラップ本体4の流入管22に対して、その流入管22が面する収納箱体35の右内壁面から左側へ流入管蓋部54を水平移動可能とするように、その一端が収納箱体35の右内壁面に取り付けられる一方、他端が流入管蓋部54に取り付けられている。
また流入出部閉塞手段、すなわち取入口閉塞手段45、流出管閉塞手段49及び流入管閉塞手段53により形成されたトラップ本体4内の閉塞空間は、各蓋部46、50、54に夫々設けたゴム等のシール材によって、収納口閉塞手段37により形成された密閉空間に対する気密性が確保されている。
さらに、気密性検査部30は、所定のヘリウム(以下、Heとする)濃度のトレースガスを生成し、そのトレースガスをトラップ本体4内の閉塞空間に所定量注入する注入手段60と、密閉空間の気体を採取してその気体に含まれるHeガスの含有量を定量化する定量化手段70と、定量化されたHeガスの含有量に基づき、そのトラップ本体4が気密性を確保しているか否かを判定する判定手段80と、を備えて構成されている。
注入手段60は、Heガスボンベ62と、Heガスボンベ62から所定量のHeガスを出力するように開閉制御可能なHe用電磁弁63と、He用電磁弁63から出力されたHeガスに所定量のエアを混合して所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを1ストローク毎に所定量送り出すエアシリンダ64と、流出管蓋部50に一体に取り付けられトラップ本体4内の閉塞空間に向けてエアシリンダ64から送り出されたトレースガスを注入する注入ノズル61と、を備えて構成されている。また、Heガスボンベ62とHe用電磁弁63との間には、He用電磁弁63に供給されるHeガスの流量を調整するレギュレータが直列に2基設けられている。また、He用電磁弁63と注入ノズル61との間には、トレースガスのHe濃度を微調整するために圧縮エアボンベ88から所定量のエアをトレースガスに追加供給するように開閉制御可能な追加エア用電磁弁65が設けられている。
また注入手段60には、注入ノズル61、He用電磁弁63、追加エア用電磁弁65及びこれらを接続するホースに、圧縮エアボンベ88からエアを流し込み、これらの内部や収納箱体35内に残留したトレースガスを散らして、気体構成比率を大気とほぼ同一にする注入ノズル掃除手段85が設けられている。注入ノズル掃除手段85は、エアシリンダ64とHe用電磁弁63との間に介装され圧縮エアの噴出量を調整自在に開閉制御可能な掃除用電磁弁86を備えて構成されている。
定量化手段70は、収納箱体35の密閉空間に連続するように大蓋部38の下面側に形成された凹部71と、凹部71周辺の気体を試料気体として所定の流量で吸引するプローブ73と、プローブ73で採取した試料気体に含まれるHeガスを磁場偏向型分析管で検知し、そのHeガスの含有量を定量化する分析装置74と、を備えて構成されている。
また定量化手段70には、プローブ73周辺に、圧縮エアボンベ88からエアを吹き付けて、凹部71内に残留したトレースガスを散らし、凹部71内の気体構成比率を大気とほぼ同一にするプローブ掃除手段90が設けられている。プローブ掃除手段90は、凹部71内に圧縮エアを噴出させるように大蓋部38に取り付けられた噴出ノズル91と、圧縮エアの噴出量を調整自在に開閉制御可能な掃除用電磁弁92と、を備えて構成されている。
判定手段80は、定量化されたHeガスの含有量の値が、予め設定した判定基準値よりも高い場合に、そのトラップ本体4が、第一及び第二成形工程における成形不良や溶着不良等を原因として、閉塞空間に加圧注入されたトレースガスが気圧の低い密閉空間へ漏出させる程度の継ぎ目や隙間等を備えており、所望の気密性を確保できない不良品であると判定する。また、判定基準値よりも低い場合に、そのトラップ本体4が、所望の気密性を確保できる良品であると判定する。ここで、判定基準値は、気密性検査装置25の電源投入直後に、凹部71周辺の大気を試料気体としてプローブ73で吸引し、分析装置74で定量化した試料気体に含まれるHeガスの含有量に若干の余裕幅分を重畳したものである。
