JP3137955U - 宝石の取付構造 - Google Patents

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株式会社 工房グリ−ム
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Abstract

【課題】この考案は複数の宝石を備える装身具において、小さい副宝石にかかる爪留め用の爪が目立ち、装身具の美観を損ねるという問題点がなく、また上部の宝石と下部の宝石とが直接接触しないために宝石を傷つけたり、宝石の取り付けに熟練を要するという問題点を解消した宝石の取付構造を提供することを目的としている。
【解決手段】装身具本体に第1の取付手段を備えた台座を形成し、この台座に比較的大き目の複数個の宝石を前記第1の取付手段で取り付けるとともに、
前記比較的大き目の宝石の両端側において、前記台座に係止した前記宝石よりも小さい副宝石を、前記宝石のガードルよりも低い位置において第2の取付手段で取り付け、
かつ副宝石の第2の取付手段が前記比較的大き目の宝石でかくれるようにしたことを特徴とする宝石の取付構造。
【選択図】図2

Description

この考案は複数個の宝石を備えた装身具に係り、より詳しくは、装身具本体に複数個の主宝石と、この主宝石の両側又は主宝石間により小さい副宝石を係止した宝石の取付構造に関するものである。
従来から、指輪やペンダント等の装身具にダイヤ等の宝石を取り付ける場合には、1個の大き目の宝石を爪留めや彫り止め、伏せ込み等の手段で指輪やブレスレット、ブローチ、ネックレス、ペンダント等の装身具本体に取り付けることが一般的であった。
しかし、近年になり、複数個の宝石を連続して備えた装身具が種々提供されており、特に3個の宝石を備えたトリロジーと称する装身具やそれ以上の数の宝石を組み合わせた装身具がマーケットに提供されている。
ところで、複数個の宝石を連続して備えた装身具における宝石の取付構造としては、実用新案登録第3107031号公報(特許文献1参照)や米国特許第5377506号明細書(特許文献2参照)に記載された考案が知られている。
特許文献1に記載の考案においては、大小それぞれの宝石は個々に4つの爪で爪留めされている。
特許文献2に記載の考案においては、それぞれの宝石は段差を有するように装身具本体に保持されており、上部の宝石のパビリオンが下部の宝石のクラウンに接触して押さえ込むよう配置されている。上部の宝石はもちろん爪留め等の手段で装身具本体に取り付けられている。
実用新案登録第3107031号公報 米国特許第5377506号明細書
ところで、特許文献1に記載の考案における宝石の爪留め構造においては、小さい副宝石も爪留めによる取付手段によって保持されている。
したがって、小さい副宝石にかかる爪留め用の爪が目立ってしまって装身具の美観を損ねるという問題点があった。
特許文献2に記載の考案における宝石の取付構造においては、上述のように上部の宝石のパビリオンが下部の宝石のクラウンに接触して押さえ込むよう配置されている。上部の宝石と下部の宝石とが直接接触するために宝石を傷つけやすく、また宝石の取り付けに熟練を要するという問題点があった。
また、この従来例においては石サイズの厳正なセレクトが必要で、かなりのロスが出てしまうというデメリットがあった。
そこで、この考案は複数の宝石を備える装身具において、小さい副宝石にかかる爪留め用の爪が目立ち、装身具の美観を損ねるという問題点がなく、また上部の宝石と下部の宝石とが直接接触しないために宝石を傷つけたり、宝石の取り付けに熟練を要するという問題点を解消した宝石の取付構造を提供することを目的としている。
この考案の宝石の取付構造は、装身具本体に第1の取付手段を備えた台座を形成し、この台座に比較的大き目の複数個の宝石を前記第1の取付手段で取り付けるとともに、
前記比較的大き目の宝石の両端側において、前記台座に係止した前記宝石よりも小さい副宝石を、前記宝石のガードルよりも低い位置において第2の取付手段で取り付け、
