JP3195573B2 - 列車制御用多重系装置 - Google Patents
列車制御用多重系装置Info
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Description
装置に係り、特に、自動列車制御装置(ATC)や列車
位置検知装置(TD)等のような高信頼性,高保安性の
要求される列車制御用装置に組込まれる多重系装置に関
する。
ように、高信頼性,高保安性の要求される列車制御用装
置は、装置を形成する主要機器を待機二重系や並列二重
系等の多重系に構成している。
り、送信側は待機二重系に、受信側は並列二重系に構成
されている。すなわち、送信側には、所定の周波数f1
を有する同一の送信信号(以下、送信信号をf1 として
説明する。)f1 ,f1 を送信できる1号系及び2号系
を形成する一対の送信器10a,10bが設けられてい
る。
の正常リレーCORの扛上(ON)接点を介して送信器
10aからの送信信号f1 が接続トランスtを介して軌
道回路を形成するレールrの始端側に印加されるように
構成されている。
きは、その送信器10aは正常リレーCORが落下(O
FF)して切離されるとともに、それまで1号系の送信
器10aの正常リレーCORの落下(OFF)接点で切
離されて待機状態に保たれていた2号系の送信器10b
が、その正常リレーCORの落下接点を介してレールr
の始端側に接続され、その2号系の送信器10bからの
送信信号f1 がレールrの始端側に印加される。
ランスtを介して受信した信号を処理する一対の受信器
20a,20bが設けられている。これら受信器20
a,20bは、共に、レールrに印加された送信信号f
1 を通過させるバンドパスフィルタ及び増幅回路を含ん
で構成され、送信信号f1 を受信している間は、軌道リ
レーTR1 ,TR2 をそれぞれ扛上できるように構成さ
れている。
rは車軸で短絡されるので、両受信器20a,20bに
入力する送信信号f1 の出力レベルが低下するので、軌
道リレーTR1 ,TR2 は落下して列車ありが検知され
る。この際、両軌道リレーTR1 ,TR2 の接点は、並
列二重系の回路を形成している。
来の待機二重系や並列二重系等の多重系に構成される列
車制御用多重系装置は、各系に共通の所定の周波数を有
する信号を用いているので、その信号の帯域内雑音が存
在すると、各系にその雑音の影響が出てくるという不都
合があった。
めになされたものであって、その目的は、使用する信号
をも多重系に構成して、いずれか一方の一系は、雑音の
影響を回避することのできる列車制御用多重系装置を提
供することにある。
多重系装置は、上記目的を達成するために、周波数が互
いに異なる複数の送信信号を、軌道回路を形成するレー
ルの始端側にそれぞれ印加する複数の送信器群と、前記
複数の送信器からそれぞれ送信された複数の送信信号
を、前記軌道回路を形成するレールの終端側からそれぞ
れ受信するそれら複数の送信器に対応した複数の受信器
群と、を有することを特徴としている。
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る列車制御用
多重系装置を列車位置検知装置(TD装置)に適用した
ときの概略構成図である。なお、上記図2の従来例と同
一構成要素には同一符号を用いて説明する。
信信号(送信信号をf1 として説明する。)f1 を送信
できる1号系の送信器1aと、その所定の周波数f1 と
異なる所定の周波数f2 を有する送信信号(送信信号を
f2 として説明する。)f2を送信できる2号系の送信
器1bとからなる複数の送信器群が設けられていて、二
重系に構成されている。
れぞれ監視機構が設けられていて、正常状態のときに扛
上(ON)する正常リレーCOR1 ,COR2 がそれぞ
れ設けられている。
正常リレーCOR1 ,COR2 の扛上接点を介して送信
信号f1 ,f2 が接続トランスtを介して軌道回路を形
成するレールrの始端側にそれぞれ印加されるように構
成されている。
ち、いずれか一方の送信器、例えば、送信器1aに故障
が発生したときは、その送信器1aは正常リレーCOR
1 が落下(OFF)して切離されるので、それまで送信
器1aからレールrの始端側に印加されていた送信信号
f1 は断たれ、レールrの始端側には、送信器1bから
の送信信号f2 のみがレールrの始端側に印加される。
いずれにしても、いずれか一方の送信器が正常であれ
ば、レールrに送信信号を印加でき、信頼性を高めるこ
とができる。
ランスtを介して受信した信号を処理する一対の受信器
2a,2bからなる複数の受信器群が設けられている。
これら受信器2a,2bのうち、受信器2aは、レール
rに印加された送信信号f1を通過させるバンドパスフ
ィルタ及び増幅回路を含んで構成されていて、送信信号
f1 を受信できるように構成されている。また、他方の
受信器2bは、レールrに印加された送信信号f2 を通
過させるバンドパスフィルタ及び増幅回路を含んで構成
されていて、送信信号f2 を受信できるように構成され
ている。
2 をそれぞれ受信している間は、軌道リレーTR1 ,T
R2 をそれぞれ扛上できるように構成されている。
rは車軸で短絡されるので、両受信器2a,2bに入力
される信号のレベルがそれぞれ低下するので、軌道リレ
