JP2014070950A - 配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置 - Google Patents

配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014070950A
JP2014070950A JP2012216098A JP2012216098A JP2014070950A JP 2014070950 A JP2014070950 A JP 2014070950A JP 2012216098 A JP2012216098 A JP 2012216098A JP 2012216098 A JP2012216098 A JP 2012216098A JP 2014070950 A JP2014070950 A JP 2014070950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
pipe
leakage
peripheral surface
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012216098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Hanaki
博章 花木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2012216098A priority Critical patent/JP2014070950A/ja
Publication of JP2014070950A publication Critical patent/JP2014070950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】低コストでありながら、効率良く、かつ高感度に配管の接続部の漏洩検査を行う。
【解決手段】配管11,12どうしの接続部Jにおける漏洩の有無を検査する方法であって、配管11,12の外径よりも大きな内径を有した筒状のスリーブ21の内方に、接続された配管10を挿入して、接続部Jの外周側をシール部材22を介在させてスリーブ21で覆う工程と、スリーブ21の内周面、シール部材22,22、配管10の外周面10aとの間の空間Sを加圧または減圧して予め定めた圧力とする工程と、空間Sの圧力変化を検出し、接続部Jからの漏洩の有無を判定する工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置に関する。
配管どうしを接続するには、配管の端部どうしを突き合わせて接着する方法、融着する方法、配管端部に設けたフランジどうしをボルト等で接続する方法等、様々な方式が存在する。
このような配管接続部において、配管内を流れる流体が外部に漏洩するのを防ぐため、配管接続部の検査を行うことがある。
配管接続部の検査には、例えば、実際に流体を流して漏洩の有無を検査すればよいが、例えば、工場で配管どうしを融着して部品を製作した場合等、部品単体の状態では検査が行えない。
そのような場合、接続した配管の両端部をプラグ等で閉塞し、空気を注入して水槽中に入れ、水槽中で接続部からの気泡の発生があるか否かによって漏洩の有無を判断する方法や、水を注入して接続部からの水の漏れがあるか否かによって漏洩の有無を判断する方法がある。
また、気体を注入して配管内を加圧した後に加圧を停止し、その後の一定時間の配管内の圧力変化をモニタリングしている。接続した配管の両端部をプラグ等で閉塞し、気体を注入して配管内を加圧した後に加圧を停止し、その後の一定時間、配管内の圧力変化をモニタリングしている。
他には、例えば、配管接続部にX線を照射する方法や、内視鏡で接続部を観察する方法(例えば特許文献1参照。)等もある。
特開2012−163707号公報
しかしながら、気体を配管内に注入して配管を水槽内に浸漬させて気密性の判断をする方法や水を配管内に注入して漏洩の有無を判断する方法は、配管が濡れてしまうため、検査後に管に付着した水を拭き取る必要が生じる等、検査作業が煩雑となるという問題があった。
また、配管内を加圧して、その圧力変化をモニタリングする手法においては、配管内に気体を注入して所定圧力まで加圧するのに時間がかかるという問題があった。
さらに、配管どうしの接続部における漏れが微細なピンホール等に起因する場合、圧力変化量が非常に小さく、これを検知するのが困難であるという問題もある。これは、配管の径や長さが大きいほど、顕著な問題となる。
これに対し、高感度な圧力計を用いることも考えられるが、圧力計が高価なものとなり、検査コストに跳ね返る。
また、X線や内視鏡を用いる方法では、検査装置が高コスト化し、これも検査コストに跳ね返る。
そこでなされた本発明の目的は、低コストでありながら、効率良く、かつ高感度に配管の接続部の漏洩検査を行うことのできる配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明は、配管どうしの接続部における漏洩の有無を検査する方法であって、前記配管の外径よりも大きな内径を有した筒状のスリーブの内方に、接続された前記配管を挿入して、前記接続部の外周側を、シール部材を介在させて前記スリーブで覆う工程と、前記スリーブの内周面、前記シール部材、前記配管の外周面との間の空間を加圧または減圧して予め定めた圧力とする工程と、前記空間の圧力変化を検出し、前記接続部からの漏洩の有無を判定する工程とを備えることを特徴とする。