尚、上述の収納口閉塞手段37、取入口閉塞手段45、流出管閉塞手段49、流入管閉塞手段53、注入手段60、定量化手段70、判定手段80、注入ノズル掃除手段85、プローブ掃除手段90、及び、トラップ本体4を搬送するロボットアームは、制御装置によって動作制御されている。また制御装置は、気密性検査装置25の動作制御を開始又は終了させるON/OFFスイッチ、トレースガス内のHeの含有量や判定手段80の判定結果や気密性検査装置25の動作状態等を逐次表示するモニタ、判定手段80の判定基準値やHeの含有量データ等の各種検査データを記憶する記憶装置等を備えて構成されている。
次に、上記構成の気密性検査装置25によるトラップ本体4の検査方法を説明する。
始めに、気密性検査装置25は、気密性検査部30において検査される8つのトラップ本体4を待機台27上に載置して待機させるように動作する。すなわち、先ず4つのトラップ本体4が、DSI成形機からロボットアームの搬送可能範囲にある待機台27上の待機位置n5〜n8に搬送され順次載置される。その後、ベルトコンベアが順方向へ動作して、待機位置n5〜n8のトラップ本体4が待機位置n1〜n4まで移動する。さらに4つのトラップ本体4が、DSI成形機から空いた待機位置n5〜n8に搬送され順次載置される。そして、ベルトコンベアが逆方向へ動作して、8つのトラップ本体4が、待機位置n5〜n12に載置され待機する(待機工程、図2)。
この時、気密性検査部30では、収納箱体35がレール40に沿って基台26上の搬入出位置P1まで移動している。収納口閉塞手段37によって、大蓋部38はエアシリンダ39が短縮してフレーム41の最高位置まで上昇すると共に、取入口閉塞手段45によって、取入口蓋部46はエアシリンダ47が短縮して大蓋部38と共に最高位置まで上昇する。また流出管閉塞手段49及び流入管閉塞手段53によって、流出管蓋部50及び流入管蓋部54は、エアシリンダ51、55が短縮して夫々の左内壁面及び右内壁面位置まで退いている。
待機台27上の待機位置n5〜n12に8つのトラップ本体4が載置された後、待機位置n5のトラップ本体4が、ロボットアームによって、基台26の搬入出位置P1へ搬送され(図4(a))、収納箱体35内に収納される(収納工程、図4(b))。この時、トラップ本体4は、流出管21を流出管蓋部50で閉塞可能な方向、かつ流入管22を流入管蓋部54で閉塞可能な方向となるように収納箱体35内に位置決めして収納される。そして、収納箱体35内に収納されたトラップ本体4は、収納箱体35と共に、搬入出位置P1から検査位置P2までレール40上を移動する(P1→P2移動工程、図4(c))。
収納箱体35が検査位置P2まで移動した後、収納口閉塞手段37及び取入口閉塞手段45において、エアシリンダ39、47が伸長して大蓋部38及び取入口蓋部46が下降し、大蓋部38が収納箱体35の収納口36を閉塞してトラップ本体4の周囲に密閉空間を形成すると共に、取入口蓋部46がトラップ本体4の取入口15を閉塞する。また同時に、流出管閉塞手段49及び流入管閉塞手段53において、エアシリンダ51、55が伸長して流出管蓋部50及び流入管蓋部54が中央側へ夫々突出し、対応する流出管21及び流入管22を閉塞してトラップ本体4内に閉塞空間を形成する(閉塞工程、図4(d))。
その後、注入手段60によって、He用電磁弁63及び追加エア用電磁弁65が開閉調整され、エアシリンダ64が所定回数ストローク動作し、所定He濃度のトレースガスが注入ノズル61からトラップ本体4内に所定量注入され、トラップ本体4内の閉塞空間が加圧される(加圧注入工程)。トレースガスの加圧注入から所定時間経過後、定量化手段70によって、凹部71周辺の気体がプローブ73によって試料気体として吸引され、分析装置74によって試料気体中に含まれるトレースガスが検出されそのHeガスの含有量が定量化される(定量化工程)。
定量化された含有量の値が、予め設定された判定基準値よりも高いものと判定手段80によって判定された場合、そのトラップ本体4は閉塞空間に加圧注入されたトレースガスが低圧の密閉空間へ漏れ出すような気密性が確保されていない不良品とされる。また同様に、判定基準値よりも低いものと判定された場合、そのトラップ本体4は気密性が確保されている良品とされる(判定工程)。
