JP3196209U - 釣用錘 - Google Patents
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Abstract
【課題】釣りの状況に応じて容易に交換可能であると共に、釣りの過程で所定の衝撃が作用した場合であっても確実に釣り糸への装着状態を維持することができる釣用錘を提供する。【解決手段】釣糸が挿通される釣糸挿通孔11が設けられた釣用錘であって、釣糸挿通孔に交差連通して設けられた釣糸ガイド溝17を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、釣用錘の改良に関する。
一般に、釣り糸に装着して使用される釣り糸用錘は、鉛やタングステン製であって、成型時や成型後の後加工により貫通する孔部が開設されて形成されており、いわゆる仕掛けの態様によって、例えば、その孔部内に、直接に道糸を通して誘引部及び針部を接続するものや、釣り糸用錘に誘引部及び針部が接続されたハリスを通して錘上部において道糸と接続するようにしたものもある。
この場合、水深や潮流等の変化に応じて適宜錘の大きさを調節する必要があるが、従来は、錘に挿通されている糸と誘引部及び針部との接続部分を取り外すか、又は切断することにより、一度、糸を錘の孔部から抜き取り他の錘に付け替える必要があった。
しかしながら、釣り人にとってこのような付け替えの作業を波に揺れる船上で行うことは非常に煩雑であり、また、釣り人が高齢者であった場合には、船上でなくとも困難な場合があった。
従って、従来より、容易に交換できる釣用錘が要請されていたが、このような要請に応えるものとして、例えば、特許文献1に開示された技術がある。
特許文献1には、半球状の一対の錘片の間に弾性層を挟んで所定の間隙を設けて配置し、可動する半円リング状の押圧部材を回動させて前記間隙に直交するように配置して間隙内に配置した釣糸が外れないように構成された釣用錘が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、半球状の一対の錘片の間に弾性層を挟んで所定の間隙を設けて配置し、可動する半円リング状の押圧部材を回動させて前記間隙に直交するように配置して間隙内に配置した釣糸が外れないように構成された釣用錘が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、このような従来の釣用錘にあっては、釣糸は一対の錘片の間の間隙内に弾性層を介して配置されるのみであると共に、押圧部材は半円リング状であることから、一対の錘片の間隙の極一部を被覆するに過ぎないことから、釣糸に通されて使用されている間に、岸壁、水中の岩等にぶつかったような場合には、押圧部材が回動してしまい、その結果、釣糸から外れてしまう可能性がある、という不具合が存していた。
特開2003−299428号公報
本考案はこのような従来からの不具合を解決するためになされたものであって、その課題は、釣りの状況に応じて容易に交換可能であると共に、釣りの過程で所定の衝撃が作用した場合であっても確実に釣り糸への装着状態を維持することができる釣用錘を提供することにある。
上記課題達成のため、請求項1記載の考案にあっては、釣糸が挿通される釣糸挿通孔が設けられた釣用錘であって、前記釣糸挿通孔に交差連通して設けられた釣糸ガイド溝を有することを特徴とする。
従って、請求項1記載の考案にあっては、釣糸に釣用錘を装着する又は交換する場合には、釣糸を釣糸ガイド溝に入れ、釣糸ガイド溝を介して釣糸挿通溝へ挿通する。釣用錘から釣糸を外す場合にも上記と同様の手順により、釣糸を釣糸挿通溝から釣糸ガイド溝を介して取り外す。
