JP2009175061A - 止水検査装置及び止水検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、グロメット付ワイヤーハーネスにおけるグロメットを挿通する挿通部分の止水性能を確実に検査できる止水検査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】止水処理が施されたグロメット120を備えたグロメット付W/H100における止水処理部125の止水性能を検査する止水検査装置10であって、端部に備えた挿入口21から挿入された室外側W/H110bの収容を許容するメインチャンバ20と、グロメット120の端面120aで前記挿入口21を密閉状態で覆うよう配置したグロメット120を固定する固定クランプ30と、室内側W/H110aの止水処理部125の端部を略密閉状態で囲繞するサブチャンバ40とで構成し、メインチャンバ20にHeガス200を供給するガスバルブ22を備え、サブチャンバ空間42aの空気300に対するHeガス200の濃度を測定する濃度測定プローブ50を備えた。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、車両におけるエンジンルームや車外から室内に引き込む束状の電気配線にグロメットを装着したグロメット付ワイヤーハーネスの止水検査に関する。
例えば、自動車のエンジンルームや車外から室内に、被覆電線を束状にまとめた電気配線(以下においてワイヤーハーネスという)を引き込む際、エンジンルームや室外と室内との間の仕切壁に設けた仕切壁貫通孔を、所定位置に装着したグロメットを介してワイヤーハーネスを貫通させて設置している。これにより、走行時の振動によって貫通孔周縁部との摩擦でワイヤーハーネスが損傷することを防止している。
なお、グロメットに備えた貫通孔にワイヤーハーネスを挿通させてグロメットをワイヤーハーネスに装着しており、その挿通部分に止水剤を注入し、被覆電線間や挿通孔内側を止水している。これにより、エンジンルームや車外から室内に引き込まれたワイヤーハーネスに伝わって、不用意に室内に水等の液体が浸入することを防止している。
今まで、このようなグロメット付ワイヤーハーネスの前記挿通部分の止水性能の検査は、実際にグロメット部分に水を入れて、ワイヤーハーネスを伝わって漏れる水があるかないかで行っていた。しかし、この検査方法では、組み立て前のグロメット付ワイヤーハーネスを検査するため電気配線の接点部分を濡らしてしまう惧れがあり、その場合、当該グロメット付ワイヤーハーネスが検査によって使用できなくなる可能性があった。
そこで、加圧した空気のグロメットの止水部分からの漏出を検出して前記挿通部分の止水性能を検査する検査方法が提案されている(特許文献1参照)。
この検査方法は、グロメット付ワイヤーハーネスのグロメットから突出する電線部分を筒状部に挿入するとともに該筒状部を封止し、筒状部へ加圧した空気の供給し、筒状部の圧力が定常化した状態における空気の供給量によって止水部からの加圧した空気の漏出を検出するものである。
詳しくは、グロメットの止水部分が確実な止水性能を有している場合、筒状部の圧力が定常化した状態において、空気は漏出しないため、加圧した空気をこれ以上の供給することはできないが、グロメットの止水部分の止水性能が低い場合、筒状部の空気は止水部分を通って漏出し、筒状部の空気の定常状態を保持するために加圧した空気の供給が必要となる。したがって、筒状部の定常状態を保持した際の加圧空気の供給量を検出することでグロメットの止水部分の止水性能を検査することができる。
しかし、上記検査方法では、筒状部の定常状態を保持した際の加圧空気の供給量を検出しているため、グロメットの止水部分の止水性を直接的に検査するものではなく、例えば、被覆電線の被覆内側を加圧空気が通過することもあり、筒状部の加圧空気の漏出箇所がグロメットの止水部分であるか否か明確には把握することはできなかった。
特開2001−65693号公報
この発明は、束状電線の挿通を許容する貫通孔を備えたグロメットを長さ方向中間部分に装着し、少なくとも前記貫通孔の内側の挿通部分に止水処理を施したグロメット付ワイヤーハーネスにおける前記挿通部分の止水性能を確実に検査できる止水検査装置、又は止水検査方法を提供することを目的とする。
この発明は、束状電線の挿通を許容する貫通孔を備えたグロメットを長さ方向中間部分に装着し、少なくとも前記貫通孔の内側の挿通部分に止水処理を施したグロメット付ワイヤーハーネスにおける前記挿通部分の止水性能を検査する止水検査装置であって、端部に挿入口を備え、該挿入口から挿入された前記グロメット付ワイヤーハーネスの前記グロメットから一端側の前記束状電線の収容を許容する束状電線収容空間と、前記グロメットの一端側の端部で前記挿入口を塞ぐように配置した前記グロメットを固定するグロメット固定手段と、該グロメット固定手段で固定された前記グロメットにおける前記挿通部分の他端を少なくとも略密閉状態で囲繞する挿通他端部収容空間とで構成し、前記束状電線収容空間に、該束状電線収容空間内の気圧が一定となるように検査気体を供給する検査気体供給手段を備え、前記挿通他端部収容空間に、該挿通他端部収容空間内の雰囲気に対する前記検査気体の濃度を測定する検査気体濃度測定手段を備えたことを特徴とする。
