JP3205185U - ルアー用ヘッド部材及びこれを構成する錘部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ルアー用ヘッド部材の交換が容易に行える従来の機能を確保したうえで、より速やかに当該ルアー用ヘッド部材を海底に沈めることができ、ルアーのコントロールを行いやすい優れたルアー用ヘッド部材の提供。【解決手段】貫通穴21と該貫通穴21の内面から外部へ向けて開口するスリット20を備える金属製の錘部材2と、貫通穴21に着脱可能な管状部材3とを備える遊動式のルアー用ヘッド部材において、貫通穴21は錘部材2の重心を通過せず、且つ、当該貫通穴21は内径が一定のストレート穴であり、管状部材3は、その直径が錘部材2の貫通穴21の内周面に当接する。【選択図】図3
Description
本考案は、主としてルアー本体の先端に配置させて使用する遊動式のルアー用ヘッド部材及び当該ルアー用ヘッド部材を構成する遊動式の錘部材に関する。
鯛等の魚種を対象とするルアー釣りにおいては、潮の流れの激しい場所であっても速やかに錘を海底へ沈め、ルアーをコントロールする必要がある。
近年、鯛ラバ等と称されるルアー本体(細いゴム材等を複数束ねてハリスに結束された釣り針とともに一体とし、釣糸を接続可能としたもの)の先端に、錘として鯛ラバヘッドや鯛玉等と称されるルアー用ヘッド部材を取り付けた仕掛け等が用いられる。
近年、鯛ラバ等と称されるルアー本体(細いゴム材等を複数束ねてハリスに結束された釣り針とともに一体とし、釣糸を接続可能としたもの)の先端に、錘として鯛ラバヘッドや鯛玉等と称されるルアー用ヘッド部材を取り付けた仕掛け等が用いられる。
通常前記ルアー用ヘッド部材は、当該ルアー用ヘッド部材を貫通する穴を備えており、当該穴に釣糸の先端を通し、さらに当該釣糸の先端を前記ルアーに取り付けて使用する。
ルアー用ヘッド部材は釣糸に沿って遊動可能として設けられる。リールで糸を巻いている際には、ルアー用ヘッド部材はルアー本体と当接して一体となっている。ルアー本体に鯛が掛かると、特に鯛等の場合には頭を大きく振ることが多い。この際に錘が釣糸に固定されていると錘と釣糸が擦れ、釣糸が切断されやすいことから、このような状況を避けるべく、ルアー本体が振られると錘部材は釣糸に沿って遊動し、錘部材、ルアー本体間の釣糸に長さを保持させ、負荷を当該釣糸で吸収できるようにするとともに、錘部材の遊動によって釣糸の一点に負荷が集中しないようにする。
当該遊動式のルアー用ヘッド部材は、種々の大きさ(重量)、色等があり、釣果を向上させるべく天候、水深、その他の条件に応じて交換される。
ルアー用ヘッド部材は釣糸に沿って遊動可能として設けられる。リールで糸を巻いている際には、ルアー用ヘッド部材はルアー本体と当接して一体となっている。ルアー本体に鯛が掛かると、特に鯛等の場合には頭を大きく振ることが多い。この際に錘が釣糸に固定されていると錘と釣糸が擦れ、釣糸が切断されやすいことから、このような状況を避けるべく、ルアー本体が振られると錘部材は釣糸に沿って遊動し、錘部材、ルアー本体間の釣糸に長さを保持させ、負荷を当該釣糸で吸収できるようにするとともに、錘部材の遊動によって釣糸の一点に負荷が集中しないようにする。
当該遊動式のルアー用ヘッド部材は、種々の大きさ(重量)、色等があり、釣果を向上させるべく天候、水深、その他の条件に応じて交換される。
従前はルアー用ヘッド部材の交換の都度、ルアーを取り外す必要があったが、近年においてはルアー用ヘッド部材にスリットや切欠部を設け、場合によってはこれにアダプターを取り付けてこれらに釣糸を通すことで、ルアー用ヘッド部材の交換に際してルアー本体を取り外さなくても釣糸から直接ルアー用ヘッド部材を取り外せるようにするものがある。
具体的な例としては、釣糸を挿通しうる釣糸保持部材と、上記釣糸保持部材が着脱可能に挿通固定される挿通凹部が形成された球状の錘本体とを備えた釣り用錘であって、上記釣糸保持部材は円筒状に形成されると共に係止凸部が形成されている一方、上記錘本体の挿通凹部には、上記係止凸部が着脱可能に係合する係合凹部が形成されていることを特徴とする釣り用錘(例えば、特許文献3参照。)が公知である。
また、上記特許文献3に先立って、ルアー及びルアー用ヘッド部材ではないが、釣針に対して錘部材を遊動式に取り付け、当該釣針を外すことなく交換可能な錘部材について開示する発明、考案がある(例えば、特許文献1、2参照。)
