JPH06210660A - ロータリー成形システム - Google Patents

ロータリー成形システム

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JPH06210660A
JPH06210660A JP800693A JP800693A JPH06210660A JP H06210660 A JPH06210660 A JP H06210660A JP 800693 A JP800693 A JP 800693A JP 800693 A JP800693 A JP 800693A JP H06210660 A JPH06210660 A JP H06210660A
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JP
Japan
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mold
slow cooling
temperature
station
cooling line
Prior art date
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Application number
JP800693A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Nomoto
光正 野本
Osamu Nakayama
攻 中山
Mitsunobu Suwa
光信 諏訪
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06210660A publication Critical patent/JPH06210660A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0084General arrangement or lay-out of plants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C2045/1784Component parts, details or accessories not otherwise provided for; Auxiliary operations not otherwise provided for
    • B29C2045/1796Moulds carrying mould related information or codes, e.g. bar codes, counters

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ロータリー成形システムに関し、徐
冷ラインの構成をコンパクト化させつつ金型を徐冷ライ
ン上で滞留させずに円滑に搬送して樹脂成形品の生産性
を向上させることができるとともに、複数の徐冷ライン
で成形品を冷却させて多品種の成形品を効率良く成形す
ることができるロータリー成形システムを提供すること
を目的としている。 【構成】徐冷ステーション4を、並列に配設された複数
の徐冷ライン11〜13から構成し、金型の温度および品種
に応じて金型を各徐冷ライン11〜13に搬送することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚肉で偏肉比の大きい
Fθレンズ等の高精度プラスチックレンズを製造するの
に好適なロータリー成形システムに関し、詳しくは、キ
ャビティが形成された金型を、それぞれ搬送手段を介し
て所定の加熱ステーション、射出成形ステーション、徐
冷ステーションおよび成形品取出しステーションの順に
順次移送することにより、多品種なプラスチック成形品
を成形するのに有用なロータリー成形システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック成形加工等の高精度
化により、成形による利点を生かした様々な射出成形、
例えば厚肉で偏肉比の大きいFθレンズ等のプラスチッ
クレンズの射出成形がなされている。従来のこの種の成
形装置においては、射出成形機から射出された樹脂の冷
却硬化をその場で行なって樹脂を金型から取出した後、
該金型に再び次の樹脂を射出するようにしたものがあ
り、射出成形後に金型を均一に徐冷することにより、寸
法精度が高く、内部歪の少ない成形品を得ることができ
る。
【0003】従来、この種の徐冷装置としては、例え
ば、特開昭61−287710号公報、特開昭62−6
0622号公報、特開昭62−117716号公報、特
開昭62−105615号公報、あるいは特開平3−1
64210号公報に記載されたようなものがある。これ
らのものは、金型に冷却孔を設け、この冷却孔の内部に
冷却媒体を流すことによって成形品の徐冷を行ってい
る。
【0004】また、その他に特開昭61−279515
号公報に記載されたようなものがあり、このものは、加
熱部材と冷却部材を同一部材から構成するとともに、温
度センサーを加熱部材と冷却部材と同一場所に配設する
ことにより、金型の加熱および冷却の温度調整を均一に
行うようになっている。ところで、これらの徐冷方法を
採用した射出成形装置にあっては、射出成形機から射出
された樹脂の冷却硬化をその場で行なって樹脂を金型か
ら取出した後、該金型に再び次の樹脂を射出するように
しているため、樹脂が硬化するまで射出成形機により次
の樹脂を金型に射出できないため、使用効率が非常に悪
いばかりでなく、射出成形機の出口通路の樹脂が硬化し
てしまうという不具合が発生してしまった。
【0005】このような不具合が発生するのを防止する
ものとして、例えば、特開平3−36005号公報に記
載されたようなものがある。このものは、複数の金型を
準備し、射出成形機により樹脂が射出された金型を別の
場所に設けられた複数の冷却プレス機に移送した後、各
々の冷却プレス機によって徐冷し、徐冷後に金型を成形
品取出しステーションに移送している。
