JP2006103228A - 薄肉成形品製造方法 - Google Patents

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伊藤  誠
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Abstract

【課題】 薄肉成形品を浸漬法で製造において、製造設備が大掛かりになると共に、製造工程において乾燥などにより製造時間が長くなることを解消して、薄肉成形品の生産性および省スペース化を実現する薄肉成形品の製造設備を構成することを目的とする。
【解決手段】 樹脂およびゴム材料を雄型3と雌型2とを合わせて成形される空間形状により成形する薄肉成形品製造方法において、樹脂材料の充填工程101、成形工程102、硬化工程103とを有し、該成形工程102において、成形装置110に取付けた雄型3と雌型2とにより樹脂成形を行った後に、該成形装置110より雄型3もしくは雌型2あるいは両方の型が取り外されて、成形された樹脂およびゴム材料とともに、次の工程に移行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂およびゴム材料を用いた薄肉成形品製造方法に関するものである。より詳しくは、雄型と雌型を用いた薄肉成形品製造方法に関するものである。
従来、樹脂およびゴム材料を用いた薄肉成形品としては、コンドームが知られている。コンドームの原料としては、天然ゴムまたはポリウレタン樹脂等の材料が使用されている。ラテックスゴムによりコンドームを製造する場合には、コンドームの元型をゴム・ラテックスにゆるやかに浸漬させて、該元型の表面にゴムの皮膜が所定の厚さになるまで滞留させ、ゴム・ラテックスより引き上げ、ゴムの皮膜を形成する浸漬法が知られている。
また、コンドームを構成する弾性材としてポリウレタン樹脂を用いる方法も知られている。水系ポリウレタン樹脂分散体にコンドームの元型を浸漬し、乾燥させた後、剥離してコンドームを製造するものである(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−256665号公報
従来の製法においては、浸漬法によりコンドームなどの肉薄成形品を作成するため、設備が大掛かりになると共に、製造工程において乾燥などが必要となる。このため、製造にかかる時間が長くなるものである。
浸漬方法においては、乾燥に多くの時間がかかると共に、成形時には成形型を、検査時には検査用の型を、それぞれ用いると共に、付替えを行っているものである。
従来、雄型と雌型で形成されるキャビティ内に合成樹脂等を射出し圧縮成形して製造するものがあった。この手法を行うためには、成形品において一定の肉厚を必要とするものである。これは、雄型と雌型とを高い精度で型締することが困難であると共に、肉薄の成形品を構成する場合には、樹脂等の流入するための流路を大きく取ることができない。このため、樹脂等の供給圧が上がると共に、キャビティ内に樹脂等が充分に行き渡り難くなる。
また、コンプレッションにより合成樹脂等を成形するものにおいても、同様な問題が生じる。
本発明者らは、コンドーム等の薄肉成形品の製造にかかる時間を短縮することを目的として、コンプレッションもしくはインジェクションを用いると共に、成形されたものを雄型もしくは雌型を用いて次の工程に移送する方法を見出したものである。さらに、コンプレッションもしくはインジェクション、あるいはインジェクション・コンプレッションにより成形を行うことで、薄肉成形品の製造を簡便に行うことを目的とするものである。そして、雄型もしくは雌型を成形装置より取り外し可能とすることにより、コンドーム1つ当たりの成形にかかる時間を短縮できるものである。また、成形型を用いて効率的に成形、成形品の硬化、成形品の検査などを行うことができるものである。
すなわち、請求項1に記載のごとく、樹脂材料を雄型と雌型とを合わせて成形されるキャビティ形状により成形する薄肉成形品製造方法において、樹脂材料の充填工程、成形工程、硬化工程とを有し、該成形工程において、成形装置に取付けた雄型と雌型とにより樹脂成形を行った後に、該成形装置より雄型もしくは雌型あるいは両方の型を、成形された樹脂材料とともに、取り外し可能とする。
請求項2に記載のごとく、樹脂材料を雄型と雌型とを合わせて成形されるキャビティ形状により成形する薄肉成形品製造方法において、互いに合型及び型開きが可能とされた雌型及び雄型と、前記雌型を着脱自在に保持する雌型用取付部と、前記雄型を着脱自在に保持する雄型用取付部とを有し、前記各取付部には、前記合型状態において成形毎に前記両型の保持を解除する保持解除装置が設けられ、前記雌型と雌型用取付部との着脱部分には、嵌合離脱する雌型シャンク部と雌型シャンク受部とが設けられており、前記シャンク部に雌型プルスタッドが設けられ、前記シャンク受部には前記プルスタッドを引き込む機構が設けられており、前記雄型と雄型用取付部との着脱部分には、嵌合離脱する雄型シャンク部と雄型シャンク受部とが設けられており、該雄型シャンク部に雄型プルスタッドが設けられ、該雄型シャンク受部には前記雄型プルスタッドを引き込む機構が設けられており、前記両引き込み機構により前記保持解除装置が構成されている成形装置を用いる。
請求項3に記載のごとく、樹脂材料を雄型と雌型とを合わせて成形されるキャビティ形状により成形する薄肉成形品製造方法において、樹脂材料の充填工程、成形工程、硬化工程とを有し、該成形工程において、成形装置に取付けた雄型と雌型とにより樹脂成形を行った後に、該成形装置より雄型もしくは雌型あるいは両方の型が取り外されて、成形された樹脂材料とともに、次の工程に移行する。
このような薄肉成形品の製造方法を用いることにより、コンドーム等の薄肉成形品の製造にかかる時間を短縮でき、生産性を向上できるものである。成形型を取外し可能であるため、成形装置の稼働率を向上させて、成形物の生産効率を向上できる。また、成形品が成形型とともに移動することとなるので、型による成形品の保持時間を長くでき、型による成形品の品質維持を行うことができる。雄型のみが成形後の工程に利用される場合には、雄型に対する雌型の数量を低減でき、成形型の効率的な利用を行うことができる。
薄肉成形品を省スペースかつ高効率で短時間に製造することを目的を、成形型の移動により実現した。
次に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は薄肉成形品の製造工程を示す図である。
