JP4555668B2 - 軌道回路方式 - Google Patents

軌道回路方式 Download PDF

Info

Publication number
JP4555668B2
JP4555668B2 JP2004350650A JP2004350650A JP4555668B2 JP 4555668 B2 JP4555668 B2 JP 4555668B2 JP 2004350650 A JP2004350650 A JP 2004350650A JP 2004350650 A JP2004350650 A JP 2004350650A JP 4555668 B2 JP4555668 B2 JP 4555668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train detection
rail
device group
train
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004350650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006159976A (ja
Inventor
光芳 福田
郁夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2004350650A priority Critical patent/JP4555668B2/ja
Publication of JP2006159976A publication Critical patent/JP2006159976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4555668B2 publication Critical patent/JP4555668B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、列車位置を検知するための軌道回路方式に係り、特に、短絡感度の向上及び漏れ変動に対する性能向上を両立させたものに関する。
従来、この種の軌道回路は、列車の走行するレールを列車の走行方向に沿って所定長さに区分し、その区分されたレールを電気回路の一部とするように構成されている。そして、その区分されたレールの送電端(始端)に所定の列車検知信号(以下、「TD信号」というときもある。)が供給(印加)され、その区分されたレールの受電端(終端)でその供給されたTD信号が所定の受信レベルを越えて受信されているときにそのレール上に列車が存在(在線)していないと判定するように構成されている。また、区分されたレール上に列車が在線して左右のレールが列車の車軸(車輪)で短絡されると、受電端の受信レベルが低下するので、受電端の受信レベルが所定以下に低下したときは、区分されたレール、すなわち、軌道回路上に列車が在線していると判定するように構成されている(特許文献1,2参照)。
ところで、この従来の軌道回路において、短絡感度及び漏れ変動に対するレベル変動は、レールに接続する送信機器群及び受信機器群のインピーダンスに大きく影響を受ける性質を有している。すなわち、従来の軌道回路において、インピーダンスを高くすると短絡感度は向上するが漏れ変動に対して弱くなり、これとは逆に、インピーダンスを低くすると漏れ変動に対して強くなるが短絡感度が低下するという性質を有している。
漏れ変動及び短絡感度について図5に示す4端子回路網を用いてさらに説明する。なお、この4端子回路網は、軌道回路の機能に及ぼす電気的な影響を一定数の形で表わしたものである。図5中、Rは、レール抵抗(Ω/km)であって、一般に単位長当りの質量が大きいほど抵抗値は低く、TD信号の周波数が高くなると表皮効果により漸増する性質を有している。また、Lは、レールインダクタンス(mH/km)で、軌間(左右のレール間隔)でほぼ決まる値であり、TD信号の周波数が高くなると漸減する性質を有している。さらに、Gは、レール間漏れコンダクタンス(S/km)で、最も変化の激しい定数である。すなわち、このレール間漏れコンダクタンスは、例えば、軌道構造やレール締結装置の電気的性能が降雨(トンネル内の漏水を含む)や晴天の相違、あるいは、ゴミの付着等の環境条件等により大きく影響を受け、大きく変動する性質を有している。そして、Cは、レール間キャパシタンス(μF/km)で、軌道構造等により左右されるが、通常、軌道回路の電気的特性に大きな影響を与えることがない。
上述のように、軌道回路の一定数のうち、レール間漏れコンダクタンスGは、大きく変動する性質を有しているので、この漏れ変動に対応した列車検知を行わないと適切な列車検知ができなくなるという問題点を有している。そこで、従来の軌道回路では、この問題点を解決するために、受信端における受信レベルの変動を学習して漏れコンダクタンスGの変化に対応できるようにした軌道回路が提案されている(特許文献1,2参照)。
