JP7238682B2 - 電池監視装置 - Google Patents

電池監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7238682B2
JP7238682B2 JP2019148146A JP2019148146A JP7238682B2 JP 7238682 B2 JP7238682 B2 JP 7238682B2 JP 2019148146 A JP2019148146 A JP 2019148146A JP 2019148146 A JP2019148146 A JP 2019148146A JP 7238682 B2 JP7238682 B2 JP 7238682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
unit
battery
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019148146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021029089A (ja
Inventor
俊貴 小嶋
達宏 沼田
明 角
真和 幸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019148146A priority Critical patent/JP7238682B2/ja
Publication of JP2021029089A publication Critical patent/JP2021029089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7238682B2 publication Critical patent/JP7238682B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、車両等に搭載される組電池を監視する電池監視装置に関する。
電池監視装置の中には、次のように構成されたものがある。電池監視装置は、監視部と制御部とを有する。監視部は、組電池が有する複数のセル電池をグループ分けした電池群毎に設置されており、セル電池に関する情報である電池情報を取得する。制御部は、監視部と無線通信可能に構成されており、監視部から電池情報を受信する。そして、このような技術を示す特許文献としては、次の特許文献1がある。
特許6093448号公報
上記の電池監視装置では、無線通信を行っているため、各監視部と制御部との間の通信配線が不要である。しかし、通信の安定性等を考慮して、当該無線通信に加えて又は当該無線通信に代えて、通信配線を介して監視部と制御部とを通信可能に接続しておくことも考えられる。その場合、当該通信配線は、煩雑ではなく、極力シンプルであることが好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、監視部と制御部との通信配線を、シンプルにすることを目的とする。
本発明の電池監視装置は、監視部と制御部と通信部とを有する。前記監視部は、組電池が有する複数のセル電池をグループ分けした電池群毎に設置されおり、前記セル電池に関する情報である電池情報を取得する。前記通信部は、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える。前記組電池は、所定の負荷に所定の給電経路により給電可能に接続されている。
前記通信部は、伝達経路と信号発信部と信号検出部とを有する。前記伝達経路は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている。前記信号発信部は、前記電池情報を伝える電気信号である伝達信号を前記伝達経路に発信する。前記信号検出部は、前記伝達経路から前記伝達信号を検出する。そして、前記通信部は、前記伝達信号の前記発信及び前記検出に基づいて、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える。
本発明によれば、信号発信部が伝達信号を伝達経路に発信し、それを信号検出部が検出することにより、監視部から制御部に電池情報を伝えることができる。しかも、その伝達経路の少なくとも一部は給電経路により構成されているため、給電経路を利用して伝達経路を形成することができる。そのため、監視部と制御部との通信配線を構成する伝達経路を、シンプルにすることができる。
第1実施形態の電池監視装置を示す回路図 伝達信号の波形の例を示すグラフ 伝達信号の波形の別例を示すグラフ 通信制御を示すフローチャート 第2実施形態の電池監視装置を示す回路図 第3実施形態の通信制御を示すフローチャート 第4実施形態の電池監視装置を示す回路図 地絡検出回路及び第2通信部を示すブロック図 第5,第6実施形態の地絡検出回路及び第2通信部を示すブロック図 第6実施形態の通信制御を示すフローチャート 第7実施形態の電池監視装置を示す回路図 第8実施形態の電池監視装置を示す回路図 通信制御を示すフローチャート 第9実施形態の伝達信号の波形の例を示すグラフ 第10実施形態の伝達信号の波形の例を示すグラフ
次に本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の電池監視装置71を示す回路図である。電池監視装置71は、車両に搭載された組電池90を監視する。組電池90は、直列に接続されている複数のセル電池95を有する。以下では、それら複数のセル電池95をグループ分けした各グループを、「電池群94」という。組電池90は、所定の負荷99に所定の給電経路αにより給電可能に接続されている。その所定の負荷99は、例えば、車両に搭載されたモータのインバータ等の車載電気機器である。組電池90と給電経路αと負荷99とは、所定の第2基準電位V2が基準電位になる第2基準電位回路62に設けられている。第2基準電位V2は、例えば、車体のグランド電位よりも所定電位(例えば組電池90の電圧の半分)低い電位である。
電池監視装置71は、制御部10と監視部20と第1通信部30と第2通信部40とを有する。
監視部20は、第2基準電位回路62に電池群94毎に設置されており、各監視部20は、セル電池95の電圧に関する情報である電池情報を検出する監視回路25を有する。詳しくは、監視回路25は、自身に対応する電池群94の両端、及びその電池群94を構成する複数のセル電池95の各間に、検出線26により電気的に接続されている。そして、各セル電池95の電圧を検出する。
