JP3198502B2 - チャック - Google Patents

チャック

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JP3198502B2
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Howa Machinery Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドローバーに設け
たクランプジョーでワークを把持するチャックに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のチャックとして、従来、特開平
9−85508号公報に開示されたドローダウンチャッ
クが知られている。このチャックにおいては、チャック
本体の円周を等分割した位置にドローバーがチャック軸
線と斜交する方向へ摺動可能に設けられ、各ドローバー
の前端にクランプジョーが取り付けられている。そし
て、ドローバーをドロースクリュで駆動し、クランプジ
ョーをチャック本体の斜め内側へ閉鎖して、ワークをチ
ャック本体の前面に引き込んでクランプするようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のチャ
ックによると、ワークの把持位置がチャック軸線方向の
一箇所に限られているため、例えば、筒状のワークにお
いて把持位置よりチャック軸線方向に離れた部位に偏肉
部やキー溝や不等分孔などのアンバランス要因がある場
合に、高速旋削時の遠心力によってワークが変形した
り、ビビリが発生したりして、加工精度に悪影響を及ぼ
すという問題点があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、ワークにアンバ
ランス要因がある場合でも、遠心力によるワークの変形
及びビビリを防止して、高速旋削時の加工精度を向上で
きるチャックを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、チャック本体に複数のドローバーをチ
ャック軸線に対し斜めに摺動可能に設け、各ドローバー
にワークをチャック半径方向から把持するクランプジョ
ーを取り付けたチャックにおいて、チャック本体に複数
のサブクランパーをチャック半径方向へ開閉可能に設
け、ワーク係合部を弾性変形可能に形成したサブクラン
パーが、クランプジョーとはチャック軸線方向の異なる
位置でワークを把持するように構成した(請求項1)。
【0006】ここで、ドローバー及びサブクランパーを
それぞれ別個の手段で駆動することも可能であるが、チ
ャック全体の構成を簡略化するために、本発明のチャッ
クはドローバー及びサブクランパーに共通の駆動手段を
備える(請求項2)。
【0007】この場合、ドローバーの動きを利用してサ
ブクランパーを開閉できるように、本発明のチャックに
おいては、ドローバー及びサブクランパーが相対移動可
能に直結され、ドローバーの摺動に伴いサブクランパー
を開閉するカム手段が設けられる(請求項3)。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を複合チャックに具
体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1及
び図2に示すように、この複合チャックにおいては、チ
ャック本体1にクランプジョー32、フィンガージョー
26及びサブクランパー38の3種類のワーク把持要素
が設けられている。チャック本体1はメインボデー2と
中間プレート3と後壁プレート4とから構成され、各部
材2,3,4は通しボルト5により一体に結合されてい
る。そして、後壁プレート4にはチャック本体1を工作
機械のスピンドル(図示略)に取り付けるためのボルト
6が設けられている。
【0010】メインボデー2の前面にはワークレスト8
がボルト9により固定され、その外周部にはワークWの
大径フランジ部Waが着座する凸部8aが設けられ、中
央部にはワークWの小径筒状部Wbが挿入される孔8b
が形成されている。また、ワークレスト8には複数本の
ダンパピン10がスプリング11により大径フランジ部
Waの裏面に弾接するように設けられ、高速旋削時にお
けるワークWの振動エネルギを吸収してビビリを防止で
きるようになっている。
【0011】中間プレート3の中心孔3aにはドロース
リーブ13がチャック軸線方向へ摺動可能に挿入され、
その後端部にはスピンドル側の回転シリンダ(図示略)
に連結されるネジ部13aが設けられている。ドロース
リーブ13の内側にはドロースクリュ14がチャック軸
線方向へ摺動可能に挿入され、その前端はメインボデー
2の中心孔2aに支持されている。ドロースクリュ14
の内側にはロッド15が挿入されてナット16で固定さ
れ、ロッド15の後端部にはスピンドル側の別の回転シ
リンダ(図示略)に連結されるネジ部15aが設けられて
いる。尚、前記2つの回転シリンダに二重回転シリンダ
の夫々のシリンダが利用される。
【0012】ドロースリーブ13の前端部には略三角形
状のスパイダ18が球面座金19を介して支持されてい
る。メインボデー2の外周部には3本のガイドスリーブ
20がチャック軸線と平行に固定され、各スリーブ20
にはドローシャフト21が摺動可能に挿入されている。
ドローシャフト21の後端部はスパイダ18の孔18a
に挿入され、ナット22により球面座金23及び滑り座
金24,25を介しスパイダ18に回動可能に連結され
ている。
【0013】また、ガイドスリーブ20には前端に把持
爪26aを備えたフィンガージョー26が摺動可能に挿
入され、ボルト27によってドローシャフト21の前端
に結合されている。ドローシャフト21の前端部にはカ
ム溝21aが形成され、ガイドスリーブ20にはカム溝
21aに嵌合するピン28が固定されている。そして、
カム溝21aのカム形状に従い、ドローシャフト21が
自身の軸線周りで回動しつつ前後に摺動し、把持爪26
aがワークWの大径フランジ部Waを前面側からクラン
プ又はアンクランプするようになっている。
【0014】メインボデー2の前半部には3つの傾斜孔
30が円周方向に等角度をおいて形成され、各傾斜孔3
0にはドローバー31がチャック軸線と斜交する方向に
摺動可能に挿入されている。各ドローバー31の前端に
はクランプジョー32がボルト33で交換可能に取り付
けられ、ドローバー31の前後動に伴いワークWの大径
フランジ部Waを外周側からクランプ又はアンクランプ
するようになっている。ドローバー31の後端部内側面
にはドロースクリュ14の鍔部14aが嵌合する溝31
aが形成され、これによってドローバー31がドロース
クリュ14に連結されている。なお、ドロースクリュ1
4の回転を規制するために、メインボデー2に固定した
回止部材34が鍔部14aの切欠35に嵌合されてい
る。
【0015】各ドローバー31と対応する円周方向位置
においてメインボデー2には挿入孔37が半径方向に貫
設され、各挿入孔37にはサブクランパー38が摺動可
能に挿入されている。図3及び図4に詳細に示すよう
に、サブクランパー38は、筒状のクランプロッド39
と、このロッド39の内端に挿入されたホルダ40と、
ホルダ40をクランプロッド39に回り止めするピン4
1と、ホルダ40のねじ孔40aに螺合してホルダ40
をクランプロッド39に締め付けるボルト42と、クラ
ンプジョー32より後方でワークWの小径筒状部Wbに
係合するクランプチップ43とから構成されている。ク
ランプチップ43は、小径筒状部Wbの径寸法誤差を吸
収できるようにゴム又は合成樹脂等の弾性材料で形成さ
れ、ホルダ40に嵌合固着されている。
【0016】クランプロッド39の外端部には段部39
aを介し痩身部39bが形成されている。ドローバー3
1の中間部には幅の広い矩形孔44bと幅の狭い矩形孔
44cから成る段付き孔44がチャック軸線方向に長く
形成されている。段付き孔44には痩身部39bがチャ
ック動作方向へ相対移動可能で且つ半径方向へ相対移動
不能に嵌合され、ボルト42により離脱不能に結合され
ている。そして、ドロースクリュ14によりドローバー
31及びサブクランパー38に共通の駆動手段が構成さ
れるとともに、クランプロッド39の段部39aと段付
き孔44の段部44aとによりカム手段が構成され、ド
ロースクリュ14によりドローバー31がチャック軸線
に対し斜めに摺動され、これに伴い、サブクランパー3
8がチャック本体1の半径方向に開閉され、クランプジ
ョー32及びクランプチップ43がチャック軸線方向の
異なる位置でワークWを把持するようになっている。
【0017】なお、クランプチップ43は磨耗時やワー
ク変更時に交換が容易となるようにボルト42によりク
ランプロッド39に結合されており、メインボデー2に
はボルト42をチャック外部から操作するための工具挿
入孔45と、これを塞ぐキャップ46とが設けられてい
る。また、図1に示すように、ワークWの着座を検出す
るために、ワークレスト8にはエア噴出口47が凸部8
aに開口するように設けられ、この噴出口47はメイン
ボデー2のエア通路48、中心孔2a及びロッド15の
エア通路49を介しチャック外部のエアスイッチ(図示
略)に連通されている。また、メインボデー2の中心孔
2aは蓋板50で覆われ、その蓋板50にはドロースク
リュ14の前進端でロッド15のエア通路49を塞ぐプ
ラグ51が装着されている。
【0018】上記のように構成された複合チャックにお
いては、回転シリンダでドロースリーブ13及びドロー
スクリュ14を後退させることにより、フィンガージョ
ー26、クランプジョー32及びサブクランパー38を
一斉に閉じて、ワークWを3方向から確実にクランプす
