JP6881709B2 - 制御システム - Google Patents

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Description

本発明は制御システムに関し、特に、搬送波に振幅変調を施して制御情報を送信し受信側装置で当該制御情報を取得して制御を行う列車制御装置等で、周波数多重化において多情報化を可能にした制御システムに関する。
制御システムの一例として、自動列車制御装置(以下「ATC装置」と記す。)を説明する。ATC装置では、地上装置から列車の車上装置へ速度制限情報(ATC信号)をレール等を経由して伝送する。ATC信号は、一般的に、速度制限情報に割り当てた変調波で搬送波を変調して作られる。変調波の数は、速度制限情報の数に対応しているが、いろいろな制約により多くの数を使用することができない。
従来のATC装置において情報量を増加させるためには2つの搬送波を使用する方式がある。この方式では、2つの搬送波のうち、一方を主信号とし、他方を副信号とする。2つの搬送波のそれぞれに対して、情報としての変調波周波数を割り当て、主信号の変調波周波数と副信号の変調波周波数の組み合わせ方により、情報量を増すようにしていた。この方式では、情報量を増すことができるが、搬送波周波数帯域にノイズが混入した場合には、混入度合いに応じて影響を受けるという可能性があった。
また他方において、搬送波に振幅変調を施して情報を送信し車上装置で当該情報を取得して制御を行う従来のATC装置で、ノイズに対する耐性を持たせるため、搬送波周波数を多重化する方式が、特許文献1に開示されている。
特許文献1はATC装置等に適用される多重系装置を開示している。図4と図5を参照して、この多重系装置に基づくノイズ耐性を持たせるため構成を説明する。
図4は多重化された2つの信号A,Bを示し、図5は当該多重化の信号を生成し利用するための装置構成を示している。2つの信号A,Bは、共に、搬送波を変調波で振幅変調して作られたATC信号である。信号A,Bの波形図において、時間軸は同じであり、共通している。信号Aは周波数f1の搬送波C1を周波数fm01の変調波M1で振幅変調して生成された信号であり、信号Bは周波数f2の搬送波C2を周波数fm02の変調波M2で振幅変調した信号である。2つの信号A,Bは、共に、時系列に生じる一連の振幅変調波から成る信号である。搬送波C1の周波数f1は例えば3kHzであり、搬送波C2の周波数f2は例えば5kHzである。変調波の周波数fm01,fm02は、原則的に同一の周波数であり、かつ10〜100Hzの範囲の中で選択される周波数である。このため信号Aにおける周期T(=1/fm01)と信号Bにおける周期T(=1/fm02)は同一の値となる。信号A,Bでは、振幅変調された搬送波C1,C2の位相情報に基づいて制御情報が伝送される。信号A,Bによって伝送される制御情報は両方とも同じである。
上記の信号A,Bは、図5に示された装置構成の下で生成され、用いられる。図5において、11は地上装置である送信側装置、12は伝送路であるレール(軌道回路)、13はレール12上を移動する列車、14は列車13に搭載された受信側装置である。受信側装置14は車上装置である。また15は列車13に装備された受電器であり、16は列車13に装備された制御器である。列車13は、レール12の上を、矢印17の方向に進行している。
送信側装置11は、周波数f1の搬送波C1を出力する発振器101と、周波数f2の搬送波C2を出力する発振器102を備える。従って周波数の異なる2つの搬送波を用いている。周波数f1の搬送波C1は変調器111に供給され、周波数f2の搬送波C2は変調器112に供給される。さらに、制御情報を入力・設定する制御情報設定部103と、当該制御情報に対応する変調波M1,M2を生成し当該制御情報を発生する制御情報発生部104を備えている。変調波M1は変調部111に与えられ、変調部111において変調波M1によって搬送波C1を振幅変調する。これにより上述した信号Aが生成される。また変調波C2は変調部112に与えられ、変調部112において変調波M2によって搬送波C2を振幅変調する。これにより上述した信号Bが生成される。生成された信号Aと信号Bは、加算部105で加算(重畳)され、増幅器106を経由して送信側装置11からレール12に対して送信される、
