JP3192985B2 - 繊維シート構造物 - Google Patents
繊維シート構造物Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸外用軒出しテン
ト、屋形テント、日除け用シート、自動車用幌シート、
工事用メッシュシート等の用途に好適な繊維シート構造
物に関し、更に詳しく述べるならば、耐候性、防汚性、
耐水性、柔軟性に優れ、上記の用途に好適な繊維シート
構造物に関するものである。
ト、屋形テント、日除け用シート、自動車用幌シート、
工事用メッシュシート等の用途に好適な繊維シート構造
物に関し、更に詳しく述べるならば、耐候性、防汚性、
耐水性、柔軟性に優れ、上記の用途に好適な繊維シート
構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用幌シート、および工事用メッシ
ュシート等に用いられる繊維シート構造物については、
種々の製造方法が知られており、例えば、特開昭52−
18995号には、ポリエステル繊維布帛に接着剤前処
理を施した後、前処理された表面をポリ塩化ビニル系樹
脂により被覆する方法が開示されている。この製法で得
られるポリ塩化ビニル系樹脂被覆構造物は、柔軟性、お
よび耐候性において優れているが、しかしポリ塩化ビニ
ル系樹脂に配合された可塑剤の経時的な滲み出しのた
め、防汚性が不良であるという問題点を有している。
ュシート等に用いられる繊維シート構造物については、
種々の製造方法が知られており、例えば、特開昭52−
18995号には、ポリエステル繊維布帛に接着剤前処
理を施した後、前処理された表面をポリ塩化ビニル系樹
脂により被覆する方法が開示されている。この製法で得
られるポリ塩化ビニル系樹脂被覆構造物は、柔軟性、お
よび耐候性において優れているが、しかしポリ塩化ビニ
ル系樹脂に配合された可塑剤の経時的な滲み出しのた
め、防汚性が不良であるという問題点を有している。
【0003】また、特開昭47−121978号には、
ナイロン等の合成繊維からなる布帛上に、酸化チタン、
およびアルコールを含むアクリル酸エステル等の乳化水
性防水剤を配合した処理液を用いて被覆層を形成する方
法が開示されている。この製法で得られる繊維シート構
造物は、柔軟性に優れたシート構造物を提供するが、し
かし、その耐水性、および防汚性は不満足であった。
ナイロン等の合成繊維からなる布帛上に、酸化チタン、
およびアルコールを含むアクリル酸エステル等の乳化水
性防水剤を配合した処理液を用いて被覆層を形成する方
法が開示されている。この製法で得られる繊維シート構
造物は、柔軟性に優れたシート構造物を提供するが、し
かし、その耐水性、および防汚性は不満足であった。
【0004】アクリル酸エステル樹脂の耐水性を向上さ
せる手段として、従来よりメラミン系架橋剤、又はエチ
レンイミン系架橋剤を添加する方法が知られており、こ
の方法を用いることにより確かに耐水性は向上するが、
しかし、長期に渡って屋外で使用する用途においては、
その耐水性について、一層の改善が望まれていた。
せる手段として、従来よりメラミン系架橋剤、又はエチ
レンイミン系架橋剤を添加する方法が知られており、こ
の方法を用いることにより確かに耐水性は向上するが、
しかし、長期に渡って屋外で使用する用途においては、
その耐水性について、一層の改善が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、戸外用軒出
しテント、屋形テント、日除け用シート、自動車用幌シ
ート、工事用メッシュシート等に好適な繊維シート構造
物を提供しようとするものである。また、本発明は、長
期の屋外使用においても、樹脂層の剥離、脱落などによ
る耐水性の劣化が少なく、防汚耐久性に優れ、しかも廃
棄、焼却が容易な繊維シート構造物を提供しようとする
ものである。
しテント、屋形テント、日除け用シート、自動車用幌シ
ート、工事用メッシュシート等に好適な繊維シート構造
物を提供しようとするものである。また、本発明は、長
期の屋外使用においても、樹脂層の剥離、脱落などによ
る耐水性の劣化が少なく、防汚耐久性に優れ、しかも廃
棄、焼却が容易な繊維シート構造物を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る繊維シート
構造物は、繊維性基布と、その少なくとも1面上に形成
され、かつ100重量部のアクリル系樹脂および1〜1
00重量部のイソシアネート系化合物を含有するアクリ
ル系樹脂中間層と、前期中間層上に形成され、100重
量部のウレタン系樹脂、および0.5〜50重量部のカ
ップリング剤を含有するウレタン系樹脂最外層とを有す
ることを特徴とするものである。本発明に係る上記繊維
シート構造物において、前記繊維性基布が、少なくとも
それぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸と、
および、緯糸とを含む糸条により構成された粗目状の編
織物、および非粗目編織物から選ばれることが好まし
い。本発明に係る繊維シート構造物において、前記アク
リル系樹脂中間層およびウレタン系樹脂最外層の少なく
とも1方が、さらに難燃性付与剤を含有していることが
好ましい。本発明に係る繊維シート構造物において、前
記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、および臭素含有有機化合物
から選ばれた少なくとも1種からなるものであってもよ
い。本発明に係る繊維シート構造物において、前記アク
リル系樹脂中間層が、臭素含有有機化合物からなる難燃
性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹脂最外層が、三酸
化アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシ
ウムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤
を含有していることが好ましい。
構造物は、繊維性基布と、その少なくとも1面上に形成
され、かつ100重量部のアクリル系樹脂および1〜1
00重量部のイソシアネート系化合物を含有するアクリ
ル系樹脂中間層と、前期中間層上に形成され、100重
量部のウレタン系樹脂、および0.5〜50重量部のカ
ップリング剤を含有するウレタン系樹脂最外層とを有す
ることを特徴とするものである。本発明に係る上記繊維
シート構造物において、前記繊維性基布が、少なくとも
それぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸と、
および、緯糸とを含む糸条により構成された粗目状の編
織物、および非粗目編織物から選ばれることが好まし
い。本発明に係る繊維シート構造物において、前記アク
リル系樹脂中間層およびウレタン系樹脂最外層の少なく
とも1方が、さらに難燃性付与剤を含有していることが
好ましい。本発明に係る繊維シート構造物において、前
記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、および臭素含有有機化合物
から選ばれた少なくとも1種からなるものであってもよ
い。本発明に係る繊維シート構造物において、前記アク
リル系樹脂中間層が、臭素含有有機化合物からなる難燃
性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹脂最外層が、三酸
化アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシ
ウムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤
を含有していることが好ましい。
【0007】本発明に係る他の繊維シート構造物は、繊
維性基布と、その少なくとも1面上に形成され、かつ1
00重量部のアクリル系樹脂および1〜100重量部の
イソシアネート系化合物を含有するアクリル系樹脂中間
層と、前期中間層上に形成され、99〜50重量部のウ
レタン系樹脂、1〜50重量部のオレフィン系樹脂およ
び0.5〜50重量部のカップリング剤を含有するウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外
層と、を有することを特徴とするものである。本発明に
係る上記繊維シート構造物において、前記繊維性基布
が、少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置
された経糸と、および、緯糸とを含む糸条により構成さ
れた粗目状の編織物、および非粗目編織物から選ばれる
ことが好ましい。本発明に係る上記繊維シート構造物に
おいて、前記最外層に含まれるオレフィン系樹脂が、エ
チレン−アクリル酸共重合体の金属塩、及びエチレン−
メタアクリル酸共重合体の金属塩から選ばれた少なくと
も1種からなるものであってもよい。本発明に係る上記
繊維シート構造物において、前記アクリル系樹脂中間層
とウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層
の少なくとも一方が、さらに難燃性付与剤を含有してい
ることが好ましい。本発明に係る上記繊維シート構造物
において、前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および臭素含
有有機化合物から選ばれた少なくとも1種からなるもの
であってもよい。本発明に係る上記繊維シート構造物に
おいて、前記アクリル系樹脂中間層が、臭素含有有機化
合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層が、三酸化アン
チモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムか
ら選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を含有
していることが好ましい。
維性基布と、その少なくとも1面上に形成され、かつ1
00重量部のアクリル系樹脂および1〜100重量部の
イソシアネート系化合物を含有するアクリル系樹脂中間
層と、前期中間層上に形成され、99〜50重量部のウ
レタン系樹脂、1〜50重量部のオレフィン系樹脂およ
び0.5〜50重量部のカップリング剤を含有するウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外
層と、を有することを特徴とするものである。本発明に
係る上記繊維シート構造物において、前記繊維性基布
が、少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置
された経糸と、および、緯糸とを含む糸条により構成さ
れた粗目状の編織物、および非粗目編織物から選ばれる
ことが好ましい。本発明に係る上記繊維シート構造物に
おいて、前記最外層に含まれるオレフィン系樹脂が、エ
チレン−アクリル酸共重合体の金属塩、及びエチレン−
メタアクリル酸共重合体の金属塩から選ばれた少なくと
も1種からなるものであってもよい。本発明に係る上記
繊維シート構造物において、前記アクリル系樹脂中間層
とウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層
の少なくとも一方が、さらに難燃性付与剤を含有してい
ることが好ましい。本発明に係る上記繊維シート構造物
において、前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および臭素含
有有機化合物から選ばれた少なくとも1種からなるもの
であってもよい。本発明に係る上記繊維シート構造物に
おいて、前記アクリル系樹脂中間層が、臭素含有有機化
合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層が、三酸化アン
チモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムか
ら選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を含有
していることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の繊維シート構造物に用い
られる繊維性基布は、天然繊維、例えば木綿、麻など、
無機繊維、例えばガラス繊維など、再生繊維、例えばビ
スコースレーヨン、キュプラなど、半合成繊維、例え
ば、ジ−およびトリアセテート繊維など、および合成繊
維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル
(ポリエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリア
ミド繊維、アクリル繊維、およびポリオレフィン繊維な
ど、から選ばれた少なくとも1種からなる布帛である。
られる繊維性基布は、天然繊維、例えば木綿、麻など、
無機繊維、例えばガラス繊維など、再生繊維、例えばビ
スコースレーヨン、キュプラなど、半合成繊維、例え
ば、ジ−およびトリアセテート繊維など、および合成繊
維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル
(ポリエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリア
ミド繊維、アクリル繊維、およびポリオレフィン繊維な
ど、から選ばれた少なくとも1種からなる布帛である。
【0009】基布中の繊維は、短繊維紡績糸条、長繊維
糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれの
形状のものでもよい。また基布組織は織物、編物、不織
布またはこれらの複合体のいずれであってもよい。基布
の編織組織にも格別の制限はないが、例えば少なくとも
それぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸およ
び緯糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、お
よび非粗目編織物(糸条間に実質上間隙が形成されてい
ない編織物)を包含する。
糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれの
形状のものでもよい。また基布組織は織物、編物、不織
布またはこれらの複合体のいずれであってもよい。基布
の編織組織にも格別の制限はないが、例えば少なくとも
それぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸およ
び緯糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、お
よび非粗目編織物(糸条間に実質上間隙が形成されてい
ない編織物)を包含する。
【0010】粗目織物の目付は30〜700g/m2 で
あることが好ましく、また、粗目編織物の透孔面積率
は、粗目編織物の面積に対して10〜95%程度である
ことが好ましい。また繊維性基布が非粗目編織物である
場合、その組織、目付、厚さなどに制限はないが、繊維
シート構造物の使用目的に応じて、平織、綾織、丸編、
緯編、および経編などの編織組織を選ぶことができ、ま
たその目付は50〜1000g/m2 程度とすることが
好ましい。
あることが好ましく、また、粗目編織物の透孔面積率
は、粗目編織物の面積に対して10〜95%程度である
ことが好ましい。また繊維性基布が非粗目編織物である
場合、その組織、目付、厚さなどに制限はないが、繊維
シート構造物の使用目的に応じて、平織、綾織、丸編、
緯編、および経編などの編織組織を選ぶことができ、ま
たその目付は50〜1000g/m2 程度とすることが
好ましい。
【0011】これらの基布に、耐水性、および吸水防止
性を付与する目的をもって、予じめ、例えば、ワックス
エマルジョン、樹脂バインダーを含むワックスエマルジ
ョン、フッ素系化合物およびシリコーン系化合物のエマ
ルジョン、およびこれらの溶液などを噴霧し、又は浸漬
する方法により撥水前処理を施してもよい。
性を付与する目的をもって、予じめ、例えば、ワックス
エマルジョン、樹脂バインダーを含むワックスエマルジ
ョン、フッ素系化合物およびシリコーン系化合物のエマ
ルジョン、およびこれらの溶液などを噴霧し、又は浸漬
する方法により撥水前処理を施してもよい。
【0012】本発明の繊維シート構造物において、アク
リル系樹脂中間層は繊維シート構造物に柔軟性と接着性
を付与する効能を有するものである。この中間層に含ま
れるアクリル系樹脂としては、アクリル酸アルキルエス
テル、およびメタアクリル酸アルキルエステルの各々の
単独重合体、およびこれらの2種以上の共重合体、並び
にこれらの少なくとも1種と架橋性官能基を含有する
α,β−エチレン性不飽和単量体とを共重合して得られ
る変性アクリル酸エステル共重合体が好適に用いられ
る。
リル系樹脂中間層は繊維シート構造物に柔軟性と接着性
を付与する効能を有するものである。この中間層に含ま
れるアクリル系樹脂としては、アクリル酸アルキルエス
テル、およびメタアクリル酸アルキルエステルの各々の
単独重合体、およびこれらの2種以上の共重合体、並び
にこれらの少なくとも1種と架橋性官能基を含有する
α,β−エチレン性不飽和単量体とを共重合して得られ
る変性アクリル酸エステル共重合体が好適に用いられ
る。
【0013】アクリル酸アルキルエステルおよびメタア
クリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)ア
クリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸ノルマルブチルエステル、
および(メタ)アクリル酸ノルマルおよびイソプロピル
エステルなどが用いられ、これらから選ばれたアルキル
エステルの単独重合体、およびこれらアルキルエステル
の2種以上の共重合体から選ばれた少なくとも1種から
なるアクリル系樹脂が、本発明の繊維シート構造物の中
間層形成に用いられる。ここに表記される(メタ)アク
リル酸とは、「アクリル酸又はメタアクリル酸」を意味
するものである。
クリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)ア
クリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸ノルマルブチルエステル、
および(メタ)アクリル酸ノルマルおよびイソプロピル
エステルなどが用いられ、これらから選ばれたアルキル
エステルの単独重合体、およびこれらアルキルエステル
の2種以上の共重合体から選ばれた少なくとも1種から
なるアクリル系樹脂が、本発明の繊維シート構造物の中
間層形成に用いられる。ここに表記される(メタ)アク
リル酸とは、「アクリル酸又はメタアクリル酸」を意味
するものである。
【0014】また、これら(メタ)アクリル酸エステル
と共重合される架橋性官能基含有α,β−エチレン性不
飽和単量体は、カルボキシル基含有単量体、例えば(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、およびマレイン酸など、
エポキシド基含有単量体、例えばグリシジル(メタ)ア
クリレート、およびアリルグリジルエーテルなど、アミ
ノ基含有単量体、例えばジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、およびビニルピリジンなど、水酸基含有
単量体、例えばアリルアルコール、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、および多価アルコールのモノアリルエ
ーテルなど、アミド基含有単量体、例えばN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド、およびマレインアミドな
ど、イソシアネート基含有単量体、例えばアリルイソシ
アネートなど、から選ばれる。
と共重合される架橋性官能基含有α,β−エチレン性不
飽和単量体は、カルボキシル基含有単量体、例えば(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、およびマレイン酸など、
エポキシド基含有単量体、例えばグリシジル(メタ)ア
クリレート、およびアリルグリジルエーテルなど、アミ
ノ基含有単量体、例えばジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、およびビニルピリジンなど、水酸基含有
単量体、例えばアリルアルコール、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、および多価アルコールのモノアリルエ
ーテルなど、アミド基含有単量体、例えばN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド、およびマレインアミドな
ど、イソシアネート基含有単量体、例えばアリルイソシ
アネートなど、から選ばれる。
【0015】本発明の繊維シート構造物の中間層に用い
られるアクリル系樹脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶
液重合法、塊状重合法などのいずれの重合法で得られた
ものでもよいが、低温時においても十分な柔軟性を維持
するため、ガラス転移温度が0℃以下のものであること
が好ましい。また、更に柔軟性を向上させる目的のため
に、アクリル系樹脂にアクリロニトリル−ブタジエン、
およびスチレン−ブタジエンなどの合成ゴムを添加混合
してもよい。
られるアクリル系樹脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶
液重合法、塊状重合法などのいずれの重合法で得られた
ものでもよいが、低温時においても十分な柔軟性を維持
するため、ガラス転移温度が0℃以下のものであること
が好ましい。また、更に柔軟性を向上させる目的のため
に、アクリル系樹脂にアクリロニトリル−ブタジエン、
およびスチレン−ブタジエンなどの合成ゴムを添加混合
してもよい。
【0016】本発明の繊維シート構造物の中間層を形成
するアクリル系樹脂には、その100重量部に対し、1
〜100重量部のイソシアネート基含有化合物が必須成
分として添加されている。一般的に、エマルジョン系、
又は溶剤系アクリル系樹脂は分子中に架橋性官能基を含
有する構造を有し、従って自己架橋性を有しているか
ら、特に架橋剤の添加を必要としないが、しかし、更に
中間層の耐水性を向上させる目的のために、メラミン系
架橋剤、および/又はエチレンイミン系架橋剤を添加す
ることが知られている。これら架橋剤を添加することに
より、確かに耐水性の向上が得られるが、しかし、この
ような架橋剤による架橋では、屋外で使用される耐久性
構造物においては、経時的な耐水性の劣化を避けること
ができないという問題点があり、このためさらに改良が
必要とされていた。
するアクリル系樹脂には、その100重量部に対し、1
〜100重量部のイソシアネート基含有化合物が必須成
分として添加されている。一般的に、エマルジョン系、
又は溶剤系アクリル系樹脂は分子中に架橋性官能基を含
有する構造を有し、従って自己架橋性を有しているか
ら、特に架橋剤の添加を必要としないが、しかし、更に
中間層の耐水性を向上させる目的のために、メラミン系
架橋剤、および/又はエチレンイミン系架橋剤を添加す
ることが知られている。これら架橋剤を添加することに
より、確かに耐水性の向上が得られるが、しかし、この
ような架橋剤による架橋では、屋外で使用される耐久性
構造物においては、経時的な耐水性の劣化を避けること
ができないという問題点があり、このためさらに改良が
必要とされていた。
【0017】本発明においては、中間層用アクリル系樹
脂にイソシアネート基含有化合物を添加することによ
り、アクリル系樹脂中に残存するカルボキシル基などの
親水性基がイソシアネート基と反応して失活し、アクリ
ル系樹脂の欠点であった低い耐水性が大幅に改善され、
それとともに、更に繊維性基布と中間層との接着力も向
上することが見出された。
脂にイソシアネート基含有化合物を添加することによ
り、アクリル系樹脂中に残存するカルボキシル基などの
親水性基がイソシアネート基と反応して失活し、アクリ
ル系樹脂の欠点であった低い耐水性が大幅に改善され、
それとともに、更に繊維性基布と中間層との接着力も向
上することが見出された。
【0018】本発明において中間層に用いられるイソシ
アネート基含有化合物としては、脂肪酸ジイソシアネー
ト類、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、およ
びリジンジイソシアネートなど、脂環式ジイソシアネー
ト類、例えば、イソホロンジイソシアネート、および水
添トリレンジイソシアネートなど、芳香族ジイソシアネ
ート、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、およびキシレンジイソシアネ
ートなど、イソシアヌレート類、例えば、トリス(ヘキ
サメチレンイソシアネート)イソシアヌレート、および
トリス(3−イソシアネートメチルベンジル)イソシア
ヌレートなど、前記イソシアネート化合物のイソシアネ
ート基末端をフェノール類、オキシム類、アルコール
類、又はラクタム類等のブロック化剤でブロックして得
られるブロックイソシアネート化合物類、並びに、前記
化合物のイソシアネート基の一部にエチレングリコール
など親水性単量体が付加された変性イソシアヌレート化
合物類などを例示することができる。
アネート基含有化合物としては、脂肪酸ジイソシアネー
ト類、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、およ
びリジンジイソシアネートなど、脂環式ジイソシアネー
ト類、例えば、イソホロンジイソシアネート、および水
添トリレンジイソシアネートなど、芳香族ジイソシアネ
ート、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、およびキシレンジイソシアネ
ートなど、イソシアヌレート類、例えば、トリス(ヘキ
サメチレンイソシアネート)イソシアヌレート、および
トリス(3−イソシアネートメチルベンジル)イソシア
ヌレートなど、前記イソシアネート化合物のイソシアネ
ート基末端をフェノール類、オキシム類、アルコール
類、又はラクタム類等のブロック化剤でブロックして得
られるブロックイソシアネート化合物類、並びに、前記
化合物のイソシアネート基の一部にエチレングリコール
など親水性単量体が付加された変性イソシアヌレート化
合物類などを例示することができる。
【0019】本発明において、中間層形成用エマルジョ
ン系アクリル系樹脂に添加されるイソシアネート系化合
物としては、分散性、耐水性の改良及び基布への接着性
向上の観点から、特に、ブロックイソシアネート化合
物、及びイソシアネート基の1個にエチレングリコール