次に、この軌道回路における列車の有無を検知する軌道リレーの動作を決定する短絡感度について説明する。先ず、上記一定数のレール抵抗RとレールインダクタンスLとからは、レールインピーダンスZが求められる。すなわち、そのレールインピーダンスZは、Z=R+jωLとして求められ、このレールインピーダンスZが大きくなるとレールの電圧降下が大きくなることを表わしている。そして、このレールインピーダンスZが大きいほど、つまり、TD信号の周波数が高くなるほど、さらに、レール間漏れコンダクタンスGが大きくなるほど軌道回路のTD信号の減衰が大きくなり、軌道リレーに加わる電圧(軌道リレー電圧)が低下する性質を有している。ところで、短絡感度は、軌道リレーを落下(OFF)することのできる短絡抵抗の最大値であり、その短絡感度Zsdは、軌道リレーの使用時の電圧をVtrとし、軌道リレーの落下電圧をVtrd とし、レールの任意箇所から送信側と受信側を見た並列インピーダンス(任意インピーダンス)をZx としたときに、Zsd=Zx /(Vtr/Vtrd )−1として求められる。通常、商用周波数軌道回路のような低周波軌道回路における短絡感度Zsdは、複軌条(インピーダンスボンド有り)で0.06Ω以上、単軌条(インピーダンスボンド無し)で0.1Ω以上とされている(非特許文献1参照)。そして、上記式から明らかなように、短絡感度Zsdは、インピーダンスZx が大きくなると、すなわち、TD信号の周波数が高くなると短絡感度が向上することが分かる。
特開2003−11815号公報 特開平9−226580号公報 鉄道技術者のための電気概論・信号シリーズNo.9「軌道回路」 平成14年4月10日 日本鉄道電気技術協会(改訂版)発行P.43〜52
上述のように、上記従来の軌道回路は、レールに接続される送受信器群のインピーダンスに大きく影響を受け、そのインピーダンスを高くすると、すなわち、TD信号の周波数を高くなると短絡感度は向上するが、漏れ変動に対して弱くなり、これとは逆に、インピーダンスを低くすると、すなわちTD信号の周波数を低くすると、漏れ変動には強くなるが、短絡感度が低下するという相反する性質を有している。すなわち、上記従来の軌道回路は、短絡感度の向上と漏れ変動に対する性能向上を同時に満たすことができないという性質を有している。
このため、短絡感度を確保しつつ漏れ変動に応じて列車検知の基準値を変化させる学習機能を備えた軌道回路においては、過剰な学習が行われると、漏れの回復時に列車検知ができなくなるおそれがあるので、過剰な学習に対して何らかの対策をとる必要があった。また、従来の学習機能を備えた軌道回路では、漏れ変動に対しては対処できても帰線電流(電車電流)の不平衡等に対する妨害耐量が小さくなる等の不都合があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、漏れ変動に強く、しかも短絡感度が高く、さらにノイズに強い軌道回路方式を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、周波数の異なる複数の列車検知信号を生成する列車検知信号生成回路と、その列車検知信号生成回路で生成された周波数の異なる複数の列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に重畳して供給するとともに、それら周波数の異なる複数の列車検知信号のうちのいずれか一つの列車検知信号の周波数で共振するように構成された送信機器群と、その送信機器群と同じ周波数で共振するように構成され、かつ、前記複数の周波数毎に列車検知を行うとともに、環境条件等の所定の条件に基づいていずれか一つの周波数に係る列車検知を採用する、前記レールの受電端に接続された受信機器群と、からなることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、周波数の異なる複数の列車検知信号を時分割で生成する列車検知信号生成回路と、その列車検知信号生成回路で生成された周波数の異なる複数の列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、それら周波数の異なる複数の列車検知信号のうちのいずれか一つの列車検知信号の周波数で共振するように構成された送信機器群と、その送信機器群と同じ周波数で共振するように構成され、かつ、前記複数の周波数毎に列車検知を行うとともに、環境条件等の所定の条件に基づいていずれか一つの周波数に係る列車検知を採用する、前記レールの受電端に接続された受信機器群と、からなることを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、所定の周波数からなる列車検知信号を生成する列車検知信号生成回路と、その列車検知信号生成回路で生成された所定の周波数からなる列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、その所定の周波数で共振するように構成された第1の送信機器群と、前記列車検知信号生成回路で生成された所定の周波数からなる列車検知信号を前記列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、その所定の周波数で共振しないように構成された第2の送信機器群と、前記第1の送信機器群と同じ周波数で共振するように構成されるとともに、列車検知を行う前記レールの受電端に接続された第1の受信機器群と、前記列車検知信号生成回路成された所定の周波数で共振しないように構成されるとともに、列車検知を行う前記レールの受電端に接続された第2の受信機器群と、環境条件等の所定の条件に基づいて前記第1の送信機器群及び第1の受信機器群の組合わせ、又は前記第2の送信機器群及び第2の受信機器群の組合わせに切替える切替手段と、からなることを特徴としている。
