JP3197944B2 - ロータリー成形システム - Google Patents

ロータリー成形システム

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JP3197944B2
JP3197944B2 JP14187292A JP14187292A JP3197944B2 JP 3197944 B2 JP3197944 B2 JP 3197944B2 JP 14187292 A JP14187292 A JP 14187292A JP 14187292 A JP14187292 A JP 14187292A JP 3197944 B2 JP3197944 B2 JP 3197944B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/03Injection moulding apparatus
    • B29C45/04Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves
    • B29C45/0433Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves mounted on a conveyor belt or chain

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリー成形システ
ムに関し、詳しくは、それぞれのユニットが内部にキャ
ビティが形成された一対の金型を、それぞれ移送手段を
介して所定の加熱ステーション、射出成形ステーショ
ン、徐冷ステーションおよび成形品取出しステーション
の順に順次移送することにより、寸法精度が高く、内部
歪の少ない成形品を成形するロータリー成形システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック成形加工等の高精度
化により、成形による利点を生かした様々な射出成形、
例えば非球面レンズ(光学素子)のようなプラスチック
レンズの射出成形がなされている。従来のこの種の成形
装置においては、射出成形機から射出された樹脂の冷却
硬化をその場で行なって樹脂を金型から取出した後、該
金型に再び次の樹脂を射出するようにしたものがあり、
射出成形後に金型を均一に徐冷することにより、寸法精
度が高く、内部歪の少ない成形品を得ることができる。
【0003】従来、この種の徐冷装置としては、例え
ば、特開昭61−287710号公報、特開昭62−6
0622号公報、特開昭62−117716号公報、特
開昭62−105615号、あるいは特開平3−164
210号公報に記載されたようなものがある。これらの
ものは、金型に冷却孔を設け、この冷却孔の内部に冷却
媒体を流すことによって成形品の徐冷を行っている。
【0004】また、その他に特開昭61−279515
号公報に記載されたようなものがあり、このものは、加
熱部材と冷却部材を同一部材から構成するとともに、温
度センサーを加熱部材と冷却部材と同一場所に配設する
ことにより、金型の加熱および冷却の温度調整を均一に
行うようになっている。ところで、これらの徐冷方法を
採用した射出成形装置にあっては、射出成形機から射出
された樹脂の冷却硬化をその場で行なって樹脂を金型か
ら取出した後、該金型に再び次の樹脂を射出するように
しているため、樹脂が硬化するまで射出成形機により次
の樹脂を金型に射出できないため、使用効率が非常に悪
いばかりでなく、射出成形機の出口通路の樹脂が硬化し
てしまうという不具合が発生してしまった。
【0005】このような不具合が発生するのを防止する
ものとして、例えば、特開平3−36005号公報に記
載されたようなものがある。このものは、複数の金型を
準備し、射出成形機により樹脂が射出された金型を別の
場所に設けられた複数の冷却プレス機に移送した後、各
々の冷却機によって徐冷し、徐冷後に金型を成形品取出
しステーションに移送している。
【0006】この種のロータリー成形システムにあって
は、徐冷速度および成形品の取出しの際の金型温度が成
形品の品質に大きな影響を及ぼすため、これらを高制御
で行わなければならないばかりか、徐冷に際して金型の
温度が不均一になりやすいことから、金型の温度を均一
にする必要がある。このため、この従来例にあっては、
上記必要条件を満たすために、冷却プレスに、冷却温度
の検出手段と、金型の冷却時間を計測する計測手段と、
