JP3203868B2 - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
ポリウレタンフォームの製造方法Info
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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- C08G18/72—Polyisocyanates or polyisothiocyanates
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- C08G18/8003—Masked polyisocyanates masked with compounds having at least two groups containing active hydrogen
- C08G18/8006—Masked polyisocyanates masked with compounds having at least two groups containing active hydrogen with compounds of C08G18/32
- C08G18/8009—Masked polyisocyanates masked with compounds having at least two groups containing active hydrogen with compounds of C08G18/32 with compounds of C08G18/3203
- C08G18/8035—Masked aromatic polyisocyanates not provided for in one single of the groups C08G18/8019 and C08G18/8029
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタンフォーム
の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、表面
平滑性、物理的性質等を改良した、高密度スキン層を有
するポリウレタンフォームの製造方法に関するものであ
る。
の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、表面
平滑性、物理的性質等を改良した、高密度スキン層を有
するポリウレタンフォームの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高密度スキン層を持つポリウレ
タンフォーム成形品いわゆるインテグラルスキンドフォ
ームは、その生産性の良さ、機械物性、感触の良さなど
から、ハンドルをはじめとして自動車の内装部品に多く
使用されてきた。従来、このインテグラルスキンドフォ
ームを製造するにあたり、発泡剤としてクロロフルオロ
カーボン、例えばCFC−11やCFC−113を使用
することにより、容易に高密度スキン層が形成され、ま
た得られるポリウレタンフォームの機械物性、触感も良
好である。
タンフォーム成形品いわゆるインテグラルスキンドフォ
ームは、その生産性の良さ、機械物性、感触の良さなど
から、ハンドルをはじめとして自動車の内装部品に多く
使用されてきた。従来、このインテグラルスキンドフォ
ームを製造するにあたり、発泡剤としてクロロフルオロ
カーボン、例えばCFC−11やCFC−113を使用
することにより、容易に高密度スキン層が形成され、ま
た得られるポリウレタンフォームの機械物性、触感も良
好である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
これらのクロロフルオロカーボンがオゾン層を破壊する
ことにより地球環境に重大な影響を及ぼすことが知られ
るようになり、CFC−11やCFC−113より影響
の少ないヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC−1
23、HCFC−141b、HCFC−22など)、あ
るいは影響のないといわれているヒドロフルオロカーボ
ン(HFC−134aなど)、水、その他の低沸点化合
物等を発泡剤として一部あるいは全部使用するポリウレ
タンフォーム成形品の製造方法が検討されている。しか
し、ヒドロクロロフルオロカーボンは少ないながらもオ
ゾン層を破壊することがわかっており、いずれ使用でき
なくなる。またヒドロフルオロカーボンは、現時点では
高価で使用が困難である。特開平2−55716号公報
には低沸点化合物を使用する方法が開示されているが、
この低沸点化合物の毒性、引火性などの問題が解決され
ておらず、また水のみを発泡剤として使用した場合、ス
キン形成能および得られる成形品の物理的性質が大幅に
低下するという問題があり、いままで決め手となるもの
は無かった。
これらのクロロフルオロカーボンがオゾン層を破壊する
ことにより地球環境に重大な影響を及ぼすことが知られ
るようになり、CFC−11やCFC−113より影響
の少ないヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC−1
23、HCFC−141b、HCFC−22など)、あ
るいは影響のないといわれているヒドロフルオロカーボ
ン(HFC−134aなど)、水、その他の低沸点化合
物等を発泡剤として一部あるいは全部使用するポリウレ
タンフォーム成形品の製造方法が検討されている。しか
し、ヒドロクロロフルオロカーボンは少ないながらもオ
ゾン層を破壊することがわかっており、いずれ使用でき
なくなる。またヒドロフルオロカーボンは、現時点では
