JP3191696U - シート状印刷物 - Google Patents

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【課題】はがき、クーポン、シールなどの取り外し可能な部分とともに、より多くの情報や図などを掲載することが可能なシート状印刷物を廉価に提供する。
【解決手段】取り外し可能な分離領域と残される残置領域とがシート本体2に形成されるシート状印刷物1である。シート本体2は、両面に印刷が施された紙片を折り重ねた二層構造を有し、紙片を折り重ねただけの非接合部3と、紙片を折り重ねて剥離可能に接着した接合部4とを備える。二層構造のシート本体2の上層に設けられたミシン目のアンカット部を破断し、非接合部3の上層と下層24との合わせ面を開くとともに、接合部4を剥離して上層と下層24との合わせ面を露出する。分離領域として、非接合部3に切り離し可能に設けられたはがき本体51、クーポン71と、接合部4に剥離可能に設けられた保護シール61と、を設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、広告や宣伝のために配布されるチラシ、ブック状玩具、子供向け教材、雑誌や本の綴込み、又はダイレクトメールなどに使用される、取り外し可能なはがきやクーポンなどが付いたシート状印刷物に関するものである。
従来、チラシや本の綴込みなどのシートの一部が、取り外し可能なはがきとなっている印刷物が知られている。例えば特許文献1には、紙片を重ねて貼り合せた二層構造のはがきが、ミシン目から切り離せる構成が開示されている。
特開2004−133065号公報
しかしながら特許文献1に開示された印刷物では、紙片を剥離不能に接着しているため、表面と裏面のはがき部分以外の領域にしか広告情報を掲載できず、掲載できる情報量が限られていた。
また、この特許文献1では、はがき部分のみ剥離不能に接着し、はがき部分以外の領域を剥離可能に張り合わせた実施形態も開示されている。この場合、印刷物の表面および裏面だけでなく、貼り合わせ面にも広告情報を表示することができるが、やはり、はがき部分は剥離不能であるため、その張り合わせ面を有効利用することはできなかった。また、貼り合わせ面の全周又は全面に離形剤層や接着剤層を設ける必要があり、コスト高となっていた。
そこで、本考案は、はがき、クーポン、シールなどの取り外し可能な部分とともに、より多くの情報や図などを掲載することが可能なシート状印刷物を廉価に提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本考案のシート状印刷物は、取り外し可能な分離領域と残される残置領域とがシート本体に形成されるシート状印刷物であって、前記シート本体は、両面に印刷が施された紙片を折り重ねた二層構造を有し、前記紙片を折り重ねただけの非接合部と、前記紙片を折り重ねて剥離可能に接着した接合部とを備え、二層構造の前記シート本体の一方の層に、少なくとも一箇所にアンカット部を設けた切込みが設けられ、前記アンカット部を破断し、前記非接合部の二層の合わせ面を開くとともに、前記接合部を剥離して二層の合わせ面を露出可能に構成され、前記分離領域として、前記非接合部に前記残置領域とアンカット部を介して接続され切り離し可能に設けられた切離部と、前記接合部に剥離可能に設けられたシール部と、を有することを特徴とする。
また、前記シート本体は、前記非接合部に、前記シート本体から起立する起立部を有し、前記起立部が前記シート本体から切り離されることなく起立するように前記起立部の周縁に沿って前記非接合部の一方の層に、起立用折目と起立用切込とを形成することが好ましい。
さらに、前記分離領域は、前記シート本体の一方の層に設けられ、二層構造の前記シート本体を、中央付近から前記一方の層を内側にして折り畳み、前記一方の層の互いに対峙した端縁近傍を剥離可能に接着することが好ましい。
このように構成された本考案のシート状印刷物は、両面に印刷が施された紙片を折り重ねた二層構造を有し、前記紙片を折り重ねただけの非接合部と、前記紙片を折り重ねて剥離可能に接着した接合部とを備えている。二層構造のシート本体の一方の層に、少なくとも一箇所にアンカット部を設けた切込部が設けられ、アンカット部を破断し、前記非接合領域の二層の合わせ面を開くとともに、接合部を剥離して二層の合わせ面を露出可能に構成されている。
そして、分離領域として、残置領域とアンカット部を介して接続され切り離し可能に設けられた切離部と、接合部に剥離可能に設けられたシール部と、を有している。
