JP3196421B2 - 液体運搬船用自立角型タンクの支持装置 - Google Patents
液体運搬船用自立角型タンクの支持装置Info
- Publication number
- JP3196421B2 JP3196421B2 JP12637393A JP12637393A JP3196421B2 JP 3196421 B2 JP3196421 B2 JP 3196421B2 JP 12637393 A JP12637393 A JP 12637393A JP 12637393 A JP12637393 A JP 12637393A JP 3196421 B2 JP3196421 B2 JP 3196421B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chock
- tank
- liquid carrier
- supporting
- supporting device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
タンクの支持装置に係り、特に、自立角型タンクの揺れ
に対する支持強度を高める技術に関するものである。
平2−249796号公報(液体運搬船)、特開平4−
8999号公報(液体運搬船用ガスタンクの支持装
置)、特開平4−92794号公報(液体運搬船用ガス
タンクの支持装置)、特開平4−143487号公報
(船の二重殻構造物及びその構築方法)等が提案されて
いる。
図5ないし図7に示すように、船体(船殻)1を、外側
殻1Aと内側殻1Bとからなる二重構造とし、船体1の
中空部2に搭載されるタンク3を、長方体(角型)とす
るとともに船体1(内側殻1B)から独立させた自立構
造として、甲板の平坦化、液化ガス等の液体の収納容積
拡大、座礁等の事故時の安全性の確保、LNG(液化天
然ガス)運搬時の信頼性向上等の優れた特長を持たせる
ことができるものと期待される。
ては、底部が複数箇所において荷重支持台4に搭載され
て、重量の支持が分散状態で行なわれるとともに、さら
に、図6ないし図8に示す支持装置5によって、前後及
び左右方向の揺動を抑制するようにしている。この場合
にあって、タンク3の上下位置における支持装置5の支
持形態が相違するものとなる。つまり、タンク3の底部
は、荷重支持台4を介して船体1(内側殻1B)に支持
された状態となるために、下方位置の支持装置5におけ
る船の前後方向及び左右方向の移動拘束要求力は、荷重
支持台4による摩擦支持分だけ軽減されるのに対して、
上方位置の支持装置5における移動拘束要求力は、相対
的に大きなものとなる。
置に配される支持装置5の例を示しており、内側殻1B
の天井面(内面)に間隔を空けて一体に配される一対の
ストッパ6と、一対のストッパ6の間に配されタンク3
の上面(外表面)に溶接されるチョック7とを具備し
て、チョック7の相対移動を一対のストッパ6で抑制す
るようにしている。
タンク3の外表面に溶接する構造であると、その溶接部
の近傍における応力値の検討を十分に実施する必要が生
じる。
たところ、図9に矢印で示す部分にストッパ6から外力
が印加された場合における発生応力は、後に詳述する条
件下において、図9及び図10に示すようになった。な
お、図9及び図10に示す枠より出っ張っている桝目は
引っ張り応力、枠より凹んでいる桝目は圧縮応力を示
し、凹凸量は応力の大きさを示している。整理すると、
図9に示すように、外力が印加された側の溶接部近傍の
発生応力値が、12.8kg/mm2 (引っ張り応
力)、図10に示すように、側部の溶接部近傍の発生応
力値が、20.2kg/mm2 (引っ張り応力)となる
比較的大きな値となる現象が見られた。
もので、チョックを取り付ける溶接部近傍の発生応力を
低減し、自立角型タンクの信頼性を向上させることを目
的としている。
液体を収納する自立角型タンクを支持する装置であっ
て、船殻の内面に間隔を空けて配される一対のストッパ
と、該一対のストッパの間にタンクの外表面と一体に配
されるチョックとを具備し、該チョックは、移動方向に
延在する延在部の前記移動方向両端に板状の端板部が設
けられた平面視略H字状をなし、該チョックの基部に移
動方向に傾斜したスカート部が配され、前記端板部の基
部の両側に、傾斜状態の拡幅部が配される構成を採用し
ている。
で、チョックが移動してストッパに衝突することにより
移動が抑制される。この際に、スカート部によって、タ
ンクとチョックとの間の力の伝達が分散され、溶接部の
発生応力値が低くなる。そして、チョックの基部の両側
にあっても、拡幅部により力の伝達が分散されて、側方
における溶接部の発生応力値が低くなる。
ンクの支持装置の一実施例について、図1ないし図4を
参照して説明する。
(船殻)1における内側殻1Bの天井面(内面)と、タ
ンク3の頂面(外表面)に複数間隔を空けて配され、船
の前後及び左右方向の移動拘束を行なう場合に適用した
例を示している。
(内面)に間隔を空けて配される一対のストッパ11
と、一対のストッパ11の間にタンク3の頂面(外表
面)と一体に配されるチョック12を具備する構成に加
えて、特に、チョック12の部分について以下の設定が
なされている。
左右方向)に延在する延在部21の前記移動方向両端
に、この移動方向と直交する方向(図2中、左右方向)
に沿って板状の端板部22、22が設けられた平面視略
H字状をなしており、延在部21の前記移動方向両端の
基部、およびストッパ11と接触状態となる端板部22
の接触端面12aの基部に、一対のストッパ11の対向
方向に沿って裾野を広げた状態のスカート部12bが配
され、接触端面12aと直交面をなす側面12cに、端
板部22のスカート部12bを外側両方に延長し、か
つ、傾斜した状態の拡幅部12dが配されるものであ
る。
12b、側面12c及び拡幅部12dの各基部は、タン
ク3の外表面に、溶接部13によって一体に取り付けら
れる。
パ11とチョック12とが接触して、接触端面12aに
外力が印加された際には、一対のストッパ11とチョッ
ク12との相対移動が抑制されることにより、溶接部1
3に応力が付与されることになる。
移動拘束方向の力の伝達(一対のストッパ11の対向方
向の力の伝達)は、スカート部12bが傾斜しているこ
とによって分散状態で行なわれ、溶接部13の発生応力
値が低くなると期待される。
dにおける力の伝達(ストッパ11の対向方向と平行な
伝達)は、スカート部12bの近傍において拡幅部12
