JP4449115B2 - ボルト締め付け構造及びチャック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボルトによってベース体と被締結体とを結合するボルト締め付け構造に関するもので、ボルトが軸線方向外側へ抜け出ないようにした構造及びその構造を持ったチャックに関する。
【0002】
【従来の技術】
旋盤の回転主軸先端に固定され、工作物を把持して回転させる回転チャックが周知である。例えば、特開平8−25115号には、カムアーム14a(ベース体)の先端部の爪装着部31aの半径方向内側にフィンガージョウ45a(被締結体)を備えたものが開示されている。このチャックでは、従来、図5に示すように、カムアーム14aに貫通形成されているボルト孔の、ボルト頭部36を収容する座ぐり孔34aの入り口付近に、C型止め輪40の嵌入される溝40Aを形成し、締め付けボルト35で把持爪45aを締結し、この溝40AにC型止め輪40を嵌め込んで軸線方向に位置決めし、チャックが回転しているときに、万一、締め付けボルト35が緩んでも、ボルト頭部36がその軸線方向外側(チャックの半径方向外側)に位置しているC型止め輪40に当たって半径方向外方へ抜け飛ぶことを防止したり、あるいは、把持爪45aを交換するに際してボルト35をゆるめる方向に回したときに、ボルト35がC型止め輪40に当接して半径方向外側に抜け出ることなく(ボルト35を外すこと無く)前記把持爪45aを取り替えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この構造では、座ぐり孔34a内にC型止め輪40を嵌入する溝40Aを形成するために、厚さの薄い回転工具T1(図4(A))を使用しているので、工具T1の剛性が小さく、しばしば工具欠損が発生し、加工が中断するなどの不都合が生じていた。この発明の課題は、締め付けボルトがその軸線方向外側へ移動することを防止するためにC型止め輪を座ぐり孔内に有するボルト締め付け構造において、座ぐり孔の加工が容易な前記締め付け構造及びその構造を持ったチャックを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のために、本願チャックは、チャック本体に、半径方向に開閉する複数の爪保持ベースを設け、その爪保持ベースの先端の爪装着部には半径方向内側に把持爪を備えている工作機械用のチャックにおいて、爪装着部に、ボルト頭部が収容される収容孔と、その収容孔部分より半径方向外側であって小径のボルト頭部通過孔とから成る段付き孔形状の座ぐり孔を設け、この座ぐり孔に挿通した締め付けボルトにより爪装着部の半径方向内側に把持爪を固着して締め付けボルトの頭部を収容孔内に収容し、ボルト頭部と、収容孔とボルト頭部通過孔との段差部分との間に、C型止め輪を弾性保持させて成る(請求項1)。
これらの構成によれば、C型止め輪のボルト軸線外側への移動が、収容孔とボルト頭部通過孔との段差部分で阻止され、そのC型止め輪の軸線方向内側のボルトが弛んで(あるいは弛められて)軸線外側に抜け出ようとしてもこれを阻止できる。また、C型止め輪の軸線外側への移動が、収容孔とボルト頭部通過孔との段差部分で阻止されるので、従来のようにC型止め輪専用の細い溝を形成しなくてもよく、大型の、強度のある工具を用いて座繰り孔を加工でき、工具の欠損がない。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本願実施の形態を図1から図3により説明する。フィンガーチャック1はアダプタ2を介して工作機械のスピンドル3に取付けられる。フィンガーチャック1のチャック本体4はカップ状の後部ボディ5と、後部ボディ5の前面に一体固着されている板状の前部ボディ7から構成されている。後部ボディ5の中心部に固着されている案内スリーブ8の中心孔には、支持筒10を一体に螺合したドロースリーブ11がチャック1軸線方向へ摺動自在に挿入されている。
【0007】
ドロースリーブ11の小径部11aにはスパイダー12が挿通されており、スパイダー12とドロースリーブ11の大径部11bとの間には球面座13が介装され、この球面座13を介してスパイダー12がドロースリーブ11に対して三次元的に僅かに傾動自在となっている。スパイダー12は外周(円周方向)を3等分する位置の連結部12aが後部ボディ5の開口部5aを貫通してチャック本体4から半径方向外方へ突出されている(図では1個所のみ示す)。このスパイダー12の連結部12aにはカムアーム14の基端14aが連結ピン15により枢着してある。
【0008】
前部ボディ7の外周部には、スパイダー12の連結部12aと対向する位置に径方向に開口する嵌合溝22が夫々形成されている。嵌合溝22が形成された部分には支持ピン23が設けられ、この支持ピン23をカムアーム14の中間部に設けられたくの字形に屈曲した案内長孔24に摺動自在に嵌装してあり、カムアーム14をチャック半径方向に開閉かつ前後移動可能に支持している。前部ボディ7の前端面には支持体25が設けられ、この支持体25にアルミホイール等のワークを受ける受座26が取付けられている。
【0009】
ベース体として例示するカムアーム(爪保持ベース)14は、先端を爪装着部31としてある。爪装着部31のチャック半径方向内側には、凹溝32が形成してある。爪装着部31には、前記凹溝32の幅中心に半径方向にボルト孔33が貫通形成されている。ボルト孔33において、段付き形状の座ぐり孔34がチャック半径方向外側部分に形成されている。座ぐり孔34は、締め付けボルト35の頭部36が収容される収容孔37と、その収容孔37部分よりボルト軸線方向(チャック半径方向)外側であって収容孔37の直径より小径ではあるが、ボルト頭部直径より僅かに大きな直径のボルト頭部通過孔38とから成る。収容孔37の直径は、後述のC型止め輪40の自由状態における最大直径よりすこしばかり小径となっている。収容孔37の半径方向内側は、ボルト通過孔39に連なっている。収容孔34の深さは、ボルト頭部36の軸線方向長さより深くしてあり、締め付けボルト35を締め付けた状態で、ボルト頂部と、収容孔37とボルト頭部通過孔38との間に、C型止め輪40が入る空間Sができるようになっている。収容孔37とボルト頭部通過孔38との段差部分は、前記C型止め輪40の側面41に当接可能な当接面42となっており、C型止め輪40の半径方向外側への移動を阻止する。C型止め輪40は例えば図4に示す周知のもので、薄いばね材料で構成されており、その直径を外力で弾性的に縮径させ、また、その外力を取り除くことで、弾性により直径が元に戻るものである。
【0010】
把持爪としてのフィンガージョー45(被締結体)は、半径方向外側に形成された凸部46が前記爪装着部31の凹溝32にはめこまれて、半径方向外側から締め付けボルト35がフィンガージョー45のめねじ部47に螺合されて爪装着部31の半径方向内側に取付けられる。フィンガージョー45を締め付けボルト35で締め付けた状態で、C型止め輪40を工具等により外力を作用させて直径を縮めてボルト頭部通過孔38から収容孔37へ入れ込み、入れ込んだ後、C型止め輪40を縮径させていた外力を取り除く。すると、C型止め輪40が拡径して、自体の弾性で収容孔37の内面に弾性圧着して、ボルト頭部36の半径方向外側部分に保持される。C型止め輪40の内径は、収容孔37内面に弾性圧着したときに、ボルト頭部36の直径より小さくなるようにしてある。そのため、このようにしてフインガージョー45を各カムアーム14先端に取付けたフィンガーチャック1において、ドロースクリュー11を軸方向後方へ移動させて各カムアーム14を半径方向内側へ閉じてワークを把握し、工作機械の主軸3を回転させたとき、万一、前記締め付けボルト35が弛んでチャック1の回転による遠心力で半径方向外側へ移動するようなことがあっても、ボルト頭部36がC型止め輪40で止められ、C型止め輪40自体は、当接面42で半径方向外側への移動が阻止されるので、結果として締め付けボルト35が半径方向外方へ飛び出すことが防止できる。また、フィンガージョー45を交換しようとする時、締め付けボルト35を弛めるが、この時、ボルト頭部36は、C型止め輪40で半径方向外側への移動を阻止されて座ぐり孔34内に留まって外れ落ちず、ボルト弛めによりフィンガージョー45が半径方向内側に移動して外れ、別のフィンガージョー45を取付けるときには、座ぐり孔34内のボルト頭部36を締め付け方向に回すことで新たなフィンガージョー45を締結でき、ボルト35をいちいちボルト孔33に抜き差ししなくてよく作業性がよい。
【0011】
前記段付き座ぐり孔34は、ボルト頭部36を収容する深い収容孔37とボルト通過孔38との段差部分により、ボルト35の抜け止めを行うC型止め輪40の半径方向外側への移動を阻止するようにしているので、従来(図4(A))のように、薄い回転工具T1でC型止め輪用の溝40Aを形成していた場合と比べて、収容孔部分の加工を図4(B)に示すような厚みの厚い、剛性の高い工具T2で加工でき、そのため、薄い工具の加工中に起きていた工具の欠損がなくなり、加工が容易となる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本願発明では、ボルトが弛んで、あるいはボルトを弛めたとき、C型止め輪が収容孔とボルト頭部通過孔との段差部分に当接して、ボルトが軸線方向外側に抜け出ることを阻止できる。また、C型止め輪の軸線外側への移動が、収容孔とボルト頭部通過孔との段差部分で阻止されるようにしたので、従来のようにC型止め輪専用の細い溝を形成しなくてもよく、大型の、強度のある工具を用いて座ぐり孔を加工でき、工具の欠損がなく、加工容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願チャックを示す断面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】C型止め輪を示す図である。
【図4】加工工具を示す図である。
【図5】従来の構造である。
【符号の説明】
1 チャック
4 チャック本体
14 カムアーム(爪保持ベース)
31 爪装着部
34 座ぐり孔
35 締め付けボルト
36 ボルト頭部
37 収容孔
38 ボルト頭部通過孔
40 C型止め輪
42 当接面
45 フィンガージョー(把持爪)

Claims (1)

  1. チャック本体に、半径方向に開閉する複数の爪保持ベースを設け、その爪保持ベースの先端の爪装着部には半径方向内側に把持爪を備えている工作機械用のチャックにおいて、爪装着部に、ボルト頭部が収容される収容孔と、その収容孔部分より半径方向外側であって小径のボルト頭部通過孔とから成る段付き孔形状の座ぐり孔を設け、この座ぐり孔に挿通した締め付けボルトにより爪装着部の半径方向内側に把持爪を固着して締め付けボルトの頭部を収容孔内に収容し、ボルト頭部と、収容孔とボルト頭部通過孔との段差部分との間に、C型止め輪を弾性保持させて成るチャック。
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