射出成形する成形品に応じた冷却時間に対応した温度を
示す冷却曲線を記憶する記憶手段と、冷却機から金型を
取り出すための制御を行う制御手段と、を設け、トラバ
ーサを用いて金型の移送速度および移送の待ち時間を制
御することにより金型が1ヵ所に滞留するのを防止する
システムを採用することにより、冷却プレスへの金型の
移送を円滑にして金型の使用効率を向上させるようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロータリー成形システムにあっては、複数の冷却プ
レスに金型を移送した後、各々の冷却プレスで金型の徐
冷を行ない、徐冷後に金型を成形品取出しステーション
に移送しているため、目標温度に到達するまで冷却プレ
スに金型が存在する間に、この冷却プレスが次の金型の
冷却に使用できないため、冷却プレスの使用効率が悪化
してしまい、結果的に金型が円滑に冷却できないという
問題があった。
【0008】このような不具合を解消するために、冷却
プレスの数を増加させることが考えられるが、冷却プレ
スの数を増大させると、その分だけコストが増大してし
まうという不具合が発生してしまうため、金型を円滑に
移送して金型の使用効率を向上させることができるロー
タリー成形システムが要求されている。そこで本発明
は、徐冷の際に目標温度に到達していない金型を再び徐
冷ステーションの入口にロータリー状に移送して再び徐
冷を行うようにして、金型を円滑に移送して樹脂成形品
の生産性を向上させることができ、均一かつ高精度な樹
脂成形品を成形することができるロータリー成形システ
ムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決達成するために、それぞれのユニットが
内部にキャビティが形成された一対の金型を、それぞれ
移送手段を介して所定の加熱ステーション、射出成形ス
テーション、徐冷ステーションおよび成形品取出しステ
ーションの順に順次移送することにより、成形品を成形
するロータリー成形システムにおいて、前記徐冷ステー
ションが、該徐冷ステーションの出口から複数の金型を
再び該徐冷ステーションの入口に向かってロータリー状
に移送するロータリー移送手段と、該移送手段上に配設
されるとともに、内部に冷却媒体が循環されて温度分布
が均一な冷却ブロックを有する複数の徐冷装置と、徐冷
装置に設けられ、金型の温度を測定する測温機と、を備
え、ロータリー移送手段上をロータリー状に移送される
金型に、前記冷却ブロックを接触させることにより金型
を徐冷するようにしたことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記徐冷ステーションが、所定の徐冷装置の
間に均熱手段を有し、該均熱手段によって徐冷装置によ
って生じた温度分布の均熱化を図るようにしたことを特
徴としている。請求項3記載の発明は、上記課題を解決
するために、前記徐冷ステーションと成形品取出しステ
ーションの間に、加熱保温ステーションを設け、該加熱
保温ステーションが、金型を徐冷ステーションから成形
品取出しステーションに向かって移送する移送手段と、
該移送手段上に配設され、金型の温度を一定に保持する
複数の加熱保温装置と、を有することを特徴としてい
る。
【0011】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記徐冷ステーションの出口付近に、金型を
再び徐冷ステーションの入口に向かって移送する移送経
路あるいは成形品取出しステーションに向かって移送す
る移送経路に切換接続される分岐手段が設けられ、該分
岐手段が、金型の温度を測定する測温機と、該測温機の
検出情報に基づいて金型の移送経路を選択する制御手段
と、を有することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、徐冷ステーションの
出口から複数の金型を再び徐冷ステーションの入口に向
かってロータリー状に移送するロータリー移送手段と、
該移送手段上に配設されるとともに、内部に冷却媒体が
循環されて温度分布が均一な冷却ブロックを有する複数
の徐冷装置と、徐冷装置に設けられ、金型の温度を測定
する測温機と、が備えられ、ロータリー移送手段上をロ
ータリー状に移送される金型に、前記冷却ブロックが接
触されることにより金型が徐冷される。
【0013】したがって、徐冷ステーションから成形品
