JPH068730Y2 - 装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造 - Google Patents

装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造

Info

Publication number
JPH068730Y2
JPH068730Y2 JP1987092391U JP9239187U JPH068730Y2 JP H068730 Y2 JPH068730 Y2 JP H068730Y2 JP 1987092391 U JP1987092391 U JP 1987092391U JP 9239187 U JP9239187 U JP 9239187U JP H068730 Y2 JPH068730 Y2 JP H068730Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
facet
cut
girdle
curette
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987092391U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63199610U (ja
Inventor
伸二 野田
Original Assignee
株式会社入倉貴金属工芸
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社入倉貴金属工芸 filed Critical 株式会社入倉貴金属工芸
Priority to JP1987092391U priority Critical patent/JPH068730Y2/ja
Publication of JPS63199610U publication Critical patent/JPS63199610U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH068730Y2 publication Critical patent/JPH068730Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はペンダント、指輪、イアリング等に使用され
るファセットカット宝石(貴石、半貴石を含む)を、装
身具本体に取り付けるための取り付け構造に関するもの
である。なお、第9図に示すように、ファセットカット
宝石は一般的に、大径部分の周縁をガードルと称し、ま
た、該ガードルの上側斜面(第9図上)をクラウン、該
ガードルの下側斜面(第9図上)をパビリオン、該パビ
リオンの先端をキューレットとそれぞれ称するが、本明
細書ではこれらの名称をそのまま用いてファセットカッ
ト宝石に係る説明をすることとする。
従来の技術 従来の装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造に
は、第5図及び第6図に示したように、キューレットか
らパビリオンの下部約三分の一を覆う石座14に、ガー
ドルにその先端を伸ばした立てヅメ4と7、5と8、6
と9を固定し、これらによって互いに相対するガードル
の所定位置を挟むという第1の従来例がある。また、第
7図及び第8図に示したように、パビリオン全体をほぼ
覆う石座15に固定したツメ10と12、11と13の
先端によって互いに相対するガードル及びその付近を両
方から挟むという第2の従来例がある。
考案が解決しようとする課題 従来の前記各取り付け構造にあっては、ファセットカッ
ト宝石のパビリオンが、第1の従来例にあっては石座1
4や多数の立てヅメ4、5、6、7、8、9、また第2
の従来例にあっては石座15やツメ10、11、12、
13によりそれぞれ覆われて、見えなかったりパビリオ
ンに入る外部からの入射光線が遮られて輝きが減るとい
った欠点があった。
本考案は以上の欠点を解消することを課題とし、該課題
を解決した装身具用ファセットカット宝石の取り付け構
造を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、例えば、装身具用ファセッ
トカット宝石たるファセットカットダイヤモンドを取り
付ける装身具本体たるペンダントヘッド1は、ガードル
近傍に当接する凹面を内側に形成し、かつ前記ファセッ
トカット宝石を正面(正面図に示された面)から見て二
分する一方側、すなわち前記ファセットカット宝石を側
面から二点で挟持した場合に、この二点を通る垂直面で
二分される一方側にのみ設けた、好ましくは一つのツメ
部2と、キューレット近傍に当接する内面を形成した保
持部3とを設けてある。
なお、前記ファセットカットダイヤモンドは、ガードル
とクラウンのなす角度が、ガードルとパビリオンのなす
角度より小さいものを用いる。この条件に合致しないフ
ァセットカットダイヤモンドは、ガードルとキューレッ
トがツメ部2内側と穴から各抜けて、ペンダントヘッド
1より脱落してしまう。
作用 ツメ部2の内側にガードルを、また、保持部3の穴にキ
ューレットを嵌めてファセットカットダイヤモンドをペ
ンダントヘッド1に取り付ける。この取り付け状態にあ
っては、ツメ部2の内側がガードル近傍に、また、保持
部3の穴の内面がキューレット近傍に当接し、上下方向
と横方向からの挟持力が作用している。従って、ファセ
ットカットダイヤモンドはペンダントヘッド1から引き
離す力や捩じる力を受けてもペンダントヘッド1に対し
て変位せず完全に固定されて脱落しない。加えて、パビ
リオンを大きく露出しうるので、ほぼ宝石全体に入射光
線が入り、宝石の輝きを一層向上させる。
実施例 以下に、本考案をペンダントに適用した好適な一実施例
を添付図面の第1図及び第2図に基づいて詳細に説明す
る。
ファセットカット宝石たるラウンドブリリアンカットの
ファセットカットダイヤモンドを取り付ける装身具本体
たるペンダントヘッド1は、ファセットカットダイヤモ
ンドのガードル近傍に当接する凹面を内側に形成したツ
メ部2と、キューレット近傍に内面が当接するほぼ円錐
状の穴を形成した保持部3とを所定間隔をおいて設けて
ある。また、前記ツメ部2の内側と保持部3の穴間には
