JP3197951U - リンゴ芯取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リンゴの軸を取り除いた後に残った芯を短時間で、一定の形状で、作業労力を低減させて取り除くことが出来るリンゴ芯取装置を提供する。【解決手段】リンゴ芯取装置は、モーター2で回転するシャフト20を有し、シャフト20にはリンゴの芯部分を切り取るカッター21がシリンダー1とリンク連結されて収納され、シリンダーの動きでシャフトから出し入れ出来、軸を取り除いたリンゴをシャフトに挿入してシャフトを回転しながらカッターを押し出してリンゴの芯部分を取り除く機構と、リンゴの芯とカッターの位置を合わせるためにリンゴ受板4の位置を調整する機構を備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、リンゴの加工工程の途中でリンゴの中心部を縦方向に円柱状にを取り除いた後にリンゴの中心部に残った芯を取り除く装置に関するものである。
リンゴの加工を行う場合、リンゴのツルや芯などを取り除くためにリンゴの軸(果肉の中心部の縦方向の部分)を直径約20mmの筒状の刃物で抜いて取り除く。この時使用する刃物の直径よりリンゴの芯が大きく芯の一部がまだ果肉に残る。使用する刃物の直径を大きくして行うと、芯の残りは軽減されるが必要とする果肉も多く取り除かれてしまうので、その方法は適さない。
リンゴに残った芯を取り除くには、作業者がスプーン状のカッター(刃物)を用いてリンゴの軸を抜いた穴にそれを差し込んで、手でエグリ取る。軸を取り除いたリンゴをいくつかに分割した後に残った芯を取り除く場合は、その分割したリンゴを一つ一つ手に取り残った芯をそのカッターで取り除くので、回数が増える。
特開2002−95455号広報 特開2011−4616号公報
作業者がカッターを用いてリンゴに残った芯を取り除くとき、片手でリンゴを持ち、片手でカッターを持ち、カッターの位置と残った芯の位置と大きさを眼で確認しながら行うので、労力と時間がかかる。
手作業で取り除くため、取り除いた部分の形状や位置、大きさにばらつきがある。
この課題を解決するため、本発明請求項1に係るリンゴ芯取装置は、モーターとその回転力を伝達する機構(例えば歯車など)で回転するシャフトを持ち、そのシャフトにはリンク部品が収納され、リンク部品の一方には連結されたカッター取付金具が有りそれにはカッターが取り付けられており、リンク部品のもう一方にはシリンダーが連結され、シリンダーの動きに連動してカッター取付金具に有る支点を軸としてシャフトからカッターを押し出すことが出来る構造とシリンダーのストロークを調節できる機構が有り、リンゴの軸を抜いた部分にこのシャフトを挿入したときにリンゴの芯の位置とカッターの位置が合うようにリンゴを押し当ててリンゴの位置を決めるリンゴ受板が有り、シャフトを回転させながらカッターをシャフトから出し入れしてリンゴの芯を取り除く一連の動作を自動で行うソフトウエアーを含む制御回路を有する。
このリンゴ芯取装置のシャフトに軸を取り除いたリンゴを挿入し、リンゴ受板にリンゴを突き当てたときに挿入したリンゴの芯の位置とカッターの位置が合う様にリンゴ受板を移動させる。その後、装置の運転スイッチを入れると制御回路の働きでシャフトが回転し、次にシリンダーがリンク部品を移動させ、それに連結したカッター取付金具に取り付けたカッターが収納されていたシャフトから押し出される。シャフトから押し出されたカッターがリンゴの芯が残った部分の果肉を回転して切断し、その後シリンダーがリンク部品を元の位置に戻すとカッターもシャフトに収納される。その後シャフトは回転を停止する。この一連の動作が終了したのちにシャフトからリンゴを引き抜くことで、リンゴに残った芯を取り除く事が出来る。芯を取り除いたリンゴの取り除いた部分の大きさを確認し、リンゴの芯の大きさに適した大きさになるようにカッターがシリンダーから出る距離を、シリンダーに連結されているストローク調整ストッパーで調整する。
本発明の請求項2に係るリンゴ芯取装置は、シャフトにエアーを通す通路が有り、シャフトが回転して芯を取り除くと同時にカッターの周辺にシャフトからエアーを噴出させことが出来る。
リンゴ芯取装置のシャフトにリンゴを挿入し運転することで残った芯を取り除くことが出来るので、その間作業者はリンゴを持っているだけで良く、労力が少なくて済む。