接続部からの漏洩の有無を、スリーブと配管外周面との間の空間の圧力変化によって検出することによって、配管内の圧力変化によって漏洩検査を行う場合に比較し、加圧または減圧すべき空間の容積を大幅に小さくすることができる。
また、本発明は、上記したような配管接続部の漏洩検査方法に用いられる治具であって、前記配管の外径よりも大きな内径を有し一体成形された筒状のスリーブと、前記スリーブの両端部において、前記スリーブの内周面と前記配管の外周面との間に介在されるシール部材と、前記スリーブに形成され、該スリーブの内部空間に連通した連通孔とを備えることを特徴とする。
このような検査用治具は、検査対象の管に挿入するだけで簡便に装着することができ、かつ構成がシンプルであるので低コストで製作することができる。
ここで、前記スリーブは、周方向に複数のスリーブ部材に分割され、複数の前記スリーブ部材どうしが、着脱可能または開閉可能に接続されるものとしてもよい。
スリーブ部材どうしは、外周側に張り出すフランジ部どうしをボルト・ナット等によって接続すれば、スリーブ部材どうしを着脱可能に接続することができる。
また、スリーブ部材の周方向一端側どうしをヒンジを介して連結すれば、互いに隣接するスリーブ部材がヒンジを中心として開閉可能に接続される。
このような構成では、複数のスリーブ部材により配管部材を外周側から挟み込むことで、スリーブを配管部材の外周側に装着でき、作業を容易に行える。
また、本発明の検査用治具は、前記スリーブの両端部の各端面との間に、前記シール部材を挟み込んで配置されたリングプレートと、前記リングプレートと前記端部の前記端面との間隔を接近・離間させる締付部材とを備えたものであってもよい。
締付部材により、リングプレートとスリーブの端部の端面との間隔を接近させることによって、シール部材が押圧され、これによってシール部材が内周側に膨出し、スリーブと配管部材との隙間をシールすることができる。
本発明は、上記したような漏洩検査用治具と、前記連通孔に配管を介して接続されて前記スリーブの内方空間を加圧または減圧する圧力調整手段と、前記配管に接続され、前記スリーブの前記内部空間の圧力を検出する圧力検出手段とを備えていることを特徴とする配管接続部の漏洩検査用装置とすることもできる。
本発明によれば、スリーブと配管外周面との間の空間を小さくすることによって、効率良く、かつ高感度に配管の接続部の漏洩検査を行うことが可能となる。
また、検査用治具は非常に簡易な構成であるために、装置の低コスト化を図ることができる。
第1実施形態に係る配管部材の接続部の漏洩を検査するための構成を示す断面図である。 検査治具をセットする流れを示す断面図である。 第2実施形態に係る検査治具の構成を示す斜視展開図である。 第3実施形態に係る検査治具に配管部材を挿入する状態を示す断面図である。 検査治具のシール部材を配管部材に密着させた状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置を実施するための最良の形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1に示すように、検査対象となる配管部材10は、二つの配管11,12を、その端部11a,12aどうしを突き合わせ、接着剤13により接着することで接続したものである。
このような配管部材10において配管11,12の接続部Jの気密検査を行うには、以下に示すような検査治具(漏洩検査用治具)20Aを用いる。
検査治具20Aは、一体成形された円筒状のスリーブ21と、スリーブ21の両端部に装着されるシール部材22,22と、を備えている。
スリーブ21は、例えば、樹脂、金属等から形成されている。スリーブ21は、その内径が、配管部材10の接続部Jの前後における配管11,12の外径寸法の最大値よりも、一定寸法大きく設定されている。
スリーブ21には、その内周面21aと外周面21bとを貫通する連通孔23が形成されている。この連通孔23には、配管が接続可能なカプラ24が取り付けられ、このカプラ24には、負圧を発生するポンプ等の負圧発生源(圧力調整手段)35に接続される配管30が接続可能とされている。
シール部材22は、弾力性とシール性とを備えたゴム系材料、シリコン系材料等から形成されている。このシール部材22は、軸線方向から視て円環形状で、スリーブ21の内方に配管部材10を挿通させた状態で、スリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの間に挿入される挿入部25と、スリーブ21の端部21c,21dの外方に露出する基部26とが一体に形成されている。
