JP3195658B2 - 版胴交換装置 - Google Patents

版胴交換装置

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JP3195658B2
JP3195658B2 JP20594292A JP20594292A JP3195658B2 JP 3195658 B2 JP3195658 B2 JP 3195658B2 JP 20594292 A JP20594292 A JP 20594292A JP 20594292 A JP20594292 A JP 20594292A JP 3195658 B2 JP3195658 B2 JP 3195658B2
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plate
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研二 山田
幸夫 本山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラビア輪転印刷機等の
輪転印刷機において、その版胴を自動的に交換すること
の可能な版胴交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラビア印刷機における版胴交換
装置としては、次のようなものが知られている。
【0003】(1)インキパン、タンク、配管等のイン
キ循環系を搭載し且つ版胴を積載可能な台車を、各印刷
ユニットに2セット以上用意しておき、版胴交換時には
台車ごと、交換、搬送を行うもの(例えば、実開平1−
163130号公報参照)。
【0004】(2)或いはまた、上記の台車の代わり
に、ドクター部、圧胴支持部を含めた印刷機下部ユニッ
トごと、交換、搬送を行うもの(例えば、特公昭55−
47590号公報参照)。
【0005】(3)印刷ユニット内外をスライド移動
し、印刷ユニット内で昇降する版胴移送装置により版胴
を交換するもの(例えば、特開昭58−203056号
公報参照)。
【0006】(4)各印刷ユニットに、該印刷ユニット
の版胴軸と平行な軸線を中心に旋回可能に旋回アームを
設け、その旋回アームに版胴を保持して印刷ユニット内
外に移動させ、その印刷ユニットの前に待機している版
胴運搬台車に対して版胴移載を行うように構成したもの
(例えば実開平3−15305号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来技
術にはいずれも問題点があった。すなわち、上記
(1)、(2)に示すように台車或いは印刷機下部ユニ
ット等で版胴を交換する場合、1ユニット毎に2セット
ずつ台車等が必要であり、待機中の台車等の置場として
大きなスペースが必要となってしまう。また、段取時間
中に、脱した版胴を乗せた台車等を印刷ユニット外に送
り出し、次に着ける新版胴を乗せた台車等を印刷ユニッ
ト内に搬送する必要があり、段取時間を伸ばす要因とな
っている。更に、台車等への版胴の積み下ろしには、ホ
イスト等を使用し1台ずつ人手で行う必要があり、時間
がかかったり、危険性があるといった問題がある。
【0008】また、上記(3)の移送装置の場合、印刷
機内及び近辺に絶えず移送装置があるため、版胴交換後
の作業性が悪く、また、移送装置上への版胴の積み下ろ
しに上記同様人手が必要となるといった問題がある。
【0009】上記(4)に示したように、版胴交換用の
旋回アームを各ユニットに設け、そのユニットの前に待
機している版胴運搬台車との間で版胴交換を行う方法で
は、敏速に版胴交換を行うことができる利点はあるが、
版胴運搬台車の移動に人手を要するばかりでなく、版胴
運搬台車への版胴の積み下ろしにも人手を要するという
問題点がある。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、各印刷ユニットへの版胴交換動作を大幅
に自動化し、作業者に要求される手作業を極力省略する
ことの可能な版胴交換装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決すべく
為された本発明は、印刷機の各印刷ユニットに、該印刷
ユニットの版胴軸と平行な軸線を中心に旋回可能に設け
られ、印刷ユニット内外に版胴の移載を行う版胴交換ア
ームと、各印刷ユニットに対応して設けられ、前記版胴
交換アームに対する版胴交換位置と印刷機の側方の待機
位置とに移動可能な版胴交換台車と、前記待機位置にあ
る版胴交換台車の上方に設けられたクレーン軌道と、前
記クレーン軌道の一端の下方に設けられた版胴ストッカ
ーであって、それぞれが複数の版胴を置くことが可能
で、且つ一方が他方の内側をくぐり抜ける形態でクレー
ン受け渡し位置と版胴積み降ろし位置とに交互に移動可
能な第一ストッカー及び第二ストッカーを備えた版胴ス
トッカーと、前記クレーン軌道を走行するように設けら
れ、クレーン受け渡し位置にある前記第一ストッカー又
は第二ストッカーと版胴交換台車との間で版胴移載を行
う版胴搬送クレーンと、前記版胴交換アーム、版胴交換
台車、版胴搬送クレーンを自動運転する制御装置とを有
し、前記版胴搬送クレーンが、前記クレーン軌道を走行
する台車に、1個の版胴を保持して昇降する版胴支持部
材を1組のみ搭載した構成であり、前記版胴搬送クレー