本発明の基本的な製造工程の構成について、図1を用いて説明する。
製造工程は、充填工程101、成形工程102、硬化工程103、成形品回収工程104、雄型回収工程105、雌型回収工程106を有するものである。
充填工程101において雌型2と雄型3との間に樹脂材料が導入され、成形工程102で雌型2と雄型3とにより樹脂材料が成形される。そして、雌型2が雌型回収工程106で回収され、硬化工程103で雄型3に装着された樹脂材料の硬化が行われ、成形品回収工程104で成形品107が回収された後に、雄型回収工程105により雄型3が回収される。回収された雌型2および雄型3とは、再び充填工程101において利用されるものである。
雄型3は円柱状に構成されており、上端が半球状に構成されている。雌型2は上面より上方に凹部が設けられ、略円柱状のキャティを有する構成となっている。凹部4雄型3より大きく構成されており、雄型3を凹部に挿入可能に構成されている。この構成において、雄型3および雌型2の形状は特に限定されるものではない。雄型3は雌型2に挿入可能な形状であれば良く、雌型2の凹部は雄型3の外側面に対して一定の間隔維持できる形状であれば良い。
そして、例えば、コンプレッション成形においては、成形材料を雌型2キャビティ内の半球部分に供給し、雄型3を雌型2に挿入することにより、雄型3と雌型2間に成形材を満たし、成形物を得ることが可能となるものである。
次に、各工程について説明する。
充填工程101は、雄型3と雌型2との間に樹脂材料を充填するものであり、樹脂材料は樹脂材料供給部100より供給されるものである。供給される樹脂材料としては、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を用いることができるものである。
樹脂材料の充填方法としては、雌型2のキャビティ内への投入や、雄型3と雌型2とを嵌合させた状態においての樹脂材料の射出によっても行うことができるものである。
成形工程102は樹脂材料の成形を行う工程であり、雌型2と雄型3とを合わせることにより、樹脂材料が目的形状に成形されるものである。成形工程102において、雌型2と雄型3の温度調整がなされるものであり、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に対応することができるものである。成形工程102における成形方法としては、上述のごとく、コンプレッション成形を用いることが可能であると共に、雄型3と雌型2とを嵌合させた状態においての樹脂材料の射出を行う射出成形も用いることができる。さらに、インジェクション・コンプレッション成形を用いることも可能である。
成形工程102を終了した雌型2は雌型回収工程106により回収されるものである。
充填工程101および成形工程102は雌型2と雄型3とを成形装置に取り付けて行うものであり、成形工程102の終了後には雌型2は回収工程106を経て、次の充填工程101を行うものである。そして、雄型3は成形装置より取り外されて、次の硬化工程104に移るものである。
硬化工程103は、成形工程102において成形された樹脂材料を硬化させるものである。樹脂材料が熱硬化性樹脂である場合には加熱により硬化反応を促進するものであり、樹脂材料が熱可塑性樹脂である場合には冷却により硬化させるものである。硬化工程103は樹脂材料を雄型3に装着した状態で行うことが可能であり、樹脂材料を露出せて効率的に加熱もしくは冷却を行うことができるものである。
加熱を行う場合には、樹脂材料を装着した雄型3を炉に入れて加熱したり、ヒーターで覆い加熱したりすることも可能である。加熱方法としては、樹脂材料を装着した雄型3を個別に加熱炉に挿入したり、樹脂材料を装着した雄型3を一定数ストックして、同時に複数個を加熱したりできるものである。また、樹脂材料を装着した雄型3を加熱しながら移動させ、移動工程と加熱工程を同時に行う方法等を利用することができる。樹脂材料を装着した雄型3の加熱方法としては、この他に、雄型3を高周波誘電により加熱することも可能である。この方法を用いることにより、雄型3の表面を短時間に加熱することが可能となる。さらには、マイクロ波を雄型3に装着された樹脂材料に照射して樹脂材料自体を加熱することも可能である。このように構成することにより、成形物の製造にかかる時間を短縮することができ、生産効率を向上できるものである。
冷却を行う場合には、雄型3の樹脂材料装着部を冷却水につけて冷却したり、冷風により冷却したりすることが可能である。樹脂材料を装着した雄型3の先端を下方に向け、雄型3ごと樹脂材料を水槽内に入れることも可能である。また、雄型3の搬送経路に沿って冷却用の水槽を配置して、樹脂材料を装着した雄型3の搬送経路において樹脂材料の冷却を行うことも可能である。
または、樹脂材料を雄型3に装着し、雄型3を雌型2に挿入した状態で温度調節を行うことも可能である。雄型3と雌型2とを嵌合させた状態で、温度調節を行うものである。これにより、成形された樹脂材用は雄型3と雌型2とにより保護されることとなり、搬送が容易になる。この場合には、硬化工程103が終了した後に雌型2は雌型回収工程106により回収される。
成形品回収工程104は、目的形状に成形されて硬化した成形品107を雄型3より取り外して回収するものである。成形品104の回収方法としては、雄型3に装着された成形品107の端部より成形品107を巻き上げて、雄型3より取り外すものである。この他に雄型3と成形品107との間に空気を送り込み、成形品107を取り外すことも可能である。
さらに、布等により被装された回転体を駆動するものを用いる。回転体を雄型3に装着された成形品107に当節させることにより巻き上げを短時間に行うことができるものである。
成形品107の製造に用いられた雄型3は雄型回収工程105により回収される。回収された雌型2および雄型3は、成形装置に取り付けられて、再び充填工程101に用いられるものである。
上記のごとく、雌型2と雄型3は成形品の製造工程において循環可能となっている。そして、雌型2が製造工程の充填工程101、成形工程102に関わるのに対して、雄型3は充填工程101、成形工程102、硬化工程103、成形品回収工程104に関わるものである。このため、雌型2と雄型3とでは、製造工程に関わる時間がことなるものである。これにより、雌型2の利用効率を向上でき、少数の雌型2でも多くの成形品の成形に対応可能となり、充填工程101および成形工程102の設備の省スペース化を図ることができる。雄型3は製造工程において、成形品とともに移動することとなるので、成形品の各工程での取り外しの必要がなく、成形品の各工程間の搬送も容易となるものである。このため、各工程において成形品を保持する装置を雄型3により共通化して、設備の簡素化を計ることができるものである。
