JP2000501833A - 車両車輪の漏れ試験用の装置及び方法 - Google Patents

車両車輪の漏れ試験用の装置及び方法

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Abstract

(57)【要約】 車輪14,16を通り抜ける試料ガスの漏れを検出する装置10は、車輪14,16の選択したパラメータを指示する第1の信号を発生する車輪認識装置18と、車輪14,16の選択した部分を通って或る圧力差の試験ガスを加える試験セル30と、車輪14,16の前記選択した部分を通り抜ける試験ガスの漏れ量を測定する検出装置22とを備えている。検出装置22は漏れ量を指示する第2の信号を発生する。装置10は、前記第1の信号を受け取って処理し前もって選択した形式の車輪の群の中の1つから車輪14,16の形式を判定するように、認識装置18に動作可能に接続されたマイクロプロセッサ42を備えている。この装置10は又、車輪の形式に従って検出装置22の動作を制御するように、試験セル30に動作可能に接続され、かつ漏れ量の記録を生成するように、検出装置22に動作可能に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 車両車輪の漏れ試験用の装置及び方法 技術分野 本発明は、一般に漏れ検出装置、ことに車両車輪を通り抜ける試験ガスの漏れ 量(leak rate)を計量し(quantify)、この車輪に試験成績 を恒久的に付着させ検出した漏れ量に基づいてこの車輪の引続く取扱いを自動的 に指令する装置及び方法に関する。 背景技術 自動車車輪を製造した後、これ等の車輪のリムの周壁には小さな孔の存在する ことがある。これ等の孔は、肉眼では明らかではないが、しかしこれ等の車輪の 使用中に空気の逃げることがある。内部チューブを使わない「チューブレス」タ イヤは、新型車両に広く使われている。チューブレスタイヤは、タイヤ内に空気 を保持する圧力仕切りとして車輪の周壁を利用する。正常な膨張圧力に露出した 小さな孔であってもタイヤから空気が徐々に漏れ出しタイヤが扁平になり修理が 必要になる。 すなわち車輪を可能であれば修理し又これ等の車輪を修理することができない 場合は廃棄するように、最高許容漏れ量以上に漏れる車輪を識別するのに製造業 者はその生産する車輪を試験することが重要である。又生産環境では、試験が迅 速に高い信頼性のもとに行われしかもこれ等の試験により各車輪からの極めてわ ずかな漏れでも検出できることが重要である。 きずのある部分からの試験ガスのわずかな漏れを迅速に検出する方法は、種種 のものが知られ各部品からの試験ガスの漏れ量を計量する質量分析計装置を使う 方法も含む。このような方法は、ベアリアン・アソシエイツ・インコーポレイテ ッド(Varian Associates, Inc.)により1980年に 版権取得が行われ本説明に参照した書籍「ヘリウム質量分析計漏れ検出(Hel ium Mass Spectrometer Leak Detection )の紹介」に記載してある。この書籍の第7章は、漏れ検出のためのヘリウム 質量分析計の使用に関連し種種の種類の自動車部品(車輪以外の部品)の漏れ試 験について記載してある。この書物は、空気調和出口胴体に対するガス漏れ検査 作業について記載してある。操作者は、この部品の内剖に空気ヘリウム混合気か ら成る試験ガスを約250psiの圧力で加える間にこの部品を1mmHg以下 に減圧した試験セル30内に入れる。漏れ量は、或る時限後に室内に十分な真空 が存在しないことによって確認する。質量分析計は比較的少ない漏れを検出する 。部品が漏れ試験に合格することを指示するのに緑色光を点灯するが、部品が許 容量以上の漏れを生ずることを指示するのに赤色光を点灯する。すなわち前記し たヘリウム質量分析計漏れ検出システムは、多くの他の漏れ検出法で必要とされ るように、操作者による引続く判断又は解釈には依存しなかった。 発明の開示 本発明は、車輪を通り抜ける試験ガス(test gas througha wheel)の漏れを検査する方法及び装置に係わる。 