dにより、拘束方向と直交する横方向に力の伝達が分散
されて、側方においても溶接部13の発生応力値が低く
なると期待される。
ク12における接触端面12aに、200000kgの
荷重が付加された場合における応力解析例を示すもので
ある。なお、図3及び図4にあっても、枠から外れてい
る桝目は引っ張り応力、圧縮応力及び応力の大きさを示
している。ただし、図3及び図4にあっては、チョック
12の各条件を以下のように設定した。 タンク3の隔壁の材料:Al5083−O、隔壁の厚
さ:18mm、チョック12の形成材料:Al5083
−O、接触端面12aの高さ:300mm、接触端面1
2aの幅:800mm、チョック12の高さ:900m
m、チョック12の長さ:800mm、チョック12の
上面の長さ:2000mm、スカート部12bの両端ま
での長さ:2400mm、拡幅部12dの高さ:600
mm、拡幅部12dの厚さ:25mm、拡幅部12dの
幅:1600mm。そして、対比される図9及び図10
にあっては、タンク3の隔壁の材料:Al5083−
O、隔壁の厚さ:20mm、チョック7の形成材料:A
l5083−O、接触部分の高さ:300mm、チョッ
ク7の幅:2000mm、チョック7の高さ:900m
m、チョック7の長さ:800mmに設定した。
部12bの端部の溶接部13の近傍に発生する引っ張り
応力値が、6.3kg/mm2 、図9の比較箇所におけ
る値が、12.8mm2 であることと比較して、図3例
の値の優位性が明確である。一方、図4例にあっては、
接触端面12aに加えられる荷重が、200000kg
と、その際にチョック12が内側殻1Bに接触して12
0000kgの摩擦力とが重畳状態に付加された場合を
想定しており、拡幅部12dの溶接部13の近傍に発生
する引っ張り応力値が、8.5kg/mm2 となり、図
10の比較箇所における値が、20.2kg/mm2 で
あることと比較して、図4例の値の優位性が明確であ
る。
施例に代えて以下の技術を採用することができる。 a)支持装置10をタンク3の底部に配したものに適用
すること。 b)チョック12におけるスカート部12bの傾斜を曲
面状等とすること。 c)チョック12における拡幅部12dの前後方向寸法
を厚くすること。
クの支持装置にあっては、以下の効果を奏する。 (1) チョックの基部に移動方向に傾斜したスカート
部が配される構成の採用により、溶接部近傍の発生応力
値を低減して、信頼性を向上させることができる。 (2) チョックの基部の両側に、傾斜状態の拡幅部が
配されることにより、チョックの側部にあっても、その
発生応力値を低減することができる。
持装置の一実施例を示す一部を省略した正面図である。
持装置の一実施例を示す一部を省略した側面図である。
である。
向の応力解析図である。
況を示す平面図である。
す正面図である。
直交する方向の応力解析図である。
方向の応力解析図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 船殻の中空部に搭載され液体を収納する
自立角型タンクを支持する装置であって、船殻の内面に
間隔を空けて配される一対のストッパと、該一対のスト
ッパの間にタンクの外表面と一体に配されるチョックと
を具備し、該チョックは、移動方向に延在する延在部の前記移動方
向両端に板状の端板部が設けられた平面視略H字状をな
し、 該チョックの基部に移動方向に傾斜したスカート部が配
され、 前記端板部の基部の両側に、傾斜状態の拡幅部が配され
る ことを特徴とする液体運搬船用自立角型タンクの支持
装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12637393A JP3196421B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 液体運搬船用自立角型タンクの支持装置 |
TW083100364A TW242607B (ja) | 1993-05-27 | 1994-01-18 | |
ES94400122T ES2103111T3 (es) | 1993-05-27 | 1994-01-20 | Estructura de soporte para un tanque autoportante de almacenamiento en un carguero de gas licuado. |
DE69402601T DE69402601T2 (de) | 1993-05-27 | 1994-01-20 | Stütz-Struktur für selbst-tragenden Ladetank in einem Flüssiggas-Transportschiff |
EP94400122A EP0626309B1 (en) | 1993-05-27 | 1994-01-20 | Support structure for self-standing storage tank in liquefied gas carrier ship |
KR1019940001911A KR100305514B1 (ko) | 1993-05-27 | 1994-02-02 | 액화가스운반선의자립형저장탱크용지지구조 |
US08/328,606 US5531178A (en) | 1993-05-27 | 1994-10-25 | Support structure for self-standing storage tank in liquified gas carrier ship |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12637393A JP3196421B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 液体運搬船用自立角型タンクの支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336191A JPH06336191A (ja) | 1994-12-06 |