なお、成形品107の品質を検査するための検査工程を追加することができるものである。検査工程は、硬化工程103の後に行われるものである。検査工程の例として、ピンホール検査を行う場合について説明する。ピンホール検査は、湿式と乾式とがあり、湿式は、塩水に浸けて、導通の有無を検出する方法であり、樹脂材料を装着した雄型3を用いて行うことができる。雄型3が導電性のものである場合に、樹脂材料を装着した雄型3を塩水に漬け、雄型3と樹脂材料の外側の塩水との導通もしくは抵抗値を測定することにより、行うことができるものである。
乾式の検査では、放電の有無を検査するものであり、雄型3と樹脂材料の外側に高電圧をかけ、放電によりピンホールを検査する方法を用いることにより、成形物を濡らすことなく、検査を行うことが可能である。これにより、成形物を乾燥する時間を省略でき、製造にかかる時間を短くすることが可能である。
次に、成形品の製造設備の全体構成について説明する。
図2は成形品製造設備の全体構成を示す模式図である。
成形品製造設備は、樹脂材料供給部100、成形部111、硬化部112、検査部113、成形品回収部114、移送部115により構成されるものである。
成形部111には成形装置110が配設されており、移送部115により成形部111へと移送された成形型を成形装置110に取り付けて、充填工程101および成形工程102を行うものである。成形品製造設備は移送部115に沿って配設されるものであり、成形型の移動は、この移送部115により行われるものである。
図2に示す構成例においては、雄型3が移送部115により成形部111に供給され、成形部111において成形装置110に装着される。成形装置110には雌型2も装着されるものであり、成形装置110により雄型3と雌型2とを締め合わせて樹脂材料の成形を行うものである。なお、成形装置110には樹脂材料供給部100が接続していおり、樹脂材料の導入を行うものである。
成形部111において樹脂材料を装着した雄型3は、硬化部112において、樹脂材料の硬化処理を行うものである。これが、前述の硬化工程103に対応するものである。硬化部112は樹脂の種類によって形態がことなるものである。熱硬化性樹脂を硬化させる場合には樹脂材料を加熱するものを用いるものであり、熱可塑性樹脂を硬化させる場合には樹脂材料を冷却するものを用いるものである。
硬化した樹脂材料は、雄型3に装着された状態で、移送部115により検査部113に送られる。検査部113においては、樹脂成形物の品質の検査を行うものである。例えば、ピンホール検査を行う場合には、高電圧ピンホール検査装置や、帯電式ピンホール検査装置などを用いることができるものである。
検査部において品質検査が終了した樹脂成形物は雄型3とともに、移送部115によって、成形品回収部114に移送される。そして、雄型3から成形品107の回収が行われるものである。成形品107を取り去った雄型3は移送部115により、成形部111に供給されるものである。
次に、成形部110の構成例について説明する。
成形部110においては、型製作コストを低廉化することができると共に型交換やその後の調整のための手間が低減乃至解消され、また射出成形を行った後に温度操作を行う場合に装置の稼働効率を低下させることなく行えるようにした射出成形方法及び射出成形装置を目的としたものを用いるものである。
即ち、成形部110には射出成形方法は、雌型と雄型とを合型し、これら両型の合型状態に対して背圧を加えつつその合型間にできるキャビティ内へ成形材料を供給して成形させ、これら両型を合型状態のまま装置外へ取り出した後に型開きし、キャビティ内の成型品を離型させる。このように雌型と雄型とを合型させたままでこれらを装置外へ取り出すようにすると、装置外において、キャビティ内の温度操作を行うといったことができる。そのため、装置側での稼働率低下を招来するおそれがない。
一方、成形装置110である射出成形装置は、互いに合型及び型開きが可能とされた雌型及び雄型と、前記雌型を着脱自在に保持する雌型用取付部と、前記雄型を着脱自在に保持する雄型用取付部とを有する。前記各取付部には、前記合型状態において成形毎に前記両型の保持を解除する保持解除装置が設けられている。
このような保持解除装置が設けられているので、一成形工程毎に雌型及び雄型は、これらを合型させたまま装置外へ取り出すことができる。
前記雌型と雄型の合型状態を保持し、又その保持状態を解除する型結合装置が、前記雌型と雄型の合わせ部分に設けられているのが好ましい。
このような構成により、雌型及び雄型を合型させたまま装置外へ取り出して、熱処理を施すことができる。
前記保持解除装置は、次のように構成するのが好ましい。即ち、前記雌型と雌型用取付部との着脱部分には、嵌合離脱する雌型シャンク部と雌型シャンク受部とが設けられており、前記シャンク部に雌型プルスタッドが設けられ、前記シャンク受部には前記プルスタッドを引き込む機構が設けられている。また、前記雄型と雄型用取付部との着脱部分には、嵌合離脱する雄型シャンク部と雄型シャンク受部とが設けられており、該雄型シャンク部に雄型プルスタッドが設けられ、該雄型シャンク受部には前記雄型プルスタッドを引き込む機構が設けられている。そして、前記両引き込み機構により前記保持解除装置が構成されている。
前記雌型シャンク部と雌型シャンク受部との間に第1ボールガイド調芯構造が設けられている。また、前記雌型と雄型の合わせ部分には、嵌合離脱する嵌合凸部と嵌合凹部とが設けられており、これら嵌合凸部と嵌合凹部との間に第2ボールガイド調芯構造が設けられている。
ボールガイド調芯構造を採用することにより、雌型シャンク部と雌型シャンク受け部の芯合わせ、及び、嵌合凸部と嵌合凹部の芯合わせが高精度に行える。
前記第1又は第2ボールガイド調芯構造は、雌型シャンク部と雌型シャンク受部間、又は嵌合凸部と嵌合凹部間に円筒形のリテナーを有しており、このリテナーにはその周方向複数箇所に雌型シャンク部又は嵌合凸部の外周面と雌型シャンク受部又は嵌合凹部の内周面との双方に当接する調芯ボールが転勤自在に保持されている構成とするのが好ましい。