制御部10は、第2基準電位V2とは異なる所定の第1基準電位V1が基準電位となる第1基準電位回路61に設けられている。第1基準電位V1は、例えば、車体のグランド電位である。制御部10は、各監視部20に対して指令を出すCPU15を有する。
第1通信部30は、各監視部20に設けられている子機32と、制御部10に設けられている親機37とを有する。各子機32と親機37とは通信線γにより、通信可能に接続されている。よって、第1通信部30は、給電経路αを介さずに電池情報を監視部20から制御部10に伝える。
詳しくは、各子機32は、監視回路25が検出した電池情報を取得して、その電池情報を親機37に送信する。そして、親機37は、子機32から受信した電池情報をCPU15に入力する。また、親機37は、CPU15が出す指令を取得して、その指令を子機32に送信する。そして、子機32は、親機37から受信した指令を監視回路25に入力する。これらにより、第1通信部30は、各監視部20と制御部10との通信を行う。以下では、この第1通信部30による通信を「第1通信」という。
第2通信部40は、いずれかのセル電池95の電圧が異常である電圧異常時にのみ、電池情報を監視部20から制御部10に送信する。以下では、この第2通信部40による通信を「第2通信」という。第2通信部40は、監視部20に設けられている信号発信部42と、制御部10に設けられている信号検出部47と、監視部20から制御部10にまで延びる伝達経路δとを有する。
伝達経路δは、第2基準電位回路62に設けられている伝達経路第2部δ2と、第1基準電位回路61に設けられている伝達経路第1部δ1との両部(δ2,δ1)を有し、当該両部(δ2,δ1)間には絶縁素子45が設けられている。絶縁素子45は、当該両部(δ2,δ1)間の基準電位差を保ちつつ、当該両部(δ2,δ1)を電気的に接続している。その絶縁素子45は、本実施形態ではコンデンサであるが、それ以外の、例えばフォトカプラ等の絶縁素子であってもよい。
伝達経路第2部δ2は、信号発信部42から検出線26にまで延びて検出線26に合流してから、検出線26の一部を経由して給電経路αに合流し、給電経路αの一部を経由してから、給電経路αから分かれる形で絶縁素子45にまで延びる経路である。よって、伝達経路第2部δ2は、一部が給電経路αにより構成されている。他方、伝達経路第1部δ1は、絶縁素子45から第1基準電位V1に接続されている部分を経由して、第2基準電位回路62の内側に入り込む形で監視部20内の信号発信部42にまで延びる経路である。
信号発信部42は、監視回路25から電池情報を取得して、その電池情報を伝える電気信号である伝達信号Sdを、伝達経路δに発信する。具体的には、信号発信部42は、監視部20内において、伝達経路第1部δ1と伝達経路第2部δ2との両部(δ1,δ2)の電気的な接続及びその切離しを行うことにより、当該両部(δ1,δ2)間の電位差を利用して伝達経路δに伝達信号Sdを発生させる。
伝達信号Sdとしては、例えば、電流変動により情報を伝える電流変動信号や、電圧変動により情報を伝える電圧変動信号にすることができる。
伝達信号Sdが電流変動信号の場合、信号発信部42は、伝達経路δに電圧変動を発生させることにより電流変動を発生させ、信号検出部47は、その電流変動を伝達信号Sdとして検出する。この場合、電圧変動については積極的に発生させる必要がないため、電圧変動により生じる他の装置への影響を小さく抑えることができる。
伝達信号Sdが電圧変動信号の場合、信号発信部42は、伝達経路δに電圧変動を発生させ、信号検出部47は、その電圧変動を伝達信号Sdとして検出する。この場合、信号発信部42が発生させた電圧変動を、その電圧変動のまま信号検出部47が検出することになるので、電池情報を信号発信部42から信号検出部47に直接的に伝えやすい。
図2は、伝達信号Sdの波形の例を示すグラフである。なお、図の縦軸は、電流であってもよいし、電圧であってもよい。このように、伝達信号Sdは、例えば複数のパルスa1を有するパルス信号にすることができる。そして、例えば、当該パルス信号が発信されないときは、各セル電池95の電圧が正常である旨の電池情報を示し、当該パルス信号が発信されるときは、いずれかのセル電池95の電圧が異常である旨の電池情報を示すものとすることができる。
図3は、伝達信号Sdの波形の別例を示すグラフである。この伝達信号Sdにおいて、例えば、パルスa1は「1」を示す情報を持ち、パルスが無いパルス無し状態a0は「0」を示す情報を持つようにすることができる。これら「1」「0」を示す情報の組合せによれば、単に電圧異常があるか否かの電池情報のみならず、具体的にどのセル電池95が電圧異常であるかや、電圧値や電流値等の電池情報をも、伝達信号Sdに持たせることができる。
再び図1を参照しつつ説明する。信号検出部47は、検出した伝達信号SdをCPU15に入力する。CPU15は、その伝達信号Sdを解析することにより、電池情報を取得する。
次に、電池監視装置71が行う通信制御について説明する。監視部20は、セル電池95の電圧が異常であるか否かの判定を行い、いずれかのセル電池95の電圧が異常であると判定したことを条件に、第2通信部40により電池情報を制御部10に伝える。
図4は、電池監視装置71による通信制御を示すフローチャートである。まず、監視回路25が、電池情報を取得する(S101)。次に、監視部20が、自身に対応する電池群94を構成する各セル電池95の電圧が、所定の正常範囲内であるか否かを判定する(S102)。所定の正常範囲内である場合(S102:YES)、第2通信を行うことなく、通信制御を終了する。他方、S102でセル電池95の電圧が所定の正常範囲内でないと判定した場合(S102:NO)、電池情報を第2通信により監視部20から制御部10に送信する(S103)。それにより、制御部10のCPU15が、電池情報を取得して(S104)、組電池90の異常を把握する。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。第1通信部30とは別に、第2通信部40を有するため、通信の冗長性を確保できる。そのため、第1通信が不能になった際にも、第2通信により、監視部20から制御部10に電池情報を送信することができる。
また、伝達経路δの一部が給電経路αにより構成されているため、給電経路αを利用して伝達経路δを形成することができる。そのため、第2通信部40の通信配線である伝達経路δを、シンプルにすることができる。
