JP3095974U - テーブル用支脚の取付け金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支脚を天板に容易に且つ強固に取付けること
ができるテーブル用支脚の取付け金具を提供する。 【解決手段】 支脚３の上端に固定する差込み板１と、
天板４の下面に固定する保持板２とよりなり、前記差込
み板１は、支脚３への取付け用の小孔５と天板４への取
付けネジ６の透孔７を穿設し、前記保持板２は、天板４
への取付け用の小孔８と差込み板１の透孔７に合致する
透孔９を穿設し、且つ差込み板１の少なくとも対向する
縁部１０，１０を挟持する保持溝１１，１１を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、支脚を天板に容易に且つ強固に取付けることができるテーブル用支 脚の取付け金具に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】 保育園，幼稚園等で使われているスタッキングテーブルには、縦杆の上端に横 杆を曲成した支脚が一般に使用されている。この支脚は横杆を貫通させた複数の ネジを、天板の裏面に埋設したナットにそれぞれ螺合して、天板への取付けが行 われている。 【０００３】 この支脚の取付け方式によるときは、１本の支脚に対して複数本のネジを使用 しなければならないので、天板への取付けに手数が掛かる欠点があった。またテ ーブルをスタッキングする際に、支脚に拗れの力が加わるときは、ネジに緩みを 生じて支脚がぐら付くことがあった。 【０００４】 飲食用テーブルには、上端にネジを突設した支脚を回転することにより、天板 の裏面に埋設したナットに上記ネジを螺合させている。 【０００５】 この種のテーブルにあっては、支脚を床面に接触させたままテーブルを移動さ せるとか、天板を横方向に揺動させると、支脚に拗れの力が加わる。そのためネ ジが緩み、支脚にぐら付きを生ずる欠点があった。 【０００６】 【考案が解決しようとする課題】 本考案は、上記従来の支脚の取付けの問題点に鑑みて開発したものであり、支 脚を天板の裏面に緩むことなく容易に固定することができるテーブル用支脚の取 付け金具を提供しようとするものである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、請求項１の考案に係るテーブル用支脚の取付け金 具は、支脚の上端に固定する差込み板と、天板の裏面に固定する保持板とよりな り、前記差込み板は、支脚への取付け用の小孔と天板への取付け用の透孔を穿設 し、前記保持板は、天板への取付けネジの小孔と差込み板の透孔に合致する透孔 を穿設し、且つ差込み板の少なくとも対向する縁部を挟持する保持溝を形成した ことを特徴としている。 【０００８】 本考案の支脚の取付け金具は、差込み板を支脚における上端に固定し、保持板 を天板の所定位置に固定した後、この保持板の保持溝に差込み板の縁部を嵌合し 、挟持させて保持板と差込み板とを一体化し、更に重なり合った保持板と差込み 板との透孔に締結ネジを貫通させ、その先端を天板裏面に埋設したナットに緊密 に螺合させることにより、支脚を天板裏面に取付けるのである。 【０００９】 【考案の実施の形態】 図１〜図４を参照して、本考案をスタッキングテーブルの支脚の取付けに実施 する場合を詳細に説明する。図１は支脚と天板との分離状態を示す斜視図であり 、図２は支脚と天板との嵌合状態の縦断面図である。また図３はスタッキングテ ーブルの底面図であり、図４はスタッキングテーブルの積み重ね状態の斜視図で ある。 【００１０】 図中の符号１は差込み板、２は保持板である。３は木製の支脚、４は木製の天 板である。前記差込み板１は支脚３より幅広であり、支脚３への取付け用の小孔 ５と天板４への締結ネジ６の透孔７を穿設している。前記保持板２は天板４への 取付け用の小孔８と、差込み板１における透孔７に合致する透孔９を穿設し、且 つ差込み板１の対向する縁部１０，１０を挟持する保持溝１１，１１と、差込み 板１の先端側の縁部１２を挟持する保持溝１３を形成している。 【００１１】 前記支脚３は、縦杆１４の上端に横杆１５を曲成したものであり、横杆１５の 先端部には、締結ネジ６の挿入孔１６を穿設している。また天板４の裏面にはナ ット１７を埋設している。尚、符号１８は表面にフエルト１９を添着したガイド 杆であり、２０は後側支脚３の下端に装着したキャスターである。 【００１２】 図１に示すように、前記支脚３の横杆１５上に差込み板１を重ね、挿入孔１６ と透孔７とを合致させて、小孔５に差込んだ木ネジ２１により差込み板１を支脚 ３に固定する。一方、天板４の裏面に保持板２を重ねてナット１７に透孔９を合 致させ、小孔８に挿入した木ネジ２１により保持板２を天板４に固定する。 