レール12に送信された信号A,Bは、列車13に装備された受電器15で受信され、その後、受信側装置14に供給される。受信側装置14では、拡大して示したその内部構成図に示されるように、2つの検知ルートが設けられている。第1の検知ルートでは、バンドパスフィルタ121、検波器122、変調波周波数識別部123がシリーズで形成されている。バンドパスフィルタ121と検波器122によって、振幅変調波(変調波M1)を取り出す復調部が形成される。同様に、第2の検知ルートでは、バンドパスフィルタ131、検波器132、変調波周波数識別部133がシリーズで形成されている。さらに同様に、バンドパスフィルタ131と検波器132によって、振幅変調波(変調波M2)を取り出す復調部が形成される。受電器15から受信側装置14に供給された信号A,Bは、2つの検知ルートの各バンドパスフィルタ121,131に入力される。第1の検知ルートでは、信号Aから振幅変調波(M1)が取り出され、変調波周波数識別部123に供給される。第2の検知ルートでは信号Bから振幅変調波(M2)が取り出され、変調波周波数識別部133に供給される。変調波周波数識別部123では、変調波M1に関して、信号レベルの有無等を識別する。変調波周波数識別部133でも、同様に、変調波M2に関して、信号レベルの有無等を識別する。次の情報識別部140は、2つの変調波周波数識別部123,133の各識別結果を取り込み、制御情報を取り出す。制御情報の取り出しにおいて、ノイズ等の影響で変調波M1,M2が異なる場合には、下位優先の原理に従って、変調波M1,M2から得られる制御情報のうち下位の制御情報を選択する。なお、一方の変調波の出力がない場合には、出力のある変調波の出力情報を用いる。得られた制御情報は、列車13の制御器16へ与えられ、制御を実行する。
特許文献1に開示された多重系装置の構成によれば、送信側装置11において制御情報を送信するための搬送波を2系統として信号A,Bを生成し、受信側装置14に送信する。受信側装置14では、2系統の検知ルートのそれぞれで信号A,Bの各々から制御情報を含む振幅変調波(M1,M2)を取り出し、当該変調波M1,M2から制御情報を取り出し、下位優先の原理に従って、制御情報を決定する。こうして、信号A,Bについて、伝送途中にいずれか一方の搬送波周波数の帯域でノイズの影響を受けた場合にも、他方の搬送波から安全な制御情報を取り出すことができ、有効なノイズ耐性を持たせることができる。
特開平11−115759号公報
特許文献1に開示された多重系装置では、ATC装置におけるATC信号の伝送でノイズ耐性を向上させることはできたが、伝送できる情報量を増すという観点で多情報化という要求を満たしていなかった。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ノイズに対する耐性を高く保ったまま、多情報化を達成し、伝送すべき情報量を増加できる制御システムを提供することにある。
本発明に係る制御システムは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の制御システム(請求項1に対応)は、多重化される異なる周波数の搬送波の各々で同一の特定周波数の変調波を用いて作った振幅変調波を利用して制御情報を伝送する制御システムであり、多重化された搬送波の各々において対応する振幅変調波の変調波位相差を利用して制御情報を割り当てることによって構成される。
上記の制御システムでは、異なる周波数の搬送波を利用し各搬送波を変調波により振幅変調して成る多重系構成を有する制御システムにおいて、ノイズ耐性を高く維持できると共に、変調波の間に位相差を設定し、当該位相差の情報に制御情報を対応づけるように構成したため、伝送可能な情報量を増加することを可能にする。
第2の制御システム(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、変調波の特定周波数は1以上用意されることを特徴とする。
第3の制御システム(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、変調波位相差の個数は1以上で設定されることを特徴とする。
第4の制御システム(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、変調波位相差が存在しないときには安全側に制御する制御情報が設定されることを特徴とする。
第5の制御システム(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御情報は、速度制限情報であり、制御を指示する送信側の地上装置から、制御対象を備えた受信側の車上装置に送信されることを特徴とする。