上記特許文献1に係る考案、及び特許文献2に係る発明は、ルアー用ヘッド部材ではなく一般的な釣針を用いた仕掛けにおいて用いられる遊動式(又は選択的に遊動式とすることができる)錘部材である。
当該構成においては、釣針を外すことや釣糸を切断することがなく、錘部材に形成した貫通穴及びスリットと、前記貫通穴に着脱可能な管状部材を備え、スリットから糸を着脱できる点において、利点を有するものである。
当該構成においては、釣針を外すことや釣糸を切断することがなく、錘部材に形成した貫通穴及びスリットと、前記貫通穴に着脱可能な管状部材を備え、スリットから糸を着脱できる点において、利点を有するものである。
しかしながら、上記考案及び発明においては、錘部材の重心位置を通過して貫通穴が形成される構成であり、概ね球状を有する錘部材の重心位置を釣糸が通るため、リールで水中にある釣糸を巻くと、錘部材が容易に回転する。
このため、ルアー用に用いる場合には、錘部材であるルアー用ヘッド部材が回転することとなる。ルアー用ヘッド部材は、リールを巻いている際に、ルアー本体と当接もしくは近接した配置であるから、回転した錘部材によって生じる乱流により、或いは、錘部材とともにルアー本体が回転されることにより、ルアー全体の動きが極めて不安定となり、更に集魚効果が損なわれることにもなる。
このため、ルアー用に用いる場合には、錘部材であるルアー用ヘッド部材が回転することとなる。ルアー用ヘッド部材は、リールを巻いている際に、ルアー本体と当接もしくは近接した配置であるから、回転した錘部材によって生じる乱流により、或いは、錘部材とともにルアー本体が回転されることにより、ルアー全体の動きが極めて不安定となり、更に集魚効果が損なわれることにもなる。
上記特許文献3に係る考案は、釣糸を挿通しうる釣糸保持部材と、上記釣糸保持部材が着脱可能に挿通固定される挿通凹部が形成された球状の錘本体とを備えた釣り用錘(錘部材)であって、上記釣糸保持部材は円筒状に形成されると共に係止凸部が形成されている一方、上記錘本体の挿通凹部には、上記係止凸部が着脱可能に係合する係合凹部が形成されていることを特徴とする釣用錘である。
当該構成によれば、錘部材に形成される貫通穴はその重心を通過しない貫通穴であり、筒状部材と錘部材との相互の係止手段を設けた点で、ルアー用ヘッド部材として用いる場合に、安定性が改善され、また筒状部材の脱落が低減されると考えられる。
当該構成によれば、錘部材に形成される貫通穴はその重心を通過しない貫通穴であり、筒状部材と錘部材との相互の係止手段を設けた点で、ルアー用ヘッド部材として用いる場合に、安定性が改善され、また筒状部材の脱落が低減されると考えられる。
しかしその一方で、錘部材に形成される大径開口部等の形状は、潮の流れの激しい場所において速やかに錘部材を海底へ沈めるためには不利な形状を有するものであった。
また前記釣糸保持部材は、錘本体と係脱可能な構成とするために合成樹脂等によって形成されるが、当該釣糸保持部材の係止凸部が摩耗しやすく、摩耗が進行すると係止凸部が錘部材から容易に離脱するため、当該不慮の離脱によって錘本体の紛失を招来する点や、釣果への悪影響が生じる点において問題となる。また、上記いずれの特許文献に係る考案においても釣糸保持部材が特別な形状を有するため、釣糸保持部材が紛失等すると、錘全体として使用が不可能となるものであった。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたものであり、ルアー用ヘッド部材の交換が容易に行える従来の機能を確保したうえで、より速やかに当該ルアー用ヘッド部材(及びルアー)を海底に沈めることができ、ルアーのコントロールを行いやすく、更には、管状部材の紛失が生じた場合であっても容易に汎用の管状部材を利用して引き続き使用ができる、優れたルアー用ヘッド部材の提供を、考案が解決しようとする課題とする。