挿入部25は、スリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの間への挿入が容易に行えるよう、その先端部25a側から基部26側の基端部25bに向けてその厚さが漸次増大するテーパ形状をなし、先端部25a側は、厚さtが、スリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの隙間寸法Hよりも小さく、基部26側に向けて隙間寸法Hより厚くなるように設定するのが好ましい。
基部26は、円環状で、その内径が配管部材10の外径とほぼ同寸に設定されている。基部26は、その外径が、少なくともスリーブ21の内径よりも大きく設定され、その外周面26aには、挿入部25の基端部25bに対して外周側に張り出す段部28が形成されている。さらに、基部26には、挿入部25とは反対側の端部に、円環状のリング部29が設けられている。このリング部29は、その径方向の厚さが、基部26の他の部分よりも大きくなるよう設定されている。
このような検査治具20Aを用いて配管部材10の接続部Jの検査を行うには、以下のようにする。
まず、図2(a)に示すように、スリーブ21の一端側から、その内方に、配管部材10を挿入し、このスリーブ21が、接続部Jを覆う位置となるようにする。
次いで、図2(b)に示すように、スリーブ21の両端側にそれぞれシール部材22を装着する。これには、シール部材22の挿入部25を、先端部25a側からスリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの隙間に挿入していく。このとき、基部26のリング部29は、その厚さが基部26の他の部分よりも大きいため、作業者がスリーブ21を強く押し込んでも、その押圧力によってリング部29が大きく撓まず、シール部材22の先端部25aを円滑に挿入できるようになっている。
スリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの隙間に挿入された挿入部25は、スリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの間で、その径方向に押圧された状態で介在することとなる。
また、基部26に形成された段部28により、シール部材22がスリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの隙間に必要以上に押し込まれるのを防ぐことができる。
これにより、スリーブ21が、配管部材10の外周面10aに対して、周方向にほぼ均一な隙間を有して保持され、さらに、スリーブ21の両端部において、シール部材22により、スリーブ21の内周面21aと配管部材10の外周面10aとの隙間が閉塞される。
この後、図1に示したように、スリーブ21に設けられたカプラ24に、ポンプ等の負圧発生源35に他端が接続された配管30の一端を接続して漏洩検査用装置Xとする。この配管30には、負圧発生源35との間に開閉バルブ31が設けられ、さらに、開閉バルブ31よりもカプラ24側には圧力計(圧力検出手段)32が接続されている。
このようにして検査治具20Aを配管部材10にセットした後、負圧発生源35により負圧を発生させ、配管部材10の外周面10aと、スリーブ21の内周面21aと、両端のシール部材22,22とに囲まれた空間Sの雰囲気を吸引する。これにより、この空間Sの圧力が減圧される。
そして、圧力計32で空間S内の圧力をモニタリングしておき、その圧力値が、予め定めた負圧値となったら、開閉バルブ31を閉じる。
開閉バルブ31を閉じてから所定時間経過後(例えば30秒後)に、圧力計32により空間Sの圧力P1を計測する。
そして、さらに一定のモニタリング時間(例えば60秒)が経過した後、圧力計32により空間Sの圧力P2を計測する。
モニタリング時間の経過前後における空間Sの圧力差(P1−P2)を計算し、その圧力差が、予め定めた基準値以上であるか否かを判定する。配管部材10の接続部Jにおいて漏洩が生じている場合には、空間Sの圧力は、徐々に大気圧に近づき、圧力差が大きくなる。そこで、圧力差が予め定めた基準値以上である場合には、配管部材10の接続部Jにおける漏洩が生じていると判定できる。
このような構成によれば、検査治具20Aを配管部材10の接続部Jを覆うように簡単に装着し、検査治具20Aと配管部材10との間の空間Sを負圧とし、その圧力変化を検出することで、接続部Jにおける漏洩の有無を検査できる。
しかも、検査治具20Aは、スリーブ21とその両端のシール部材22とからなるので、非常に簡素であり、低コストで検査を行える。
また、検査治具20Aと配管部材10との間の空間Sは、その体積が配管部材10の内容積に比較して大幅に小さい。したがって、接続部Jにおける漏れ量がわずかであっても、圧力変化が大きく表れ、配管部材10内の圧力変化をモニタリングしていた従来手法に比較して、検査感度を大幅に高めることができる。したがって、圧力計32に高感度なものを用いる必要もなく、低コストで高感度な検査を行うことができる。
