JP2002277344A - 水密性確認治具 - Google Patents
水密性確認治具Info
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- JP2002277344A JP2002277344A JP2001075088A JP2001075088A JP2002277344A JP 2002277344 A JP2002277344 A JP 2002277344A JP 2001075088 A JP2001075088 A JP 2001075088A JP 2001075088 A JP2001075088 A JP 2001075088A JP 2002277344 A JP2002277344 A JP 2002277344A
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- Japan
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- watertightness
- drainage device
- jig
- drainage
- pressure
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排水機器へ施工済の排水装置について、取着
箇所より漏水が生じるか否かを簡単に確認する。 【解決手段】 取着孔に取着された排水装置の水密性を
確認するための水密性確認治具を、排水装置の内部と外
部を連絡する孔を閉塞する目張部材と、排水装置の内部
を加圧する加圧装置と、排水装置内の圧力を測定する圧
力計(1)と、から構成する。
箇所より漏水が生じるか否かを簡単に確認する。 【解決手段】 取着孔に取着された排水装置の水密性を
確認するための水密性確認治具を、排水装置の内部と外
部を連絡する孔を閉塞する目張部材と、排水装置の内部
を加圧する加圧装置と、排水装置内の圧力を測定する圧
力計(1)と、から構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽や洗面台、流し
台・洗濯パンなどの底部に装設された、排水装置の水密
性の確認に用いられる水密性確認治具の改良に関する。
台・洗濯パンなどの底部に装設された、排水装置の水密
性の確認に用いられる水密性確認治具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室や流し台のシンクなどの排水
機器には、使用によって生じた排水を下水などに排出す
るために、様々な排水装置が取り付けられている。この
排水装置には、図4に示した、排水エルボと呼ばれる単
純に排水を下水側に流すだけの排水装置や、図5及び図
6に示した、排水トラップと呼ばれる下水側からの異臭
や害虫類等が屋内側に逆流するのを防止する機能を備え
た排水装置などがある。
機器には、使用によって生じた排水を下水などに排出す
るために、様々な排水装置が取り付けられている。この
排水装置には、図4に示した、排水エルボと呼ばれる単
純に排水を下水側に流すだけの排水装置や、図5及び図
6に示した、排水トラップと呼ばれる下水側からの異臭
や害虫類等が屋内側に逆流するのを防止する機能を備え
た排水装置などがある。
【0003】以下に、図5及び図6に示した排水トラッ
プの構成と施工方法の一例を示す。該排水トラップは以
下に記載したフランジ部材、トラップ本体、防臭筒等よ
り構成されて成る。フランジ部材は外周部分に雄螺子を
設け、内部に排水口を形成する略円筒状の部材で、上縁
部分に、外側面方向に向かって突出したフランジ部を備
えて成る。また、該排水口には、嵌合機構としての凸部
が設けられており、該凸部によって、排水トラップ内に
排水中の毛髪やゴミが流れ込まないよう目皿部材が嵌合
される。トラップ本体は、フランジ部材の雄螺子と螺合
する雌螺子を備えた開口部、排水を排出する排出口、後
述する防臭筒との組み合わせで封水部を形成する防臭椀
部、からなる。防臭筒は略円筒形状の部材で、排水口に
水密的に嵌合するとともに、その下端が防臭椀部内に配
置されて、下水等からの異臭や害虫類の進入を防止する