高価で使用が困難である。特開平2−55716号公報
には低沸点化合物を使用する方法が開示されているが、
この低沸点化合物の毒性、引火性などの問題が解決され
ておらず、また水のみを発泡剤として使用した場合、ス
キン形成能および得られる成形品の物理的性質が大幅に
低下するという問題があり、いままで決め手となるもの
は無かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題点を解決することを目的として鋭意検討研究を重ね
た結果、ポリイソシアネート化合物、有機活性水素化合
物に特定の化合物を使用することにより、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、有機活性水素化合物、
ポリイソシアネート化合物、発泡剤、触媒、及び所望に
より整泡剤からポリウレタンフォームを製造する方法に
おいて、前記有機活性水素化合物が、平均官能基数2〜
4かつ水酸基価14〜80mgKOH/g の高分子ポリオー
ル、あるいはこの高分子ポリオールと平均官能基数2〜
4かつ水酸基価500〜2000mgKOH/g の低分子活性
水素化合物との混合物であり、前記ポリイソシアネート
化合物が、ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又
はカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネー
トの一部をウレタン変性したポリイソシアネート(A)
と、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの
一部をウレタン変性したポリイソシアネート(B)との
混合物であることを特徴とする前記方法である。
問題点を解決することを目的として鋭意検討研究を重ね
た結果、ポリイソシアネート化合物、有機活性水素化合
物に特定の化合物を使用することにより、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、有機活性水素化合物、
ポリイソシアネート化合物、発泡剤、触媒、及び所望に
より整泡剤からポリウレタンフォームを製造する方法に
おいて、前記有機活性水素化合物が、平均官能基数2〜
4かつ水酸基価14〜80mgKOH/g の高分子ポリオー
ル、あるいはこの高分子ポリオールと平均官能基数2〜
4かつ水酸基価500〜2000mgKOH/g の低分子活性
水素化合物との混合物であり、前記ポリイソシアネート
化合物が、ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又
はカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネー
トの一部をウレタン変性したポリイソシアネート(A)
と、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの
一部をウレタン変性したポリイソシアネート(B)との
混合物であることを特徴とする前記方法である。
【0005】本発明の内容をさらに詳しく説明する。本
発明に用いられる有機活性水素化合物のうち高分子ポリ
オールは、2〜4の平均官能基数と14〜80mgKOH/g
の水酸基価とを持つものであり、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、及びこれら以外のポリマ
ーポリオールの3種類に大別される。ポリエーテルポリ
オールとは、水、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、トリメチロープロパン、ペンタエ
リスリトール、エチレンジアミン、ジグリセリン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ソルビトー
ル、庶糖など、あるいはこれらの混合物に、アルキレン
オキシドを付加したものである。ポリエステルポリオー
ルとは、多価カルボン酸またはその酸無水物とグリコー
ル類とを反応させて得られる液状の末端ヒドロキシ化合
物である。また、これら以外のポリマーポリオールと
は、上記ポリエーテルポリオール中にポリスチレン、ポ
リアクリロニトリル、ポリウレア等のポリマーを分散さ
せたものである。これらの化合物は、単独であるいは混
合して使用しても良い。
発明に用いられる有機活性水素化合物のうち高分子ポリ
オールは、2〜4の平均官能基数と14〜80mgKOH/g
の水酸基価とを持つものであり、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、及びこれら以外のポリマ
ーポリオールの3種類に大別される。ポリエーテルポリ
オールとは、水、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、トリメチロープロパン、ペンタエ
リスリトール、エチレンジアミン、ジグリセリン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ソルビトー
ル、庶糖など、あるいはこれらの混合物に、アルキレン
オキシドを付加したものである。ポリエステルポリオー
ルとは、多価カルボン酸またはその酸無水物とグリコー
ル類とを反応させて得られる液状の末端ヒドロキシ化合
物である。また、これら以外のポリマーポリオールと
は、上記ポリエーテルポリオール中にポリスチレン、ポ
リアクリロニトリル、ポリウレア等のポリマーを分散さ
せたものである。これらの化合物は、単独であるいは混
合して使用しても良い。
【0006】有機活性水素化合物のうち低分子活性水素