取出しステーションに移送される金型が目標徐冷温度に
冷却されていないときに、該金型が再び徐冷ステーショ
ンの入口まで移送され、再び徐冷される。この結果、金
型が滞留されることなく、円滑に移送されて樹脂成形品
の生産性が向上するとともに、均一かつ高精度な樹脂成
形品が成形される。
【0014】請求項2記載の発明では、徐冷装置の間に
設けられた均熱手段により、徐冷装置によって生じた温
度分布の均熱化が図られる。したがって、徐冷の際に発
生する金型の不均一な温度分布が除去される。この結
果、熱歪による樹脂の変形等が防止され、寸法精度が高
く、内部歪の低い成形品が得られる。請求項3記載の発
明では、徐冷ステーションと成形品取出しステーション
の間に加熱保温ステーションが設けられ、該加熱保温ス
テーションが、金型を徐冷ステーションと成形品取出し
ステーションに向かって移送する移送手段と、該移送手
段上に配設され、金型の温度を一定に保持する複数の加
熱保温装置と、を有する。
【0015】したがって、徐冷ステーションで略目標温
度に徐冷された金型が成形品取出しステーションに移送
されるまで略目標温度に保持され、取出しステーション
で金型が滞留している場合等に、後続の金型の型温が低
下することがない。この結果、均一かつ高精度な樹脂成
形品が成形される。請求項4記載の発明では、徐冷ステ
ーションの出口付近に、金型を再び徐冷ステーションの
入口に向かって移送する移送経路あるいは成形品取出し
ステーションに向かって移送する移送経路に切換接続さ
れる分岐手段が設けられ、該分岐手段上で金型の温度が
検出されることにより、金型の移送経路が選択される。
したがって、分岐手段によって金型の最終的な移送経路
が決定され、金型の温度の微調整が容易に行われる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1、2は請求項1〜4の何れかに記載の発明に係るロ
ータリー成形システムの一実施例を示す図である。ま
ず、構成を説明する。図1において、1はロータリー成
形システムであり、該成形システム1は、加熱ステーシ
ョン2、射出成形ステーション3、徐冷ステーション4
および成形品取出しステーション5から構成されてい
る。そして、ロータリー成形システム1によって移送さ
れる金型6は図示しないが、公知のようにそれぞれのユ
ニットが内部にキャビティを形成する一対の金型であ
り、該一対の金型はねじ等の自己保持機構によって互い
に型締め方向の力を自己保持するように連結されるもの
である。
【0017】上記各ステーション2〜5は、移送手段と
してのベルトコンベア等の移送路7を介して接続されて
おり、金型6は移送路7を介して各ステーション2〜5
間を移送される。加熱ステーション2は、複数の加熱装
置11を有し、該加熱装置11によって金型6を目標温度に
なるように加熱する。射出成形ステーション3は射出成
形機12を有しており、金型6のキャビティ内に溶融樹脂
を射出・充填するようになっている。
【0018】成形品取出しステーション5は図示しない
型開閉装置、取出しロボットおよびパレット等を具備し
ており、金型6の自己保持機能を解除したり、自己保持
機能を付与したりするようになっており、自己保持機能
が解除された金型6から樹脂成形品を取り出して再び加
熱ステーション2に移送する。一方、徐冷ステーション
4は、徐冷ステーション4出口から複数の金型6を再
徐冷ステーション4の入口に向かってロータリー状に
移送するロータリー移送手段としてベルトコンベア等の
ロータリー移送路13を備えており、該ロータリー移送路
13上には、複数の徐冷装置14〜21が配設されている。
【0019】徐冷装置14〜21は、内部に冷却媒体が循環
されて温度分布が均一な冷却ブロックを有し、該冷却ブ
ロックを金型6に接触させることにより、金型6を徐冷
するようになっている。また、徐冷装置14〜21にはそれ
ぞれ測温機23〜30が設けられており、この測温機23〜30
は金型6の温度を検出するようになっている。また、徐
冷ステーション4の入口には分岐ステージ32が設けられ
ており、該分岐ステージ32はコロを用いた方向変換機か
ら構成されており、90°回動することにより、金型6を
徐冷ステーション4に移送する経路と徐冷ステーション
4の出口側から再び金型6が返送される経路とを接続す
るようになっている。
【0020】また、徐冷ステーション4の出口付近には
分岐手段として分岐ステージ33が設けられており、該分