また、セル電池95の電圧異常時にのみ第2通信をおこなうので、常時第2通信を行う場合に比べて、第2通信による通信量を抑えることができる。
また、伝達経路δは、第2基準電位回路62に設けられている伝達経路第2部δ2と、第1基準電位回路61に設けられている伝達経路第1部δ1との両部(δ2,δ1)を有し、当該両部(δ2,δ1)は、絶縁素子45により当該両部(δ2,δ1)間の基準電位差を保ちつつ電気的に接続されている。そして、信号発信部42は、伝達経路第2部δ2に伝達信号Sdを発信し、信号検出部47は、伝達経路第1部δ1から伝達信号Sdを検出する。そのため、信号発信部42と信号検出部47とが異なる基準電位回路(62,61)にあるにも関わらず、伝達経路δにより、信号発信部42から信号検出部47に伝達信号Sdを伝えることができる。
信号発信部42は、監視部20内において、伝達経路第2部δ2と伝達経路第1部δ1との両部(δ2,δ1)の電気的な接続及びその切離しを行うことにより、当該両部(δ2,δ1)間の電位差を利用して伝達信号Sdを発生させる。そのため、シンプルな構成で伝達信号Sdを発生させることができる。
[第2実施形態]
次に図5を参照しつつ、第2実施形態について説明する。以下の実施形態では、それ以前の実施形態のものと同一の又は対応する部材等は、同一の符号を付する。ただし、電池監視装置自体については、実施形態毎に異なる符号を付する。本実施形態については、第1実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図5は、第2実施形態の電池監視装置72を示す回路図である。子機32と親機37とは、通信線γで接続されておらず、無線通信を行うように構成されている。よって、第1通信部30は、電池情報等を無線信号により伝える。
本実施形態によれば、第1通信部30は無線通信を行うので、第1実施形態と違い、通信線γが不要となる。そのため、通信線γにより第1通信部30が煩雑になるのが回避されると共に、制御部10に対する各監視部20の配置制約等が緩和される。
[第3実施形態]
次に図6を参照しつつ、第3実施形態について説明する。本実施形態については、第1実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。本実施形態の電池監視装置73は、セル電池95の電圧異常時にではなく、第1通信の異常時にのみ第2通信を行う。具体的には、監視部20は、自身と制御部10との第1通信が正常であるか異常であるかの判定を行い、異常であると判定したことを条件に、第2通信を行う。より具体的には、各監視部20は、自身から制御部10に第1通信により電池情報を伝達できる場合に、第1通信が正常であると判定し、自身から制御部10に第1通信により電池情報の伝達できない場合に、第1通信が異常であると判定する。
図6は、電池監視装置73による通信制御を示すフローチャートである。まず、監視回路25が、電池情報を取得する(S301)。次に、監視部20が、自身と制御部10との第1通信が正常であるか否かを判定する(S302)。第1通信が正常であると判定した場合(S302:YES)、このまま第2通信を行うことなく、通信制御を終了する。他方、S302で、自身と制御部10との第1通信が異常と判定した場合(S302:NO)、第2通信を行う(S303)。それにより、制御部10のCPU15が電池情報を取得する(S103)。
本実施形態によれば、第1通信の通信異常時にのみ第2通信を行うため、常時第2通信を行う場合に比べて、第2通信による通信量を抑えることができる。
[第4実施形態]
次に図7,図8を参照しつつ、第4実施形態について説明する。本実施形態については、第3実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図7は、本実施形態の電池監視装置74を示す回路図である。電池監視装置74は、第2基準電位回路62の第1基準電位V1に対する地絡を検出する地絡検出回路50を有する。その地絡検出回路50は、制御部10に設けられている検査信号発信部52及び検査信号検出部57と、第1基準電位回路61及び第2基準電位回路62の両方に跨る検査経路εとを有する。
検査経路εは、第2基準電位回路62の第1基準電位V1に対する絶縁抵抗59を経由する経路である。検査経路εは、第2基準電位回路62に設けられている検査経路第2部ε2と、第1基準電位回路61に設けられている検査経路第1部ε1とを有する。
詳しくは、検査経路第2部ε2は、絶縁抵抗59から伝達経路第2部δ2にまで延びて伝達経路第2部δ2に合流してから、伝達経路第2部δ2と共に絶縁素子45にまで延びる経路である。
他方、検査経路第1部ε1は、絶縁素子45から伝達経路第1部δ1と共に第1基準電位V1に接続される部分に延びてから、伝達経路第1部δ1から分かれる形で絶縁抵抗59にまで延びる経路である。よって、検査経路第1部ε1の一部は、伝達経路第1部δ1により構成され、また逆に、伝達経路第1部δ1の一部は、検査経路第1部ε1により構成されている。
検査経路第1部ε1には、抵抗体等の電気抵抗を有する素子54が設けられている。検査信号発信部52は、検査経路第1部ε1における素子54よりも一方側に所定の電気信号である検査信号Seを発信する。信号検出部47は、検査経路第1部ε1における素子54よりも他方側から検査信号Seを検出する。その検査信号Seは、CPU15に入力される。CPU15は、その検査信号Seの状態を解析することにより、地絡の発生の有無を判定する。
詳しくは、第2基準電位回路62が地絡しておらず、絶縁抵抗59の抵抗値が充分に大きい場合には、直列に接続されている絶縁抵抗59及び素子54の抵抗値の合計に対する、素子54の抵抗値の割合が充分に小さくなることにより、素子54により分圧される検査信号Seの電圧が充分に小さくなる。他方、第2基準電位回路62が地絡して、絶縁抵抗59が小さくなった場合には、絶縁抵抗59及び素子54の抵抗値の合計に対する素子54の抵抗値の割合が充分に小さくはならず、素子54により分圧される検査信号Seの電圧が大きくなる。CPU15は、その違いを検出することにより、第2基準電位回路62の地絡の有無を判定する。なお、地絡検出回路50のこのような基本構成については、公知であるため、より詳細な説明については省略する。
伝達信号Sdと検査信号Seとは、互いに周波数が異なる。検査信号発信部52は、所定の地絡検査時に検査信号Seを検査経路εに発信する。他方、信号発信部42は、第2通信を行うべき時である第2通信時に、すなわち、第1通信の異常時に、伝達信号Sdを伝達経路δに発信する。