化合物は、2〜4の平均官能基数と500〜2000mg
KOH/g の水酸基価とを持つものであり、例として次の様
な1分子内に2個以上の水酸基及び/又はアミノ基を持
つ化合物が挙げられる。即ち、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール等のグリ
コール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
エタノールアミン、テトラキス(ヒドロキシメチル)メ
タン、ジグリセリン等の多価アルコール類、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、プロパンジアミン、
トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン等のジア
ミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等
のアルカノールアミンあるいはこれらのアルキレンオキ
シド付加物が挙げられる。これらの化合物は単独である
いは混合して使用しても良い。また、前記高分子ポリオ
ールと低分子活性水素化合物の配合比は、高分子ポリオ
ール100重量部に対し、低分子活性水素化合物が0〜
40重量部であることが望ましく、特に0.5〜30重
量部であることが望ましい。
化合物は、2〜4の平均官能基数と500〜2000mg
KOH/g の水酸基価とを持つものであり、例として次の様
な1分子内に2個以上の水酸基及び/又はアミノ基を持
つ化合物が挙げられる。即ち、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール等のグリ
コール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
エタノールアミン、テトラキス(ヒドロキシメチル)メ
タン、ジグリセリン等の多価アルコール類、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、プロパンジアミン、
トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン等のジア
ミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等
のアルカノールアミンあるいはこれらのアルキレンオキ
シド付加物が挙げられる。これらの化合物は単独である
いは混合して使用しても良い。また、前記高分子ポリオ
ールと低分子活性水素化合物の配合比は、高分子ポリオ
ール100重量部に対し、低分子活性水素化合物が0〜
40重量部であることが望ましく、特に0.5〜30重
量部であることが望ましい。
【0007】本発明に用いられるポリイソシアネート化
合物は、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MD
Iという)及び/又はカルボジイミド変性ジフェニルメ
タンジイソシアネート(以下カルボジイミド変性MDI
という)の一部をウレタン変性したポリイソシアネート
(A)と、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネ
ート(以下ポリメリックMDIという)の一部をウレタ
ン変性したポリイソシアネート(B)との混合物であ
る。
合物は、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MD
Iという)及び/又はカルボジイミド変性ジフェニルメ
タンジイソシアネート(以下カルボジイミド変性MDI
という)の一部をウレタン変性したポリイソシアネート
(A)と、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネ
ート(以下ポリメリックMDIという)の一部をウレタ
ン変性したポリイソシアネート(B)との混合物であ
る。
【0008】ポリイソシアネート(A)の変性剤として
は、平均官能基数2〜3、数平均分子量60〜1000
0のポリヒドロキシ化合物が好ましく、具体的には、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール等のグリコール類のアルキレンオキシド付
加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエタ
ノールアミン等のトリオール類、及びこれらのアルキレ
ンオキシド付加物、多価カルボン酸またはその酸無水物
とグリコール類を反応させた液状の末端ヒドロキシ化合
物等が挙げられる。このポリイソシアネート(A)のイ
ソシアネート基含有量は15.1〜33.0重量%の範
囲であることが望ましく、これより高いと十分な物性が
得られず、またこれより低いと粘度が高くなり取扱い困
難である。ポリイソシアネート(B)の変性剤として
は、平均官能基数3〜8、水酸基価300〜600mgKO
H/g のポリヒドロキシ化合物が好ましく、具体的には、
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエタノール
アミン、ジグリセリン、テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)メタン、ソルビトール、庶糖などの多価アルコール
類、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、エチレン
ジアミン、トリレンジアミン等のポリアミンのアルキレ
ンオキシド付加物などが挙げられる。このポリイソシア
ネートのイソシアネート基含有量は、24.9〜29.
