JPS59170739A

JPS59170739A - タンクの漏洩検査方法

Info

Publication number: JPS59170739A
Application number: JP58043950A
Authority: JP
Inventors: Shiro Katakura; 片倉　志朗; Hideyo Kawashima; 川島　英世
Original assignee: Tokico Yuki Ltd
Current assignee: Tokico Yuki Ltd
Priority date: 1983-03-16
Filing date: 1983-03-16
Publication date: 1984-09-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、タンクに漏洩個所があるか否かを検査するタ
ンクの漏洩検査方法に関するものである。

一般に、液体を貯蔵するタンクは、該タンクからの液体
の漏洩の有無を定期的に検査する盛装がある。しかし、
タンクが地下に埋設された地下タンクである場合には、
液体の漏洩を外部から目視によって、直接検出すること
ができない。このため、従来から種々の漏洩検出方法が
採用されている。

この従来技術による漏洩検査方法とし′で検査すべきタ
ンク内に通じる全ての管の開口を閉塞して該タンク内を
気密状輯とし、この状態でタンク内に例えば窒素ガス等
の不活性ガスを充填して該タンク内を一定の加圧状態と
し、タンクに洩れ穴がある場合には時間の経過と共に内
部の窒素ガスが外部に漏洩するから、この圧力低下の有
無を圧力計等により検出することにより、当該タンクの
漏洩の有無を検査している。

しかし上記従来方法によるものは、タンク内に液体を貯
蔵した−１まで漏洩検査を行なうと、タンク内が加圧状
態となっているために万−該タンクに洩れ穴がある場合
には、当該洩れ穴から大量の液体が外部に漏洩する。こ
のため、貯蔵すべき液体が給油所におけるガソリン、軽
油等の危険物である場合には、漏洩した液体に引火して
火災を起したり、地下水脈に混入したりして非常に危険
な事態となる。

そこで、上記従来方法にヱるものは、漏洩検量を実施１
テる前にタンク内の液体を全部抜き取月一時外部に保管
してタンク内を空の状態とし、然る後にタンク内に窒素
ガス等を充填して加圧状態とり、年力計を用いて圧力低
下の有無を検出していた。

ところが抜き取、るべき液体が危険物であるために、抜
き取った液体を一時保管するためのタンクローリ車を予
め手配し、このタンクローり車にタンク内の液体を全部
抜いて保管しておき、検査終了後に液体を再びタンクに
戻す作業が必要とな夛、作業が面倒であるばかシでなく
、タンクローり車の賃借料が必要とな力、しかも準備作
業、液体の抜き取シ作業、戻し作業等に長時間必要とす
る欠点があった。また、タンク内に大量の窒素ガスを充
填する必要があるから、この点からも費用的に高価とな
シ、一方検査終了後の窒素ガス内には危険物の蒸発ガス
が含まれているために、一時に大量の窒素ガス全放出す
ることができず、徐々に放出しなくてはならないという
欠点があった。

ｉＪ述した従来方法による欠点全改良するために、検査
すべきタンク内に通じる全ての管の開口を閉塞して該タ
ンク内を気密状態とし、該タンク内の液体の一部を排出
することによって該タンク内を一定の減圧状態とし、タ
ンクに洩れ穴がある場合には該タンク内が時間の経過と
共に圧力上昇するから、この圧力上昇の有無を圧力計等
により検出することによって当該タンクの漏洩の有無を
検査する方法も知られている。

しかし、この従来方法もタンクの洩れ穴が小穴の場合は
、この洩れ穴から外部の空気が浸入することによって圧
力変化を起す甘でに、非常な長時間を必要とする欠点が
あった。また、タンク内にはガソリン、軽油等が貯蔵さ
れたままの状態であるため、該タンク内を減圧すること
によって気化が促進され、時間の経過と共に最初の減圧
状態が変化してしまい、時間をかけないと、漏洩か、こ
の自然圧力変動かが判別でき々いという欠点があった０本発明は、前述した各従来方法による欠点を改良し、検
査時間を短縮すると共に漏洩の検出精度を高めることが
でき、低摩かつ簡単に漏洩検査を行ないうるようにした
タンクの漏洩検査方法を提供することを目的とするもの
である。

上記目的を達成するために、本発明（係る漏洩検査方法
が採用する構成は、液体が貯蔵されるタンク内を気密に
閉塞する工程と、該タンク内の気体または液体を該タン
ク外に排出して該タンク内を減圧状態とする工程と、該
タンク内に洩れ穴がある場合に前記減圧状態において外
部からタンク内に吸気される空気の吸気音によって漏洩
の有無を検査する工程とからなる。

このように構成することにより、タンクの液相部に洩れ
穴がある場合には、タンク内を液高より高い負圧力で減
圧状態とすると外部から吸気された空気は泡となって液
体内を「ブクブク」または「ゼコビコ」というような吸
気音を発しつつ上昇する。寸だ、タンクの気相部に洩れ
穴がある場合には、外部からの空気は「シュシー」とい
うような吸気音を発しつつタンク内に吸気される。そこ
で、タンク内の液相部または気相部、タンク外側壁等に
集音用マイクロフォンを設けることによって前記吸気音
を検出し、この吸気音を検査者が耳□。

で聞いたり、騒音計で計測したりし７、さらには必要に
応じてカセットテープレコーダに記録して後に解析する
ことによって漏洩の有無を検査することができる。

以下、本発明をガソリン給油所の地下タンクに適用した
場合について、図面に示す実施例と共に説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示ｊ７、図中１は給油
所の地下に埋設された地下タンクで該地下タンク１内に
は所定量の液体２が貯蔵され、液相部Ａと気相部Ｂとに
画成されている。３は地下タンク１にタンクローり車等
から液体を補給する注油管で、漏洩検査時には該注油管
３は蓋４によって気密に施蓋される。５は計量機６から
地下タンク１内の液体２を吸上げる吸上げ管で、該吸上
げ管５は計量機６内に設けられた逆止弁７により、漏洩
検査時にはタンク１内の圧力が負圧となるため自動的に
閉止される。８は地下タンクｌ内の気相部Ｂを大気と連
通ずる通気管で、漏洩検査時には該通気管８は蓋９によ
って気密に施蓋される。

】Ｏけ地下タンク内の液面を計測する液面計１１の液面
センサ１２または計量尺（図示せず）をタンク内に挿入
設置するだめの計量口で、漏洩検査を行なうときには該
計量口１０は液面センサ１２がタンク１内に挿入設置さ
れて栓１３によって気密に施蓋される。

そして該液面センサ１２は給油所事務所内（図示せず）
等に設けられた検出装置１４に信号線１５を介して接続
され該検出装置１４によりタンクエ内の液面を計測表示
するようになっており、これらにより液面計１１を構成
している。

なお、前記計量機６は周知の如く、モータ６Ａ。

逆止弁７の次段に設けられ該モータ６Ａによって作動す
るポンプ６Ｂ、給油量を計測する流量計６Ｃ，該流量計
６０の流出側にホース６Ｄを介して設けられたノズル６
Ｅ等から構成される。

１６は排気片イブで、該排気パイプ１６の一端は栓１３
を介して地下タンク１の気相部Ｂに挿入され、その他端
には例えば手動の開閉弁１７を介して排気、＋ｑン７’
１８が取付けられると共に減圧状態におけるタンク内の
圧力の変化を監視する圧力計ないしマノメータ１９（以
下、圧力計１９と旨う）が取付けられ、かつ禍減圧状態
とならないようにするための減圧安全弁２０が取付けら
れている。

さらに、２１は信号線で、該信号線２工の一端は栓１３
を介して地下タンク１の気相部Ｂ内に吊下されてその先
端には集音用のマイクロフォン２２が接続され、また該
信号線２１の他端にはスピーカ、騒音計、カセットテー
プレコーダ等の測定装置または記録装置２３（以下、測
定装置２３という）が接続されている。

なお、図中２４は地下タンク１の気相部Ｂに形成された
洩れ穴、２５は液体２中を上昇する気泡を示す。

このように構成される装置を用いて漏洩検査を行なうに
は、まず、図示の如く注油管３、通気管８の開口をそれ
ぞれ蓋４，９によって気密に施蓋しかつ計量口１０を栓
１３によって気密に施栓する。これによって、吸上げ管
５も逆上弁７により閉止されているので地下タンク１内
は気密に閉塞される。

次に、前記栓１３を介して該栓１３から地下タンク１の
気相部Ｂに向けてマイクロフォン２２を吊下すると共に
、該栓１３がら排気・９イア’１６を気相部ＥＶＣ開口
させる。この状態で、排気ポンプ１８を駆動して開閉弁
１７を開弁すると、吸上げ゛管５も逆止弁７が負圧によ
って自動的に閉弁して地下タンク１内は完全に気密に閉
基されるので圧力計１９で地下タンク１内の減圧状態を
監視しつつタンク１内を減圧する。そしてタンク１内を
所定圧力まで減圧しかとき開閉弁１７を閉弁し、排気ポ
ンプ１８を停止する。

然るに、地下タンク１の液相部Ａに洩れ穴２４があると
きには、該地下タンクｌ内は減圧状態にあるために該洩
れ穴２４から外部空気が吸込まれ、この吸込まれ／ζ外
部空気は気泡２５となって液体２内を上昇する。この際
、気泡２５は「ブクブク」「ボコデコ」というような眩
気音を発しつつ上昇するから、これをマイクロフォン２
２で集音し、信号線２１を介して測定装置２３で測定す
ることによって洩れ穴２４の有無を判定し、地下タンク
１の漏洩を検査することができる。

この検査作業に際して、排気ポンプ１８によって地下タ
ンク】内を減圧状態にした直後は最も減圧状態が大きい
から、測定装置２３にスピーカを使用したときには排気
ノン７６１８の停止直後において発生周期の早い大きな
吸気音を聞き取ることができる。また、測定装置２３に
騒音計を用いた場合には所定の騒音を測定し、記録する
ことができる。さらに、測定装置２３にカセットテープ
レコーダを用いたときには、刻々の吸気音を記録してお
き、後に所要の解析に使用することができる。

このように、本発明の方法においては、排気ボンニア０
１８の駆動を停止した直後からでも洩れ穴２４から侵入
する外部空気の吸気音が検出されるから、丙ちに洩れ穴
２４の有無を判別することができ、極めて短時間で漏洩
検査を行うことができる。一方、蓋４，９や栓１３等の
気密が不完全であっても「ブクブク、」「ボコゼコ」と
いつ気泡独特の吸気音を検出するので検査に何の影響を
与えることがなく、また地下タンク１内での液体２の蒸
発による自然圧力変動等が障害となることもない。

一方、地下タンク１の気相部Ｂに洩れ穴があったり、栓
１３等が不完全であって外部よや空気が侵入する場合に
は、該洩れ穴や不完全箇所から「シュシー」というよう
な連続的な吸気音を発しつつ地下タンク１内に空気が吸
気されるから第１図に示す如く液相部Ａに洩れ穴２４が
ある場合の吸気音と明瞭に区別することができ、地下タ
ンク１内の気相部Ｂの謡れの有無についても直ちに検出
し判別することができる。さらに、例えば通気管８の地
下タンク１より離れた箇所に洩れ穴がある等、マイクロ
フォン２２によって吸気音が検出判別しにくい地下タン
ク１外の箇所の洩れ穴の有無についても、減圧時タンク
１内の圧力を監視する圧力計１９で洩れ穴より侵入する
空気によりタンク１内の圧力が上昇するのを確認するこ
とがでなお、地下タンク１の洩れ穴より地下水脈が侵入
してきた場合は、上記前による検出、圧力による検出に
加えて、地下タンク１内に挿入設置された液面計１１の
測定液位の変化によシ洩れ穴の有無を検出できることは
言うまでもない。

さらに本実施例では、マイクロフォン２２は液面センサ
１２と別体として設けたが、例えば液面センサとして同
軸円筒静電容量型の液面センサ１２′が設けられている
場合には、第３図に示す如くこの液面センサ１２’の内
筒１２’ａ内にマイクロフォン２２を固設して、内筒１
２′ａおよび外筒１′２１ｂには吸気音を集音しやすい
ように孔１２′Ｃを設けてマイクロフォン２２を液面セ
ンサ１２′と一体構造となし、漏洩検査の際はコネクタ
１．２’ｄを介して信号線２１により測定装置２３と接
続する構成としてもよい。

次に、第２図は本発明の第２の実施例を示し、前述した
第１の実施例と同一構成要素には同一符号を付してその
説明を省略する。

然るに、本実施例の特徴は、地下タンク内を閉塞した後
に計量機を用いて液体を吸上げ、当該液体の吸上げられ
た分だけ地下タンク内を一定の減圧状態とする構成とし
、またマイクロフォンを液体中に浸漬させて液体内を伝
搬する吸気音に基づいて漏洩を検査するようにしたこと
にある。従って、本実施例では排気ポンプは不必要であ
る。

即ち、３１はノズル６Ｅから吐出された液体を貯蔵する
容器で、１６’は一端が栓１３を介して地下タンク１の
気相部Ｂに挿入され、他端に圧力計１９、減圧安全弁２
０が設けられたパイプ、２２′は地下タンク１の液体２
内に浸漬されたマイクロフォンを示す。なお７′は吸上
げ管５の途中に設けられた逆止弁である。

このように構成される装置を用いて漏洩検査を行なうに
は、前述した第１の実施例と同様に注油管３、通気管８
の開口をそれぞれ蓋４，９によって気密に施蓋し、計量
口１０を栓１３によって気密に施栓する。一方、栓１３
を介して地下タンク】の液相部Ａに向けてマイクロフォ
ン２２′を吊下し、該栓１３から気相部Ｂに向けて・に
イブ１６′を開口させる。

