JP7158260B2 - 軌道回路監視装置 - Google Patents
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交流軌道回路の異常の発生を監視する軌道回路監視装置であって、
前記交流軌道回路の送信機の送信電流の送信側計測器(例えば、図1の電流検出器15)によって計測された計測値の、前記交流軌道回路の受信側に設置された軌道リレーの局部電圧に対する位相差である送信電流位相差を算出する算出手段(例えば、図6の送信電流位相差算出部202)と、
前記交流軌道回路による在線検知がなされていない非在線時の前記送信電流位相差の時間変化が漸減傾向にあることを示す所定の漸減傾向条件を満たし、且つ、前記送信電流位相差が、路盤が濡れることにより前記交流軌道回路からの漏えい電流が一定程度以上となった場合の所定の閾値条件を満たす第1の条件が成立した場合に、漏えい電流に関する所定の報知状態にあることを検知する検知手段(例えば、図6の異常予兆判定部304)と、
を備えた軌道回路監視装置である。
前記閾値条件と前記報知状態とは互いに関連付けられた複数段階が定められており、
前記検知手段は、前記複数段階の閾値条件の何れを満たすかに応じて、対応する段階の報知状態にあることを検知する、
軌道回路監視装置である。
前記検知手段は、更なる追加条件として、前記送信電流が安定状態にあることを示す第2の条件が成立した場合に前記報知状態にあることを検知する、
軌道回路監視装置である。
前記軌道リレーの受信電圧及び局部電圧に基づいて、前記局部電圧に対する前記受信電圧の位相差である受信電圧位相差を算出する受信側算出手段(例えば、図6の受信電圧位相差算出部204)、
を備え、
前記検知手段は、更なる追加条件として、非在線時の前記受信電圧位相差の時間変化が漸減傾向にあることを示す所定の受信側漸減傾向条件を満たし、且つ、前記受信電圧位相差が、前記漏えい電流が一定程度以上となった場合の所定の受信側閾値条件を満たす第3の条件が成立した場合に前記報知状態にあることを検知する、
軌道回路監視装置である。
前記検知手段は、更なる追加条件として、前記受信電圧の時間変化が漸減傾向にあることを示す所定の受信電圧漸減傾向条件を満たし、且つ、前記受信電圧が、前記漏えい電流が一定程度以上となった場合の所定の受信電圧閾値条件を満たす第4の条件が成立した場合に前記報知状態にあることを検知する、
軌道回路監視装置である。
前記交流軌道回路の区間境界に設けられた計測端末と、前記検知手段を有する処理装置とが通信接続されて構成された第1~第5の何れかの発明の軌道回路監視装置であって、
前記計測端末は、
当該計測端末が設けられた区間境界において、送信側の交流軌道回路に係る前記送信電流、及び、受信側の交流軌道回路に係る前記局部電圧に基づき、前記送信電流位相差を算出する前記算出手段、
を有する、
軌道回路監視装置である。
図1は、本実施形態の軌道回路監視装置100の適用例である。図1に示すように、軌道には、左右のレールRを所定長さに区切った区間毎に軌道回路1T,2T,3T,・・が設けられている。軌道回路は、左右のレールRが列車の輪軸によって電気的に短絡されることを利用して在線検知を行う装置である。本実施形態では、軌道回路の区間境界において左右の各レールRに軌道絶縁1が設けられた複軌条軌道回路であり、軌道回路の境界には軌道絶縁1を挟んで2組のインピーダンスボンド3が設けられている。
処理装置300による軌道回路の不正落下に係る異常検知の原理を説明する。図2は、軌道回路の電気回路モデルである。この軌道回路の電気回路モデルにおいて、レール抵抗、レールインダクタンス、及び、静電容量は、軌道回路を構成するレールの材質や形、長さ、軌間、道床などの種別によって概ね決まる。
図6は、軌道回路監視装置100の機能構成図である。軌道回路監視装置100は、交流軌道回路の区間境界毎に設けられた複数の計測端末200と、処理装置300とが通信接続されて構成される。
図9は、軌道回路監視処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、各軌道回路の不正落下に係る異常を判定する処理であり、処理装置300が実行する。但し、各計測端末200から処理装置300へ、随時、計測データが出力されており、処理装置300では、計測データ蓄積部302が、随時、各計測端末200から入力される計測データを計測値蓄積データ310として蓄積・更新している。