求項に記載の軌道回路方式は、周波数の異なる複数の列車検知信号を生成する列車検知信号生成回路と、その列車検知信号生成回路で生成された周波数の異なる複数の列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に重畳して供給するとともに、それら周波数の異なる複数の列車検知信号のうちのいずれか一つの列車検知信号の周波数で共振するように構成された送信機器群と、その送信機器群と同じ周波数で共振するように構成され、かつ、前記複数の周波数毎に列車検知を行うとともに、環境条件等の所定の条件に基づいていずれか一つの周波数に係る列車検知を採用する、前記レールの受電端に接続された受信機器群とからなるので、インピーダンスを高くすると短絡感度が向上するが漏れ変動に弱くなり、インピーダンスを低くすると漏れ変動が強くなるが短絡感度が低下するという従来の軌道回路の欠点を克服して、漏れ変動に強く、しかも短絡感度が高く、さらにノイズに強い軌道回路とすることができる。
求項に記載の軌道回路方式は、周波数の異なる複数の列車検知信号を時分割で生成する列車検知信号生成回路と、その列車検知信号生成回路で生成された周波数の異なる複数の列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、それら周波数の異なる複数の列車検知信号のうちのいずれか一つの列車検知信号の周波数で共振するように構成された送信機器群と、その送信機器群と同じ周波数で共振するように構成され、かつ、前記複数の周波数毎に列車検知を行うとともに、環境条件等の所定の条件に基づいていずれか一つの周波数に係る列車検知を採用する、前記レールの受電端に接続された受信機器群とからなるので、インピーダンスを高くすると短絡感度が向上するが漏れ変動に弱くなり、インピーダンスを低くすると漏れ変動が強くなるが短絡感度が低下するという従来の軌道回路の欠点を克服して、漏れ変動に強く、しかも短絡感度が高く、さらにノイズに強い軌道回路とすることができる。
求項に記載の軌道回路方式は、所定の周波数からなる列車検知信号を生成する列車検知信号生成回路と、その列車検知信号生成回路で生成された所定の周波数からなる列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、その所定の周波数で共振するように構成された第1の送信機器群と、前記列車検知信号生成回路で生成された所定の周波数からなる列車検知信号を前記列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、その所定の周波数で共振しないように構成された第2の送信機器群と、前記第1の送信機器群と同じ周波数で共振するように構成されるとともに、列車検知を行う前記レールの受電端に接続された第1の受信機器群と、前記列車検知信号生成回路生成された所定の周波数で共振しないように構成されるとともに、列車検知を行う前記レールの受電端に接続された第2の受信機器群と、環境条件等の所定の条件に基づいて前記第1の送信機器群及び第1の受信機器群の組合わせ、又は前記第2の送信機器群及び第2の受信機器群の組合わせに切替える切替手段とからなるので、インピーダンスを高くすると短絡感度が向上するが漏れ変動に弱くなり、インピーダンスを低くすると漏れ変動が強くなるが短絡感度が低下するという従来の軌道回路の欠点を克服して、漏れ変動に強く、しかも短絡感度が高く、さらにノイズに強い軌道回路とすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、一実施の形態に係る軌道回路方式のブロック図であり、同図(b)はその詳細図である。
図中、1は、図示しない列車の走行するレールを列車の走行する方向に沿って所定長さに区分された左右一対の鉄製のレールである。そして、そのレール1の送電端には送信機器群2が接続され、また、そのレール1の受電端には受信機器群3が接続されている。上記送信機器群2には、本発明の列車検知信号生成回路に相当する、互いに周波数の異なるTD信号を発生する複数(図示の例では2個)の信号発生器4a,4bがそれぞれ接続されている。図示の例では、信号発生器4aから送出されるTD信号の周波数はf1 (以下、このf1 を信号f1 というときもある。)とされ、信号発生器4bから送出されるTD信号の周波数はf2 (以下、このf2 を信号f2 というときもある。)とされている。これら周波数f1 ,f2 のうち、周波数f2 は、送信機器群2及び受信機器群3においてそれぞれ高インピーダンスとなるように設定されている。
信号発生器4aから送出されたTD信号は、増幅回路5aで増幅処理されたのち、バンドパスフィルタ6aでフィルタ処理されて周波数f1 のみのTD信号がレール1の送電端に設けられているインピーダンスボンドの巻線(以下、この巻線を一次巻線という。)N1 に対設されている二次巻線N2 を介してレール1に供給されるように構成されている。
信号発生器4bから送出されたTD信号は、増幅回路5bで増幅処理されたのち、バンドパスフィルタ6bでフィルタ処理されて周波数f2 のみのTD信号がレール1の送電端に設けられているインピーダンスボンドの一次巻線N1 に対設されている二次巻線N2 を介してレール1に供給されるように構成されている。したがって、レール1の送電端には、周波数f1 のTD信号と周波数f2 のTD信号とが重畳して供給されるように構成されている。