作業者がカッターを持って手作業で取り除くより、本装置はシャフトでカッターを回転させで取り除くので短時間で除去が出来る。リンゴ一個を処理する時間は概ね4秒前後である。
リンゴをシャフトに挿入した時、シャフトを中心に垂直方向に移動出来るリンゴ受板に突き当てることで、リンゴの芯のとカッターの位置を合わせる設定が出来ることで、安定した位置で取り除くことが出来る。
一般的にリンゴの大きさに比例して芯の大きさが変わるが、本装置はそれに適した大きさにカッターが回転軸から出る寸法を調整する事が可能であるので、芯を取り除くリンゴに合った大きさで、且つ一定の形状で取り除くことが出来る。
請求項2記載の考案においては、カッターが回転して果肉を切り取ると同時にシャフトからカッターにエアーを吹き付けることで、切り取った果肉をカッターから分離させることで果肉が絡み付き支障が発生することを軽減し、且つ切り取った果肉をリンゴから排出、または排出を促進する効果がある。
本図は、本案の装置の構造を側面から表している。 本図は、シャフトの構造を表している。 本図は、装置を下部から上方に見た図で、リンゴ受板の取付とシャフトの関係を表している。 本図は、シャフトにリンゴを挿入した状況を側面から表している。 本図は、シャフトのエアー通路と吹き出し口を表している。
以下、本案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ベース10にシャフト20がベアリング15aとベアリング15bで押えられて取り付けてある。シャフト20の上部には歯車3aが取り付けれ、モーター2に取り付けれた歯車3bが組み込まれている。これでモーター2が回転するとシャフト20が回転する。シャフト20にはリンク部品24がシャフト20に固定された2本の固定ピン25がリンク部品24の穴に通されて装着されている。これで、リンク部品の動きがガイドされる。リンク部品24の上部には連結部品9が取り付けられシリンダー1と連結されている。したがってシリンダ1の動きでリンク部品24が上下に移動する。図1はシリンダー1が戻っている状態である。リンク部品24にはもう一方にカッター取付金具22が連結ピン26で連結されている。カッター取付金具22にはカッター21が取り付けられている。
図2はシャフトの構造を示しており、リンク部品24がシリンダー1によって上部に引き上げられ上限位置24bに有るとき、カッター取付金具22はシャフト20に支点23で支えられているので、カッターは収納位置21aに有り、シャフト20の中に収納されている。シリンダー1が出てリンク部品24を下方に移動させると、連結ピン26でリンク部品24に連結されているカッター取付金具22は支点23を中心に回転し、カッター21はシャフト20から外側に出てカッター突出位置21bの位置になる。
図1のストローク調整ストッパー8はシリンダー1に連結されたネジに固定されており、ストローク調性ストパー8がシリンダー1が出たときにストッパー受16に当ることで、シリンダー1の出るストロークが制限される。前述の機構の動きで説明したようにカッター取付金具22の回転角度はシリンダー1のストローク量に比例するため、これでカッター21の押し出す寸法を調整できる。その結果、リンゴの芯を取り除く大きさを調整することが出来る。
図1のベース10には、ネジ6とそれが入るネジが切られたジャッキナット12が取り付けれネジ6とベルト用プーリー13、ノブ5が取り付けれれている。ノブ5を回転させるとジャックナット20が回転しネジ6はその回転方向に合わせて上下に移動する。ネジ6の下部にはリンゴ受板4がナット11aで取り付けられている。図3は本装置を下方から見上げた図で、中心にシャフト20が有りその周りにシャフト20が通る穴が有るリンゴ受板が有る。また、その上には回転板5とベース10が見える。ネジ6とジャッキナット12、ベルト用プーリー等からなる移動機構は本装置には3か所あり、それぞれシャフト10の中心から120度の角度で配置されている。図1では説明上一個所のみの表示とした。これらの3個所のネジ6はそれぞれにナット11a,11b,11cでリンゴ受板4を支えている。またそれぞれのベルト用プーリー13はベルト14で連結されており、ノブ5を回すと他の2か所のジャッキナット12も連動して回転し、結果リンゴ受板4はシャフトに垂直に移動することが出来る。