岐ステージ33はコロを用いた方向変換機から構成されて
おり、90°回動することにより、金型6を再び徐冷ステ
ーション4の入口に向かって移送する移送経路あるいは
成形品取出しステーション5に向かって移送する移送経
路に切換接続されるようになっている。
【0021】この分岐ステージ33には、金型6の温度を
測定する測温機34が設けられており、この測温機34によ
る検出情報は制御手段としての分岐制御装置35に出力さ
れるようになっている。分岐制御装置35はコンピュータ
を有し、内部プログラムに設定された金型6の目標徐冷
温度と測温機34の検出情報に比較して、分岐ステージ33
の移送経路を決定するようになっている。
【0022】また、徐冷装置15〜17の間には徐冷装置の
間には均熱手段しての均熱部36、37、39が設けられてお
り、該均熱部36〜39は空冷により徐冷装置15〜17によっ
て生じた温度分布の均熱化を図るようにしている。ま
た、徐冷ステーション4と成形品取出しステーション5
の間には、加熱保温ステーション41が設けられており、
該加熱保温ステーション41は金型6を徐冷ステーション
4と成形品取出しステーション5に向かって移送する移
送手段としてベルトコンベア等からなる移送路42を有し
ている。この移送路42上には加熱保温装置43、44が設け
られており、該保温装置43、44は金型6の温度を一定に
保持するようになっている。
【0023】また、加熱保温ステーション41の出口から
入口に向かってロータリー移送路45が設けられており、
この移送路45上にも金型6の温度を一定に保持する複数
の加熱保温装置46〜52が設けられている。加熱保温ステ
ーション41の入口には分岐ステージ53が設けられてお
り、該分岐ステージ53はコロを用いた方向変換機から構
成されており、90°回動することにより、移送路42およ
びロータリー移送路45の何れか一方に接続されるように
なっている。
【0024】また、加熱保温ステーション41の出口には
分岐ステージ54が設けられており、該分岐ステージ54は
コロを用いた方向変換機から構成されており、90°回動
することにより、移送路42と成形品取出しステーション
5あるいは移送路42とロータリー移送路45の何れか一方
に接続されるようになっている。この分岐ステージ54に
は測温機55が設けられており、該測温機55は金型6の温
度を検出し、該検出情報を分岐制御装置35に出力するよ
うになっている。分岐制御装置35は内部プログラムに設
定された金型6の目標徐冷温度と測温機55の検出情報に
比較して、分岐ステージ54の移送経路を決定するように
なっている。
【0025】次に、作用を説明する。取出しステーショ
ン5において型開閉装置によって自己保持機能が付与さ
れた金型6は、加熱装置によって略ガラス転移点以上
の温度まで加熱された後、射出充填ステーション3に移
送され、該射出成形ステーション3によってキャビティ
内に溶融樹脂が射出・充填される。
【0026】溶融樹脂が射出・充填された金型6は徐冷
ステーション4に移送される。以下、徐冷ステーション
4における処理を図2に示すフローチャートに基づいて
説明する。図2のフローチャートは分岐制御装置35に格
納された徐冷作業プログラムによって実行されるもので
ある。まず、ステップS1で射出成形ステーションから
移送されると、ステップS2で分岐ステージ32を通して
矢印aで示すように移送路13に移送される。次いで、ス
テップS3で徐冷装置14、15で金型6が冷却される。こ
のとき、徐冷装置14、15の測温機23、24によって金型6
の温度が測温され、その測温結果から冷却ブロックの温
度が調整された後、冷却ブロックが金型6に接触される
ことにより、金型6が徐冷される。徐冷後、均熱部36に
よって金型6の均熱化が図られる。以後、同様にして徐
冷装置16、17均熱部37、38によって金型6の徐冷、均熱
化が行われる。
【0027】次いで、金型6は分岐ステージ33に移送さ
れた後、分岐ステージ33上で温度が測定され、ステップ
S4で型温が目標温度以下であるか否かが判別され、型
温以下でなければ、ステップS2に進んでロータリー移
送路13に移送され、ロータリー移送路13の徐冷装置18〜
21によって金型6が再び徐冷される。一方、ステップS
4で型温が目標温度以下であるもの判断された場合に
は、ステップS5に進み、分岐ステージ53に移送され
る。次いで、ステップS6に進んで金型6は移送路42に