など親水性単量体が付加された変成部分三量化イソシア
ヌレート化合物を用いることが好ましい。
ン系アクリル系樹脂に添加されるイソシアネート系化合
物としては、分散性、耐水性の改良及び基布への接着性
向上の観点から、特に、ブロックイソシアネート化合
物、及びイソシアネート基の1個にエチレングリコール
など親水性単量体が付加された変成部分三量化イソシア
ヌレート化合物を用いることが好ましい。
【0020】イソシアネート基含有化合物の添加量は、
アクリル系樹脂の固形分100重量部に対し1〜100
重量部であることが好ましく、更に好ましくは5〜40
重量部である。イソシアネート基含有化合物の添加量が
1重量部未満となると耐水性向上の効果が少なく、又は
なくなることがあり、またそれが100重量部を越える
と基布と中間層との接着が過度に強固となって、得られ
る繊維シート構造物の引裂強力が低下することがあり、
また、アクリル系樹脂の架橋が過度に進行し、このため
高周波及び熱による溶着が不可能となることがある。
アクリル系樹脂の固形分100重量部に対し1〜100
重量部であることが好ましく、更に好ましくは5〜40
重量部である。イソシアネート基含有化合物の添加量が
1重量部未満となると耐水性向上の効果が少なく、又は
なくなることがあり、またそれが100重量部を越える
と基布と中間層との接着が過度に強固となって、得られ
る繊維シート構造物の引裂強力が低下することがあり、
また、アクリル系樹脂の架橋が過度に進行し、このため
高周波及び熱による溶着が不可能となることがある。
【0021】本発明の繊維シート構造物において、アク
リル系樹脂中間層はアクリル系樹脂とイソシアネート基
含有化合物を含有したエマルジョン、溶液、および固形
配合組成物により、繊維性基布をコーティング、又はデ
ィッピングすることにより、或いはカレンダー成形した
フィルムをラミネートすることにより形成される。中間
層形成用配合組成物中には、目的に応じ紫外線吸収剤、
酸化防止剤、無機充填剤、顔料、増粘剤、および消泡剤
などを適宜添加してもよい。
リル系樹脂中間層はアクリル系樹脂とイソシアネート基
含有化合物を含有したエマルジョン、溶液、および固形
配合組成物により、繊維性基布をコーティング、又はデ
ィッピングすることにより、或いはカレンダー成形した
フィルムをラミネートすることにより形成される。中間
層形成用配合組成物中には、目的に応じ紫外線吸収剤、
酸化防止剤、無機充填剤、顔料、増粘剤、および消泡剤
などを適宜添加してもよい。
【0022】繊維性基布に対する中間層の付着重量は3
0〜500g/m2 であることが好ましく、更に好まし
くは50〜300g/m2 である。中間層の付着重量が
30g/m2 未満では、基布と中間層との接着力が不十
分になることがあり、またそれが500g/m2 以上に
なると得られる繊維シート構造物の柔軟性が不十分にな
ることがある。
0〜500g/m2 であることが好ましく、更に好まし
くは50〜300g/m2 である。中間層の付着重量が
30g/m2 未満では、基布と中間層との接着力が不十
分になることがあり、またそれが500g/m2 以上に
なると得られる繊維シート構造物の柔軟性が不十分にな
ることがある。
【0023】ウレタン系樹脂からなる最外層、およびウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最
外層は、本発明の繊維シート構造物に対して長期屋外使
用における優れた防汚耐久性を付与するものである。本
発明において、最外層用ウレタン系樹脂としては、ポリ
オールとジイソシアネートとを反応させたものを用いる
ことができる。この場合、ポリオールとしては両末端に
水酸基を有するポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール、およびポリカーボネート系ジオールなどを
使用することができる。また、ジイソシアネートとして
は、2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、およびイソホロンジイソシアネートなどの芳香族ジ
イソシアネート、および脂肪族ジイソシアネートを用い
ることができる。本発明において最外層用ウレタン系樹
脂において、ポリオール成分としてポリカーボネート系
ジオールを用いたものが、耐候性、耐水性が高く、本発
明に好ましいものである。
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最
外層は、本発明の繊維シート構造物に対して長期屋外使
用における優れた防汚耐久性を付与するものである。本
発明において、最外層用ウレタン系樹脂としては、ポリ
オールとジイソシアネートとを反応させたものを用いる
ことができる。この場合、ポリオールとしては両末端に
水酸基を有するポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール、およびポリカーボネート系ジオールなどを
使用することができる。また、ジイソシアネートとして
は、2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、およびイソホロンジイソシアネートなどの芳香族ジ
イソシアネート、および脂肪族ジイソシアネートを用い
ることができる。本発明において最外層用ウレタン系樹
脂において、ポリオール成分としてポリカーボネート系
ジオールを用いたものが、耐候性、耐水性が高く、本発
明に好ましいものである。
【0024】また最外層用オレフィン系樹脂としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ヘキセン共
重合体、エチレン−α−エチレン共重合体、並びにエチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合体及びその金属塩が挙
げられる。特には、周期律表第1族および第2族から選
ばれた金属イオン、例えば、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、亜鉛などの金属イオンによりイオン架橋さ
れたエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を用いるこ
とが、防汚性、柔軟性の観点から望ましい。
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ヘキセン共
重合体、エチレン−α−エチレン共重合体、並びにエチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合体及びその金属塩が挙
げられる。特には、周期律表第1族および第2族から選
ばれた金属イオン、例えば、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、亜鉛などの金属イオンによりイオン架橋さ
れたエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を用いるこ
とが、防汚性、柔軟性の観点から望ましい。
【0025】本発明の繊維シート構造物において、ウレ
タン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物からなる最外
層は、柔軟性の観点からウレタン系樹脂を50重量%以
上含むことが好ましい。ウレタン系樹脂の含有量が50
重量%未満では、得られる繊維シート構造物の風合いが
硬くなり耐寒性が不十分になることがある。
タン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物からなる最外
層は、柔軟性の観点からウレタン系樹脂を50重量%以
上含むことが好ましい。ウレタン系樹脂の含有量が50
重量%未満では、得られる繊維シート構造物の風合いが
硬くなり耐寒性が不十分になることがある。
【0026】本発明の繊維シート構造物の最外層を形成
するウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィ
ン系樹脂混合組成物には、その100重量部に対して
0.5〜50重量部のカップリング剤が必須成分として
添加される。カップリング剤を添加することによって、
ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系
樹脂混合組成物の屋外耐候性が格段に向上するのみでな
く、またこの最外層とアクリル系樹脂中間層との層間接
着力もより強固なものとなる。最外層用カップリング剤
としては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリ
ング剤、ジルコニウム系カップリング剤、アルミニウム
系カップリング剤、およびジルコアルミニウム系カップ
リング剤から選ばれた少なくとも1種からなるものを用
いることが好ましい。
するウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィ
ン系樹脂混合組成物には、その100重量部に対して
0.5〜50重量部のカップリング剤が必須成分として
添加される。カップリング剤を添加することによって、
ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系
樹脂混合組成物の屋外耐候性が格段に向上するのみでな
く、またこの最外層とアクリル系樹脂中間層との層間接
着力もより強固なものとなる。最外層用カップリング剤
としては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリ
ング剤、ジルコニウム系カップリング剤、アルミニウム
系カップリング剤、およびジルコアルミニウム系カップ
リング剤から選ばれた少なくとも1種からなるものを用
いることが好ましい。
【0027】シラン系カップリング剤としては、アミノ
シラン類、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、およびN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランなど、エポキシシラン類、例えば、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、およびγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど、ビニ
ルシラン類、例えば、ビニルトリエトキシシラン、およ
びビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど、
並びにメルカプトシラン類、例えば、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
シラン類、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、およびN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランなど、エポキシシラン類、例えば、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、およびγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど、ビニ
ルシラン類、例えば、ビニルトリエトキシシラン、およ
びビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど、
並びにメルカプトシラン類、例えば、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0028】チタン系カップリング剤としては、アルコ
キシチタン類、例えば、テトライソプロポキシチタン、
テトラ−n−ブトキシチタン、およびテトラキス(2−
エチルヘキソキシ)チタンなど、並びにチタンアシレー
ト類、例えば、トリ−n−ブトキシチタンステアレー
ト、およびイソプロポキシチタントリステアレートなど
が挙げられる。
キシチタン類、例えば、テトライソプロポキシチタン、
テトラ−n−ブトキシチタン、およびテトラキス(2−
エチルヘキソキシ)チタンなど、並びにチタンアシレー
ト類、例えば、トリ−n−ブトキシチタンステアレー
ト、およびイソプロポキシチタントリステアレートなど
が挙げられる。
【0029】ジルコニウム系カップリング剤としては、
例えば、テトラブチルジルコネート、テトラ(トリエタ
ノールアミン)ジルコネート、およびテトライソプロピ
ルジルコネートなどが挙げられる。アルミニウム系カッ
プリング剤としては、例えば、アセトアルコキシアルミ
ニウムジイソプロピレートが挙げられる。またジルコア
ルミニウム系カップリング剤としては、例えば、テトラ
プロピルジルコアルミネートが挙げられる。
例えば、テトラブチルジルコネート、テトラ(トリエタ
ノールアミン)ジルコネート、およびテトライソプロピ
ルジルコネートなどが挙げられる。アルミニウム系カッ
プリング剤としては、例えば、アセトアルコキシアルミ
ニウムジイソプロピレートが挙げられる。またジルコア
ルミニウム系カップリング剤としては、例えば、テトラ
プロピルジルコアルミネートが挙げられる。
【0030】これらのカップリング剤の中で、防汚耐久
性、耐水性、着色防止性の観点から、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、およびγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシシラン
を用いることが特に好ましい。
性、耐水性、着色防止性の観点から、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、およびγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシシラン
を用いることが特に好ましい。
【0031】カップリング剤の添加量は、ウレタン系樹
脂、およびウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成
物の固形分100重量部に対し0.5〜50重量部であ
ることが好ましく、更に好ましくは2〜30重量部であ
る。その添加量が0.5重量部未満では最外層の防汚耐
久性および最外層とアクリル系樹脂中間層との層間接着
力が不十分になることがあり、またそれが50重量部を
超えると、高周波による溶着が不可能となることがあ
る。
脂、およびウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成
物の固形分100重量部に対し0.5〜50重量部であ
ることが好ましく、更に好ましくは2〜30重量部であ
る。その添加量が0.5重量部未満では最外層の防汚耐
久性および最外層とアクリル系樹脂中間層との層間接着
力が不十分になることがあり、またそれが50重量部を
超えると、高周波による溶着が不可能となることがあ
る。
【0032】また、カップリング剤に併用して紫外線吸
収剤の添加も本発明の繊維シート構造物の防汚耐久性、
着色防止性の向上の面から有効である。このような紫外
線吸収剤の種類には特に制限はないが、例えば2,4−
ジハイドロキシベンゾフェノン、2−ハイドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、2
−(2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系、レゾルシ
ノールモノベンゾエートなどのベンゾエート系、フェニ
ルサリシレートなどのサリシレート系、並びにエチル−
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシ
アノアクリレート系、などの紫外線吸収剤から選ばれた
少なくとも1種を、最外層樹脂の固形分100重量部に
対し0.01〜10重量部の割合で添加することが好ま
しい。
収剤の添加も本発明の繊維シート構造物の防汚耐久性、
着色防止性の向上の面から有効である。このような紫外
線吸収剤の種類には特に制限はないが、例えば2,4−
ジハイドロキシベンゾフェノン、2−ハイドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、2
−(2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系、レゾルシ
ノールモノベンゾエートなどのベンゾエート系、フェニ
ルサリシレートなどのサリシレート系、並びにエチル−
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシ
アノアクリレート系、などの紫外線吸収剤から選ばれた
少なくとも1種を、最外層樹脂の固形分100重量部に
対し0.01〜10重量部の割合で添加することが好ま
しい。
【0033】ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−
オレフィン系樹脂混合組成物を含む最外層は、該当樹脂
とカップリング材を含有したエマルジョン、溶液、また
は固形配合組成物により、アクリル系樹脂中間層の最外
面をコーティング、又はディッピングすること、或いは
これらからカレンダー成形により得られたフィルムをラ
ミネートすることにより形成される。最外層形成用配合
組成物中には、目的に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、無機充填剤、顔料、増粘剤、および消泡剤などを適
宜添加してもよい。
オレフィン系樹脂混合組成物を含む最外層は、該当樹脂
とカップリング材を含有したエマルジョン、溶液、また
は固形配合組成物により、アクリル系樹脂中間層の最外
面をコーティング、又はディッピングすること、或いは
これらからカレンダー成形により得られたフィルムをラ
ミネートすることにより形成される。最外層形成用配合
組成物中には、目的に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、無機充填剤、顔料、増粘剤、および消泡剤などを適
宜添加してもよい。
【0034】最外層の付着重量は5〜300g/m2 で
あることが好ましく、更に好ましくは10〜200g/
m2 である。この付着重量が5g/m2 未満では得られ
る最外層の防汚耐久性が不十分であることがあり、また
それが300g/m2 を超えると得られる繊維シート構
造物の柔軟性が不十分になることがある。
あることが好ましく、更に好ましくは10〜200g/
m2 である。この付着重量が5g/m2 未満では得られ
る最外層の防汚耐久性が不十分であることがあり、また
それが300g/m2 を超えると得られる繊維シート構
造物の柔軟性が不十分になることがある。
【0035】本発明の繊維シート構造物に難燃性を付与
することを目的として、前記アクリル系樹脂中間層、ウ
レタン系樹脂最外層、又はウレタン系樹脂−オレフィン
系樹脂混合組成物からなる最外層の少なくとも一方の中
に、難燃性付与剤を含有させることが好ましい。難燃性
付与剤としては、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウ
ム、硫酸バリウム、及び水酸化マグネシウムなど無機難
燃剤、並びに、臭素含有有機化合物から選ばれた1種以
上を含むものが好ましい。臭素含有有機化合物として
は、2,4,6,−トリブロモフェノール、テトラブロ
モビスフェノールA、ビス(トリブロモフェニル)エタ
ン、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン、ヘキサブロ
モシクロドデカン、テトラブロモビスフェノールA−ビ
ス(2,3−ジブロモフェニルエーテル)、テトラブロ
モビスフェノールA−ビス(2−ハイドロキシエチルエ
ーテル)、ポリ(ペンタブロモベンジル)アクリレー
ト、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレ
ート、ポリ−ジブロモフェニレンオキシド、トリス
(2,4,6−トリブロモフェノキシ)トリアジン、デ
カブロモジフェニルエーテル、およびヘキサブロモベン
ゼンなどを用いることができる。
することを目的として、前記アクリル系樹脂中間層、ウ
レタン系樹脂最外層、又はウレタン系樹脂−オレフィン
系樹脂混合組成物からなる最外層の少なくとも一方の中
に、難燃性付与剤を含有させることが好ましい。難燃性
付与剤としては、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウ
ム、硫酸バリウム、及び水酸化マグネシウムなど無機難
燃剤、並びに、臭素含有有機化合物から選ばれた1種以
上を含むものが好ましい。臭素含有有機化合物として
は、2,4,6,−トリブロモフェノール、テトラブロ
モビスフェノールA、ビス(トリブロモフェニル)エタ
ン、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン、ヘキサブロ
モシクロドデカン、テトラブロモビスフェノールA−ビ
ス(2,3−ジブロモフェニルエーテル)、テトラブロ
モビスフェノールA−ビス(2−ハイドロキシエチルエ
ーテル)、ポリ(ペンタブロモベンジル)アクリレー
ト、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレ
ート、ポリ−ジブロモフェニレンオキシド、トリス
(2,4,6−トリブロモフェノキシ)トリアジン、デ
カブロモジフェニルエーテル、およびヘキサブロモベン
ゼンなどを用いることができる。
【0036】無機充填剤としては特に三酸化アンチモン
を用いることが好ましく、臭素含有有機化合物としては
デカブロモジフェニルエーテル、又はビス(ペンタブロ
モフェニル)エタンを用いることが好ましく、これらの
混合組成を用いると、難燃性、耐久性に特に優れたもの
が得られる。これらの難燃性付与剤を用いると、得られ
る本発明の繊維シート構造物は、ポリ塩化ビニル系樹脂
を用いて成形されたシートに比べ、燃焼時に有害な塩化
水素を発生することもなく、低毒性、低腐食性の繊維シ
ート構造物を得ることが可能となる。
を用いることが好ましく、臭素含有有機化合物としては
デカブロモジフェニルエーテル、又はビス(ペンタブロ
モフェニル)エタンを用いることが好ましく、これらの
混合組成を用いると、難燃性、耐久性に特に優れたもの
が得られる。これらの難燃性付与剤を用いると、得られ
る本発明の繊維シート構造物は、ポリ塩化ビニル系樹脂
を用いて成形されたシートに比べ、燃焼時に有害な塩化
水素を発生することもなく、低毒性、低腐食性の繊維シ
ート構造物を得ることが可能となる。
【0037】これら難燃性付与剤の各層への添加量は、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合組成物の各々の固形分100
重量部に対し5〜300重量部であることが好ましく、
さらに好ましくは20〜200重量部である。その添加
量が5重量部未満では充分な防炎性を得ることができな
いことがあり、またそれが300重量部を超えると樹脂
層の強度が不十分になったり、或は防汚耐久性が不十分
になることがある。
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合組成物の各々の固形分100
重量部に対し5〜300重量部であることが好ましく、
さらに好ましくは20〜200重量部である。その添加
量が5重量部未満では充分な防炎性を得ることができな
いことがあり、またそれが300重量部を超えると樹脂
層の強度が不十分になったり、或は防汚耐久性が不十分
になることがある。
【0038】高い防炎性を維持し、かつ更に長期の防汚
耐久性を与えるためには、アクリル系樹脂中間層には臭
素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を添加し、ウレ
タン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混
合組成物からなる最外層には無機難燃性付与剤を添加す
ることが最も好ましい。特に、ウレタン系樹脂、および
ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる
最外層への難燃性付与剤の添加量を低く抑制することに
より、その樹脂強度を低下させることなく、優れた防汚
耐久性を付与することができる。アクリル系樹脂中間層
に添加する臭素含有有機化合物の量は、アクリル系樹脂
100重量部に対して5〜300重量部であることが好
ましく、また、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂
−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層に添加す
る無機難燃性付与剤の量は、最外層樹脂100重量部に
対して5〜100重量部であることが好ましい。
耐久性を与えるためには、アクリル系樹脂中間層には臭
素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を添加し、ウレ
タン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混
合組成物からなる最外層には無機難燃性付与剤を添加す
ることが最も好ましい。特に、ウレタン系樹脂、および
ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる
最外層への難燃性付与剤の添加量を低く抑制することに
より、その樹脂強度を低下させることなく、優れた防汚
耐久性を付与することができる。アクリル系樹脂中間層
に添加する臭素含有有機化合物の量は、アクリル系樹脂
100重量部に対して5〜300重量部であることが好
ましく、また、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂
−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層に添加す
る無機難燃性付与剤の量は、最外層樹脂100重量部に
対して5〜100重量部であることが好ましい。
【0039】本発明の繊維シート構造物は、図1、図2
又は図3に示されている積層構造を有することができ
る。図1において、繊維シート構造物1は、繊維性基布
2と、その1面上に形成された1層のアクリル系樹脂か
らなる中間層3と、その上に形成された1層のウレタン
系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組
成物からなる最外層4とを有するものである。また、図
2において繊維シート構造物1は、繊維性基布2と、そ
の両面上に形成されたアクリル系樹脂含有2層の中間層
3と、それぞれの上に形成されたウレタン系樹脂、又は
ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有2層
の最外層4とからなるものである。図1および図2にお
いて、繊維性基布2は、一般に非粗目編織物(すなわち