そして、地絡判定時には、検査信号検出部57が検査経路第1部ε1から検査信号Seを検出し、第2通信時には、信号検出部47が伝達経路第1部δ1から伝達信号Sdを検出する。そして、地絡判定時と第2通信時とが重なる場合には、検査信号Se及び伝達信号Sdの両方が検出されることになる。
図8は、地絡検出回路50及び第2通信部40を示すブロック図である。検査信号検出部57及び信号検出部47は、所定の検出部Z内に設けられている。検出部Zは、抽出部Zaと第1フィルタ57fと第2フィルタ47fとを有する。抽出部Zaと第1フィルタ57fとは、検査信号検出部57を構成し、抽出部Zaと第2フィルタ47fとは、信号検出部47を構成する。
以下では、検査経路第1部ε1における伝達経路第1部δ1でもある部分を、共通経路(ε1,δ1)とする。抽出部Zaは、オペアンプ等を有しており、共通経路(ε1,δ1)から電気信号を抽出する。
第1フィルタ57fは、共通経路(ε1,δ1)から抽出された電気信号から、検査信号Seの周波数帯以外の周波数の電気信号を除去して、すなわち伝達信号Sd等を除去して、検査信号Seを抽出する。その検査信号Seを、CPU15の検査信号取得端子58に入力する。そのため、電気信号に検査信号Seが含まれる場合には、検査信号Seが検査信号取得端子58に入力される。それにより、CPU15が地絡の有無を判定する。
第2フィルタ47fは、共通経路(ε1,δ1)から抽出された電気信号から、伝達信号Sdの周波数帯以外の周波数の電気信号を除去して、すなわち検査信号Se等を除去して、伝達信号Sdを抽出する。その伝達信号Sdを、CPU15の伝達信号取得端子48に入力する。そのため、電気信号に伝達信号Sdが含まれる場合には、伝達信号Sdが伝達信号取得端子48に入力される。それにより、CPU15が電池情報を取得する。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。伝達経路第2部δ2は、その一部が給電経路αを利用して形成されているのに加え、伝達経路第1部δ1は、その一部が検査経路第1部ε1を利用して形成されている。よって、伝達経路δは、給電経路αに加え検査経路εも利用して形成されている。そのため、第2通信部40の通信配線である伝達経路δを、よりシンプルに形成することができる。
また、伝達信号Sdと検査信号Seとは、互いに周波数が異なるのに加え、検出部Zは、検査信号Seを抽出する第1フィルタ57fと、伝達信号Sdを抽出する第2フィルタ47fとを有するため、シンプルな構成で伝達信号Sdと検査信号Seとを分離することができる。
[第5実施形態]
次に図9を参照しつつ、第5実施形態の電池監視装置75について説明する。本実施形態については、第4実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図9は、本実施形態の地絡検出回路50及び第2通信部40を示すブロック図である。検出部Zは、第1フィルタ57fと第2フィルタ47fとの代わりに、1つの共通フィルタZfを有している。共通フィルタZfは、抽出する周波数帯を可変に構成されている。そして、検出部Zは、第2通信時であるか否かの判定、すなわち、第1通信が異常で伝達信号Sdが発信されるタイミングであるか否かの判定を行う。そして、伝達信号Sdが発信されるタイミングであると判定した場合には、共通フィルタZfにより抽出する周波数を、伝達信号Sdの周波数帯に調節する。他方、それ以外のタイミングでは、共通フィルタZfにより抽出する周波数帯を、検査信号Seの周波数帯に調節する。
本実施形態によれば、1つの共通フィルタZfで、伝達信号Sdと検査信号Seとの両方を抽出することができる。
[第6実施形態]
次に図9,図10を参照しつつ、第6実施形態の電池監視装置76について説明する。本実施形態については、第5実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
伝達信号Sdと検査信号Seとは同じ所定数波数である。そして、共通フィルタZfは、抽出する電気信号の周波数帯を可変には構成されておらず、その所定周波数を含む周波数帯を抽出する。そして、地絡検出回路50は、伝達信号Sdが発信されるタイミングであるか否かの判定を行い、伝達信号Sdが発信されるタイミングであると判定した場合に、検査信号Seの発信を禁止する。
図10は、その電池監視装置76による通信制御を示すフローチャートである。まず、監視回路25が、電池情報を取得する(S601)。次に、地絡検出回路50が、伝達信号Sdが発信されるタイミングであるか否かを判定する(S602)。伝達信号Sdが発信されるタイミングではないと判定した場合(S602:NO)、そのまま通信制御を終了する。他方、S602で伝達信号Sdが発信されるタイミングであると判定した場合(S602:YES)、検査信号発信部52による検査信号Seの発信を禁止する(S603)。次に、監視部20において信号発信部42が伝達信号Sdを発信する(S604)。次に、その伝達信号Sdを、制御部10において信号検出部47が検出する(S605)。それにより、制御部10のCPU15が電池情報を取得する。
本実施形態によれば、伝達信号Sdが発信されるタイミングであると判定した場合に、検査信号Seの発信を禁止する。そのため、検査信号Seと伝達信号Sdとを同時に発信することはできないが、検査信号Seと伝達信号Sdとの周波数が同じであっても、検査信号Seと伝達信号Sdとの干渉を回避することができる。
[第7実施形態]
次に図11を参照しつつ、第7実施形態の電池監視装置77について説明する。本実施形態については、第3実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図11は、本実施形態の電池監視装置77を示す回路図である。伝達経路δは、その全部が給電経路αにより構成されている。よって、伝達経路δは、その全部が第2基準電位回路62に設けられている。信号発信部42は、伝達経路δである給電経路αにクランプ44によりバルク電流を注入することにより、伝達信号Sdを発信する。信号検出部47は、伝達経路δである給電経路αから伝達信号Sdを検出する。