ンの走行路には、該版胴搬送クレーンを停止させるべき
各位置に版胴搬送クレーンの到達を検知するセンサが設
けられていることを特徴とする版胴交換装置を要旨とす
る。
【0012】
【作用】本発明は上記構成となっているので、版胴積み
降ろし位置にある第一ストッカー又は第二ストッカーの
上に新たな版胴(以下新版胴という)を乗せ、次いで新
版胴を乗せた第一ストッカー又は第二ストッカーをクレ
ーン受け渡し位置に移動させておくことにより、印刷ユ
ニットへの版胴交換を自動的に行うことができる。すな
わち、版胴搬送クレーンがクレーン受け渡し位置にある
第一ストッカー又は第二ストッカー上の1個の新版胴を
取り出しては、クレーン軌道の下方で待機している複数
の版胴交換台車の中の所望の版胴交換台車の上方に移動
し、その版胴を版胴交換台車の上に乗せて行くという動
作を次々と行うことができ、これによって、クレーン受
け渡し位置にある第一ストッカー又は第二ストッカー上
の新版胴を、それぞれ対応する複数の版胴交換台車上に
次々と乗せて行くことができる。新版胴を乗せた版胴交
換台車は、その状態で版胴交換のために待機する。次い
で、印刷機の運転が停止し、版胴交換タイミングとなる
と、版胴交換アームが作動し、印刷ユニット内の使用済
の版胴(以下旧版胴という)を取り出し、次いで新版胴
を乗せた版胴交換台車が印刷ユニットの前の版胴交換位
置に移動し、版胴交換アームが旧版胴を版胴交換台車に
乗せると共に、その版胴交換台車上の新版胴を保持して
印刷ユニット内に移動し、印刷ユニット内の所定位置に
セットする。これにより、印刷ユニットにおける版胴交
換動作が終了するので、印刷機側では作業者が銘柄切り
換えに必要な作業を行った後、印刷機の運転が再開され
る。
【0013】一方、版胴交換台車は旧版胴を乗せた状態
で自動的に印刷機の横の待機位置(クレーン軌道の下)
に移動し、その後、版胴搬送クレーンが各版胴交換台車
上の旧版胴をクレーン受け渡し位置にある第一ストッカ
ー又は第二ストッカーに移載する。以上のようにして、
版胴の自動交換が行われる。
【0014】なお、クレーン受け渡し位置にある第一ス
トッカー又は第二ストッカーに旧版胴を移載した後は、
適当な時期に、版胴積み降ろし位置にある第二ストッカ
ー又は第一ストッカーの上に新版胴を乗せ、第一ストッ
カーと第二ストッカーを入れ換えて、新版胴を乗せた第
二ストッカー又は第一ストッカーをクレーン受け渡し位
置として、次の版胴交換動作に備える。一方、版胴積み
降ろし位置に移動した第一ストッカー又は第二ストッカ
ー上の旧版胴は作業者が適当な時期にそれを取り出し、
所定の保管場所に運べばよい。ここで、版胴ストッカー
への版胴供給及び版胴取り出しは、ホイスト等を用いた
手動作業によって行ってもよいし、或いは適当な自動搬
送手段による自動作業としてもよい。ここで、版胴とし
て軸無し版胴を取り扱う場合には、前記版胴交換アーム
及び版胴搬送クレーンが、版胴の両端を保持して版胴の
移載を行う構成とし、前記版胴交換台車及び版胴ストッ
カーが、版胴を、その両端をあけて保持する構成とする
ことが好ましい。この構成とすると、版胴ストッカーと
搬送交換台車との間の版胴移載を、簡単な構造の版胴搬
送クレーンを用いて行うことができ、且つ版胴交換台車
と印刷ユニットとの間の版胴移載を簡単な構造の版胴交
換アームを用いて行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例による版胴交換装置の
概略斜視図である。この実施例の版胴交換装置は、版胴
として軸無し版胴を取り扱うものである。版胴交換装置
は、グラビア印刷機の各印刷ユニット1に設けられた版
胴交換アーム2と、その印刷ユニット1に沿って配置さ
れたクレーン軌道3と、そのクレーン軌道3の一端の下
方に配置された版胴ストッカー4と、各印刷ユニット1
に対応して設けられ、印刷ユニット1の前に位置する版
胴交換位置と、印刷ユニット1の側方で且つクレーン軌
道3の下方に位置する待機位置とに移動可能な版胴交換
台車5と、版胴ストッカー4と版胴交換台車5との間で
版胴移載を行う版胴搬送クレーン6と、これらの版胴交
換アーム、版胴交換台車、版胴搬送クレーン、版胴スト
ッカー等を自動運転する制御装置(図示せず)等を備え
ている。
【0016】版胴ストッカー4は、その上に乗せた新版
胴を版胴搬送クレーン6に渡し、また、版胴搬送クレー
ン6が搬送してきた旧版胴を受け取ることができるもの
であり、本実施例では、移動式のものを使用している。
図2はその版胴ストッカー4の概略側面図、図3はその
概略正面図である。なお、以下の説明並びに図面におい
て、新版胴を示す場合には符号7aを、旧版胴を示す場
合には符号7bを用い、新旧に関係なく版胴を全般的に
示す場合には符号7を用いている。版胴ストッカー4
は、それぞれ版胴7を保持する第一ストッカー8と第二
ストッカー9を備えている。
【0017】第一ストッカー8は、図3から良く分かる
ように、門型のフレーム11と、その下端に取り付けら
れた車輪12を有しており、クレーン軌道3に平行方向
に設けられている第一レール13に移動可能に保持され
ている。一方、第二ストッカー9は、第一ストッカー8
の門型のフレーム11の内側をくぐることができる幅の
昇降台14及びベース15と、その昇降台14を昇降さ
せるリフター16と、車輪17等を有しており、第一レ