糸条間に間隙空間が実質上形成されていないもの)であ
ってもよい。
又は図3に示されている積層構造を有することができ
る。図1において、繊維シート構造物1は、繊維性基布
2と、その1面上に形成された1層のアクリル系樹脂か
らなる中間層3と、その上に形成された1層のウレタン
系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組
成物からなる最外層4とを有するものである。また、図
2において繊維シート構造物1は、繊維性基布2と、そ
の両面上に形成されたアクリル系樹脂含有2層の中間層
3と、それぞれの上に形成されたウレタン系樹脂、又は
ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有2層
の最外層4とからなるものである。図1および図2にお
いて、繊維性基布2は、一般に非粗目編織物(すなわち
糸条間に間隙空間が実質上形成されていないもの)であ
ってもよい。
【0040】本発明の繊維シート構造物において、繊維
性基布が、粗目編織物であって、糸条間に間隙が形成さ
れている場合であっても、アクリル系樹脂含有中間層、
ウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹
脂混合組成物含有最外層が、それぞれ図1および図2に
示されているように、基布の1面、又は両面の全面を被
覆するフィルム層を形成していてもよい。或は、アクリ
ル系中間層が、粗目編織物の糸条の表面およびそれらの
交差点を被覆し、この中間層被覆糸条の間に間隙空間が
形成されていてもよい。この場合、ウレタン系樹脂、又
はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物を含む
最外層は中間層被覆糸条編織物の1面又は両面の全面を
被覆するフィルム層を形成していてもよく、或は、ウレ
タン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混
合組成物含有最外層が中間層被覆糸条のまわりの中間層
を被覆するように形成され、中間層および最外層被覆糸
条間に間隙空間が形成されてもよい。
性基布が、粗目編織物であって、糸条間に間隙が形成さ
れている場合であっても、アクリル系樹脂含有中間層、
ウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹
脂混合組成物含有最外層が、それぞれ図1および図2に
示されているように、基布の1面、又は両面の全面を被
覆するフィルム層を形成していてもよい。或は、アクリ
ル系中間層が、粗目編織物の糸条の表面およびそれらの
交差点を被覆し、この中間層被覆糸条の間に間隙空間が
形成されていてもよい。この場合、ウレタン系樹脂、又
はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物を含む
最外層は中間層被覆糸条編織物の1面又は両面の全面を
被覆するフィルム層を形成していてもよく、或は、ウレ
タン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混
合組成物含有最外層が中間層被覆糸条のまわりの中間層
を被覆するように形成され、中間層および最外層被覆糸
条間に間隙空間が形成されてもよい。
【0041】粗目基布の両面に中間層と最外層とが、又
は最外層のみがフィルム層をなして形成されている場
合、表裏両面の被覆フィルム層がその糸条間隙において
互い接着合体していてもよい。図3A〜Cには工事用粗
目シート等に好んで用いられるメッシュシートの構造が
例示されている。図3Aは本発明の粗目(メッシュ状)
繊維シート構造物1aの平面説明図であり、図3Bは、
図3Aの粗目構造物1aの一部分の線B−Bに沿う横方
向断面拡大説明図であり、図3Cは、図3Aの粗目構造
物1aの一部分の線C−Cに沿う縦方向断面拡大説明図
である。
は最外層のみがフィルム層をなして形成されている場
合、表裏両面の被覆フィルム層がその糸条間隙において
互い接着合体していてもよい。図3A〜Cには工事用粗
目シート等に好んで用いられるメッシュシートの構造が
例示されている。図3Aは本発明の粗目(メッシュ状)
繊維シート構造物1aの平面説明図であり、図3Bは、
図3Aの粗目構造物1aの一部分の線B−Bに沿う横方
向断面拡大説明図であり、図3Cは、図3Aの粗目構造
物1aの一部分の線C−Cに沿う縦方向断面拡大説明図
である。
【0042】図3A〜3Cにおいて、経糸2aおよび緯
糸2bからなる粗目繊維性基布の各糸条およびそれらの
交差点のまわりに、アクリル系樹脂含有中間層3が形成
され、さらにその上にウレタン系樹脂、又はウレタン系
樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層4が形成
されている。これら樹脂被覆糸条6a,6bの間には間
隙空間5が形成されている。図3Bには、樹脂被覆経糸
6aの横方向断面が示されているが、樹脂被覆緯糸6b
の横断面も図3Bと同様である。樹脂被覆緯糸6bの長
さ方向の断面も図3Cと同様である。
糸2bからなる粗目繊維性基布の各糸条およびそれらの
交差点のまわりに、アクリル系樹脂含有中間層3が形成
され、さらにその上にウレタン系樹脂、又はウレタン系
樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層4が形成
されている。これら樹脂被覆糸条6a,6bの間には間
隙空間5が形成されている。図3Bには、樹脂被覆経糸
6aの横方向断面が示されているが、樹脂被覆緯糸6b
の横断面も図3Bと同様である。樹脂被覆緯糸6bの長
さ方向の断面も図3Cと同様である。
【0043】
【実施例】本発明を下記実施例により更に具体的に説明
する。製品の性能評価に用いられた測定方法は下記の通
りである。耐屈曲性 JIS L−1096のスコット形法に従って、つかみ
間隔2cm、押圧荷重1Kgf の条件下に試験片に回数1,
000回の屈曲試験を施し、結果を目視で評価した。防汚性 JIS L−1021に従って、試験片に、回転数10
0rpm の汚染試験を施し、その結果をJIS L−08
05汚染用グレースケールを用いて評価した。接着力 高周波溶着装置(山本ビニター(株)製、YF−700
0)を用いて溶着した試験片の剥離強力を、JIS K
−6328に従って測定した。耐寒性 JIS K−6328に従って、試験片のひび割れの発
生温度を測定した。耐燃焼性 JIS L−1091の45度メッケルバーナー法に従
って、試験片に燃焼試験を施し、その結果を評価した。耐水性 耐水試験は試験片を70℃温水中に1週間浸漬する方法
で行った。耐候性 耐候試験はサンシャインウェザリングオスモメーター
(スガ試験器(株)製、WEL−SUN−Tc型)によ
り、試験片に480時間紫外線を照射して行った。
する。製品の性能評価に用いられた測定方法は下記の通
りである。耐屈曲性 JIS L−1096のスコット形法に従って、つかみ
間隔2cm、押圧荷重1Kgf の条件下に試験片に回数1,
000回の屈曲試験を施し、結果を目視で評価した。防汚性 JIS L−1021に従って、試験片に、回転数10
0rpm の汚染試験を施し、その結果をJIS L−08
05汚染用グレースケールを用いて評価した。接着力 高周波溶着装置(山本ビニター(株)製、YF−700
0)を用いて溶着した試験片の剥離強力を、JIS K
−6328に従って測定した。耐寒性 JIS K−6328に従って、試験片のひび割れの発
生温度を測定した。耐燃焼性 JIS L−1091の45度メッケルバーナー法に従
って、試験片に燃焼試験を施し、その結果を評価した。耐水性 耐水試験は試験片を70℃温水中に1週間浸漬する方法
で行った。耐候性 耐候試験はサンシャインウェザリングオスモメーター
(スガ試験器(株)製、WEL−SUN−Tc型)によ
り、試験片に480時間紫外線を照射して行った。
【0044】実施例1 繊維性基布として、 を使用した。
【0045】アクリル系樹脂含有中間層形成組成物とし
ては、アクリル酸メチルエステルとアクリル酸エチルエ
ステルとの共重合アクリル樹脂(共重合モル比6:4)
の水性エマルジョン(固形分濃度:40%)と、トリス
(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの
1個のイソシアネート基末端に、ポリエチレングリコー
ルが付加されている部分変成三量化イソシアヌレートか
らなるイソシアネート系架橋剤とを含む下記組成のエマ
ルジョンを用いた。 アクリル系樹脂(固形分:40重量%) 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 炭酸カルシウム 15重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標: チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物におけるイソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固形成分重量に対して10重量%で
あった。
ては、アクリル酸メチルエステルとアクリル酸エチルエ
ステルとの共重合アクリル樹脂(共重合モル比6:4)
の水性エマルジョン(固形分濃度:40%)と、トリス
(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの
1個のイソシアネート基末端に、ポリエチレングリコー
ルが付加されている部分変成三量化イソシアヌレートか
らなるイソシアネート系架橋剤とを含む下記組成のエマ
ルジョンを用いた。 アクリル系樹脂(固形分:40重量%) 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 炭酸カルシウム 15重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標: チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物におけるイソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固形成分重量に対して10重量%で
あった。
【0046】前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊
維性基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥
し、固形分塗布量160g/m2 の中間層を形成した。
ウレタン系樹脂含有最外層形成用ウレタン系樹脂とし
て、ポリオール成分がポリカーボネート系ジオールを主
成分として含有する水性ウレタン系樹脂エマルジョン
(固形分濃度:30%)を用い、また、カップリング剤
としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを
用いて、下記組成のエマルジョンを調製した。 ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。
維性基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥
し、固形分塗布量160g/m2 の中間層を形成した。
ウレタン系樹脂含有最外層形成用ウレタン系樹脂とし
て、ポリオール成分がポリカーボネート系ジオールを主
成分として含有する水性ウレタン系樹脂エマルジョン
(固形分濃度:30%)を用い、また、カップリング剤
としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを
用いて、下記組成のエマルジョンを調製した。 ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。
【0047】前記ウレタン系樹脂エマルジョンに前記中
間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で
乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最
外層付着量(固形分)が50g/m2 、樹脂合計付着量
(固形分)が210g/m2の防水性繊維シート構造物
を作製した。この繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で
乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最
外層付着量(固形分)が50g/m2 、樹脂合計付着量
(固形分)が210g/m2の防水性繊維シート構造物
を作製した。この繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0048】実施例2 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ア
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤とし
て、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネ
ート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロ
ックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造
物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1お
よび表2に示す。
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤とし
て、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネ
ート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロ
ックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造
物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1お
よび表2に示す。
【0049】実施例3 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウ
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を1
3.5重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して45重量%
であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を1
3.5重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して45重量%
であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0050】実施例4 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウ
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を
0.3重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して1重量%で
あった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を
0.3重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して1重量%で
あった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0051】実施例5〜8 実施例5〜8の各々において、実施例1と同じ処理操作
および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂最外層のカ
ップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実
施例5)、テトラブチルジルコネート(実施例6)、ア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施
例7)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例8)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層
および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に
示す。
および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂最外層のカ
ップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実
施例5)、テトラブチルジルコネート(実施例6)、ア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施
例7)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例8)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層
および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に
示す。
【0052】実施例9 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最
外層の形成にウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂との混
合組成物を用いた。この最外層形成用ウレタン系樹脂に
おいて、ポリオール成分としてポリカーボネート系ジオ
ールを主成分とする水性エマルジョン(固形分濃度:3
0%)を用い、オレフィン系樹脂としてエチレン−メタ
アクリル酸の亜鉛塩を主成分とする水性エマルジョン
(固形分濃度:30%)を用いた。また、カップリング
剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
を用いた。最外層形成用樹脂組成物は下記組成を含むエ
マルジョンであった。 ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 80重量部 オレフィン系樹脂(固形分:30重量%) 20重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、最外
層樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。前記ウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョンに、
実施例1に記載の中間層形成基布を浸漬し、マングルで
絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理し
て、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物によ
る最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が21
0g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表1および表2に示す。
外層の形成にウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂との混
合組成物を用いた。この最外層形成用ウレタン系樹脂に
おいて、ポリオール成分としてポリカーボネート系ジオ
ールを主成分とする水性エマルジョン(固形分濃度:3
0%)を用い、オレフィン系樹脂としてエチレン−メタ
アクリル酸の亜鉛塩を主成分とする水性エマルジョン
(固形分濃度:30%)を用いた。また、カップリング
剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
を用いた。最外層形成用樹脂組成物は下記組成を含むエ
マルジョンであった。 ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 80重量部 オレフィン系樹脂(固形分:30重量%) 20重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、最外
層樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。前記ウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョンに、
実施例1に記載の中間層形成基布を浸漬し、マングルで
絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理し
て、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物によ
る最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が21
0g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表1および表2に示す。
【0053】実施例10 実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、ア
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤とし
て、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネ
ート末端をノニルフェノールによりブロック化して得ら
れたブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および組成並びに試験結果を表1お
よび表2に示す。
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤とし
て、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネ
ート末端をノニルフェノールによりブロック化して得ら
れたブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および組成並びに試験結果を表1お
よび表2に示す。
【0054】実施例11 実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成
物のカップリング剤の添加量を13.5重量部とした。
このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体
成分重量に対して45重量%であった。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表1および表2に示す。
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成
物のカップリング剤の添加量を13.5重量部とした。
このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体
成分重量に対して45重量%であった。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表1および表2に示す。
【0055】実施例12 実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成
物のカップリング剤の添加量を0.3重量部とした。こ
のときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成
分重量に対して1重量%であった。得られた繊維シート
構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表
1および表2に示す。
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成
物のカップリング剤の添加量を0.3重量部とした。こ
のときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成
分重量に対して1重量%であった。得られた繊維シート
構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表
1および表2に示す。
【0056】実施例13〜16 実施例13〜16の各々において、実施例9と同じ処理
操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤
として、テトライソプロポキシチタン(実施例13)、
テトラブチルジルコネート(実施例14)、アセトアル
コキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例1
5)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施
例16)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層
および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に
示す。
操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤
として、テトライソプロポキシチタン(実施例13)、
テトラブチルジルコネート(実施例14)、アセトアル
コキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例1
5)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施
例16)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層
および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に
示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】比較例1 実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最
外層の樹脂組成における主成分をオレフィン系樹脂とし
て、下記組成のエマルジョンを調製した。 ウレタン系樹脂 30重量部 オレフィン系樹脂 70重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分重量