本考案は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、貫通穴と該貫通穴の内面から外部へ向けて開口するスリットを備える金属製の錘部材と、前記貫通穴に着脱可能な管状部材とを備える遊動式のルアー用ヘッド部材において、前記貫通穴は錘部材の重心を通過せず、且つ、当該貫通穴は内径が一定のストレート穴であり、前記管状部材は、その直径が前記錘部材の貫通穴の内周面に当接することを特徴とするルアー用ヘッド部材を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記構成に加えて、前記管状部材は、一端の外面に鍔部を備え、該鍔部は当該管状部材の軸中心に回転非対称形状を有し、且つ前記錘部材の外面に沿う形状であることを特徴とするルアー用ヘッド部材を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記いずれかの構成に加えて、前記管状部材は、前記貫通穴の両端に対して着脱可能な一対の管状部材であることを特徴とするルアー用ヘッド部材を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記管状部材が前記貫通穴の両端に対して着脱可能な一対の管状部材である構成に加えて、前記一対の管状部材のうち、竿先側の管状部材の長さ寸法が、釣針側の管状部材の長さ寸法より大であることを特徴とするルアー用ヘッド部材を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記いずれかの構成に加えて、前記錘部材のスリットは、当該スリットを構成し対抗する縁面相互が平行であり、且つスリット幅が0.2mm以上3.0mm以下であることを特徴とするルアー用ヘッド部材を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記いずれかの構成に加えて、錘部材の貫通穴は、その内径が2.4mm以上5.0mm以下であることを特徴とするルアー用ヘッド部材を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記いずれかに記載のルアー用ヘッド部材を構成する錘部材を、上記課題を解決するための手段とする。
本請求項1に係る考案によれば、上記構成としたことによって、貫通穴が錘部材の重心を通過しない偏心した構成によって当該錘部材が回転することがなく、当該錘部材及びルアー本体の水中での挙動の安定性の高さを確保したうえで、ストレート穴とストレートの管状部材との組み合わせにより密着性を高めることにより、外形全体に大きな起伏や間隙を形成しないものとしたことから、必要な機能を確保したうえで、水中でのルアー用ヘッド部材の落下時において、より潮の流れの影響を低減でき、より速やかに海底に沈めることができる。
またストレートの管状部材を使用できるため、万一管状部材の紛失が生じた場合であっても、汎用される樹脂製の管状部材を適切な長さに切断して用いることができ、引き続き使用できる利点を有する。
またストレートの管状部材を使用できるため、万一管状部材の紛失が生じた場合であっても、汎用される樹脂製の管状部材を適切な長さに切断して用いることができ、引き続き使用できる利点を有する。
また請求項2に係る考案によれば、上記ルアー用ヘッド部材の構成に加えて、前記管状部材は、一端の外面に鍔部を備え、該鍔部は当該管状部材の軸中心に回転非対称形状を有し、且つ前記錘部材の外面に沿う形状としたことから、従来と同様に鍔部を備えること自体によって錘部材から管状部材を取り外す際の容易性が確保できることに加えて、錘部材の外形の曲面に当接した状態で回動が抑止されるとともに、外形全体に対する変形を抑えることによって、更に潮の流れ等の影響を低減し、速やかに海底に沈めることが可能となるルアー用ヘッド部材とすることができる。
また請求項3に係る考案によれば、上記いずれかのルアー用ヘッド部材の構成に加えて、前記管状部材は、前記貫通穴の両端に対して着脱可能な一対の管状部材としたから、上記考案の作用効果を奏する上に、両端のいずれの側においても一端側からの引張負荷に対して他端側の管状部材がより抜け防止に有効に作用するため、より錘部材の紛失を抑制できる。また錘部材の両端において、管状部材がそれぞれ鍔部を備え、該鍔部は当該管状部材の軸中心に回転非対称形状を有し、且つ前記錘部材の外面に沿う形状となる場合には、当該両端位置において、鍔部が回転非対称形状によって錘部材の外形の曲面に当接した状態となることで当該鍔部の回動が抑止され、当該管状部材の回動が抑止できる。
また請求項4に係る考案によれば、上記管状部材が前記貫通穴の両端に対して着脱可能な一対の管状部材である構成に加えて、前記一対の管状部材のうち、竿先側の管状部材の長さ寸法が、釣針側の管状部材の長さ寸法より大である構成としたから、上記いずれかの考案の作用効果を奏する上に、リールで糸を巻き上げる際、即ち、釣りにおいて通常発生しやすい竿先側における当該管状部材と貫通穴に対する負荷に対して、当該管状部材と貫通穴との接触面積を十分に確保でき、より管状部材の脱落を抑制できる。
