JP3209802B2 - 既設管ライニング後の枝管分岐部の止水装置 - Google Patents

既設管ライニング後の枝管分岐部の止水装置

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JP3209802B2
JP3209802B2 JP23922892A JP23922892A JP3209802B2 JP 3209802 B2 JP3209802 B2 JP 3209802B2 JP 23922892 A JP23922892 A JP 23922892A JP 23922892 A JP23922892 A JP 23922892A JP 3209802 B2 JP3209802 B2 JP 3209802B2
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injection mechanism
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康 北山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中もしくは建物内
部に敷設された下水管、水道管およびガス管などの既設
管をライニング管で更生した後の枝管分岐部の止水装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、下水管等の既設管が老朽化した
とき、新設管の敷設に代えてたとえば、更生管工法と呼
ばれるライニング工法が採用されている。
【0003】この更生管工法は、合成樹脂製の帯状体を
既設管の内壁に沿わせながら螺旋状に巻いて更新管をラ
イニングし、この更新管と既設管の隙間にシール材を注
入する工法であるが、枝管を有する既設管にこのような
更生管工法を適用する場合は、その枝管分岐部にシール
材を注入した後、更新管に枝管用の連通孔をあける必要
がある。
【0004】そこで、枝管を有する既設管の更生管工法
として次のようなものが提供されている。
【0005】(1)枝管からライニングチューブを挿入
して枝管内部、更新管端面および更新管内面に圧着もし
くは接着させる方法(たとえば特開昭63−72985
号公報参照)。
【0006】(2)枝管から挿入した風船状の止水栓を
枝管分岐部にセットしてホースによりシール材を注入
し、このシール材の硬化後、更新管に枝管連通孔をあけ
る分岐部接合方法(たとえば特開平3−240519号
公報参照)。
【0007】(3)二液混合性のシール材を収容する収
容部材と、送給チューブと、エアシリンダと二液混合管
とからなるシール材充填装置(たとえば特開平3−24
2261号公報参照)。
【0008】(4)拡径可能なシール材流入防止栓を更
新管内に挿通して既設管の枝管分岐部にセットしたの
ち、更新管と既設管の間隙にシール材を注入するように
した止水方法およびそれに用いる拡径式止水栓(たとえ
ば特開平3−194297号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の更
生管工法は以下のような問題がある。
【0010】すなわち、(1)の方法では、更新管の内
面に突出部ができるために、本管の流下能力を低下させ
る可能性があり、また、枝管の取付角度が大きい場合は
ライニングチューブにしわが発生して枝管内部の通水性
能を妨げるおそれがある。
【0011】さらに、枝管の内壁に油膜などがある場合
は接着が困難であり、圧着だけでは枝管内壁に密着しな
いためにシール材の流入防止性能が期待できない。
【0012】(2)の方法および(3)の装置では、地
上から枝管分岐部までのばしたシール材供給用ホースの
内部に混合されたシール材が残されるので、一施工ごと
にシール材供給用ホースを交換する必要があり、したが
って、施工工数が大幅に増える。
【0013】また、シール材供給手段に駆動ポンプを用
いるとともに、枝管口にシール材が逆流するのを防止す
るためにパッカーを要することから駆動源を多く必要と
するだけでなく、駆動源の増加に伴って接合すべきシー
ル材供給用ホースも増加するために、施工工数の増大や
設備の複雑化を招く。
【0014】(4)の方法および拡径式止水栓では、枝
管を有する既設管(本管)の内側から止水栓をセットす
るため、セット専用のロボットを必要として設備費およ
び施工工数が増大する。
【0015】この発明は、このような従来の事情から見
て、二液硬化性シール材を枝管分岐部の近接位置で混合
しながら枝管分岐部に注入可能な機構となすことによ
り、設備費および加工工数を低減するようにした既設管
ライニング後の枝管分岐部の止水装置を提供することを
目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の既設管ライニ