ール13に平行に設けられている第二レール18に移動
可能に保持されている。かくして、第一ストッカー8及
び第二ストッカー9はそれぞれ、クレーン軌道3を保持
しているクレーン架台19の内側に位置するクレーン受
け渡し位置P1 と、クレーン架台19の外側に位置する
版胴積み降ろし位置P2 に移動可能である。
【0018】第一ストッカー8及び第二ストッカー9に
は、それらを移動させるためチェーン21が連結され、
そのチェーン21は駆動モータ22のチェーンホィール
23と、その反対側に設けられているチェーンホィール
24に掛けられている。かくして、駆動モータ22によ
り、第一ストッカー8と第二ストッカー9は同時に互い
に反対方向に移動し、クレーン受け渡し位置P1 と、版
胴積み降ろし位置P2に移動可能である。なお、第一ス
トッカー8と第二ストッカー9を同時に駆動モータ22
で移動させる代わりに、それぞれに独立した駆動機構を
設け、個々に移動させる構成としてもよい。
【0019】第一ストッカー8及び第二ストッカー9の
上面にはそれぞれ、同数の版胴受け26A、26Bが設
けられている。この版胴受け26A、26Bは種々な直
径の版胴を中央に保持することができるよう、側面から
見た場合にその上面が略V字状をなしている。また、図
3に示すように、版胴受け26A、26Bの長さは版胴
7の長さよりも短くなっており、版胴7を、その両端を
あけて保持することができる。このため、版胴7を、そ
の両端下面を支えた状態で版胴受け26A、26B上に
乗せたり、逆に取り出したりすることができる。各スト
ッカー8、9に設けられる版胴受け26A、26Bの個
数は、通常、1台の印刷機に使用する版胴7の個数以上
に定められている。
【0020】第一ストッカー8のフレーム11の高さ
は、その上に設けている版胴受け26Aが、版胴搬送ク
レーン6に対して版胴7を受け渡しできる高さに定めら
れている。また、第二ストッカー9の昇降台14の昇降
高さは、昇降台14を上昇させた時にその上に設けてい
る版胴受け26Bが、版胴搬送クレーン6に対して版胴
7を受け渡しできる高さとなり、昇降台14を下降させ
た時には、版胴受け26Bに版胴7を乗せて第一ストッ
カー8のフレーム11の下をくぐることができる高さと
なるように定められている。各版胴受け26A、26B
にはその上に版胴7があるか否かを検知する版胴在荷検
知センサ(図示せず)が設けられている。
【0021】この版胴ストッカー4の動作を説明する。
図4(a)において、第一ストッカー8が版胴積み降ろ
し位置P2 にあり、第二ストッカー9がクレーン受け渡
し位置P1 で且つ昇降台14が上昇位置にあるものとす
る。この状態で、版胴積み降ろし位置P2 にある第一ス
トッカー8上に、作業者が1台の印刷機分の新版胴7a
をホイスト等でセットする。一方、クレーン受け渡し位
置P1 にある第二ストッカー9上には、版胴搬送クレー
ン6が後述する要領で旧版胴7bを運んできて降ろす。
1台の印刷機分の旧版胴7bが第二ストッカー9上に排
出され、また、第一ストッカー8上に1台の印刷機分の
新版胴7aがセットされると、作業者による押しボタン
操作により、或いは旧版胴7bの排出完了及び新版胴7
aのセット完了を検出した検出信号により、第一ストッ
カー8と第二ストッカー9の入れ替え動作が開始され
る。すなわち、図4(b)に示すように、第二ストッカ
ー9の昇降台14が下降し、次いで図4(c)に示すよ
うに、第一ストッカー8、第二ストッカー9が互いに反
対方向に移動して入れ替わる。その後、図4(d)に示
すように、第二ストッカー9の昇降台14が上昇する。
第一ストッカー8上の新版胴7aは後述する要領で、且
つ適当なタイミングで版胴搬送クレーン6が取り出し、
版胴交換台車に送り出していく。一方、第二ストッカー
9上の旧版胴7bは適当な時期に、作業者がホイスト等
でパレット等に移し替え、保管場所に搬送する。
【0022】次に、図5(a)に示すように、旧版胴7
bを取り出した後の第二ストッカー9には、再び作業者
が適当な時期に1台の印刷機分の新版胴7aをセットす
る。一方、クレーン受け渡し位置P1 にある第一ストッ
カー8上には、版胴搬送クレーン6が旧版胴7bを運ん
できて降ろす。所定数の新版胴7aのセット及び所定数
の旧版胴7bの排出が終了すると、前回と同様に第一ス
トッカー8と第二ストッカー9の入れ替え動作が開始さ
れる。すなわち、図5(b)に示すように、第二ストッ
カー9の昇降台14が下降し、(c)に示すように第一
ストッカー8と第二ストッカー9が入れ替わり、その
後、(d)に示すように、第二ストッカー9の昇降台1
4が上昇する。その後、第二ストッカー9上の新版胴7
aを版胴搬送クレーンが取り出し、第一ストッカー8上
の旧版胴7aは作業者がホイスト等でパレット等に移し
替え、保管場所に搬送する。
【0023】このように、上記構成の版胴ストッカー4
では、版胴積み降ろし位置P2 にある第一ストッカー8
又は第二ストッカー9に新版胴7aをセットしておけ
ば、第一ストッカー8と第二ストッカー9が交互に入れ
替わり、セットした新版胴を、版胴搬送クレーンで取り
出す位置に移動させることができ、また、版胴搬送クレ
ーンが運んで来た旧版胴を、作業者が取り出すことので
きる位置に移動させることができる。
【0024】次に、版胴搬送クレーン6を説明する。図