また請求項5に係る考案によれば、上記いずれかのルアー用ヘッド部材の構成に加えて、前記錘部材のスリットは、当該スリットを構成し対抗する縁面相互が平行であり、当該スリット幅が0.2mm以上3.0mm以下で、且つ、錘部材の貫通穴は、その内径が2.4mm以上5.0mm以下であるルアー用ヘッド部材としたから、上記いずれかの考案の作用効果を奏する上に、釣糸の直径のサイズに応じてスリットから釣糸を導入、導出させることができる。また、ルアー本体の先端に結び目を含む二本以上の釣糸が同時に通る場合であっても、これに対応する内径を有する管状部材を適用できるものとし、利便性を向上させることができる。
また請求項6に係る考案によれば、上記請求項1から請求項4のいずれかのルアー用ヘッド部材の構成に加えて、前記錘部材のスリットは、当該スリットを構成し対抗する縁面相互が平行であり、当該スリット幅が0.2mm以上1.2mm以下で、且つ、錘部材の貫通穴は、その内径が2.4mm以上2.5mm以下であるルアー用ヘッド部材としたルアー用ヘッド部材としたから、上記請求項1から請求項4のいずれかのルアー用ヘッド部材の作用効果を奏する上に、スリット幅が釣糸の通過が可能となる最小限度の寸法として、水中でのルアー用ヘッド部材の落下時における乱流の発生をより抑制し、より潮の流れの影響を低減でき、より速やかに海底に沈めることができる。
また請求項7に係る考案によれば、上記いずれかのルアー用ヘッド部材を構成するための錘部材としたから、貫通穴が錘部材の重心を通過しない偏心した構成によって当該錘部材が回転することがなく、当該錘部材及びルアー本体の水中での挙動の安定性の高さを確保したうえで、ストレートの管状部材と組み合わせることで、ストレート穴とストレート管状部材との組み合わせにより密着性を高めることにより、外形全体に大きな起伏や間隙を形成しないものとでき、水中でのルアー用ヘッド部材の落下時において、より潮の流れの影響を低減でき、より速やかに海底に沈めることができる。
本考案の実施例に係るルアー用ヘッド部材について説明する。本考案は以下の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲において種々の設計変更した形状、構造、組合せに及ぶ。
尚、本考案に係るルアー用ヘッド部材1は、使用する公知のルアー本体4のタイプによって選択的、又は兼用して使用できる。
以下に示す実施例1に係るルアー用ヘッド部材1は、ルアー本体4におけるハリス41、ネクタイ42a、スカート42b等の水中での揺動部材の各基端等を連結するジョイント部材自体に釣糸5を通すための糸通し穴44を有したもの等(以下、「第一ルアー本体4A」という。図9(a)参照。)に適するものである。
また、後記する実施例2に係るルアー用ヘッド部材1は、他のルアー本体のタイプ、即ち、ハリス41、揺動部材42等を結束した位置から上方へループ部43を設け、該ループ部43の上端位置に釣糸5を締結するようにしたルアー本体(以下、「第二ルアー本体4B」という。図9(b)参照。)に適応可能としたものである。
以下に示す実施例1に係るルアー用ヘッド部材1は、ルアー本体4におけるハリス41、ネクタイ42a、スカート42b等の水中での揺動部材の各基端等を連結するジョイント部材自体に釣糸5を通すための糸通し穴44を有したもの等(以下、「第一ルアー本体4A」という。図9(a)参照。)に適するものである。
また、後記する実施例2に係るルアー用ヘッド部材1は、他のルアー本体のタイプ、即ち、ハリス41、揺動部材42等を結束した位置から上方へループ部43を設け、該ループ部43の上端位置に釣糸5を締結するようにしたルアー本体(以下、「第二ルアー本体4B」という。図9(b)参照。)に適応可能としたものである。
本考案の実施例1に係るルアー用ヘッド部材1は、図1の(a)から(f)の各図によって特定される錘部材2と、図2(a)(b)に示す管状部材3とによって構成される。
前記錘部材2は図1に示すように、概ね球状体となる鉛製若しくはタングステン製の部材である。より詳しくは、正面における外形輪郭が左右方向を短径、上下方向を長径とする楕円であり、側面における外形輪郭が略正円となる形状を有している。正面側の中央よりやや上方位置から背面側の同位置までを貫通する貫通穴21を有する。このため、当該貫通穴は、錘部材2の重心を通過しない構成である。本実施例における貫通穴21の内径は一定で、2.4mmとしてある。