本発明装置は、車輪の選定したパラメータを指示する第1の信号を生ずる車輪 認識装置と、車輪の選定した部分を経て或る圧力差の試験ガス(differe ntial pressure of test gas)を加える試験セルと 、車輪の選定部分からの試験ガスの漏れ量を測定する検出装置とを備えている。 この検出装置は漏れ量を指示する第2の信号を生ずる。本発明装置は又、認識装 置に作動的に接続され第1信号を受けて処理し1群の前もって選定した形式の車 輪のうちから車輪の形式を定めるようにするマイクロプロセッサを備える。本装 置は又試験セルに作動的に接続され車輪の形式に従って検出装置の動作を制御し 又この検出装置に作動的に接続され第2信号を受けて処理し漏れ量の記録を生ず るようにしてある。 本発明は又、車輪の選定した部分からの試験ガスの漏れ量を定めるように車輪 を試験した後にこの車輪を自動的にこの漏れ量により恒久的に識別する、車両車 輪を作る方法にある。 従来の合格/不合格試験は、欠陥部品を検出するのに適当である。しかし本発 明によれば試験部品の漏れ量の精密な計量が車輪の製法の統計的監視に有用であ ることが分かっている。本発明によれば、複数の車輪の自動式漏れ量試験の計量 成績の統計的解析を自動的に行う機械を提供することが望ましい。これ等の計量 成績は、検出漏れ量が選定した量を越えたかどうかについての試験にどれだけの 個数の車輪が合格し又は不合格になったかを含むだけでなく又、試験車輪の実際 の漏れ量も含むのがよい。さらに、たとえば車輪の特定の生産の実施に将来の不 合格を関連させることができるようにするには、試験車輪を直列に並べるのが望 ましいことが分かっている。されに漏れ検出システムに自動的に自動校正機能を 働かせる能力をこの漏れ検出システムに付与することが望ましい。 顧客から戻された漏れのある車輪の解析によれば、工場で行われる漏れ試験中 に大部分のこのような車輪が漏れを伴うものとしてしるしをつけられたことを示 す。しかし作業者の誤り(たとえば工場の間違ったパレットに乗せるような誤り )によってこれ等の車輪が顧客に配分された。従って車輪を自動的に漏れの試験 を行い又漏れ試験に合格の車輪から漏れ試験に不合格の車輪を自動的に隔離する 装置を提供することが望ましい。 図面の簡単な説明 第1図は本発明による車輪漏れ検出装置の平面図である。 第2図は、第1図に例示した装置を制御するコンピュータをこの装置により車 輪を処理するのに使うことのできる方法を示す流れ図である。 第3図は、第1図に例示した検出装置の種種の部品管の通信制御線を示す単線 結線図である。 第4図は、第1図に例示した漏れ試験セルの1例の線図的正面図である。 実施例 本発明は、車輪からの試験ガスの漏れを検査する方法及び装置に係わる。第1 図に示すように本発明の装置10は、試験しようとする車輪14、16をこの場 合装置10の種種の場所を経て自動的に移動させるようにコンベヤシステム12 を備えるのがよい。さらに後述のように装置10は、試験しようとする車輪の種 類を判定するように視覚システム(vision system)18のような 認識装置を備えている。 第2図は装置10により車輪を処理するのに使うことのできる方法を示す流れ 図である。第1図及び第2図に示すように車輪14、16を試験する方法100 は、ステップ101で開始し、車輪を視覚システム18で見てどのような種類の 車輪を試験しているかを認識する。 プラグ挿入システム20は、試験しようとする車輪の弁棒穴(図示してない) のような意図的な穴に自動的に一時的に栓をするように設ける。このステップは 第2図にステップ102として示してある。 次に車輪を質量分析計漏れ検出システム(mass spectromete r leak detecting system)に運ぶ。図示の実施例は2 個の質量分析計漏れ検出器(mass spectrometer leakd etector)22、24を備え、試験しようとする車輪はいずれか一方の検 出器に運ぶ。