前記第1ボールガイド調芯構造は、雌型シャンク部の外周面又は雌型シャンク受部の内周面に、雌型シャンク部を雌型シャンク受部へ抜き差しする動きでリテナーの調芯ボールと係合離脱可能となるボール受部が設けられ、調芯ボールとボール受部との係合状態では雌型シャンク受部に対する雌型シャンク部の着脱が許容され調芯ボールとボール受部とが離脱している状態では雌型シャンク部と雌型シャンク受部とが調芯される構造であることが好ましい。
前記雄型シャンク部の外周面と雄型シャンク受部の内周面との間、及び雄型シャンク部の基部と雄型シャンク受部の正面との間で、二面拘束構造が設けられているのが好ましい。
このような二面拘束構造を採用すれば、それらの装着状態が強固でガタツキのないものとなる。従って、高精度で且つ安定した射出成形が何度でも繰り返されることになる。
前記雄型は、成型品形状に対応するヘッド部とこのヘッド部の根本を保持しつつ前記雄型用取付部に対して着脱自在とされたホルダー部とを有しており、これらヘッド部とホルダー部とには嵌合離脱するヘッドシャンク部とヘッドシャンク受部とが設けられており、これらヘッドシャンク部の外周面とヘッドシャンク受部の内周面との間、及びヘッドシャンク部の基部とヘッドシャンク受部の正面との間で、二面拘束構造が設けられているのが好ましい。
前記雄型シャンク部の基部と雄型シャンク受部の正面との間の二面拘束構造は、雄型シャンク部においてその軸方向尾部側に外嵌されて尻窄み状に径小化したテーパコーンと、このテーパコーンよりも径大側で外周方向へ張り出すフランジ部と、これらテーパコーンの径大側端とフランジ部との間で軸方向に弾発力を生起する弾性リングとを有していると共に、雄型シャンク受部において上記雄型シャンク部のテーパコーンと同等のテーパ角度で形成されたテーパ孔とを有したものであって、雄型シャンク部の外周面と雄型シャンク受部の内周面との拘束はテーパコーンの外周面とテーパ孔の内周面との面接触で行われ、雄型シャンク部の基部と雄型シャンク受部の正面との拘束はフランジ部とテーパ孔の開口周部との面接触で行われる構造であるのが好ましい。
雌型と雄型とを合型してできるキャビティがコンドーム形体であることが好ましい。
このような射出成形方法及び射出成形装置では、型製作コストを低廉化することができると共に型交換やその後の調整のための手間が低減乃至解消される。また射出成形を行った後に温度操作を行う場合に装置の稼働効率を低下させることなく行えるようになるものである。
以下、成形部の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図3乃至図7は、成形部110の成形装置の一例である射出成形装置1の一実施形態を示している。図3は全体図であり、図4及び図5は上半部図であり、図6及び図7は下半部図である。
この射出成形装置1は、互いに合型及び型開きが可能とされた雌型2と雄型3とを有している。これら雌型2や雄型3はそれぞれ各別の取付部5,6に対して保持される。またこれら各取付部5,6は、相対的に近接離反する台座7,8に設けられている。図例では、雌型2の取付部5が上部側の台座7(以下「上型台7と言う」)に設けられ、雄型3の取付部6が下部側の台座8(以下「下型台8と言う」)に簸けられ、そして下型台8が固定され、上型台7が油圧などによって上下動可能とされたものを示している。
従って、上型台7に設けられた雌型2は開口を下方へ向けた凹形体を呈し、下型台8に設けられた雄型3は上方へ向けて突出した凸形体を呈して互いに対向していることになる。また上型台7に設けられた取付部5と下型台8に設けられた取付部6とは、上型台7が上下動するときの動作軸心に対して雌型2と雄型3とを同軸上で保持させる位置付けとなっており、これらのことから雄型3が下位置で待機し、雌型2が下降して雄型3と合型したり、この状態から雌型2が上昇して雄型3から型開きしたりする。
図5に示すように、雌型2用の取付部5に対し雌型2は着脱自在になっている。この着脱を可能にしている部分では、一方側に雌型シャンク部10が、また他方側に雌型シャンク受部11が、それぞれ振り分けて設けられている。シャンク部10は、雌雄両型が合型と型開きとを行う動作軸線を中心として、その回りで同心円の円形断面を有したものである。これに対してシャンク受部11は、雌雄両型が合型と型開きとを行うときにこのシャンク部10と嵌合離脱する円形開口となっている。
図例では雌型2にシャンク部10が設けられ、取付部5にシャンク受部11が設けられたものとしてある。またシャンク部10は長手方向に同径のストレート軸状としてあり、シャンク受部11はストレート孔としてある。なお、雌型2におけるシャンク部10の尾端(図4及び図5の上端側)にはプルスタッド12が設けられ、取付部5におけるシャンク受部11内の奥底部(図4及び図5の上端側)にはプルスタッド12用の引き込み機構13が設けられている。なお、この引き込み機構13により、雌型2は取付部5に着脱自在とされ、この引き込み機構13は本発明の「保持解除装置」を構成している。
これらシャンク部10の外周面とシャンク受部11の内周面との間では、互いの嵌合によって第1ボールガイド調芯構造14が構成される。このボールガイド調芯構造14は、シャンク受部11へシャンク部10を挿入する時にこれら両者の周間に介設される円筒形のリテナー15を有したものとなっている。
このリテナー15には、その周方向複数箇所、好ましくは周方向に均等配置で3箇所以上に調芯ボール16が転動自在に保持されている。この調芯ボール16は、リテナー15の周壁の厚さよりも径大に形成されており、リテナー15の周壁を貫通して設けられた横孔に対して遊嵌状に嵌められている。従って、リテナー15の周壁に対して、その表裏両側(筒外面側と筒内面側の双方)から球面の一部が見えており、且つ必ず一方側でこの球面の一部が露出(突出)したものとなっている。なお、調芯ボール16が嵌められた各横孔はその開口縁部が調芯ボール16の球面に対応するように微妙に紋られており、調芯ボール16の脱落は防止されている。
図例において、このリテナー15は取付部5のシャンク受部11内に組み込まれている。ここにおいてシャンク受部11の奥側には拡径凹部18が設けられており、これに対してリテナー15にはこの拡径凹部18に係合するフランジ部19が設けられている。シャンク受部11の拡径凹部18は、フランジ部19を軸方向へ所定範囲で移動自在とするだけの奥行きを有している。従って、リテナー15はシャンク受部11内で軸方向に移動自在となっている。そして、この拡径凹部18内にはフランジ部19との間にバネ20が嵌め込まれている。これによりリテナー15は、シャンク受部11から追い出される方向へ付勢されている。