また、当該貫通穴21の内面から当該錘部材2の上面へ向けてスリット20を設けてある。スリット20のスリット幅w(即ちスリット20を構成する相互に対向した縁面23の相互間の距離)は1.0mmとしてある。
当該錘部材2の左側面及び右側面には、反射シート24が耐水性接着剤を用いて固着されている(例えば、図1(a)から(d)参照。)。当該反射シート24は集魚効果を高めることを目的とするものである。
前記管状部材3は前記錘部材2の貫通穴21に対して取着されるものである。管状部材3は図2(b)に示すように、通路穴31を有している。当該管状部材3の外径は、前記貫通穴21の内径に適合する2.4mmとしてある。また管状部材3の長さ寸法は貫通穴21の長さ寸法より大としてある。
そして、同図2に示すように、当該管状部材3の一端には鍔部30を形成してある。鍔部30は、管状部材3の当該端部を加熱処理により変形させてなるものである。
前記鍔部30は、当該管状部材3の中心軸に対して回転非対称形状であり、且つ、当該錘部材2の外面(即ち曲面)に沿う形状に形成されている。尚、当該鍔部30は、管状部材3の端部に対して設備等の加工手段によって行うこともできるし、加熱手段に対して手作業で形成することもできる。
管状部材3は、回転非対称形状を有し、これによってより錘部材2の外面に沿う形状としたことで、不要な当該管状部材3の回転が抑制され、その結果当該管状部材3の不用意な脱落を抑制できる利点を有する。
前記鍔部30は、当該管状部材3の中心軸に対して回転非対称形状であり、且つ、当該錘部材2の外面(即ち曲面)に沿う形状に形成されている。尚、当該鍔部30は、管状部材3の端部に対して設備等の加工手段によって行うこともできるし、加熱手段に対して手作業で形成することもできる。
管状部材3は、回転非対称形状を有し、これによってより錘部材2の外面に沿う形状としたことで、不要な当該管状部材3の回転が抑制され、その結果当該管状部材3の不用意な脱落を抑制できる利点を有する。
以上の実施例1に係るルアー用ヘッド部材1の釣糸5に対する取付は、先ず、釣糸5の先端側から管状部材3を通す。管状部材3は釣糸5に対して差し込み側とは反対側(即ち、ルアー本体側)に前記鍔部30を配置する。次いで当該釣糸5の先端部を、前記第一ルアー本体4A(図9参照。)の糸通し穴44に結び付ける。
そして、錘部材2のスリット20に対して釣糸5を案内し、スリット20から繋がる貫通穴21内に釣糸5を落とし込む(図2(c)及び図3(a)参照。)。この状態で当該ルアー用ヘッド部材1の貫通穴21の開口に向けて管状部材3を差し込むことでルアー用ヘッド部材1を一体として、釣糸5に取着できる(図3(b)参照。)。
管状部材3内を釣糸5が通る構成であることから、釣糸5に対して当該ルアー用ヘッド部材1は当該図3(b)で矢印に示すように、釣糸5に沿って遊動自在となる。
管状部材3内を釣糸5が通る構成であることから、釣糸5に対して当該ルアー用ヘッド部材1は当該図3(b)で矢印に示すように、釣糸5に沿って遊動自在となる。
錘部材2の取り換えに際しては、ルアー用ヘッド部材1における管状部材3を当該錘部材2から脱着すればよく、当該操作によって釣糸5は貫通穴21側からスリット20を介して導出でき、当該錘部材2を釣糸5から取り外すことができる。
本実施例1に係るルアー用ヘッド部材1は、一本の釣糸5のみを通過させ、且つ当該釣糸5に対して遊動自在とする構成であるから、当該機能を確保した上で、当該ルアー用ヘッド部材1の水中での落下性能を高める必要がある。このため、特に当該ルアー用ヘッド部材1の外形に影響を与えないことが望ましく、当該観点からすればスリット幅wは0.2mm以上1.2mm以下であることが望ましい。また重心を通らないストレート形状を確保しつつ略球状体を保持する観点から、前記スリットに対応する貫通穴は内径が2.4mm〜2.5mm程度であることが好ましい。
0.2mm未満の場合、一般的な釣糸5の線径未満となるため、釣糸5への取付ができなくなり、好ましくない。
0.2mm未満の場合、一般的な釣糸5の線径未満となるため、釣糸5への取付ができなくなり、好ましくない。
