JP3194488B2 - スパークプラグの放電電極の製作方法 - Google Patents

スパークプラグの放電電極の製作方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパークプラグの放電
電極の製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にPt系材料に代表されるスパー
クプラグの放電電極を製作する方法として、従来図4に
示すように例えばリベット型の電極材料1の頭部2の上
面に、放電加工又は切削加工により図5に示すように十
字状の溝3を形成する方法がある。しかし上記の方法
は、加工に時間がかかって能率が悪く、量産向きではな
い。特に放電加工によると、十字状の溝3の内面に焼け
が生じたり、内面が粗くなったりして、形状にばらつき
が生じ、寸法精度が不十分なものとなった。また十字状
の溝3に放電加工液が残留し、それにより汚染が生じた
り、残留液の除去に手間がかかっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、十字
状の溝等の異形の溝の内面がなめらかで、形状にばらつ
きが生ぜず、寸法精度が高く、溝内に残留物が生ぜず、
能率良く量産できるスパークプラグの放電電極の製作方
法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明におけるスパークプラグの放電電極の製作方法
は、異形溝を有する頭部と、該頭部よりも径小の脚部か
らなるスパークプラグの放電電極の製作方法であって
電極材料である線材に、ヘッディングにより拡径した予
備頭部を予備成形し、予備頭部を有する電極材料に、ヘ
ッディングにより異形溝を形成するとともに、拡径した
頭部を形成して放電電極を得ることを特徴とするもので
ある。
【0005】
【作用】上記のように本発明における異形溝を有する
頭部と、該頭部よりも径小の脚部からなるスパークプラ
の放電電極の製作方法は、電極材料である線材に、ヘ
ッディングにより拡径した予備頭部を予備成形した上
で、さらにヘッディングにより異形溝を形成するととも
に、拡径した頭部を形成するので、放電電極を能率良く
量産できる。またヘッディングにより形成された異形溝
は、内面がなめらかで、形状にばらつきが生じない。更
に、予備成形した予備頭部にヘッディングにより異形溝
を設けることから、異形溝の寸法精度が高く、しかも異
形溝内に残留物が生じない。このためスパークプラグに
上記放電電極を使用した場合には、異形溝による分割形
状が安定し、放電電圧のばらつきが少ない。
【0006】
【実施例】図1に示すような材質PtIr20%、線
径0.76mm、長さ2.0mmの電極材料である線材
図2に示すようにダイとパンチを用いるヘッディン
にて予備頭部上径0.7mm、予備頭部下径1.2m
m、予備頭部厚さ1.7mm、脚部径0.8mm、脚部
長さ0.7mmで予備成形し、更にヘッディングによ
り、図3に示すように頭部径1.80mm、頭部厚さ
0.65mm、脚部径0.80mm、脚部長さ0.70
mmのリベット型の電極材料の頭部上面に幅0.60m
m、深さ0.50mmの十字状の溝3’を有した放電電
極10を得た。ここで、上記予備成形は十字状の溝3’
を寸法精度高く製作する為のものである。一方、実施例
と同一の材質、線径0.76mm、長さ2.0mmの電
極材料である線材図4に示す如く実施例と同一寸法
でリベット型の電極材料の頭部上面に、放電によるワイ
ヤーカット加工により幅0.60mm、深さ0.50m
mの十字状の溝3を有した放電電極を得た。このように
して製作した実施例及び従来例の放電電極各100個の
品質を検査した処、従来例の放電電極は十字状の溝3の
内面に焼けが生じ、しかも粗面化していて、形状にばら
つきが生じ、寸法精度が悪かったのに対し、実施例の放
電電極は十字状の溝3’の内面がなめらかで、形状にば
らつきがなく、寸法精度が高かった。また従来例の放電
電極は十字状の溝3内に放電加工液が残留し、それによ
り汚染が生じたり、残留液の除去に手間がかかったりし
たが、実施例の放電電極は十字状の溝3’内に残留物が
生じることがなかった。さらに、従来例においては放電
加工時の熱により電極材料の異形溝付近の材料結晶組織
が粗大化するのに対し、実施例においては加工硬化に伴
い材料結晶組織は微細化する等良好なものであった。
尚、上記実施例は異形溝として十字状の溝3’を形成し
た場合であるが、これに限るものではない。また異形溝
は内側面にテーパが付されていても良いものである。
【0007】次に、本発明で製作された十字状溝3’
を有した放電電極10をスパークプラグに使用した実施
例を図6に示す。絶縁体20の軸孔21内にNi合金
(例えばインコネル材)のシース12内にCu等の良熱
伝導金属芯13を封入した複合材の中心電極14を封着
するとともに、絶縁体20の先端面22から突出する径
小の径小部15を形成し、この径小部15の先端の中心
孔16を穿し、上記放電電極10の脚部11を挿入し
て両者の嵌合外周面をレーザー溶接17してなる。な
お、放電電極10の脚部11の先端は中心電極14のC
u等の良熱伝導金属芯13と直接接するか、或いはNi
合金材のシース12を介して近接配設されている。
【0008】
【発明の効果】以上の通り本発明におけるスパークプラ
の放電電極の製作方法は、電極材料である線材に、ヘ
ッディングにより拡径した予備頭部を予備成形し、予備
頭部を有する電極材料に、ヘッディングにより異形溝を
形成するとともに、拡径した頭部を形成するので、能率
良く放電電極を量産できる。また前記のようにヘッディ
ングにより異形溝を形成するので、内面がなめらかとな
り、形状にばらつきが生じない。更に、予備成形した予
備頭部にヘッディングにより異形溝を設けることから、
異形溝の寸法精度が高く、しかも異形溝内に残留物が生
じない。更に本発明の放電電極をスパークプラグの中心
電極先端に使用した場合には頭部に形成される異形溝に
より放電電極が細分化されるため、電界強度が強まり、
放電電圧が低減することができ、かつ異形溝が安定化し
て放電電圧のばらつきが少なくなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電電極の製作方法の一実施例におけ
る電極材料を示す図。
【図2】本発明の放電電極の製作方法の一実施例におけ
る予備成形された電極材料を示す図。
【図3】本発明の放電電極の製作方法の一実施例におけ
頭部に異形溝が形成された放電電極を示す図。
【図4】従来の放電電極の製作方法の一例における電極
材料を示す図。
【図5】従来の放電電極の製作方法の一例における放電
電極を示す図。
【図6】本発明の放電電極をスパークプラグの中心電極
先端に使用した実施例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1 電極材料 2 頭部 3’ 十字状の溝(異形溝) 10 放電電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−159860(JP,A) 特開 平5−159855(JP,A) 特開 平2−165587(JP,A) 特開 昭53−27743(JP,A) 特開 平3−225783(JP,A) 特開 昭51−141935(JP,A) 特開 平4−242090(JP,A) 実開 平4−72588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 13/00 - 21/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異形溝を有する頭部と、該頭部よりも径
    小の脚部からなるスパークプラグの放電電極の製作方法
    であって 電極材料である線材に、ヘッディングにより拡径した予
    備頭部を予備成形し、 予備頭部を有する電極材料に、ヘッディングにより 異形
    溝を形成するとともに、拡径した頭部を形成して放電電
    極を得ることを特徴とするスパークプラグの放電電極の
    製作方法。
JP17744092A 1992-06-11 1992-06-11 スパークプラグの放電電極の製作方法 Expired - Fee Related JP3194488B2 (ja)

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