6は版胴搬送クレーン6の概略側面図、図7はその概略
正面図である。版胴搬送クレーン6は、クレーン軌道3
上を走行する車輪30を備えた台車31と、その台車3
1にほぼ垂直に設けられた支柱部材32と、その支柱部
材32に設けられたレール33と、そのレール33に摺
動可能に保持されたスライドブロック34を有する昇降
部材35と、その昇降部材35に水平に取り付けられた
支持部材37と、その支持部材37の上面に取り付けら
れた一対のレール38と、各レール38に摺動可能に保
持されたスライドブロック39を備えた一対の版胴支持
部材40と、その一対の版胴支持部材40を水平に且つ
接近及び離間方向に移動させる一対のエアシリンダ41
と、昇降部材35を昇降させるための昇降機構を構成す
るエアシリンダ42等を備えている。
【0025】版胴支持部材40は、その下端に、略V字
状の版胴受け40aを備えており、一対の版胴支持部材
40の版胴受け40aにより、版胴7の両端外周面を下
から支えて保持することができ、また、その版胴支持部
材40を両側に開くことにより、版胴の保持を解除する
ことができる。版胴受け40aにはその上に版胴7を乗
せているか否かを検知する版胴検知センサ43が設けら
れている。また、版胴支持部材40の側縁には、版胴が
落ちるのを防止するカバー40bが形成されている。な
お、昇降部材35を昇降させるための機構はエアシリン
ダ42に限らず、適宜変更可能であり、例えば、モータ
で駆動されるねじ軸を用いてもよい。版胴支持部材40
は台車31に対して1組のみが設けられており、これに
よって版胴搬送クレーン6の構造を簡略化し且つ軽量化
している。
【0026】版胴搬送クレーン6には、それを走行させ
るための駆動ベルト45が連結されている。この駆動ベ
ルト45は、クレーン軌道3を保持したクレーン架台1
9の端部に設けられているプーリー46に掛けられてお
り、そのプーリー46は駆動モータ47で駆動させる構
成となっている。かくして、駆動モータ47が回転して
駆動ベルト45を走行させることにより、版胴搬送クレ
ーン6をクレーン軌道3に沿って走行させることができ
る。なお、版胴搬送クレーン6を走行させる機構は、図
示実施例のように、駆動ベルト45と駆動モータ47に
よる方式に限らず、版胴搬送クレーン6に駆動モータを
搭載し、その駆動モータで車輪30を回転駆動する方式
としてもよい。
【0027】版胴搬送クレーン6の走行路には、版胴搬
送クレーン6を停止させるべき各位置に版胴搬送クレー
ン6の到達を検知するセンサが設けられており、所望の
停止位置に版胴搬送クレーン6を停止させることができ
るようになっている。版胴搬送クレーン6の停止位置
は、各版胴交換台車5に対して版胴の受け渡しを行う位
置及び版胴ストッカー4に対して版胴の受け渡しを行う
位置である。
【0028】この版胴搬送クレーン6による版胴受け渡
し動作は次のように行われる。すなわち、図2におい
て、版胴搬送クレーン6が、一対の版胴支持部材40の
間に旧版胴を保持した状態でクレーン軌道3上を走行
し、その旧版胴を降ろすべき版胴ストッカー4の版胴受
け26B上で停止する。この時の状態が図8(a)に示
す状態である。次いで、昇降部材35が下降し、図8
(b)に示すように、保持した版胴7を版胴ストッカー
4の版胴受け26B上に乗せる。その後、エアシリンダ
41が両側の版胴支持部材40を広がる方向に移動さ
せ、版胴受け40aを版胴7の下から横方向に移動させ
る。その後、昇降部材35が上昇し、版胴支持部材40
を上方に移動させる。以上により、版胴搬送クレーン6
が保持していた版胴7を版胴ストッカー4に移載するこ
とができる。
【0029】また逆に、版胴ストッカー4に保持してい
る版胴を版胴搬送クレーン6が取り出す時には、図8
(b)に示すように、版胴支持部材40を横に開いた状
態で、昇降部材35が下降し、その版胴支持部材40の
版胴受け40aを版胴7よりも低い位置とし、次いでエ
アシリンダ41が版胴支持部材40を接近する方向に移
動させて、版胴受け40aを版胴7の下に差し込み、そ
の後、昇降部材35が上昇することにより、図8(a)
に示すように、版胴7を版胴ストッカー4から取り出す
ことができる。
【0030】版胴搬送クレーン6は、版胴交換台車5か
ら旧版胴7aを取り出して版胴ストッカー4に移載し、
また、版胴ストッカー4から取り出した新版胴7aを版
胴交換台車5に移載するものであるが、版胴交換台車5
に対する版胴の受け渡しも、上記した版胴ストッカー4
に対する場合と同様に行われる。
【0031】次に、版胴交換台車5を説明する。図9は
その版胴交換台車5の概略側面図、図10はその概略正
面図である。版胴交換台車5は、台車本体50と、その
台車本体50に取り付けられ、床に設けられているレー
ル52上を走行する車輪53と、その車輪53を回転駆
動するための駆動モータ54、プーリー55、ベルト5
6、プーリー57等を有しており、この駆動モータ54
によりレール52上を自走可能である。なお、台車本体
50を走行させる手段はこの構成に限らず、版胴搬送ク
レーン6の駆動に用いているような機構を用いてもよ
い。
【0032】台車本体50上には、軸受60が設けら
れ、回転軸61を回転可能に保持している。この回転軸
61には一対の版胴保持アーム62A、62Bが適当な
角度で取り付けられており、且つその先端にはそれぞれ