9重量%が望ましい。また本発明のポリイソシアネート
化合物において、ポリイソシアネート(A)の含有量は
50〜98重量%の範囲であることが望ましい。
は、平均官能基数2〜3、数平均分子量60〜1000
0のポリヒドロキシ化合物が好ましく、具体的には、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール等のグリコール類のアルキレンオキシド付
加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエタ
ノールアミン等のトリオール類、及びこれらのアルキレ
ンオキシド付加物、多価カルボン酸またはその酸無水物
とグリコール類を反応させた液状の末端ヒドロキシ化合
物等が挙げられる。このポリイソシアネート(A)のイ
ソシアネート基含有量は15.1〜33.0重量%の範
囲であることが望ましく、これより高いと十分な物性が
得られず、またこれより低いと粘度が高くなり取扱い困
難である。ポリイソシアネート(B)の変性剤として
は、平均官能基数3〜8、水酸基価300〜600mgKO
H/g のポリヒドロキシ化合物が好ましく、具体的には、
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエタノール
アミン、ジグリセリン、テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)メタン、ソルビトール、庶糖などの多価アルコール
類、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、エチレン
ジアミン、トリレンジアミン等のポリアミンのアルキレ
ンオキシド付加物などが挙げられる。このポリイソシア
ネートのイソシアネート基含有量は、24.9〜29.
9重量%が望ましい。また本発明のポリイソシアネート
化合物において、ポリイソシアネート(A)の含有量は
50〜98重量%の範囲であることが望ましい。
【0009】本発明に用いられる発泡剤としては水が望
ましいが、必要に応じて、地球環境に重大な影響を及ぼ
すことが少なくまたその他の問題の少ない公知のものも
使用することができる。この公知の発泡剤には、不活性
低沸点溶剤と反応性発泡剤の二種があり、前者として
は、ジクロルメタン、ヒドロクロロフルオロカーボン、
ヒドロフルオロカーボン、アセトン、ヘキサン、イソペ
ンタン等、更に窒素ガス、炭酸ガスや空気などを挙げる
ことができる。後者の例としては、室温より高い温度で
分解して気体を発生する、例えばアゾ化合物のようなも
のを挙げることができる。本発明において特に望ましい
発泡剤は水である。
ましいが、必要に応じて、地球環境に重大な影響を及ぼ
すことが少なくまたその他の問題の少ない公知のものも
使用することができる。この公知の発泡剤には、不活性
低沸点溶剤と反応性発泡剤の二種があり、前者として
は、ジクロルメタン、ヒドロクロロフルオロカーボン、
ヒドロフルオロカーボン、アセトン、ヘキサン、イソペ
ンタン等、更に窒素ガス、炭酸ガスや空気などを挙げる
ことができる。後者の例としては、室温より高い温度で
分解して気体を発生する、例えばアゾ化合物のようなも
のを挙げることができる。本発明において特に望ましい
発泡剤は水である。
【0010】本発明に用いられる触媒としては、ポリウ
レタン製造に使用される公知のものはいずれも使用する
ことができる。例えば、米国特許第3799898号明
細書や特公昭54−15599号公報に記載されている
3級アミン、ジアザビシクロアルケン類やその塩類、有
機金属化合物であり、これらはいずれも混合して用いる
ことも可能である。
レタン製造に使用される公知のものはいずれも使用する
ことができる。例えば、米国特許第3799898号明
細書や特公昭54−15599号公報に記載されている
3級アミン、ジアザビシクロアルケン類やその塩類、有
機金属化合物であり、これらはいずれも混合して用いる
ことも可能である。
【0011】本発明に用いることのできる整泡剤として
は、一般にポリウレタンフォーム製造に使用されている
公知のものを挙げることができる。例えば、ポリジメチ
ルシロキサン−ポリアルキレンオキシドブロックポリマ
ー、ビニルシラン−ポリアルキレンポリオール重合体が
あげられる。
は、一般にポリウレタンフォーム製造に使用されている
公知のものを挙げることができる。例えば、ポリジメチ