シャンク受部11の内周面にはボール受部23が設けられている。このボール受部23は、シャンク受部11内でリテナー15を軸移動させたときに、全ての調芯ボール16と係合したり離脱したりする。このボール受部23は、調芯ボール16が設けられる個数や配置と同一パターンで形成される凹部としてもよいし、シャンク受部11の内周面に沿って環状となる複数本の周溝としてもよい。調芯ボール16は、このボール受部23と係合することでリテナー15の周壁に対して肉厚方向のガタツキが許容されることになり、この周壁の肉厚とボール受部23内とで直径を吸収される状態(要するにリテナー15の内周面では突出しない状態)を保持できるようになる。なお、リテナー15がバネ20によってシャンク受部11から追い出し方向へ向けて一杯に付勢されているときに、調芯ボール16とボール受部23とが係合し、この付勢状態からリテナー15が上方へ移動したときには上記の係合が外れるようになっている。
すなわち、このボールガイド調芯構造14では、雌型2のシャンク部10を取付部5のシャンク受部11へ挿入するときにリテナー15も一緒に上方移動し、これによって調芯ボール16がボール受部23から外れるようになる。このように調芯ボール16がボール受部23から外れたときには、調芯ボール16における球面の一部がリテナー15の内周面側へ突出するので、これによってシャンク部10の外周面が周方向複数箇所から均等に押され、調芯されることになる。反対に、雌型2のシャンク部10を取付部5のシャンク受部11から引き抜くときには、リテナー15もー緒に下方移動し、これによって調芯ボール16がボール受部23に係合してリテナー15の内周面側での突出もなくなるので、シャンク受部11に対するシャンク部10の引き抜き(及び次回の挿入)が許容され且つ容易になる。
一方、図7に示すように、雄型3用の取付部6に対し、雄型3は着脱自在になっている。この着脱を可能にしている部分では、一方側に雄型シャンク部30が、また他方側に雄型シャンク受部31が、それぞれ振り分けて設けられている。シャンク部30は、雌雄両型が合型と型開きとを行う動作軸線を中心として、その回りで同心円の円形断面を有したものである。これに対してシャンク受部31は、雌雄両型が合型と型開きとを行うときにこのシャンク部30と俵合離脱する円形開口となっている。
図例では雄型3にシャンク部30が設けられ、取付部6にシャンク受部31が設けられたものとしてある。またシャンク部30は尻窄み方向(尾端に近くなるほど径小化する方向)にテーパが付されたテーパ軸状としてあり、シャンク受部31はその開口縁部から所定深さ又は全深さにわたり、シャンク部30のテーパ角度に対応したテーパ孔としてある。なお、雄型3におけるシャンク部30の尾端(図6及び図7の下端側)にはプルスタッド32が設けられ、取付部6におけるシャンク受部31の奥底部(図6及び図7の下端側)にはプルスタッド32の引き込み機構33が設けられている。なお、この引き込み機構33により、雄型3は取付部6に着脱自在とされ、この引き込み機構33は本発明の「保持解除装置」を構成している。
即ち、互いに合型及び型開きが可能とされた雌型2及び雄型3と、前記雌型2を着脱自在に保持する雌型用取付部5と、前記雄型3を着脱自在に保持する雄型用取付部6とを有し、前記各取付部5,6には、前記合型状態において成形毎に前記両型2、3の保持を解除する保持解除装置が設けられている構成とされている。
前記雄シャンク部30の外周面と雄シャンク受部31の内周面との間、及びシャンク部30の基部とシャンク受部31の正面との間では、二面拘束構造34が構成される。この二面拘束構造34は、上記したシャンク部30の軸芯として形成させたストレートの軸本体37と、この軸本体37に外嵌したテーパコーン38と、このテーパコーン38における径大側の端部を当て止めするために軸本体37まわりに周設させたフランジ部39と、これらテーパコーン38の径大側端とフランジ部39との間に設けて軸方向に弾発力を生起させる弾性リング40とを有している。
フランジ部39は上記二面拘束構造34の中でシャンク部30の基部となるところであって、テーパコーン38の最も径大部よりもさらに外周方向へ張り出している。これに対し、シャンク受部31にはこのフランジ部39の張り出し面に対して対向する環状面41が設けられており、この環状面41が上記二面拘束構造34の中でシャンク受部31の正面となる。また弾性リング40は、図例では2枚の皿バネを背会わせ(径小側を向かい合わせて断面V字状にさせた状態)にして用いたものを示したが、テーパコーン38に対して軸方向に弾発力を生起させるものであればその種類は特に限定されず、コイルバネをはじめ、スプリングワッシヤ等を用いることもできる。
すなわち、この二面拘束構造34では、雄型3のシャンク部30を取付部6のシャンク受部31へ挿入すると、シャンク部30の外周面(テーパコーン38の外周面)とシャンク受部31の内周面(テーパ孔内周面)とが面接触し、この状態から弾性リング40のバネカに抗しつつテーパコーン38がフランジ部39側へ押されるようになる。そしてこの状況から、やがてシャンク部30の基部(フランジ部39において外周方向へ張り出した環状面)とシャンク受部31の正面(テーパ孔の開口周部の環状面41)とが面接触することになる。このようにして、雄型3と取付部6との装着状態が強固でガタツキのないものとなる。
上記雄型3は、ヘッド部42とホルダー部43とを有し、これらが着脱自在となっている。ヘッド部42は、この射出成形によって得ようとする成型品に対し、所定の凹形状を付与させる部分である。またホルダー部43は、ヘッド部42の根本を保持しつつ、雄型3の取付部6に対して上記二面拘束構造34を構成させつつ着脱自在とされた部分である。これらヘッド部42とホルダー部43との着脱を可能にしている部分でも、一方側にヘッドシャンク部45が、また他方側ヘッドにシャンク受部46が、それぞれ振り分けて設けられている。シャンク部45は、雌碓両型が合型と型開きとを行う動作軸線を中心として、その回りで同心円の円形断面を有したものである。これに対してシャンク受部46は、雌雄両型が合型と型開きとを行うときにこのシャンク部45と嵌合離脱する円形開口となっている。