封水部を形成する。また、他の部材として、リング状に
して断面が略U字状のパッキングを備えて成る。
プの構成と施工方法の一例を示す。該排水トラップは以
下に記載したフランジ部材、トラップ本体、防臭筒等よ
り構成されて成る。フランジ部材は外周部分に雄螺子を
設け、内部に排水口を形成する略円筒状の部材で、上縁
部分に、外側面方向に向かって突出したフランジ部を備
えて成る。また、該排水口には、嵌合機構としての凸部
が設けられており、該凸部によって、排水トラップ内に
排水中の毛髪やゴミが流れ込まないよう目皿部材が嵌合
される。トラップ本体は、フランジ部材の雄螺子と螺合
する雌螺子を備えた開口部、排水を排出する排出口、後
述する防臭筒との組み合わせで封水部を形成する防臭椀
部、からなる。防臭筒は略円筒形状の部材で、排水口に
水密的に嵌合するとともに、その下端が防臭椀部内に配
置されて、下水等からの異臭や害虫類の進入を防止する
封水部を形成する。また、他の部材として、リング状に
して断面が略U字状のパッキングを備えて成る。
【0004】これらの各部材は、次のようにして防水パ
ンなどに設けた取着孔に取着される。防水パンに設けら
れた取着孔にパッキングを取り付けた上で、トラップ本
体の開口部の雌螺子にフランジ部材の雄螺子を螺合させ
る。このように、フランジ部とトラップ本体の開口部周
縁とでパッキングを介し取着孔の周縁を挟み込むこと
で、排水トラップが排水機器の取着孔に取着され固定さ
れる。その後、排水口に防臭筒を嵌合させて封水部の形
成し、更に目皿部材を嵌合させて排水トラップの施工が
完了する。排水エルボの場合は上記排水トラップの施工
行程から防臭筒を嵌合させる行程が省略されるが、排水
機器に排水装置の本体の取着を行う行程は排水トラップ
のそれとほぼ同様であり、またその他の排水装置の取着
もほぼ同様の行程によって行われている。
ンなどに設けた取着孔に取着される。防水パンに設けら
れた取着孔にパッキングを取り付けた上で、トラップ本
体の開口部の雌螺子にフランジ部材の雄螺子を螺合させ
る。このように、フランジ部とトラップ本体の開口部周
縁とでパッキングを介し取着孔の周縁を挟み込むこと
で、排水トラップが排水機器の取着孔に取着され固定さ
れる。その後、排水口に防臭筒を嵌合させて封水部の形
成し、更に目皿部材を嵌合させて排水トラップの施工が
完了する。排水エルボの場合は上記排水トラップの施工
行程から防臭筒を嵌合させる行程が省略されるが、排水
機器に排水装置の本体の取着を行う行程は排水トラップ
のそれとほぼ同様であり、またその他の排水装置の取着
もほぼ同様の行程によって行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】排水機器への排水装置
の取着作業は、接着などの排水機器と排水装置とを一体
化する方法ではなく、上記のように螺合など必要に応じ
て着脱が可能な方法によって行われるため、パッキング
などを介しているとはいえ、螺合が不十分でフランジ部
と開口部周縁との圧接の力が弱かったり、フランジ部の
形状に歪み等があり圧接の力にムラがあったりすると、
その箇所から漏水する場合がある。排水装置の取着箇所
から漏水が生じるか否かは現場での取り付け施工後でな
ければ確認できないため、施工現場で取着施工が行われ
る場合には、施工現場に持ち込めないような、大がかり
な機材を使っての作業は不可能である。このため、従来
行われてきた排水機器の取着箇所の水密性の確認方法と
しては、図7に示したように、排水装置の内部と外部を
連絡する孔、例えば排出口などをゴム又は発泡スチロー
ル等の目張部材で目張りし、排水装置内部に水を満たし
て、取着箇所より漏水が生じるか否かを確認しなければ
ならなかった。この方法では、 1.新築の建物で排水装置の施工を行っている段階では
(配管工事が完了していない場合が多いため)水を用意
することに多大な労力を要する。 2.作業排水装置内部に水が満ちるまで注ぐという作業
に多大な労力と時間を要する 3.作業を行ってから結果が出るまでにはかなりの時
間、放置しておかねばならない。 4.確認作業後の水の処理を行うにも多大な労力を要す
る。 5.上記のような方法は施工途中の、床下配管スペース