ロボット式取上げ載置機(robotic pick−and−p lace machine)26、28を設けて試験しようとする車輪をコンベ ヤ12の送入部分12aから取去し、この試験しようとする車輪を協働する質量 分析計漏れ検出器22又は24の協働する試験セル30又は試験セル32に移動 させる。車輪の漏れ試験を終えた後、取上げ載置機26又は載置機28により車 輪を協働する試験セル30又はセル32から取出しこの車輪をコンベヤ12の送 出し部分12bに乗せる。 次いで車輪14又は車輪16をプリンタ34を過ぎて移動させる。プリンタ3 4は、通し番号又は車輪から検出する漏れ量のような情報を車輪に吹付ける(s pray)。次いで車輪14又は車輪16は、たとえば漏れ量試験の成績と試験 する車輪14又は車輪16の種類とに従って、コンベヤシステム12の送出し部 分12bの複数の放出径路36、38、40のうちの1条の経路に運ぶ。 コンピュータ42は、装置10の作用を制御しそして少なくとも第2図に示し た剖分の流れ図を持つプログラムにより制御される。第3図は装置10の典型的 制御システム構成の線図(プラグ挿入システム20の相互結線及び制御装置は図 示してない)である。コンピュータ42は、コンベヤシステム12の作用を制御 し、視覚システム18から入力を受けて試験する車輪の種類を識別し、プラグ挿 入システム20と設けてある場合の取上げ載置機26、28との作用と質量分析 計漏れ検出器22、24及びプリンタ34の作用とを制御する。コンピュータ4 2は、質量分析計漏れ検出器22、24により行われた漏れ検出試験の成績を評 価し、これ等の成績を恒久的に記憶しすなわち磁気記憶媒体、紙プリントアウト 又は試験した車輪の印字のような恒久的書式で記憶する。どの場合にも試験の成 績は試験車輪に恒久的に協働させる。その理由は、これ等の成績は、直接車輪に プリントされ、又はプリンタ34により車輪にプリントした通し番号のように特 定の試験車輪の独特の識別と共に記憶されるからである。 又第1図に明らかなように車輪14、16は互いに異なる寸法を持つ。後述の ように装置10は、種種の寸法の車輪14、16を認識し、又車輪14, 16 自動漏れ試験を行うときは互いに異なる寸法及び形式の車輪を考慮する。説明の 簡略化のために、装置10の作用が各形式の車輪に対し同様であるから断わらな い限り装置10の作用を車輪14について述べるだけにする。同様に質量分析計 漏れ検出器22、試験セル30及び協働する取上げ載置機26だけを説明する。 なぜならば、これ等の部品がそれぞれ質量分析計漏れ検出器24,試験セル32 及び取上げ載置機28と同様であるからである。 コンベヤシステム12は、その径路に沿い各キー点で車輪14を停止させ位置 決めする普通の駆動ローラ12c、種種のゲート12d及びクランプ12eと、 複数の場所で各ローラ12c間に挿入した上下方向に選択的に可動なコンベヤバ ンド12fとを備えている。コンベヤバンド12fは、車輪14を各ローラ12 cから持上げて車輪14をその前回の径路に直角を挟んで移動させるように作用 する。 又視覚システム18については視覚システム18が車輪14を照明するライト 配列44と制御ユニット48に作動的に接続したカメラ46とを備えるのは明ら かである。制御ユニット48はコンピュータ42に作動的に接続してある。ステ ップ101中に視覚システム18は、直径や幅のような車輪14の選択したパラ メータを指示する第1の信号を生ずる。コンピュータ42はこの第1の信号を受 け取って処理し前もって選択した1群のモデル車輪の中から車輪のモデルを判定 する。車輪14の特性を判定するのに視覚システム18以外の他の形式の認識装 置たとえばセンサスイッチの配列を使ってもよいのはもちろんである。このよう な他の形式の認識装置は本発明の範囲内である。 ステップ103ではコンピュータ42は試験セル30、32のうちいずれが次 の車輪14を優先的に処理するかを判定する。このような優先性は、試験セル3 0、32を共にできるだけ十分確実に利用するように、たとえば操作者が手動で 又は試験セル30、32のうちのいずれのセルに車輪14を最後に差向けたかに 基づいて選択すればよい。