JP3200815B2 - ビーム露光用反転マスクパターンデータ作成方法 - Google Patents

ビーム露光用反転マスクパターンデータ作成方法

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JP3200815B2
JP3200815B2 JP18012392A JP18012392A JP3200815B2 JP 3200815 B2 JP3200815 B2 JP 3200815B2 JP 18012392 A JP18012392 A JP 18012392A JP 18012392 A JP18012392 A JP 18012392A JP 3200815 B2 JP3200815 B2 JP 3200815B2
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孝男 中村
朋之 岡田
義正 渡辺
光史 直江
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷電粒子ビームやレー
ザビームなどのビームでネガ型レジストを露光してフォ
トマスクを製作するための反転マスクパターンデータを
作成するビーム露光用反転マスクパターンデータ作成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路素子の微細化に伴い、フ
ォトマスク上の遮光部と透過部の面積比が1対1に近づ
いてきた。この為、マスクブランク上にネガ型レジスト
を塗布し、これに対し、反転マスクパターンを電子ビー
ムやレーザビーム等のビームで描画するとが可能となっ
た。
【0003】図6は、従来のビーム露光用反転マスクパ
ターンデータ作成方法を示す。
【0004】記録媒体10には、CADで作成したチッ
プ部パターン設計データが書き込まれている。記録媒体
11には、チップ部パターン31の周辺に配置される各
種形状の周辺部パターン設計データが登録されている。
一方、記録媒体12には、マスクサイズ、周辺部パター
ン選択データ及び周辺部パターン配置データが書き込ま
れている。
【0005】以下、括弧内の数値は図中のステップ識別
番号を表す。
【0006】(13)記録媒体10からチップ部マスク
パターン設計データを読み出し、所望のパターンを描い
たマスクを得るための図形処理、例えばサイジング処理
等を行う。例えば図7(A)において、図形処理後のチ
ップ部パターン31は、回路部パターン31aと、これ
を取り囲む矩形枠のスクライブパターン31bとからな
る。簡単化のために、図では回路部パターン31aをF
字パターンで表している。図中、ハッチングのある部分
はデータ‘1’を表し、ハッチングの無い部分はデータ
‘0’を表している。
【0007】(14)記録媒体12からマスクサイズ、
周辺部パターン選択データ及び周辺部パターン配置デー
タを読み出し、この周辺部パターン選択データに基づい
て、記録媒体11から周辺部パターンを選択して読み出
す。周辺部パターンは、例えば図7(A)に示すような
パターン32a(アライメントマーク)である。読み出
した周辺部パターンを、上記マスクサイズ及び周辺部パ
ターン配置データに基づいて、例えば図7(A)に示す
周辺部パターン32a、32b及び32cのようにマス
ク領域33内に配置する。
【0008】(15)図形処理されたチップ部パターン
と、マスク領域33内に配置された周辺部パターンとを
重合わせて、図7(A)に示すようなマスクパターン3
0を得る。
【0009】(16)マスクパターン30を反転して、
図7(B)に示すような反転マスクパターン*30を得
る。ここに、*は反転を表している。
【0010】(17)反転マスクパターン*30のデー
タをビーム露光装置のデータ形式に変換する。
【0011】この変換されたデータをビーム露光装置に
与えて、マスクブランク上のネガ型レジストに対し図7
(B)に示すハッチング部分を露光し、現像処理すれ
ば、ハッチング部分が遮光部となりハッチングの無い白
抜き部分が透過部となったフォトマスクパターンが得ら
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、チップ部パタ
ーン*31の外側部分は、周辺部パターン*32a、*
32b及び*32cを除いて広範囲にわたり露光するこ
とになるので、電子銃やレーザガン等のビーム発生装置
の寿命低下及びフォトマスク製作のスループット低下を
招く。
【0013】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、ビーム発生装置の寿命及びフォトマスクのスループ
ットを向上させることができるビーム露光用反転マスク
パターンデータ作成方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るビーム露光
用反転マスクパターンデータ作成方法を、実施例図中の
対応する構成要素の符号を引用して説明する。
【0015】第1発明では、例えば図1、図2(C)及
び図3に示す如く、(20、21)マスク領域内におい
て、チップ部パターンを覆うチップ領域*41及び周辺
部パターンを覆う周辺領域*42a〜*42c、すなわ
ち、図2(C)中のハッチングの無い白抜き部分を2値
の一方の値、残りの領域、すなわち、図2(C)中のハ
ッチング部分を2値の他方の値とするブランキングパタ
ーン50のデータを作成するステップと、(13〜1
6)マスク領域内において、チップ部パターン*31及
び周辺部パターン*32a〜*32c、すなわち、図3
(A)中のハッチングの無い白抜き部分を2値の該一方