を目視できる状態でなければ利用できない。 などの問題があった。本発明は上記問題点に鑑み考案さ
れたもので、水を使うことなく、短時間の間に確認作業
を行うことができ、更に施工が完了して床下配管スペー
スが目視でき無い状態であっても水密性の確認試験を行
うことができる水密性確認治具を提供するものである。
の取着作業は、接着などの排水機器と排水装置とを一体
化する方法ではなく、上記のように螺合など必要に応じ
て着脱が可能な方法によって行われるため、パッキング
などを介しているとはいえ、螺合が不十分でフランジ部
と開口部周縁との圧接の力が弱かったり、フランジ部の
形状に歪み等があり圧接の力にムラがあったりすると、
その箇所から漏水する場合がある。排水装置の取着箇所
から漏水が生じるか否かは現場での取り付け施工後でな
ければ確認できないため、施工現場で取着施工が行われ
る場合には、施工現場に持ち込めないような、大がかり
な機材を使っての作業は不可能である。このため、従来
行われてきた排水機器の取着箇所の水密性の確認方法と
しては、図7に示したように、排水装置の内部と外部を
連絡する孔、例えば排出口などをゴム又は発泡スチロー
ル等の目張部材で目張りし、排水装置内部に水を満たし
て、取着箇所より漏水が生じるか否かを確認しなければ
ならなかった。この方法では、 1.新築の建物で排水装置の施工を行っている段階では
(配管工事が完了していない場合が多いため)水を用意
することに多大な労力を要する。 2.作業排水装置内部に水が満ちるまで注ぐという作業
に多大な労力と時間を要する 3.作業を行ってから結果が出るまでにはかなりの時
間、放置しておかねばならない。 4.確認作業後の水の処理を行うにも多大な労力を要す
る。 5.上記のような方法は施工途中の、床下配管スペース
を目視できる状態でなければ利用できない。 などの問題があった。本発明は上記問題点に鑑み考案さ
れたもので、水を使うことなく、短時間の間に確認作業
を行うことができ、更に施工が完了して床下配管スペー
スが目視でき無い状態であっても水密性の確認試験を行
うことができる水密性確認治具を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された水
密性確認治具は、取着孔に取着された排水装置の水密性
を確認するための水密性確認治具であって、排水装置の
内部と外部を連絡する口を閉塞する目張部材と、排水装
置の内部を加圧する加圧装置と、排水装置内の圧力を測
定する圧力計(1)と、から成り、更に目張部材の少な
くとも1つは嵌合によって排水装置に取り付けられるこ
とを特徴とする水密性確認治具である。
密性確認治具は、取着孔に取着された排水装置の水密性
を確認するための水密性確認治具であって、排水装置の
内部と外部を連絡する口を閉塞する目張部材と、排水装
置の内部を加圧する加圧装置と、排水装置内の圧力を測
定する圧力計(1)と、から成り、更に目張部材の少な
くとも1つは嵌合によって排水装置に取り付けられるこ
とを特徴とする水密性確認治具である。
【0007】請求項2に記載の水密性確認治具は、上記
段落0006に記載の水密性確認治具において、排水装
置の内部と外部を連絡する口に、排水装置の使用時に利
用する部材を嵌合させる嵌合機構を設けると共に、目張
部材が上記嵌合機構によって嵌合されることを特徴とす
る水密性確認治具使用時に排水装置内に加圧を行えるよ
う目張部材の少なくとも1つを加圧装置に接続したこと
を特徴とする水密性確認治具である。
段落0006に記載の水密性確認治具において、排水装
置の内部と外部を連絡する口に、排水装置の使用時に利
用する部材を嵌合させる嵌合機構を設けると共に、目張
部材が上記嵌合機構によって嵌合されることを特徴とす
る水密性確認治具使用時に排水装置内に加圧を行えるよ
う目張部材の少なくとも1つを加圧装置に接続したこと
を特徴とする水密性確認治具である。
【0008】請求項3に記載の水密性確認治具は、取着
孔に取着された排水装置の水密性を確認するための水密
性確認治具であって、排水装置の内部と外部を連絡する
口を閉塞する目張部材と、排水装置の内部を加圧する加