このように、本実施形態の軌道回路監視装置100によれば、軌道回路の受信側に設けられた軌道リレー11の局部電圧に対する送信電流の位相差である送信電流位相差に基づき、軌道回路の不正落下に係る異常を監視することができる。すなわち、送信電流位相差が、時間経過とともに徐々に減少する漸減傾向にあることを示す漸減傾向条件を満たし、且つ、漏れコンダクタンスが異常として報知すべき値まで増加したことを示す閾値条件を満たす場合に、天候変化による軌道回路の不正落下に係る異常と判定する。また、更なる追加条件として、送信電流や、軌道リレー11の受信電圧と局部電圧との位相差である受信電圧位相差、受信電圧に基づき、軌道回路の不正落下に係る異常を判定することもできる。また、受信側の軌道リレー11の局部電圧に対する、送信側の送信電流の位相差に基づくことで、軌道回路の区間境界に設けた1台の計測端末200によって、当該軌道回路の異常を監視することができる。
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
例えば、計測端末200が備える送信電流位相差算出部202、及び、受信電圧位相差算出部204を、処理装置300が備えることにしても良い。
100 軌道回路監視装置
200 計測端末
202 送信電流位相差算出部
204 受信電圧位相差算出部
206 送信制御部
300 処理装置
302 計測データ蓄積部、304 異常予兆判定部
306 報知制御部
310 計測値蓄積データ、312 異常予兆判定条件テーブル
314 判定結果データ
Claims (6)
- 交流軌道回路の異常の発生を監視する軌道回路監視装置であって、
前記交流軌道回路の送信機の送信電流の送信側計測器によって計測された計測値の、前記交流軌道回路の受信側に設置された軌道リレーの局部電圧に対する位相差である送信電流位相差を算出する算出手段と、
前記交流軌道回路による在線検知がなされていない非在線時の前記送信電流位相差の時間変化が漸減傾向にあることを示す所定の漸減傾向条件を満たし、且つ、前記送信電流位相差が、路盤が濡れることにより前記交流軌道回路からの漏えい電流が一定程度以上となった場合の所定の閾値条件を満たす第1の条件が成立した場合に、漏えい電流に関する所定の報知状態にあることを検知する検知手段と、
を備えた軌道回路監視装置。 - 前記閾値条件と前記報知状態とは互いに関連付けられた複数段階が定められており、
前記検知手段は、前記複数段階の閾値条件の何れを満たすかに応じて、対応する段階の報知状態にあることを検知する、
請求項1に記載の軌道回路監視装置。 - 前記検知手段は、更なる追加条件として、前記送信電流が安定状態にあることを示す第2の条件が成立した場合に前記報知状態にあることを検知する、
請求項1又は2に記載の軌道回路監視装置。 - 前記軌道リレーの受信電圧及び局部電圧に基づいて、前記局部電圧に対する前記受信電圧の位相差である受信電圧位相差を算出する受信側算出手段、
を備え、
前記検知手段は、更なる追加条件として、非在線時の前記受信電圧位相差の時間変化が漸減傾向にあることを示す所定の受信側漸減傾向条件を満たし、且つ、前記受信電圧位相差が、前記漏えい電流が一定程度以上となった場合の所定の受信側閾値条件を満たす第3の条件が成立した場合に前記報知状態にあることを検知する、
請求項1~3の何れか一項に記載の軌道回路監視装置。 - 前記検知手段は、更なる追加条件として、前記受信電圧の時間変化が漸減傾向にあることを示す所定の受信電圧漸減傾向条件を満たし、且つ、前記受信電圧が、前記漏えい電流が一定程度以上となった場合の所定の受信電圧閾値条件を満たす第4の条件が成立した場合に前記報知状態にあることを検知する、
請求項4に記載の軌道回路監視装置。 - 前記交流軌道回路の区間境界に設けられた計測端末と、前記検知手段を有する処理装置とが通信接続されて構成された請求項1~5の何れかに記載の軌道回路監視装置であって、
前記計測端末は、
当該計測端末が設けられた区間境界において、送信側の交流軌道回路に係る前記送信電流、及び、受信側の交流軌道回路に係る前記局部電圧に基づき、前記送信電流位相差を算出する前記算出手段、
を有する、
軌道回路監視装置。
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2018
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