JP3299673B2 - グロメットを有する被検査部材の気密検査装置 - Google Patents

グロメットを有する被検査部材の気密検査装置

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JP3299673B2 JP15995096A JP15995096A JP3299673B2 JP 3299673 B2 JP3299673 B2 JP 3299673B2 JP 15995096 A JP15995096 A JP 15995096A JP 15995096 A JP15995096 A JP 15995096A JP 3299673 B2 JP3299673 B2 JP 3299673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジンの
シリンダヘッドカバーのように開口にグロメットが装着
された被検査部材の気密検査装置に係り、特に気密検査
工程でグロメットの逆向誤装着を検出可能にした装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンのシリンダヘッドカバー
1は図3のように複数の円形のプラグ装着用開口2を有
し、この開口2に図4に示すようなシール用グロメット
3がカバー1内側から圧入により装着されて、グロメッ
ト3を介して各開口2にプラグ(図示せず)が装着され
る。このグロメット3はゴム製で、円形の開口2の内周
に嵌挿される筒状部4と、筒状部4の一端から筒状部4
の内方に同軸状に一体に延在する截頭円錐筒状のリップ
部5を有し、筒状部4の内周に円筒状の鉄芯7が一体化
され、リップ部5の小径側の開口先端部6にスプリング
リング8が埋設される。
【0003】グロメット3は図4鎖線矢印に示すよう
に、その筒状部4がシリンダヘッドカバー1の内側から
開口2の内周に圧入される。この場合、グロメット3は
そのリップ部5の先端部6がカバー外側を向くように方
向性を規制されて圧入される。また、シリンダヘッドカ
バー1は高い気密性が要求されるので、開口2にグロメ
ット3を装着した後、グロメット3のリップ部5の孔を
はじめすべての孔を密封した状態で、シリンダヘッドカ
バー1の下縁部に嵌合されたガスケットを下向きにして
シリンダヘッドカバー1を定盤治具上に載せ、シリンダ
ヘッドカバー1の内部に高圧エアーを吹き込み、シリン
ダヘッドカバー1自体に万一亀裂があった場合のそこか
らの高圧エアーのリークや、グロメット3の装着不良に
よる筒状部4と開口2の内周との間からの高圧エアーの
リークがあるか否かの気密検査が行われる。
【0004】このような気密検査でのグロメット3のリ
ップ部5の孔の密封は、例えば図5に示すようなシール
治具9を使用して行われている。このシール治具9は、
グロメット3のリップ部先端部6を適宜密封する金属な
いし樹脂製の円柱ピンで、その外径は自由状態のリップ
部先端部6の内径よりわずかに大きくされている。
【0005】シール治具9が図5(A)のようにシリン
ダヘッドカバー1の内側からグロメット3のリップ部5
に挿通されると、シール治具9の先端部外周がリップ部
5の先端部6に摺接して先端部6を密封する。この状態
でシリンダヘッドカバー1の内側に高圧エアー10が吹
き込まれて気密検査が行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】グロメット3の装着状
態の良否検査項目としては、前述の気密性の他に方向性
がある。すなわち、グロメット3が稀ではあるが図5
(B)のように天地逆方向で誤装着されることがある。
このようにグロメット3が誤装着されても、リップ部5
の先端部6はシール治具9の外周面と密着し、ここから
のエア漏れは生じない。従って、エア漏れの有無からは
グロメット3の誤装着が判別できないのである。このよ
うなグロメット3の誤装着を後工程で点検するには、作
業員による目視確認の方法や専用のグロメット方向判定
治具による自動検査が考えられるが、前者は全数検査の
作業が大変で時間もかかるし、また後者は専用機の設置
スペースや費用、ならびに自動検査工程の追加による生
産性低下が問題となる。
【0007】本発明の目的は、シリンダヘッドカバー等
の被検査部材に対するグロメットの気密装着の良否検査
と同時に、グロメットの方向性判別も行える気密検査装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の検査装置は前記