この発明の態様として、前記束状電線収容空間に、該束状電線収容空間内の気圧を測定する気圧測定手段を備え、該気圧測定手段による測定結果に基づいて前記検査気体供給手段が前記検査気体を供給する構成とすることができる。
また、この発明の態様として、前記束状電線収容空間に、該束状電線収容空間内に供給された前記検査気体を置換気体に置換する検査気体置換手段を備えることができる。
また、この発明は、上記止水検査装置と、止水検査を制御する検査制御装置とを備え、該検査制御装置に、前記検査気体濃度測定手段による前記検査気体の濃度測定結果に基づいて前記挿通部分の止水性能を判定する止水性能判定手段を備えた止水検査システムであることを特徴とする。
この発明の態様として、前記検査制御装置に、検査対象であるグロメット付ワイヤーハーネスを特定する識別情報と、当該グロメット付ワイヤーハーネスの前記止水性能判定手段による判定結果情報とを関連付けて記憶する記憶手段を備えることができる。
また、この発明は、束状電線の挿通を許容する貫通孔を備えたグロメットを長さ方向中間部分に装着し、少なくとも前記束状電線の挿通部分に止水処理を施したグロメット付ワイヤーハーネスにおける前記挿通部分の止水性能を検査する止水検査方法であって、前記グロメットにおける前記挿通部分の他端を少なくとも略密閉状態に挿通他端部収容空間で囲繞する挿通他端部収容工程と、前記グロメット付ワイヤーハーネスの前記グロメットから一端側の前記束状電線を、端部に挿入口を備えた束状電線収容空間に収容する一端側束状電線収容工程と、前記グロメットの一端側の端部で前記挿入口を塞ぐように前記グロメットを配置して固定するグロメット固定工程と、前記束状電線収容空間内の気圧が一定となるように検査気体を供給する検査気体供給工程と、前記挿通他端部収容空間内の雰囲気に対する前記検査気体の濃度を測定する検査気体濃度測定工程とで構成することを特徴とする。
この発明の態様として、前記検査気体供給工程において、該束状電線収容空間内の気圧を測定した測定結果に基づいて前記検査気体を供給する構成とすることができる。
また、この発明の態様として、前記検査気体濃度測定工程における濃度測定結果に基づいて前記挿通部分の止水性能を判定する止水性能判定工程を有することができる。
また、この発明の態様として、検査対象である前記グロメット付ワイヤーハーネスを特定する識別情報を取得する識別情報取得工程と、前記止水性能判定工程における判定結果情報とを関連付けて記憶する判定結果記憶工程とを有することができる。
また、この発明の態様として、前記検査気体濃度測定工程後に、該束状電線収容空間内に供給された前記検査気体を置換気体に置換する検査気体置換工程を有することができる。
また、この発明は、所定本数の電線を束ねて束状電線を形成し、該束状電線をグロメットに備えた挿通孔に挿通して前記束状電線の所定位置に前記グロメットを装着し、前記挿通孔を挿通する前記束状電線の挿通部分を止水処理し、前記挿通部分が止水処理されたグロメット付ワイヤーハーネスを、上記止水検査方法で止水検査するグロメット付ワイヤーハーネスの製造方法であることを特徴とする。
上記記載において、上記束状電線は、複数の被覆電線を束ねたワイヤーハーネスであることを含む。
上記止水処理は、グロメットに備えた貫通孔を挿通する束状電線の挿通部分に止水剤を注入する止水処理であることを含む。
上記グロメットから一端側の前記束状電線は、グロメット付ワイヤーハーネスを車両に設置する際に室内側に配線する室内側ワイヤーハーネス、又はグロメット付ワイヤーハーネスを車両に設置する際にエンジンルーム側や車外側に配線する室外側ワイヤーハーネスであることを含む。
上記グロメットの一端側の端部で前記挿入口を密閉状態で覆うは、グロメットの一端側の端部を前記挿入口の周縁部に押し付けて密着させて密閉状態を構成することを含む。
上記グロメットにおける前記挿通部分の他端は、グロメットにおける貫通孔に挿通された束状電線の挿通部分における挿入口とは逆側の端部であり、換言すると、止水処理が施された挿通部分における挿入口とは逆側である他端側の端部であることを含む。
上記挿通他端部収容空間内の雰囲気は、挿通他端部収容空間内に充満する空気やその他の気体であることを含み、検査作業者に対して無害な気体がより適している。
上記検査気体は、上記雰囲気と異なる気体であればよく、例えば、雰囲気を空気とした場合のヘリウム等の上記雰囲気にわずかに含まれる気体であることを含む。さらに、検査作業者に対して無害な気体がより適している。