に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレ
フィン系樹脂混合エマルジョンに、実施例1に記載の中
間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で
乾燥し、更に160℃で熱処理して、オレフィン系樹脂
−ウレタン系樹脂混合組成物からなる最外層の付着量が
50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水
性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物
の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3およ
び表4に示す。
外層の樹脂組成における主成分をオレフィン系樹脂とし
て、下記組成のエマルジョンを調製した。 ウレタン系樹脂 30重量部 オレフィン系樹脂 70重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分重量
に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレ
フィン系樹脂混合エマルジョンに、実施例1に記載の中
間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で
乾燥し、更に160℃で熱処理して、オレフィン系樹脂
−ウレタン系樹脂混合組成物からなる最外層の付着量が
50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水
性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物
の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3およ
び表4に示す。
【0060】比較例2 比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ア
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤とし
て、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネ
ート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロ
ックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造
物の中間層および組成並びに試験結果を表3および表4
に示す。
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤とし
て、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネ
ート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロ
ックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造
物の中間層および組成並びに試験結果を表3および表4
に示す。
【0061】比較例3 比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂の混合組
成物におけるカップリング剤の添加量を13.5重量部
とした。このときのカップリング剤の添加量は、最外層
樹脂固体成分重量に対して45重量%であった。得られ
た繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表3および表4に示す。
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂の混合組
成物におけるカップリング剤の添加量を13.5重量部
とした。このときのカップリング剤の添加量は、最外層
樹脂固体成分重量に対して45重量%であった。得られ
た繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表3および表4に示す。
【0062】比較例4 比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成
物におけるカップリング剤の添加量を0.3重量部とし
た。このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂
固体成分重量に対して1重量%であった。得られた繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表3および表4に示す。
外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成
物におけるカップリング剤の添加量を0.3重量部とし
た。このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂
固体成分重量に対して1重量%であった。得られた繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表3および表4に示す。
【0063】比較例5〜8 比較例5〜8の各々において、比較例1と同じ処理操作
および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合組成物におけるカップリング
剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例5)、
テトラブチルジルコネート(比較例6)、アセトアルコ
キシアルミニウムジイソプロピレート(比較例7)、お
よびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例8)を
用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合組成物におけるカップリング
剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例5)、
テトラブチルジルコネート(比較例6)、アセトアルコ
キシアルミニウムジイソプロピレート(比較例7)、お
よびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例8)を
用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0064】比較例9 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ア
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、
ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤との使用を
省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得ら
れた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表3および表4に示す。
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、
ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤との使用を
省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得ら
れた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表3および表4に示す。
【0065】比較例10 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ア
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2とした。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表3および表4に示す。
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2とした。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0066】比較例11 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ア
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にか
えてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計付着量
を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および
表4に示す。
クリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にか
えてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計付着量
を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および
表4に示す。
【0067】比較例12 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウ
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略
し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表3および表4に示す。
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略
し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表3および表4に示す。
【0068】比較例13 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウ
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を
0.9重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して0.3重量
%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および
最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を
0.9重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して0.3重量
%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および
最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0069】比較例14 実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウ
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を1
8.0重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して60重量%
であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
レタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を1
8.0重量部とした。このときのカップリング剤の添加
量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して60重量%
であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】実施例17 実施例1と同様の処理操作および試験を行った。但し、
繊維性基布として、 を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差
部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得ら
れたシート構造物において、中間層の付着量が120g
/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着
量が160g/m 2 であった。得られた繊維シート構造
物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有す
るメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および
表6に示す。
繊維性基布として、 を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差
部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得ら
れたシート構造物において、中間層の付着量が120g
/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着
量が160g/m 2 であった。得られた繊維シート構造
物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有す
るメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および
表6に示す。
【0073】実施例18 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表5および表6に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表5および表6に示す。
【0074】実施例19 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量
に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表5および表6に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量
に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表5および表6に示す。
【0075】実施例20 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表5および表6に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表5および表6に示す。
【0076】実施例21〜24 実施例21〜24の各々において、実施例17と同様の
処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含
有最外層のカップリング剤として、それぞれテトライソ
プロポキシチタン(実施例21)、テトラブチルジルコ
ネート(実施例22)、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート(実施例23)、テトラプロピルジ
ルコアルミネート(実施例24)を用いた。このメッシ
ュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表5および表6に示す。
処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含
有最外層のカップリング剤として、それぞれテトライソ
プロポキシチタン(実施例21)、テトラブチルジルコ
ネート(実施例22)、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート(実施例23)、テトラプロピルジ
ルコアルミネート(実施例24)を用いた。このメッシ
ュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表5および表6に示す。
【0077】実施例25 実施例9と同様の処理操作および試験を行った。但し、
繊維性基布として、 を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差
部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得ら
れたシート構造物において、中間層の付着量が120g
/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着
量が160g/m 2 であった。得られた繊維シート構造
物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有す
るメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および
表6に示す。
繊維性基布として、 を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差
部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得ら
れたシート構造物において、中間層の付着量が120g
/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着
量が160g/m 2 であった。得られた繊維シート構造
物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有す
るメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および
表6に示す。
【0078】実施例26 実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表5および表6に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表5および表6に示す。
【0079】実施例27 実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量
に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表5および表6に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量
に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表5および表6に示す。
【0080】実施例28 実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表5および表6に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表5および表6に示す。
【0081】実施例29〜32 実施例29〜32の各々において、実施例25と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤を、それぞれテトライソプロポキシチタン(実施例
29)、テトラブチルジルコネート(実施例30)、ア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施
例31)、テトラプロピルジルコアルミネート(実施例
32)とした。このメッシュ状繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6
に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤を、それぞれテトライソプロポキシチタン(実施例
29)、テトラブチルジルコネート(実施例30)、ア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施
例31)、テトラプロピルジルコアルミネート(実施例
32)とした。このメッシュ状繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6
に示す。
【0082】
【表5】
【0083】
【表6】
【0084】比較例15 比較例1と同様の処理操作および試験を行った。但し、
繊維性基布として、 を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差
部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得ら
れたシート構造物において、中間層の付着量が120g
/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着
量が160g/m 2 であった。得られた繊維シート構造
物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有す
るメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および
表8に示す。
繊維性基布として、 を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差
部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得ら
れたシート構造物において、中間層の付着量が120g
/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着
量が160g/m 2 であった。得られた繊維シート構造
物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有す
るメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および
表8に示す。
【0085】比較例16 比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表7および表8に示す。
【0086】比較例17 比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量
に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量
に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表7および表8に示す。
【0087】比較例18 比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表7および表8に示す。
【0088】比較例19〜22 比較例19〜22の各々において、比較例15と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用樹脂
組成物のカップリング剤として、それぞれテトライソプ
ロポキシチタン(比較例19)、テトラブチルジルコネ
ート(比較例20)、アセトアルコキシアルミニウムジ
イソプロピレート(比較例21)、テトラプロピルジル
コアルミネート(比較例22)を用いた。このメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表7および表8に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用樹脂
組成物のカップリング剤として、それぞれテトライソプ
ロポキシチタン(比較例19)、テトラブチルジルコネ
ート(比較例20)、アセトアルコキシアルミニウムジ
イソプロピレート(比較例21)、テトラプロピルジル
コアルミネート(比較例22)を用いた。このメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表7および表8に示す。
【0089】比較例23 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。
得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。
得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0090】比較例24 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 と
した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示
す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 と
した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示
す。
【0091】比較例25 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計
付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計
付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表7および表8に示す。
【0092】比較例26 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、ウレタン系樹脂含有最外層の形成においてカップリ
ング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m
2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8
に示す。
し、ウレタン系樹脂含有最外層の形成においてカップリ
ング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m
2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8
に示す。
【0093】比較例27 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.2重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量はアクリル系樹脂固体成分重量に
対して0.5重量%であった。得られたメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を0.2重量部とした。このときのイソシアネ
ート系架橋剤の添加量はアクリル系樹脂固体成分重量に