移送され、加熱保温装置43、44によって一定温度に加熱
保温される。次いで、S7に進んで金型6は分岐ステー
ジ54に移送され、分岐ステージ54上で測温機55によって
型温が測温される。
【0028】このとき、型温が目標温度に一致し、成形
品取出しステーション5で金型の滞留がないものと判断
されたときには、ステップS8に進む。ステップS8で
は、矢印cで示すように成形品取出しステーション5に
移送され、このステーション5で金型6の型開きが行わ
れて成形品が取り出された後、再び型締めが行われて加
熱ステーション2に移送される。
【0029】一方、ステップS7で型温が目標温度に一
致せず、成形品取出しステーション5で金型の滞留があ
る場合には、ステップS5に進み、矢印dて示すように
ロータリー移送路45に移送され、加熱保温装置46〜52に
よって再び金型の保温が行われる。以上説明したよう
に、本実施例では、徐冷ステーション4の出口から複数
の金型6を再び徐冷ステーション4の入口に向かってロ
ータリー状に移送するロータリー移送路13と、該移送路
13上に配設されるとともに、内部に冷却媒体が循環され
て温度分布が均一な冷却ブロックを有する複数の徐冷装
置14〜21と、徐冷装置14〜21に設けられ、金型6の温度
を測定する測温機23〜30と、を設け、ロータリー移送路
13上をロータリー状に移送される金型6に、冷却ブロッ
クを接触させることにより金型6を徐冷しているため、
徐冷ステーション4から成形品取出しステーション5に
移送される金型6が目標徐冷温度に冷却されていないと
きに、該金型6を再び徐冷ステーション4の入口まで移
送して再び徐冷することができる。この結果、金型6が
滞留するのを防止して円滑に移送することができ、樹脂
成形品の生産性を向上させることができるとともに、均
一かつ高精度な樹脂成形品を成形することができる。
【0030】また、徐冷装置15〜17の間に設けられた均
熱部36〜38により、徐冷装置14〜17によって生じた温度
分布の均熱化を図るようにしているため、徐冷の際に発
生する金型6の不均一な温度分布を除去することができ
る。この結果、熱歪による樹脂の変形等を防止すること
ができ、寸法精度が高く、内部歪の低い成形品を得るこ
とができる。
【0031】また、徐冷ステーション4と成形品取出し
ステーション5の間に加熱保温ステーション41を設け、
該加熱保温ステーション41が、金型6を徐冷ステーショ
ン4から成形品取出しステーション5に向かって移送す
るロータリー移送路45と、該移送路45上に配設され、金
型6の温度を一定に保持する複数の加熱保温装置43、44
および46〜52と、を有しているため、徐冷ステーション
4で目標温度に徐冷された金型6が成形品取出しステー
ション5に移送されるまで目標温度に保持することがで
き、取出しステーション5で金型6が滞留している場合
等に、後続の金型6の型温が低下するのを防止すること
ができる。この結果、均一かつ高精度な樹脂成形品を成
形することができる。
【0032】さらに、徐冷ステーション4の出口付近
に、金型6を再び徐冷ステーション4の入口に向かって
移送する移送経路あるいは成形品取出しステーション5
に向かって移送する移送経路に切換接続される分岐ステ
ージ54を設け、該分岐ステージ54上で金型6の温度を検
出することにより、金型6の移送経路を選択しているた
め、分岐ステージ54によって金型6の最終的な移送経路
を決定することができ、金型の温度の微調整を容易に行
うことができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、徐冷ステ
ーションから成形品取出しステーションに移送される金
型が目標徐冷温度に冷却されていないときに、該金型を
再び徐冷ステーションの入口まで移送して再び徐冷する
ことができる。この結果、金型が滞留するのを防止して
円滑に移送することができ、樹脂成形品の生産性を向上
させることができるとともに、均一かつ高精度な樹脂成
形品を成形することができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、徐冷の際に
発生する金型の不均一な温度分布を除去することができ
る。この結果、熱歪による樹脂の変形等を防止すること
ができ、寸法精度が高く、内部歪の低い成形品を得るこ
とができる。請求項3記載の発明によれば、徐冷ステー
ションで略目標温度に徐冷された金型が成形品取出しス
テーションに移送されるまで目標温度に保持することが