加えて、検査治具20Aにより、接続部Jの両側において、配管部材10の外周面10aに対し、環状のシール部材22,22を密着させることで、検査治具20Aと配管部材10との間の空間Sのシール性を確実に確保することができ、安定して信頼度の高い検査を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明にかかる配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置の他の実施形態について説明する。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態において、検査治具(漏洩検査用治具)20Bは、円筒状のスリーブ41と、スリーブ41の両端部に装着されるシール部材42,42と、を備えている。
スリーブ41は、例えば、樹脂、金属等から形成され、断面半円形のスリーブ部材43,43どうしを互いに組み合わせることで、全体として円筒状をなす。このため、各スリーブ部材43の周方向両端部には、外周側に張り出すフランジ部44,44が形成されている。二つのスリーブ部材43,43は、フランジ部44,44どうしを互いに突き合わせ、これらフランジ部44,44を貫通する貫通孔44aにおいてボルト・ナット等により着脱可能に連結とされる。また、互いに突き合わせたフランジ部44,44どうしを着脱可能な状態で連結するには、ボルト・ナット以外にも、フランジ部44,44をクランプするクランプ金具等、適宜他の手法を用いることができる。
ここで、互いに突き合わせるフランジ部44,44間には、帯状のシール部材45を挟み込み、フランジ部44,44間におけるシール性を確保する。
このようにしてスリーブ部材43,43どうしを互いに突き合わせて連結した状態で、円筒状をなす部分43aは、上記第1実施形態のスリーブ21と同様、その内径が、接続部Jの前後における配管11,12の外径寸法の最大値よりも、一定寸法大きく設定されている。
また、スリーブ部材43は、内周面の両端部に、シール部材42が嵌め込まれる溝46が形成されている。
シール部材42は、弾力性とシール性とを備えたゴム系材料、シリコン系材料等から形成され、略半円形をなしている。このシール部材42は、スリーブ部材43の端部に形成された溝46に嵌め込まれている。
このシール部材42は、スリーブ部材43,43どうしを互いに突き合わせて連結すると、双方のスリーブ部材43,43の溝46,46に装着された半円形のシール部材42,42どうしが突き合わされ、円環状をなすようになっている。
各シール部材42は、その内周面42a側の曲率半径が、配管部材10の外周面10aの外径(半径)よりも小さくなるよう形成されている。これにより、スリーブ部材43,43どうしを互いに突き合わせてシール部材42,42どうしが円環状をなしたときに、その内周面42a,42aが、図1に示した第1実施形態のシール部材22と同様に、配管部材10の外周面10aに確実に密着し、シール性を発揮できる。
なお、このシール部材42は、上記したフランジ部44,44間の帯状のシール部材45と一体化することも可能である。
このような構成の検査治具20Bは、両端部にシール部材42,42を備えたスリーブ部材43,43により、検査対象の配管部材10を両側から挟み込み、両端部のフランジ部44,44どうしをボルト・ナット等で結合することにより、スリーブ41と両端部のシール部材42,42、および配管部材10との間に空間Sを形成することができる。
これにより、上記第1実施形態と同様にして接続部Jの気密性の検査を行うことができ、同様の作用効果を奏することができる。
また、例えば、接続部Jの両側の配管11,12の双方がストレート管ではなくエルボ等である場合、上記第1実施形態では、円筒状のスリーブ21に配管11または12を挿通させて、接続部Jを覆う位置にスリーブ21を配置することができない。これに対し、本実施形態の構成によれば、このような場合にも支障が生じることなく、作業を行うことが可能となる。
[第3実施形態]
図4に示すように、本実施形態において、検査治具(漏洩検査用治具)20Cは、円筒状のスリーブ51と、スリーブ51の両端部に装着されるシール部材52,52と、を備えている。
スリーブ51は、例えば、樹脂、金属等から形成され、全体として円筒状をなしている。スリーブ51は、上記第1実施形態のスリーブ21と同様、その内径が、配管部材10の接続部Jの前後における配管11,12の外径寸法の最大値よりも、一定寸法大きく設定されている。また、スリーブ51の両端部には、外周側に張り出す張り出し部51bが形成され、張り出し部51bには、厚さ方向に貫通する貫通孔54が形成されている。
シール部材52は、弾力性とシール性とを備えたゴム系材料、シリコン系材料等から形成され、円環状をなしている。このシール部材52は、スリーブ51の両端部の端面51a,51aとほぼ同径とされ、各端面51aに沿うよう配置されている。
シール部材52に対して、端面51aとは反対側に、円環状のリングプレート53が設けられている。
リングプレート53は、平板状で、配管部材10の外径よりも大きな孔53aが中央部に形成され、その外周部53bに、周方向複数個所に貫通孔55が形成された金属製の部材である。
リングプレート53は、シール部材52を挟んで端面51aと対向するよう配置され、張り出し部51b及び外周部53bに形成された貫通孔54,55において、ボルト56及びナット57により締結される。