対して0.5重量%であった。得られたメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表7および表8に示す。
【0094】比較例28 実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を48重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して120重量%であった。得られたメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表7および表8に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤添加量を48重量部とした。このときのイソシアネー
ト系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に
対して120重量%であった。得られたメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表7および表8に示す。
【0095】
【表7】
【0096】
【表8】
【0097】実施例33 繊維性基布として、実施例1と同一のポリエステルスパ
ン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂含有中間
層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組
成により調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%で
あり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%で
あった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基
布を浸漬し、マングルで絞り、100℃で乾燥し、樹脂
付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。ウレ
タン系樹脂含有最外層形成用水性エマルジョンを、実施
例1と同一のウレタン樹脂、およびカップリング剤を用
いて、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン
系樹脂固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペ
ンタブロモフェニル)エタンの添加量は、ウレタン系樹
脂固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウレ
タン系樹脂エマルジョン溶液に、前記中間層形成基布を
浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に
160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量が
50g/m2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水
性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物
を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に
示す。
ン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂含有中間
層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組
成により調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%で
あり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%で
あった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基
布を浸漬し、マングルで絞り、100℃で乾燥し、樹脂
付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。ウレ
タン系樹脂含有最外層形成用水性エマルジョンを、実施
例1と同一のウレタン樹脂、およびカップリング剤を用
いて、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン
系樹脂固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペ
ンタブロモフェニル)エタンの添加量は、ウレタン系樹
脂固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウレ
タン系樹脂エマルジョン溶液に、前記中間層形成基布を
浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に
160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量が
50g/m2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水
性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物
を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に
示す。
【0098】実施例34 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表9および表10に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表9および表10に示す。
【0099】実施例35 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に
示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に
示す。
【0100】実施例36〜37 実施例36〜37の各々において、実施例33と同様の
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例36)、又は水
酸化マグネシウム(実施例37)を用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表9および表10に示す。
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例36)、又は水
酸化マグネシウム(実施例37)を用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表9および表10に示す。
【0101】実施例38〜41 実施例38〜41の各々において、実施例33と同様の
処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含
有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキ
シチタン(実施例38)、テトラブチルジルコネート
(実施例39)、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレート(実施例40)、およびテトラプロピルジ
ルコアルミネート(実施例41)を使用した。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表9および表10に示す。
処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含
有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキ
シチタン(実施例38)、テトラブチルジルコネート
(実施例39)、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレート(実施例40)、およびテトラプロピルジ
ルコアルミネート(実施例41)を使用した。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表9および表10に示す。
【0102】実施例42 繊維性基布として、実施例1と同一のポリエステルスパ
ン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂中間層形
成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル系樹
脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成に
より調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%で
あり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%で
あった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基
布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、
樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。
最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組
成物水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 75重量部 オレフィン系樹脂 25重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量は最外層樹
脂固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペンタ
ブロモフェニル)エタンの添加量は、最外層樹脂固形成
分重量に対して50重量%であった。前記ウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間
層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で
乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−
オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が50g/m
2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性繊維シー
ト構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験
に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
ン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂中間層形
成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル系樹
脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成に
より調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%で
あり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%で
あった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基
布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、
樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。
最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組
成物水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 75重量部 オレフィン系樹脂 25重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量は最外層樹
脂固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペンタ
ブロモフェニル)エタンの添加量は、最外層樹脂固形成
分重量に対して50重量%であった。前記ウレタン系樹
脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間
層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で
乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−
オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が50g/m
2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性繊維シー
ト構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験
に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0103】実施例43 実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表9および表10に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表9および表10に示す。
【0104】実施例44 実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に
示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に
示す。
【0105】実施例45〜46 実施例45〜46の各々において、実施例42と同様の
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例45)、又は水
酸化マグネシウム(実施例46)を用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表9および表10に示す。
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例45)、又は水
酸化マグネシウム(実施例46)を用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表9および表10に示す。
【0106】実施例47〜50 実施例47〜50の各々において、実施例42と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物中のカップリ
ング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例4
7)、テトラブチルジルコネート(実施例48)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
49)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例50)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表
10に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物中のカップリ
ング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例4
7)、テトラブチルジルコネート(実施例48)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
49)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例50)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表
10に示す。
【0107】
【表9】
【0108】
【表10】
【0109】比較例29 繊維性基布として、実施例1と同一のポリエステルスパ
ン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂含有中間
層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組
成により調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%で
あり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%で
あった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基
布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、
樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。
最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合
水性エマルジョンを、比較例1と同一のウレタン系樹
脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 25重量部 オレフィン系樹脂 75重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合物固体成分重量に対して
6重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン
の添加量は、ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組
成物固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液
に前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後1
00℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が5
0g/m 2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性
繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層およ
び最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に
示す。
ン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂含有中間
層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組
成により調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%で
あり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量
は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%で
あった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基
布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、
樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。
最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合
水性エマルジョンを、比較例1と同一のウレタン系樹
脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 25重量部 オレフィン系樹脂 75重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合物固体成分重量に対して
6重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン
の添加量は、ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組
成物固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液
に前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後1
00℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が5
0g/m 2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性
繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を
前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層およ
び最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に
示す。
【0110】比較例30 比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表11および表12に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表11および表12に示す。
【0111】比較例31 比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表11および表12
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表11および表12
に示す。
【0112】比較例32〜33 比較例32〜33の各々において、比較例29と同様の
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(比較例32)、又は水
酸化マグネシウム(比較例33)を用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表11および表12に示す。
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(比較例32)、又は水
酸化マグネシウム(比較例33)を用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表11および表12に示す。
【0113】比較例34〜37 比較例34〜37の各々において、比較例29と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例3
4)、テトラブチルジルコネート(比較例35)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例
36)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比
較例37)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および
表12に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例3
4)、テトラブチルジルコネート(比較例35)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例
36)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比
較例37)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および
表12に示す。
【0114】比較例38 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表11および表12に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0115】比較例39 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 と
した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 と
した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0116】比較例40 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計
付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構
造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1
1および表12に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計
付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構
造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1
1および表12に示す。
【0117】比較例41 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、ウレタン系樹脂含有最外層に対するカップリング剤
の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m 2 とし
た。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
し、ウレタン系樹脂含有最外層に対するカップリング剤
の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m 2 とし
た。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0118】参考例1 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、三酸化アンチモンの代わりに炭酸カルシウムを用