判定手段80による判定後、エアシリンダ39、47が短縮して大蓋部38及び取入口蓋部46が最高位置へ上昇し、収納箱体35の収納口36を開放して密閉空間の形成を解除すると共に、トラップ本体4の取入口15を開放する。また同時に、エアシリンダ39、47が短縮して流出管蓋部50及び流入管蓋部54が夫々の対応する左内壁面及び右内壁面位置まで退行し、流出管21及び流入管22を開放してトラップ本体4内の閉塞空間の形成を解除する(開放工程、図4(e))。その後、トラップ本体4は、収納箱体35と共に、検査位置P2から搬入出位置P1までレール40上を移動する(P2→P1移動工程、図4(f))。移動後、注入ノズル掃除手段85及びプローブ掃除手段90によって、掃除用電磁弁86、92が開閉調整され、各部から残留したトレースガスが取り除かれ、気体の構成比率が大気とほぼ同一になる(残留ガス除去工程)。
判定手段80による判定の結果、良品とされたトラップ本体4は、ロボットアームによって搬入出位置P1から良品置台28の載置位置P3に搬送され、不良品とされたトラップ本体4は、同様に不良品置台29の載置位置P4に搬送される(選別工程、図4(g))。良品置台28のトラップ本体4は、ベルトコンベアが順方向へ動作して次の組立工程に送られ、不良品置台29のトラップ本体4は、ベルトコンベアが順方向へ動作して回収箱に送られる。
そして、次の組立工程では、トラップ本体4に防臭手段11が取り付けられて、排水トラップ1が組立てられる。
待機位置n6〜n8のトラップ本体4についても、待機位置n5のトラップ本体4と同様に、先のトラップ本体4についての選別工程の後、先の残留ガス除去工程の実行と同時に、ロボットアームによって順次基台26の搬入出位置P1へ搬送され、上記気密性検査工程、すなわち収納工程から選別工程が夫々について繰返し行われる。そして、待機位置n8までのトラップ本体4が搬入出位置P1へ送り出された後、待機台27ではベルトコンベアが順方向へ動作して、待機位置n9〜n12の4つのトラップ本体4が待機位置n5〜n8まで移動する。そして、次の4つのトラップ本体4について気密性検査工程が繰返し行われ、待機工程で基台27上に載置され待機していた8つのトラップ本体4が、全てについて検査される。
上記気密性検査装置25及び気密性検査方法によれば、気密性検査工程を完全自動化できることに加えて、排水トラップに最適な検出能力を得ることができ、トラップ本体が気密性を確保しているか否かをより確実に選別して検査結果の信頼性を向上できる。特に第一及び第二成形工程の後に、気密性検査工程を実行するので、別々に型成形してなる上下側分割体を溶着することによって中空成形されたトラップ本体を気密性検査でき、排水トラップの品質を向上できる。
また、基台26に並設して、DSI成形機で成形されたトラップ本体4を気密性検査部30による検査前に待機させる待機台27を設けたので、複数のトラップ本体4を一時的に待機させることができ、成形直後の高温のトラップ本体4を放熱させて入出力部閉塞手段による閉塞の際に変形しない程度の温度まで低下させることができる。
また、注入手段60を、所定He濃度のトレースガスを生成し、そのトレースガスをトラップ本体4内の閉塞空間に所定量注入するように構成したので、定量化手段70におけるHeの検出能力に合わせた最適なHe濃度であり、かつ流入出部閉塞手段における各蓋部46,50,54の閉塞状態を維持可能な加圧範囲内に合わせた最適な注入量のトレースガスを注入することができる。
特に、エアシリンダ64によって所定He濃度のトレースガスを1ストローク毎に所定量送り出すので、成形工程直後の高温から低温への温度変化に伴いトラップ本体4内の閉塞空間の容積が微小変化する場合であっても、その微小変化に合わせてストロークの回数を増減してトレースガスの注入量を調整できる。従って、成形後のトラップ本体4を流入出部閉塞手段による閉塞の際に変形しない程度の温度以下にすれば、温度の高低にかかわらず最適な注入量のトレースガスを注入することができる。