請求項2記載の考案にあっては、全体扁平球状に形成され、前記釣糸挿通孔は釣用錘本体の曲面方向に貫通して曲面部に開口部を有して設けられると共に、前記釣糸ガイド溝は前記釣用錘本体の厚さ方向に貫通して曲面部に開口部を有して設けられ、前記釣糸挿通孔には扁平部に開口し、前記釣糸ガイド溝に連通するガイド溝部が設けられていることを特徴とする。
従って、請求項2記載の考案において、釣糸に装着固定する場合には、釣糸を厚さ方向に貫通して前記釣糸ガイド溝内に挿通させ、さらにガイド溝部を介して釣糸挿通孔に挿通配置させるように構成されている。
請求項3記載の考案にあっては、前記釣糸挿通孔は径方向中央部に設けられると共に、前記釣糸ガイド溝は前記釣糸挿通孔の中間部において端部が交差して配設され、前記ガイド溝部は、前記釣糸ガイド溝の釣糸挿通孔との交差部により画成される一方半部と他方半部に、夫々、異なる扁平部に開口して一対に設けられていることを特徴とする。
従って、請求項3記載の考案にあっては、釣糸に装着固定する場合には釣糸を厚さ方向に沿って前記釣糸ガイド溝内に径方向中央部にまで挿通させ、さらに端部が交差して設けられた一対のガイド溝部の一方半部に一方の釣糸を入れると共に他方半部に他方の釣糸を入れることにより、釣糸を釣糸挿通孔内に挿通配置させる。
請求項4記載の考案にあっては、 前記一対の釣糸ガイド溝部には挿通された釣糸の抜け出しを防止する固定部材が装着されていることを特徴とする。
従って、請求項4記載の考案にあっては、釣糸ガイド溝を介して釣糸挿通孔内に挿通配置された釣糸は前記固定部材により釣糸挿通孔及び釣糸ガイド溝を介して抜け出さないように配置される。
従って、請求項4記載の考案にあっては、釣糸ガイド溝を介して釣糸挿通孔内に挿通配置された釣糸は前記固定部材により釣糸挿通孔及び釣糸ガイド溝を介して抜け出さないように配置される。
請求項5記載の考案にあっては、前記釣糸挿通溝と釣糸ガイド溝とは直交して交差していることを特徴とする。
請求項1〜5記載の考案にあっては、釣用錘を釣糸に装着する場合や、他の釣用錘に交換するために釣糸に釣用錘を装着する場合には、釣糸を釣糸ガイド溝に入れ、釣糸ガイド溝を介して釣糸挿通孔へ挿通する。また、釣用錘から釣糸を外す場合にも上記と同様の手順により、釣糸を釣糸挿通溝から釣糸ガイド溝を介して取り外すように構成されている。
従って、請求項1〜5記載の考案に係る釣用錘にあっては、錘本体を変更したい場合には、釣糸を釣糸挿通孔から釣糸ガイド溝を介して迅速に抜出すことができるため、従来のように、糸を切断したり、糸を結びかえる作業を行うことなく、水深、水流等の個別状況に応じて、適宜、所望の重量の錘に、容易かつ迅速に交換することができる。
また、一般にこの種の錘は、一度、錘を海底へ落し、その後釣り糸を巻き上げることにより、魚を誘引するように使用されるものであるが、魚を誘う観点からは、水流が大きい場合や、釣り糸を速く巻き上げた場合に、錘が水中において過度に動きすぎる事態は適当ではない。
この点において、請求項5記載の考案にあっては、上記錘本体は、径方向両端部に平面部が形成されていることから、完全な球状に形成されている場合に比して、平面部において水中において水流の抵抗を受けるため、錘の姿勢が安定し、錘が動きすぎる事態を防止することができ、魚のルアーへの食いつきを良好にし、釣果を向上させることができる。
また、釣り糸を巻き上げる際には、完全な球体に形成された場合よりも流体抵抗を減ずることができるため、錘が水中で不安定な状態にならず、その結果、釣り糸の状態を安定させることが可能となり、釣り人が魚が食いつくことにより発生するいわゆる「あたり」を感知しやすい状態にし、釣果を確実に確保できる。