でき、取出しステーションで金型が滞留している場合等
に、後続の金型の型温が低下するのを防止することがで
きる。この結果、均一かつ高精度な樹脂成形品を成形す
ることができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、分岐手段に
よって金型の最終的な移送経路を決定することができ、
金型の温度の微調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロータリー成形システムの一実施
例の全体構成図である。
【図2】分岐制御装置によって実行される徐冷作業のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 ロータリー成形システム 2 加熱ステーション 3 射出成形ステーション 4 徐冷ステーション 5 成形品取出しステーション 6 金型 7 移送路(移送手段) 13 ロータリー移送路 14〜21 徐冷装置 23〜30 測温機 33 分岐ステージ(分岐手段) 34 測温機 35 分岐制御装置(制御手段) 36 均熱部(均熱手段) 41 加熱保温ステーション 43、44、46〜52 加熱保温装置 45 ロータリー移送路
フロントページの続き (72)発明者 中山 攻 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 及川 欽一 岩手県花巻市大畑第十地割109 リコー 光学株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−39642(JP,A) 特開 平5−124078(JP,A) 特開 昭61−89019(JP,A) 特開 平5−329863(JP,A) 特開 平5−329901(JP,A) 特開 平5−253963(JP,A) 特開 平5−116175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれのユニットが内部にキャビティが
    形成された一対の金型を、それぞれ移送手段を介して所
    定の加熱ステーション、射出成形ステーション、徐冷ス
    テーションおよび成形品取出しステーションの順に順次
    移送することにより、成形品を成形するロータリー成形
    システムにおいて、前記徐冷ステーションが、該徐冷ス
    テーションの出口から複数の金型を再び該徐冷ステーシ
    ョンの入口に向かってロータリー状に移送するロータリ
    ー移送手段と、該移送手段上に配設されるとともに、内
    部に冷却媒体が循環されて温度分布が均一な冷却ブロッ
    クを有する複数の徐冷装置と、徐冷装置に設けられ、金
    型の温度を測定する測温機と、を備え、ロータリー移送
    手段上をロータリー状に移送される金型に、前記冷却ブ
    ロックを接触させることにより金型を徐冷するようにし
    たことを特徴とするロータリー成形システム。
  2. 【請求項2】前記徐冷ステーションが、所定の徐冷装置
    の間に均熱手段を有し、該均熱手段によって徐冷装置に
    よって生じた温度分布の均熱化を図るようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のロータリー成形システム。
  3. 【請求項3】前記徐冷ステーションと成形品取出しステ
    ーションの間に、加熱保温ステーションを設け、該加熱
    保温ステーションが、金型を徐冷ステーションから成形
    品取出しステーションに向かって移送する移送手段と、
    該移送手段上に配設され、金型の温度を一定に保持する
    複数の加熱保温装置と、を有することを特徴とする請求
    項1または2記載のロータリー成形システム。
  4. 【請求項4】前記徐冷ステーションの出口付近に、金型
    を再び徐冷ステーションの入口に向かって移送する移送
    経路あるいは成形品取出しステーションに向かって移送
    する移送経路に切換接続される分岐手段が設けられ、該
    分岐手段が、金型の温度を測定する測温機と、該測温機
    の検出情報に基づいて金型の移送経路を選択する制御手
    段と、を有することを特徴とする請求項1〜3何れかに
    記載のロータリー成形システム。
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