【0006】この種のロータリー成形システムにあって
は、徐冷速度および成形品の取出しの際の金型温度が成
形品の品質に大きな影響を及ぼすため、これらを高制御
で行わなければならないばかりか、徐冷に際して金型の
温度が不均一になりやすいことから、金型の温度を均一
にする必要がある。このため、この従来例にあっては、
上記必要条件を満たすために、冷却プレス機に、冷却温
度の検出手段と、金型の冷却時間を計測する計測手段
と、射出成形する成形品に応じた冷却時間に対応した温
度を示す冷却曲線を記憶する記憶手段と、冷却プレス機
から金型を取り出すための制御を行う制御手段と、を設
け、トラバーサを用いて金型の移送速度および移送の待
ち時間を制御することにより金型が1ヵ所に滞留するの
を防止するシステムを採用することにより、冷却プレス
機への金型の搬送を円滑にして金型の使用効率を向上さ
せるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のロータリー成形システムにあっては、複数の
冷却プレスに金型を搬送した後、各々の冷却プレス機で
金型の徐冷を行ない、徐冷後に金型を成形品取出しステ
ーションに移送しているため、目標温度に到達するまで
冷却プレス機に金型が存在する間に、この冷却プレス機
が次の金型の冷却に使用できないため、冷却プレス機の
使用効率が悪化してしまい、結果的に金型が円滑に冷却
できないという問題があった。
【0008】このような不具合を解消するために、冷却
プレス機の数を増加させることが考えられるが、冷却プ
レス機の数を増大させると、その分だけトラバーサの距
離も長くなってしまうとともに、冷却プレス機の増加分
だけ設置場所やコストが増大してしまうという不具合が
発生してしまった。このため、金型を円滑に搬送して金
型の使用効率を向上させることができるロータリー成形
システムが要求されている。
【0009】そこで請求項1記載の発明は、徐冷ステー
ションを、並列に配設された複数の徐冷ラインから構成
し、金型の温度および品種に応じて各徐冷ラインに搬送
することにより、徐冷ラインの構成をコンパクト化させ
つつ金型を徐冷ライン上で滞留させずに円滑に搬送して
樹脂成形品の生産性を向上させることができるととも
に、複数の徐冷ラインで成形品を冷却させて多品種の成
形品を効率良く成形することができるロータリー成形シ
ステムを提供することを目的としている。
【0010】請求項2記載の発明は、各徐冷ラインに順
番に金型を搬送し、搬送先の徐冷ラインに金型が存在す
るときに、次の順番の徐冷ラインに金型を搬送すること
により、例えば順番が来た搬送先の徐冷ラインでトラブ
ルが生じた場合にでも次の順番の徐冷ラインに金型を搬
送することができ、徐冷ラインを無駄なく使用して成形
品を滞留させずに効率良く冷却し、生産性の高いロータ
リー成形システムを提供することを目的としている。
【0011】請求項3記載の発明は、各徐冷ラインの徐
冷速度をそれぞれ異ならせることにより、金型の投入時
に温度の異なる金型を最適な徐冷ラインに投入し、徐冷
ラインから搬出されたときに目標の温度範囲にまで冷却
したり、あるいは徐冷速度の異なる成形品を生産するこ
とができるロータリー成形システムを提供することを目
的としている。
【0012】請求項4記載の発明は、制御手段が温度検
出手段の検出結果と内部に記憶された設定温度とを比較
し、該比較結果に基づいて金型搬入手段を制御して、該
比較結果に対応する温度に設定された徐冷ラインに金型
を搬送することにより、徐冷ラインに投入された金型を
最適な徐冷速度を有する徐冷ラインで徐冷して、成形品
を短時間で効率良く成形することができ、生産性の高い
ロータリー成形システムを提供することを目的としてい
る。
【0013】請求項5記載の発明は、制御手段が金型識
別手段の識別結果と内部に記憶された設定品種とを比較
し、該比較結果に基づいて金型搬入手段を制御して、該
比較結果に対応する温度に設定された徐冷ラインに金型
を搬送することにより、徐冷ラインに投入された金型を
その品種に応じた最適な徐冷速度を有する徐冷ラインで
徐冷して、多品種の成形品を効率良く成形することがで
きるロータリー成形システムを提供することを目的とし
ている。
【0014】請求項6記載の発明は、制御手段が各徐冷
ラインから搬送されてくる金型を各徐冷ラインから順番
に搬出するように金型搬出手段を制御し、搬出時に対応
する徐冷ラインに金型が存在しない場合に次の順番の徐
冷ラインから金型を取り出すことにより、徐冷された成
形品を効率良く搬出することができ、生産性の高いロー
タリー成形システムを提供することを目的としている。
【0015】請求項7記載の発明は、各徐冷ラインのそ
れぞれに対応して複数の成形品取出しステーションを設
けるとともに、金型識別手段を各徐冷ラインの出口付近
に設け、金型識別手段の検出情報に基づいて対応する成
形品取出しステーションに金型を搬送することにより、
形状、品種が異なる成形品をそれぞれの成形品に対応し
た成形品取出しステーションで取り出すことができ、多
品種な成形品を効率良く成形することができるロータリ
ー成形システムを提供することを目的としている。
【0016】請求項8記載の発明は、金型搬出手段と成
形品取出しステーションの間の所定箇所に金型の温度を
設定温度に保持する金型温度保持手段を設けるととも
に、該温度保持手段と金型搬出手段の間に金型の温度を
検出する搬出金型温度検出手段を設け、制御手段が搬出
金型温度検出手段の検出情報に基づいて金型温度保持手
段を作動させることにより、徐冷ラインで金型が目標温
度外になるのを確実に防止することができるとともに、
成形品取出しステーションで何等かのトラブルが発生し
て成形品取出しステーション前で金型が滞留した場合
に、金型が目標温度外になるのを確実に防止することが
でき、成形品の生産性を向上させることができるロータ
リー成形システムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決を解決するために、内部にキャビティを
有する金型を、それぞれ搬送手段を介して所定の加熱ス