ーTR1 ,TR2 は落下して列車ありが検知される。こ
の際、両軌道リレーTR1 ,TR2 の接点は、並列二重
系の回路を形成しているので、冗長系構成となってい
る。
1a及び受信器2aと、送信器1b及び受信器2bとで
は、使用する信号の周波数が異なるために、仮に、送信
器1aで使用する信号(f1 )の帯域内に含まれる雑音
が存在しても、送信器1bでは、その雑音に影響される
ことなく列車検知を行うことができる。
として列車検知装置を示したが、ATC装置や他の処理
装置であってもよいことはもちろんである。例えば、A
TC装置で地上側から所定の列車制御信号を車上に送信
するときは、周波数の異なる2つの搬送波をその所定の
列車制御用のデータでそれぞれ変調して車上側に送出
し、車上側では、受信した信号をそれら2つの搬送波を
用いて復調処理して列車制御用のデータが抽出される。
周波数が互いに異なる複数の送信信号を、軌道回路を形
成するレールの始端側にそれぞれ印加する複数の送信器
群と、前記複数の送信器からそれぞれ送信された複数の
送信信号を、前記軌道回路を形成するレールの終端側か
らそれぞれ受信するそれら複数の送信器に対応した複数
の受信器群とからなるので、いずれか一方の系は、信号
の帯域内雑音が存在しても雑音の影響を回避することが
できる。
車検知装置に適用したときの概略構成図である。
成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 周波数が互いに異なる複数の送信信号
を、軌道回路を形成するレールの始端側にそれぞれ印加
する複数の送信器群と、 前記複数の送信器からそれぞれ送信された複数の送信信
号を、前記軌道回路を形成するレールの終端側からそれ
ぞれ受信するそれら複数の送信器に対応した複数の受信
器群と、 を有することを特徴とする列車制御用多重系装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28194397A JP3195573B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 列車制御用多重系装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28194397A JP3195573B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 列車制御用多重系装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115759A JPH11115759A (ja) | 1999-04-27 |
JP3195573B2 true JP3195573B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17646087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28194397A Expired - Fee Related JP3195573B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 列車制御用多重系装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3195573B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101845930B1 (ko) * | 2017-10-18 | 2018-04-05 | 주식회사 명진에스앤티 | 라벨지 및 은둔지 공급 장치 |
Families Citing this family (3)
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JP4555668B2 (ja) * | 2004-12-03 | 2010-10-06 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 軌道回路方式 |
JP6175264B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-08-02 | 日本信号株式会社 | 信号処理装置及び列車制御装置 |
JP6881709B2 (ja) * | 2017-03-27 | 2021-06-02 | 日本信号株式会社 | 制御システム |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP28194397A patent/JP3195573B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101845930B1 (ko) * | 2017-10-18 | 2018-04-05 | 주식회사 명진에스앤티 | 라벨지 및 은둔지 공급 장치 |
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JPH11115759A (ja) | 1999-04-27 |
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