圧装置と、排水装置内の圧力を測定する圧力計(1)
と、から成り、更に目張部材の少なくとも1つは排水装
置の内側から孔に装着されることを特徴とする水密性確
認治具である。
孔に取着された排水装置の水密性を確認するための水密
性確認治具であって、排水装置の内部と外部を連絡する
口を閉塞する目張部材と、排水装置の内部を加圧する加
圧装置と、排水装置内の圧力を測定する圧力計(1)
と、から成り、更に目張部材の少なくとも1つは排水装
置の内側から孔に装着されることを特徴とする水密性確
認治具である。
【0009】請求項4に記載の水密性確認治具は、上記
段落0006乃至段落0008のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、使用時に排水装置内に加圧を
行えるよう目張部材の少なくとも1つを加圧装置に接続
したことを特徴とする水密性確認治具である。
段落0006乃至段落0008のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、使用時に排水装置内に加圧を
行えるよう目張部材の少なくとも1つを加圧装置に接続
したことを特徴とする水密性確認治具である。
【0010】請求項5に記載の水密性確認治具は、上記
段落0006乃至段落0009のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、加圧装置が手押しポンプ
(2)であることを特徴とする水密性確認治具である。
段落0006乃至段落0009のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、加圧装置が手押しポンプ
(2)であることを特徴とする水密性確認治具である。
【0011】請求項6に記載の水密性確認治具は、上記
段落0006乃至段落0010のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、水密確認治具に、測定結果を
光や音などで表示する表示機構を備えたことを特徴とす
る水密性確認治具である。
段落0006乃至段落0010のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、水密確認治具に、測定結果を
光や音などで表示する表示機構を備えたことを特徴とす
る水密性確認治具である。
【0012】請求項7に記載の水密性確認治具は、上記
段落0006乃至段落0011のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、水密性の確認を行う排水装置
が施工現場にて取り付け施工されていることを特徴とす
る水密性確認治具である。
段落0006乃至段落0011のいずれか1つに記載の
水密性確認治具において、水密性の確認を行う排水装置
が施工現場にて取り付け施工されていることを特徴とす
る水密性確認治具である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図面を参照し
つつ説明する。図1に図示した水密性確認治具は、目張
部材として、排出口(9)を閉塞するゴム栓(4a)及
び排水口(12)を閉塞する蓋部材(4b)、加圧装置
として手押しポンプ(2)、排水装置内の圧力を測定す
る圧力計(1)、表示機構として電池式の表示部
(5)、空気を抜くための空気弁(3)、及びこれらを
接続する空気チューブ(6)からなる。ゴム栓(4a)
は円錐の上部を切断した形状であって、排水装置の内側
から排出口(9)に装着され、排出口(9)を閉塞す
る。蓋部材(4b)は空気チューブ(6)の端部がその
内部を貫通して接続されて成り、排水口(12)の嵌合
機構である凸部(12a)を利用して排水口(12)と
嵌合し、排水口(12)を閉塞する。手押しポンプ
(2)は、自転車のタイヤの空気入れに用いられるもの
と同様の従来周知のもので、ハンドル部分(2a)をそ
なえて成り、該ハンドル部分(2a)を繰り返し上げ下
げすることで、空気チューブ(6)に加圧した空気を送
り込むことができる。圧力計(1)は空気チューブ
(6)に接続されてなり、空気チューブ(6)の圧力を
測定することで排水装置内部の圧力を計測し、そのデー
