JP4097516B2 - バルブ機構付き管継手のシール検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雄型金具と雌型金具の接続部をOリングによってシールする管継手の検査方法に関するものであり、特に、バルブ機構を有する雌型金具において、雄型検査具を挿入したままボディOリングとバルブOリングの検査をすることができるバルブ機構付き管継手のシール検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、雄型金具と雌型金具の接続部は一般にOリングによってシールされているが、Oリングの不良等による接続後の流体漏れを防止するため、Oリングのシール性の検査が行われている。
【0003】
例えば、図3に示すような管継手の気密検査は、実際の雄型金具11を、Oリング13を介在させて、雌型の検査治具12と接続してオイル中に浸漬し、検査治具12内にエア等を送り込み、雄型金具11と検査治具12との接続部に気泡等が生じないかどうかを観察することにより判定される。
【0004】
この場合、検査治具12とOリング13との間のシール性や、Oリング13を支持する雄型金具11の段部の段面11Aにおけるシール性が良好であれば、基端部の周面11Bとの間のシール性に不良があっても気泡は発生しない。このように、シール性に不良があるにもかかわらず検査に合格してしまうと、使用中に流体漏れが生ずるおそれがある。
【0005】
そのため、図3に示す管継手の気密検査では、シール不良を必ず見つけることができるように、雄型金具11の段面11AにOリング13と交叉する方向の検査溝14を新たに設け、段面11Aにおいてシールされないようにすることで、周面11Bにおけるシール不良を検査で発見できるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−270442号公報 (第2頁、図2−3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示す特許文献1に記載のシール検査方法は、実際の雄型金具11自体に検査溝14を設けているので、検査溝14の部分は、使用圧力の高低とは無関係に常にシールされないこととなる。即ち、低圧でのみ使用される条件下で、製品側に漏洩ルートとなる検査溝さえなければ低圧での使用には問題がないとしても、一律にシール不良と判定されることとなる。
【0008】
また、図3に示す管継手の気密検査は、バルブ機構を有する雌型金具の気密検査について何ら考慮されていない。即ち、バルブ機構を有する雌型金具の場合、雄型金具と雌型金具の接続部をシールするボディOリングの検査はできるが、バルブ機構をシールするバルブOリングの検査は、別途何らかの方法でやり直さなければならないのである。
【0009】
そこで本発明は、製品自体には何ら細工を施すことなく、検査具側の対応だけで確実にシール不良を発見することができ、かつ、検査具を装着したままボディOリングとバルブOリングの両方の検査をすることができるバルブ機構付き管継手のシール検査方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、雄型金具と雌型金具との周面に形成される接続部を雌型金具の内周に設けられたボディOリングによってシールし、雌型金具に設けられたバルブ機構をボディOリングより奥側に設けられたバルブOリングによってシールする管継手の検査方法であって、外部と連通する開口と、バルブOリングとバルブ機構とのシール部に対向する開口とをつなぐ検査圧用穴と、バルブ機構を開閉する開閉シリンダと、を有する雄型検査具を雌型金具に挿入し、バルブ機構を開閉シリンダで閉じた状態で検査圧切替装置により雌型金具の開口側から圧力を作用させ、外部と連通する検査圧用穴の開口からの流体の漏出の有無を確認することにより、バルブ機構をシールするバルブOリングのシール性を検査し、検査圧切替装置により雌型金具の開口側をシールすると共に、バルブ機構を開閉シリンダにより開けた状態で検査圧切替装置から検査圧用穴に圧力を作用させ、雌型金具と雄型検査具の接続部からの流体の漏出の有無を確認することにより、雄型検査具に接触するボディOリングのシール性を検査するバルブ機構付き管継手のシール検査方法に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のバルブ機構付き管継手のシール検査方法は、雄型金具と雌型金具との周面に形成される接続部を雌型金具の内周に設けられたボディOリングによってシールし、雌型金具に設けられたバルブ機構をボディOリングより奥側に設けられたバルブOリングによってシールする管継手の検査方法に関するものである。