特に、請求項3記載の考案にあっては、釣糸に装着固定する場合には釣糸を厚さ方向に沿って前記釣糸ガイド溝内に径方向中央部にまで挿通させ、さらに端部が交差して設けられた一対のガイド溝部の一方半部に一方部の釣糸を入れると共に他方半部に他方部の釣糸を入れることにより、釣糸を釣糸挿通孔内に挿通配置させるように構成されており、さらに、請求項5記載の考案にあっては、前記釣糸挿通溝と釣糸ガイド溝とは直交して交差していることから、釣糸挿通孔内に配置された釣糸はガイド溝部及び直交する釣糸ガイド溝を経なければ外部へは抜け出ないように構成されていることから、釣の過程で激しく釣り糸を振ったような場合や、速い水流が作用し所定の外力が錘に作用した場合、さらに、釣用錘が岸壁や岩等に衝接し、所定の衝撃が作用した場合であっても、釣糸挿通孔内の釣糸が抜け出てしまう事態を有効に防止することができる。
請求項4記載の考案にあっては、釣糸ガイド溝を介して釣糸挿通孔内に挿通配置された釣糸は前記固定部材により釣糸挿通孔及び釣糸ガイド溝を介して抜け出さないように配置されるように構成されていることから、請求項1〜3及び5記載の考案の効果に加えて、より確実に釣糸挿通孔内の釣糸が外れることがない釣用錘を提供することができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る釣用錘10は、釣糸が挿通される釣糸挿通孔11が設けられ、釣糸挿通孔11に交差連通して設けられた釣糸ガイド溝12を有している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る釣用錘10は、釣糸が挿通される釣糸挿通孔11が設けられ、釣糸挿通孔11に交差連通して設けられた釣糸ガイド溝12を有している。
本実施の形態に係る釣用錘10は全体扁平球状に形成され、釣糸挿通孔12は釣用錘本体13の曲面方向に貫通して曲面部14に開口部15を有して設けられている。
釣糸ガイド溝12は釣用錘本体13の厚さ方向に貫通して曲面部14に開口部16を有して設けられており、釣糸挿通孔12には扁平部18に開口し、釣糸ガイド溝12に連通するガイド溝部17が設けられている。
釣糸ガイド溝12は釣用錘本体13の厚さ方向に貫通して曲面部14に開口部16を有して設けられており、釣糸挿通孔12には扁平部18に開口し、釣糸ガイド溝12に連通するガイド溝部17が設けられている。
釣糸挿通孔11は径方向略中央部に設けられると共に、釣糸ガイド溝12は釣糸挿通孔11の中間部において端部20が交差して配設され、ガイド溝部17は、前記釣糸ガイド溝12の釣糸挿通孔11との交差部19により画成される一方半部17aと他方半部17bとにより構成され、一方半部17aと他方半部17bとが、夫々、異なる扁平部18a、18bに開口して一対に設けられている。
即ち、ガイド溝部17の一方半部17aは一方の扁平部18aにおいて、釣糸ガイド溝12とガイド溝部17との交差部19と曲面部14との間に設けられ、ガイド溝部17の他方半部17bは裏面側の他方の扁平部18bにおいて、釣糸ガイド溝12とガイド溝部17との交差部19と曲面部14との間に設けられている。
ガイド溝部17a、17bには溝部の内方上端部に段部23が設けられている。また、ガイド溝部17a、17bには径方向に連続して凹溝21が扁平部18a、18b及び曲面部14に設けられている。そして、図3に示すように、固定部材としてのゴム製リング部材22が、段部23を介してガイド溝部17a、17b及び凹溝21に掛け回されて装着されている。
ゴム製リング部材22は弾性を有し、釣用錘本体11の扁平部18a、18b及び曲面部14における周面方向の長さ寸法よりもやや小さく形成されると共に、幅寸法はガイド溝部17a、17b及び凹溝21の幅寸法よりもやや大きく形成され、装着時には弾性により拡開することにより緊縮力を以てガイド溝部17a、17b及び凹溝21に掛け回され、ガイド溝部17a、17bを密封して装着されている。
次に、本実施の形態に係る釣用錘10の釣糸への装着手順について説明する。
図4に示すように、本実施の形態に係る釣用錘10を釣糸24に装着する場合には、先ず、釣糸24を釣糸ガイド溝12内へ、釣用錘本体13の厚さ方向に沿って配置した状態で挿入する。
図4に示すように、本実施の形態に係る釣用錘10を釣糸24に装着する場合には、先ず、釣糸24を釣糸ガイド溝12内へ、釣用錘本体13の厚さ方向に沿って配置した状態で挿入する。
次に、図5に示すように、釣糸24の釣用錘10よりも上方に配置されている一方部25を、下方の他方部26を固定した状態で、釣糸ガイド溝12とガイド溝部17との交差部19において、ガイド溝部17a内を、ガイド溝部17aとゴム製リング部材22との間を径方向に沿って引張ることにより釣糸24の一方部24aを釣糸挿通孔11内の挿通させる。
次に、上記同様の手順で、釣糸24の、釣用錘10よりも下方に配置されている他方部24bを、釣用錘10の裏面側の交差部19のガイド溝部17b内を、ガイド溝部(図示せず)とゴム製リング部材22との間を径方向に沿って引張り、図7に示すように、釣糸24の他方部24bを釣糸挿通孔11内に挿通させる。
これにより、釣糸24は釣糸挿通孔11内に挿通され、釣用錘10は釣糸24に装着される。この場合、前記のように、開口部を形成するガイド溝部17a、17bは、ゴム製リング部材22により被覆されていることから、釣糸24に装着されて使用されている際に、岸壁や、水中の岩にぶつかり所定の衝撃が釣用錘10に作用した場合であっても、釣糸挿通孔11内から釣糸24が抜け出る事態は防止される。
また、釣用錘10を交換する場合には、上記の手順と逆の手順により、釣糸24をガイド溝部17a、17b及び釣糸ガイド溝12を介して抜出し、適当な他の釣用錘10と交換することができる。従って、本実施の形態に係る釣用錘10にあっては、釣糸24に釣用錘10を容易かつ迅速に装着及び交換することができる。
なお、釣用錘本体11の具体的構成の細部に関しては本実施の形態に限定されない。
本考案は釣用錘に広く適用することができることから、産業上の利用釣糸可能性を有している。
10 釣用錘
11 釣糸挿通孔
12 釣糸ガイド溝
13 釣用錘本体
14 曲面部
15 開口部
16 開口部
17 ガイド溝部
18 扁平部
19 交差部
20 端部
21 凹溝
22 固定部材(ゴム製リング部材)
23 段部
24 釣糸
11 釣糸挿通孔
12 釣糸ガイド溝
13 釣用錘本体
14 曲面部
15 開口部
16 開口部
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19 交差部
20 端部
21 凹溝
22 固定部材(ゴム製リング部材)
23 段部
24 釣糸
Claims (5)
- 釣糸が挿通される釣糸挿通孔が設けられた釣用錘であって、前記釣糸挿通孔に交差連通して設けられた釣糸ガイド溝を有することを特徴とする釣用錘。
- 全体扁平球状に形成され、前記釣糸挿通孔は釣用錘本体の曲面方向に貫通して曲面部に開口部を有して設けられると共に、前記釣糸ガイド溝は前記釣用錘本体の厚さ方向に貫通して曲面部に開口部を有して設けられ、前記釣糸挿通孔には扁平部に開口し、前記釣糸ガイド溝に連通するガイド溝部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の釣用錘。
- 前記釣糸挿通孔は径方向中央部に設けられると共に、前記釣糸ガイド溝は前記釣糸挿通孔の中間部において端部が交差して配設され、前記ガイド溝部は、前記釣糸ガイド溝の釣糸挿通孔との交差部により画成される一方半部と他方半部に、夫々、異なる扁平部に開口して一対に設けられていることを特徴とする請求項2記載の釣用錘。
- 前記一対の釣糸ガイド溝部には挿通された釣糸の抜け出しを防止する固定部材が装着されていることを特徴とする請求項3記載の釣用錘。
- 前記釣糸ガイド溝は前記釣糸挿通孔に対して直交して交差して形成されていることを特徴とする請求項1記載の釣用錘。
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