図4は、軸を除去したリンゴ30をシャフト20に挿入してリンゴ受板4に突き当てた状態を示している。作業者がリンゴを持ちリンゴの軸を取り除いた穴33にシャフト20を挿入そのまま保持する。リンゴの芯が残っている部分32がカッター21の位置に合うように、リンゴ受板4の位置は前述の方法で調整されている。この状態で、本装置の運転スイッチを入れて起動する。この場合作業者はリンゴを保持しているので、運転スイッチはフットスイッチなどが良い。本装置が起動するとシャフト20が回転し、その後シャフト20が回転している状態でシリンダー1がリンク部品24を押すとカッター21が回転するシャフトから出て、リンゴの芯が残っている部分32の果肉を切り取る。シャフト20はそのまま回転している状態でシリンダー1が戻りカッター21はシャフト20に収納される。その後シャフト20の回転が停止して、本装置は停止する。停止したのちに作業者は持っているリンゴ30をシャフト20から引き抜く。これで、リンゴ30に残った芯は取り除かれた。
図5は本提案の、請求項2に関連するエアーブローに関する説明で、パージカラー17に有るエアー配管取付場所41からエアーを供給すると、シャフト20に有るエアー通路42を通りエアーが噴射口43から、カッター21の周辺に向けてエアーが噴出される。このエアー通路42と噴射口43は、シャフト20の左右2個所に設置されている。噴出されたエアーはカッター21や切断されたリンゴの果肉片に当たり、それらを撹拌してシャフト20の空間からリンゴの軸を除去した穴33を通りエアーの流れ44の方向に排出される。その結果、切り取られた果肉片が、カッター21との絡み付くのを防いだり、リンゴ30から排出したりすることが出来る。カッター21に果肉片が絡み付いた場合は、りんご30を引き抜き、カッター部分をエアーダスター等の器具を使用して果肉片を取り除く清掃をする必要があるが、この案で示すエアーブローを行うことで清掃で作業を止める回数減少させることが出来ると共に、切り取った果肉片をリンゴ30から排出しやすくなる。このエアーブローはシャフト20が回転してから停止するまでの間、流すことが出来る。また回転が停止した後も継続して流すことも可能である。
この方法は、リンゴに似た他の果実(例えば梨など)にも利用できる。
1 シリンダー
2 モーター
3a 歯車
3b 歯車
4 リンゴ受板
5 回転板
6 ネジ
8 ストローク調整ストッパー
9 連結部品
10 ベース
11a 11b 11c ナット
12 ジャッキナット
13 ベルト用プーリー
14 ベルト
15a 15b ベアリング
16 ストッパー受
17 パージカラー
20 シャフト
21 カッター
21a カッター収納位置
21b カッター突出位置
22 カッター取付金具
23 支点
24 リンク部品
24b 上限位置
25 固定ピン
26 連結ピン
30 リンゴ
32 リンゴの芯が残った部分
33 リンゴの軸を取り除いた穴
41 エアー配管取付場所
42 エアー通路
43 噴射口
44 エアーの流れ

Claims (2)

  1. モータとその回転力を伝達する機構(例えば歯車など)で回転できるシャフトを持ち、そのシャフトにはリンク部品が収納され、リンク部品の一方には連結されたカッター取付金具が有りそれにはカッターが取り付けられており、リンク部品のもう一方にはシリンダーが連結され、シリンダーの動きに連動してカッター取付金具に有る支点を軸としてシャフトからカッターを引き出すことが出来る構造とシリンダーのストローク距離を調節できる機構が有り、リンゴの軸を抜いた部分にこのシャフトを挿入したときにリンゴの芯の位置とカッターの位置が合うようにリンゴを押し当ててリンゴの位置を決めるリンゴ受板が有り、シャフトを回転させながらカッターをシャフトから出し入れしてリンゴの芯を除去する一連の動作を自動で行う制御回路を有する事を特徴とするリンゴ芯取装置。
  2. 前記シャフトにエアーを通す通路を取り付け、シャフトを回転させカッターで芯を除去する動作中にこの通路を通してカッター周辺にエアーを噴射することが出来る事を特徴とする請求項1のリンゴ芯取装置。
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