回転可能な支軸63A、63Bが保持されている。この
支軸63A、63Bには版胴受け64A、64Bが固定
されており、且つ、その版胴受け64A、64Bを、版
胴保持アーム62A、62Bの旋回にかかわらず、常に
水平の姿勢を保つよう、水平維持機構66が設けられて
いる。この水平維持機構は、各支軸63A、63Bに固
定されたプーリーと、回転軸61と同一軸線上で且つ回
転しないように軸受60に固定されたプーリーと、両プ
ーリーに掛けられたベルトからなる。なお、水平維持機
構66はこの構成に限らず、適宜変更可能である。
【0033】ここで使用する版胴受け63A、63B
も、版胴ストッカー4に用いている版胴受け26A、2
6Bと同様に、上面が略V字状のもので、且つ版胴7の
中央を保持しうるよう、版胴7よりも長さが短くなって
いる。また、各版胴受け63A、63Bには、版胴の有
無を検知する版胴在荷検知センサ(図示せず)が設けら
れている。
【0034】回転軸61には旋回用モータ68が連結さ
れている。この旋回用モータ68は、一対の版胴保持ア
ーム62A、62Bを約90°往復旋回させるためのも
のである。ここで、一対の版胴保持アーム62A、62
Bの旋回位置は、図10に実線で示すように、両版胴受
け63A、63Bがほぼ同じ高さとなり、印刷ユニット
1に近い側の版胴受け63Bが版胴交換アーム2に対し
て版胴の受け渡しを行い得る位置と、それよりも時計方
向に約90°旋回し、他方の版胴受け63Aが版胴交換
アーム2に対して版胴の受け渡しを行い得る位置とにな
るように、定められている。
【0035】図11は、印刷ユニット1に対する版胴交
換台車5の走行位置関係を示す概略平面図であり、レー
ル52は、各印刷ユニット1の前(印刷ユニットと印刷
ユニットとの間)から印刷機の側方に、且つクレーン軌
道3の下方に延びるように配置されている。版胴交換台
車5は、実線で示す待機位置(クレーン軌道3の下方)
と、印刷ユニット1の前の版胴交換位置に移動可能であ
り、且つ各位置に正確に停止することができるよう、そ
れぞれの位置には版胴交換台車5の到達を検知する検知
センサ(図示せず)が設けられている。
【0036】図12において、各印刷ユニット1に設け
られる版胴交換アーム2は、印刷ユニットに設けられて
いる版胴保持用のチャッキングコーン70の中心軸線と
平行な軸線を中心に旋回可能に設けられ、先端に版胴7
端部下面を支持する版胴受け72を保持すると共に、
その版胴受け72を版胴交換アーム71の旋回位置にか
かわらず常時水平に維持するための水平維持機構(図示
せず)を有している。この版胴交換アーム2としては、
例えば、実公平3−15305号公報に開示のものを使
用できる。
【0037】次に、版胴交換アーム71及び版胴交換台
車5による版胴交換動作を説明する。図13(a)にお
いて、印刷ユニット1の前に版胴交換台車がいない状態
で、版胴交換アーム2が印刷ユニット1に保持されてい
る旧版胴7bの下に旋回し、版胴受け72が旧版胴7b
を支持する位置に停止する。次いで、チャッキングコー
ン70(図12参照)が旧版胴7bの保持を解除し、旧
版胴7bは版胴受け72で保持される。次に、版胴交換
アーム2が、図13(b)に示すように、時計方向に旋
回して、版胴7bを印刷ユニット1の外に持ち出し、且
つ上方に持ち上げる。
【0038】次に、あらかじめ一方の版胴受け64Aに
新版胴7aを保持して待機していた版胴交換台車5が印
刷ユニット1の前の版胴交換位置に移動して停止する。
次に、旧版胴7bを保持した版胴交換アーム2が下方に
旋回し、保持していた旧版胴7bを版胴交換台車5の版
胴受け64Bに移載する。
【0039】次いで、図13(c)に示すように、版胴
交換台車5の版胴保持アーム62A、62Bが時計方向
に旋回し、新版胴7aを保持している版胴受け64Aを
版胴交換を行う位置に位置決めする。なお、この時、旧
版胴7bを保持している版胴受け64Bは、版胴交換ア
ーム2の旋回に干渉しない下方位置となっている。次
に、版胴交換アーム2が再び時計方向に旋回し、その版
胴受け72に新版胴7aを保持して持ち上げる。
【0040】次に、旧版胴7bを保持した版胴交換台車
5は印刷機の横の待機位置に移動する。版胴交換台車5
が印刷ユニット1の前から移動した後、図13(d)に
示すように、新版胴7aを保持した版胴交換アーム2が
反時計方向に旋回し、新版胴7aをその版胴径に合うチ
ャッキング位置に位置決めし、次に、図13(e)に示
すように、チャッキングコーンが新版胴7aを保持す
る。その後、版胴交換アーム2は元の待機位置に戻る。
以上により、印刷ユニット1における1回の版胴交換動
作が終了する。
【0041】上記の版胴交換動作において、版胴交換ア
ーム2は、図12に示すように、印刷の品目毎に異なる
版胴径に対応して適正なチャッキング位置まで旋回する
必要がある。そこで、版胴交換アーム2を駆動する駆動
モータには、マイクロコンピュータを備えた制御装置が
接続され且つ版胴交換アーム2の旋回軸にはその旋回角
度を検出するエンコーダが設けられている。版胴装着時
には、あらかじめ版胴周或いは版胴径データを入力し、
演算を行い、版胴装着時の版胴交換アーム2のさし上げ
位置のデータとし、新版胴がチャッキング位置となるよ
う、版胴交換アーム2を旋回させる。また、その時のア
ームさし上げ位置を検出且つ記憶し、次回の版胴排出時