本実施形態によれば、信号発信部42は、給電経路αに伝達信号Sdを発信し、信号検出部47は、給電経路αから伝達信号Sdを検出する。そのため、このように伝達経路δの全部を給電経路αにより構成したり、伝達経路δにおける給電経路αとは別に構成される部分を減らしたりすることができる。そのため、伝達経路δをよりシンプルにできる。また、伝達経路δは、その全体が第2基準電位回路62に設けられており、第1基準電位回路61には設けられていないので、絶縁素子45等が不要になる。
[第8実施形態]
次に図12,図13を参照しつつ、第8実施形態の電池監視装置78について説明する。本実施形態については、第3実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図12は、本実施形態の電池監視装置78を示す回路図である。伝達経路δは、その全体が第2基準電位回路62内に設けられており、各監視部20を経由している。信号検出部47は、複数あり、制御部10にではなく、各監視部20内に設けられている。
各監視部20の信号発信部42は、自身の属する監視部20の制御部10との第1通信の異常時に、伝達経路δに伝達信号Sdを発信する。そして、各監視部20の信号検出部47は、自身の属する監視部20以外の信号発信部42から発信された伝達信号Sdを検出する。その信号検出部47により検出された伝達信号Sdに基づく電池情報が、IC43を経由して、当該信号検出部47の属する監視部20の子機32から、親機37に伝えられることにより、電池情報が制御部10に伝えられる。
図13は、電池監視装置78による通信制御を示すフローチャートである。まず、監視回路25が、電池情報を取得する(S801)。次に、監視回路25が、自身と制御部10との第1通信が正常であるか否かを判定する(S802)。第1通信が正常と判定した場合(S802:YES)、このまま通信制御を終了する。他方、S802で、自身と制御部10との第1通信が異常と判定した場合(S802:NO)、信号発信部42が伝達経路δに伝達信号Sdを発信する(S803)。次に、その伝達信号Sdを、別の監視部20の信号検出部47が伝達経路δから検出する(S804)。次にその検出した伝達信号Sdに基づく電池情報を、その別の監視部20が、自身の子機32により制御部10の親機37に送信する(S805)。それにより、その電池情報を制御部10のCPU15が取得する。
本実施形態によれば、監視部20どうしの間でのみ伝達経路δによる通信を行えばよいので、伝達経路δを制御部10にまで延ばす必要がない。そのため、伝達経路δにおける給電経路αとは別に構成される部分を減らすことができ、伝達経路δをよりシンプルにできる。また、伝達経路δは、その全体が第2基準電位回路62に設けられており、第1基準電位回路61には設けられていないので、絶縁素子45等が不要になる。
[第9実施形態]
次に図14を参照しつつ、第9実施形態の電池監視装置79について説明する。本実施形態については、第3実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図14は、本実施形態における伝達信号Sdの波形の例を示すグラフである。伝達信号Sdは、振幅Aが異なる2種類以上のパルスa1~a3を有するパルス信号である。それら2種類以上の各パルスa1~a3は、それぞれ異なる情報を持つ。なお、図及び符号では、上記の「2種類以上」のパルスa1~a3は、「3種類」のパルスである。ここでいう「振幅A」は、例えば、電圧の振幅であってもよいし、電流の振幅であってもよい。
具体的には、例えば、次のようにして実施することができる。すなわち、所定の第1閾値以上の振幅Aが検出されない場合はパルスがないパルス無し状態a0であるとして、「0」を示す情報を持つものとする。また、振幅Aが上記の第1閾値以上かつ所定の第2閾値未満のパルスa1は、「1」を示す情報を持つものとする。また、振幅Aが上記の第2閾値以上かつ所定の第3閾値未満のパルスa2は、「2」を示す情報を持つものとする。また、振幅Aが上記の第3閾値以上のパルスa3は、「3」を示す情報を持つものとする。
なお、このような振幅Aの異なる2種類以上のパルスa1~a3の生成は、例えば、信号発信部42が、伝達経路第1部δ1と伝達経路第2部δ2との両部(δ1,δ2)を電気的に接続するパルス生成タイミングにおいて、当該両部間(δ1,δ2)の電気抵抗を2段階以上で変更することにより行うことができる。
本実施形態によれば、振幅Aの異なる2種類以上の各パルスa1~a3が、それぞれ異なる情報「1」~「3」を持つ。そのため、全てのパルスが1種類の情報「1」のみを持つ場合に比べて、伝達信号Sdに含まれる情報量が増え、より詳細な電池情報を送信可能になる。
[第10実施形態]
次に図15を参照しつつ、第10実施形態の電池監視装置80について説明する。本実施形態については、第9実施形態をベースに、これと異なる点を中心に説明する。
図15は、本実施形態における伝達信号Sdの波形の例を示すグラフである。伝達信号Sdは、振幅Aではなく、継続時間Bが異なる2種類以上のパルスb1~b3を有する。それら2種類以上の各パルスb1~b3は、それぞれ異なる情報を持つ。なお、図及び符号では、上記の「2種類以上」のパルスb1~b3は、「3種類」のパルスである。
具体的には、例えば、次のようにして実施することができる。すなわち、所定閾値以上の振幅が検出されない場合はパルスがないパルス無し状態b0であるとして、「0」を示す情報を持つものとする。他方、上記の所定閾値以上の振幅が検出された場合、パルスb1~b3が発生したものとする。それらのパルスb1~b3のうち、継続時間Bが所定の第1判定時間未満のパルスb1は、「1」を示す情報を持つものとする。また、継続時間Bが上記の第1判定時間以上かつ所定の第2判定時間未満のパルスb2は、「2」を示す情報を持つものとする。また、継続時間Bが上記の第2判定時間以上のパルスは、「3」を示す情報を持つものとする。
本実施形態によれば、継続時間Bの異なる2種類以上の各パルスb1~b3が、それぞれ異なる情報「1」~「3」を持つ。そのため、全てのパルスが1種類の情報「1」のみを持つ場合に比べて、伝達信号Sdに含まれる情報量が増え、より詳細な電池情報を送信可能になる。
[他の実施形態]
以上の実施形態は、例えば次のように変更して実施できる。例えば、セル電池の電圧異常時や第1通信の異常時に限らず、常時第2通信を行うようにしてもよい。また、その場合において、電池監視装置70は、第1通信部30を有さず、第2通信部40のみを有するものにしてもよい。