テーション、射出成形ステーション、徐冷ステーション
および成形品取出しステーションの順に順次搬送するこ
とにより、成形品を成形するロータリー成形システムに
おいて、前記徐冷ステーションが、並列に配設された複
数の徐冷ラインと、該複数の徐冷ラインのそれぞれの入
口と射出成形ステーションの間に介装され、各徐冷ライ
ンの入口間を移動して各徐冷ラインと射出成形ステーシ
ョンを連通する金型搬入手段と、金型搬入手段の近傍に
設けられ、金型の温度を検出する温度検出手段と、金型
搬入手段の近傍に設けられ、金型の品種を識別する金型
識別手段と、複数の徐冷ラインのそれぞれの出口と成形
品取出しステーションの間に介装され、各徐冷ラインの
出口間を移動して各徐冷ラインと成形品取出しステーシ
ョンを連通する金型搬出手段と、前記温度検出手段およ
び金型識別手段からの出力情報に基づいて金型搬入手段
を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項2記載の発明は、上記課題を解決を
解決するために、請求項1記載の発明において、前記制
御手段が、各徐冷ラインに順番に金型を搬送し、搬送先
の徐冷ラインに金型が存在するときに、次の順番の徐冷
ラインに金型を搬送することを特徴としている。請求項
3記載の発明は、上記課題を解決を解決するために、請
求項1または2記載の発明において、前記各徐冷ライン
はそれぞれ徐冷温度が異なるように設定されることを特
徴としている。
【0019】請求項4記載の発明は、上記課題を解決を
解決するために、請求項3記載の発明において、前記制
御手段は、温度検出手段の検出結果と内部に記憶された
設定温度とを比較し、該比較結果に基づいて金型搬入手
段を制御することにより、該比較結果に対応する温度に
設定された徐冷ラインに金型を搬送することを特徴とし
ている。
【0020】請求項5記載の発明は、上記課題を解決を
解決するために、請求項3記載の発明において、前記制
御手段は、金型識別手段の識別結果と内部に記憶された
設定品種とを比較し、該比較結果に基づいて金型搬入手
段を制御することにより、該比較結果に対応する温度に
設定された徐冷ラインに金型を搬送することを特徴とし
ている。
【0021】請求項6記載の発明は、上記課題を解決を
解決するために、請求項1〜5何れかに記載の発明にお
いて、前記制御手段は、各徐冷ラインから搬送されてく
る金型を各徐冷ラインから順番に搬出するように金型搬
出手段を制御し、搬出時に対応する徐冷ラインに金型が
存在しない場合に次の順番の徐冷ラインから金型を取り
出すことを特徴としている。
【0022】請求項7記載の発明は、上記課題を解決を
解決するために、請求項1〜6何れかに記載の発明にお
いて、前記各徐冷ラインのそれぞれに対応して複数の成
形品取出しステーションが設けられるとともに、前記金
型識別手段が各徐冷ラインの出口付近に設けられ、前記
制御手段が、金型識別手段の検出情報に基づいて対応す
る成形品取出し手段に金型を搬送することを特徴として
いる。
【0023】請求項8記載の発明は、上記課題を解決を
解決するために、請求項1〜7何れかに記載の発明にお
いて、前記金型搬出手段と成形品取出しステーションの
間の所定箇所に金型の温度を設定温度に保持する金型温
度保持手段を有するとともに、該金型温度保持手段と金
型搬出手段の間に金型の温度を検出する搬出金型温度検
出手段を有し、前記制御手段が、搬出金型温度検出手段
の検出情報に基づいて金型温度保持手段を作動させるこ
とを特徴としている。
【0024】
【作用】請求項1記載の発明では、徐冷ステーション
が、並列に配設された複数の徐冷ラインから構成され、
金型の温度および品種に応じて金型が各徐冷ラインに搬
送される。したがって、徐冷ラインの構成がコンパクト
化されるとともに、金型が徐冷ライン上で滞留せずに円
滑に搬送されて樹脂成形品の生産性が向上する。また、
複数の徐冷ラインで成形品が冷却されて多品種の成形品
が効率良く成形される。
【0025】請求項2記載の発明では、各徐冷ラインに
順番に金型が搬送され、搬送先の徐冷ラインに金型が存
在するときに、次の順番の徐冷ラインに金型を搬送され
る。したがって、例えば順番が来た搬送先の徐冷ライン
でトラブルが生じた場合にでも次の順番の徐冷ラインに
金型が搬送される。このため、徐冷ラインが無駄なく使
用され、成形品が滞留せずに効率良く冷却される。この
結果、成形品の生産性が向上する。
【0026】請求項3記載の発明では、各徐冷ラインの
徐冷速度がそれぞれ異なる。したがって、金型の投入時
に温度の異なる金型が最適な徐冷ラインに投入され、徐
冷ラインから搬出されたときに目標の温度範囲にまで冷
却されたり、あるいは徐冷速度の異なる成形品が容易に
生産される。請求項4記載の発明では、制御手段によ
り、温度検出手段の検出結果と内部に記憶された設定温
度とが比較され、該比較結果に基づいて金型搬入手段が
制御されて、該比較結果に対応する温度に設定された徐
冷ラインに金型が搬送される。したがって、徐冷ライン
に投入された金型が最適な徐冷速度を有する徐冷ライン
で徐冷されて、成形品が短時間で効率良く成形される。
この結果、成形品の生産性が向上する。
【0027】請求項5記載の発明では、制御手段により
金型識別手段の識別結果と内部に記憶された設定品種と
が比較され、該比較結果に基づいて金型搬入手段が制御
されて、該比較結果に対応する温度に設定された徐冷ラ
インに金型が搬送される。したがって、徐冷ラインに投
入された金型がその品種に応じた最適な徐冷速度を有す
る徐冷ラインで徐冷され、多品種の成形品が効率良く成
形される。
【0028】請求項6記載の発明では、制御手段により
各徐冷ラインから搬送されてくる金型が各徐冷ラインか
ら順番に搬出されるように金型搬出手段が制御され、搬
出時に対応する徐冷ラインに金型が存在しない場合に次
の順番の徐冷ラインから金型が取り出されるようになっ
ている。したがって、徐冷された成形品が効率良く搬出
され、成形品の生産性が向上する。
【0029】請求項7記載の発明では、各徐冷ラインの