上記気圧測定手段による測定結果に基づいて前記検査気体供給手段が前記検査気体を供給するは、束状電線収容空間内の気圧を一定に保持するように検査気体の供給を制御することを含む。
上記置換気体は、検査気体と異なる気体であることを含み、検査作業者に対して無害な気体がより適している。
前記検査気体を置換気体に置換する検査気体置換手段は、置換気体を供給し、その供給圧力で検査気体を送出する置換手段、又は予め検査気体を吸い出してから置換気体を供給する置換手段であることを含む。
上記検査制御装置は、止水検査装置とデータ送受信可能に接続されたコンピュータ、又は止水検査装置と一体化されたコンピュータであることを含む。
上記止水性能判定手段は、前記検査気体濃度測定手段が測定した前記検査気体の濃度値と、予め設定された基準値とを比較して判定する判定プログラムであることを含む。
上記識別情報は、検査対象であるグロメット付ワイヤーハーネス毎や製造ロット毎にユニークに設定された識別情報であり、グロメット付ワイヤーハーネスに備えたQRコードやICタグ等に格納された識別情報であることを含む。
この発明によれば、束状電線の挿通を許容する貫通孔を備えたグロメットを長さ方向中間部分に装着し、少なくとも前記貫通孔の内側の挿通部分に止水処理を施したグロメット付ワイヤーハーネスにおける前記挿通部分の止水性能を確実に検査することができる。
止水検査システム1は、被覆電線111を束状にまとめたワイヤーハーネス110(以下において、W/H110という)の挿通を許容する貫通孔124を備えたグロメット120を長さ方向中間部分に装着し、貫通孔124を挿通する挿通部分112に止水処理が施されたグロメット付ワイヤーハーネス100(以下において、グロメット付W/H100という)において挿通部分112に止水処理を施した止水処理部125の止水性能を検査する止水検査装置10と、止水検査を制御する検査制御端末60とを備えた止水検査システムである。
図1は、止水検査システム1のシステム構成を説明する構成図を示し、図2は止水検査装置10の斜視図を示し、止水検査装置10の縦断面図を示し、図4は止水検査装置10の分解斜視図を示し、図5はグロメット付W/H100の斜視図を示している。
なお、本実施例において、グロメット付W/H100におけるグロメット120から一端側(図3においてグロメット120より左側)のW/H110を、グロメット付W/H100を装着する車両の室内側に配置する室内側W/H110aとし、グロメット120から他端側(図3においてグロメット120より右側)のW/H110を、グロメット付W/H100を装着する車両のエンジンルーム等の室外側に配置する室外側W/H110bとしている。
止水検査装置10は、メインチャンバ20と、サブチャンバ40と、メインチャンバ20に対してサブチャンバ40を固定する固定クランプ30とで構成している。
メインチャンバ20は、端部に挿入口21を備え、挿入口21から挿入された室外側W/H110bの収容を許容する。
固定クランプ30は、グロメット120の室外側W/H110b側の端面120aで挿入口21を密閉状態で覆うように配置したグロメット120を、挿入側フランジ24aと固定フランジ41とで挟み込んで固定する。
サブチャンバ40は、固定クランプ30で固定されたグロメット120における止水処理部125の室内側W/H110a側の端部を少なくとも略密閉状態で囲繞する。
また、メインチャンバ20には、メインチャンバ内部20aの気圧が一定となるようにHeガス200を供給するガスバルブ22を備え、サブチャンバ40には、サブチャンバ空間42aの雰囲気、すなわちサブチャンバ空間42aに充満する空気300に対するHeガス200の濃度を測定する濃度測定プローブ50を備えている。
なお、ガスバルブ22は、メインチャンバ20に備えたメインチャンバ内部20aの気圧を測定する気圧測定計23による測定結果に基づいてHeガス200を供給する。
検査制御端末60は、濃度測定プローブ50によるHeガス200の濃度測定結果に基づいて止水処理部125の止水性能を判定する止水性能判定プログラムを備えている。
また、検査制御端末60は、検査対象であるグロメット付W/H100を特定するQRコードと、グロメット付W/H100の止水性能判定プログラムによる判定結果情報とを関連付けて記憶する記憶装置64を備えている。
上述した止水検査システム1の構成について、以下において詳述する。
グロメット付W/H100は、被覆電線111を束状にまとめたW/H110において、室外側W/H110bと室内側W/H110aとの境界となる長さ方向中間部分にグロメット120を装着して構成している。
グロメット120は、適宜の弾性を有するゴム製であり、室外側W/H110b側から順に周端部121、倒位の円錐台部122および円筒部123とがこの順で一体化され、側面視中央にW/H110の貫通を許容する貫通孔124を備えている。この貫通孔124にW/H110を挿入して、W/H110の所定箇所にグロメット120を装着する。