課題を解決するため、被検査部材の開口に装着される筒
状部と、該筒状部の片側周縁部から筒状部の内側へ屈曲
延在するリップ部とを有する開口シール用グロメット
の、前記被検査部材の開口での気密性を検査する気密検
査装置において、前記被検査部材の開口に装着されたグ
ロメットのリップ部内周に、前記被検査部材の一側から
気密に挿入可能であって、かつ、その先端面に気流路が
凹設された円柱状のシール治具と、前記被検査部材の一
側に気密検査用の高圧流体を導入する手段とを具備し、
前記リップ部の先端部を被検査部材の他側に向けてグロ
メットが装着された状態では前記シール治具の先端の外
周エッジ部がリップ部の内周面に気密に当接し、前記リ
ップ部の先端部を被検査部材の一側に向けてグロメット
が装着された状態では前記シール治具の先端面がリップ
部の先端部に当接すると共に、前記気流路がリップ部の
先端部との間に隙間を形成するようにした。
【0009】ここで、気密検査用シール治具の先端面に
形成される気流路は、シール治具先端面にスリットや溝
等の凹部や、波面等の凹凸面を形成することで構成でき
る。
【0010】このシール治具を被検査部材の開口に正常
な方向性で装着されたグロメットのリップ部に挿入する
と、シール治具の先端部の外周エッジ部がリップ部内周
に当接してリップ部を密封し、この状態で被検査部材の
内側から高圧エアー等の高圧流体を供給して被検査部材
の気密検査が行われる。
【0011】また、被検査部材の開口にグロメットが逆
の方向で装着されていると、気密検査のためにシール治
具をリップ部に向けて挿入すると、シール治具の先端面
がリップ部の先端部に当接し、このときにシール治具先
端面の気流路がシール治具先端面とリップ部先端部の間
に存在して高圧流体のリークを許容するので、この高圧
流体のリークから気密不良またはグロメットの誤装着の
判定が行える。従って、シール治具は気密検査治具と共
にグロメット方向判定治具としての機能を備える。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を、図4のシリンダヘッド
カバー1の開口2に装着されたグロメット3の気密検査
装置に適用した一実施形態を図1及び図2を参照して説
明する。尚、以下、シリンダヘッドカバー1を被検査部
材1という。
【0013】本発明は、被検査部材1の開口2に装着さ
れたグロメット3と開口2との気密検査を行うシール治
具11の先端部を改良したものである。シール治具11
は図2に示すように円柱状のピンであって、金属や樹脂
などの適当な材料で製作される。シール治具11の外径
は、グロメット3のリップ部先端部6の内径よりもわず
かに大きくされているが、リップ部5の先端部6と反対
側の折返し状に屈曲された基端部の内径よりは小さくさ
れている。このシール治具11は、その平坦な先端面n
に部分的にすりわり状のスリット13を形成して、この
スリット13の内部空間を後述の気流路12としてい
る。シール治具11の円柱状の先端ヘッド14は円柱状
の本体15とは別体であって、本体15の先端に止め具
16で連結されている。
【0014】グロメット3に対するシール治具11の挿
入深さは、図1(A)に示すように被検査部材1の開口
2にグロメット3が正常な方向、すなわちリップ部5の
先端部6を被検査部材1の外側(上側)に向けてグロメ
ットが装着された状態で、被検査部材1の内側からシー
ル治具11がグロメット3のリップ部5に向けて同軸的
に挿入されると、シール治具11の先端面nの外周エッ
ジ部mがリップ部5の基端部近くの内周に気密に当接す
るように設定される。
【0015】一方、シール治具11の同程度の挿入深さ
において、図1(B)に示すように被検査部材1の開口
2にグロメット3が誤って天地逆方向、すなわちリップ
部5の先端部6を被検査部材1の内側(下側)に向けて
グロメット3が装着された状態で、被検査部材1の内側
からシール治具11がグロメット3のリップ部5に向け
て同軸的に挿入されると、シール治具11の先端面nが
リップ部5の先端部6に当接する。この当接状態でシー
ル治具11の先端面nのスリット13がリップ部5の先
端部6を半径方向に横切って、スリット13内の気流路
12がシール治具11の外方とリップ部5の内方の空間
を連通する。
【0016】開口2とグロメット3の間の気密検査のた
め、従来と同様に被検査部材1の内側に高圧流体、例え
ば高圧エアー10が吹き込まれるが、本発明ではエアー
漏れを生じないのは、図1(A)のようにグロメット3
が正常に装着され、かつ、開口2とグロメット3間が気