JP3196421B2 true JP3196421B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=14933571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12637393A Expired - Lifetime JP3196421B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 液体運搬船用自立角型タンクの支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196421B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101503989B1 (ko) | 2010-12-13 | 2015-03-18 | 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 | 독립 탱크의 지지 구조 |
KR101559402B1 (ko) | 2009-03-24 | 2015-10-13 | 대우조선해양 주식회사 | 독립형 카고탱크의 구속장치 및 그것의 열 손실 저감방법 |
JP6996412B2 (ja) | 2018-04-26 | 2022-01-17 | 株式会社Soken | 電磁継電器 |
JP7169373B2 (ja) | 2018-05-23 | 2022-11-10 | エレンベルガー ウント ペンスケン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 電流経路の直流電流を遮断するための断路装置及び回路遮断器 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100424890B1 (ko) * | 2001-10-12 | 2004-03-27 | 삼성중공업 주식회사 | Lpg저장탱크 부상방지장치 |
KR101273923B1 (ko) * | 2011-06-22 | 2013-06-12 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | Lng 저장탱크 조립체 |
KR101273910B1 (ko) * | 2011-06-23 | 2013-06-17 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | Lng 저장탱크의 지지구조물 |
KR101280885B1 (ko) * | 2011-10-05 | 2013-07-02 | 삼성중공업 주식회사 | 독립형 탱크의 지지장치 |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP12637393A patent/JP3196421B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101559402B1 (ko) | 2009-03-24 | 2015-10-13 | 대우조선해양 주식회사 | 독립형 카고탱크의 구속장치 및 그것의 열 손실 저감방법 |
KR101503989B1 (ko) | 2010-12-13 | 2015-03-18 | 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 | 독립 탱크의 지지 구조 |
JP6996412B2 (ja) | 2018-04-26 | 2022-01-17 | 株式会社Soken | 電磁継電器 |
JP7169373B2 (ja) | 2018-05-23 | 2022-11-10 | エレンベルガー ウント ペンスケン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 電流経路の直流電流を遮断するための断路装置及び回路遮断器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06336191A (ja) | 1994-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3196421B2 (ja) | 液体運搬船用自立角型タンクの支持装置 | |
US5788437A (en) | Cargo tie down assembly and method of use | |
JP3398723B2 (ja) | 液体運搬船の自立角型タンク及びその支持装置 | |
EP3792199B1 (en) | End frame structure and tank container therewith | |
JPH0967080A (ja) | 天井クレーン | |
JP2021130360A (ja) | 船舶用ピラー | |
JP2866652B2 (ja) | 貨物または機械の係留システムの支持・保持装置 | |
JP2506609Y2 (ja) | 液体運搬船用ガスタンクの支持装置 | |
JPH0711031Y2 (ja) | メンブレン方式lng船の船艙内液体貨物の減揺装置 | |
JP3131587U (ja) | コイル架台 | |
JP3428751B2 (ja) | 液体運搬船用自立角型タンクの支持装置 | |
CN220926215U (zh) | 一种大型舱口盖翻身用设备 | |
JPH1120825A (ja) | パレットサポータ | |
JP3531819B2 (ja) | 自動車運搬船のピラー構造 | |
JPH068877A (ja) | 走行体の積込みハッチの位置案内−固定装置 | |
JP2002166879A (ja) | スタッキングカバーを備えたコンテナ積載装置 | |
JP4579042B2 (ja) | 吊下具 | |
JPH0761393A (ja) | Lng船パイプタワー動揺軽減装置 | |
JPH03193588A (ja) | 船舶の波形垂直隔壁 | |
JPH0613314B2 (ja) | 舶用竪置き円筒形タンク支持構造 | |
JPS598591B2 (ja) | 船倉におけるコンテナガイド | |
JP3844265B2 (ja) | 鉄骨構造物の緩衝装置 | |
JPH0738073Y2 (ja) | 貸物搭載用架台付き船舶 | |
CN117105142A (zh) | 一种大型舱口盖翻身用设备及方法 | |
JP2593628Y2 (ja) | テント骨組の接続構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010508 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |