JP3206154B2 - Y軸機能付き旋盤 - Google Patents

Y軸機能付き旋盤

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JP3206154B2
JP3206154B2 JP30968792A JP30968792A JP3206154B2 JP 3206154 B2 JP3206154 B2 JP 3206154B2 JP 30968792 A JP30968792 A JP 30968792A JP 30968792 A JP30968792 A JP 30968792A JP 3206154 B2 JP3206154 B2 JP 3206154B2
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史三郎 村田
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Murata Machinery Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工具を主軸に対して
偏心方向に送り可能とするY軸機能を備えた旋盤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、タレット旋盤において、複合加工
化の要望から、タレットをワークに対する切り込み方向
(X軸方向)と送り方向(Z軸方向)の他に、両軸X,
Zに対して垂直なY軸方向に進退可能とし、ワークの偏
心位置に加工を行えるようにしたものがある。この種の
Y軸機能付き旋盤は、一般にベッド上にZ軸送り台、Y
軸送り台、およびX軸送り台を順次搭載して3軸方向の
送りを可能としている。しかし、この構成では送り台が
3段重ねとなるため、タレットの支持剛性が充分に確保
できず、加工精度に欠けるという問題点がある。
【0003】このような問題点の解消を図ったものとし
て、図6に示すように、ヘッドストック51をZ軸方向
に進退可能とし、タレット52の移動をX,Yの2軸方
向だけとして送り台の重ね段数を減らしたものが提案さ
れている。すなわち、ベッド50上にY軸送り台53を
設置し、その上にタレット52の装備されたタレットキ
ャリッジであるX軸送り台54を搭載している。これに
よれば、送り台53,54の重ね段数が2段となるた
め、剛性の向上が図られる。
【0004】また、この2段重ねの旋盤において、Y軸
機能が不要な場合には、Y軸案内55を取り外してY軸
送り台53をベッド50に固定し、さらに剛性を向上さ
せることが図られている。なお、ベッド50の上面を傾
斜させたのは、切粉を排出され易くするためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにY
軸機能が不要な場合にY軸送り台53をベッド50に固
定しても、Y軸送り台53を残して、その上にX軸送り
台54が載せられるため、ベッド50からタレット52
までに介在する部材の長さは殆どかわらず、充分な剛性
向上が図れない。なお、このようにY軸送り台53上に
X軸送り台54を配置する構造では、Y軸送り台53を
除去してX軸送り台54を直接にベッド50に取付ける
ことはできず、そのためY軸機能無し仕様の場合の剛性
向上を図ることが難しい。
【0006】この発明の目的は、通常はY軸機能付き旋
盤として使用でき、かつY軸機能無し仕様とする場合に
剛性を大きく向上させることができ、さらにタレットキ
ャリッジを両仕様で共用できる旋盤を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の旋盤は、ベッ
ドのX軸案内上にX軸送り台を設置し、このX軸送り台
に設けたY軸案内にタレットキャリッジを設置したY軸
機能付き旋盤であって、次の構成としたものである。す
なわち、X軸送り台を取除いた状態で、タレットキャリ
ッジを90度姿勢変更して前記X軸案内に直接に設置可
能とする。タレットキャリッジは、X軸案内とY軸案内
のいずれに設置する場合でも、共用被案内部によって
の案内に設置する。 前記X軸案内は、ベッドに着脱可能
に取付けられる案内形成部材に設けたものとし、前記案
内形成部材は、厚みの互いに異なる2種類のものを準備
する。これら2種類の案内形成部材は、X軸送り台をX
軸案内に設置する場合と、前記のようにタレットキャリ
ッジをX軸案内に設置する場合とで使い分けられるもの
とする。タレットキャリッジをX軸案内に設置する場合
に用いられる案内形成部材は、タレットキャリッジをX
軸案内に設置した状態で、タレットキャリッジのタレッ
ト中心を主軸中心とY軸方向につき一致させる厚みを有
するものとする。
【0008】
【作用】この構成によると、通常はタレットキャリッジ
のY軸案内に沿う移動により、主軸に把持されたワーク
に対して、偏心位置に加工を施すことができる。Y軸機
能が不要な場合は、X軸送り台を取り外し、タレットキ
ャリッジをベッドのX軸案内上に直接に設置する。この
ようにX軸送り台が取り外されることにより、ベッドか
らタレットまでに介在する部材の長さが短くなり、剛性
が大きく向上する。また、タレットキャリッジはY軸機
能の有無の両仕様で共用されることになる。タレットキ
ャリッジをX軸案内に直接に設置する場合、タレットキ
ャリッジは90度姿勢変更して設置されることになる
が、X軸案内を設けた案内形成部材を2種類準備して使
い分けるようにしたため、タレット中心が主軸中心とY
軸方向につき一致するようにでき、支障なく加工が行え
る。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて説明する。この旋盤は、ワークの両面加工を行うよ
うにした対面型2軸2タレットの旋盤であり、上面の全
体が前方へ傾斜したベッド1上に、固定側主軸2と、可
動側主軸3と、各主軸2,3に対応して設置された2個
のタレット4,5とを備えている。
【0010】固定側主軸2は、ベッド1と一体の固定ヘ
ッドストック6に支持されたものであり、ベッド1の長
さ方向に平行に設けられ、主軸モータ7によりベルトを
介して回転駆動される。固定側主軸2は、後端側から長
尺のバーワークWを挿入可能に構成され、かつ主軸チャ
ックを開閉するチャックシリンダ8が装備されている。
【0011】可動側主軸3は、ベッド1のレール9上を
進退自在な可動ヘッドストック10に固定側主軸2と同
心に支持してあり、固定側主軸2に対面して軸心方向
(Z軸方向)に進退する。可動ヘッドストック10には
可動側主軸3をベルト駆動する主軸モータ11が搭載さ
れ、かつ可動側主軸3の後部にチャックシリンダ12が
設けられている。
【0012】固定側主軸2に並設したタレット4は、ベ
ッド1上にZ軸送り台13およびX軸送り台14を介し
て支持されており、Z軸送り台13はベッド1に設けた
Z軸案内15上を主軸2と平行な方向(Z軸方向)に進
退する。X軸送り台14は、Z軸送り台13に設けられ
たX軸案内13a上に、主軸2と直交するベッド傾斜方
向(X軸方向)に進退可能に設置され、工具取付部であ
るタレット4の割出駆動機構(図示せず)を内蔵する。
【0013】可動側主軸3に対応するタレット5は、ベ
ッド1上にX軸送り台16およびタレットキャリッジ1
7を介して支持されている。X軸送り台16は、ベッド
1に案内形成部材19を介して設けたX軸案内18上を
主軸3と直交するベッド傾斜方向(X軸方向)に進退可
能に設置されている。案内形成部材19は、ベッド1の
上面にボルト等で着脱可能に取付けたものである。タレ
ットキャリッジ17は、X軸送り台16のY軸案内16
aに沿ってベッド上面に垂直な方向(Y軸方向)に昇降
可能であり、タレット5の割出機構(図示せず)を内蔵
する。
【0014】前記のX軸案内18およびY軸案内16a
は、各々両側面に転動体係合溝(図示せず)を有する溝
付きレールからなり、X軸送り台16およびタレットキ
ャリッジ17は、各々X軸案内18およびY軸案内16
aに被案内部である直動玉軸受16b,17b(図2,
図5(A))で移動自在に係合する。タレットキャリッ
ジ17の直動玉軸受17bは、Y軸案内16aおよびX
軸案内18の何れにも設置可能な共用被案内部となるも
のである。他の各レール9および案内15,13aも、
同様に溝付きレールからなり、直動玉軸受を介して案内
を行う。なお、各案内は滑り案内としても良い。
【0015】図5(A)に示すように、X軸送り台16
の送りは、案内形成部材19に設置したボールねじ20
およびX軸サーボモータ21で行われ、タレットキャリ
ッジ17の送りは、X軸送り台16に設置したボールね
じ22およびY軸サーボモータ23で行われる。20
a,22aは、各々X軸送り台16およびタレットキャ
リッジ17に設置されて各ボールねじ20,22に螺合
するボールナットを示す。
【0016】上記構成の動作および作用を説明する。固
定側主軸2に把持されたワークは、タレット4の工具で
加工され、可動側主軸3で把持されたワークはタレット
5の工具で加工される。可動側主軸3では、ワーク軸心
方向の工具送りは可動ヘッドストック10の進退により
行われ、またタレットキャリッジ17の昇降によりワー
ク軸心から偏心した位置に回転工具(図示せず)等によ
る加工が行える。両面加工を行う場合は、固定側主軸2