密である場合に限られる。図1(B)のようにグロメッ
ト3が誤装着されている場合は、必ずエアー漏れを生じ
て不良品であることが分かるようになっている。なお、
高圧エアーの吹き込みのための装置は図示省略してい
る。
【0017】即ち、図1(A)の場合、リップ部5の内
部がシール治具11で密封されているので、高圧エアー
10のリーク量等の測定により被検査部材1の気密検査
が行われる。例えば、被検査部材1の外側への高圧エア
ー10のリーク量が基準値以下であると気密性良と判定
され、リーク量が基準値を超えると気密性不良と判定さ
れる。
【0018】一方、図1(B)の場合、シール治具11
の先端面nとグロメット3のリップ部先端部6の当接箇
所に在る気流路12がシール治具11の外方の高圧エア
ー空間とリップ部5の内方の大気圧側とを連通している
ので、図1(B)の破線矢印で示すように被検査部材1
の内側の高圧エアー10が気流路12を通って被検査部
材1の外側にリークする。従って、図1(B)の場合に
おいては、被検査部材1の他の部分の気密性の良否に関
係無く気密不良の判定が出され、この判定結果からグロ
メット3の開口2への装着やり直しが行われ、この時は
じめてグロメット3の誤装着かどうかが分かる。
【0019】なお、図1(B)の場合、シール治具11
の気流路12の寸法設定によって高圧エアー10のリー
ク量がほぼ一定になるので、このリーク量測定信号ない
し圧力低下勾配からグロメット誤装着を自動検知するこ
とも可能である。
【0020】尚、本発明は前記実施例に限らず、例えば
シール治具の先端面を波面状にして、その波面の山部を
グロメットのリップ部先端部に当接させ、波面の谷部の
空間を気流路にしてもよい。同様に、シール治具の先端
面を擂鉢状に窪ませ、グロメットのリップ部先端部を擂
鉢内に入れて容易に空気漏れを生じる構成にしてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、グロメットの逆装着の
場合はシール治具先端面の気流路を通じて気密検査用の
高圧流体が被検査部材の内側から外側にリークするか
ら、グロメットの逆装着を専用のグロメット方向判定治
具などを使用すること無く気密性検査工程で自動検査で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は本発明の実施形態を示すシール
治具の気密検査使用時の部分断面を含む部分側面図。
【図2】シール治具の先端部斜視図。
【図3】被検査部材であるシリンダヘッドカバーの斜視
図。
【図4】シリンダヘッドカバーの開口部分での拡大断面
図である。
【図5】(A)(B)は従来の気密検査装置のシール治
具の気密検査使用時の部分側面図。
【符号の説明】
1 被検査部材 2 開口 3 グロメット 4 筒状部 5 リップ部 6 リップ部先端部 11 シール治具 n 外周エッジ部 m 先端面 12 気流路 13 スリット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査部材の開口に装着される筒状部
    と、該筒状部の片側周縁部から筒状部の内側へ屈曲延在
    するリップ部とを有する開口シール用グロメットの、前
    記被検査部材の開口での気密性を検査する気密検査装置
    において、 前記被検査部材の開口に装着されたグロメットのリップ
    部内周に、前記被検査部材の一側から気密に挿入可能で
    あって、かつ、その先端面に気流路が凹設された円柱状
    のシール治具と、 前記被検査部材の一側に気密検査用の高圧流体を導入す
    る手段とを具備し、 前記リップ部の先端部を被検査部材の他側に向けてグロ
    メットが装着された状態では前記シール治具の先端の外
    周エッジ部がリップ部の内周面に気密に当接し、 前記リップ部の先端部を被検査部材の一側に向けてグロ
    メットが装着された状態では前記シール治具の先端面が
    リップ部の先端部に当接すると共に、前記気流路がリッ
    プ部の先端部との間に隙間を形成するようにしたことを
    特徴とするグロメットを有する被検査部材の気密検査装
  2. 【請求項2】 前記気流路が、前記シール治具の先端面
    に半径方向に凹設されたスリットであることを特徴とす
    る請求項1記載のグロメットを有する被検査部材の気密
    検査装置
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