本発明によれば、搬送波に対して変調波を用いて振幅変調を施し、当該変調内容に基づき制御情報を送信し受信側で当該制御情報を取得して制御を行う列車制御装置等において、異なる周波数の搬送波を利用した周波数多重化によってノイズ耐性を高く維持すると共に、加えて各系統の変調波の間に位相差を設定し当該位相差を利用して制御情報を伝送するようにしたため、更なる多情報化を実現することができる。
本発明に係る制御システムでのATC信号の多重化と多情報化を説明する信号波形図である。 本発明に係る制御システムにおける搬送波周波数を多重化しさらに多情報化するための構成を具体的に示す機能ブロック図である。 制御情報の処理プロセスを示すフローチャートである。 従来システムでのATC信号の多重化を説明する信号波形図である。 従来システムにおける搬送波周波数を多重化するための構成を示す機能ブロック図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して本発明に係る制御システムの代表的な実施形態を説明する。この制御システムでも、多重系装置としての装置構成を有する。図1は先に説明した図4に対応する図であり、図2は先に説明した図5に対応する図である。図1の説明において、信号A,Bに関して、搬送波C1,C2、変調波M1,M2、M1,M2のそれぞれに対応した周波数fm01,fm02については同一の符号を付して説明を行う。また図2の説明において、送信側装置11、レール12、列車13、受信側装置14、受電器15、制御器16、列車13の進行方向17については同一の符号を付して説明を行う。
図1は本発明の特徴的な多重化が施された2つの信号A,Bを示し、図2は当該多重化の信号A,Bを生成して伝送し受信側で検知し取り出すための装置構成を示している。2つの信号A,Bは、共に、搬送波を変調波で振幅変調して作られた例えばATC信号である。本実施形態に係る制御システムの説明では、代表的にATC装置に適用した例で説明するが、これに限定されるものではない。
図1に示した信号A,Bの波形図において、時間軸は同じであり、共通している。信号Aは周波数f1の搬送波C1を周波数fm01の変調波M1で振幅変調して生成された信号である。信号Bは周波数f2の搬送波C2を周波数fm02の変調波M2で振幅変調した信号である。2つの信号A,Bは、共に、時系列に生じる一連の振幅変調波から成る信号である。搬送波C1の周波数f1は例えば3kHzであり、搬送波C2の周波数f2は例えば5kHzである。また変調波の周波数fm01,fm02については、本実施形態の場合には、同一の周波数に設定されており、かつ10〜100Hzの範囲の中から適宜に選択される周波数である。変調波の周波数としては、複数の周波数が適宜に選択される。変調波の周波数fm01,fm02は同一であるため、信号Aにおける周期T(=1/fm01)と信号Bにおける周期T(=1/fm02)とは同一の値となる。
2つの信号A,Bでは、振幅変調された異なる周波数の搬送波C1,C2の各々で、振幅変調波に基づいて制御情報が伝送される。この場合、信号A,Bによって伝送される制御情報は両方とも同じである。
さらに、2つの信号A,Bの間において、対応する2つの振幅変調波の間において、変調波M1,M2との間の位相差θiを生じさせている。当該位相差θiにはさらに他の制御情報が対応付けられている。搬送波と変調波の組み合わせは図4で説明した内容と同じであり、加えて2つの信号A,Bにおいて対応する2つの振幅変調波すなわち変調波M1,M2との間の位相差θiを情報として利用する点に特徴を有している。
当該変調波M1,M2との間の位相差θiに対して、例えば、60°毎を設定し、0°、120°、180°、240°、300°とすれば、6つの情報を追加することができる。6つの位相差のそれぞれに情報を対応させることができる。下記の表1で位相差のそれぞれに対応付ける情報の例を示す。
Figure 0006881709
上記の表1において変調波M1,M2の周波数は例えば16Hz、23Hz等である。そして、各変調波周波数に対して、当該変調波M1,M2との間の位相差θiについて0°、120°、180°、240°、300°の位相差を設定し、各位相差に異なる速度制限情報(km/h)を対応付けている。変調波が16Hzの場合、300°の速度制限情報は80km/h、240°の速度制限情報は78km/h、180°の速度制限情報は76km/h、120°の速度制限情報は74km/h、60°の速度制限情報は72km/h、0°の速度制限情報は70km/hである。位相差0°は、位相情報がない状態を示している。位相差0°の状態について、具体的に、「識別した位相差が0°」の場合、「位相差を識別できない」場合、さらには、「位相差識別のために予め設定された範囲に対して当該範囲の内外の基準に基づき位相差無しと判定された」場合等の態様が存在する。従って、「位相情報がない」という場合は、位相差情報を取得できない場合となるので、低速度に係る速度制限情報、すなわち、安全側に制御する制御情報が設定される。変調波が23Hzの場合にも、同様に、各位相差θiに対して速度制限情報が設定されている。