で片面の加工が完了したワークを、可動側主軸3の前進
によって可動側主軸3に持ち替えて、残り片面の加工を
行う。これらの加工時に生じた切粉は、ベッド1の傾斜
した上面を滑り落ちて切粉受け(図示せず)に回収され
る。
【0017】可動側主軸3に並設したタレット5のY軸
機能が不要な場合は、図5(A)のX軸送り台16を取
り外して、同図(B)のようにベッド1上の案内形成部
材19′のX軸案内18にタレットキャリッジ17を設
置する。この場合、タレットキャリッジ17はX軸送り
台として機能することになる。案内形成部材19′は、
同図(A)のX軸送り台16の設置時の案内形成部材1
9と交換してベッド1に取付けたものであり、案内形成
部材19よりも若干厚みを厚くすることにより、タレッ
ト5の中心TOと主軸3の軸心SOとがY軸方向につき
同レベルになるようにしてある。すなわち、この実施例
では案内形成部材19′が中心一致化手段となる。同図
(B)の案内形成部材19′のX軸案内18およびボー
ルねじ20は、同図(A)の案内形成部材19のものと
同一形式のものを使用してある。
【0018】このように、Y軸機能が不要の場合は、X
軸送り台16を取り除いてタレットキャリッジ16をベ
ッド1に設置するようにしたため、ベッド1から工具支
持部であるタレット5までに介在する部材の長さが短く
なり、剛性が大きく向上する。そのため大きな切削荷重
に耐えることができ、加工精度も向上する。しかも、Y
軸有りと無しの両仕様に、タレットキャリッジ17を共
用することができ、交換部品を最小限とできる。
【0019】なお、前記実施例は対向型2軸旋盤に適用
した場合につき説明したが、この発明は単軸のY軸機能
付き旋盤にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】この発明のY軸機能付き旋盤は、ベッド
のX軸案内上にX軸送り台を設置し、このX軸送り台に
設けたY軸案内にタレットキャリッジを設置した旋盤で
あって、前記X軸送り台を取除いた状態でタレットキャ
リッジを90度姿勢変更してX軸案内に直接に設置可能
とし、かつこの直接設置状態でタレットキャリッジのタ
レット中心を主軸中心とY軸方向につき一致させる中心
一致化手段を設けたものであるため、Y軸無し仕様のと
きに大きな剛性向上が図れ、またY軸機能有りと無しの
両仕様において、タレットキャリッジを共用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる旋盤の斜視図であ
る。
【図2】そのベッドに対して垂直に見た各旋盤構成部品
の配置図である。
【図3】同旋盤構成部品の一部を傾斜方向に見上げた正
面図である。
【図4】同旋盤を固定側主軸の部分で破断した破断側面
図である。
【図5】(A)は同旋盤の側面図、(B)はY軸機能無
し仕様とした状態の部分側面図である。
【図6】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1…ベッド、2…固定側主軸、3…可動側主軸、4,5
…タレット、10…可動ヘッドストック、16…X軸送
り台、16a…Y軸案内、17…タレットキャリッジ、
17b…直動玉軸受(共用被案内部)、18…X軸案
内、19…案内形成部材、19′…案内形成部材(中心
一致化手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドのX軸案内上にX軸送り台を設置
    し、このX軸送り台に設けたY軸案内にタレットキャリ
    ッジを、このタレットキャリッジに設けられた共用被案
    内部によって設置し、前記X軸送り台を取除いた状態で
    前記タレットキャリッジを90度姿勢変更して前記X軸
    案内に直接に、前記共用被案内部によって設置可能と
    し、前記X軸案内は、前記ベッドに着脱可能に取付けら
    れる案内形成部材に設けたものとし、前記案内形成部材
    は、厚みの互いに異なる2種類のものを準備し、これら
    2種類の案内形成部材は、X軸送り台をX軸案内に設置
    する場合と、前記のようにタレットキャリッジをX軸案
    内に設置する場合とで使い分けられるものとし、タレッ
    トキャリッジをX軸案内に設置する場合に用いられる案
    内形成部材は、タレットキャリッジをX軸案内に設置し
    た状態で、タレットキャリッジのタレット中心を主軸中
    心とY軸方向につき一致させる厚みを有するものとした
    軸機能付き旋盤。
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