それぞれに対応して複数の成形品取出しステーションが
設られるとともに、金型識別手段が各徐冷ラインの出口
付近に設けられ、金型識別手段の検出情報に基づいて対
応する成形品取出しステーションに金型が搬送される。
したがって、形状、品種が異なる成形品がそれぞれの成
形品に対応した成形品取出しステーションで取り出さ
れ、多品種な成形品が効率良く成形される。
【0030】請求項8記載の発明では、金型搬出手段と
成形品取出しステーションの間の所定箇所に金型の温度
を設定温度に保持する金型温度保持手段が設けられると
ともに、該温度保持手段と金型搬出手段の間に金型の温
度を検出する搬出金型温度検出手段が設けられ、制御手
段が搬出金型温度検出手段の検出情報に基づいて金型温
度保持手段を作動するようになっている。したがって、
徐冷ラインで金型が目標温度外になることがないととも
に、成形品取出しステーションで何等かのトラブルが発
生して成形品取出しステーション前で金型が滞留した場
合に、金型が目標温度外になることがない。この結果、
成形品の生産性が向上する。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜5は請求項1〜6および8何れかに記載の発明に
係るロータリー成形システムの一実施例を示す図であ
る。まず、構成を説明する。図1は、本発明のロータリ
ー成形システムの構成を示す図であり、同図においてロ
ータリー成形システム1は、加熱ステーション2、射出
成形ステーション3、徐冷ステーション4および成形品
取出しステーション5から構成されており、各ステーシ
ョン2〜5はそれぞれベルトコンベア等の搬送手段6を
介して接続され、この移送手段6を介して図示しない金
型が各ステーション2〜5を移動することにより樹脂成
形品が成形される。
【0032】このロータリー成形システム1によって搬
送される金型は、公知のようにそれぞれのユニットが内
部にキャビティを形成する一対の金型を有し、該一対の
金型はねじ等の自己保持機構によって互いに型締め方向
の力を自己保持するように連結されるものである。加熱
ステーション2は、複数の加熱装置を有し、該加熱装置
によって金型を目標温度になるように加熱する。射出成
形ステーション3は射出成形機を有しており、金型のキ
ャビティ内に溶融樹脂を射出・充填するようになってい
る。
【0033】成形品取出しステーション5は型開閉装
置、取出しロボットおよびパレット等を具備しており、
金型の自己保持機能を解除したり、自己保持機能を付与
したりするようになっており、自己保持機能が解除され
た金型から樹脂成形品を取り出して再び加熱ステーショ
ン2に搬送する。図2は徐冷ステーション4の構成を示
す図であり、同図において、徐冷ステーション4は、並
列に配設された複数の徐冷ライン11〜13を有しており、
該徐冷ライン11〜13には徐冷用エアダクト(徐冷ライン1
1のみに示す)14によって冷却空気が供給され、金型を徐
冷するようになっている。そして、これらエアダクト14
等による冷却温度を可変することにより、それぞれの徐
冷ライン11〜13の徐冷温度を可変可能にすることができ
るようになっており、各徐冷ライン11〜13で異なる温度
に金型を徐冷することができる。なお、この徐冷ステー
ション4が設置された室内は空調設備によって23±1℃
に保持されている。
【0034】また、複数の徐冷ライン11〜13のそれぞれ
の入口と射出成形ステーション3の間には金型搬入装置
15が設けられており、該金型搬送装置15は各徐冷ライン
11〜13の入口間を移動して各徐冷ライン11〜13と射出成
形ステーション3を連通する移動台16および該移動台16
を徐冷ライン11〜13間に案内させる案内部材17から構成
されている。
【0035】また、金型搬入手段15の近傍には、金型の
温度を検出する温度検出手段としての温度センサ18が設
けられており、該温度センサ18の検出情報は制御手段19
に出力されるようになっている。また、金型搬入手段15
の近傍には、金型の品種を識別する金型識別手段20が設
けられており、該金型識別手段20はマイクロスイッチや
光学式センサ等から構成され、金型に設けられた金型の
品種あるいは番号プレートから金型の品種を識別して該
検出情報を制御手段19に出力するようになっている。
【0036】制御手段19は、これら温度センサ18および
金型識別手段20からの検出情報に基づいて金型識別手段
15を制御し、金型を徐冷ライン11〜13に搬送するように
なっている。具体的には、例えば、金型温度が金型温度
130±2℃の場合には、徐冷ライン11に搬送するように
なっており、このときには徐冷ライン11の移動タクトタ
イムが116秒に設定される。また、金型温度が128℃未満
の場合には、徐冷ライン12に搬送し、このときの徐冷ラ
イン12の移動タクトタイムは127秒に設定される。ま
た、金型温度が金型温度132℃以上の場合には徐冷ライ
ン13に搬送し、このときの徐冷ライン13の移動タクトタ
イムは108秒に設定される。
【0037】また、制御手段19は、例えば、金型の品種
番号が1の場合には徐冷ライン11に、品種番号が2の場
合には徐冷ライン12に、また、品種番号が3の場合には
徐冷ライン13に搬送するようになっており、このときに
は徐冷ライン11〜13の徐冷速度はそれぞれの品種に応じ
た最適な徐冷速度になるように上記移動タクトタイムに
設定されている。
【0038】さらに、制御手段19は金型を各徐冷ライン
11〜13に搬送する度にカウントを行ない、各徐冷ライン
11〜13に金型が搬送されたことを確認するようになって
おり、次に搬送される順番の徐冷ライン11〜13上に金型
が存在するときにその次の順番の徐冷ライン11〜13に金
型を搬送するように金型搬入手段15を制御する。また、
制御手段19は内部に所定の設定温度を記憶しており、温
度センサ18からの検出情報と該設定温度を比較して該比
較結果に基づいて金型搬入手段15を制御することによ
り、該比較結果に対応する温度に設定された徐冷ライン
11〜13に金型を搬送するようになっている。