図1(b)中、C1 は、二次巻線N2 に並列されたコンデンサであり、このコンデンサC1 と二次巻線N2 とにより、送信機器群2が上記2つの信号発生器4a,4bのうちのいずれか一つの周波数(図示の例ではf2 )で共振できるようにコンデンサC1 の容量が決められている。したがって、この送信機器群2においては、信号発生器4bから送出されたTD信号の周波数f2 に対して図1(a)の上に示されるように高いインピーダンスZを有している。
図1(b)中、TRは軌道リレーであって、レール1の受電端に設けられているインピーダンスボンドの一次巻線N1 に対設して巻回されている二次巻線N2 に接続されている。なお、この二次巻線N2 には、必要に応じて位相調整回路(後述する図4(b)の符号7参照)が接続される。
図1(b)中、C2 は、二次巻線N2 に並列されたコンデンサであり、このコンデンサC2 と二次巻線N2 とにより、上記送信機器群2と同様に信号発生器4bから送出された周波数f2 で共振できるようにコンデンサC2 の容量が決められている。したがって、この受信機器群3においては、信号発生器4bから送出されたTD信号の周波数f2 に対して図1(a)の上に示されるように高いインピーダンスZを有している。
図2は、上記構成からなる軌道回路方式の軌道リレーTRの入力信号の受信レベルVと漏れコンダクタンスGとの関係を示している。この図から明らかなように、インピーダンスZの小さい周波数f1 においては、漏れコンダクタンスGが大きいときであっても、つまり、降雨の状態であっても所定以上の受信レベルを確保することができ、また、インピーダンスZの大きい周波数f2 においては、漏れコンダクタンスGが小さいときに、つまり晴天の状態において高い受信レベルが得られることが分かる。したがって、図2の左側の四角で示される部分においては、周波数f1 をマスクするマスク処理(フィルタ処理)することにより信号f2 に基づいて効果的な列車検知(軌道リレーTRの扛上,落下)を行うことができる。同様に、図2の右側の四角で示される部分においては、周波数f2 をマスクするマスク処理(フィルタ処理)することにより信号f1 に基づいた効果的な列車検知(軌道リレーTRの扛上,落下)を行うことができる。なお、図2の例では、マスク処理する範囲を左側及び右側の一部としているが、例えば、図2のf1 線とf2 線の交点から左側全部をf1 マスク処理をする範囲とし、その交点の右側全部をf2のマスク処理するようにしてもよい。
信号f1 がマスク処理された信号f2 に基づく列車検知の検知レベル(しきい値)は、信号f2 がマスク処理された信号f1 に基づく列車検知の検知レベルよりも高く設定される。なお、図2の中間部分(左右の四角に挾まれた部分)は、上記2つの検知レベルのうちのいずれか一つが使用される。この2つの検知レベルの選択は、信号f1 又は信号f2 の受信レベルを監視し、所定の受信レベルに基づいて一義的に決めることができる。つまり、従来の軌道回路のような学習機能を備えることなく簡単な選択回路で検知レベルの変換を行うことができる。したがって、上記図1(a),(b)に示される受信機器群3(後述する図3及び図4にそれぞれ示される受信機器3も同じ。)には、図示しないが、上述したマスク処理回路及び選択回路が含まれている。
上記構成からなる軌道回路方式においては、信号f1 の他に送信機器群2及び受信機器群3で共振する信号f2 を用いているので、インピーダンスZを高くすると短絡感度が向上するが漏れ変動に弱くなり、インピーダンスZを低くすると漏れ変動に強くなるが短絡感度が低下するという従来の軌道回路の問題点を克服でき、漏れ変動に強く、しかも短絡感度の高い軌道回路とすることができる。また、ノイズに強い軌道回路とすることができる。なお、上述の例では、使用される信号は、互いに周波数の異なる2つの信号f1 ,f2 としたが、これを互いに周波数の異なる3個以上の信号とすることもできる。
図3は、本発明の他の実施の形態に係る軌道回路方式であり、ここでは、本発明の列車検知信号生成回路に相当する一つの信号発生器4から、上記図1(a),(b)に示される信号f1 ,f2 を時分割に送出するようにしている。この図3における軌道回路においても、送信機器群2及び受信機器群3が信号f2 でそれぞれ共振するように構成されているので、上記図1(a),(b)で示される軌道回路と同様の列車検知効果を得ることができる。
図4(a),(b)は、本発明のさらに他の実施の形態を示すもので、信号発生器4bは、上記図1(a),(b)と同様の信号f2 を発生させるように構成されている。そして、一対の送信機器群2a,2b及び一対の受信機器群3a,3bが用意され、これら一対の機器群2a,2b、3a,3bは、本発明の切替手段に相当するスイッチ回路(切替回路)Sにより信号f2 では共振しない送信機器群2a及び受信機器群3aと、信号f2 で共振する送信機器群2b及び受信機器群3bとが択一的に切替えられるように構成されている。なお、これら一対の機器群2a,2b、3a,3bは、実際に一対の構成とするのではなく、図4(b)に示されるように、コンデンサC1 ,C2 をスイッチ回路SでON,OFFさせることにより実現される。
図4(b)中、Tは、信号発生器4bを送信機器群2a,2bに接続するためのマッチングトランスであり、また、7は、軌道リレーTRに対する信号の位相を調整する周知の位相調整回路である。