ステップ103の次に、コンピュータプログラムの論 理は、試験セル30、32のうちいずれが優先性を持つかに従って2条の径路の 一方に追従する。試験セル30が優先性を持つ場合は、コンピュータ42はステ ップ104aで試験セル30が車輪14を受入れる状態にあるかどうかを検査す る。試験セル30が車輪14を受入れる状態にないと、コンピュータ42はステ ップ104bで試験セル32が車輪14を受入れる状態にあるかどうかを検査す る。コンピュータ42は、試験セル30、32の一方が車輪14を受入れる状態 になるまでステップ104a、104bを継続する。第2図に示すように、ステ ップ103で試験セル30、32のうちいずれのセルにより優先性を持つことを 判定するかをステップ103で定めた後ステップ104a、104bのうちいず れかで判定を行う。 試験セル30が優先性を持ち車輪14を受入れる状態にあるものとすると、コ ンベヤシステム12でゲート12dを上昇させ車輪14を試験セル30に送給す るように車輪14をコンベヤバンド12fの上方で止める。ステップ105aで は車輪14を予装荷場所(preload station)に位置するように 検出する。車輪14を予装荷場所で検出した後、コンベヤバンド12fを上昇さ せ試験セル30に対する装荷場所(load station)で車輪14をク ランプ12eに差向けるように作動する。車輪14はステップ106aでクラン プ装荷場所において検出し、クランプ12cを作動し車輪14を試験セル30に 対する装荷場所に心合わせし車輪14を取上げ載置機(pick−and−pl ace machine)26により取上げることができるようにする。 取上げ載置機26は相互に直角をなして延びる2対のロボットジョー26a、 26bを持つ。対のジョー26aはコンベヤシステム12から車輪14を持上げ 、取上げ載置機26が逆時計まわりに(第1図において)90゜回動した後車輪 14を漏れ試験のためにセル30内に位置させる。 ステップ107a中に車輪14を後述のように漏れ試験のために試験セル30 内に位置させる。漏れ試験中に取上げ戴置機26は時計回りに回転し各ジョー2 6aを試験しようとする次の車輪を取上げるように位置させ次いで各ジョー26 bをセル30に位置させる。車輪14の漏れ試験の完了に次いで、各ジョー26 bにより車輪14を試験セル30から取出し、取上げ載置機26が逆時計回りに 回動し次の車輪を試験セル30内に位置させた後、車輪14をコンベヤシステム 12の送出し部分12bに位置させる。安全のために自動式取上げ載置機26、 28のまわりにフェンス50を立てる。 第4図に線図的に示すように試験セル30は、車輪14を試験のために内側又 は外側のリムに扁平に置く固定の扁平な下部板52を持つ。試験セル30は又選 択的に可動な扁平な上部板54を持つ。上部板54は流体圧作動装置56により 車輪14上に下降させ車輪の他方のリムに密封して車輪14の周壁部分14aが 扁平板52、54と協働して内部室58を囲むようにする。扁平な下部板52及 び上部板54には環状ガスケット55を設け車輪14のリムに対し漏れ密の密封 を確実にする。試験セル30は又、1対の流体圧作動装置61により選択的に上 昇下降させるわん形部分(bell portion)60を備える。わん形部 分60は、このわん形部分60が下降位置にあるときに扁平な下部板52に対し 密封するリムを持つ開いた下端部を備えることにより車輪14及び扁平な上部板 54をわん形部分60内に封入する。自動クランプ62は、試験サイクル中にわ ん形部分60をこの下降した密封位置に鎖錠する。扁平な上部板54及びわん形 部分60がそれぞれ下降位置にあると、扁平な上部板54の半径方向外側の周面 のまわりに配置したシール64は膨張して上部板54をわん形部分60の内面に 対し密封する。膨張できるシール64により上部扁平板54及びわん形部分60 を、特定の車輪14の幅と上部扁平板54の生ずる互いに異なる下降し終わった 位置とに関係なく相互に密封することができる。