【0039】また、制御手段19は内部に所定の設定品種
を記憶しており、金型識別手段20からの検出情報と該設
定品種を比較して該比較結果に基づいて金型搬入手段15
を制御することにより、該比較結果に対応する温度に設
定された徐冷ライン11〜13に金型を搬送するようになっ
ている。一方、複数の徐冷ライン11〜13のそれぞれの出
口と成形品取出しステーション5の間には金型搬出装置
21が設けられており、該金型搬出装置21は各徐冷ライン
11〜13の出口間を移動して各徐冷ライン11〜13と成形品
取出しステーション5を連通する移動台22および該移動
台22を徐冷ライン11〜13間に案内させる案内部材23から
構成されている。
【0040】また、金型搬出手段21の近傍には、金型の
温度を検出する搬出温度検出手段としての温度センサ24
が設けられており、該温度センサ24の検出情報は制御手
段19に出力されるようになっている。また、金型搬出手
段21の近傍には、金型の種類を識別する金型識別手段25
が設けられており、該金型識別手段25もマイクロスイッ
チや光学式センサ等から構成され、金型に設けられた金
型の品種あるいは番号プレートから金型の種類を識別し
て該検出情報を制御手段19に出力するようになってい
る。
【0041】また、金型搬出手段21と成形取出しステー
ション5の間の所定箇所には保持装置(搬出金型温度保
持手段)26、27が設けられており、この保持装置26、27
は金型の温度を設定温度に保持するようになっている。
この保持装置26、27は制御手段19に接続されており、制
御装置19は温度センサ24の検出情報に基づいて温度保持
装置26、27を作動させるようになっている。
【0042】また、制御手段19は各徐冷ライン11〜13か
ら搬送されて金型を各徐冷ライン11〜13から順番に搬出
するように金型搬出手段21を制御し、搬出時に対応する
徐冷ライン11〜13に金型が存在しない場合に次の順番の
徐冷ライン11〜13から金型を取り出すようになってい
る。なお、図2において、28は分岐ステージであり、該
ステージ28はコロを用いた方向変換機から構成されてお
り、90°回動することにより、射出成形ステーション3
から搬送されて来た金型を徐冷ステーション4に搬入す
るようになっている。
【0043】次に、本実施例の徐冷ステーション4にお
ける動作を図3〜5に示すフローチャートに基づいて説
明する。まず、最初に各徐冷ライン11〜13の徐冷速度を
同一にして金型の移動タクトタイムを120秒に設定し、
同一の品種の成形品大量に生産するときの動作を図3に
示すフローチャートに基づいて説明する。
【0044】まず、射出成形ステーション3を経て徐冷
ステーション4に搬送される金型は温度センサ18によっ
て温度が検出されるとともに、金型識別手段20によって
その種類が判別される。次いで、温度センサ18等の作動
が開始すると、まず、カウントを開始した後(ステップ
S1)、カウントが1であるか否かを判断する(ステップ
S2)。このとき、カウントが1であれば、1番目の徐
冷ライン1(徐冷ライン11に相当)に金型があるか否かを
判別する(ステップS3)。徐冷ライン11に金型が存在し
ない場合には、そのまま徐冷ライン11に金型を搬送する
(ステップS4)。
【0045】一方、金型が徐冷ライン11に存在する場合
には、カウントに1をインクリメントした後(ステップ
S5)、徐冷ライン11〜13が3つであるため、カウント
が4以上になった場合にカウントを再び1に設定する処
理をして(ステップS6)、ステップS2に進む。次い
で、ステップS2に進み、ステップS2でカウントが1
であるか否かを判別し、カウントが1でない場合には、
カウントが2であるか否かを判別し(ステップS7)、カ
ウントが2であれば、2番目の徐冷ライン2(徐冷ライ
ン12に相当)に金型があるか否かを判別し、金型が存在
しない場合には、徐冷ライン12に金型を搬送する。すな
わち、徐冷ライン11に金型が存在し、徐冷ライン12に金
型が存在しない場合には、直ちに徐冷ライン12に金型を
搬送する。
【0046】一方、金型が徐冷ライン12に存在する場合
には、ステップS5、S6を実行してステップS2に進
み、カウントが3であるか否かを判別する(ステップS1
0)。カウントが3である場合には、3番目の徐冷ライン
3(徐冷ライン13に相当)に金型があるか否かを判別し
(ステップS11)、徐冷ライン13に金型がない場合にはそ
のまま徐冷ライン13に金型を搬送した後、ステップS
5、S6を実行する。すなわち、徐冷ライン12に金型が
存在し、徐冷ライン13に金型が存在しない場合には、直
ちに徐冷ライン13に金型を搬送する。
【0047】また、徐冷ライン13に金型が存在する場合
には、S5、S6に進んでカウントを1にした後、ステ
ップS2以降のフロー実行する。このようにして各徐冷
ライン11〜13に順次金型を搬送し、搬送先の徐冷ライン
11〜13に金型が存在するときに、次の順番の徐冷ライン
11〜13に金型を搬送する。次いで、各徐冷ライン11〜13
で金型を徐冷し、徐冷後に、金型搬出装置21によって各
徐冷ライン11〜13から順番に金型を搬出する。このと
き、制御手段19は、各徐冷ライン11〜13から搬送されて
くる金型が各徐冷ライン11〜13から順番に搬出されるよ
うに金型搬出手段21を制御する。そして、搬出時に対応
する徐冷ライン11〜13に金型が存在しない場合に次の順
番の徐冷ライン11〜13から金型を取り出すようになって
いる。
【0048】次いで、各徐冷ライン11〜13から搬出され
た金型を温度センサ24によって測温するとともに、金型
識別手段25によって品種の判別を行なう。制御手段19は
この検出情報を内部の設定温度あるいは設定品種と比較
し、設定温度あるいは設定品種と異なる場合に温度保持
装置26、27を作動して金型の温度を設定温度あるいは設
定品種に対応する温度になるように調整・保持する。
【0049】また、制御手段19は、成形品取出し工程5
で何等かのトラブルが生じ、金型が成形品取出し工程5
に搬送できない場合にも、温度保持装置26、27を作動し
