JP3206809B2 - ベッドにおける幕板取り付け構造 - Google Patents

ベッドにおける幕板取り付け構造

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JP3206809B2 JP12713299A JP12713299A JP3206809B2 JP 3206809 B2 JP3206809 B2 JP 3206809B2 JP 12713299 A JP12713299 A JP 12713299A JP 12713299 A JP12713299 A JP 12713299A JP 3206809 B2 JP3206809 B2 JP 3206809B2
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locking frame
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、幕板をベッドのフ
レームに工具を使わずに容易に取り付け、取り外しも行
うことのできる、ベッドにおける幕板取り付け構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】かつてベッド、特に病院用ベッドは、金
属製のフレームに白ないしは薄い明るい色の塗装を施し
た、実用一点張りのものがほとんどであり、潤いに欠け
るものであった。しかしながら最近では、かかる病院用
ベッドにおいても、デザイン性に富んだものが好まれる
ようになり、このために、例えば、ベッドのサイドフレ
ームや、ボード類に天然木、化粧合板等によって構成さ
れた幕板といわれるものを設けるようにしたものが製品
化されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、部品点数が
それだけ増えることとなり、取り付け工程も、対応した
工具を用いて行うためになかなか厄介であり、また取り
付けの際、幕板を例えばサイドフレームの長手方向端部
から長手方向に沿って差し込んで保持するといった作業
を行うため、作業スペースがそれ相応に必要であった。
本発明はこのような課題を改善するために提案されたも
のであって、幕板をベッドのフレームに工具を使わずに
容易に取り付け、取り外しを行うことのできる、ベッド
における幕板取り付け構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、ベッドのフレームに、係止手段を介
して着脱可能に構成した幕板において、前記係止手段は
第1の係止枠と第2の係止枠とによって構成し、前記第
1係止枠は、前記幕板裏面に取り付けてなる、フレーム
の断面形状に対応した断面コ型形状の枠体であって、背
面部と、背面部に直交する下面部と上面部とを有し、前
記下面部に一対の係止片を設ける一方、上面部に前記第
2係止枠の短手側寸法と略等しい間隔の一対のフック片
を設け、前記第2係止枠は方形状の枠体であって、長手
方向一端側近傍に前記第1係止枠における係止片を係止
すべき長穴を設けると共に、長手方向他端側に短手方向
に突出するように一対の突片を設け、前記幕板をフレー
ム側面に第1係止枠を介して当接した状態で、前記第2
係止枠における突片を、第1係止枠における上面部先端
側のフック片に上方から乗せるように係止させる一方、
前記第2係止枠における長穴に、第1係止枠における下
面部の係止片を嵌入して係止させるようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるベッドにお
ける幕板取り付け構造について、一つの実施の形態を示
すと共に、添付の図面に基づいて、以下説明する。図1
に示すベッド1は、長手方向側面、および足側端面に着
脱可能に装着される幕板2、3を有している。かかる幕
板2、3には、例えば天然木、あるいは化粧合板、表面
に模様をあしらった合成樹脂成形板を適用することがで
きる。これら幕板2、3はベッド1のフレーム4に、幕
板2、3裏面に設けた取付具5を介して着脱可能に取り
付ける構造としている(図2、図3参照)。この場合、
前記取付具5は、周知の合成樹脂製の第1の係止枠6
と、第2の係止枠7とによって構成している(図4参
照)。
【0006】前記第1係止枠6は、フレーム4の断面形
状に対応した断面コ型形状の枠体であり、背面部6a
と、背面部6aに直交する下面部6bと上面部6cとを
有している。かかる第1係止枠6は、前記幕板2、3裏
面に、背面部6aに設けたねじ穴8を介しねじ止めする
ことで取り付けられている。前記第1係止枠6の下面部
6bに、後述する第2係止枠7に係止させるようにし
た、一対の係止片9、9を設ける一方、上面部6cに、
前記第2係止枠7を支持するための一対のフック片1
0、10を突出するように設けている。前記係止片9、
9の先端には、先端近傍を係止片9の幅方向外方に突出
すると共に、先端に向かって尖る形状の先端部9a、9
aを形成している。また、前記フック片10、10は、
第2係止枠7の短手側寸法と略等しい間隔をなすように
設けている。
【0007】一方、前記第2係止枠7は方形状の枠体で