パビリオンに当接する当接面が形成されている。
なお、前記ファセットカットダイヤモンドは、ガードル
とクラウンのなす角度が、ガードルとパビリオンのなす
角度より小さいものを用いる。この条件に合致しないフ
ァセットカットダイヤモンドは、ガードルとキューレッ
トがツメ2の内側と保持部3の穴から各抜けて、ペンダ
ントヘッド1より脱落してしまう。
このように構成されたペンダントヘッド1に前記ファセ
ットカットダイヤモンドを取り付けるには、ツメ部2の
内側にガードルを、また、保持部3の穴にキューレット
を嵌合する。そしてこのようにして取り付けられたファ
セットカットダイヤモンドは、そのガードル近傍のクラ
ウンと、キューレットに対する利き部(図示せず)によ
りツメ部2と保持部3で上下方向及び横方向から挟持さ
れる。すなわち、ツメ部2の内側がガードル近傍に、ま
た、保持部3の穴がキューレット近傍に当接することに
より、上下方向から挟持力を作用させるのみならず、ツ
メ部2の内側と穴のこれとは反対側に位置する内側とで
横方向からも挟持力を作用させる。従って、ペンダント
ヘッド1から引き離す力や捩じる力を受けた際、ガード
ル近傍とキューレット近傍が前記ツメ2内側の凹面と穴
の内面に当接して、ペンダントヘッド1に対して変位し
ないから脱落しない。さらに、ツメ部2の内側と保持部
3の穴間の当接面がパビリオンにほぼ当接しているの
で、前述の挟持作用はより確実なものとなる。
次に、前記実施例の変形例を添付図面の第3図及び第4
図に基づいて説明する。なお、図面の各部の符号は前記
実施例と同様のものを用いる。また、この変形例は、前
記実施例と比較して、ツメ部2の構成が異なるだけで他
の部分の構成は同様であるので、該ツメ部2のみの説明
をする。
この変形例のツメ部2には、ガードル近傍のクラウンに
対する二つの利き部B,Cを設けてあり、この二つの利
き部B,Cとキューレットに対する利き部Aにてファセ
ットカットダイヤモンドを上下方向及び横方向から挟持
するようになっている。このツメ部2を用いると、クラ
ウンに対する利き部が前記実施例の場合は一つであるの
に対し二つになるので、挟持状態がより安定していると
いう利点がある。なお、ファセットカットダイヤモンド
が、ペンダントヘッド1から引き離す力や捩じる力を受
けた際、ツメ部2内側の凹面と保持部3の穴の内面に当
接してペンダントヘッド1に対して変位しないという点
は、前記実施例と同様である。また、前記ファセットカ
ットダイヤモンドにあっては、ガードルとクラウンのな
す角度が、ガードルとパビリオンのなす角度より小さい
ものを用いなければならないという点も前記実施例の場
合と同様である。
なお、本考案は前記実施例及び前記変形例に限定される
ものではなく、取り付け対象となるファセットカット宝
石はダイヤモンドではなく、他の貴石や半貴石を用いて
もよい。また、ツメ部2の内側と保持部3の穴間を結ぶ
当接面は特に設けなくてもよい。さらに保持部3の穴
は、キューレットを支持するほか、これが突出する穴で
あってもよい。
考案の効果 この考案の装身具用宝石の取り付け構造は、ツメ部をフ
ァセットカット宝石を正面から見て二分する一方側、す
なわちファセットカット宝石を側面から二点で挟持した
場合に、この二点を通る垂直面で二分される一方側にの
み設けて、正面から見るとツメ部が宝石の半分側にしか
ない状態にすることができるので、ファセットカット宝
石はツメ部に覆われる部分が少なく、ほぼ宝石全体を見
ることが可能でファセットカット宝石そのものの美しさ
を鑑賞でき、かつ、意匠的にも優れたものにすることが
できる。また、パビリオンを大きく露出しうるので、こ
こから多くの入射光線がファセットカット宝石内部に入
り、その輝きを一層向上させファセットカット宝石の付
加価値を顕著に高めることができる。さらに、取り付け
状態にあっては、ツメ部の内側がガードル近傍に、ま
た、穴の内面がキューレット近傍にそれぞれ当接してい
るから、上下方向のみならず横方向からの挟持力も作用
し、ファセットカット宝石は装身具本体から引き離す力
や捩じる力を受けても装身具本体に対して変位しないか
ら脱落しないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の取り付け構造を示す正面図、第2図は
同側面図、第3図は変形例の正面図、第4図は同説明
図、第5図は第1の従来例の取り付け構造を示す正面
図、第6図は同側面図、第7図は第2の従来例の取り付
け構造を示す正面図、第8図は同側面図、第9図は代表
的なファセットカットダイヤモンドの各部名称の説明
図。 1……ペンダントヘッド、2……ツメ部3……保持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装身具本体に、ファセットカット宝石のガ
    ードル近傍に当接する凹面を内側に形成し、かつ前記フ
    ァセットカット宝石を正面から見て二分する一方側にの
    み設けたツメ部と、キューレット近傍に当接する内面を
    もつ穴を形成した保持部とを設けた装身具用ファセット
    カット宝石の取り付け構造。
JP1987092391U 1987-06-15 1987-06-15 装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造 Expired - Lifetime JPH068730Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987092391U JPH068730Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15 装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987092391U JPH068730Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15 装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63199610U JPS63199610U (ja) 1988-12-22
JPH068730Y2 true JPH068730Y2 (ja) 1994-03-09