また例えば、信号発信部42は、監視部20の内部にではなく外部に設けられて、監視部20と有線で通信可能に接続されていてもよい。また例えば、第8実施形態以外の各実施形態において、信号検出部47は、制御部10の内部にではなく外部に設けられていて、制御部10と有線で通信可能に接続されていてもよい。
また例えば、伝達経路第2部δ2と伝達経路第1部δ1との絶縁素子45側とは反対側の端部どうしは、信号発信部42にではなく、別の絶縁素子を介して電気的に接続されていてもよい。そして、信号発信部42は、伝達経路第2部δ2にパルス電圧を発生させるものであってもよい。
また例えば、各図では、給電経路αのマイナス側の経路を利用して伝達経路δを形成しているが、給電経路αのプラス側の経路を利用して伝達経路δを形成してもよい。また例えば、組電池90及び電池監視装置71~80を、ドローン等の車両以外のモビリティや、固定物等に搭載してもよい。
また例えば、第2実施形態以外においても、子機32と親機37とは、通信線γで接続されておらず、無線通信を行うように構成されていてもよい。また例えば、第1及び第2実施形態以外の各実施形態においても、第2通信部40は、セル電池95の電圧異常時にのみ通信を行うようにしてもよい。
α…給電経路、δ…伝達経路、10…制御部、20…監視部、42…信号発信部、47…信号検出部、71~80…電池監視装置、90…組電池、94…電池群、95…セル電池、99…負荷、Sd…伝達信号。

Claims (17)

  1. 組電池(90)が有する複数のセル電池(95)をグループ分けした電池群(94)毎に設置されて前記セル電池に関する情報である電池情報を取得する監視部(20)と、制御部(10)と、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える通信部(40)と、を有する電池監視装置(71~80)であって、
    前記組電池は、所定の負荷(99)に所定の給電経路(α)により給電可能に接続されており、
    前記通信部は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている伝達経路(δ)と、前記電池情報を伝える電気信号である伝達信号(Sd)を前記伝達経路に発信する信号発信部(42)と、前記伝達経路から前記伝達信号を検出する信号検出部(47)とを有し、前記伝達信号の前記発信及び前記検出に基づいて、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝え、
    前記通信部である第2通信部(40)と、前記給電経路を介さずに無線信号により前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える第1通信部(30)と、を有し、
    前記監視部は、前記セル電池の電圧が異常であるか否かの判定を行い、異常であると判定したことを条件に、前記第2通信部により前記電池情報を前記制御部に伝える、
    電池監視装置。
  2. 前記監視部は、前記第1通信部による前記制御部との通信が異常であるか否かの判定を行い、異常であると判定したことを条件に、前記第2通信部により前記電池情報を前記制御部に伝える、請求項1に記載の電池監視装置。
  3. 組電池(90)が有する複数のセル電池(95)をグループ分けした電池群(94)毎に設置されて前記セル電池に関する情報である電池情報を取得する監視部(20)と、制御部(10)と、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える通信部(40)と、を有する電池監視装置(71~80)であって、
    前記組電池は、所定の負荷(99)に所定の給電経路(α)により給電可能に接続されており、
    前記通信部は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている伝達経路(δ)と、前記電池情報を伝える電気信号である伝達信号(Sd)を前記伝達経路に発信する信号発信部(42)と、前記伝達経路から前記伝達信号を検出する信号検出部(47)とを有し、前記伝達信号の前記発信及び前記検出に基づいて、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝え、
    前記通信部である第2通信部(40)と、前記給電経路を介さずに無線信号により前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える第1通信部(30)と、を有し、
    前記監視部は、前記第1通信部による前記制御部との通信が異常であるか否かの判定を行い、異常であると判定したことを条件に、前記第2通信部により前記電池情報を前記制御部に伝える、
    電池監視装置。
  4. 組電池(90)が有する複数のセル電池(95)をグループ分けした電池群(94)毎に設置されて前記セル電池に関する情報である電池情報を取得する監視部(20)と、制御部(10)と、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える通信部(40)と、を有する電池監視装置(71~80)であって、
    前記組電池は、所定の負荷(99)に所定の給電経路(α)により給電可能に接続されており、
    前記通信部は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている伝達経路(δ)と、前記電池情報を伝える電気信号である伝達信号(Sd)を前記伝達経路に発信する信号発信部(42)と、前記伝達経路から前記伝達信号を検出する信号検出部(47)とを有し、前記伝達信号の前記発信及び前記検出に基づいて、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝え、
    前記通信部である第2通信部(40)と、前記給電経路を介さずに無線信号により前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える第1通信部(30)と、を有し、
    前記第2通信部は、前記セル電池が異常である旨の前記電池情報を前記制御部に伝える、
    電池監視装置。
  5. 前記給電経路を含む回路(62)の所定電位(V1)に対する地絡を検出する地絡検出回路(50)を有し、
    前記地絡検出回路は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている検査経路(ε)と、前記検査経路に所定の電気信号である検査信号を発信する検査信号発信部(52)と、前記検査経路から前記検査信号を検出する検査信号検出部(57)とを有し、検出された前記検査信号の状態に基づいて前記地絡の有無を判定するものであり、