あり、長手方向一端側近傍に長穴11を設けると共に、
長手方向他端側に短手方向に突出するように突片12、
12を設けている。前記長穴11には、第1係止枠6に
おける下面部6bの係止片9、9を、先端部9a、9a
を介して係止片9、9の弾性力に抗して変形させながら
嵌入して係止させるようにしており、前記突片12、1
2は、第1係止枠6における上面部6c先端側のフック
片10、10に上方から乗せるように係止させるように
している。
【0008】本発明にかかるベッドにおける幕板取り付
け構造は、以上のように構成されるものであり、次に、
前記取付具5によって幕板2、3をベッド1におけるフ
レーム4に取り付ける手順を説明する。先ず、幕板2、
3裏面の適所に、第1係止枠6を、背面部6aに設けた
ねじ穴8を介しねじ止めすることで取り付ける。次に、
前記幕板2、3を持って、取り付けるべきフレーム4に
前記第1係止枠6を向け(図5参照)、フレーム4に第
1係止枠6を嵌入していく。そして第2係止枠7におけ
る突片12、12を、第1係止枠6における上面部6c
先端側のフック片10、10に、上方から乗せるように
係止させ、長穴11を設けた一端側を第1係止枠6にお
ける下面部6bの係止片9、9に向けて押し込んでいき
(図6参照)、長穴11に係止片9、9の先端部9a、
9aを接触させつつ押し込むことで、係止片9、9を変
形させながら係止させることで、隙間なくフレーム4を
挟持することができ、幕板2、3の取り付けを完了する
ことができる。以上のように幕板2、3を取り付けるこ
とができるので、取り付けのための工具は不要であり、
また、その際、取り付けるべきフレーム4に向かって、
幕板2、3を図1で示す矢印方向に押し込むことで取り
付けることができるので、二点鎖線で示した作業スペー
スがあれば充分、取り付け作業を行うことができる。な
お、幕板2、3を取り外すときは、係止片9、9の先端
部9a、9aを持って、係止片9、9の弾性力に抗して
係止片9、9を互いに近接するように変形させること
で、第2係止枠7側の長穴11との係止状態を解除し、
第2係止枠7を取り払うことで達成することができる。
【0009】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、幕板取り
付け、取り外しに工具は不要であり、しかも取り付けの
際にフレームに向けて、フレーム側面から幕板を重ねる
ように押し込むことで装着が可能なので、最小限の作業
スペースで取り付け作業を行うことができる。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる幕板取付具を適用したベッド
の、幕板取り付け方向を示す、模式的な全体斜視図であ
る。
【図2】本発明にかかる幕板取付具の構造を示した、断
面説明図である。
【図3】図2に示す幕板取付具により、フレームに取り
付けた状態を示す、拡大斜視説明図である。
【図4】図3に示す幕板取付具の、分解斜視説明図であ
る。
【図5】幕板を取り付ける手順の説明に供する断面説明
図である。
【図6】幕板を取り付ける手順の説明に供する断面説明
図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2、3 幕板 4 フレーム 5 取付具 6 第1係止枠 6a 背面部 6b 下面部 6c 上面部 7 第2係止枠 8 ねじ穴 9 係止片 9a 先端部 10 フック片 11 長穴 12 突片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 19/02 F16B 5/12 F16B 7/04 301 F16B 12/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドのフレームに、係止手段を介し
    て着脱可能に構成した幕板において、前記係止手段は第
    1の係止枠と第2の係止枠とによって構成し、前記第1
    係止枠は、前記幕板裏面に取り付けてなる、フレームの
    断面形状に対応した断面コ型形状の枠体であって、背面
    部と、背面部に直交する下面部と上面部とを有し、前記
    下面部に一対の係止片を設ける一方、上面部に前記第2
    係止枠の短手側寸法と略等しい間隔の一対のフック片を
    設け、前記第2係止枠は方形状の枠体であって、長手方
    向一端側近傍に前記第1係止枠における係止片を係止す
    べき長穴を設けると共に、長手方向他端側に短手方向に
    突出するように一対の突片を設け、前記幕板をフレーム
    側面に第1係止枠を介して当接した状態で、前記第2係
    止枠における突片を、第1係止枠における上面部先端側
    のフック片に上方から乗せるように係止させる一方、前
    記第2係止枠における長穴に、第1係止枠における下面
    部の係止片を嵌入して係止させるようにしたことを特徴
    とするベッドにおける幕板取り付け構造。
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