タを表示部(5)に出力する。表示部(5)は電池式で
動作する、持ち運び可能な程度にコンパクトな部材であ
って、次の1.〜3.の動作を行う。 1.スタートからあらかじめ入力された一定時間が経過
するまで時間を計測する。 2.時間計測中に、圧力計(3)からのデータの入力を
リアルタイムに受け、圧力計(3)からのデータがあら
かじめ設定された圧力未満となった場合は一定時間の経
過前に赤色の光とエラー音で水密性の不適正を表示す
る。尚、ここで言う「表示」とは光や音など、使用者の
感覚に訴えて情報を伝達する方法を示す表現である。 3.圧力計からのデータがあらかじめ設定された圧力以
上のまま指定時間が経過した場合は緑の光と、エラー音
とは異なる適正音とで適正であることを表示する。空気
弁(3)は空気チューブ(6)中に接続される部材であ
って、ハンドル(3a)によって開栓/閉栓を行うこと
で、排水装置内の空気の減圧/加圧を可能としている。
また該空気弁(3)は排水装置内部に必要以上に加圧を
行った場合、排水装置内部の空気圧をあらかじめ設定し
た圧力まで空気を放出する降圧弁をも備えてなる。ま
た、上記のように構成された水密性確認治具によって、
その施工状態を確認される排水機器として、本実施例で
は段落0003及び段落0004に記載した従来例と同
様に構成された排水トラップ(T)を、マンションなど
の施工現場にて施工した状態で用いている。
つつ説明する。図1に図示した水密性確認治具は、目張
部材として、排出口(9)を閉塞するゴム栓(4a)及
び排水口(12)を閉塞する蓋部材(4b)、加圧装置
として手押しポンプ(2)、排水装置内の圧力を測定す
る圧力計(1)、表示機構として電池式の表示部
(5)、空気を抜くための空気弁(3)、及びこれらを
接続する空気チューブ(6)からなる。ゴム栓(4a)
は円錐の上部を切断した形状であって、排水装置の内側
から排出口(9)に装着され、排出口(9)を閉塞す
る。蓋部材(4b)は空気チューブ(6)の端部がその
内部を貫通して接続されて成り、排水口(12)の嵌合
機構である凸部(12a)を利用して排水口(12)と
嵌合し、排水口(12)を閉塞する。手押しポンプ
(2)は、自転車のタイヤの空気入れに用いられるもの
と同様の従来周知のもので、ハンドル部分(2a)をそ
なえて成り、該ハンドル部分(2a)を繰り返し上げ下
げすることで、空気チューブ(6)に加圧した空気を送
り込むことができる。圧力計(1)は空気チューブ
(6)に接続されてなり、空気チューブ(6)の圧力を
測定することで排水装置内部の圧力を計測し、そのデー
タを表示部(5)に出力する。表示部(5)は電池式で
動作する、持ち運び可能な程度にコンパクトな部材であ
って、次の1.〜3.の動作を行う。 1.スタートからあらかじめ入力された一定時間が経過
するまで時間を計測する。 2.時間計測中に、圧力計(3)からのデータの入力を
リアルタイムに受け、圧力計(3)からのデータがあら
かじめ設定された圧力未満となった場合は一定時間の経
過前に赤色の光とエラー音で水密性の不適正を表示す
る。尚、ここで言う「表示」とは光や音など、使用者の
感覚に訴えて情報を伝達する方法を示す表現である。 3.圧力計からのデータがあらかじめ設定された圧力以
上のまま指定時間が経過した場合は緑の光と、エラー音
とは異なる適正音とで適正であることを表示する。空気
弁(3)は空気チューブ(6)中に接続される部材であ
って、ハンドル(3a)によって開栓/閉栓を行うこと
で、排水装置内の空気の減圧/加圧を可能としている。
また該空気弁(3)は排水装置内部に必要以上に加圧を
行った場合、排水装置内部の空気圧をあらかじめ設定し
た圧力まで空気を放出する降圧弁をも備えてなる。ま
た、上記のように構成された水密性確認治具によって、
その施工状態を確認される排水機器として、本実施例で
は段落0003及び段落0004に記載した従来例と同
様に構成された排水トラップ(T)を、マンションなど
の施工現場にて施工した状態で用いている。
【0014】上記のように構成した水密性確認治具は、
以下のように用いることで施工済の排水装置の水密性を
確認することができる。図2に示したように、排水トラ