かつ副宝石の第2の取付手段が前記比較的大き目の宝石でかくれるようにしたことを特徴とするものである。
また、この考案の宝石の取付構造は、装身具本体の台座に設けた前記第1および第2の取付手段が、爪留めであることをも特徴とするものである。
さらに、この考案の宝石の取付構造は、装身具本体の台座に設けた前記第2の取付手段が、台座に形成した凹所に内蔵されていることをも特徴とするものである。
この考案の宝石の取付構造によれば、下記のような作用効果を奏することができる。
1)小さいサイズの副宝石を取り付ける爪が見えないためデザイン性に斬新さを発揮させることができ、他社商品との差別化を図ることができる。
2)従来の爪無しタイプの宝石の取付構造においては、石サイズの厳正なセレクトが必要で、かなりのロスが出てしまうというデメリットがあったが、この考案の宝石の取付構造によればそれほど厳正に石サイズをセレクトする必要が無く、設定された石サイズの範囲内でのバラツキは充分に対応でき、したがってロスが少ない。
3)爪が見えなくとも実際には隠れた部分に爪があるため、普通に爪留めを行なっている場合と同様であるため、石落ちの心配が少ない上、石留め作業も難易度の高い技術は不要で、生産効率も高く、コスト的にも通常の製品と同レベルに抑えることができる。
以下、この考案の宝石の取付構造の実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
図1はこの考案の宝石の取付構造の1実施例を示す平面図、図2はその側面図、また図3はこの考案の宝石の取付構造を指輪に適用した場合を示す平面図、図4はその側面図、図5(a)ないし(c)は台座に形成する凹所の例を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、この考案の宝石の取付構造においては、装身具本体に第1の取付手段を備えた筒状の台座11を形成し、この台座11に比較的大き目の複数個の宝石12を前記第1の取付手段で取り付けたものである。
そして、前記比較的大き目の宝石12の両端側において、前記台座11に係止した前記宝石12よりも小さい副宝石21を、前記宝石12のガードル13よりも低い位置において第2の取付手段で取り付けている。
すなわち、比較的大き目の宝石12とそれよりも小さい副宝石21とを交互に配置し、かつ副宝石21の上部に比較的大き目の宝石12がかぶさるように配置されている。したがって、副宝石21は比較的大き目の宝石12と重なる位置においては当該部分が隠されており、しかも副宝石21の隠し爪22からなる第2の取付手段は前記比較的大き目の宝石12でかくされるようになっているのである。
この実施例においては、前記筒状の台座11の上部に凹所23を形成し、この凹所23部分に隠し爪22が配置されているのである。
また、この考案の宝石の取付構造は、装身具本体の台座11に設けた前記取付手段としては、爪留めが採用されている。すなわち、台座11上には所定の間隔で複数の爪14からなる第1の取付手段が立設してあり、これを前記宝石12のクラウン15上に倒すことによって宝石12を台座11に強固に保持しているのである。
その際、台座11上の爪14は、宝石12および副宝石21の長さ方向に直角の位置に一対配置されており、また隠し爪22は宝石12および副宝石21の長さ方向の中心線に沿って配置されている。
この考案の宝石の取付構造の他の実施例について図面を参照して説明すると、図3および図4はこの考案の宝石の取付構造を指輪に適用した実施例を示すものであり、指輪本体31の外周上には比較的大き目の宝石12とそれよりも小さい副宝石21とが交互に配置され、かつ副宝石21の上部に比較的大き目の宝石12がかぶさるように配置されている。したがって、副宝石21は比較的大き目の宝石12と重なる位置においては当該部分が隠されており、しかも副宝石21の隠し爪22からなる第2の取付手段は前記比較的大き目の宝石12でかくされるようになっているのである。
この実施例においても、装身具本体の台座11に設けた前記取付手段としては、爪留めが採用されている。すなわち、台座11上には所定の間隔で複数の爪14からなる第1の取付手段が立設してあり、これを前記宝石12のクラウン15上に倒すことによって宝石12を台座11に強固に保持しているのである。