図4(a),(b)に示される軌道回路方式においては、スイッチ回路Sにより送信機器群2a及び受信機器群3aが選択されたときは、上記図1(a),(b)及び図3の信号f1 がレール1に供給されたときと同様の低いインピーダンスの下に列車検知が行われ、他方、スイッチ回路Sにより送信機器群2b及び受信機器群3bが選択されたときは、高いインピーダンスの下に列車検知が行われる。したがって、この図4(a),(b)に示される軌道回路方式においても、上記図1(a),(b)及び図3でそれぞれ示される軌道回路方式と同様の列車検知効果が得られる。
(a)は本発明の一実施の形態に係る軌道回路方式のブロック図、(b)はその詳細図である。 受信レベルと漏れコンダクタンスとの関係を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態に係る軌道回路方式のブロック図である。 (a)は本発明のさらに他の実施の形態に係る軌道回路方式のブロック図、(b)はその詳細図である。 軌道回路を4端子回路網で表わした説明図である。
1 レール
2,2a,2b 送信機器群
3,3a,3b 受信機器群
4,4a,4b 信号発生器
5a,5b 増幅回路
6a,6b バンドパスフィルタ
TR 軌道リレー

Claims (3)

  1. 周波数の異なる複数の列車検知信号を生成する列車検知信号生成回路と、
    前記列車検知信号生成回路で生成された周波数の異なる複数の列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に重畳して供給するとともに、それら周波数の異なる複数の列車検知信号のうちのいずれか一つの列車検知信号の周波数で共振するように構成された送信機器群と、
    前記送信機器群と同じ周波数で共振するように構成され、かつ、前記複数の周波数毎に列車検知を行うとともに、環境条件等の所定の条件に基づいていずれか一つの周波数に係る列車検知を採用する、前記レールの受電端に接続された受信機器群と、
    からなることを特徴とする軌道回路方式。
  2. 周波数の異なる複数の列車検知信号を時分割で生成する列車検知信号生成回路と、
    前記列車検知信号生成回路で生成された周波数の異なる複数の列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、それら周波数の異なる複数の列車検知信号のうちのいずれか一つの列車検知信号の周波数で共振するように構成された送信機器群と、
    前記送信機器群と同じ周波数で共振するように構成され、かつ、前記複数の周波数毎に列車検知を行うとともに、環境条件等の所定の条件に基づいていずれか一つの周波数に係る列車検知を採用する、前記レールの受電端に接続された受信機器群と、
    からなることを特徴とする軌道回路方式。
  3. 所定の周波数からなる列車検知信号を生成する列車検知信号生成回路と、
    前記列車検知信号生成回路で生成された所定の周波数からなる列車検知信号を列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、その所定の周波数で共振するように構成された第1の送信機器群と、
    前記列車検知信号生成回路で生成された所定の周波数からなる列車検知信号を前記列車の走行するレールの送電端に供給するとともに、その所定の周波数で共振しないように構成された第2の送信機器群と、
    前記第1の送信機器群と同じ周波数で共振するように構成されるとともに、列車検知を行う前記レールの受電端に接続された第1の受信機器群と、
    前記列車検知信号生成回路生成された所定の周波数で共振しないように構成されるとともに、列車検知を行う前記レールの受電端に接続された第2の受信機器群と、
    環境条件等の所定の条件に基づいて前記第1の送信機器群及び第1の受信機器群の組合わせ、又は前記第2の送信機器群及び第2の受信機器群の組合わせに切替える切替手段と、
    からなることを特徴とする軌道回路方式。
JP2004350650A 2004-12-03 2004-12-03 軌道回路方式 Expired - Fee Related JP4555668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350650A JP4555668B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 軌道回路方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350650A JP4555668B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 軌道回路方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006159976A JP2006159976A (ja) 2006-06-22