すなわち上部扁平板54及びわ ん形部分60は、車輪14の外面及び下部扁平板52と共に外部室66を包囲す る。外部室66は、ヘリウム/空気試験ガスの源に管68により連結してある。 試験セル30はその上方に、排気用煙突内の排気ファン(図示してない)に連結 した覆い70を持つ。このファンは、わん形部分60を開いたときに解放される ヘリウム/空気混合気のこん跡をこの区域から迅速に除去する。 漏れ試験中に試験セル30は、ヘリウム/空気試験ガスを室66内に噴射する ことにより成る圧力差(differential pressure)ヘリウ ム/空気試験ガスを車輪14の周壁を横切って加える。室66は、典型的には約 32psiに加圧する。同時に質量分析計漏れ検出器22に協働するポンプは、 管路72を経て内部室58内を真空に吸引する。室58内に前もって設定した時 限内で前もって設定した真空値が認められないと、このことは車輪14の漏れ量 の多い.ことを示し、コンピュータはこの車輪が不合格であるという信号を生ず る。 内部室58が十分な真空に達した後、質量分析計漏れ検出器22を付勢し室6 6から車輪14を経て室58への試験ガスの漏れ量を測定する。質量分析計漏れ 検出器22はコンピュータ42に計測漏れ量を指示する第2信号を送る。漏れ量 を計測した後、上部扁平板54及びわん形部分60をそれぞれ作動装置56、6 1により上昇させる。ステップ108aでは車輪14を取上げ載置機26により コンベヤシステム12の送出し部分12bの試験セル30用の荷降ろし場所に移 送する。 前記したように試験セル32の作用は試験セル30の作用とほぼ同じである。 試験セル32が優先性を持ち利用できる場合には、車輪14はステッブ105b でコンベヤ12の送入部分12aの端部でコンベヤバンド12fの上方の試験セ ル32に対する予装荷場所に差向ける。ステップ106bではステップ106a と同様に車輪14は試験セル32の装荷場所に移動させる。ステップ107bで はステップ107aと同様に車輪14は試験セル32の装荷場所に移動させる。 ステップ108bではステップ108aと同様に車輪14は試験セル32の荷降 ろし場所に移動させる。 コンピュータ42は、視覚システム18により検出した車輪14の形式に従っ て装置10の動作を制御するように試験セル30、32に作動的に接続してある 。車輪14が比較的大きい車輪であれば、この場合室58は比較的大きく、そし て真空が所望のレベルに低下するには比較的長い時間がかかる。すなわちコンピ ュータは、検出した車輪14の形式に従って室58内を真空に吸引できる時間を 調整する。同様に室66の寸法は車輪14の寸法によって変り試験用のセル30 又はセル32に互いに異なる量のヘリウム/空気混合気を供給する必要がある。 す なわち質量分析計漏れ検出器22による視覚システム18の新規の使用によって 種種の互いに異なる車輪を装置10により互いにまぜて漏れ試験を行うことがで きる。 コンピュータ42は質量分析計漏れ検出器22に作動的に接続され第2信号を 受けて処理し試験車輪14の漏れ量の記録を生ずる。すなわち統計的プロセス制 御(SPC)に対する貴重なデータはコンピュータ42により記憶され、これ等 のデータは車輪14が漏れ量試験に合格したか又は不合格になったかだけでなく 又漏れ量がどの程度かも指示する。このデータ収集により与えられた群の車輪に 対しこれ等の車輪が成る時限中に作られた車輪であっても、又は互いに異なる形 式の車輪の漏れ量を比較するように並み及びモードのような統計解析によって計 算することができる。このデータにより又、漏れ試験に合格しない車輪がすべて 許容できない限度に近い漏れ量を持つ1群の車輪の1部であるか、又は大部分が 許容値よりはるかに少ない漏れ量を持つ1群の車輪の大体範囲外のものであるか を判定することができる。 車輪14は、ステップ109でコンベヤ12によりプリンタ34の入口点に移 動させる。ステップ109中のコンベヤ12の作動は、各試験セル30、32か ら出る各車輪14の順序を見失わないようにコンピュータ制御のもとに置く。