て金型の温度を設定温度になるように調整・保持する。
次に、各徐冷ライン11〜13の徐冷速度を異ならせるよう
にして温度センサ18によって検出された異なる温度の金
型を目標温度まで均一に徐冷するとき動作を図4に示す
フローチャートに基づいて説明する。このとき、徐冷ラ
イン11の移動タクトタイムが116秒に設定され、徐冷ラ
イン12の移動タクトタイムは127秒に設定され、また、
徐冷ライン13の移動タクトタイムは108秒に設定され
る。
【0050】まず、温度センサ18によって金型の温度を
測定し(ステップS21)、金型の温度が130±2℃である
か否かを判別する(ステップS22)。130±2℃である場
合には、1番目の徐冷ライン1(徐冷ライン11に相当)に
金型があるか否かを判別し(ステップS23)、存在しない
場合にはそのまま徐冷ライン11に金型を搬送し、存在す
る場合には、ステップS21に進む。
【0051】一方、ステップS22で130±2℃でない場
合には、128℃未満か否かを判別し(ステップS25)、128
℃未満であれば2番目の徐冷ライン2(徐冷ライン12に
相当)に金型があるか否かを判別し(ステップS26)、金
型が存在しない場合にはそのまま徐冷ライン12に金型を
搬送し、存在する場合には、ステップS21に進む。一
方、ステップS25で128℃未満でなければ、132℃を越え
るのか否かを判別し(ステップS28)、132℃を越える場
合には、3番目の徐冷ライン3(徐冷ライン13相当)に金
型があるか否かを判別し(ステップS29)、金型が存在し
ない場合にはそのまま徐冷ライン13に金型を搬送し、存
在する場合には、ステップS21に進んで以後のフローを
実行する。
【0052】このように本動作は、高温の金型は比較的
急激に、また、低温の金型はゆっくりと徐冷して目標温
度まで冷却するものであり、金型を温度センサ18によっ
て測定した金型温度に応じた最適な徐冷ライン11〜13に
搬送し、目標温度にまで徐冷することができる。以後の
金型の搬出あるいは温度保持等の動作は上述したものと
同様であるため説明を省略する。
【0053】次に、各徐冷ライン11〜13の徐冷速度を異
ならせるようにするとともに、金型識別手段20によって
検出された異なる品種の金型をその品種の金型特有の温
度になるまで徐冷するときの動作を図5に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。このとき、徐冷ライン11の
移動タクトタイムが116秒に設定され、徐冷ライン12の
移動タクトタイムは127秒に設定され、また、徐冷ライ
ン13の移動タクトタイムは108秒に設定される。
【0054】まず、金型識別手段20によって金型の品種
を判別を行なう(ステップS41)。このとき、最初に金型
の品種が1であるかの判別を行ない(ステップS42)、1
である場合には、1番目の徐冷ライン1(徐冷ライン11
に相当)に金型があるか否かを判別し(ステップS43)、
存在しない場合にはそのまま徐冷ライン11に金型を搬送
し(ステップS44)、存在する場合には、ステップS41に
進む。
【0055】一方、金型の品種が1でない場合には、品
種が2であるか否かを判別し(ステップS45)、2であれ
ば2番目の徐冷ライン2(徐冷ライン12に相当)に金型が
あるか否かを判別し(ステップS46)、金型が存在しない
場合にはそのまま徐冷ライン12に金型を搬送し(ステッ
プS47)、存在する場合には、ステップS41に進む。一
方、ステップS45で品種が2でなければ、品種が3であ
るか否かを判別し(ステップS48)、3である場合には、
3番目の徐冷ライン3(徐冷ライン13相当)に金型がある
か否かを判別し(ステップS49)、金型が存在しない場合
にはそのまま徐冷ライン13に金型を搬送し(ステップS5
0)、存在する場合には、ステップS41に進んで以後のフ
ローを実行する。
【0056】このように本動作では、金型を金型識別手
段20によって判別した品種に応じた最適な徐冷ライン11
〜13に搬送し、その品種に応じた目標温度にまで徐冷す
ることができる。以後の金型の搬出あるいは温度保持等
の動作は上述したものと同様であるため説明を省略す
る。このように本実施例では、徐冷ステーション4を、
並列に配設された複数の徐冷ライン11〜13から構成し、
金型の温度および品種に応じて金型を各徐冷ライン11〜
13に搬送しているため、徐冷ライン11〜13の構成をコン
パクト化することができるとともに、金型を徐冷ライン
11〜13上で滞留させずに円滑に搬送させて樹脂成形品の
生産性を向上させることができる。また、複数の徐冷ラ
イン11〜13で成形品を冷却することができ、多品種の成
形品を効率良く成形することができる。
【0057】また、各徐冷ライン11〜13に順番に金型を
搬送し、搬送先の徐冷ラインに金型が存在するときに、
次の順番の徐冷ラインに金型を搬送しているため、例え
ば順番が来た搬送先の徐冷ライン11〜13でトラブルが生
じた場合にでも次の順番の徐冷ライン11〜13に金型を搬
送することができる。このため、徐冷ライン11〜13を無
駄なく使用することができ、形成品を滞留させずに効率
良く冷却することができる。この結果、形成品の生産性
を向上させることができる。
【0058】また、各徐冷ライン11〜13の徐冷速度をそ
れぞれ異ならせているため、金型の投入時に温度の異な
る金型を最適な徐冷ラインに投入することができ、徐冷
ラインから搬出されたときに目標の温度範囲にまで冷却
したり、あるいは徐冷速度の異なる成形品を容易に生産
することができる。また、制御手段19により、温度セン
サ18の検出結果と内部に記憶された設定温度とを比較
し、該比較結果に基づいて金型搬入手段15を制御して、
該比較結果に対応する温度に設定された徐冷ライン11〜
13に金型を搬送しているため、徐冷ライン11〜13に投入
された金型を最適な徐冷速度を有する徐冷ライン11〜13
で徐冷することができ、成形品を短時間で効率良く成形
することができる。この結果、成形品の生産性を向上さ
せることができる。