ルシロキサン−ポリアルキレンオキシドブロックポリマ
ー、ビニルシラン−ポリアルキレンポリオール重合体が
あげられる。
【0012】本発明を実施するにあたり、必要に応じ
て、顔料や染料、マイカやガラス繊維等の補強材や充填
剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の助
剤、添加剤を使用することもできる。本発明の方法にお
いて、ポリウレタン成形物は、キャスティングやインジ
ェクション(RIM技術)等の手段により、NCOイン
デックス70〜140の範囲、好ましくは90〜120
の範囲で製造され得る。この場合、必要に応じて原料や
型を加熱することによって反応を促進せしめることがで
きる。
て、顔料や染料、マイカやガラス繊維等の補強材や充填
剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の助
剤、添加剤を使用することもできる。本発明の方法にお
いて、ポリウレタン成形物は、キャスティングやインジ
ェクション(RIM技術)等の手段により、NCOイン
デックス70〜140の範囲、好ましくは90〜120
の範囲で製造され得る。この場合、必要に応じて原料や
型を加熱することによって反応を促進せしめることがで
きる。
【0013】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の製造方法に
よれば、従来使用されていた地球環境に悪影響のある発
泡剤クロロフルオロカーボンを使用せず、また毒性、引
火性などの問題のある他の低沸点発泡剤等の使用を大幅
に削減し或いは使用しなくても、良好な高密度スキン層
及び表面平滑性を有し、脱型時に変形せず、かつ伸び等
の物理的性質に優れたポリウレタンフォームを高い生産
性で製造することができる。
よれば、従来使用されていた地球環境に悪影響のある発
泡剤クロロフルオロカーボンを使用せず、また毒性、引
火性などの問題のある他の低沸点発泡剤等の使用を大幅
に削減し或いは使用しなくても、良好な高密度スキン層
及び表面平滑性を有し、脱型時に変形せず、かつ伸び等
の物理的性質に優れたポリウレタンフォームを高い生産
性で製造することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもので
はない。なお実施例に於いて、すべての部及び%は特に
ことわりの無い限り重量によるものである。 1.MDI及び/又はカルボジイミド変性MDIの一部
をウレタン変性したポリイソシアネート(A)の調製 温度計、攪拌機、窒素シール管を備えた2リットル容ガ
ラス製3つ口フラスコに、所定量のMDI及び/又はカ
ルボジイミド変性MDIとポリオールとを表1の割合で
仕込み、フラスコ中の空気を窒素で置換し攪拌しながら
75℃にて3時間加熱した。得られたポリイソシアネー
ト(A)のイソシアネート基含有量を表1に示す。な
お、表1中の原料の略号と化合物名との関係は、次の通
りである。 ミリオネートMT :MDI ミリオネートMTL:カルボジイミド変性MDI ポリオールal:ジプロピレングリコール(分子量13
4) ポリオールa2:ポリプロピレングリコール(分子量2
000) ポリオールa3:グリセリンにプロピレンオキシド及び
エチレンオキシドを付加したポリエーテルポリオール
(分子量5000)
明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもので
はない。なお実施例に於いて、すべての部及び%は特に
ことわりの無い限り重量によるものである。 1.MDI及び/又はカルボジイミド変性MDIの一部
をウレタン変性したポリイソシアネート(A)の調製 温度計、攪拌機、窒素シール管を備えた2リットル容ガ
ラス製3つ口フラスコに、所定量のMDI及び/又はカ
ルボジイミド変性MDIとポリオールとを表1の割合で
仕込み、フラスコ中の空気を窒素で置換し攪拌しながら
75℃にて3時間加熱した。得られたポリイソシアネー
ト(A)のイソシアネート基含有量を表1に示す。な
お、表1中の原料の略号と化合物名との関係は、次の通
りである。 ミリオネートMT :MDI ミリオネートMTL:カルボジイミド変性MDI ポリオールal:ジプロピレングリコール(分子量13
4) ポリオールa2:ポリプロピレングリコール(分子量2
000) ポリオールa3:グリセリンにプロピレンオキシド及び
エチレンオキシドを付加したポリエーテルポリオール