そして、貫通孔124を挿通するW/H110の挿通部分112に図示省略する止水剤を注入して止水処理部125を形成している。詳述すると、止水処理部125は、束ねられた被覆電線111同士の線間や被覆電線111と貫通孔124内周面との隙間に止水剤を充填して止水性を確保している。
なお、止水検査装置10を用いた止水検査システム1により止水検査は、この止水処理部125の止水性を検査するものである。
止水検査装置10を構成するメインチャンバ20は、両端部にフランジ24(24a,24b)を備えた中空で倒位の円筒形形状であり、脚25を備えている。
側面視円形のフランジ24の一方側(図3において左側)の挿入側フランジ24aの側面視中央には室外側W/H110bの貫通を許容する挿入口21を備え、他方側(図3において右側)の封止側フランジ24bはガスバルブ22を備えている。なお、ガスバルブ22は図1に示すように、検査気体であるHeガス200を封入したHeガスボンベ201と、ガスホース202で接続されている。
また、挿入側フランジ24aの側面の斜め4方向には、後述するサブチャンバ40に備えた係止フック32と係止する係止バックル31を備え、該係止バックル31と係止フック32とで固定クランプ30を構成している。
サブチャンバ40は、メインチャンバ20側から側面視8角形で、側面の斜め4方向に係止フック32を備えた固定フランジ41と、内側に形成したサブチャンバ空間42aでグロメット120の円筒部123を囲繞することのできる側面視円形のサブチャンバ本体42と、室内側W/H110aの密閉状態での通過を許容し、グロメット120から突出する室内側W/H110aを固定する倒位の円筒形の室内側W/H固定部43とを、この順で一体構成している。
なお、サブチャンバ40は、上下に略対称な分割ブロック40aによって上下に2分割可能に構成し、それぞれの対向面には、上下のブロックを嵌合した状態でのサブチャンバ40での密閉性を確保するためのゴム製パッキン40bを備えている。
また、サブチャンバ本体42の側方の固定フランジ41に、上下の分割ブロック40aを嵌合した状態で固定するロック部44を備えている。
サブチャンバ本体42の上部周面には、サブチャンバ空間42aまで通じ、濃度測定プローブ50の取り付けを許容するプローブ取付部45を備えている。
また、室内側W/H固定部43の内周には、束状のW/H110の外周形に追従する側面視円形リング形状のゴム製のゴムパッキン43aが装着されている。
これにより、室内側W/H110aを密閉状態で室内側W/H固定部43に装着することができる。したがって、グロメット120の周端部121、及び室内側W/H固定部43のゴムパッキン43aで、貫通孔124の室内側W/H側端部を含む、止水処理部125の室内側W/H側部分をサブチャンバ空間42aで密閉することができる。
濃度測定プローブ50は、サブチャンバ空間42aのHeガス200の濃度を測定するプローブであり、検査制御端末60と電気的に接続され、濃度測定プローブ50による測定結果が検査制御端末60で受信できる構成である。
検査制御端末60はコンピュータであり、CPUとROMとRAMで構成される制御装置61、マウスやキーボード等の入力装置である操作装置62、CRTや液晶画面等で構成する出力表示装置63、ハードディスク等の記憶装置64、DVD−RAM等の各種記憶媒体を読取る記憶媒体読取装置、または記憶媒体読書き装置、グロメット付W/H100に取り付けられたタグに記されたQRコード(図示省略)を読み取るQRコードリーダ65及び止水検査の判定結果に応じた色は点灯させる回転表示灯66を備えている。
前記記憶装置64は、操作装置62、出力表示装置63、QRコードリーダ65、回転表示灯66、濃度測定プローブ50、気圧測定計23、及びメインチャンバ20に装着したガスバルブ22を制御、実行するための制御プログラム、出力プログラム及び読書きプログラム、情報登録プログラム、濃度測定プローブ50の測定結果に応じてグロメット付W/H100の止水性を判定する判定プログラム等を記憶している。
回転表示灯66は、上から赤色及び青色に点灯する回転灯が配置されており、判定プログラムによる判定結果に基づいて予め定められた色の回転灯が点灯するよう検査制御端末60に制御されている。
このように構成された止水検査システム1によって、グロメット付W/H100の止水処理部125の止水性を検査することができる。詳しくは、止水検査装置10にグロメット付W/H100を装着し、メインチャンバ内部20aにHeガス200を供給することによって、止水処理部125の止水性が低い場合、グロメット120の貫通孔124内側の止水処理部125をHeガス200が通過し、サブチャンバ空間42a内部に漏出する。
このサブチャンバ空間42a内部に漏出したHeガス200の濃度、すなわちサブチャンバ空間42a内部に充満する空気300に対するHeガス200の量を測定することで定量的な止水処理部125の止水性を検査することができる。