本考案の実施例2に係るルアー用ヘッド部材1は、図6(a)から(d)、図7(a)に示すように、貫通穴21及びこれに通じるスリット20を有する一の錘部材2と、当該錘部材2の前記貫通穴21の両端部に対して着脱可能な一対の管状部材3を備えたものである。本実施例2においては、一対の管状部材について、若干の変形として、図6(e)のように、一対の管状部材の端部相互が当接する構成とするものも含む。また、図7(b)のように一対の管状部材の長さを異なるものとするものも含む。
また、錘部材2については、スリット20、貫通穴21の寸法は実施例1と相違するものの、基本構成においては共通する。
また、錘部材2については、スリット20、貫通穴21の寸法は実施例1と相違するものの、基本構成においては共通する。
また、本実施例2に係るルアー用ヘッド部材1の管状部材3における通路穴31の内径は、前記第二ルアー本体4Bのループ部43及び該ループ部43と釣糸5との結び目50が通過可能となる寸法が確保されている。そして、当該寸法を確保した管状部材3と着脱可能となるように、錘部材2における貫通穴21が形成される。
また、錘部材2のスリット20においても、第二ルアー本体4Bのループ部43及び該ループ部43と釣糸5との結び目50が通過可能となる寸法を確保して形成してある。
また、錘部材2のスリット20においても、第二ルアー本体4Bのループ部43及び該ループ部43と釣糸5との結び目50が通過可能となる寸法を確保して形成してある。
本実施例2に係るルアー用ヘッド部材1における一対の管状部材3は、いずれも一端に鍔部30を備えている。鍔部30は実施例1と同様に、回転非対称形状を有しており、錘部材2の外面に沿う形状としてある。
本実施例2(上記変形を含む。)においては、図8(a)に示すように、一対の管状部材3を対向させた状態とし、順次釣糸5を挿通する。そして同図(b)に示すように、各管状部材3の間に錘部材2を配置させ、そのスリット20に釣糸5を落とし込んだうえで、当該錘部材2の両端に開口した貫通穴21に対して、各管状部材3を挿入固定する。
管状部材3内を釣糸5が通る構成であることから、釣糸5に対して当該ルアー用ヘッド部材1は当該図3(b)で矢印に示すように、釣糸5に沿って遊動自在となる。
管状部材3内を釣糸5が通る構成であることから、釣糸5に対して当該ルアー用ヘッド部材1は当該図3(b)で矢印に示すように、釣糸5に沿って遊動自在となる。
当該両端位置において、鍔部30が回転非対称形状によって錘部材2の外形の曲面に当接した状態となることで当該鍔部30の回動が抑止され、当該管状部材3の回動が抑止できる。また釣糸5に対するいずれの移動方向についても管状部材3と貫通穴21との接触面積を保持することで、不用意な離脱を抑制することができる。
また上記のように、本実施例2の変形例として、また、図7(b)のように一対の管状部材の長さを異なるものとするについては、竿先側に配置される管状部材3を、釣針側に配置される管状部材3よりも長く形成することができる。当該構成によって、当該管状部材3に対して負荷がかかりやすいリールの巻き上げ時において、当該管状部材3と貫通穴との接触面積を保持し、不用意な離脱を抑制できる。
本実施例2に係るルアー用ヘッド部材1は、実施例1と同様に、一本の釣糸5のみを通過させ、且つ当該釣糸5に対して遊動自在とする構成であるから、当該機能を確保した上で、当該ルアー用ヘッド部材1の水中での落下性能を高める必要がある。またこれに加えて、前記第二ルアー本体に対応する必要性がある。
以上からすると、スリット幅wは0.2mm以上3.0mm以下であることが望ましい。また重心を通らないストレート形状を確保しつつ略球状体を保持する観点から、前記スリットに対応する貫通穴は内径が2.4mm〜5.0mm程度であることが好ましい。
以上からすると、スリット幅wは0.2mm以上3.0mm以下であることが望ましい。また重心を通らないストレート形状を確保しつつ略球状体を保持する観点から、前記スリットに対応する貫通穴は内径が2.4mm〜5.0mm程度であることが好ましい。
また、本考案に係るルアー用ヘッド部材1における錘部材2の構成材料は鉛、タングステンに限定されない。更に適した素材が開発されれば当該素材を適用することもできる。
また複数の構成材料からなるものとすることもでき、例えば、上半分を鉛製、下半分をタングステン製とすることもできる。
また複数の構成材料からなるものとすることもでき、例えば、上半分を鉛製、下半分をタングステン製とすることもできる。