ップ(T)の防臭筒(14)を着脱した後、排出口
(9)にトラップ本体(7)の内側からゴム栓(4a)
を装着し、排出口(9)を閉塞する。次いで排水口(1
2)の凸部(12a)に蓋部材(4b)を嵌合させ、更
に手押しポンプ(2)で排水トラップ(T)及び空気チ
ューブ(6)内に初期設定値まで加圧を行った後、表示
部(5)の時間計測をスタートさせる。なお、この際に
初期設定値の誤差許容値を超えて加圧した場合は、降圧
弁が作用して、排水装置内部を初期設定値の誤差許容値
内まで減圧する。
以下のように用いることで施工済の排水装置の水密性を
確認することができる。図2に示したように、排水トラ
ップ(T)の防臭筒(14)を着脱した後、排出口
(9)にトラップ本体(7)の内側からゴム栓(4a)
を装着し、排出口(9)を閉塞する。次いで排水口(1
2)の凸部(12a)に蓋部材(4b)を嵌合させ、更
に手押しポンプ(2)で排水トラップ(T)及び空気チ
ューブ(6)内に初期設定値まで加圧を行った後、表示
部(5)の時間計測をスタートさせる。なお、この際に
初期設定値の誤差許容値を超えて加圧した場合は、降圧
弁が作用して、排水装置内部を初期設定値の誤差許容値
内まで減圧する。
【0015】排水トラップ(T)の取着が漏水を生じる
ような不適切な施工であった場合、フランジ部材(1
1)とトラップ本体(7)の取着箇所から空気漏れが生
じ、あらかじめ設定した指定時間が経過する前に圧力計
(1)のデータが設定した圧力より低くなるため、表示
部(5)が反応して赤色の光とエラー音でエラーを表示
する。
ような不適切な施工であった場合、フランジ部材(1
1)とトラップ本体(7)の取着箇所から空気漏れが生
じ、あらかじめ設定した指定時間が経過する前に圧力計
(1)のデータが設定した圧力より低くなるため、表示
部(5)が反応して赤色の光とエラー音でエラーを表示
する。
【0016】一方、排水トラップ(T)の施工が漏水を
生じない適切な施工であった場合、取着箇所から空気漏
れが生じることがないため、圧力計(1)のデータが設
定した圧力を維持したまま指定時間が経過した後、表示
部(5)が緑の光と、エラー音とは異なる適正音とで適
正であることを表示する。
生じない適切な施工であった場合、取着箇所から空気漏
れが生じることがないため、圧力計(1)のデータが設
定した圧力を維持したまま指定時間が経過した後、表示
部(5)が緑の光と、エラー音とは異なる適正音とで適
正であることを表示する。
【0017】確認作業の終了後、空気弁(3)を開栓
し、排水装置内の空気圧を外気の圧力と一致させること
で、容易にゴム栓(4a)や蓋部材(4b)を取り外す
ことができる。
し、排水装置内の空気圧を外気の圧力と一致させること
で、容易にゴム栓(4a)や蓋部材(4b)を取り外す
ことができる。
【0018】マンション等集合住宅の場合は、各階の各
部屋に施工されている排水機器に同様の作業を行い、確
認作業を完了する。この場合、確認作業に水を使わない
ので作業の準備・実施・後処理が極めて簡単で済み、ま
た空気圧を利用しているので確認作業が短時間で済むな
ど、何度も確認作業を行わなければならない場合に特に
有効である。
部屋に施工されている排水機器に同様の作業を行い、確
認作業を完了する。この場合、確認作業に水を使わない
ので作業の準備・実施・後処理が極めて簡単で済み、ま
た空気圧を利用しているので確認作業が短時間で済むな
ど、何度も確認作業を行わなければならない場合に特に
有効である。
【0019】本発明の水密性確認治具においては、水密
性の確認を行うのに、実際に水を用いるのではなく空気
の圧力を利用して行っているが、排水機器や各種の配管
の水密性を加圧した空気によって確認する方法は、例え
ばJIS規格「JIS A4421(1991) 8.
3 水密試験」にあるように適切な方法として広く認知
されており、本発明が水密性の確認に関して特に問題を
有さないのは明らかである。
性の確認を行うのに、実際に水を用いるのではなく空気
の圧力を利用して行っているが、排水機器や各種の配管
の水密性を加圧した空気によって確認する方法は、例え
ばJIS規格「JIS A4421(1991) 8.