即ち、ゴム、樹脂等の弾性ホースや、鋼管等の接続に使用される管継手において、ボディOリングとバルブOリングの両方について、一工程で連続してシール性を検査することができる。
【0012】
そして、雌型金具及び雄型金具自体には何ら細工を施さず、確実にシール不良を発見するものである。そのため、製品そのままの雌型金具に対して、検査圧用穴とバルブ機構の開閉シリンダとを有する雄型検査具を使用する。この検査圧用穴は、流体の漏出の有無を確認すると共に、検査のための圧力を作用させるものである。また、開閉シリンダは、検査圧切替装置と共に、ボディOリングの検査とバルブOリングの検査とを必要に応じて切り替えるべく、バルブ機構を開閉させるものである。
【0013】
この点につき更に詳述すると、バルブOリングのシール性を検査する場合は、接続した雄型検査具の開閉シリンダを引っ込めておき、バルブ機構が開かないようにしておく。そして、検査圧切替装置によって、検査圧が、雌型金具から雄型検査具に向けて作用するようにしておき、漏れた流体は、雄型検査具の検査圧用穴から排出されるようにしておく。
【0014】
すると、バルブ機構が閉じた状態となっているので、バルブOリングのシール性に問題がなければ、雌型金具に作用した圧力の逃げ場はなく、雄型検査具の検査圧用穴から流体が漏れ出すことはない。従って、検査圧用穴から流体の排出がなければ、バルブOリングのシール性が良好であることが確認できる。一方、検査圧用穴から流体の排出があれば、バルブOリング以外に圧力の逃げ場はないので、バルブOリングが不良であると判断できる。
【0015】
次に、ボディOリングのシール性を検査する場合は、接続した雄型検査具の開閉シリンダを伸ばしておき、開閉シリンダの先端でバルブ機構を押し込んで開けておく。そして、検査圧切替装置によって、検査圧が、雄型検査具の検査圧用穴から雌型金具に向けて作用するようにしておき、漏れた流体は、雌型金具と雄型検査具の接続部から排出されるようにしておく。なお、雌型金具の開口部から流体が漏れないように、雌型金具の開口部側はシールしておく。
【0016】
すると、バルブ機構が開いた状態になっている一方で、その先の雌型金具の開口部側がシールされているので、ボディOリングのシール性に問題がなければ、雄型検査具の検査圧用穴に作用した圧力の逃げ場はなく、雌型金具と雄型検査具の接続部から流体が漏れ出すことはない。従って、接続部から流体の排出がなければ、ボディOリングのシール性が良好であることが確認できる。一方、接続部から流体の排出があれば、ボディOリング以外に圧力の逃げ場はないので、ボディOリングが不良であると判断できる。なお、ボディOリングの検査とバルブOリングの検査とは、どちらを先にしてもよい。
【0017】
【実施例】
以下、本発明のバルブ機構付き管継手のシール検査方法における最良の実施の形態を図面をもって説明する。図1及び図2は、本発明のシール検査方法の一例を示す概念図であり、図1はバルブOリングの検査状態を示し、図2はボディOリングの検査状態を示している。
【0018】
即ち、バルブOリングを検査するには、図1に示すように、雌型金具2の内周に設けた収納溝4にボディOリング3を嵌め込んでおく。そして、検査圧用穴5と、雌型金具2のバルブ機構7の開閉シリンダ10とを有する雄型検査具8を接続する。なお、雄型検査具8の開閉シリンダ10は引っ込めておき、バルブ機構7が開かないようにしておく。また、検査圧切替装置6により、検査圧用穴5は排気側に、雌型金具2の開口側は検査圧の加圧側になるようにしておく。
【0019】
このような図1に示す状態で加圧すると、検査圧は、検査圧切替装置6から雌型金具2の開口側を通ってバルブ機構7に作用する。ここで、バルブ機構7が閉じている以上、バルブOリング9のシール性に問題がなければ、雄型検査具8の検査圧用穴5から排気されることはない。従って、検査圧用穴5に接続された検査圧切替装置6の排気側の様子を確認すれば、バルブOリング9の良否が判断できる。
【0020】
次に、ボディOリングを検査するには、図2に示すように、雄型検査具8の開閉シリンダ10を伸ばしておき、開閉シリンダ10の先端でバルブ機構7を押し込んで開けておく。また、検査圧切替装置6により、検査圧用穴5が加圧側に、雌型金具2の開口側はシールされるように切り替えておく。
【0021】
このような図2に示す状態で加圧すると、検査圧は、検査圧切替装置6から検査圧用穴5を通って雌型金具2と雄型検査具8の接続部に作用する。ここで、バルブ機構7は開いているが、その先が検査圧切替装置6によってシールされている以上、ボディOリング3のシール性に問題がなければ、雌型金具2と雄型検査具8の接続部から排気されることはない。従って、接続部の様子を確認すれば、ボディOリング3の良否が判断できる。
【0022】
【発明の効果】
本発明のバルブ機構付き管継手のシール検査方法は、雄型金具と雌型金具の接続部をボディOリングによってシールし、雌型金具のバルブ機構をバルブOリングによってシールする管継手の検査方法であって、雌型金具の内周に設けた収納溝にボディOリングを嵌め込んだ後、検査圧用穴とバルブ機構の開閉シリンダとを有する雄型検査具を接続し、バルブ機構を閉じた状態で検査圧切替装置から雌型金具に圧力を作用させ、検査圧用穴からの流体の漏出の有無を確認し、バルブ機構を開けた状態で検査圧切替装置から検査圧用穴に圧力を作用させ、雌型金具と雄型検査具の接続部からの流体の漏出の有無を確認するようにしたので、製品自体には何ら細工を施すことなく、検査具側の対応だけで確実にシール不良を発見することができ、かつ、検査具を装着したままボディOリングとバルブOリングの両方の検査をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のバルブ機構付き管継手のシール検査方法の一例を示す概念図であり、バルブOリングの検査状態を示すものである。
【図2】図2は、本発明のバルブ機構付き管継手のシール検査方法の一例を示す概念図であり、ボディOリングの検査状態を示すものである。
【図3】図3は、従来のOリングのシール検査方法を示す一部拡大断面図である。
【符号の説明】
2‥雌型金具
3‥ボディOリング
4‥収納溝
5‥検査圧用穴
6‥検査圧切替装置
7‥バルブ機構
8‥雄型検査具
9‥バルブOリング
10‥開閉シリンダ
11‥雄型金具
11A‥段面
11B‥周面
12‥検査治具
13‥Oリング
14‥検査溝
Claims (1)
- 雄型金具と雌型金具(2)との周面に形成される接続部を雌型金具(2)の内周に設けられたボディOリング(3)によってシールし、
雌型金具(2)に設けられたバルブ機構(7)をボディOリング(3)より奥側に設けられたバルブOリング(9)によってシールする管継手の検査方法であって、
外部と連通する開口と、バルブOリング(9)とバルブ機構(7)とのシール部に対向する開口とをつなぐ検査圧用穴(5)と、
バルブ機構(7)を開閉する開閉シリンダ(10)と、を有する雄型検査具(8)を雌型金具(2)に挿入し、
バルブ機構(7)を開閉シリンダ(10)で閉じた状態で検査圧切替装置(6)により雌型金具(2)の開口側から圧力を作用させ、外部と連通する検査圧用穴(5)の開口からの流体の漏出の有無を確認することにより、バルブ機構(7)をシールするバルブOリング(9)のシール性を検査し、
検査圧切替装置(6)により雌型金具(2)の開口側をシールすると共に、バルブ機構(7)を開閉シリンダ(10)により開けた状態で検査圧切替装置(6)から検査圧用穴(5)に圧力を作用させ、雌型金具(2)と雄型検査具(8)の接続部からの流体の漏出の有無を確認することにより、雄型検査具(8)に接触するボディOリング(3)のシール性を検査することを特徴とするバルブ機構付き管継手のシール検査方法。
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