また、プローブ掃除手段90を設けたので、トラップ本体4の閉塞空間を開放することによって、注入されていたトレースガスが周囲へ自然拡散し、その一部が上方に配置された凹部71内に残留した場合であっても、噴出ノズル91から凹部71内に圧縮エアを噴出させプローブ73周辺のトレースガスを散らして、次に検査するトラップ本体4の凹部71における気体構成比率を常に大気とほぼ同じ一定値にすることができる。従って、判定手段80の判定基準値を、不確定なHeガスの残留量に合わせてトラップ本体4の検査毎に再調整する手間を省くことができ、判定基準値を変化させる変動要因を排除して判定の信頼性を向上できる。
また、注入ノズル掃除手段85を設けたので、注入ノズル61、He用電磁弁63、追加エア用電磁弁65及びこれらを接続するホース、収納箱体35内に残留したトレースガスを散らして、各部における気体の構成比率を大気とほぼ同一にして、エアシリンダ64が、He用電磁弁63から出力された所定量のHeガスを含んだトレースガスを生成する際、残留したトレースガスに含まれるHeガスを考慮すること無く所定He濃度を維持できる。従って、トレースガスを生成する際に、試行錯誤による経験測に頼ることなく所定He濃度のトレースガスを簡単に生成でき、プローブ掃除手段90との組み合わせによって判定の信頼性をより向上できる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して実施することも可能である。
(1)待機台27の待機位置は、12箇所に限らず、1箇所或いは2箇所等の他の複数設けても良い。
(2)待機台27には、トラップ本体4を冷却する冷却装置を設けても良い。この場合には、例えば冷却装置として待機台27の上方に送風ファンを設け、待機中のトラップ本体4の温度を、常温或いは所定温度まで低下させ一定に維持させることが可能となる。従って、異なる温度のトラップ本体4毎に行っていた注入手段60によるトレースガスの注入量の調整操作が不要となる。
(3)収納口閉塞手段37、取入口閉塞手段45、流出管閉塞手段49及び流入管閉塞手段53は、エアシリンダに限らず、油圧シリンダ等の他の駆動手段を用いて構成しても良い。
(4)流入出部閉塞手段は、流出管21及び流入管22を各1つ備えてなるトラップ本体4に限らず、複数のものを備えてなるトラップ本体であっても、夫々の管を閉塞する閉塞手段を設けて構成可能である。
(5)注入手段60は、エアシリンダ64に限らず、所定量のトレースガスを送出可能なものであれば、コンプレッサ、エアポンプ等の他の送出手段を用いて構成しても良い。
排水トラップの内部構造を示す断面側面図である。 本発明に係る気密性検査装置の一実施形態を示す平面配置図である。 本発明に係る気密性検査装置の一実施形態を示す回路図である。 (a)〜(d)は、本発明に係る気密性検査方法の一実施形態を示す説明図である。 (e)〜(g)は、本発明に係る気密性検査方法の一実施形態を示す説明図である。
符号の説明
1・・排水トラップ、2・・蓋体、3・・桶体、4・・トラップ本体、11・・防臭手段、12・・円形板部、13・・斜面板部、14・・先端板部、15・・取入口、17・・底板部、18・・側壁部、21・・流出管、22・・流入管、25・・気密性検査装置、26・・基台、27・・待機台、28・・良品置台、29・・不良品置台、30・・気密性検査部、35・・収納箱体、36・・収納口、37・・収納口閉塞手段、38・・大蓋部、39・・エアシリンダ、40・・レール、41・・フレーム、45・・取入口閉塞手段、46・・取入口蓋部、47・・エアシリンダ、49・・流出管閉塞手段、50・・流出管蓋部、51・・エアシリンダ、53・・流入管閉塞手段、54・・流入管蓋部、55・・エアシリンダ、60・・注入手段、61・・注入ノズル、62・・Heガスボンベ、63・・He用電磁弁、64・・エアシリンダ、65・・追加エア用電磁弁、70・・定量化手段、71・・凹部、73・・プローブ、74・・分析装置、80・・判定手段、85・・注入ノズル掃除手段、86・・掃除用電磁弁、88・・圧縮エアボンベ、90・・プローブ掃除手段、91・・噴出ノズル、92・・掃除用電磁弁、n1〜n12・・待機位置、P1・・搬入出位置、P2・・検査位置、P3,P4・・載置位置。