い、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表11および表12に示す。
し、三酸化アンチモンの代わりに炭酸カルシウムを用
い、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表11および表12に示す。
【0119】参考例2 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、三酸化アンチモンの代わりにシリカを用い、樹脂合
計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート
構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表
11および表12に示す。
し、三酸化アンチモンの代わりにシリカを用い、樹脂合
計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート
構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表
11および表12に示す。
【0120】
【表11】
【0121】
【表12】
【0122】実施例51 実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シ
ート構造物において、中間層は糸条およびその交差部の
まわりに形成され、その付着量は140g/m2 であ
り、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/
m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメ
ッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構
造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表
14に示す。
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シ
ート構造物において、中間層は糸条およびその交差部の
まわりに形成され、その付着量は140g/m2 であ
り、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/
m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメ
ッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構
造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表
14に示す。
【0123】実施例52 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表13および表14に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0124】実施例53 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表13および表14
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表13および表14
に示す。
【0125】実施例54〜55 実施例54〜55の各々において、実施例51と同様の
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例54)、および
水酸化マグネシウム(実施例55)を用いた。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表13および表14に示す。
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例54)、および
水酸化マグネシウム(実施例55)を用いた。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表13および表14に示す。
【0126】実施例56〜59 実施例56〜59の各々において、実施例51と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂組成物のカップリング剤として、テトライソ
プロポキシチタン(実施例56)、テトラブチルジルコ
ネート(実施例57)、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート(実施例58)、およびテトラプロ
ピルジルコアルミネート(実施例59)を用いた。得ら
れた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表13および表14に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂組成物のカップリング剤として、テトライソ
プロポキシチタン(実施例56)、テトラブチルジルコ
ネート(実施例57)、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート(実施例58)、およびテトラプロ
ピルジルコアルミネート(実施例59)を用いた。得ら
れた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表13および表14に示す。
【0127】実施例60 実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シ
ート構造物において、中間層は糸条およびその交差部の
まわりに形成され、その付着量は140g/m2 であ
り、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/
m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメ
ッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構
造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表
14に示す。
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シ
ート構造物において、中間層は糸条およびその交差部の
まわりに形成され、その付着量は140g/m2 であ
り、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/
m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメ
ッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構
造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表
14に示す。
【0128】実施例61 実施例60と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表13および表14に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0129】実施例62 実施例60と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表13および表14
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表13および表14
に示す。
【0130】実施例63〜64 実施例63〜64の各々において、実施例60と同様の
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例63)、および
水酸化マグネシウム(実施例64)を用いた。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表13および表14に示す。
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(実施例63)、および
水酸化マグネシウム(実施例64)を用いた。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表13および表14に示す。
【0131】実施例65〜68 実施例65〜68の各々において、実施例60と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例6
5)、テトラブチルジルコネート(実施例66)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
67)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例68)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および
表14に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例6
5)、テトラブチルジルコネート(実施例66)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
67)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例68)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および
表14に示す。
【0132】
【表13】
【0133】
【表14】
【0134】比較例42 比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シ
ート構造物において、中間層は糸条およびその交差部の
まわりに形成され、その付着量は140g/m2 であ
り、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/
m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメ
ッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構
造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表
16に示す。
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シ
ート構造物において、中間層は糸条およびその交差部の
まわりに形成され、その付着量は140g/m2 であ
り、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/
m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメ
ッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構
造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表
16に示す。
【0135】比較例43 比較例42と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表15および表16に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機
化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0136】比較例44 比較例42と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表15および表16
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表15および表16
に示す。
【0137】比較例45〜46 比較例45〜46の各々において、比較例42と同様の
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(比較例45)、および
水酸化マグネシウム(比較例46)を用いた。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表15および表16に示す。
処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモン
の代わりに水酸化アルミニウム(比較例45)、および
水酸化マグネシウム(比較例46)を用いた。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表15および表16に示す。
【0138】比較例47〜50 比較例47〜50の各々において、比較例42と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例4
7)、テトラブチルジルコネート(比較例48)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例
49)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比
較例50)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および
表16に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例4
7)、テトラブチルジルコネート(比較例48)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例
49)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比
較例50)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および
表16に示す。
【0139】比較例51 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表15および表16に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。
得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成
並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0140】比較例52 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の添加を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 と
した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の添加を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 と
した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0141】比較例53 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用いた。また樹
脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表15および表16に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用いた。また樹
脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表15および表16に示す。
【0142】比較例54 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用
を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得
られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並
びに試験結果を表15および表16に示す。
し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用
を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得
られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並
びに試験結果を表15および表16に示す。
【0143】参考例3 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、三酸化アンチモンの代わりに炭酸カルシウムを用
い、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表15および表16に示す。
し、三酸化アンチモンの代わりに炭酸カルシウムを用
い、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表15および表16に示す。
【0144】参考例4 実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但
し、三酸化アンチモンの代わりにシリカを使用し、樹脂
合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表15および表16に示す。
し、三酸化アンチモンの代わりにシリカを使用し、樹脂
合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表15および表16に示す。
【0145】
【表15】
【0146】
【表16】
【0147】実施例69 繊維性基布として、実施例1で用いたポリエステルスパ
ン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂含有
中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用いて下記組
成の水性エマルジョンを調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量
はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であ
り、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、
アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であっ
た。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布
を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基
布上に樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成し
た。最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物として、実
施例1と同一のウレタン系樹脂、およびカップリング剤
を用いて、下記組成のエマルジョンを調製した。 ウレタン系樹脂 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。前
記ウレタン系樹脂エマルジョンに前記中間層形成基布を
浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に
160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量が
50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水
性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物
を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表17および表18
に示す。
ン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂含有
中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用いて下記組
成の水性エマルジョンを調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量
はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であ
り、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、
アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であっ
た。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布
を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基
布上に樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成し
た。最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物として、実
施例1と同一のウレタン系樹脂、およびカップリング剤
を用いて、下記組成のエマルジョンを調製した。 ウレタン系樹脂 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。前
記ウレタン系樹脂エマルジョンに前記中間層形成基布を
浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に
160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量が
50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水
性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物
を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表17および表18
に示す。
【0148】実施例70 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
た繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表17および表18に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
た繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表17および表18に示す。
【0149】実施例71 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表17および表18に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表17および表18に示す。
【0150】実施例72 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表17および表18
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表17および表18
に示す。
【0151】実施例73〜76 実施例73〜76の各々において、実施例69と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂組成物のカップリング剤として、テトライソ
プロポキシチタン(実施例73)、テトラブチルジルコ
ネート(実施例74)、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート(実施例75)、およびテトラプロ
ピルジルコアルミネート(実施例76)を用いた。得ら
れた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表17および表18に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂組成物のカップリング剤として、テトライソ
プロポキシチタン(実施例73)、テトラブチルジルコ
ネート(実施例74)、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート(実施例75)、およびテトラプロ
ピルジルコアルミネート(実施例76)を用いた。得ら
れた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並び
に試験結果を表17および表18に示す。
【0152】実施例77 繊維性基布として、実施例1で用いたポリエステルスパ
ン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂含有
中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組
成の水性エマルジョンを調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量
はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であ
り、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、
アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であっ
た。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布
を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基
布上に樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成し
た。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂
混合水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 80重量部 オレフィン系樹脂 20重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分量に
対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂とオレフ
ィン系樹脂混合エマルジョンに前記中間層形成基布を浸
漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に1
60℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹
脂混合組成物最外層の付着量が50g/m2 、樹脂合計
付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作
製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。こ
の繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表17および表18に示す。
ン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂含有
中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル
系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組
成の水性エマルジョンを調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量
はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であ
り、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、
アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であっ
た。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布
を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基
布上に樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成し
た。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂
混合水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 80重量部 オレフィン系樹脂 20重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレ
タン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分量に
対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂とオレフ
ィン系樹脂混合エマルジョンに前記中間層形成基布を浸
漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に1
60℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹
脂混合組成物最外層の付着量が50g/m2 、樹脂合計
付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作
製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。こ
の繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表17および表18に示す。
【0153】実施例78 実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
た繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表17および表18に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
た繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表17および表18に示す。
【0154】実施例79 実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表17および表18に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表17および表18に示す。
【0155】実施例80 実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表17および表18
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表17および表18
に示す。
【0156】実施例81〜84 実施例81〜84の各々において、実施例77と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例8
1)、テトラブチルジルコネート(実施例82)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
83)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例84)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表
18に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例8
1)、テトラブチルジルコネート(実施例82)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
83)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例84)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表
18に示す。
【0157】
【表17】
【0158】
【表18】
【0159】比較例55 繊維性基布として、実施例1で用いたポリエステルスパ
ン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂中間
層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル系樹
脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成の
水性エマルジョンを調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量
はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であ
り、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、
アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であっ
た。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布
を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基
布上に、樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成し
た。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂
混合水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 30重量部 オレフィン系樹脂 70重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン
系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分重量に対
して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィ
ン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間層形成基布を
浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に1
60℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹
脂混合組成物最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付
着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製
した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表19および表20に示す。
ン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂中間
層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル系樹
脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成の
水性エマルジョンを調製した。 アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量
はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であ
り、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、
アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であっ
た。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布
を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基
布上に、樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成し
た。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂
混合水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用い
て、下記組成により調製した。 ウレタン系樹脂 30重量部 オレフィン系樹脂 70重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部 上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン
系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分重量に対
して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィ
ン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間層形成基布を
浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に1
60℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹
脂混合組成物最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付
着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製
した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この
繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試
験結果を表19および表20に示す。
【0160】比較例56 比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂中間層のイソシアネート系架橋剤と
して、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシア
ネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブ
ロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物とし
てデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表19および表20に示す。
し、アクリル系樹脂中間層のイソシアネート系架橋剤と
して、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシア
ネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブ
ロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物とし
てデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表19および表20に示す。
【0161】比較例57 比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表19および表20に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表19および表20に示す。
【0162】比較例58 比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表19および表20
に示す。
し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエ
ーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表19および表20
に示す。
【0163】比較例59〜62 比較例59〜62の各々において、比較例55と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例5
9)、テトラブチルジルコネート(比較例60)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例
61)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比
較例62)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および
表20に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリン
グ剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例5
9)、テトラブチルジルコネート(比較例60)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例
61)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比
較例62)を使用した。得られた繊維シート構造物の中
間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および
表20に示す。
【0164】比較例63 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤、およびウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤
の使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とし
た。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤、およびウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤
の使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とし
た。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0165】比較例64 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂中間層のイソシアネート系架橋剤の
添加を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2とし
た。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
し、アクリル系樹脂中間層のイソシアネート系架橋剤の
添加を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2とし
た。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0166】比較例65 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用いた。また樹
脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表19および表20に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用いた。また樹
脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表19および表20に示す。
【0167】比較例66 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用
を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得
られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並
びに試験結果を表19および表20に示す。
し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用
を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得
られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並
びに試験結果を表19および表20に示す。
【0168】参考例5 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、実施例69のアクリル系樹脂中間層形成用組成物
に、三酸化アンチモンを10重量部添加し、かつ最外層
形成用ウレタン系樹脂含有組成物より三酸化アンチモン
を除去した。中間層の付着量を180g/m2 に、最外
層の付着量を40g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を2
20g/m2 に調整した。得られた繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19およ
び表20に示す。
し、実施例69のアクリル系樹脂中間層形成用組成物
に、三酸化アンチモンを10重量部添加し、かつ最外層
形成用ウレタン系樹脂含有組成物より三酸化アンチモン
を除去した。中間層の付着量を180g/m2 に、最外
層の付着量を40g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を2
20g/m2 に調整した。得られた繊維シート構造物の
中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19およ
び表20に示す。
【0169】参考例6 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、実施例69の最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成
物に、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン36重量部
を添加し、アクリル系樹脂含有中間層形成用組成物より
ビス(ペンタブロモフェニル)エタンを除去した。中間
層の付着量を140g/m2 に、最外層の付着量を80
g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を220g/m2 に調
整した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
し、実施例69の最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成
物に、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン36重量部
を添加し、アクリル系樹脂含有中間層形成用組成物より
ビス(ペンタブロモフェニル)エタンを除去した。中間
層の付着量を140g/m2 に、最外層の付着量を80
g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を220g/m2 に調
整した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0170】
【表19】
【0171】
【表20】
【0172】実施例85 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂
含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン
系樹脂含有最外層の付着量は40g/m2 であり、樹脂
合計付着量は160g/m2 であった。得られた繊維シ
ート構造物は通気性のあるメッシュ状シートであった。
このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂
含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン
系樹脂含有最外層の付着量は40g/m2 であり、樹脂
合計付着量は160g/m2 であった。得られた繊維シ
ート構造物は通気性のあるメッシュ状シートであった。
このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層
の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0173】実施例86 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
たメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
たメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0174】実施例87 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表21および表22に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表21および表22に示す。
【0175】実施例88 実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物と
してデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表21および表22に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物と
してデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0176】実施例89〜92 実施例89〜92の各々において、実施例69と同様の
処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含
有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキ
シチタン(実施例89)、テトラブチルジルコネート
(実施例90)、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレート(実施例91)、およびテトラプロピルジ
ルコアルミネート(実施例92)を使用した。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表21および表22に示す。
処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含
有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキ
シチタン(実施例89)、テトラブチルジルコネート
(実施例90)、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレート(実施例91)、およびテトラプロピルジ
ルコアルミネート(実施例92)を使用した。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0177】実施例93 実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂
含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層の
付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160
g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は通風性
のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表21および表22に示す。
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂
含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層の
付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160
g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は通風性
のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表21および表22に示す。