次に、計量機６を作動する。これによｐ、モータ６Ａを
介してポンｆ６Ｂが作動して逆止弁７′が開弁するので
、ノズル６Ｅ全開弁ずれば、地下タンク１内の液体２は
吸上げ管５、ポンプ６Ｂ、流量計６Ｃ，ホース６Ｄを介
してノズル６Ｅから容器３１に吐出される。該容器３１
内に所定量の液体が吐出された状態で、ノズル６Ｅを閉
弁すると共にモータ６Ａを停止すると逆止弁７′は閉弁
する。

この結果、地下タンク１の液体が減少した分だけ該地下
タンク１内は減圧状態となる。

然るに、例えば地下タンク１の液相邦人に洩れ穴２４が
あるときには、該地下タンクＪ内は減圧状態にあるため
に該洩れ穴２４から外部空気が吸込まれ、この吸込まれ
た外部空気は気泡２５となって液体２内を上昇する。こ
の際、気泡２５は「ブクブク」、「ボコボコ」というよ
うな吸気音を発しつつ上昇するから、これを液体２中に
浸漬したマイクロフォン２２′で集音し、信号線２１を
介して測定装置２３で測定することによって洩れ穴２４
の有無を判定し、地下タンク１の漏洩を検査することが
できる。

このように、本実施例においては給油所に設置されてい
る計量機６を利用して地下タンク１内を減圧することが
できるから、第１の実施例に比較して排気ポンプ１８が
不要となって低廉に検査しうるばかシでなく、該排気ポ
ンプ１８から危険物の蒸発ガスを一緒に排気する必要が
ないから安全性を高めることができる。また、容器３１
に吐出する液体の量は地下タンク１の容積に比較してわ
ずかで足りるから、従来方法の如く地下タンク１内の液
体タンクローリ車に全部抜き取るものに比較して安全性
を確保することができる。さらに、マイクロフォン２２
′は液体２内に設けたから、液中を伝搬する吸気音を検
出することができ、第１の実施例に比較して地下タンク
１内で共鳴する共鳴音等に基づく雑音の影響がなく、よ
り正確に漏洩検査を行なうことができる。

なお、前述の各実施例ではマイクロフォン２２または２
２′はいずれも地下タンク１内の気相部Ｂまたは液相部
Ａ内に設けるものとして述べたが、地下タンク１の外側
壁面に接触させて設けてもよい。この場合にも、地下タ
ンク１内の気相部Ｂは共鳴室となっているから、吸気音
は該地下タンク１外からも明瞭に検出することができる
。また、第１の実施例において排気ポンニア’１８に代
えて第２の実施例の如く計量機６を利用して減圧させて
もよい。さらに、測定装置２３としてスピーカ、騒音計
、カセットテープレコーダを用いる場合につき述べたが
、これに限ることなく音を電気量に変換して漏洩を測定
することができるものであれば、前述したもの以外の測
定手段を用いてもよい。

本発明に係るタンクの漏洩検査方法は以上詳細に述べた
如くであるから、タンク内を減圧したと同時に漏洩の有
無を判定することができ、しかも減圧直後の方が明瞭に
漏洩の有無を知ることができるから、極めて短時間で検
査することができる。

１だ、減圧状態においてタンク内の液体の蒸発ガスによ
る自然圧力変動の影響を受けることがないから、検１に
おいてこの圧力変動を考慮する必要がなく検査が容易で
あシ、検査精度を高めることができる。さらに、タンク
内の液相部と気相部とで吸気音の音質が異なるから、洩
れ穴の位置も併せて検査することができる。さらに壕だ
、給油所等の地下タンクを検査する場合には、計量機を
利用することができるから、低廉に検査業務を実施する
ことができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るタンクの漏洩検査方法の第１の実
施例を示す構成図、第２図は同じく本発明に係るタンク
の漏洩検査方法の第２の実施例を示す構成図、第３図は
マイクロフォンの取付形態の一実施例を示す構成図であ
る。１・・・地下タンク、２・・・液体、３・・・注油管、
４゜９・・・蓋、５・・・吸上げ管、６・・・計量機、
７・・・逆止弁、８・・・通気管、１０・・・計量口、
１１・・・液面計、１３・・・栓、１６・・・排気パイ
グ、１７・・・開閉弁、１８・・・排気ボン！、１９・
・・圧力計、２０・・・減圧安全弁、２１・・・（Ｍ−
ｊＨ％Ｉ、２２　、２２’・・・マイクロフォン、２３
・・・測定装置、２４・・・洩れ穴、２５・・・気泡、
３１・・・容器。

Claims

【特許請求の範囲】

液体が貯蔵されたタンク内を気密に閉塞する工程と、該
タンク内の気体または液体を該タンク外に排出して該タ
ンク内を減圧状態とする工程と、該タンク内に洩れ穴が
ある場合に前記減圧状態において外部からタンク内に吸
気される空気の吸気音によって漏洩の有無を検査する工
程とからなるタンクの漏洩検査方法。