JP4555668B2 true JP4555668B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=36662467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004350650A Expired - Fee Related JP4555668B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 軌道回路方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4555668B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5100065B2 (ja) * 2006-09-01 2012-12-19 株式会社日立製作所 軌道回路装置
JP5225430B2 (ja) * 2011-05-24 2013-07-03 株式会社京三製作所 自動列車制御装置
JP7158260B2 (ja) * 2018-11-27 2022-10-21 株式会社京三製作所 軌道回路監視装置
CN116873001B (zh) * 2023-04-17 2024-01-19 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 一种轨道电路系统及工作方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55114761U (ja) * 1979-02-09 1980-08-13
JPH06127387A (ja) * 1992-10-22 1994-05-10 East Japan Railway Co 列車検知装置
JPH1178891A (ja) * 1997-09-09 1999-03-23 Hitachi Ltd 軌道回路システムおよび模擬軌道回路
JPH11115759A (ja) * 1997-10-15 1999-04-27 Nippon Signal Co Ltd:The 多重系装置
JPH11291907A (ja) * 1998-04-10 1999-10-26 Nippon Signal Co Ltd:The 列車位置検知装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55114761U (ja) * 1979-02-09 1980-08-13
JPH06127387A (ja) * 1992-10-22 1994-05-10 East Japan Railway Co 列車検知装置
JPH1178891A (ja) * 1997-09-09 1999-03-23 Hitachi Ltd 軌道回路システムおよび模擬軌道回路
JPH11115759A (ja) * 1997-10-15 1999-04-27 Nippon Signal Co Ltd:The 多重系装置
JPH11291907A (ja) * 1998-04-10 1999-10-26 Nippon Signal Co Ltd:The 列車位置検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006159976A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101151201B1 (ko) 3선식 궤도 회로용 열차 검지 장치
US8387925B2 (en) Track circuit
JP4555668B2 (ja) 軌道回路方式
US3450874A (en) Railway track circuit
US3952977A (en) Electrical detective circuits
JPS6137576A (ja) 交流電化式鉄道用軌条回路
JP6948852B2 (ja) 車上通信装置、車上通信システムおよび車上通信装置を搭載した車両
JP2009272902A (ja) 光受信回路とこれを有する光ビーコン及び車載機
JP5005289B2 (ja) 軌道回路
US20120314785A1 (en) Method for Data Transmission and Data Transmission System
JP4592453B2 (ja) 列車検知装置
US9178728B2 (en) Transmitter with high frequency amplification
US4026505A (en) Variable high pass coupler
US3955785A (en) Electrical protective circuits
JP7349374B2 (ja) 軌道回路用送信器
JP7238682B2 (ja) 電池監視装置
KR0175107B1 (ko) 무응동 방지 지상자 및 지상자부 검사장치
JPH077242Y2 (ja) 多線式軌道用列車検知装置
JP3556105B2 (ja) 電流補償型電圧受電方法
JP3572239B2 (ja) 通信機用インピーダンス検出回路
JP7238683B2 (ja) 電池監視装置
JPH0522461Y2 (ja)
JPH092270A (ja) 有絶縁軌道回路
JPS5819163B2 (ja) 信号増幅装置
JP2005238883A (ja) 列車検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140723

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees