JP5971852B2 - フィンガーチャック - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記設置穴へ挿入された前記基部の先端面と前記設置穴の底面側とが接触しているとともに、その接触面の少なくとも一方が曲面とされていることを特徴とする。
また特に請求項2に記載の発明によれば、クランプ部材の基部を設置穴へ挿入した際、基部の先端面と設置穴の底面側とを接触させるとともに、その接触面の少なくとも一方を曲面としているため、歪が発生した際にクランプ部材の爪に対する相対姿勢が変わりやすく、弾性体によってスムーズに歪を吸収することができる。
フィンガーチャック1は、前後方向を軸として回転可能なチャック本体2の前面に、複数の爪3、3・・をチャック本体2の回転軸を中心とした同一円周上に配設してなる。そして、各爪3は、チャック本体2の前面から前方へ突出した回動軸5の先端に取り付けられており、前後方向へ進退するとともに前後方向を軸として回動可能となっている。また、チャック本体2内には、前後方向へ進退可能に取り付けられた進退軸(図示せず)が設けられており、該進退軸の進退移動に伴い、各爪3が回動しながら後方へ移動し各爪3の先端部後面側がワークWの径方向端面に当接してワークWをクランプするクランプ位置(実線位置)と、各爪3が回動しながら前方へ移動しワークWをアンクランプするアンクランプ位置(二点鎖線位置)との間を作動することになる。なお、4は、回動軸5を保持するためのブラケットである。また、フィンガーチャック1におけるワークWの把持動作(すなわち爪3、3・・の進退及び回動動作)やチャック本体2の回転動作は、図示しないNC装置によって制御されている。
爪3の先端部の後面には、ワークWの端面に当接するクランプコマ10が設置されている。該クランプコマ10は、頭部11と、頭部11から前方へ突出する基部12とからなる。頭部11は、円柱状に形成されたブロック体であって、その後面周縁部はクランプ時にワークWの端面を傷つけないように面取り11aされている。さらに、頭部11の周面には、抜け止めボルト30の先端が進入可能な凹溝13が周方向へ周設されている。また、基部12は、頭部11よりも一回り小径な円柱体として頭部11と一体的に成形されており、頭部11と基部12との連結部には段部14が形成されている。さらに、基部12の周面には、前後に2つの係止溝15、15が周設されており、各係止溝15にはOリング16が嵌着されている。加えて、基部12の上端面(先端面)は、平面ではなく所定の曲率のR面17とされている。
さらに、上記実施形態では、基部12の上端面をR面17としているが、逆に座金24の表面をR面としても何ら問題はないし、設置穴21内に座金24を設置せず、基部12の上端面又は設置穴21の底面をR面として形成することも可能である他、R面を省略してもよい。なお、設置穴21の底面側をR面として形成する形成しないに拘わらず座金24を設置しない場合は、基部12の上端面17との接触面を摺動可能な面に仕上げるための加工が必要となり、設置穴21の底面にR面を形成する場合の加工は非常に手間がかかるため、座金24を設置する方が、構造的にもそしてコスト面においても好ましい。
加えて、上記実施形態では、クランプコマ10の頭部11の後面を平面としているが、曲面として(すなわちR形状に)形成してもよく、曲面とした場合には、クランプコマ10のワークWに対する相対姿勢が変わりやすいため、クランプ機構に生じた歪が一層ワークWへ伝わりにくくなるというメリットがある。
Claims (2)
- チャック本体の前面に複数の爪を備えており、前記爪によってワークをクランプ/アンクランプするフィンガーチャックであって、
前記爪の後面側に設けられ、クランプ時に前記ワークの表面に当接するクランプ部材が、前記ワークの表面に当接する頭部と、前記頭部から延設された柱状の基部とからなり、前記基部の周面に弾性体が取り付けられている一方、
前記爪の後面側に、少なくとも前記基部を挿入可能な設置穴が設けられており、
前記クランプ部材が、前記弾性体が取り付けられた前記基部を前記設置穴へ挿入することによって、前記弾性体の弾性力により設置されていることを特徴とするフィンガーチャック。 - 前記設置穴へ挿入された前記基部の先端面と前記設置穴の底面側とが接触しているとともに、その接触面の少なくとも一方が曲面とされていることを特徴とする請求項1に記載のフィンガーチャック。
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JP2012212691A JP5971852B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | フィンガーチャック |
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