次 いで車輪14は、車輪14をプリンタ34に隣接して位置させるように作用する 1対の大体三角形の位置決め緩衝器を過ぎて移動させる。 漏れ量及び/又は通し番号は、ステップ110中に車輪14がコンベヤシステ ム12上を通る際にインクジェットプリンタであるプリンタ34により車輪14 に恒久的に記録するのがよい。ステップ111においてコンピュータ42はプリ ンタにおける車輪14が漏れ試験に合格したかどうかを決定する。好適とする構 成によればコンピュータ42が車輪14の漏れ試験に合格したことを判定すると 、車輪は、コンピュータ42により漏れ検出試験に合格する各車輪に逐時の通し 番号を割当てることにより引続いてステップ112で処理する。各形式の車輪は それぞれ1連の通し番号を持ち同じ形式の2個の車輪が同じ通し番号を割当てら れることがないようにする。この通し番号は、車輪14にプリントされこの通し 番号を検出した漏れ量の記録に前後参照できるようにして恒久的に記録する。 車輪14が漏れ試験に不合格になる(すなわち所定の最高漏れ量より多い漏れ 量を持つ)と、この車輪はステップ113で不合格車輪として処理する。車輪1 4には通し番号が割当てられなくて、この車輪14に漏れ量をプリントしこの車 輪14にその漏れ量を恒久的に付記する。車輪14に計測漏れ量を恒久的に付記 する他の構成は、この説明から当業者には明らかであり本発明の範囲内である。 たとえば通し番号及び漏れ量は、各車輪が漏れ試験に不合格であるか又は不合格 でないかに関係なく全部の車輪にプリントすることができ、又は各車輪に通し番 号だけを指持して、各車輪の通し番号及び協働する計測漏れ量をコンピュータ記 性装置内に或は紙プリントアウトに恒久的に協働させることができる。 ステップ112、113の一部として、コンピュータ42はコンベヤシステム 12に沿う車輪の引続く移動を制御し漏れのある車輪及び漏れのない車輪を分別 するのがよい。コンピュータ42は又互いに異なる寸法又は形式の車輪をコンベ ヤシステム12の送出し部分12bの互いに異なる放出径路36、38又は放出 径路40に移送するようにプログラム作成することができる。 本発明の漏れ検出装置には自動校正構造を設けるようにしてある。自動校正の 1構造例では、特定の校正車輪(図示してない)の弁穴内に校正した漏れ取付具 (図示してない)を挿入するようにしてある。校正した漏れ取付具は、この漏れ 取付具を横切って既知の量のガスを与えられた差動圧力で通すオリフィスである 。校正車輪は、どのような生産構造とも異なった構造を持つ鋼製車輪がよい。弁 棒穴内に校正した漏れ取付具を持つ校正車輪は、装置10の送入コンベヤ12に 置き視覚システム18に運ぶ。校正車輪は視覚システムコンピュータ内にプログ ラム作製し視覚システム18がこの車輪を校正車輪として認識するようにする。 校正車輪を認識すると、装置10が自動校正サイクル状態になる。 校正車輪は試験セル30、32の一方に移送する。どちらの試験セルを選択す るかの選択は、たとえばどちらの試験セルを最後に校正したかに基づいて、操作 者が手動で制御し又はコンピュータ42により自動的に制御すればよい。校正し た漏れ取付具の実際の漏れ量はコンピュータ42内にプログラミングを行い、校 正車輪を引続いて試験セル30又は試験セル32の一方内で漏れ試験を行うとき は装置10によりプログラムされた実際の漏れ値に対し試験の読みを比較する。 若干の所定値より大きい(たとえば20%より大きい)差があると、装置10は 、質量分析計感度を繰返し調整し、試験読みがプログラムされた実際の漏れ値の 所定値内になるまで校正車輪を再試験する。試験読みがプログラムされた実際の 漏れ値の所定値内になると、装置10は、電子表に初期差、後続の差及び数値補 正を日付及び時間と共に記録する。次に校正車輪を不合格車輪を移送する放出径 路36、38又は放出径路40に移送する。プリンタ34は校正車輪になにもプ リントしない。次いで装置10は次の正規のサイクルに進む。 又わん形部分60(使用試験ガスに従ってわん形部分60の下部又は上部のす そ部分)を経て連通するように連結配管(図示してない)を加えるようにしてあ る。