また、例えば、被覆電線111を構成する電線被覆の内側にHeガス200が浸入した場合であっても、電線被覆自体をHeガス200が透過することはないため、メインチャンバ内部20a内部で室外側W/H110bの端部の電線被覆内側に浸入したHeガス200は、W/H110の電線被覆内側を通過して、室内側W/H110aの他端部から流出するため、止水処理部125を通過してサブチャンバ空間42aに漏出するHeガス200を測定する止水検査に影響が及ばない。したがって、確実な止水処理部125の止水性を検査することができる。
また、大気中の含有量が低いHeガス200を検査気体として用いたため、空気300に対するHeガス200の量を測定することで定量的、且つ高精度な止水性検査を実現することができる。なお、Heガス200を用いずとも、ネオン(Ne)やキセノン(Xe)等の無害な気体を検査気体として用いてもよく、検査気体としては、大気における含有量が低く、サブチャンバ空間42aに充填された空気等の充填空気と異なる無害な気体であればよい。
また、サブチャンバ空間42a内部に充満する空気300に対するHeガス200の量を測定することで定量的な止水処理部125の止水性を検査するが、サブチャンバ空間42a内部に、たとえば窒素(N)や酸素(O)等の空気300及びHeガス200と異なる気体を充填しておき、その充填された気体に対するHeガス200の量を測定して定量的な止水処理部125の止水性を検査する構成であってもよい。
また、上記説明において室外側W/Hから室内側W/H方向への止水処理部125の止水性を検査するため、メインチャンバ内部20aに室外側W/H110bを収容して検査したが、グロメット付W/H100を逆方向に設置し、すなわちメインチャンバ内部20aに室内側W/H110aを収容して検査してもよい。これにより、室内側W/Hから室外側W/H方向への止水処理部125の止水性を検査することができる。
次に、上述した止水検査システム1を用いたグロメット付W/H100の止水検査の検査方法について、止水検査方法のフロー図を示す図6、グロメット付W/H100へのサブチャンバ40の装着を説明する説明図を示す図7とともに説明する。
まず、グロメット付W/H100のグロメット120の止水処理部125の止水性能を検査する止水検査方法は、図7に示すように、グロメット付W/H100のグロメット120の円筒部123がサブチャンバ空間42a内部となる位置で、室内側W/H固定部43で室内側W/H110aを上下から挟み込む態様で分割ブロック40aを嵌合させ、ロック部44でロックして、サブチャンバ40をグロメット付W/H100に装着する(ステップs1)。
このとき、分割ブロック40aの互いの対向面にはゴム製パッキン40bを備えているため、分割ブロック40a間での気体の漏出を防止している。
サブチャンバ40を装着したグロメット付W/H100の室外側W/H110bをメインチャンバ20の挿入口21から挿入してメインチャンバ内部20aに収容し(ステップs2)、固定クランプ30でサブチャンバ40をメインチャンバ20に設置固定する(ステップs3)。
なお、固定クランプ30は、図3に示すように、サブチャンバ40が挿入側フランジ24aに近づく方向に引っ張って固定されているため、グロメット120の周端部121は、挿入側フランジ24aの表面と固定フランジ41の裏面とで挟まれて、挿入側フランジ24aの表面と密着するように固定される。
これにより、メインチャンバ内部20aと連通する挿入口21と室外側W/H110bとは、グロメット120の端面120aと止水処理部125とによって塞がれ、室外側W/H110bを収容したメインチャンバ内部20aは密閉状態となる。
この状態で、濃度測定プローブ50の先端がサブチャンバ空間42a内部まで挿入される配置でプローブ取付部45に濃度測定プローブ50を装着する(ステップs4)。
これにより、サブチャンバ40のサブチャンバ空間42aのメインチャンバ20側の開放面もグロメット120の周端部121で塞がれるため、サブチャンバ空間42aも挿入側フランジ24a表面と固定フランジ41裏面とで挟まれた周端部121によって密閉状態となる。
したがって、グロメット付W/H100の止水処理部125の両端はそれぞれ密閉状態のメインチャンバ内部20aとサブチャンバ空間42aに位置することとなる。
このようにして止水検査装置10にグロメット付W/H100を設置した上で、検査制御端末60のQRコードリーダ65を操作して、止水検査装置10にセットされた検査対象であるグロメット付W/H100を特定する識別情報を含むQRコードを読み取り、出力表示装置63に表示される操作画面の指示に基づいて、QRコードに含まれる識別情報を取得し、検査制御端末60に入力する(ステップs5)。
そして、操作装置62を操作して操作画面に表示された測定開始ボタンを押下すると(ステップs6)、検査制御端末60はガスバルブ22を開放制御してHeガスボンベ201からメインチャンバ内部20aへのHeガス200の供給を開始する(ステップs7)。
Heガス200の供給開始後は、メインチャンバ内部20aに設置した気圧測定計23でメインチャンバ内部20aの気圧を測定し(ステップs8)、メインチャンバ内部20aの気圧が規定気圧(本実施例においては3〜13kPa)になるまでHeガス200を供給する(ステップs9)。
メインチャンバ内部20aの気圧が規定気圧(ステップs9:Yes)になると、濃度測定プローブ50でサブチャンバ空間42a内のHeガス200の濃度を測定する(ステップs10)。詳しくは、メインチャンバ内部20aの気圧が規定気圧に達するまで供給され、止水処理部125を通過してサブチャンバ空間42aへ漏出したHeガス200の量を濃度測定プローブ50で測定する。
なお、サブチャンバ空間42aのHeガス200の測定は所定時間(本実施例においては30秒間)経過するまで行うが(ステップs11)、その間もメインチャンバ内部20aの気圧を測定し(ステップs12)、メインチャンバ内部20aの気圧が規定気圧より低下した場合(ステップs13:No)、ガスバルブ22を制御してメインチャンバ内部20aにHeガス200を供給する(ステップs14)。
このように、メインチャンバ内部20a内部の気圧を規定気圧に保つようにHeガス200を供給しながら、所定時間が経過するまでサブチャンバ空間42a内部のHeガス200の量を測定し、所定時間経過すると(ステップs11:Yes)、濃度測定プローブ50によるサブチャンバ空間42aのHeガス200の測定を終了する(ステップs15)。
検査制御端末60は、前記止水性能判定プログラムによって、濃度測定プローブ50によるサブチャンバ空間42aのHeガス200の測定結果を予め設定された基準値(本実施例においては30ppm以上)と比較し、基準値以下である場合(ステップs16:No)出力表示装置63に出力表示される操作画面に「合格」を表示するとともに、回転表示灯66の青色を点灯する(ステップs17)。
逆に、基準値以上である場合(ステップs16:Yes)、出力表示装置63に出力表示される操作画面に「NG」を表示するとともに、回転表示灯66の赤色を点灯する(ステップs18)。そして、これらの判定結果をステップs5で取得した識別情報と関連つけて登録して(ステップs19)、止水検査システム1を用いたグロメット付W/H100の止水検査を終了する。
上述したように、止水検査システム1を用いた検査方法により、止水処理部125の両側に密閉空間であるメインチャンバ内部20aとサブチャンバ空間42aとを構成し、メインチャンバ内部20aのHeガス200を所定気圧に保ち、この状態でサブチャンバ空間42aに漏出するHeガス200を所定時間測定し、グロメット付W/H100の止水処理部125の止水性を検査することができる。
また、その止水処理部125の止水検査結果を目視確認可能に出力表示装置63に表示するとともに、回転表示灯66で周囲に告知することができ、記憶装置64に各グロメット付W/H100を特定する識別情報と関連つけて判定結果を登録することができる。したがって、NGと判定されたグロメット付W/H100を合格したものとして誤使用することを防止できる。
なお、上述した止水検査システム1を用いた止水処理部125の止水性検査をグロメット付W/H100の製造工程に盛り込むことができる。詳しくは、被覆電線111を所定本数束ねてW/H110を形成し、該W/H110をグロメット120に備えた貫通孔124に挿通して前記W/H110の所定位置にグロメット120を装着し、貫通孔124を挿通するW/H110の挿通部分112に止水剤を注入して止水処理部125を形成し、グロメット付W/H100の止水処理部125を、上記止水検査方法で止水検査するものである。
このように、一連のグロメット付W/H100の製造工程において、上述した止水検査システム1を用いた止水処理部125の止水性検査を盛り込むことによって、確実な止水性を確保したグロメット付W/H100を製造することができ、信頼性の高いグロメット付W/H100を製造することができる。
また、図8に示すように、メインチャンバ内部20aに供給したHeガス200を検査終了後に、置換気体である空気300と置換する検査気体置換手段である空気注入バルブ310と、He排出バルブ320を止水検査装置10に備えてもよい。
空気注入バルブ310はメインチャンバ内部20aに空気300を注入する注入バルブであり、He排出バルブ320はメインチャンバ内部20a内部に供給されたHeガス200を空気注入バルブ310から注入された空気300によって押し出す排出バルブである。なお、図8は置換手段を備えた止水検査装置10の側面図を示す。