には、その位置まで版胴交換アーム2を旋回させる。
【0042】以上に、版胴交換装置を構成する各部分に
ついて、構成及び動作を説明したが、以下にその全体と
しての動作を説明する。なお、この版胴交換装置には、
版胴交換アーム、版胴交換台車、版胴搬送クレーン、版
胴ストッカー等を自動運転する制御装置が設けられてい
るが、この制御装置は以下の動作をシーケンス制御可能
なものであればよく、このようなシーケンス制御を行う
装置は容易に設計可能であるので、構成の説明は省略す
る。
【0043】印刷機の運転中、各版胴交換台車5は印刷
ユニット1の横方向に離れた待機位置にあり、且つその
一対の版胴受け64A、64Bをほぼ水平状態(図10
参照)として待機している。いま、図2に示すように、
第一ストッカー8が版胴積み降ろし位置P2 にあり、第
二ストッカー9がクレーン受け渡し位置P1 にあるもの
とする。また、第二ストッカー9には印刷機から取り外
した版胴(旧版胴7b)が乗せられているものとする。
この状態で、版胴積み降ろし位置P2 にある第一ストッ
カー8上に、作業者が1台の印刷機分の版胴(新版胴7
a)をホイスト等でセットする。セット終了後、作業者
が制御装置の準備動作開始ボタン(図示せず)を押すこ
とにより次の動作が開始される。
【0044】まず、図4で説明したように、第一ストッ
カー8と第二ストッカー9が入れ代わり、新版胴7aを
乗せた第一ストッカー8がクレーン受け渡し位置P1
移動する。第一ストッカー8が所定位置に停止すると、
版胴搬送クレーン6がその上に移動してきて停止し、次
いで、その版胴支持部材40が下降して版胴ストッカー
4上の一つの新版胴7aを保持し、上方に持ち上げる。
その後、その版胴搬送クレーン6がクレーン軌道3に沿
って移動し、保持した新版胴7aを、それを取り付ける
べき印刷ユニットに対応して設けられている版胴交換台
車5の一方の版胴受け64A(図10参照)上に降ろ
す。次いで、版胴搬送クレーン6は再び版胴ストッカー
4の上方に移動し、次の新版胴7aを取り出し、対応す
る版胴交換台車5の版胴受け64Aに乗せる。以上の動
作が自動的に繰り返され、新版胴7Aは、それぞれ対応
する版胴交換台車5の版胴受け64Aに乗せられる。こ
の動作が終了すると、各版胴交換台車5は、新版胴7a
を保持した状態で待機する。
【0045】次に、印刷機側における印刷動作が終了
し、版胴を交換すべきタイミングとなると、作業者が版
胴交換開始ボタンを押す。これにより、以下の動作が自
動的に行われる。
【0046】すなわち、図13で説明したように、版胴
交換アーム2が印刷ユニット1内から旧版胴7bを取り
出し、版胴交換台車5が待機位置から印刷ユニット1の
前の版胴交換位置に移動し、版胴交換アーム2が旧版胴
7bを版胴交換台車5の空の版胴受け64B上に乗せ、
次いで、新版胴7aを受け取り、版胴交換台車5が待機
位置に戻った後、印刷ユニット1の所定位置に装着す
る。
【0047】印刷ユニット1におけるこれらの版胴交換
動作は、印刷機内の各印刷ユニットにおいて並行して行
われ、従って、短時間で動作が完了する。版胴交換を終
わった後の印刷機では、銘柄切り換えに必要な作業を行
った後、直ちに印刷が開始される。
【0048】一方、元の待機位置に戻った版胴交換台車
5は、その一対の版胴受け64A、64Bをほぼ水平状
態(図10参照)とし、版胴受け64B上に保持してい
る旧版胴7bを版胴搬送クレーン6で取り出し得る位置
とする。次に、版胴搬送クレーン6が版胴交換台車5の
上方に移動し、旧版胴7bを持ち上げ、次いで、版胴ス
トッカー4の上に移動し、旧版胴7bをクレーン受け渡
し位置P1 にある第一ストッカー8上に降ろす。以下、
同様の動作が繰り返され、版胴交換によって印刷ユニッ
ト1から取り出された旧版胴7bがすべてクレーン受け
渡し位置P1 にある第一ストッカー8上に降ろされる。
【0049】クレーン受け渡し位置P1 において旧版胴
7bを乗せられた第一ストッカー8は、版胴積み降ろし
位置P2 において次の交換のための新版胴7aをセット
された第二ストッカー9がクレーン受け渡し位置P1
移動する時に、同時に、版胴積み降ろし位置P2 に移動
する。その後、その版胴積み降ろし位置P2 において、
適当な時期に作業者がその旧版胴7bをホイスト等でパ
レット上に取り出し、所定の保管場所に搬送する。ま
た、その旧版胴7bを取り出した後の第二ストッカー9
には、適当な時期に新版胴7aをセットする。
【0050】以上のようにして、版胴ストッカー4への
新版胴のセット作業及び版胴ストッカー4からの旧版胴
の取り出し作業を作業者が手動で行う以外は、版胴の搬
送、版胴交換が自動的に行われる。
【0051】なお、上記実施例では、版胴ストッカー4
への新版胴7aのセット及び版胴ストッカー4からの旧
版胴7bの排出を作業者がホイスト等を手動操作して行
う場合を説明したが、本発明はこの場合に限らず、種々
変更可能である。例えば、版胴ストッカー4の第一スト
ッカー8、第二ストッカー9に版胴受け26A、26B
を固定して設ける代わりに、複数の版胴受けを並列に設
けたパレットを用い、そのパレットに新版胴を複数個乗
せて、パレット運搬用の台車で版胴ストッカー4のとこ
ろに運び、そのパレットを新版胴を乗せた状態で版胴ス
トッカー4に移し変えることで、新版胴の供給を行い、