その際、台座11上の爪14からなる第1の取付手段は、宝石12および副宝石21の長さ方向に直角の位置に一対配置されており、また隠し爪22からなる第2の取付手段は宝石12および副宝石21の長さ方向の中心線に沿って配置されている。
この実施例においては、前記筒状の台座11の上縁部分に隠し爪22が配置されているのである。
図5(a)ないし(c)は台座11に形成する凹所23の例を示すものである。
まず(a)の例では、台座11の上端を切欠いて凹所23−1を形成し、該凹所23−1に隠し爪22からなる第2の取付手段を配置している。
(b)の例では、台座11の上部の所定位置をくり抜いた凹所23−2とし、該凹所23−2に隠し爪22からなる第2の取付手段を配置している。
(c)の例では、台座11の上端の外側部分を切欠いて凹所23−3を形成し、該凹所23−3に隠し爪22からなる第2の取付手段を配置している。
いずれの凹所23も副宝石21の隠し爪22からなる第2の取付手段を外部から見えなく、あるいは見えにくくして装飾性を阻害しないようにするものであり、かつ副宝石21を台座11に確実に保持することができ、石落ちの心配がない。
もちろん、上記機能を達成できるものであれば、凹所23の形状や構造は上記のものに限られるものではない。
ここで、前記複数の宝石について説明すると、比較的大き目のダイヤモンドである宝石12と、より小さ目のダイヤモンドである副宝石21とを交互に配置してある。
宝石はさらに大きさを変えて組み付けることができ、その場合の爪14,22の使い方も上記と同様にすることができる。
なお、上記実施例では、5個あるいは9個の宝石を用いた場合について説明したが、宝石の個数は必ずしも上記に限定されるものではなく、また偶数であってもよい。
また、宝石の種類はダイヤモンドに限定されるものではなくその他の宝石を用いてもよい。さらに、宝石の形状は特に限定されず、いずれの形状の宝石でもよい。さらにまた、この考案の宝石の取付構造を適用する装身具としては必ずしも指輪に適用する必要はなく、その他、ブレスレット、ブローチやチェーン等につり下げることが可能なネックレスやペンダント等に使用する枠体であってもよい。
この考案は、複数個の宝石を備えた装身具において、宝石の他により小さい副宝石を配置した、複数個の宝石を備えた装身具の全般に適用可能である。
この考案の宝石の取付構造の1実施例を示す平面図である。 その側面図である。 この考案の宝石の取付構造を指輪に適用した場合を示す平面図である。 その側面図である。 (a)ないし(c)は台座に形成する凹所の例を示す斜視図である。
符号の説明
11 台座
12 宝石
13 ガードル
14 爪
15 クラウン
21 副宝石
22 隠し爪
23,23−1,23−2,23−3 凹所

Claims (3)

  1. 装身具本体に第1の取付手段を備えた台座を形成し、この台座に比較的大き目の複数個の宝石を前記第1の取付手段で取り付けるとともに、
    前記比較的大き目の宝石の両端側において、前記台座に係止した前記宝石よりも小さい副宝石を、前記宝石のガードルよりも低い位置において第2の取付手段で取り付け、
    かつ副宝石の第2の取付手段が前記比較的大き目の宝石でかくれるようにしたことを特徴とする宝石の取付構造。
  2. 装身具本体の台座に設けた前記第1および第2の取付手段が、爪留めであることを特徴とする請求項1に記載の宝石の取付構造。
  3. 装身具本体の台座に設けた前記第2の取付手段が、台座に形成した凹所に内蔵されていることを特徴とする請求項1または2に記載の宝石の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101496736B1 (ko) * 2014-01-04 2015-03-04 문종현 원형 형태의 스톤 고정방법 및 그 방법을 통해 생산된 장신구

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