の値とし残りの領域、すなわち、図3(A)中のハッチ
ング部分を2値の他方の値とするマスクパターン*30
のデータを作成するステップと、(22)ブランキング
パターン50のデータとマスクパターン*30のデータ
との排他的論理和を演算して反転マスクパターン60の
データを得るステップとを備えている。
【0016】第2発明では、例えば図4、図5、図2
(A)及び図3(B)に示す如く、(14A、14B)
マスク領域33内において、周辺部パターン32の内側
を2値の一方の値とし周辺部パターン32の外側かつ周
辺部パターンを覆う周辺領域42の内側を2値の他方の
値とする周辺部反転パターン62a〜62cのデータを
作成するステップと、 (13、16A)チップ部パタ
ーン*31の内側を2値の一方の値としチップ部パター
ン*31の外側かつチップ部パターン*31を覆うチッ
プ領域41の内側を2値の他方の値とするチップ部反転
パターン61のデータを作成するステップと、(15
A)周辺部反転パターン62a〜62cのデータにチッ
プ部反転パターン61のデータを重ね合わせた反転マス
クパターン60のデータを得るステップとを備えてい
る。
【0017】
【作用】上記第1発明又は第2発明により作成された反
転マスクパターンデータに基づいてビーム露光すれば、
図3(B)に示すチップ部反転パターン61及び周辺部
反転パターン62a〜62cのハッチング部のみビーム
露光され、不要部分のビーム露光が行われないので、ビ
ーム発生装置の寿命及びフォトマスク製作のスループッ
トが大幅に向上する。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明に係るビーム露
光用反転マスクパターンデータ作成方法の実施例を説明
する。
【0019】[第1実施例]図1は、第1実施例のビー
ム露光用反転マスクパターンデータ作成方法を示す。図
6と同一構成要素には、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0020】記録媒体11Aには、図6の記録媒体11
に登録された各種周辺部パターン設計データの他に、各
周辺部パターンに対応して、この周辺部パターンを取り
囲む図2(A)に示すような周辺領域パターン(アライ
メントマーク領域パターン)42aが登録されている。
【0021】(20)記録媒体10から、図7(A)に
示すような矩形枠状のスクライブパターン31bの縦
A、横B及び線幅Wを読み出し、縦A+2W及び横B+
2Wの図2(A)に示すようなチップ領域パターン41
を作成する。また、記録媒体12からマスクサイズ、周
辺部パターン選択データ及び周辺部パターン配置データ
を読み出し、これに基づいて、記録媒体11Aから周辺
領域パターン42aを読み出し、これを配置することに
より図2(A)に示すようなチップ領域パターン41、
周辺領域パターン42a〜42cからなるマスク内領域
パターン40を作成し、また、図2(B)に示すような
マスク領域パターン*33を作成する。
【0022】(21)図2(A)に示すようなマスク内
領域パターン40とマスク領域パターン*33との排他
的論理和を演算して、図2(C)に示すようなブランク
*41及び*42a〜*42cを有するブランキングパ
ターン50を得る。
【0023】(22)このブランキングパターン50
と、ステップ13〜16(図6のステップ13〜16と
同一)で作成した図3(A)に示すような反転マスクパ
ターン*30との排他的論理和を演算し、図3(B)に
示すような要部反転マスクパターン60を得る。この要
部反転マスクパターン60は、チップ部反転パターン6
1と、その周辺の周辺部反転パターン62a〜62cと
からなり、チップ部反転パターン61は、回路部パター
ン*31aと、その外周のスクライブパターン*31b
と、スクライブパターン*31bの外周の枠パターン6
1aとからなる。
【0024】この要部反転マスクパターン60は、ハッ
チング部が図7(B)の反転マスクパターン*30のハ
ッチング部に比し大幅に狭くなっている。この要部反転
マスクパターン60のデータをビーム露光に用いれば、
チップ部反転パターン61及び周辺部反転パターン62
a〜62cのハッチング部のみビーム露光され、不要部
分のビーム露光が行われないので、ビーム発生装置の寿
命及びフォトマスク製作のスループットが大幅に向上す
る。
【0025】[第2実施例]図4は、第2実施例のビー
ム露光用反転マスクパターンデータ作成方法を示す。図
1と同一構成要素には、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0026】(14A)記録媒体12から周辺部パター
ン選択データを読み出し、これに基づいて、記録媒体1
1Aから図5(A)及び(B)に示すような周辺部パタ
ーン32及び周辺領域パターン*42を読み出し、周辺
部パターン32と周辺領域パターン*42との否定論理
和演算を行って、図5(C)に示すような周辺部反転パ
ターン62を作成する。
【0027】(14B)記録媒体12からマスクサイズ
及び周辺部パターン配置データを読み出し、これに基づ
いて、図5(D)に示すようにマスク領域33内に周辺
部反転パターン62を配置して周辺部反転パターン62
a、62b及び62cとする。
【0028】(16A)一方、ステップ13で図形処理
された図5(E)に示すようなチップ部パターン31に
対し、図2(A)のチップ領域パターン41内において
‘1’の部分を‘0’とし‘0’の部分を‘1’とする
反転処理を行って、図5(F)に示すようなチップ部反
転パターン61を得る。
【0029】(15A)このチップ部反転パターン61
を、ステップ14Bで得た図5(D)に示すようなパタ