3 水密試験」にあるように適切な方法として広く認知
されており、本発明が水密性の確認に関して特に問題を
有さないのは明らかである。
【0020】本発明は上記のようであるが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更
しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、排水装
置(特に排水トラップ)には、枝管(15)と呼ばれる
他の排水機器との接続部分が設けられている場合がある
が、この場合も、図3に示したように、排水装置の内部
からゴム栓(4a)を装着することで、本発明の水密性
確認治具を利用することができる。
記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更
しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、排水装
置(特に排水トラップ)には、枝管(15)と呼ばれる
他の排水機器との接続部分が設けられている場合がある
が、この場合も、図3に示したように、排水装置の内部
からゴム栓(4a)を装着することで、本発明の水密性
確認治具を利用することができる。
【0021】また、上記実施例では表示部(5)を電子
的な機構で処理しているが、試験の実施者が時間の経過
後に圧力計(1)を目視するような単純な方法であって
もかまわない。このような方法によっても本発明の目的
を達成することができる。
的な機構で処理しているが、試験の実施者が時間の経過
後に圧力計(1)を目視するような単純な方法であって
もかまわない。このような方法によっても本発明の目的
を達成することができる。
【0022】また、上記実施例では加圧機構を手押しポ
ンプ(2)によって構成しているが、例えばボンベ缶や
電動式コンプレッサーなどを用いて構成してもかまわな
い。このような構成によっても本発明の目的を達成する
ことができる。
ンプ(2)によって構成しているが、例えばボンベ缶や
電動式コンプレッサーなどを用いて構成してもかまわな
い。このような構成によっても本発明の目的を達成する
ことができる。
【0023】また、上記実施例は、既に施工現場にて施
工を行われた排水トラップに対して試験を行っている
が、例えば洗濯用防水パンに取着された排水トラップ等
に、工場など施工現場以外の場所で試験を行う際にも利
用することができる。この場合でも本発明の長所であ
る、水を用いることなく、短時間で水密性を測定する等
の長所が損なわれることはない。
工を行われた排水トラップに対して試験を行っている
が、例えば洗濯用防水パンに取着された排水トラップ等
に、工場など施工現場以外の場所で試験を行う際にも利
用することができる。この場合でも本発明の長所であ
る、水を用いることなく、短時間で水密性を測定する等
の長所が損なわれることはない。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したため、以
下のような優れた効果を奏する。 1)請求項1または請求項3に記載の本発明において
は、空気の圧力を利用して、施工済の排水装置に水密性
を確認する試験を行うことができる。空気圧によって水
密性を確認するため、水を使って水密性を確認する場合
する場合に比較して、スピーディで、水の準備及び後処
理の不要などの利点がある。 2)請求項2に記載の本発明においては、排水装置の内
部と外部を連絡する口に設けられた、目皿部材などを嵌
合配置させるための嵌合機構を、目張部材の嵌合に利用
しているので、排水装置に嵌合機構を新規に追加する必
要が無く、また目張部材の嵌合による着脱作業を容易に
行う事ができる。 3)請求項4に記載の本発明においては、目張部材の構
造と使用状態を明確化することができる。 4)請求項5に記載の本発明においては、加圧装置をハ
ンディタイプの手押しポンプとしたことで、確認作業を
行う施工現場に、水密性確認治具を搬送する作業が人力
で行えるようになり、水密性の確認作業が極めて容易で
ある。 5)請求項6に記載の本発明においては、水密性の確認
治具の使用者が、その結果を容易に知ることができる。 6)請求項7に記載の本発明においては、これまで計測
の難しかった施工現場での排水装置の水密性の確認が極
めて容易とすることができる。
下のような優れた効果を奏する。 1)請求項1または請求項3に記載の本発明において
は、空気の圧力を利用して、施工済の排水装置に水密性
を確認する試験を行うことができる。空気圧によって水
密性を確認するため、水を使って水密性を確認する場合
する場合に比較して、スピーディで、水の準備及び後処
理の不要などの利点がある。 2)請求項2に記載の本発明においては、排水装置の内
部と外部を連絡する口に設けられた、目皿部材などを嵌
合配置させるための嵌合機構を、目張部材の嵌合に利用
しているので、排水装置に嵌合機構を新規に追加する必
要が無く、また目張部材の嵌合による着脱作業を容易に
行う事ができる。 3)請求項4に記載の本発明においては、目張部材の構
造と使用状態を明確化することができる。 4)請求項5に記載の本発明においては、加圧装置をハ
ンディタイプの手押しポンプとしたことで、確認作業を
行う施工現場に、水密性確認治具を搬送する作業が人力
で行えるようになり、水密性の確認作業が極めて容易で
ある。 5)請求項6に記載の本発明においては、水密性の確認
治具の使用者が、その結果を容易に知ることができる。 6)請求項7に記載の本発明においては、これまで計測
の難しかった施工現場での排水装置の水密性の確認が極
めて容易とすることができる。
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】目張部材を取り付けた排水トラップを示す断面
図である。
図である。
【図3】目張部材を取り付けた、枝管付き排水トラップ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】排水エルボを示す断面図である。
【図5】排水トラップを示す断面図である。