図例ではヘッド部42にシャンク部45が設けられ、ホルダー部43にシャンク受部46が設けられたものとしてある。またシャンク部45は尻窄み方向(尾端に近くなるほど径小化する方向)にテーパが付されたテーパ軸状としてあり、シャンク受部46はシャンク部45のテーパ角度に対応したテーパ孔としてある。なお、ヘッド部42におけるシャンク部45の尾端(図6及び図7の下端側)には雌ねじ部47が設けられ、ホルダー部43におけるシャンク受部46の奥底部(図6及び図7の下端側)には連結ボルト48を上記雌ねじ部47へ向けて差し込み可能とするボルト通孔49が設けられている。
これらシャンク部45の外周面とシャンク受部46の内周面との間、及びシャンク部45の基部とシャンク受部46の正面との間では、二面拘束構造50が構成される。ここで構成される二面拘束構造50は、シャンク部45がそもそも径小で小型であることから、シャンク部45をテーパ軸状としシャンク受部46をテーパ孔としていること、及びこれらシャンク部45とシャンク受部46とを連結ボルト48で強く引っ張っていることで構成される。
このように雄型3がヘッド部42とホルダー部43との着脱自在構造になっていることから、雄型3の変更が極めて小範囲で簡単且つ低廉に行えるものである。
以上の説明から明らかなように、雌型2はこの射出成形装置1の装置側である上型台7に固定された取付部5に対して着脱自在であり、雄型3は装置側である下型台8に固定された取付部6に対して着脱自在であるから、結果、これら雌型2と雄型3とは、互いに合型させたまま装置外へ取り出すことができる。雌型2と雄型3とを合型したとき(図3参照)、これら両型内には、この射出成形によって得ようとする成形品形状に対応したキャビティが形成される。このキャビティは例えばコンドーム形体とさせることができ、これによってこの射出成形装置1はコンドームの製造に使用できる。
雌型2と雄型3とが互いに合型と型開きとを行う部分では、一方側に嵌合凸部60が、また他方側に嵌合凹部61が、それぞれ振り分けて設けられている。嵌合凸部60は、雌雄両型が合型と型開きとを行う動作軸線を中心として、その回りで同心円の円形断面を有したものである。これに対して嵌合凹部61は、雌雄両型が合型と型開きとを行うときにこの嵌合凸部60と嵌合離脱する円形開口となっている。
図例では雄型3(上記したホルダー部43)に嵌合凸部60が設けられ、雌型2に嵌合凹部61が設けられたものとしてある。また嵌合凸部60は長手方向に同径のストレート軸状としてあり、嵌合凹部61はストレート孔としてある。
これら嵌合凸部60の外周面と嵌合凹部61の内周面との間では、互いの嵌合によって第2ボールガイド調芯構造64が構成される。このボールガイド調芯構造64は、嵌合凹部61へ嵌合凸部60を挿入する時にこれら両者の周間に介設される円筒形のリテナー65を有したものとなっている。
図8及び図9に拡大して示すように、このリテナー65には、その周方向複数箇所、好ましくは周方向に均等配置で3箇所以上に調芯ボール66が転動自在に保持されている。この調芯ボール66は、リテナー65の周壁の厚さよりも径大に形成されており、リテナー65の周壁を貫通して設けられた横孔に対して遊嵌状に嵌められている。従って、リテナー65の周壁に対して、その表裏両側(筒外面側と筒内面側の双方)から球面の一部が露出(突出)したものとなっている。なお、調芯ボール66が嵌められた各横孔はその開口縁部が調芯ボール66の球面に対応するように微妙に紋られており、調芯ボール66の脱落は防止されている。
図例において、このリテナー65は雌型2の嵌合凹部61内に組み込まれている。嵌合凹部61は、リテナー65の軸方向長さよりも奥深く形成されており、従ってリテナー65は、嵌合凹部61内で軸方向に移動自在となっている。そして、この嵌合凹部61内にはリテナー65との間にバネ67が嵌め込まれている。これによりリテナー65は嵌合凹部61から追い出される方向へ付勢されている。なお、嵌合凹部61内の最も奥寄りヘリテナー65が押し込まれるとき、圧縮したバネ67がリテナー65の軸移動範囲を制限することがないように、嵌合凹部61の内部奥底部にはバネ67を収納する環状溝70が設けられている。
すなわち、このボールガイド調芯構造64では、雄型3の嵌合凸部60を雌型2の嵌合凹部61へ挿入するときにリテナー65もー緒に上方移動し、このとき調芯ボール66によって嵌合凸部60の外周面がその周方向複数箇所から均等に押され、調芯されることになる。
前記雌型2と雄型3の合型状態を保持し、又その保持状態を解除する型結合装置が、前記雌型2と雄型3の合わせ部分に設けられている。この型結合装置の具体的な構成は、次のとおりである。
嵌合凹部61には、その周壁の外回りを取り囲むようにドライブカラー71が外験されている。このドライブカラー71は、内筒72と外筒73との二重筒構造になっている。内筒72と外筒73との周間にはコイルバネ74が嵌められ、このコイルバネ74が嵌合凹部61の開口寄り(図8や図9の下側)では外筒73に設けられた段部75で係止されると共に、これとは反対寄り(図8や図9の上側)では内筒72側に外嵌固定される係止リング76によって係止されている。従ってこの外筒73は、内筒72に対して軸移動自在に保持されると共に、常に嵌合凹部61の開口寄り(図8や図9の下側)へ向けて付勢されるようになっている。
内筒72には、嵌合凹部61の開口周部をその全周にわたって軸方向へ延長し且つ内周方向へ張り出すかたちで内鍔78が設けられており、この内鍔78には周方向複数箇所に、径方向へ貫通する横孔79が設けられている。そして、この横孔79には、径方向内側にストッパボール80が嵌め込まれ、このストッパボール80に背圧をかけるようにバネ81が挿入され、このバネ81の他端側にカムピン82が嵌め込まれている。従って、バネ81により内筒72(内鍔78)の内周面側ではストッパボール80の球面の一部が突出し、内筒72の外周面側ではカムピン82の一端部が突出するようになる。カムピン82において、このように内筒72の外周面側で突出する部分は、カム面となっている。また内筒72において、カムピン82のカム面が突出する部分は、徐々に末広がり状に拡径するテーパ面83となっている。