【００１３】 図２に示すように、後側の左右一対の保持板２，２を天板４の左側及び右側の 外寄りに、前側の左右一対の保持板２，２を天板４の左側及び右側の内寄りに固 定し、支脚３に固定した差込み板１の縁部１０，１０及び１２を、天板４に固定 した保持板２の保持溝１１，１１及び１３に嵌入して差込み板１と保持板２とを 一体化すると共に、合致した透孔７と透孔９とに締結ネジ６を挿入し、その先端 を天板４のナット１７に螺合すれば、支脚３は天板４にぐら付くことなく取付け られる。 【００１４】 しかも図３及び図４に示すように、横杆１５が同一長さの支脚３により、後側 の支脚３が天板４の外側に位置し、前側の支脚３が天板４の内側に位置したスタ ッキングテーブルが形成される。 【００１５】 次に、図５を参照して本考案を飲食用テーブルの支脚の取付けに実施する場合 を詳細に説明する。この図５は、支脚に取付けた差込み板を天板に取付けた保持 板に嵌合する状態を示す斜視図である。 【００１６】 図中の符号３１は差込み板、３２は保持板である。３３は木製の支脚、３４は 木製の天板である。前記差込み板３１は支脚３３より幅広であり、支脚３３への 取付け用の小孔３５と天板３４への締結ネジ３６の透孔３７を穿設している。前 記保持板３２は天板３４への取付け用の透孔３８と差込み板３１における透孔３ ７に合致する透孔３９を穿設し、且つ差込み板３１の対向する縁部４０，４０を 挟持する保持溝４１，４１を形成している。この保持溝４１，４１の先端には、 差込み板３１を所定位置で保持するための袋部４２，４２を設けている。更に、 前記天板３４の裏面にはナット（図示せず）を埋設している。 【００１７】 図５に示すように、前記支脚３３の上端に差込み板１を重ね、小孔３５に差込 んだ木ネジにより差込み板３１を支脚３３に固定する。一方、天板３４の裏面に 保持板３２を重ねてナットに透孔３９を合致させ、小孔３８に挿入した木ネジ４ ３により保持板３２を天板３４に固定する。 【００１８】 上記のように、支脚３３に固定した差込み板３１の縁部４０，４０を、天板３ ４に固定した保持板３２の保持溝４１，４１に嵌入して差込み板３１と保持板３ ２とを一体化すると共に、透孔３７と透孔３９とを合致させた後、透孔３７，３ ９に挿入した締結ネジ３６の先端を天板３４のナットに螺合すれば、飲食用テー ブルが形成される。 【００１９】 このように形成されたテーブルは、差込み板３１の縁部４０，４０が、天板３ ４に固定した保持板３２の保持溝４１，４１に確実に挟持され、更に支脚３３は 、差込み板３１及び保持板３２を介して天板３４にネジ止めされるため、支脚３ ３の天板３４への取付けに緩みを生じて支脚３３がぐら付くことがない。 【００２０】 【考案の効果】 本考案に係るテーブル用支脚の取付け金具によるときは、差込み板の縁部が保 持板の保持溝に確実に挟持され、差込み板と保持板とが一体化するため、１本の 締結ネジを天板に螺合するだけで、ぐら付きのない強固なテーブルを形成するこ とができる。反対にこの１本の締結ネジを離脱し、差込み板を保持板から引き抜 けば、支脚を天板から簡単に分離し、全体を小さく梱包することができる。 【００２１】 また縦杆と横杆とよりなる同一の４本の支脚を使用し、保持板の天板への取付 け位置を変えることにより、支脚がテーブルの外側に位置したスタッキングテー ブルを製作することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案を実施したスタッキングテーブルにおけ
る天板と支脚との分離状態を示す斜視図である。 【図２】同上天板と支脚との嵌合状態の縦断面図であ
る。 【図３】同上スタッキングテーブルの底面図である。 【図４】同上スタッキングテーブルの積み重ね状態を示
す斜視図である． 【図５】本考案を実施した食卓用テーブルにおける天板
と支脚との分離状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 １，３１ 差込み板 ２，３２ 保持板 ３，３３ 支 脚 ４，３４ 天 板 ５，３５ 小 孔 ６，３６ 締結ネジ ７，３７ 透 孔 ８，３８ 小 孔 ９，３９ 透 孔 １０，４０ 縁 部 １１，４１ 保持溝 １２ 縁 部 １３ 保持溝 １４ 縦 杆 １５ 横 杆 １６ 挿入孔 １７ ナット １８ ガイド杆 １９ フエルト ２０ キャスター ２１，４３ 木ネジ ４２ 袋 部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 支脚の上端に固定する差込み板と、天板
   の裏面に固定する保持板とよりなり、前記差込み板は、
   支脚への取付け用の小孔と天板への取付けネジの透孔を
   穿設し、前記保持板は、天板への取付け用の小孔と差込
   み板の透孔に合致する透孔を穿設し、且つ差込み板の少
   なくとも対向する縁部を挟持する保持溝を形成したこと
   を特徴とするテーブル用支脚の取付け金具。