    前記伝達経路における前記給電経路により構成されている部分以外の部分の少なくとも一部が、前記検査経路により構成されている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の電池監視装置。
  6. 組電池(90)が有する複数のセル電池(95)をグループ分けした電池群(94)毎に設置されて前記セル電池に関する情報である電池情報を取得する監視部(20)と、制御部(10)と、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝える通信部(40)と、を有する電池監視装置(71~80)であって、
    前記組電池は、所定の負荷(99)に所定の給電経路(α)により給電可能に接続されており、
    前記通信部は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている伝達経路(δ)と、前記電池情報を伝える電気信号である伝達信号(Sd)を前記伝達経路に発信する信号発信部(42)と、前記伝達経路から前記伝達信号を検出する信号検出部(47)とを有し、前記伝達信号の前記発信及び前記検出に基づいて、前記電池情報を前記監視部から前記制御部に伝え、
    前記給電経路を含む回路(62)の所定電位(V1)に対する地絡を検出する地絡検出回路(50)を有し、
    前記地絡検出回路は、少なくとも一部が前記給電経路により構成されている検査経路(ε)と、前記検査経路に所定の電気信号である検査信号を発信する検査信号発信部(52)と、前記検査経路から前記検査信号を検出する検査信号検出部(57)とを有し、検出された前記検査信号の状態に基づいて前記地絡の有無を判定するものであり、
    前記伝達経路における前記給電経路により構成されている部分以外の部分の少なくとも一部が、前記検査経路により構成されている、
    電池監視装置。
  7. 前記伝達信号と前記検査信号とは、互いに周波数が異なる、請求項5又は6に記載の電池監視装置。
  8. 前記検査経路における前記伝達経路でもある部分を共通経路として、
    前記検査信号検出部は、前記共通経路から前記検査信号を検出するものであり、前記検査信号検出部は、前記伝達信号を除去して前記検査信号を抽出する第1フィルタ(57f)を有し、
    前記信号検出部は、前記共通経路から前記伝達信号を検出するものであり、前記信号検出部は、前記検査信号を除去して前記伝達信号を抽出する第2フィルタ(47f)を有する、
    請求項7に記載の電池監視装置。
  9. 前記地絡検出回路は、前記伝達信号が発信されるタイミングであるか否かの判定を行い、前記伝達信号が発信されるタイミングであると判定した場合に、前記検査信号の発信を禁止する、請求項~8のいずれか一項に記載の電池監視装置。
  10. 前記監視部及び前記信号発信部は、第2基準電位(V2)が基準電位となる第2基準電位回路(62)に設けられており、
    前記制御部及び前記信号検出部は、前記第2基準電位とは異なる所定の第1基準電位(V1)が基準電位となる第1基準電位回路(61)に設けられており、
    伝達経路は、前記第2基準電位回路に設けられている伝達経路第2部(δ2)と、前記第1基準電位回路に設けられている伝達経路第1部(δ1)との両部を有し、当該両部は、絶縁素子(45)により当該両部間の電位差を保ちつつ電気的に接続されており、
    前記信号発信部は、前記伝達経路第2部に前記伝達信号を発信し、前記信号検出部は、前記伝達経路第1部から前記伝達信号を検出する、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の電池監視装置。
  11. 前記伝達経路第1部は、前記監視部内にまで延びており、
    前記信号発信部は、前記監視部において、前記伝達経路第2部と前記伝達経路第1部との両部の電気的な接続及びその切離しを行うことにより、当該両部間の電位差を利用して前記伝達信号を発生させる、
    請求項10に記載の電池監視装置。
  12. 前記信号発信部は、前記伝達経路における前記給電経路により構成されている部分に前記伝達信号を発信するものであり、
    前記信号検出部は、前記伝達経路における前記給電経路により構成されている部分から前記伝達信号を検出するものである、
    請求項1~のいずれか1項に記載の電池監視装置。
  13. 前記信号発信部及び前記信号検出部は、前記監視部に設けられており、
    前記信号検出部は、自身の属する前記監視部以外の前記信号発信部から発信された前記伝達信号を検出するものであり、
    前記信号検出部により検出された前記伝達信号に基づく前記電池情報が、当該信号検出部の属する前記監視部から、前記第1通信部により前記制御部に伝えられることにより、前記電池情報が前記制御部に伝えられる、
    請求項2又は3に記載の電池監視装置。
  14. 前記伝達信号は、振幅(A)が異なる2種類以上のパルス(a1~a3)を有するパルス信号であり、各種類の前記パルスは、それぞれ異なる情報を持つ、請求項1~13のいずれか1項に記載の電池監視装置。
  15. 前記伝達信号は、継続時間(B)が異なる2種類以上のパルス(b1~b3)を有するパルス信号であり、各種類の前記パルスは、それぞれ異なる情報を持つ、請求項1~13のいずれか1項に記載の電池監視装置。
  16. 前記伝達信号は、電流変動により情報を伝える電流変動信号であり、前記信号検出部は、前記伝達経路における電流変動を前記伝達信号として検出する、請求項1~15のいずれか一項に記載の電池監視装置。
  17. 前記伝達信号は、電圧変動により情報を伝える電圧変動信号であり、前記信号検出部は、前記伝達経路における電圧変動を前記伝達信号として検出する、請求項1~15のいずれか一項に記載の電池監視装置。
JP2019148146A 2019-08-09 2019-08-09 電池監視装置 Active JP7238682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019148146A JP7238682B2 (ja) 2019-08-09 2019-08-09 電池監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019148146A JP7238682B2 (ja) 2019-08-09 2019-08-09 電池監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021029089A JP2021029089A (ja) 2021-02-25