Family

ID=30954056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987092391U Expired - Lifetime JPH068730Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15 装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068730Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125728A (ja) * 2000-10-24 2002-05-08 Irikura Kikinzoku Kogei:Kk 宝石保持具
JP2009005938A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Gem Network:Kk 宝石用台座およびこの台座を使用した装身具用ペンダントの製造方法
JP7121434B1 (ja) * 2022-01-17 2022-08-18 株式会社トップジュエリー 装身具
JP7129680B1 (ja) * 2022-01-17 2022-09-02 株式会社トップジュエリー 装身具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6070310U (ja) * 1983-10-22 1985-05-18 倉島 秀雄 装身具に於ける宝石固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63199610U (ja) 1988-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0731695Y2 (ja) 装身具
US5992177A (en) Gem stone mount
US7546749B1 (en) Jewelry article utilizing a linear stone setting
US5218839A (en) Jewelry setting
US4936115A (en) Gem setting
JP3738279B2 (ja) 装身具用ペンダント
KR20050004811A (ko) 장신구
US5765398A (en) Method and apparatus for assembling stones in jewelry
US20070006615A1 (en) Jewel holder and jewelry using the same
US5974831A (en) Jewel holding device
JPH068730Y2 (ja) 装身具用ファセットカット宝石の取り付け構造
US5170643A (en) Earring jacket
US6023947A (en) Jewel holding device
JPH08280425A (ja) カット済宝石用取付金具および装身具
US6105393A (en) Gem stone setting for articles of jewelry
US20050199004A1 (en) gem setting
JP3056360U (ja) ファセットカット宝石の宝石固定金具
JP3774815B2 (ja) 装身具用ペンダント
JP4111341B2 (ja) 宝石保持具及びそれを用いた宝飾品
KR101887487B1 (ko) 귀걸이 고정구
JP3029245U (ja) 宝石の取付構造
JP3137955U (ja) 宝石の取付構造
JP4054212B2 (ja) 宝石を用いた装身具とその石留め方法
JP3009311U (ja) ダイヤモンドを嵌着した真珠装飾品
CN210276169U (zh) 戒指