【図6】排水トラップの部材構成を示す斜視図である。
【図7】従来の排水機器に対する水密性の確認方法を示
す参考図である。
す参考図である。
1 圧力計 2 手押しポンプ 2a ハンドル部分 3 空気弁 3a ハンドル 4a ゴム栓 4b 蓋部材 5 表示部 6 空気チューブ 7 トラップ本体 8 開口部 9 排出口 10 防臭椀部 11 フランジ部材 12 排水口 12a 凸部 13 フランジ部 14 防臭筒 15 枝管 16 目皿部材 T 排水トラップ P パッキング
Claims (7)
- 【請求項1】 取着孔に取着された排水装置の水密性を
確認するための水密性確認治具であって、排水装置の内
部と外部を連絡する孔を閉塞する目張部材と、排水装置
の内部を加圧する加圧装置と、排水装置内の圧力を測定
する圧力計(1)と、から成り、更に目張部材の少なく
とも1つは嵌合によって排水装置に取り付けられること
を特徴とする水密性確認治具。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載の水密性確認治具に
おいて、排水装置の内部と外部を連絡する孔に、排水装
置の使用時に利用する部材を嵌合させる嵌合機構を設け
ると共に、目張部材が上記嵌合機構によって嵌合される
ことを特徴とする水密性確認治具。 - 【請求項3】 取着孔に取着された排水装置の水密性を
確認するための水密性確認治具であって、排水装置の内
部と外部を連絡する孔を閉塞する目張部材と、排水装置
の内部を加圧する加圧装置と、排水装置内の圧力を測定
する圧力計(1)と、から成り、更に目張部材の少なく
とも1つは排水装置の内側から孔に装着されることを特
徴とする水密性確認治具。 - 【請求項4】 上記請求項1乃至請求項3のいずれか1
つに記載の水密性確認治具において、目張部材の少なく
とも1つを加圧装置に接続したことを特徴とする水密性
確認治具。 - 【請求項5】 上記請求項1乃至請求項4のいずれか1
つに記載の水密性確認治具において、加圧装置が手押し
ポンプ(2)であることを特徴とする水密性確認治具。 - 【請求項6】 上記請求項1乃至請求項5のいずれか1
つに記載の水密性確認治具において、水密性確認治具
に、測定結果を光や音などで表示する表示機構を備えた
ことを特徴とする水密性確認治具。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1つに
記載の水密性確認治具において、水密性の確認を行う排
水装置が施工現場にて取り付け施工されていることを特
徴とする水密性確認治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001075088A JP2002277344A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | 水密性確認治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001075088A JP2002277344A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | 水密性確認治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002277344A true JP2002277344A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18932225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001075088A Pending JP2002277344A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | 水密性確認治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002277344A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006250822A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Dorenmasutaa Seizo Kk | 排水トラップの気密性検査装置、気密性検査方法、及び製造方法 |
CN108709704A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-10-26 | 浙江伟星新型建材股份有限公司 | 一种气源检测立管集水器密封性能的设备 |
JP2020070644A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 丸一株式会社 | 排水口部材の治具 |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001075088A patent/JP2002277344A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006250822A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Dorenmasutaa Seizo Kk | 排水トラップの気密性検査装置、気密性検査方法、及び製造方法 |
CN108709704A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-10-26 | 浙江伟星新型建材股份有限公司 | 一种气源检测立管集水器密封性能的设备 |
JP2020070644A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 丸一株式会社 | 排水口部材の治具 |
JP7253686B2 (ja) | 2018-10-31 | 2023-04-07 | 丸一株式会社 | 排水口部材の治具 |
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