この検査治具20Cにおいては、図5に示すように、ボルト(締付部材)56,ナット(締付部材)57を締め込んでいき、リングプレート53とスリーブ51の端面51aとを接近させることによって、前記シール部材52が押圧される。これによって、シール部材52が径方向に膨張し、配管部材10の外周面10aに密着するようになっている。シール部材52の内周面52aが内周側に膨出したときに配管部材10の外周面10aに密着するよう、シール部材52の断面積、材質が設定されている。
図4に示すように、このような検査治具20Cを配管部材10に装着するには、ボルト56,ナット57を緩めてシール部材52を押圧しない状態としておき、その内部に配管部材10を挿通させる。
その後、図5に示すように、検査治具20Cの両端部において、それぞれ、ボルト56,ナット57を締め込んでシール部材52を押圧することによって、このシール部材52を径方向に膨張させ、内周面52aを配管部材10の外周面10aに密着させる。
すると、スリーブ51と、両端部のシール部材52,52と、配管部材10の外周面10aとによって囲まれた空間Sを形成することができる。
これにより、上記第1実施形態と同様にして気密性の検査を行うことができ、同様の作用効果を奏することができる。
加えて、検査治具20Cを配管部材10に装着するには、スリーブ51内に配管部材10を挿入するのみで、その時にはシール部材52は径方向に膨張していないため、配管部材10に干渉することもなく、作業を容易に行うことができる。
また、検査終了後も、ボルト56,ナット57を緩めれば、シール部材52の押圧が開放されるため、スリーブ51から配管部材10を容易に引き抜くことができる。
なお、上記第3実施形態において、リングプレート53をスリーブ51の端面51aに対して接近離間させるために、ボルト56,ナット57を用いるようにしたが、これ以外にも、カムレバー等を用いることもできる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、配管11,12は、双方を突き合わせて接着する構成に限らず、融着、フランジ接続等であってもよい。例えばフランジが形成されている場合には、スリーブ51の内径を、フランジの外径よりも大きく形成すればよい。
また、配管部材10の接続部Jの前後における配管11,12は、同径のものでなくともよく、例えば、一方の配管11の端部に他方の配管12の端部が挿入される接合方式においても、本発明は同様に適用することが可能である。
さらに、上記各実施形態では、検査治具20A,20B,20Cによって配管部材10との間に形成される空間Sを負圧として圧力変化をモニタリングするようにしたが、空間Sを加圧して圧力変化をモニタリングしてもよい。
また、圧力変化をモニタリングする時間間隔等は、適宜に設定すればよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10 配管部材
10a 外周面
11,12 配管
11a,12a 端部
20A,20B,20C 検査治具(漏洩検査用治具)
21 スリーブ
21a 内周面
21c,21d 端部
22 シール部材
23 連通孔
25 挿入部
32 圧力計(圧力検出手段)
35 負圧発生源(圧力調整手段)
41 スリーブ
42 シール部材
42a 内周面
43 スリーブ部材
45 シール部材
51 スリーブ
51a 端面
52 シール部材
52a 内周面
53 リングプレート
56 ボルト(締付部材)
57 ナット(締付部材)
J 接続部
S 空間
X 漏洩検査用装置

Claims (5)

  1. 配管どうしの接続部における漏洩の有無を検査する方法であって、
    前記配管の外径よりも大きな内径を有した筒状のスリーブの内方に、接続された前記配管を挿入して、前記接続部の外周側を、シール部材を介在させて前記スリーブで覆う工程と、
    前記スリーブの内周面、前記シール部材、前記配管の外周面との間の空間を加圧または減圧して予め定めた圧力とする工程と、
    前記空間の圧力変化を検出し、前記接続部からの漏洩の有無を判定する工程とを備えることを特徴とする配管接続部の漏洩検査方法。
  2. 請求項1に記載の配管接続部の漏洩検査方法に用いられる治具であって、
    前記配管の外径よりも大きな内径を有し一体成形された筒状のスリーブと、
    前記スリーブの両端部において、前記スリーブの内周面と前記配管の外周面との間に介在されるシール部材と、
    前記スリーブに形成され、該スリーブの内部空間に連通した連通孔とを備えることを特徴とする配管接続部の漏洩検査用治具。
  3. 前記スリーブは、周方向に複数のスリーブ部材に分割され、複数の前記スリーブ部材どうしが、着脱可能または開閉可能に接続されることを特徴とする請求項2に記載の配管接続部の漏洩検査用治具。
  4. 前記スリーブの両端部の各端面との間に、前記シール部材を挟み込んで配置されたリングプレートと、
    前記リングプレートと前記端部の前記端面との間隔を接近・離間させる締付部材とを備えている請求項2または3に記載の配管接続部の漏洩検査用治具。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の漏洩検査用治具と、