JP7238682B2 true JP7238682B2 (ja) 2023-03-14

Family

ID=74667490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019148146A Active JP7238682B2 (ja) 2019-08-09 2019-08-09 電池監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7238682B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089453A (ja) 2007-09-27 2009-04-23 Sharp Corp 電池監視回路および電池制御システム
JP2016091613A (ja) 2014-10-30 2016-05-23 株式会社日立製作所 電池システム及び容量回復方法
JP2016535489A (ja) 2013-10-25 2016-11-10 ヴィート エヌブイ バス上にパルス電力とデータを供給するための方法およびシステム
WO2018099731A1 (de) 2016-12-02 2018-06-07 Audi Ag Entladen von einem wenigstens zwei batteriezellen aufweisenden batteriemodul einer wenigstens zwei batteriemodule aufweisenden batterie
WO2019073757A1 (ja) 2017-10-13 2019-04-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089453A (ja) 2007-09-27 2009-04-23 Sharp Corp 電池監視回路および電池制御システム
JP2016535489A (ja) 2013-10-25 2016-11-10 ヴィート エヌブイ バス上にパルス電力とデータを供給するための方法およびシステム
JP2016091613A (ja) 2014-10-30 2016-05-23 株式会社日立製作所 電池システム及び容量回復方法
WO2018099731A1 (de) 2016-12-02 2018-06-07 Audi Ag Entladen von einem wenigstens zwei batteriezellen aufweisenden batteriemodul einer wenigstens zwei batteriemodule aufweisenden batterie
WO2019073757A1 (ja) 2017-10-13 2019-04-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021029089A (ja) 2021-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170179880A1 (en) Method for detecting arcs, and detection apparatus for arcs, in a photovoltaic system
US9423466B2 (en) Semiconductor circuit and semiconductor device
AU2013397474B2 (en) Track circuit power supply vital monitor
KR20200066588A (ko) 다중-채널 및 양방향 배터리 관리 시스템
JP2013238472A (ja) 半導体装置および電圧測定装置
JP2015207817A (ja) 通信装置
EP2852069A1 (en) System for transmitting and receiving a power line communication signal over the power bus of a power electronic converter
CN113452364B (zh) 一种数字隔离器
JP2019146141A (ja) 信号生成装置および信号読取システム
JP6401599B2 (ja) 車両用地絡検出装置
US20180005661A1 (en) Signal conversion device, processing device, communication system, and signal conversion method
JP7238682B2 (ja) 電池監視装置
WO2019012772A1 (ja) 通信装置およびそれを備えた自動車
JP2004140565A (ja) 平衡伝送装置
JP7238683B2 (ja) 電池監視装置
JP2017112827A (ja) 信号伝達回路
JP2010274832A (ja) 軌道回路用送信器
US9641000B2 (en) Semiconductor device
EP2869475B1 (en) Transformer for power line communication
JP2015198303A (ja) 同軸通信装置
CN107003146B (zh) 机动车中的电子装置
JP2006159976A (ja) 軌道回路方式
CN110475324A (zh) 用于低功率模式的低功率心跳
US9282023B2 (en) Resistance arranging system and method based on RS-485 network
CN103454557B (zh) 一种线缆故障的检测方法和检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230213

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7238682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151