ング後の枝管分岐部の止水装置は、枝管を有する既設管
の内側をライニングしてこの既設管を更生するとき、枝
管分岐部の穿孔加工に先行してこの枝管分岐部をシール
材で止水する装置であって、前記枝管分岐部に挿入可能
なシール材注入機構と、このシール材注入機構に加圧流
体を供給するポンプと、このポンプおよびシール材注入
機構を互いに連結する可撓管とからなり、前記シール材
注入機構はシール主剤を収容する第一容器と、硬化剤を
収容する第二容器と、この両容器を同時に押圧するため
の袋体と、この袋体に設けた前記可撓管接続用のノズル
と、前記両容器に接続されて内側にスタチックミキサを
備えたシール材混合ホースと、このシール材混合ホース
の出口側に接続した海綿体とからなっているものであ
る。
【0017】
【作用】シール材はシール主剤と硬化剤とに分割して保
存した状態で枝管分岐部に挿入されるから時間の経過で
硬化するおそれがない。
【0018】シール材注入機構は袋体に加圧流体を供給
することによって枝管分岐部の所定位置で速やかに固定
される。
【0019】加圧流体の供給による袋体の膨脹作用でシ
ール主剤および硬化剤が同時に押し出され、シール材に
混合されながら枝管分岐部に注入される。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例につき図面を参照
して説明する。
【0021】図1に示す止水装置1は、枝管Aを有する
既設管Bの内側を更新管Cでライニングしてこの既設管
Bを更生するとき、枝管分岐部Dの穿孔加工に先行して
この枝管分岐部をシール材5で止水する装置であって、
前記枝管分岐部Dに挿入可能なシール材注入機構2と、
このシール材注入機構2に空気もしくは水等の加圧流体
Fを供給するポンプ3と、このポンプ3およびシール材
注入機構2を互いに連結する可撓管4とからなってい
る。
【0022】前記シール材注入機構2は図2に示すよう
にシール主剤5aを収容する第一容器6と、硬化剤5b
を収容する第二容器7と、この両容器6,7を同時に押
圧するための袋体8と、この袋体8に設けた前記可撓管
4接続用のノズル9と、前記両容器6,7に接続されて
内側にスタチックミキサ11を備えたシール材混合ホー
ス10と、このシール材混合ホース10の出口側に接続
した海綿体12とからなっていて、その外径D2 は枝管
Aの内径D1 より若干小さく形成されている。
【0023】前記第一容器6および第二容器7は、それ
ぞれ前記シール材混合ホース10の上流側を分岐した第
一ホース10aおよび第二ホース10bが接続されると
ともに、第一容器6にはシール主剤5a補給用のキャッ
プ付きノズル(図示省略)が設けられる一方、第二容器
7には硬化剤5b補給用のキャップ付きノズル(図示省
略)が設けられている。
【0024】この各容器6,7に収容されるシール材5
は二液硬化性の樹脂であって、とりわけ、既設管Bの内
側にライニングする更新管Cがシール材5の発熱作用な
どで損傷するのを防ぐために、二液硬化ウレタン樹脂の
ような発熱性の少ないものを適用することが好ましい。
【0025】第一ホース10aおよび第二ホース10b
の口径は、シール主剤5aおよび硬化剤5bの混合比率
に適合した大きさに形成されている。なお、混合比率は
各容器6,7の出口に圧力弁を設けて、圧力に応じた開
度で設定することもできる。
【0026】前記袋体8は第一容器6および第二容器7
の底面を同時に押圧するために加圧流体Fの流入、排出
によって膨脹収縮可能な形状に形成されている。
【0027】なお、袋体8による第一容器6および第二
容器7の押圧動作が不均一となる場合は、この袋体8と
各容器6,7との間にシリンダ構造の台座(図示省略)
を設けることで、正確な押圧動作を得ることができる。
【0028】前記シール材混合ホース10は第一ホース
10aから流入したシール主剤5aと第二ホース10b
から流入した硬化剤5bとがスタチックミキサ11で混
合されながら出口側に進行するように構成されている。
【0029】前記海綿体12はシール材混合ホース10
から送り出されるシール材5を広く拡散させるためのも
のある。
【0030】なお、符号13は上部台座、14は下部台
座をそれぞれ示している。
【0031】次に、上記実施例の止水装置1を用いた施
工順序を図4ないし図8に従って説明する。
【0032】まず、既設管Bの内側にリブ付き帯状体を
螺旋状に巻き付けてなる更新管Cのライニングを行なう
(図4参照)。
【0033】止水装置1の先端部であるシール材注入機
構2を枝管A内に挿入してシール材注入機構2の海綿体
12が枝管分岐部分Dの更新管Cに接触する位置で停止
させる(図5参照)。
【0034】次に、地上部のポンプ3(図1参照)を起
動してシール材注入機構2の袋体8に加圧流体Fを供給