    前記連通孔に配管を介して接続されて前記スリーブの内方空間を加圧または減圧する圧力調整手段と、
    前記配管に接続され、前記スリーブの前記内部空間の圧力を検出する圧力検出手段とを備えていることを特徴とする配管接続部の漏洩検査用装置。
JP2012216098A 2012-09-28 2012-09-28 配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置 Pending JP2014070950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012216098A JP2014070950A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012216098A JP2014070950A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014070950A true JP2014070950A (ja) 2014-04-21

Family

ID=50746298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012216098A Pending JP2014070950A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014070950A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6401423B1 (ja) * 2017-03-09 2018-10-10 オリンパス株式会社 内視鏡システムおよび内視鏡のリーク検知処理方法
KR101973073B1 (ko) * 2017-10-30 2019-04-26 삼성중공업(주) 관통관 수밀 검사 장치
CN113218587A (zh) * 2021-03-16 2021-08-06 大唐七台河发电有限责任公司 一种电工企业压力容器管束的检漏组合装置及检漏方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6401423B1 (ja) * 2017-03-09 2018-10-10 オリンパス株式会社 内視鏡システムおよび内視鏡のリーク検知処理方法
CN110392544A (zh) * 2017-03-09 2019-10-29 奥林巴斯株式会社 内窥镜系统和内窥镜的泄漏检测处理方法
CN110392544B (zh) * 2017-03-09 2022-01-28 奥林巴斯株式会社 内窥镜系统、泄漏检测处理方法和泄漏检测处理装置
KR101973073B1 (ko) * 2017-10-30 2019-04-26 삼성중공업(주) 관통관 수밀 검사 장치
CN113218587A (zh) * 2021-03-16 2021-08-06 大唐七台河发电有限责任公司 一种电工企业压力容器管束的检漏组合装置及检漏方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7784328B2 (en) Nozzle testing apparatus and method
CN109416139B (zh) 压配装置
KR101944804B1 (ko) 전극 접점을 이용한 가스누출 감지장치
CN110082036B (zh) 管体法兰焊缝气密性检测装置
SG183564A1 (en) Pipe sealing tool with external and internal clamp
KR20130117801A (ko) 파이프 조인트의 압력 테스트 방법 및 장치
JP2014070950A (ja) 配管接続部の漏洩検査方法、漏洩検査用治具、漏洩検査用装置
KR101454733B1 (ko) 신축튜브를 이용한 배관 연결부 누출 감지 장치
JP2007327850A (ja) 配管溶接部のヘリウムリーク検査用検査治具
JP2012037400A (ja) 配管の施工確認方法
JP3633803B2 (ja) 気密試験方法
JP2000155069A (ja) 漏水検査用プラグ
JP2001059794A (ja) 管接合部の気密検査方法および装置
KR20130005163U (ko) 배관 기밀 시험용 지그
JP3211803U (ja) 加圧試験用冶具
JP5302152B2 (ja) 管継ぎ手
JP5667037B2 (ja) パイプラインにおける漏洩試験機
JPS6027370B2 (ja) プラスチツク管端末接続部の気密検査方法
JP7394435B2 (ja) アイジョイント金具付きホースの気体式検査方法
JP5976408B2 (ja) 下水管用止水プラグおよび接続容器
CN217605218U (zh) 加压装置
CN219235142U (zh) 气密检测外包夹具
JP2017058311A (ja) 検査治具、検査装置および検査方法
KR101185928B1 (ko) 용접부 검사방법
JP5661497B2 (ja) 配管の漏洩検出方法およびその装置