Claims (4)

  1. 生活排水をトラップ本体内に流入させて一旦貯留させた後に下流の排水設備へ流出させる排水トラップの気密性検査装置であって、
    基台上に、生活排水をトラップ本体に貯留した際にその生活排水が漏れ出さないように気密性を確保しているか否かを検査する気密性検査部を配置してなり、
    気密性検査部が、
    トラップ本体を収納する収納口を備えた収納箱体と、収納箱体の収納口を閉塞することによってトラップ本体を収納した状態で密閉空間を形成する収納口閉塞手段と、密閉空間内に収納したトラップ本体の排水の流入部及び流出部を閉塞してトラップ本体内に閉塞空間を形成する流入出部閉塞手段と、所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを閉塞空間に所定量注入する注入手段と、密閉空間で採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化する定量化手段と、定量化されたHeガスの含有量に基づき、そのトラップ本体が気密性を確保しているか否かを判定する判定手段と、を備えてなる
    ことを特徴とする排水トラップの気密性検査装置。
  2. 注入手段が、Heガスボンベから所定量のHeガスを出力するように開閉制御可能なHe用電磁弁と、He用電磁弁から出力されたHeガスに所定量のエアを混合して所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを1ストローク毎に所定量送り出すエアシリンダと、閉塞空間に向けてエアシリンダから送り出されたトレースガスを注入する注入ノズルと、注入ノズル、He用電磁弁、追加エア用電磁弁及びこれらを接続するホースにエアを流し込み残留したトレースガスを散らす注入ノズル掃除手段と、を備えてなり、
    定量化手段が、密閉空間内の気体を吸引するプローブと、プローブで採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化する分析装置と、プローブ周辺にエアを吹き付けて、残留したトレースガスを散らすプローブ掃除手段と、を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の排水トラップの気密性検査装置。
  3. 流入した生活排水を取り込んで一旦貯留させた後に下流の排水設備へ流出させるトラップ本体を有してなる排水トラップの気密性検査方法であって、
    上面に設けた収納口から収納箱体にトラップ本体を収納し、
    収納箱体の収納口を大蓋部で閉塞してトラップ本体を収納した状態で密閉空間を形成するとともに、密閉空間内に収納したトラップ本体の排水の流入部及び流出部を蓋部で閉塞してトラップ本体内に閉塞空間を形成し、
    所定のHe濃度のトレースガスを生成するとともに生成したトレースガスを閉塞空間に所定量注入し、
    密閉空間で採取した気体に含まれるHeガスの含有量を定量化し、
    定量化されたHeガスの含有量に基づき、そのトラップ本体が気密性を確保しているか否かを判定する
    ことを特徴とする排水トラップの気密性検査方法。
  4. 二つ割りした分割面を備えるように、上側分割体とその上側分割体以外の下側分割体とを、溶融樹脂を一次射出して別々に型成形する第一次成形工程と、
    成形した上側分割体と下側分割体の互いの分割面を突き合わせた後、その突き合わせ面に沿って溶融樹脂を二次射出し、一次射出と二次射出の夫々の溶融樹脂を溶け合わせて、突き合わせ面を一体的に溶着し、トラップ本体を中空成形する第二次成形工程と、
    第二次成形工程の後、中空成形されたトラップ本体を請求項3に記載の排水トラップの気密性検査方法の実行によって検査する気密性検査工程と、を備えてなる
    ことを特徴とする排水トラップの製造方法。
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