上記の他、本考案に係るルアー用ヘッド部材1は、実施に際して、例えば上記の錘部材2と管状部材3を取り外した状態とし、パッケージ化したキットとすることができる。
更に、管状部材3の両端を未加熱状態(即ち、一端に鍔部30を形成していない単純な管状体)としてキットとして同梱し、使用者が仕掛けを作成する際に、パッケージに同梱若しくは印刷した説明書に従って、管状部材3の一端の加熱処理を行うものとするキットとすることもできる。
更に、管状部材3の両端を未加熱状態(即ち、一端に鍔部30を形成していない単純な管状体)としてキットとして同梱し、使用者が仕掛けを作成する際に、パッケージに同梱若しくは印刷した説明書に従って、管状部材3の一端の加熱処理を行うものとするキットとすることもできる。
また、予め一端を加熱処理して鍔部30を形成した管状部材3、若しくは未加熱状態の管状体は、ルアー用ヘッド部材の構成部品として補充可能とすることができる。
1 ルアー用ヘッド部材
2 錘部材
20 スリット
21 貫通穴
22 縁面
3 管状部材
30 鍔部
31 通路穴
4A (公知の)第一ルアー本体
4B (公知の)第二ルアー本体
40 釣針
41 ハリス
42 搖動部材
42a ネクタイ
42b スカート
43 ループ部
44 糸通し穴
5 釣糸
50 結び目
w スリット幅
2 錘部材
20 スリット
21 貫通穴
22 縁面
3 管状部材
30 鍔部
31 通路穴
4A (公知の)第一ルアー本体
4B (公知の)第二ルアー本体
40 釣針
41 ハリス
42 搖動部材
42a ネクタイ
42b スカート
43 ループ部
44 糸通し穴
5 釣糸
50 結び目
w スリット幅
Claims (7)
- 貫通穴と該貫通穴の内面から外部へ向けて開口するスリットを備える金属製の錘部材と、前記貫通穴に着脱可能な管状部材とを備える遊動式のルアー用ヘッド部材において、
前記貫通穴は錘部材の重心を通過せず、且つ、当該貫通穴は内径が一定のストレート穴であり、
前記管状部材は、その直径が前記錘部材の貫通穴の内周面に当接することを特徴とするルアー用ヘッド部材。 - 前記管状部材は、一端の外面に鍔部を備え、該鍔部は当該管状部材の軸中心に回転非対称形状を有し、且つ前記錘部材の外面に沿う形状であることを特徴とする請求項1記載のルアー用ヘッド部材。
- 前記管状部材は、前記貫通穴の両端に対して着脱可能な一対の管状部材であることを特徴とする請求項1又は2記載のルアー用ヘッド部材。
- 前記一対の管状部材のうち、竿先側の管状部材の長さ寸法が、釣針側の管状部材の長さ寸法より大であることを特徴とする請求項3記載のルアー用ヘッド部材。
- 前記錘部材のスリットは、当該スリットを構成し対抗する縁面相互が平行であり、且つスリット幅が0.2mm以上3.0mm以下であり、且つ、錘部材の貫通穴は、その内径が2.4mm以上5.0mm以下であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のルアー用ヘッド部材。
- 前記錘部材のスリットは、当該スリットを構成し対抗する縁面相互が平行であり、且つスリット幅が0.2mm以上1.2mm以下であり、且つ、錘部材の貫通穴は、その内径が2.4mm以上2.5mm以下であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のルアー用ヘッド部材。
- 前記請求項1、2、3、4、5又は6に記載のルアー用ヘッド部材を構成する錘部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001943U JP3205185U (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | ルアー用ヘッド部材及びこれを構成する錘部材 |
Applications Claiming Priority (1)
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2016
- 2016-04-27 JP JP2016001943U patent/JP3205185U/ja not_active Expired - Fee Related
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