JP3203099U - 頭飾具 - Google Patents

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Abstract

【課題】外れることなく後頭部に装着させることができるティアラ等の頭飾具を提供する。【解決手段】頭飾具10は、後頭部に沿った形状を有し、後頭部を挟みこむ方向に付勢するカチューシャ部12と、カチューシャ部12の外周に沿って設けられる装飾部14と、カチューシャ部12又は装飾部14の少なくともいずれか一方に取り付けられ、後頭部の髪に係合するコーム部16と、を備えることを特徴とする。また、コーム部16は、カチューシャ部12の両端部近傍において、カチューシャ部12の延伸方向に交わる方向に突出する2つの櫛歯部材で構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、頭飾具に関する。
従来、複数の宝石類が配置されたティアラ等の頭飾具は、頭の天辺部分に載置することを前提として製造されている。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、貴金属類または宝石類からなるブローチ、ペンダント、イヤリング、ピアス、指輪、ロケット、ネックレス、ブレスレット、カフスボタン、ネクタイピン等として独立して使用し得る装身具を貴金属類のフレームに着脱可能に取付けるティアラ等の王冠類が開示されている。
特開平09−308512号公報
上記のように、従来のティアラ等の頭飾具は、頭の天辺部分に載置されるものであり、結婚式の花嫁が装着する場合には違和感はないが、一般的なパーティー等で付ける場合は照れ臭いと感じる人が多い。一方、後頭部の髪の結び目に留め具として用いるバレッタ等は可愛らしいものも存在するが、後頭部の面積に占める結び目の割合が小さいため、ティアラに比べると華やかさに欠けることが多い。
本考案の目的は、後頭部に装着することを可能とするティアラ等の頭飾具を提供することである。
本考案に係る頭飾具は、後頭部に沿った形状を有し、前記後頭部を挟みこむ方向に付勢するカチューシャ部と、前記カチューシャ部の外周に沿って設けられる装飾部と、前記カチューシャ部又は前記装飾部の少なくともいずれか一方に取り付けられ、前記後頭部の髪に係合するコーム部と、を備えることを特徴とする。
また、本考案に係る頭飾具において、前記カチューシャ部は、略C字形状を有しており、前記コーム部は、前記カチューシャ部の両端部近傍において、前記カチューシャ部の延伸方向に交わる方向に突出する2つの櫛歯部材で構成されていることが好ましい。
本考案によれば、カチューシャ部によって後頭部を挟みつつ、コーム部によって後頭部の髪に係合することができる。これにより、後頭部にしっかりと装着することができる。
本考案に係る実施形態において、頭飾具を示す正面図である。 本考案に係る実施形態において、頭飾具を示す斜視図である。 本考案に係る実施形態において、頭飾具を装着した様子を示す図である。
以下に、本考案に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。 以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、頭飾具10の正面図である。図2は、頭飾具10の斜視図である。頭飾具10は、カチューシャ部12と、装飾部14と、コーム部16と、固定部19とを備える。頭飾具10は、女性などの後頭部に装着するティアラとして用いられる。
カチューシャ部12は、成人女性等の後頭部に沿った形状を有し、後頭部を挟みこむ方向に付勢する。カチューシャ部12は、適度な強度を有する鉄のばね材又はステンレスのばね材を用いて構成することが好ましく、そのばね材の周囲を白色などの布テープで巻回していることがより好ましい。
カチューシャ部12の幅は、2mm〜5mm程度であることが好適である。カチューシャ部12の形状は、略C字の環状形状を有し、その長さは、35cm〜55cmm程度の範囲が好ましい。
装飾部14は、複数の球状の宝石類がステンレスワイヤーを用いて連結されてカチューシャ部12の外周に沿って設けられる本体部17と、複数の球状の宝石類がステンレスワイヤーを用いて連結された複数のパーツが本体部17から上方に向かってレース状に突出して形成されるレース部18とを備える。宝石類として、例えば、クリスタルガラス(スワロフスキー)、アクリルストーン、チェコビーズ等を用いることが好ましい。
ここで、ステンレスワイヤーは、ステンレス製の針金で構成され、その断面の直径は、0.52mm〜0.77mmの範囲で用いると曲げ加工がしやすく、かつ、加工された形状を保持することに適している。なお、ここでは、連結する部材として、ステンレスワイヤーを用いて説明したが、もちろん、その他の部材で連結してもよく、例えば、手芸用テグス1号〜5号程度のものを用いることが好ましい。
レース部18の中央部には、頭飾具10において最も目立つ装飾が施されており、例えば、ダイヤモンド加工が施された宝石を取り付けることが好ましい。装飾部14に用いられる宝石類や形状は、図1に示されるものに限定されず、様々な宝石類を用いたり、色々な形状にすることが可能である。
固定部19は、カチューシャ部12と装飾部14との双方に略全域にわたって巻回して取り付けられ、カチューシャ部12と装飾部14とを固定する部材で構成され、例えば、テグスワイヤーを用いることができるが、ワイヤー以外部材、例示すれば接着剤を用いて固定してもよい。
コーム部16は、後頭部の髪に係合する。コーム部16は、カチューシャ部12の両端部近傍において、カチューシャ部12の延伸方向に交わる方向に突出する2つの櫛歯部材で構成される。
コーム部16は、複数のステンレスワイヤー等が逆三角形状に折り曲げ加工されて形成されており、装飾部14のレース部18の突出方向と反対方向に突出する。コーム部16において、1つの櫛歯部材の歯の数は、例えば、頭飾具10を装着する際のデザイン性を考慮した場合に5〜10個程度に設定しておくのが好ましい。
なお、コーム部16は、ここでは、分離された2つの櫛歯部材であるものとして説明したが、カチューシャ部12と装飾部14に沿って略全域に設けられた1つの櫛歯形状としてもよい。
続いて、上記構成の頭飾具10の作用について説明する。図3は、頭飾具10を後頭部に装着した様子を示す図である。一般的に、従来のティアラのように頭の天辺部分に載置する場合は、重力方向下方に頭が位置しており、頭によってティアラの底面が支えられるため、重力によって下方に落ちてしまうことは無いが、これを後頭部に装着する場合は、頭の天辺部分にティアラをしっかりと支える部分がないため、重力によって外れてしまう可能性がある。
しかしながら、頭飾具10によれば、後頭部に装着する場合に、カチューシャ部12によって、後頭部を挟みこみつつ、コーム部16によって後頭部の髪に係合するため、しっかりと頭飾具10を装着することができるという利点がある。
また、頭飾具10は、従来のティアラのように頭の天辺部分に載せるものではないため、結婚式の花嫁以外の女性であっても手軽に利用することができ、従来のバレッタのような飾りよりも後頭部に占める占有率が高く豪華に見えるというデザイン的な効果もある。
10 頭飾具、12 カチューシャ部、14 装飾部、16 コーム部、17 本体部、18 レース部、19 固定部。

Claims (2)

  1. 後頭部に沿った形状を有し、前記後頭部を挟みこむ方向に付勢するカチューシャ部と、
    前記カチューシャ部の外周に沿って設けられる装飾部と、
    前記カチューシャ部又は前記装飾部の少なくともいずれか一方に取り付けられ、前記後頭部の髪に係合するコーム部と、
    を備えることを特徴とする頭飾具。
  2. 請求項1に記載の頭飾具において、
    前記カチューシャ部は、略C字形状を有しており、
    前記コーム部は、前記カチューシャ部の両端部近傍において、前記カチューシャ部の延伸方向に交わる方向に突出する2つの櫛歯部材で構成されていることを特徴とする頭飾具。

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