(分子量5000)
【表1】 2.ポリメリックMDIの一部をウレタン変性したポリ
イソシアネート(B)の調製 1と同様にしてポリメリックMDIとポリオールとを表
2の割合で仕込み、ポリイソシアネート(B)を得た。
得られたポリイソシアネート(B)のイソシアネート基
含有量を表2に示す。なお、表2中の原料の略号と化合
物名との関係は、次の通りである。 ポリオールbl:テトラキス(ヒドロキシメチル)メタ
ンにプロピレンオキシドを付加したポリエーテルポリオ
ール(OH価=400mgKOH/g ) ポリオールb2:ソルビトールにプロピレンオキシドを
付加したポリエーテルポリオール(OH価=560mgKO
H/g ) ポリオールb3:蔗糖にプロピレンオキシドを付加した
ポリエーテルポリオール(OH価=450mgKOH/g )
イソシアネート(B)の調製 1と同様にしてポリメリックMDIとポリオールとを表
2の割合で仕込み、ポリイソシアネート(B)を得た。
得られたポリイソシアネート(B)のイソシアネート基
含有量を表2に示す。なお、表2中の原料の略号と化合
物名との関係は、次の通りである。 ポリオールbl:テトラキス(ヒドロキシメチル)メタ
ンにプロピレンオキシドを付加したポリエーテルポリオ
ール(OH価=400mgKOH/g ) ポリオールb2:ソルビトールにプロピレンオキシドを
付加したポリエーテルポリオール(OH価=560mgKO
H/g ) ポリオールb3:蔗糖にプロピレンオキシドを付加した
ポリエーテルポリオール(OH価=450mgKOH/g )
【表2】 3.ポリイソシアネート化合物の調製 上述の1及び2で得られたポリイソシアネート(A)、
(B)、さらにポリメリックMDI(ミリオネートMR
−200)から、実施例及び比較例におけるポリイソシ
アネート化合物を得た。これらの混合割合を表3に示
す。
(B)、さらにポリメリックMDI(ミリオネートMR
−200)から、実施例及び比較例におけるポリイソシ
アネート化合物を得た。これらの混合割合を表3に示
す。
【表3】
【0015】実施例1〜6、比較例1、2 OH価28mgKOH/g のポリエーテルトリオール100
部、OH価1808mgKOH/g のエチレングリコール5
部、水0.6部、触媒(東ソー(株)製TEDA−L3
3)1.2部からなるプレミックスと表4に示したポリ
イソシアネート化合物とを25℃に加温し、それぞれN
COインデックス105の割合で混合した物をオープン
モールドに注いで自由発泡させると同時に、50℃に加
温した10×300×300mmのモールドに注入し、
ポリウレタンフォーム成形物を得た。自由発泡時の発泡
速度とポリウレタンフォーム成形物の物性値を表4に示
す。
部、OH価1808mgKOH/g のエチレングリコール5
部、水0.6部、触媒(東ソー(株)製TEDA−L3
3)1.2部からなるプレミックスと表4に示したポリ
イソシアネート化合物とを25℃に加温し、それぞれN
COインデックス105の割合で混合した物をオープン
モールドに注いで自由発泡させると同時に、50℃に加
温した10×300×300mmのモールドに注入し、
ポリウレタンフォーム成形物を得た。自由発泡時の発泡
速度とポリウレタンフォーム成形物の物性値を表4に示
す。
【表4】
【0016】実施例7〜9、比較例3 OH価28mgKOH/g のポリオキシプロピレンオキシエチ
レングリコール100部、OH価1058mgKOH/g のジ
エチレングリコール9部、水0.6部、触媒(東ソー
(株)製TEDA−L33)1.2部からなるプレミッ
クスと表5に示したポリイソシアネート化合物とを25
℃に加温し、それぞれNCOインデックス105の割合
で混合した物をオープンモールドに注いで自由発泡させ
ると同時に、50℃に加温した10×300×300m
mのモールドに注入し、ポリウレタンフォーム成形物を
得た。自由発泡時の発泡速度とポリウレタンフォーム成
形物の物性値を表5に示す。
レングリコール100部、OH価1058mgKOH/g のジ
エチレングリコール9部、水0.6部、触媒(東ソー
(株)製TEDA−L33)1.2部からなるプレミッ
クスと表5に示したポリイソシアネート化合物とを25
℃に加温し、それぞれNCOインデックス105の割合
で混合した物をオープンモールドに注いで自由発泡させ
ると同時に、50℃に加温した10×300×300m
mのモールドに注入し、ポリウレタンフォーム成形物を