ることができる。特に、サブクランパー38がクランプ
ジョー32より後方位置で小径筒状部Wbを把持するの
で、この筒状部Wbに偏肉部やキー溝や不等分孔などの
アンバランス要因がある場合でも、遠心力によるワーク
Wの変形及びビビリを防止して、高速旋削時の加工精度
を向上することができる。また、サブクランパー38は
ドローバー31に直結され、しかも双方が共通のドロー
スクリュ14によって開閉されるので、2種類のワーク
把持要素を少ない部品数の簡単な機構で正確に同期させ
て駆動することも可能である。
【0019】図5及び図6はサブクランパーの変更例を
示すものである。このサブクランパー53は、ワークW
の小径筒状部Wbに係合するワーク係合部53aと、止
めネジ54によりメインボデー2に対し回り止めされる
中間部53bと、ドローバー31の段付き孔44に相対
移動可能に結合される段付きピン53cとから一体に成
形されている。ワーク係合部53aは中間部に複数のス
リット55を交互に逆方向から形成することによって弾
性変形可能に形成され、小径筒状部Wbの径寸法誤差を
吸収できるようになっている。また、スリット55には
弾性材56を充填することによってスリット55内への
切粉の侵入を防止し、ワーク係合部53aの弾性変形を
長期に亘って維持するようにしてある。
【0020】なお、本発明は上記実施形態の複合チャッ
クに限定されるものではなく、フィンガージョー26を
省略したドローダウンチャックに実施することもでき
る。また、上記実施形態とは逆に、サブクランパーをク
ランプジョーの前方に設け、小径筒状部が大径フランジ
部より前方に突出する形状のワークをチャッキングでき
るように構成してもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で各部の構成並びに形状を任意に変更して実
施することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、クランプジョー及びサブクランパーがチャック
軸線方向の異なる位置でワークを把持するように構成し
たので、ワークにアンバランス要因がある場合でも、遠
心力によるワークの変形及びビビリを防止して、高速旋
削時の加工精度を向上できる効果がある。また、サブク
ランパーのワーク係合部を弾性変形可能に形成したの
で、ワークの径寸法誤差を吸収できる効果がある。
【0022】請求項2の発明によれば、ドローバー及び
サブクランパーを共通の駆動手段で開閉するので、2種
類のワーク把持要素を少ない部品数の簡単な機構で正確
に同期させて駆動できる効果がある。
【0023】請求項3の発明によれば、ドローバー及び
サブクランパーを直結して、ドローバーの摺動に伴いサ
ブクランパーを開閉するカム手段を設けたので、連動
構を簡略に構成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す複合チャックの断面
図である。
【図2】図1のチャックの正面図である。
【図3】図1のチャックの要部を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】図3のA−A線に沿う部分断面図である。
【図5】サブクランパーの変更例を示す複合チャックの
部分断面図である。
【図6】図5のチャックの正面図である。
【符号の説明】
1・・チャック本体、13・・ドロースリーブ、14・
・ドロースクリュ、26・・フィンガージョー、31・
・ドローバー、32・・クランプジョー、38,53・
・サブクランパー、39・・クランプロッド、39a・
・段部、43・・クランプチップ、44・・段付き孔、
44a・・段部、53a・・ワーク係合部、W・・ワー
ク、Wa・・大径フランジ部、Wb・・小径筒状部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック本体に複数のドローバーをチャ
    ック軸線に対し斜めに摺動可能に設け、各ドローバーに
    ワークをチャック半径方向から把持するクランプジョー
    を取り付けたチャックにおいて、チャック本体に複数の
    サブクランパーをチャック半径方向へ開閉可能に設け、
    ワーク係合部を弾性変形可能に形成したサブクランパー
    が、クランプジョーとはチャック軸線方向の異なる位置
    でワークを把持するように構成したチャック。
  2. 【請求項2】 ドローバー及びサブクランパーに共通の
    駆動手段を備えた請求項1記載のチャック。
  3. 【請求項3】 ドローバー及びサブクランパーを相対移
    動可能に直結し、ドローバーの摺動に伴いサブクランパ
    ーを開閉するカム手段を設けた請求項2記載のチャッ
    ク。
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