上記の位相差θiについて、さらに設定角度を小さい値(例えば45°毎、30°毎等)にすれば、さらに情報量を増すことができる。このように、信号A,Bの各ATC信号について、設定した変調波(M1,M2)間の位相差θiの種類分だけ、情報を増加させることができる。さらに、信号A,Bの各搬送波C1,C2の搬送波周波数f1,f2の帯域がノイズにより影響を受け、2つの変調波M1,M2の間の位相差θiを識別できない場合には、縮退モードとして該当する変調波に割り当てられている制限速度情報を使用すれば、従来通りのATC情報として制御することもできる。
上記の通り、本実施形態に係る制御システムの多重化された信号A,Bの構成によれば、ノイズに対する高い耐性を維持しつつ、変調波位相差を利用して情報量を増加させることができる。
図2を参照して、上記の信号A,Bの生成する装置構成、および振幅変調波を検知し、変調波の位相情報を取り出しまたは抽出する装置構成を説明する。
図2において、前述した通り、11は地上装置である送信側装置、12はレール(軌道回路)、13は列車、14は車上装置である受信側装置である。15は列車13に装備された受電器であり、16は列車13に装備された制御器である。列車13は、レール12の上を、矢印17の方向に進行している。
送信側装置11は、周波数f1の搬送波C1を出力する発振器21と、周波数f2の搬送波C2を出力する発振器22を備える。従って周波数の異なる2つの搬送波C1,C2を用い、2系統を有している。周波数f1の搬送波C1は変調器31に供給され、周波数f2の搬送波C2は変調器32に供給される。さらに、制御情報を入力・設定する制御情報設定部23と、当該制御情報を発生する制御情報発生部24と、当該制御情報に対応する周波数fm01の変調波M1を生成する変調波発生部25と、当該制御情報に対応する周波数fm02の変調波M2を生成する変調波発生部26とを備えている。
周波数fm01の変調波M1は変調部31に与えられ、変調部31において変調波M1によって搬送波C1を振幅変調する。これにより上述した信号Aが生成される。また周波数fm02の変調波C2は変調部32に与えられ、変調部32において変調波M2によって搬送波C2を振幅変調する。これにより上述した信号Bが生成される。生成された信号Aと信号Bは、加算部27で加算(重畳)され、増幅器28を経由して送信側装置11からレール12に対して送信される、
レール12に送信された信号A,Bは、列車13に装備された受電器15で受信され、その後、受信側装置14に供給される。受信側装置14では、拡大して示したその内部構成図に示されるように、2つの検知ルートと、中間的処理を行う変調波位相差識別部61が設けられている。第1の検知ルートでは、バンドパスフィルタ41、検波器42、変調波周波数識別部43がシリーズに接続されている。バンドパスフィルタ41と検波器42によって、信号Aの各振幅変調波、すなわち周波数fm01の変調波M1を取り出す復調部が形成される。同様に、第2の検知ルートでは、バンドパスフィルタ51、検波器52、変調波周波数識別部53がシリーズに接続されている。さらに同様に、バンドパスフィルタ51と検波器52によって、信号Bの各振幅変調波、すなわち周波数fm02の変調波M2を取り出す復調部が形成される。受電器15から受信側装置14に供給された信号A,Bは、2つの検知ルートの各バンドパスフィルタ41,51に入力される。第1の検知ルートでは、信号Aから変調波M1が取り出され、変調波周波数識別部43と変調波位相差識別部61に供給される。第2の検知ルートでは信号Bから変調波M2が取り出され、変調波周波数識別部53と変調波位相差識別部61に供給される。変調波周波数識別部43では、周波数fm01の変調波M1に関して、変調波成分のレベルの有無等を識別する。変調波周波数識別部53においても、同様にして、周波数fm02の変調波M2に関して、変調波成分のレベルの有無等を識別する。
次いで、変調波位相差識別部61では、入力された周波数fm01の変調波M1と周波数fm02の変調波M2に基づいて、対応する2つの振幅変調波の変調波間の位相差θiを検知し識別する。なお、制御上、有意義な変調波位相差θiを検出するため、前述した通り、変調波M1の周波数fm01と変調波M2の周波数fm02は同一であることが前提である。