漏れ試験の完了時に試験ガス/空気混合気を室66から送出すようにポンプ (図示してない)を設けてもよい。室66内の圧力を大気圧まで低減させた後、 上部扁平板54及びわん形部分60を上昇させ、そして車輪14を取上げ載置機 26によりコンベヤシステム12の送出し部分12bに移送する。 試験ガス/空気混合気は、この混合気を引続く試験サイクルに使うために室6 6内にふたたび噴射するのに先だって貯蔵する貯蔵タンク(図示してない)に送 入することができる。この混合気が貯蔵タンク内にある間に又はこの混合気を室 66内にふたたび噴射する間に、この混合気に付加的試験ガスを加える。このよ うな構造は試験ガスの再使用を最高にするので有利である。 このような構造では、各車輪14、16の寸法の違いにより生ずる、室66の 互いに異なる容積に対し混合気及び付加的試験ガスを噴射する時間長さを調整す る必要があると考えられる。さらに、混合気内の試験ガスの濃度を測定し、この 混合気を空気中の試験ガスの公称濃度に持来すのにどれだけの付加的試験ガスが 必要であるかを定め、又は室66内に噴射される混合気中の空気内の試験ガスの 濃度の変化を考慮して漏れ量読みを調整するのにセンサが必要である。 以上本発明の作動の原理及びそのモードを好適の実施例で説明し例示した。し かし本発明はその精神を逸脱しないで種種の変化変型を行うことができるのはも ちろんである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 オールテリ,ティマスィ、エム アメリカ合衆国ミシガン州48823、イース ト・ランシング、クーリッジ・ロウド 2142番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)車両車輪を試験しこの車両車輪の選択した部分を通り抜ける試験ガス の漏れ量を測定する段階と、 (b)この漏れ量により自動的に前記車両車輪を恒久的に識別する段階と、 を包含する、車両車輪を作る方法。 2.前記段階(b)が、前記車両車輪に前記漏れ量をプリントする段階を包含す る請求の範囲第1項記載の方法。 3.前記段階(b)が、 (b1)前記車両車輪に恒久的に独特の識別のしるしをつける段階と、 (b2)前記独特の識別のしるしが前記漏れ量に関連するように前記漏れ量及 び独特の識別のしるしを、恒久的記録に記録する段階と、 を包含する請求の範囲第1項記載の方法。 4.前記段階(b)の後に、 (c)前記漏れ量を他の記憶した漏れ量を含む記録に記録する段階と、 (d)この記録した漏れ量を統計的に解析する段階とをさらに包含する請求の 範囲第1項記載の方法。 5.前記段階が、 (a1)前記車両車輪が複数の車輪形式のうちのどの形式であるかを認識する 段階と、 (a2)認識した車輪形式に従って漏れ試験装置の試験サイクルを調整する段 階と、 (a3)この試験装置で前記車両車輪を試験しこの車両車輪の選択した部分を 通り抜ける試験ガスの前記漏れ量を測定する段階と、 を包含する請求の範囲第1項記載の方法。 6.段階(a2)において、前記車両車輪を試験するのに使う試験ガスの量を、 この車両車輪の認識した形式に従って調整する請求の範囲第5項記載の方法。 7.前記段階(b)の後に、 前記漏れ量が前もって選定した最高漏れ量より多くない場合は、この車両車輪 に独特に関連する識別のしるしの1つを、恒久的に前記車両車輪につけ、前記漏 れ量が前記最高漏れ量より多い場合は、前記漏れ量のプリントした指示を恒久的 に前記車両車輪につける段階をさらに包含する請求の範囲第1項記載の方法。 8.前記段階(b)の後に、 (d)前記漏れ量が前記最高漏れ量より多くない場合は、前記車両車輪を第1 の場所に物理的に分類し、前記漏れ量が前記最高漏れ量より多い場合は前記車両 車輪を第2の場所に分類する段階をさらに包含する請求の範囲第7項記戟の方法 。 9.車輪の選択した部分を通って或る圧力差を加える試験セルと、 前記車輪の前記選択した部分を通り抜ける試験ガスの漏れ量を測定し前記車輪 に関連する前記漏れ量の記録を生成する検出装置と、 を包含する漏れ検出装置。 10.車輪の選択したパラメータを指示する第1の信号を発生する認識装置と、 前記車輪の選択した部分を通って或る圧力差の試験ガスを加える試験セルと、 前記車輪の前記選択した部分を通り抜ける前記試験ガスの漏れ量を測定し、前 記漏れ量を指示する第2の信号を発生する検出装置と、 前記第1の信号を受け取って処理し前記車輪の形式を前もって選定した形式の 車輪の群のうちの1つから判定するように、前記認識装置に動作可能に接続され 、前記車輪の形式に従って前記検出装置の動作を制御するように、前記試験セル に動作可能に接続され、前記第2の信号を受け取り処理し前記漏れ量の記録を生 成するように、前記検出装置に動作可能に接続されたマイクロプロセッサと を包含する、車輪を通り抜ける試験ガスの漏れを検査する装置。 11.前記車輪を前記試験セルから出力径路に移送するように、前記試験セルに 動作可能に連結された車輪取扱い機構をさらに備えた請求の範囲第10項記載の 装置。 12.前記車輪を複数の出力径路のうち前記漏れ量に従って選択された1つの径 路に前記試験セルから移送するように前記マイクロプロセッサが、前記車輪取扱 い機構の動作を制御する請求の範囲第11項記載の装置。 13.前記車輪を前記漏れ量の記録に関連させることができるしるしを前記車輪 につけるように、前記マイクロプロセッサに動作可能に接続されたしるしづけ装 置をさらに備えた請求の範囲第10項記載の装置。 14.前記しるしづけ装置が、前記漏れ量を前記車輪にプリントするプリンタで ある請求の範囲第13項記載の装置。 15.前記しるしづけ装置が、前記漏れ量の記録内でこの漏れ量に関連する独特 の通し番号を前記車輪にプリントするプリンタである請求の範囲第13項記載の 装置。 16.前記しるしづけ装置が、前記漏れ量が少なくとも前もって定めた漏れ量で ある場合はこの漏れ量を前記車輪にプリントし、前記漏れ量が前記前もって定め た漏れ量より少ない場合は前記漏れ量の記録内でこの漏れ量に関連する独特の通 し番号を前記車輪にプリントするプリンタである請求の範囲第13項記載の装置 。 17.前記認識装置に視覚システムを設けた請求の範囲第10項記載の装置。 18.前記検出装置に質量分析計を設けた請求範囲第10項記載の装置。 19.前記試験セルに、内側の第1室を形成するように、前記車輪に密封状態で 係合する1対の板と、前記車輪を入れる外側の第2室を形成するように、前記各 板の一方に係合する往復動容器とを設け、前記第1室及び第2室のうちの一方に 試験ガスを導入し、前記質量分析計のより前記第1室及び第2室のうちの他方か ら取った試料内の試験ガスの量を測定し前記車輪を通り抜ける試験ガスの漏れ量 を測定するようにした請求の範囲第18項記載の装置。 20.前記第1室及び第2室のうち一方内に導入される試験ガスの量が、検出さ れる車輪形式に依存するようにした請求の範囲第19項記載の装置。 21.下部板と、 この下部板に対し、選択的に可能であり、この下部板及び漏れ試験をしようと する対象物に協働して第1室を形成するのに適し、半径方向外側の表面を持つ上 部板と、 前記下部板及び上部板に対し選択的に可動であるわん形部分であって、このわ ん形部分の内部への開口を持ち、この開口に、前記わん形部分の内部の中に前記 上部板及び漏れ試験をしようとする対象物を囲むように前記下部板に対し密封で きるリムを設けて成るわん形部分と、 前記上部板の前記半径方向外側の表面のまわりに配置され、膨張させるときに 、前記の上部板及びわん形部分に対し密封し、前記上部板、下部板及びわん形部 分と前記上部板及び下部板に対し密封される漏れ試験をしようとする対象物と協 働して、前記漏れ試験をしようとする対象物のまわりに外部室を形成する膨張可 能なシールと、 前記内部室及び外部室のうちの一方に選択的に連通する試験ガスの源と、 前記内部室及び外部室のうちの他方と質量分析計漏れ検出器との間を選択的に 連通させるのに適する導管と、 を包含する質量分析計漏れ検出システム用の試験セル。
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