ーンと重合わせて、図3(B)に示すような要部反転マ
スクパターン60を得る。
【0030】この第2実施例では、図1のステップ22
の排他的論理和演算を行う必要がないので、処理が第1
実施例よりも簡単となる。
【0031】
【発明の効果】本第1発明又は第2発明に係るビーム露
光用反転マスクパターンデータ作成方法により作成され
た反転マスクパターンデータに基づいてビーム露光すれ
ば、チップ部反転パターン及び周辺部反転パターンのみ
ビーム露光され、不要部分のビーム露光が行われないの
で、ビーム発生装置の寿命及びフォトマスク製作のスル
ープットが大幅に向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のビーム露光用反転マスク
パターンデータ作成方法を示すフローチャートである。
【図2】図1のステップ20及び21の説明図である。
【図3】図1のステップ16及び22の説明図である。
【図4】本発明の第2実施例のビーム露光用反転マスク
パターンデータ作成方法を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップ14A、14B及び23の説明
図である。
【図6】従来のビーム露光用反転マスクパターンデータ
作成方法のフローチャートである。
【図7】図6のステップ15及び16の説明図である。
【符号の説明】 10、11、11A、12 記録媒体 30、60 マスクパターン *30 反転マスクパターン 31 チップ部パターン 31a、*31a 回路部パターン 31b、*31b スクライブパターン 32、32a〜32c 周辺部パターン 33 マスク領域 *33 マスク領域パターン 40 マスク内領域パターン 41、*41 チップ領域パターン 42、42a〜42c、*42、*42a〜*42c
周辺領域パターン 50 ブランキングパターン *60 要部反転マスクパターン 61 チップ部反転パターン 62a〜62c 周辺部反転パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 義正 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 直江 光史 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 浦口 雅弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−220459(JP,A) 特開 平2−47825(JP,A) 特開 平1−111325(JP,A) 特開 昭63−115035(JP,A) 特開 平3−191346(JP,A) 特開 平4−243262(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク領域内において、チップ部パター
    ンを覆うチップ領域(*41)及び周辺部パターンを覆
    う周辺領域(*42a〜*42c)を2値の一方の値と
    し残りの領域を2値の他方の値とするブランキングパタ
    ーンデータ(50)を作成するステップ(20、21)
    と、 該マスク領域内において、該チップ部パターン(*3
    1)及び該周辺部パターン(*32a〜*32c)を2
    値の該一方の値とし残りの領域を2値の他方の値とする
    マスクパターン(*30)のデータを作成するステップ
    (13〜16)と、 該ブランキングパターンデータと該マスクパターンデー
    タとの排他的論理和を演算して反転マスクパターンデー
    タ(60)を得るステップ(22)と、 を有することを特徴とするビーム露光用反転マスクパタ
    ーンデータ作成方法。
  2. 【請求項2】 マスク領域(33)内において、周辺部
    パターン(32)の内側を2値の一方の値とし該周辺部
    パターンの外側かつ該周辺部パターンを覆う周辺領域
    (42)の内側を2値の他方の値とする周辺部反転パタ
    ーンデータ(62a〜62c)を作成するステップ(1
    4A、14B)と、 チップ部パターン(*31)の内側を2値の一方の値と
    し該チップ部パターンの外側かつ該チップ部パターン覆
    うチップ領域の内側を2値の他方の値とするチップ部反
    転パターンデータ(61)を作成するステップ(13、
    16A)と、 該周辺部反転パターンデータに該チップ部反転パターン
    データを重ね合わせた反転マスクパターンデータ(6
    0)を得るステップ(15A)と、 を有することを特徴とするビーム露光用反転マスクパタ
    ーンデータ作成方法。
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DE69709658T2 (de) * 1996-09-05 2002-08-14 Japan Energy Corp., Tokio/Tokyo Saurer katalysator in fester form und verfahren zur herstellung desselben
WO2004111728A1 (ja) 2003-06-10 2004-12-23 Fujitsu Limited データ保存方法及びデータ保存装置
JP7026554B2 (ja) * 2018-03-29 2022-02-28 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法

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