また、旧版胴を版胴ストッカー4上に乗せているパレッ
ト上に降ろし、その後、そのパレットを旧版胴を乗せた
状態で台車上に移し変えることで旧版胴の排出を行う構
成としてもよい。また、図示した構成の版胴ストッカー
4への新旧版胴の出し入れを自動化することも可能であ
る。例えば、版胴を自動倉庫に保管しておき、その自動
倉庫から自動搬送車或いは自動クレーン等の搬送システ
ムを用いて版胴ストッカー4へ新版胴を供給し、また、
版胴ストッカーからの旧版胴を自動倉庫に返す構成とし
てもよい。更に、実施例のような、機脇の版胴ストッカ
ーを用いずに、自動倉庫の入・出庫位置までクレーン軌
道を引き込み、そこから各ユニットの版胴交換台車へ版
胴を搬送するという構成としてもよい。
【0052】更に、上記実施例では、版胴ストッカー4
として、第一ストッカー8と第二ストッカー9を備えた
ものを用いているが、第二ストッカー9は省略してもよ
い。その場合には、第一ストッカー8に版胴積み降ろし
位置P2 で新版胴をセットした後、その第一ストッカー
8をクレーン受け渡し位置P1 に移動させ、その位置で
新版胴を版胴搬送クレーン6によって送り出し、その
後、旧版胴をその第一ストッカー8に乗せ、次いでその
第一ストッカー8を版胴積み降ろし位置P2 に移動さ
せ、その位置で旧版胴を取り出し、その後、再び新版胴
をセットするという手順での動作を行えばよい。更に、
第二ストッカー9を設けない場合において、第一ストッ
カー8をクレーン受け渡し位置P1 のみに固定して設け
ておき、その位置で新版胴のセット及び旧版胴の排出を
行うことも可能である。
【0053】版胴交換台車5の版胴受け64A、64B
への新・旧版胴の積載順序、版胴交換時における版胴保
持アーム62A、62Bの旋回方向等は上記実施例に限
定されず、適宜変更可能である。また、版胴交換台車の
形態は、必ずしも図示実施例に示すような旋回方式に限
らず、版胴受けを上下2段に設け、その上下2段の版胴
受けが昇降するタイプのものでもよい。
【0054】上記実施例に用いている版胴搬送クレーン
6は、その走行方向に対して版胴の中心軸線が直角方向
となるように版胴を保持する構成のものである。しかし
ながら、この構成では、使用する版胴が長い場合には版
胴搬送クレーン6の走行経路に沿って幅方向に広いスペ
ースを必要とし、好ましくない場合がある。その場合に
対処するため、版胴を支持した部分を垂直軸線の回りに
旋回可能とし、版胴を版胴搬送クレーン6の走行方向に
対して平行となるように保持して搬送するように構成す
ることも可能である。
【0055】図14、図15、図16はそのように構成
した版胴搬送クレーン6Aを示すものである。この版胴
搬送クレーン6Aでは、クレーン軌道3上を走行する車
輪30を備えた台車31に、支軸80を中心として水平
面内を旋回可能に旋回台81が保持されており、且つそ
の旋回台81をほぼ90°旋回させるようエアシリンダ
82が連結されている。また、旋回台81の上面には、
ブラケット83を介してコロ84が取り付けられてお
り、そのコロ84が台車31の上面をころがることによ
り、旋回台81を支持している。なお、台車31にはブ
ラケット83が通過する溝85が形成されている。
【0056】この旋回台81にほぼ垂直に支柱部材32
が取り付けられ、垂直なレール33を保持している。そ
してこの支柱部材32に、レール33に摺動可能に保持
されたスライドブロック34を有する昇降部材35と、
その昇降部材35を昇降させるためのねじ軸87と、そ
のねじ軸87を回転駆動するモータ88が保持されてい
る。また、昇降部材35には、水平な支持部材37と、
その支持部材37の上面に取り付けられた一対のレール
38と、各レール38に摺動可能に保持されたスライド
ブロック39を備えた一対の版胴支持部材40と、その
一対の版胴支持部材40を水平に且つ接近及び離間方向
に移動させる一対のエアシリンダ41と、エアシリンダ
41を保持する水平な保持部材90等が設けられてい
る。版胴支持部材40は、その下端に、版胴7の端部外
周面を保持する版胴受け40aを備えており、これによ
り、一対の版胴受け40aで版胴の両端外周面を下から
支えて保持することができ、且つ、版胴支持部材40を
両側に開くことにより、版胴の保持を解除することがで
きる。また、旋回台81を旋回させることにより、保持
している版胴の軸線方向を、クレーンの走行方向に対し
て直角方向及び平行方向に旋回させることができる。
【0057】この版胴搬送クレーン6Aでは、図14に
おいて、一対の版胴支持部材40がレール軌道3に対し
て直角方向に向かい合った位置となる状態で、版胴スト
ッカー或いは版胴交換台車との間で版胴の移載を行い、
版胴を保持して走行する際には、旋回台81をエアシリ
ンダ82によって矢印方向に約90°旋回させることに
より、その版胴の軸線をレール軌道3に平行に、即ちク
レーン走行方向に平行にすることができる。このため、
版胴搬送クレーン6Aの走行中には、その版胴の端部や
版胴支持部材40等をレール軌道3の内側に引っ込める
ことができ、レール軌道3の近傍に他の機械があっても
干渉することがなく、省スペースを図ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、版胴積み降ろし位置にある第一ストッカー又は第二
ストッカーの上に新版胴をセットし、その第一ストッカ