得た。自由発泡時の発泡速度とポリウレタンフォーム成
形物の物性値を表5に示す。
【表5】 実施例10〜12、比較例4 OH価34mgKOH/g のポリエーテルトリオール100
部、水0.6部、触媒(東ソー(株)製TEDA−L3
3)1.2部からなるプレミックスと表6に示したポリ
イソシアネート化合物から実施例1と同様にしてポリウ
レタンフォーム成形物を得た。自由発泡時の発泡速度と
ポリウレタンフォーム成形物の物性値を表6に示す。
部、水0.6部、触媒(東ソー(株)製TEDA−L3
3)1.2部からなるプレミックスと表6に示したポリ
イソシアネート化合物から実施例1と同様にしてポリウ
レタンフォーム成形物を得た。自由発泡時の発泡速度と
ポリウレタンフォーム成形物の物性値を表6に示す。
【表6】 〈性能試験〉ポリウレタンフォーム成形物のスキン性及
び表面平滑性は、目視により判断した。 スキン性:スキン部分が高密度となり0.5mm以上の
厚さを持つときは○、それ以外のときは×。 表面平滑性:表面に直径0.1mm以上のボイドが存在
しないときは○、存在するときは×。
び表面平滑性は、目視により判断した。 スキン性:スキン部分が高密度となり0.5mm以上の
厚さを持つときは○、それ以外のときは×。 表面平滑性:表面に直径0.1mm以上のボイドが存在
しないときは○、存在するときは×。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−186551(JP,A) 特開 平5−59146(JP,A) 特開 平2−105815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87
Claims (1)
- 【請求項1】 有機活性水素化合物、ポリイソシアネー
ト化合物、発泡剤、触媒、及び所望により整泡剤からポ
リウレタンフォームを製造する方法において、 前記有機活性水素化合物が、平均官能基数2〜4かつ水
酸基価14〜80mgKOH/g の高分子ポリオール、あるい
はこの高分子ポリオールと平均官能基数2〜4かつ水酸
基価500〜2000mgKOH/g の低分子活性水素化合物
との混合物であり、 前記ポリイソシアネート化合物が、ジフェニルメタンジ
イソシアネート及び/又はカルボジイミド変性ジフェニ
ルメタンジイソシアネートの一部をウレタン変性したポ
リイソシアネート(A)と、ポリメチレンポリフェニレ
ンポリイソシアネートの一部をウレタン変性したポリイ
ソシアネート(B)との混合物であること、を特徴とす
る前記方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08696593A JP3203868B2 (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08696593A JP3203868B2 (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271644A JPH06271644A (ja) | 1994-09-27 |
JP3203868B2 true JP3203868B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=13901592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08696593A Expired - Fee Related JP3203868B2 (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203868B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2652339B2 (ja) * | 1994-02-18 | 1997-09-10 | 三洋化成工業株式会社 | ポリウレタンフォームの製法 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP08696593A patent/JP3203868B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06271644A (ja) | 1994-09-27 |
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