この空気注入バルブ310及びHe排出バルブ320を備えたことにより、ステップs19で判定結果を登録後に、He排出バルブ320を開放するとともに、空気注入バルブ310から空気300を注入する。そして、メインチャンバ20からサブチャンバ40とともにグロメット付W/H100を取り出す。
このとき、密閉状態であったメインチャンバ内部20aが開放されるが、メインチャンバ内部20a内部は空気300に置換されているため、検査気体であるHeガス200が高濃度で大気中に放出されることを防止できる。
したがって、止水検査を実施する検査実施者が高濃度のHeガス200を吸入する危険性を防止でき、グロメット付W/H100の止水検査を安全に実施することができる。
また、別の実施形態の止水検査装置10の縦断面図である図9に示すように、サブチャンバ40を構成する固定フランジ41とサブチャンバ本体42とを別体で形成してもよい。この場合、メインチャンバ20の挿入口21を密閉状態で被覆するようにグロメット120の周端部121及び円錐台部122を別体構成された固定フランジ41で固定し、止水処理部125の室内側W/H110a側の端部を別体構成されたサブチャンバ本体42によって密閉状態で囲繞する。
なお、図9に示すように、室内側W/H110aの通過を許容するサブチャンバ本体42の室内側W/H固定部43と、サブチャンバ本体42の固定フランジ41側で円筒部123の通過を許容する円筒部通過孔46にはそれぞれゴムパッキン43aを備えている。
これにより、円筒部123の長さが異なるグロメット120であっても、その円筒部123の長さに応じたサブチャンバ40を備えずとも、確実な止水検査を実施できる止水検査装置10を構成することができる。
詳しくは、サブチャンバ40の固定フランジ41とサブチャンバ本体42とを別体構成としたことによって、どんな長さの円筒部123を有するグロメット120であっても、固定フランジ41で周端部121及び円錐台部122を固定し、止水処理部125の室内側W/H110a側の端部をサブチャンバ本体42によって密閉状態で囲繞できる。したがって、止水処理部125を通過し、貫通孔124の端部から漏出するHeガス200を確実に測定することができ、グロメット120の形状を問わず対応でき、利便性の高い止水検査装置10を構成することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の束状電線は、W/H110に対応し、
以下同様に、
止水処理が施された挿通部分は、挿通部分112及び止水処理部125に対応し、
束状電線収容空間は、メインチャンバ20に対応し、
グロメット固定手段は、挿入口21を密閉状態で覆うように配置したグロメット120を、挿入側フランジ24aと固定フランジ41とで挟み込んで固定する固定クランプ30に対応し、
束状電線との境界部及び該境界部を通る前記束状電線の断面は、止水処理部125の端部に対応し、
挿通他端部収容空間は、サブチャンバ40に対応し、
束状電線収容空間内は、メインチャンバ内部20aに対応し、
検査気体は、Heガス200に対応し、
検査気体供給手段は、ガスバルブ22に対応し、
挿通他端部収容空間内は、サブチャンバ空間42aに対応し、
雰囲気は、空気300に対応し、
検査気体濃度測定手段は、濃度測定プローブ50に対応し、
気圧測定手段は、気圧測定計23に対応し、
置換気体は、空気300に対応し、
検査気体置換手段は、空気注入バルブ310及びHe排出バルブ320に対応し、
検査制御装置は、検査制御端末60に対応し、
止水性能判定手段は、止水性能判定プログラムに対応し、
識別情報は、QRコードに対応し、
記憶手段は、記憶装置64に対応し、
挿通他端部収容工程は、ステップs1に対応し、
一端側束状電線収容工程は、ステップs2に対応し、
グロメット固定工程は、ステップs3に対応し、
検査気体供給工程は、ステップs7に対応し、
検査気体濃度測定工程は、ステップs10に対応し、
止水性能判定工程は、ステップs16に対応し、
識別情報取得工程は、ステップs5に対応し、
判定結果記憶工程は、ステップs19に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
止水検査システムのシステム構成を説明する構成図。 止水検査装置の斜視図。 止水検査装置の縦断面図。 止水検査装置の分解斜視図。 グロメット付W/Hの斜視図。 止水検査システムを用いたグロメット付W/Hの止水検査の検査方法のフロー図。 グロメット付W/Hへのサブチャンバの装着を説明する説明図。 置換手段を備えた止水検査装置の側面図。 別の実施形態の止水検査装置の縦断面図。
符号の説明
1…止水検査システム
10…止水検査装置
20…メインチャンバ
20a…メインチャンバ内部
21…挿入口
22…ガスバルブ
23…気圧測定計
30…固定クランプ
40…サブチャンバ
42a…サブチャンバ空間
50…濃度測定プローブ
60…検査制御端末
64…記憶装置
100…グロメット付W/H
110…W/H
112…挿通部分