ー又は第二ストッカーをクレーン受け渡し位置に移動さ
せておくのみで、その新版胴を版胴搬送クレーンで、ク
レーン軌道の下で待機している複数の版胴交換台車上に
次々と乗せることができ、新版胴を乗せた版胴交換台車
は、各印刷ユニットの前に移動し、印刷ユニットに設け
ている版胴交換アームと協働して新・旧版胴の交換を行
い、次いで、旧版胴を乗せて元のクレーン軌道の下に戻
ることができ、その後、各版胴交換台車上の旧版胴を版
胴搬送クレーンで版胴ストッカーに移載することがで
き、版胴交換作業を大幅に自動化することができ、作業
者の作業負担を大幅に軽減できるという効果を有してい
る。また、版胴ストッカーに対する新版胴のセットや旧
版胴の積み降ろしを、版胴搬送クレーンに対する版胴移
載を行うクレーン受け渡し位置とは異なる版胴積み降ろ
し位置で行うことができるので、版胴搬送クレーンによ
る版胴移載動作に干渉することがなく、容易且つ安全に
実施でき、また、1台の印刷機における複数の印刷ユニ
ットにおける版胴交換を並行して行うことができるの
で、印刷機の休止時間を短縮でき、印刷機の稼働率を向
上できるという効果も有している。更に、版胴搬送クレ
ーンは単に1個の版胴を搬送する構成であるので、構造
が簡単で軽量化されており、版胴搬送クレーンのみなら
ず、それを支持する機構等も軽量化できるという効果も
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による版胴交換装置の概略斜
視図
【図2】上記実施例に用いる版胴ストッカーの概略側面
【図3】その版胴ストッカーの概略正面図
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)はその版胴ス
トッカーの動作を説明する概略側面図
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)は上記版胴ス
トッカーの動作を説明する概略側面図
【図6】上記実施例に用いる版胴搬送クレーンの概略側
面図
【図7】その版胴搬送クレーンの概略正面図
【図8】(a)、(b)は上記版胴搬送クレーンの動作
を説明する概略正面図
【図9】上記実施例に用いる版胴交換台車の概略側面図
【図10】その版胴交換台車の概略正面図
【図11】上記実施例における印刷ユニットと版胴交換
台車との位置関係を示す概略平面図
【図12】上記実施例において印刷ユニットに設けてい
る版胴交換アームの概略側面図
【図13】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は
上記の版胴交換台車と版胴交換アームによる版胴交換動
作を説明する概略側面図
【図14】上記実施例とは異なる版胴搬送クレーンを示
す概略平面図
【図15】その版胴搬送クレーンの概略正面図
【図16】その版胴搬送クレーンの概略側面図
【符号の説明】
1 印刷ユニット 2 版胴交換アーム 3 クレーン軌道 4 版胴ストッカー 5 版胴交換台車 6 版胴搬送クレーン 7 版胴 7a 新版胴 7b 旧版胴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 13/00 - 13/24 B41F 9/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の各印刷ユニットに、該印刷ユニ
    ットの版胴軸と平行な軸線を中心に旋回可能に設けら
    れ、印刷ユニット内外に版胴の移載を行う版胴交換アー
    ムと、各印刷ユニットに対応して設けられ、前記版胴交
    換アームに対する版胴交換位置と印刷機の側方の待機位
    置とに移動可能な版胴交換台車と、前記待機位置にある
    版胴交換台車の上方に設けられたクレーン軌道と、前記
    クレーン軌道の一端の下方に設けられた版胴ストッカー
    であって、それぞれが複数の版胴を置くことが可能で、
    且つ一方が他方の内側をくぐり抜ける形態でクレーン受
    け渡し位置と版胴積み降ろし位置とに交互に移動可能な
    第一ストッカー及び第二ストッカーを備えた版胴ストッ
    カーと、前記クレーン軌道を走行するように設けられ、
    クレーン受け渡し位置にある前記第一ストッカー又は第
    二ストッカーと版胴交換台車との間で版胴移載を行う版
    胴搬送クレーンと、前記版胴交換アーム、版胴交換台
    車、版胴搬送クレーンを自動運転する制御装置とを有
    し、前記版胴搬送クレーンが、前記クレーン軌道を走行
    する台車に、1個の版胴を保持して昇降する版胴支持部
    材を1組のみ搭載した構成であり、前記版胴搬送クレー
    ンの走行路には、該版胴搬送クレーンを停止させるべき
    各位置に版胴搬送クレーンの到達を検知するセンサが設
    けられていることを特徴とする版胴交換装置。
  2. 【請求項2】 前記版胴が軸無し版胴であり、前記版胴
    交換アーム及び版胴搬送クレーンが、版胴の両端を保持
    して版胴の移載を行う構成であり、前記版胴交換台車及
    び版胴ストッカーが版胴を、その両端をあけて保持する
    構成であることを特徴とする請求項1記載の版胴交換装
    置。
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