【0059】また、制御手段19により金型識別手段20の
識別結果と内部に記憶された設定品種とを比較し、該比
較結果に基づいて金型搬入手段15を制御して、該比較結
果に対応する温度に設定された徐冷ライン11〜13に金型
を搬送しているため、徐冷ライン11〜13に投入された金
型をその品種に応じた最適な徐冷速度を有する徐冷ライ
ン13で徐冷することができ、多品種の成形品を効率良く
成形することができる。
【0060】また、制御手段19により各徐冷ライン11〜
13から搬送されてくる金型を各徐冷ライン11〜13から順
番に搬出するように金型搬出手段21を制御し、搬出時に
対応する徐冷ライン11〜13に金型が存在しない場合に次
の順番の徐冷ライン11〜13から金型を取り出すようにし
ているため、、徐冷された成形品を効率良く搬出するこ
とができ、成形品の生産性を向上させることができる。
さらに、金型搬出手段21と成形品取出しステーション5
の間の所定箇所に温度センサ24を設けるとともに、金型
の温度を保持する温度保持装置26、27を設け、制御手段
19が温度センサ24の検出情報に基づいて温度保持装置2
6、27を作動しているため、徐冷ライン11〜13で金型が
目標温度外になるのを防止することができるとともに、
成形品取出しステーションで何等かのトラブルが発生し
て成形品取出しステーション5前で金型が滞留した場合
に金型が目標温度外になることを防止することができ
る。この結果、成形品の生産性を向上させることができ
る。
【0061】なお、本実施例では、徐冷ライン11〜13に
エアーダクト14を設け、このエアーダント14による冷却
方式を採用しているが、これに限らず、換気扇を設けた
り、あるいは冷却媒体を流す冷却孔付き冷却ブロックを
金型に接触させることにより金型を冷却するようにして
も良い。図6は、請求項7記載の発明に係るロータリー
成形システムの一実施例を示す図である。本実施例は、
各徐冷ラインのそれぞれに対応して複数の成形品取出し
手段を設けるとともに、金型識別手段を各徐冷ラインの
出口付近に設け、金型識別手段の検出情報に基づいて対
応する成形品取出しステーションに金型を搬送すること
を特徴とするものであり、上記実施例と同様の構成には
同一番号を付して説明を省略する。
【0062】各徐冷ライン11〜13の出口付近には、それ
ぞれ搬出金型温度検出手段としての温度センサ31〜33お
よび金型識別手段34〜36が設けられており、これら温度
センサ31〜33および金型識別手段34〜36の検出情報は制
御手段37に出力されるようになっている(なお、これら
温度センサ31〜33等と制御手段37の配線は省略する)。
また、各徐冷ライン11〜13には金型搬出手段21を介して
搬送ライン38〜40が接続されており、この搬送ライン38
〜40にはそれぞれ成形品取出しステーションが接続され
ている。
【0063】また、搬送ライン上38〜40上には金型温度
保持手段を構成する温度保持装置41〜43が設けられてお
り、この装置41〜43は制御手段37からの出力信号によっ
て作動するようになっている。本実施例では、制御手段
37が金型識別手段34〜36からの出力情報に基づいて金型
搬出手段21を作動して金型をその品種に対応した搬送ラ
イン38〜40に搬送する。この結果、形状、品種に応じた
金型をその金型独自の成形品取出しステーションに搬送
して成形品を取り出すことができ、多品種な成形品を効
率良く成形することができる。
【0064】また、品種の判別と同時に温度センサ31〜
33の出力情報に基づいて温度保持装置41〜43を作動させ
ることにより、徐冷ライン11〜13で金型が目標温度外に
なるのを防止することができるとともに、成形品取出し
ステーションで何等かのトラブルが発生して成形品取出
しステーション前で金型が滞留した場合に金型が目標温
度外になることを防止することができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、徐冷ライ
ンの構成をコンパクト化させつつ金型を徐冷ライン上で
滞留させずに円滑に搬送して樹脂成形品の生産性を向上
させることができるとともに、複数の徐冷ラインで成形
品を冷却させて多品種の成形品を効率良く成形すること
ができる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、順番が来た
搬送先の徐冷ラインでトラブルが生じた場合にでも次の
順番の徐冷ラインに金型を搬送することができ、徐冷ラ
インを無駄なく使用して形成品を滞留させずに効率良く
冷却し、成形品の生産性を向上させることができる。請
求項3記載の発明によれば、金型の投入時に温度の異な
る金型を最適な徐冷ラインに投入し、徐冷ラインから搬
出されたときに目標の温度範囲にまで冷却したり、ある
いは徐冷速度の異なる成形品を生産することができる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、徐冷ライン
に投入された金型を最適な徐冷速度を有する徐冷ライン
で徐冷して、成形品を短時間で効率良く成形することが
でき、成形品の生産性を向上させることができる。請求
項5記載の発明によれば、徐冷ラインに投入された金型
をその品種に応じた最適な徐冷速度を有する徐冷ライン
で徐冷して、多品種の成形品を効率良く成形することが
できる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、徐冷された
成形品を効率良く搬出することができ、成形品の生産性
を向上させることができる。請求項7記載の発明によれ
ば、形状、品種が異なる成形品をそれぞれの成形品に対
応した成形品取出しステーションで取り出すことがで
き、多品種な成形品を効率良く成形することができる。
【0069】請求項8記載の発明によれば、徐冷ライン
で金型が目標温度外になるのを確実に防止することがで
きるとともに、成形品取出しステーションで何等かのト
ラブルが発生して成形品取出しステーション前で金型が
滞留した場合に金型が目標温度外になるのを確実に防止
することができ、成形品の生産性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜6および8何れかに記載の発明に係
るロータリー成形システムの一実施例の概略構成図であ
る。
【図2】一実施例の冷却ステーションの構成図である。
【図3】一実施例の徐冷ラインの何れかに金型がある場
合の徐冷方法を示すフローチャートである。
【図4】一実施例の金型温度に基づいて金型の徐冷を行
なうためのフローチャートである。
【図5】一実施例の金型の品種に基づいて金型の徐冷を
行なうためのフローチャートである。
【図6】請求項7記載の発明に係るロータリー成形シス
テムの一実施例の徐冷ステーションの構成図である。
【符号の説明】
1 ロータリー成形システム 2 加熱ステーション 3 射出成形ステーション 4 徐冷ステーション 5 成形品取出しステーション 11〜13 徐冷ライン 15 金型搬入手段 18 温度センサ(温度検出手段) 19、37 制御手段 20、25、34〜36 金型識別手段 21 金型搬出手段 24、31〜33 温度センサ(搬出金型温度検出手段) 26、27、41〜43 温度保持装置(金型温度保持手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にキャビティを有する金型を、それぞ
    れ搬送手段を介して所定の加熱ステーション、射出成形
    ステーション、徐冷ステーションおよび成形品取出しス
    テーションの順に順次搬送することにより、成形品を成
    形するロータリー成形システムにおいて、 前記徐冷ステーションが、 並列に配設された複数の徐冷ラインと、 該複数の徐冷ラインのそれぞれの入口と射出成形ステー
    ションの間に介装され、各徐冷ラインの入口間を移動し
    て各徐冷ラインと射出成形ステーションを連通する金型
    搬入手段と、 金型搬入手段の近傍に設けられ、金型の温度を検出する
    温度検出手段と、 金型搬入手段の近傍に設けられ、金型の種類を識別する
    金型識別手段と、 複数の徐冷ラインのそれぞれの出口と成形品取出しステ
    ーションの間に介装され、各徐冷ラインの出口間を移動
    して各徐冷ラインと成形品取出しステーションを連通す
    る金型搬出手段と、 前記温度検出手段および金型識別手段からの出力情報に
    基づいて金型搬入手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするロータリー成形システム。
  2. 【請求項2】前記制御手段が、各徐冷ラインに順番に金
    型を搬送し、搬送先の徐冷ラインに金型が存在するとき
    に、次の順番の徐冷ラインに金型を搬送することを特徴
    とする請求項1記載のロータリー成形システム。
  3. 【請求項3】前記各徐冷ラインはそれぞれ徐冷温度が異
    なるように設定されることを特徴とする請求項1または
    2記載のロータリー成形システム。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、温度検出手段の検出結果
    と内部に記憶された設定温度とを比較し、該比較結果に
    基づいて金型搬入手段を制御することにより、該比較結
    果に対応する温度に設定された徐冷ラインに金型を搬送
    することを特徴とする請求項3記載のロータリー成形シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、金型識別手段の識別結果
    と内部に記憶された設定品種とを比較し、該比較結果に
    基づいて金型搬入手段を制御することにより、該比較結
    果に対応する温度に設定された徐冷ラインに金型を搬送
    することを特徴とする請求項3記載のロータリー成形シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、各徐冷ラインから搬送さ
    れてくる金型を各徐冷ラインから順番に搬出するように
    金型搬出手段を制御し、搬出時に対応する徐冷ラインに
    金型が存在しない場合に次の順番の徐冷ラインから金型
    を取り出すことを特徴とする請求項1〜5何れかに記載
    のロータリー成形システム。
  7. 【請求項7】前記各徐冷ラインのそれぞれに対応して複
    数の成形品取出しステーションが設けられるとともに、
    前記金型識別手段が各徐冷ラインの出口付近に設けら
    れ、前記制御手段が、金型識別手段の検出情報に基づい
    て対応する成形品取出しステーションに金型を搬送する
    ことを特徴とする請求項1〜6何れかに記載のロータリ
    ー成形システム。
  8. 【請求項8】前記金型搬出手段と成形品取出しステーシ
    ョンの間の所定箇所に金型の温度を設定温度に保持する
    金型温度保持手段を有するとともに、該金型温度保持手
    段と金型搬出手段の間に金型の温度を検出する搬出金型
    温度検出手段を有し、前記制御手段が、搬出金型温度検
    出手段の検出情報に基づいて金型温度保持手段を作動さ
    せることを特徴とする請求項1〜7何れかに記載のロー
    タリー成形システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101973049A (zh) * 2010-09-01 2011-02-16 铜陵三佳科技股份有限公司 用于集成电路冲切成型设备的模具识别装置
CN114007835A (zh) * 2019-05-17 2022-02-01 佳能弗吉尼亚股份有限公司 制造方法和注射成型系统
EP3932646A4 (en) * 2019-03-26 2022-06-01 LG Chem, Ltd. INJECTION MOLDING DEVICE AND INJECTION MOLDING PROCESS

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