する(図6参照)と、この袋体8が図3に示すように外
径方向に膨脹して枝管Aの内壁面に圧接することによ
り、シール材注入機構2の位置固定がなされたのち、袋
体8の中心方向の膨脹動作によって第一容器6および第
二容器7が均一な圧力で上方へ同時に押圧される。
【0035】この押圧動作によって第一容器6内のシー
ル主剤5aと第二容器7内の硬化剤5bとが予め設定さ
れた混合比率でシール材混合ホース10に送り込まれた
のち、スタチックミキサ11で所定混合比率のシール材
5に混合され、このシール材5がシール材注入ホース1
2の出口を経て海綿体12の表面から浸出して更新管C
と既設管Bの間隙部分に注入される。
【0036】シール材5が硬化すると、シール材注入機
構2を枝管A内部から地上部に取り出して枝管分岐部D
の更新管Cに枝管Aの内径に匹敵した連通孔Hを穿孔工
具Tで穿孔する(図7参照)ことにより、枝管分岐部D
の止水施工を完了する(図8参照)。
【0037】なお、この実施例では加圧流体Fに空気を
用いているが、これに代えて水を適用しても同様の作用
が行われる。
【0038】
【発明の効果】この発明の既設管ライニング後の枝管分
岐部の止水装置は、枝管分岐部に挿入可能なシール材注
入機構と、このシール材注入機構に加圧流体を供給する
ポンプと、このポンプおよびシール材注入機構を互いに
連結する可撓管とからなるもので、シール材注入機構に
は、シール主剤および硬化剤を保存可能となした第一容
器および第二容器と、この各容器を同時に押圧する袋体
と、二つのシール剤を混合するシール材混合ホースと、
シール材を枝管分岐部に拡散する海綿体とがすべて集合
されて、シール材の混合動作を枝管分岐部の近接位置で
実施可能となされているから、従来のような混合された
シール材を地上部から供給する場合と比較してシール加
工の都度、交換を必要としたシール材供給ホースを大幅
に節減できる。
【0039】また、シール材の注入時に枝管の上流側に
逆流するシール材は、袋体が枝管内壁に圧接する膨脹動
作で阻止されるので、従来使用していたパッカー等を省
略することができるなど、設備費および加工工数が著し
く低減されるという優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】枝管分岐部の止水装置の使用状態を示す概要図
である。
【図2】シール材注入機構を一部断面に示す正面図であ
る。
【図3】シール材注入時におけるシール材注入機構の正
面図である。
【図4】更新管をライニングした既設管の断面図であ
る。
【図5】シール材注入機構を枝管分岐部に挿入した既設
管の断面図である。
【図6】シール材注入時の既設管の断面図である。
【図7】更新管の枝管分岐部の連通孔施工を示す断面図
である。
【図8】枝管分岐部の止水施工の完了状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 止水装置 2 シール材注入機構 3 ポンプ 4 可撓管 5 シール材 5a シール主剤 5b 硬化剤 6 第一容器 7 第二容器 8 袋体 9 ノズル 10 シール材混合ホース 11 スタチックミキサ 12 海綿体 A 枝管 B 既設管 D 枝管分岐部 F 加圧流体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枝管を有する既設管の内側をライニング
    してこの既設管を更生するとき、枝管分岐部の穿孔加工
    に先行してこの枝管分岐部をシール材で止水する装置で
    あって、前記枝管分岐部に挿入可能なシール材注入機構
    と、このシール材注入機構に加圧流体を供給するポンプ
    と、このポンプおよびシール材注入機構を互いに連結す
    る可撓管とからなり、前記シール材注入機構はシール主
    剤を収容する第一容器と、硬化剤を収容する第二容器
    と、この両容器を同時に押圧するための袋体と、この袋
    体に設けた前記可撓管接続用のノズルと、前記両容器に
    接続されて内側にスタチックミキサを備えたシール材混
    合ホースと、このシール材混合ホースの出口側に接続し
    た海綿体とからなっていることを特徴とする既設管ライ
    ニング後の枝管分岐部の止水装置。
JP23922892A 1992-09-08 1992-09-08 既設管ライニング後の枝管分岐部の止水装置 Expired - Lifetime JP3209802B2 (ja)

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JPH0687161A JPH0687161A (ja) 1994-03-29
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