【0178】実施例94 実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
たメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
たメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0179】実施例95 実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表21および表22に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表21および表22に示す。
【0180】実施例96 実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物と
してデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表21および表22に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物と
してデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0181】実施例97〜100 実施例97〜100の各々において、実施例93と同様
の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリ
ング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例9
7)、テトラブチルジルコネート(実施例98)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
99)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例100)を使用した。得られたメッシュ状繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表21および表22に示す。
の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウ
レタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリ
ング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例9
7)、テトラブチルジルコネート(実施例98)、アセ
トアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例
99)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実
施例100)を使用した。得られたメッシュ状繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表21および表22に示す。
【0182】
【表21】
【0183】
【表22】
【0184】比較例67 比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂
含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層の付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160g/
m2 であった。得られた繊維シート構造物は通風性のあ
るメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表23および表24に示す。
し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステ
ルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂
含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層の付着
量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160g/
m2 であった。得られた繊維シート構造物は通風性のあ
るメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シー
ト構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を
表23および表24に示す。
【0185】比較例68 比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
たメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物
としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られ
たメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の
組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0186】比較例69 比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表23および表24に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソ
シアネート末端をノニルフェノールによりブロック化し
たブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ
状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに
試験結果を表23および表24に示す。
【0187】比較例70 比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物と
してデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表23および表24に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物と
してデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた
メッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組
成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0188】比較例71〜74 比較例71〜74の各々において、比較例67と同様の
処理操作および試験を行った。但し、最外層のウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層のカッ
プリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較
例71)、テトラブチルジルコネート(比較例72)、
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比
較例73)、およびテトラプロピルジルコアルミネート
(比較例74)を使用した。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表23および表24に示す。
処理操作および試験を行った。但し、最外層のウレタン
系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層のカッ
プリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較
例71)、テトラブチルジルコネート(比較例72)、
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比
較例73)、およびテトラプロピルジルコアルミネート
(比較例74)を使用した。得られたメッシュ状繊維シ
ート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果
を表23および表24に示す。
【0189】比較例75 実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。
得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示
す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使
用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。
得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最
外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示
す。
【0190】比較例76 実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 と
した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表23および表24
に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 と
した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層お
よび最外層の組成並びに試験結果を表23および表24
に示す。
【0191】比較例77 実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計
付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表23および表24に示す。
し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋
剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計
付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊
維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験
結果を表23および表24に示す。
【0192】比較例78 実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但
し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用
を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得
られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用
を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得
られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外
層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0193】参考例7 実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但
し、実施例85の中間層形成用アクリル系樹脂含有組成
物に、10重量部の三酸化アンチモンを添加し、かつ最
外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物より三酸化アンチ
モンを除去した。中間層の付着量を130g/m2 に、
最外層の付着量を30g/m2 に、かつ樹脂合計付着量
を160g/m2 に調整した。得られたメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表23および表24に示す。
し、実施例85の中間層形成用アクリル系樹脂含有組成
物に、10重量部の三酸化アンチモンを添加し、かつ最
外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物より三酸化アンチ
モンを除去した。中間層の付着量を130g/m2 に、
最外層の付着量を30g/m2 に、かつ樹脂合計付着量
を160g/m2 に調整した。得られたメッシュ状繊維
シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結
果を表23および表24に示す。
【0194】参考例8 実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但
し、実施例85の最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成
物に、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン36重量部
を添加し、中間層形成用アクリル系樹脂含有組成物より
ビス(ペンタブロモフェニル)エタンを除去した。中間
層の付着量を110g/m2 に、最外層の付着量を50
g/m2 に、そして樹脂合計付着量を160g/m2 に
調整した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表
24に示す。
し、実施例85の最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成
物に、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン36重量部
を添加し、中間層形成用アクリル系樹脂含有組成物より
ビス(ペンタブロモフェニル)エタンを除去した。中間
層の付着量を110g/m2 に、最外層の付着量を50
g/m2 に、そして樹脂合計付着量を160g/m2 に
調整した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間
層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表
24に示す。
【0195】
【表23】
【0196】
【表24】
【0197】表1〜表8から明らかなように、アクリル
系樹脂中間層にイソシアネート系化合物を添加した配合
系は、イソシアネート系化合物無添加系或いはメラミン
系架橋剤添加系に比べ、接着力、耐水性に優れている。
また、ウレタン系樹脂最外層およびウレタン系樹脂−オ
レフィン系樹脂混合組成物最外層にカップリング剤を添
加することにより、防汚耐久性が大幅に向上し、それと
ともに、最外層とアクリル系樹脂含有中間層との層間接
着力が著るしく向上し、優れた防水シート、又は通風性
(メッシュ状)シートを得ることができる。
系樹脂中間層にイソシアネート系化合物を添加した配合
系は、イソシアネート系化合物無添加系或いはメラミン
系架橋剤添加系に比べ、接着力、耐水性に優れている。
また、ウレタン系樹脂最外層およびウレタン系樹脂−オ
レフィン系樹脂混合組成物最外層にカップリング剤を添
加することにより、防汚耐久性が大幅に向上し、それと
ともに、最外層とアクリル系樹脂含有中間層との層間接
着力が著るしく向上し、優れた防水シート、又は通風性
(メッシュ状)シートを得ることができる。
【0198】表9〜表18から明らかなように、アクリ
ル系樹脂含有中間層にイソシアネート系化合物を添加
し、ウレタン系樹脂最外層、およびウレタン系樹脂−オ
レフィン系樹脂混合組成物最外層にカップリング剤を添
加し、かつこれらに、更に難燃性付与剤を添加すること
により、JIS L−1091の45度メッケルバーナ
ー法の区分3に合格する防炎性を得ることができ、か
つ、防汚耐久性、接着力に優れた繊維シート構造物を得
ることができる。
ル系樹脂含有中間層にイソシアネート系化合物を添加
し、ウレタン系樹脂最外層、およびウレタン系樹脂−オ
レフィン系樹脂混合組成物最外層にカップリング剤を添
加し、かつこれらに、更に難燃性付与剤を添加すること
により、JIS L−1091の45度メッケルバーナ
ー法の区分3に合格する防炎性を得ることができ、か
つ、防汚耐久性、接着力に優れた繊維シート構造物を得
ることができる。
【0199】また、表19〜表24から明らかなように
アクリル系樹脂含有中間層にイソシアネート系化合物と
臭素含有有機化合物とを添加し、ウレタン系樹脂最外層
およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物か
らなる最外層にカップリング剤と三酸化アンチモンとを
添加することにより、防炎性に優れ、更に防汚耐久性、
接着力に優れた繊維シート構造物を得ることができる。
アクリル系樹脂含有中間層にイソシアネート系化合物と
臭素含有有機化合物とを添加し、ウレタン系樹脂最外層
およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物か
らなる最外層にカップリング剤と三酸化アンチモンとを
添加することにより、防炎性に優れ、更に防汚耐久性、
接着力に優れた繊維シート構造物を得ることができる。
【0200】実施例101〜106 実施例101〜106の各々において、アクリル系樹脂
含有中間形成用アクリル系樹脂としてアクリル酸メチル
エステル、メタアクリル酸エチルエステル、アクリル酸
およびN−メチロールアクリルアミドの共重合体(共重
合モル比3:5:1.5:0.5)を用いたことを除
き、実施例1,17,33,51,69、および85の
それぞれと同様の処理操作および試験を行った。得られ
た繊維シート構造物は、全て接着力、耐屈曲耐久性、お
よび防汚持続性に優れたものであった。
含有中間形成用アクリル系樹脂としてアクリル酸メチル
エステル、メタアクリル酸エチルエステル、アクリル酸
およびN−メチロールアクリルアミドの共重合体(共重
合モル比3:5:1.5:0.5)を用いたことを除
き、実施例1,17,33,51,69、および85の
それぞれと同様の処理操作および試験を行った。得られ
た繊維シート構造物は、全て接着力、耐屈曲耐久性、お
よび防汚持続性に優れたものであった。
【0201】
【発明の効果】本発明で得られる繊維シート構造物は、
耐寒性、耐水性、接着力、防汚耐久性に優れており、特
に屋外で使用される日除け、屋形テント、自動車用幌、
建築養生用メッシュなどに好適である。また、この繊維
シート構造物は焼却、廃棄が容易であり、環境への悪影
響もないという利点を有する。
耐寒性、耐水性、接着力、防汚耐久性に優れており、特
に屋外で使用される日除け、屋形テント、自動車用幌、
建築養生用メッシュなどに好適である。また、この繊維
シート構造物は焼却、廃棄が容易であり、環境への悪影
響もないという利点を有する。
【図1】本発明の繊維シート構造物の一例の断面説明
図。
図。
【図2】本発明の繊維シート構造物の他の例の断面説明
図。
図。
【図3】図3Aは、本発明の繊維シート構造物の一例
(粗目構造を有する場合)の平面説明図であり、図3B
は図3Aの繊維シート構造物の糸条の線B−Bに沿う断
面説明図であり、図3Cは図3Aの繊維シート構造物の
線C−Cに沿う断面説明図。
(粗目構造を有する場合)の平面説明図であり、図3B
は図3Aの繊維シート構造物の糸条の線B−Bに沿う断
面説明図であり、図3Cは図3Aの繊維シート構造物の
線C−Cに沿う断面説明図。
1…繊維シート構造物 2…繊維性基布 3…アクリル系樹脂含有中間層 4…ウレタン系樹脂含有最外層 1a…粗目繊維シート構造物 2a…経糸 2b…緯糸 5…間隙空間 6a…樹脂被覆経糸 6b…樹脂被覆緯糸
Claims (11)
- 【請求項1】 繊維性基布と、その少なくとも1面上に
形成され、かつ100重量部のアクリル系樹脂および1
〜100重量部のイソシアネート系化合物を含有するア
クリル系樹脂中間層と、前記中間層上に形成され、10
0重量部のウレタン系樹脂および0.5〜50重量部の
カップリング剤を含有するウレタン系樹脂最外層とを有
することを特徴とする繊維シート構造物。 - 【請求項2】 前記繊維性基布が、少なくともそれぞ
れ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸および、緯
糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、および
非粗目編織物から選ばれる請求項1に記載の繊維シート
構造物。 - 【請求項3】 前記アクリル系樹脂中間層、およびウレ
タン系樹脂最外層の少なくとも一方がさらに難燃性付与
剤を含有する請求項1に記載の繊維シート構造物。 - 【請求項4】 前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および
臭素含有有機化合物から選ばれた少なくとも1種を含有
する請求項3に記載の繊維シート構造物。 - 【請求項5】 前記アクリル系樹脂中間層が臭素含有有
機化合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン
系樹脂最外層が三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム
及び水酸化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種か
らなる難燃性付与剤を含有している請求項3に記載の繊
維シート構造物。 - 【請求項6】 繊維性基布と、その少なくとも1面上に
形成され、かつ100重量部のアクリル系樹脂、および
1〜100重量部のイソシアネート系化合物を含有する
アクリル系樹脂中間層と、前記中間層上に形成され、5
0〜99重量部のウレタン系樹脂、50〜1重量部のオ
レフィン系樹脂、および0.5〜50重量部のカップリ
ング剤を含有するウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混
合組成物からなる最外層とを有することを特徴とする繊
維シート構造物。 - 【請求項7】 前記繊維性基布が、少なくともそれぞ
れ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸および、緯
糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、および
非粗目編織物から選ばれる請求項6に記載の繊維シート
構造物。 - 【請求項8】 前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂
混合組成物からなる最外層に含まれるオレフィン系樹脂
が、エチレン−アクリル酸共重合体の金属塩、及びエチ
レン−メタアクリル酸共重合体の金属塩から選ばれた少
なくとも1種からなる請求項6に記載の繊維シート構造
物。 - 【請求項9】 前記アクリル系樹脂中間層、およびウレ
タン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層の少な
くとも一方がさらに難燃性付与剤を含有する請求項6に
記載の繊維シート構造物。 - 【請求項10】 前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および
臭素含有有機化合物から選ばれた少なくとも1種を含有
する請求項9に記載の繊維シート構造物。 - 【請求項11】 前記アクリル系樹脂中間層が臭素含有
有機化合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタ
ン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層が三酸化
アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウ
ムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を
含有している請求項9に記載の繊維シート構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00849797A JP3192985B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 繊維シート構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00849797A JP3192985B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 繊維シート構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10202800A JPH10202800A (ja) | 1998-08-04 |
JP3192985B2 true JP3192985B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=11694761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00849797A Expired - Fee Related JP3192985B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 繊維シート構造物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192985B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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FR2815297B1 (fr) * | 2000-10-16 | 2003-05-09 | Wagon Automotive Snc | Rideau de store pour vehicule |
JP6212771B2 (ja) * | 2013-06-21 | 2017-10-18 | 平岡織染株式会社 | 建築養生メッシュシート |
CN105745279B (zh) * | 2013-12-03 | 2019-05-03 | 罗门哈斯公司 | 水性聚氨基甲酸酯分散液 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP00849797A patent/JP3192985B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10202800A (ja) | 1998-08-04 |
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