120…グロメット
124…貫通孔
125…止水処理部
200…Heガス
300…空気
310…空気注入バルブ
320…He排出バルブ

Claims (11)

  1. 束状電線の挿通を許容する貫通孔を備えたグロメットを長さ方向中間部分に装着し、少なくとも前記貫通孔の内側の挿通部分に止水処理を施したグロメット付ワイヤーハーネスにおける前記挿通部分の止水性能を検査する止水検査装置であって、
    端部に挿入口を備え、該挿入口から挿入された前記グロメット付ワイヤーハーネスの前記グロメットから一端側の前記束状電線の収容を許容する束状電線収容空間と、
    前記グロメットの一端側の端部で前記挿入口を塞ぐように配置した前記グロメットを固定するグロメット固定手段と、
    該グロメット固定手段で固定された前記グロメットにおける前記挿通部分の他端を少なくとも略密閉状態で囲繞する挿通他端部収容空間とで構成し、
    前記束状電線収容空間に、
    該束状電線収容空間内の気圧が一定となるように検査気体を供給する検査気体供給手段を備え、
    前記挿通他端部収容空間に、
    該挿通他端部収容空間内の雰囲気に対する前記検査気体の濃度を測定する検査気体濃度測定手段を備えた
    止水検査装置。
  2. 前記束状電線収容空間に、
    該束状電線収容空間内の気圧を測定する気圧測定手段を備え、
    該気圧測定手段による測定結果に基づいて前記検査気体供給手段が前記検査気体を供給する構成とした
    請求項1に記載の止水検査装置。
  3. 前記束状電線収容空間に、
    該束状電線収容空間内に供給された前記検査気体を置換気体に置換する検査気体置換手段を備えた
    請求項1又は2に記載の止水検査装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載の止水検査装置と、止水検査を制御する検査制御装置とを備え、
    該検査制御装置に、
    前記検査気体濃度測定手段による前記検査気体の濃度測定結果に基づいて前記挿通部分の止水性能を判定する止水性能判定手段を備えた
    止水検査システム。
  5. 前記検査制御装置に、
    検査対象であるグロメット付ワイヤーハーネスを特定する識別情報と、当該グロメット付ワイヤーハーネスの前記止水性能判定手段による判定結果情報とを関連付けて記憶する記憶手段を備えた
    請求項4に記載の止水検査システム。
  6. 束状電線の挿通を許容する貫通孔を備えたグロメットを長さ方向中間部分に装着し、少なくとも前記束状電線の挿通部分に止水処理を施したグロメット付ワイヤーハーネスにおける前記挿通部分の止水性能を検査する止水検査方法であって、
    前記グロメットにおける前記挿通部分の他端を少なくとも略密閉状態に挿通他端部収容空間で囲繞する挿通他端部収容工程と、
    前記グロメット付ワイヤーハーネスの前記グロメットから一端側の前記束状電線を、端部に挿入口を備えた束状電線収容空間に収容する一端側束状電線収容工程と、
    前記グロメットの一端側の端部で前記挿入口を塞ぐように前記グロメットを配置して固定するグロメット固定工程と、
    前記束状電線収容空間内の気圧が一定となるように検査気体を供給する検査気体供給工程と、
    前記挿通他端部収容空間内の雰囲気に対する前記検査気体の濃度を測定する検査気体濃度測定工程とで構成する
    止水検査方法。
  7. 前記検査気体供給工程において、
    該束状電線収容空間内の気圧を測定した測定結果に基づいて前記検査気体を供給する構成とした
    請求項6に記載の止水検査方法。
  8. 前記検査気体濃度測定工程における濃度測定結果に基づいて前記挿通部分の止水性能を判定する止水性能判定工程を有する
    請求項6又は7に記載の止水検査方法。
  9. 検査対象である前記グロメット付ワイヤーハーネスを特定する識別情報を取得する識別情報取得工程と、
    前記止水性能判定工程における判定結果情報とを関連付けて記憶する判定結果記憶工程とを有する
    請求項8に記載の止水検査方法。
  10. 前記検査気体濃度測定工程後に、
    該束状電線収容空間内に供給された前記検査気体を置換気体に置換する検査気体置換工程を有する
    請求項6から9のうちいずれかに記載の止水検査方法。
  11. 所定本数の電線を束ねて束状電線を形成し、
    該束状電線をグロメットに備えた挿通孔に挿通して前記束状電線の所定位置に前記グロメットを装着し、
    前記挿通孔を挿通する前記束状電線の挿通部分を止水処理し、
    前記挿通部分が止水処理されたグロメット付ワイヤーハーネスを、請求項6から10のうちいずれかに記載の止水検査方法で止水検査する
    グロメット付ワイヤーハーネスの製造方法。
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