これに対して外筒73には、内筒72のテーパ面83に対応するテーパロ84が設けられている。そのため、外筒73のテーパロ84が内筒72のテーパ面83にテーパ係合することで、外筒73がバネ74によって押されることに伴う軸移動が制限される。またこのテーパ係合が生じたとき、外筒73のテーパロ84がカムピン82のカム面を押圧して横孔79内へ押し込めることになるので、この横孔79内のバネ81が圧縮され、ストッパボール80が嵌合凹部61内へ向けて付勢される作用が強まることになる。反対に、外筒73をバネ74のバネカに抗して軸移動させると、外筒73のテーパロ84と内筒72のテーパ面83とのテーパ係合が解消され、カムピン82のカム面が押圧される状態も緩和乃至解消されるため、バネ81の圧縮も緩和乃至解消され、ストッパボール80が嵌合凹部61内へ付勢される作用も弱まることになる。なお、この外筒73には、指を掛けやすくする滑止め用のフランジ部85が設けられている。
一方、嵌合凸部60の外周面にはストッパ係合部87が設けられている。このストッパ係合部87は、嵌合凹部61内へ嵌合凸部60を挿入したときに、上記したドライブカラー71のストッパボール80と係合したり離脱したりする。図例においてこのストッパ係合部87は周溝としてある。このストッパ係合部87とストッパボール80とが係合した状態は、嵌合凸部60に嵌合凹部61を被せたときに嵌合凹部61が完全には挿入されずに途中で止まった状態を保持可能で、且つ両者を故意に引き離そうとすれば比較的簡単に引き離せる程度の係合力となる。
嵌合凸部60には、上記したストッパ係合部87とは別に、さらに嵌合凸部60の根本寄り(図6、図7、図9等の下側)に周方向外側へ開口部を向けた周溝90が設けられている。図例においてこの周溝90はV溝としてある。そして、ストッパ係合部87からこの周溝90に至る部分は徐々に拡径するテーパ外面91となっている。嵌合凸部60に嵌合凹部61を被せ、ストッパ係合部87にストッパボール80が係合する状態(図8の状態)を超えてから、さらに嵌合凹部61側を嵌合凸部60側に押しつけるようにすると、嵌合凸部60に対して嵌合凹部61が完全に嵌合した時点で上記した周溝90にストッパボール80が係合するようになっている。これら周溝90とストッパボール80との係合状態は強く、ドライブカラー71の外筒73をバネ74に抗しつつ内筒72に対して軸移動操作しない限り、その係合状態を解除させることはできない。
嵌合凸部60に設けられた周溝90は、雄型3の全体(ホルダー部43及びヘッド部42を含めた全体)として、これを自動搬送等する場合のハンドリング用係止箇所としても利用される。なお、このような自動搬送時等のハンドリング用係止箇所として作用する周溝90と同じものが、上記した雌型2においても嵌合凹部61まわりで、その周方向外側へ開口部を向けた周溝92として設けられている。
次に、このような構成の射出成形装置1によりコンドームを射出成形する場合に基づいて、射出成形方法を説明する。
図7に示すように、まず下型台8の取付部6に対し雄型3をそのプルスタッド32側から挿入し、このプルスタッド32を保持解除装置である引き込み機構33で引っ張って二面拘束構造34を作用させ、図6及び図10に示すように下型台8上に雄型3を固定状態にする。言うまでもなく、このとき既に雄型3は、ヘッド部42とホルダー部43とを二面拘束構造50を作用させて連結しておく。そして図11に示すようにこの雄型3に対し雌型2を被せる。このとき上型台7はまだ下降させず、上昇待機状態を維持させる。即ち、雌型2と上型台7とは未固定としておく(そのため図10及び図11では上型台7を省略した)。
雄型3に雌型2を単に被せたままでは、図8に関して説明したように雄型3のホルダー部43に設けられたストッパ係合部87に対し、雌型2のドライブカラー71に設けられたストッパボール80が係合した状態が推持される。そのため、雄型3の嵌合凸部60と雌型2の嵌合凹部61とは完全な嵌合状態には至らない。なお、このとき雄型3の嵌合凸部60に対して雌型2の嵌合凹部61内に設けられたリテナー65が少しだけ嵌りかけた状態になっている。
ここで図12に示すように上型台7を油圧等によりガイドポスト100に沿わせて下降させ、雌型2に対しそのプルスタッド12側へ上型台7の取付部5を被せてゆく。すると雌型2のシャンク部10に対し、取付部5のシャンク受部11内に設けられたリテナー15が嵌り、図5の状態から図4の状態へ示すようにシャンク部10と共にリテナー15がバネ20に抗しつつシャンク受部11の奥方へ移動する。これにより、それまでボール受部23に係合していた調芯ボール16がボール受部23を外れ、雄型3のシャンク部10まわりが調芯ボール16で均等に押されることになり、もってボールガイド調芯構造14による調芯作用を受けたことになる。雄型3のプルスタッド12は保持解除装置である取付部5の引き込み機構13によって引き上げた状態にする。
またこのように第1ボールガイド調芯構造14を作用させる過程で雌型2の全体に下向きの力が加わるので、これに伴い、図8に示したように雄型3のホルダー部43に設けられたストッパ係合部87から、雌型2のドライブカラー71に設けられたストッパボール80が外され、このストッパボール80が雄型3のテーパ外面91で押し返されつつ周溝90との係合状態になるように導かれる。ここで、雄型3の嵌合凸部60に少し嵌められた状態となっているリテナー65は、嵌合凸部60が雌型2の嵌合凹部61内の奥方へと相対移動するのに伴い、同様にバネ67に抗しつつ嵌合凹部61の奥方へ相対移動する。これにより、雄型3の嵌合凸部60まわりが調芯ボール66で均等に押されることになり、もってボールガイド調芯構造64による調芯作用を受けたことになる。
上記したように、雌型2のドライブカラー71に設けられたストッパボール80が雄型3の周溝90との係合状態に至った時点で雄型3の嵌合凸部60と雌型2の嵌合凹部61とが完全に嵌合し、これで雌型2と雄型3とが型結合装置により合型したことになる。
そこで、上型台7によって雌雄両型の合型状態に背圧を加えつつ、その合型間にできるキャビティ内へ成形材料を供給し、射出成形を実施する。この実施例では、樹脂材を射出成形する。そして適当なタイミングを図り、上型台7において取付部5の引き込み機構13を解除し、図13に示すように上型台7を上昇させる。すると雌雄両型の合型状態は、雌型2のドライブカラー71に設けられたストッパボール80が雄型3の周溝90に係合していることから維持され、結果、上型台7の取付部5から雌型2が解放されることとなって上型台7だけが上昇することになる。
そこで次に、下型台8において取付部6の引き込み機構33を解除する。このように保持解除装置の保持を解除することにより、図14に示すようにこれら雌雄両型を合型状態のまま装置外へ取り出す。雌雄両型は型結合装置により合型状態を維持しているので、そのまま装置外へ取り出した後は、必要に応じ、キャビティ内の温度操作(加熱又は冷却)を行う。この温度操作をしている間、射出成形装置1では下型台8の取付部6に対して新たに雌型2を取り付けたり、この雌型2に対して新たに雄型3を被せたりといった新規作業を続行させればよい。
上記のように装置外へ取り外し後、必要に応じて温度操作をも終了させた合型状態の雌雄両型は、その後、図9に示したように型結合装置のドライブカラー71の外筒73を内筒72に対して軸移動操作することによって雌雄両型を型開きさせ、キャビティ内の成型品を離型させればよい。
前記実施の形態によれば、極薄い肉厚で、しかも均一な厚みが要求されるコンドームの成形において、キャビティの芯出しが高精度に行え、高品質の製品を製造することができる。また、射出成形後の熱処理を合型状態において行えるので、高品質の製品とすることができる。またこの熱処理を射出成型機の装置外で行えるので、射出成形装置の稼働率が向上する。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、雌型2と雄型3との上下位置関係やどちら側を相互近接離反動作させるかなどに関しては、相対的なものであり、どのような組み合わせのもとで実施してもよい。また、シャンク部(10,30,45)とシャンク受部(11,31,46)又は嵌合凸部60と嵌合凹部61も相対的なものであり、それぞれ上記実施例とは反対となるように設けてもよい。さらに、雌型2と雄型3との合型によって形成されるキャビティの形状(上記実施形態ではコンドームとしたこと)やこのキャビティへ供給する成形材料(上記実施形態では樹脂としたこと)についても適宜変更可能である。ボールガイド調芯構造14において、リテナー15がシャンク部10側に設けられるかシャンク受部11側に設けられるかの選択や、ボールガイド調芯構造64において、リテナー65が嵌合凸部60側に設けられるか嵌合凹部61側に設けられるかの選択についてもまた同じである。
本発明は、樹脂材料の薄膜成形を主な用途とするものであり、薄膜により構成される容器の製造や、コンドームや、手袋などの製造用途にも適用できる。
図1は薄肉成形品の製造工程を示す図である。 図2は成形品製造設備の全体構成を示す模式図である。 図3は、本発明に係る射出成形装置の一実施形態を示した側断面図である。 図4は、雌型(図3の上半部)を示した側断面図である。 図5は、雌型を外した状況を示した側断面図である。 図6は、雄型(図3の下半部)を示した側断面図である。 図7は、雄型を外した状況を示した側断面図である。 図8は、雌雄両型間のボールガイド調芯構造(着脱過程)を示した要部側断 面図である。 図9は、雌雄両型間のボールガイド調芯構造(装着後)を示した要部側断面 図である。 図10は、本発明に係る射出成形方法の初期手順を説明した側面図である。 図11は、図10に続く手順を説明した側面図である。 図12は、図11に続く手順を説明した側面図である。 図13は、図12に続く手順を説明した側面図である。 図14は、図13に続く手順を説明した側面図である。
符号の説明
1 射出成形装置
2 雌型
3 雄型
5 雌型用取付部
6 雄型用取付部
10 雌型シャンク部
11 雌型シャンク受部
14 第1ボールガイド調芯構造
15 第1ガイド調芯構造で用いられるリテナー
16 第1ボールガイド調芯構造で用いられる調芯ボール
23 第1ボールガイド調芯構造で用いられるボール受部
30 雄型シャンク部
31 雄型シャンク受部
34 雄型とその取付部との間の二面拘束構造
38 雄型とその取付部との間の二面拘束構造で用いられるテーパコーン
39 雄型とその取付部との間の二面拘束構造で用いられるフランジ部
40 雄型とその取付部との間の二面拘束構造で用いられる弾性リング
42 雄型のヘッド部
43 雄型のホルダー部
45 ヘッドシャンク部
46 ヘッドシャンク受部
50 雄型のヘッド部とホルダー部との間の二面拘束構造
60 嵌合凸部
61 嵌合凹部
64 第2ボールガイド調芯構造
65 第2ボールガイド調芯構造で用いられるリテナー
66 第2ボールガイド調芯構造で用いられる調芯ボール
100 樹脂材料供給部
101 充填工程
102 成形工程
103 硬化工程
104 成形品回収工程
105 雄型回収工程
106 雌型回収工程
107 成形品

Claims (3)

  1. 樹脂もしくはゴムからなる成形材料を雄型と雌型とを合わせて構成される空間形状により成形する薄肉成形品製造方法において、
    成形材料の充填工程、成形工程、硬化工程、脱型工程とを有し、
    該成形工程において、成形装置に取付けた雄型と雌型とにより成形を行った後に、該成形装置より雄型もしくは雌型あるいは両方の型を、成形された成形材料とともに取外して、該成形された成形材料と雄型もしくは雌型あるいは両方の型とが硬化工程および脱離工程に移行することを特徴とする薄肉成形品製造方法。
  2. 樹脂およびゴム材料を雄型と雌型とを合わせて構成される空間形状により成形する薄肉成形品製造方法において、
    互いに合型及び型開きが可能とされた雌型及び雄型と、前記雌型を着脱自在に保持する雌型用取付部と、前記雄型を着脱自在に保持する雄型用取付部とを有し、前記各取付部には、前記合型状態において成形毎に前記両型の保持を解除する保持解除装置が設けられ、前記雌型と雌型用取付部との着脱部分には、嵌合離脱する雌型シャンク部と雌型シャンク受部とが設けられており、前記シャンク部に雌型プルスタッドが設けられ、前記シャンク受部には前記プルスタッドを引き込む機構が設けられており、前記雄型と雄型用取付部との着脱部分には、嵌合離脱する雄型シャンク部と雄型シャンク受部とが設けられており、該雄型シャンク部に雄型プルスタッドが設けられ、該雄型シャンク受部には前記雄型プルスタッドを引き込む機構が設けられており、前記両引き込み機構により前記保持解除装置が構成されている成形装置を用いることを特徴とする薄肉成形品製造方法。
  3. 樹脂材料を雄型と雌型とを合わせて成形されるキャビティ形状により成形する薄肉成形品製造方法において、樹脂材料の充填工程、成形工程、硬化工程とを有し、該成形工程において、成形装置に取付けた雄型と雌型とにより樹脂成形を行った後に、該成形装置より雄型もしくは雌型あるいは両方の型が取り外されて、成形された樹脂材料とともに、次の工程に移行することを特徴とする薄肉成形品製造方法。
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