次段の情報識別部62には、2つの変調波周波数識別部43,53の各識別結果、および変調波位相差識別部61の識別結果が入力される。情報処理部62では、信号A,Bの間の対応する振幅変調波の変調波間の位相差θiに基づいて対応する制御情報を取り出す。制御情報の取り出しにおいて、ノイズ等の影響で変調波M1,M2が異なる場合には、下位優先の原理に従って、変調波M1,M2から得られる制御情報のうち下位の制御情報が選択される。なお、一方の変調波の出力がない場合には、出力のある変調波の出力情報を用いる。また変調波間の位相差に対応する制御情報は、予め設定された制御情報が抽出される。得られた制御情報は、列車13の制御器16へ与えられ、制御を実行する。
上記の受信側装置14での制御情報の検知および取り出し・抽出の処理の流れを図3に示す。
最初のステップS11では、受電器15を経由して受信した信号A,Bの各々から変調波M1,M2の取り出しが行われる。ステップS11で取り出された各変調波M1,M2は、次の2つのステップS12,S13に供給される。ステップS12では各変調波M1,M2の周波数成分(fm01,fm02)を抽出し、ステップS13では2つの変調波M1,M2の間の位相差を抽出する。
ステップS12の後には、各変調波M1,M2のレベルが規格値以上か否かが判断され(判断ステップS14)、判断ステップS14でYESの場合には次のステップS16に移行し、NOの場合にはステップS11に戻る。ステップS16では、各変調波(周波数成分fm01のM1、周波数成分fm02のM2)のレベルが規格値以上であることを条件にして、変調波M1,M2のレベルに応じて3つの処理のうちいずれかが実行される。第1に、変調波M1,M2のレベルが同一の場合には当該変調波が採用される。第2に、変調波M1,M2のレベルが異なる場合には下位優先論理で下位側の変調波が採用される。変調波のうちどちらか一方しか存在しない場合には当該変調波が採用される。
ステップS13の後には、変調波M1,M2の間の位相差θiが設定された範囲にあるか否かが判断され(判断ステップS15)、判断ステップS15でYESの場合には次のステップS17に移行し、NOの場合にはステップS18に移行する。ステップS17では、位相差θiが含まれる位相差範囲を検出し、当該位相差θiを採用する。次に、ステップS18では、位相差が検出できない状態であるので、位相差0°を採用する。
次のステップS19では、処理ステップS16による採用結果、および処理ステップS17による採用結果または処理ステップS18による採用結果が提供され、採用された「変調波周波数」および「変調波間位相差」に基づいて、その組合わせにより列車13の運行制御のための最終現示を決定する。最後のステップS20では、制御情報に係る最終現示は制御器16へ提供される。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさ、および配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る制御システムは、例えば自動列車制御装置(ATC装置)に利用され、制御情報等の伝送における多情報化に利用される。
11 送信側装置
12 レール
13 列車
14 受信側装置
15 受電器
16 制御器
C1,C2 搬送波
M1,M2 変調波

Claims (5)

  1. 多重化される異なる周波数の搬送波の各々で同一の特定周波数の変調波を用いて作った振幅変調波を利用して制御情報を伝送する制御システムであり、多重化された前記搬送波の各々において対応する前記振幅変調波の変調波位相差を利用して前記制御情報を割り当てることを特徴とする制御システム。
  2. 前記変調波の前記特定周波数は1以上用意されることを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 前記変調波位相差の個数は1以上で設定されることを特徴とする請求項1または2記載の制御システム。
  4. 前記変調波位相差が存在しないときには安全側に制御する制御情報が設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御システム。
  5. 前記制御情報は、速度制限情報であり、制御を指示する送信側の地上装置から、制御対象を備えた受信側の車上装置に送信されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御システム。
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