このため、はがき、クーポン、シールなどの取り外し可能な部分とともに、より多くの情報や図などを掲載することができるシート状印刷物を廉価に提供することができる。
本考案の実施の形態のシート状印刷物としてのはがき付き印刷物の使用状態を説明する斜視図である。 シート本体が展開された状態を示した説明図である。 シート本体の両端を折り畳んだ状態を示した説明図である。 はがき付き印刷物の完成した状態を説明する平面図である。 はがき付き印刷物が開いた状態の構成を説明する平面図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のシート状印刷物としてのはがき付き印刷物1の構成及び使用方法を説明するための斜視図である。
このはがき付き印刷物1は、図1−図3に示すように、両面に印刷が施された紙片を折り重ねた二層構造のシート本体2で構成されている。このシート本体2は、紙片を折り重ねただけの非接合部3と、紙片を折り重ねて剥離可能に接着した接合部4とを備えている。このようなシート本体2に、はがき部5、シール部6、クーポン部7、及び、起立部8が設けられている。
シート本体2は、図2に示すように、短辺21A,21Bと長辺21C,21Dを有する略長方形(例えば、A4サイズの紙4枚分)に形成された1枚の紙片である。シート本体2には、必要に応じて第一面2aと第二面2b(図3参照)の両面に広告、図、文字などの広告情報の印刷が施される。なお、図2−図5中の矢印は、シート本体2に印刷されたものではなく、紙片の折方向又は展開方向を示す矢印を示す。
この略長方形のシート本体2を、短辺21A,21Bと平行な折目22A,22Bでそれぞれ折り重ね、図3に示すように、左右の短辺21A,21B(端縁)をシート本体2の中央付近で対峙させて積層し、二層構造としている。短辺21A,21Bを対峙させて形成した層を上層23(一方の短辺21A側を第一の上層23Aとし、他方の短辺21B側を第二の上層23Bとする)とし、この上層23が積層される層を下層24とする。
シール部6は、第一の上層23A側に、クーポン部7は第二の上層23B側に、中央の折目22Cを挟んで長辺21D側に並んで設けられている。起立部8は、シール部6及びクーポン部7と直列して、長辺21C側に設けられている。はがき部5は、シール部6に隣接して第一の上層23A側に設けられている。また、二層構造のシート本体2の両側であって、はがき部5、シール部6、クーポン部7及び起立部8以外の領域は、これらの利用方法、商品広告、講座情報などの広告情報を掲載する広告領域となっている。この広告領域のはがき部5側を広告領域9Aとし、クーポン部7側を広告領域9Bとする。広告領域9A,9Bは、上層23と下層24とを積層しただけの非接合部3に形成される。
はがき部5は、上層23と下層24とを積層しただけの非接合部3の第一の上層23Aに設けられ、取り外し可能な分離領域(切離部)としてのはがき本体51を有している。はがき本体51は、一方の面(例えばシート本体2の紙片の第二面2b)への印刷によって宛名面52が形成され、他方の面(例えばシート本体2の第一面2a)への印刷によって通信面53が形成される。はがき部5は、第一の上層23Aのみに、はがき本体51の周縁に沿ってミシン目からなる切取線54を設けることによって形成されている。この切取線54のミシン目のアンカット部によって、はがき本体51はシート本体2と接続され、使用時は、この切取線54に沿って、はがき本体51を切り離すことができる。
はがき本体51は、例えば第一種郵便物の定形郵便物に該当する長方形に成形される。定形郵便物の最小形状は、長辺が14cmで短辺が9cmであり、最大形状は長辺が23.5cmで短辺が12cmで厚さが1cmである。なお、重さは50g以下であればよく、下限値の制限はない。
シール部6は、上層23と下層24とを積層して剥離可能に接着した接合部4に設けられている。シール部6は、はがき本体51の通信面53の表面に張り付けられ、個人情報などの秘匿情報を保護する長方形状の個人情報保護シール(以下、「保護シール」と呼ぶ)61と、保護シール61が剥離可能に接着される台紙62とを有している。保護シール61は、第一の上層23Aに設けられ、台紙62は下層24に設けられる。
保護シール61は、シール部6の上層23に、保護シール61の形状に合わせて、切込み65を入れて形成している。保護シール61の一方の面(第二面2b)には、「個人情報保護シール」の文字及び個人情報が視認できないような色や記号などが印刷されている。図2に示すように、保護シール61の他方の面(第一面2a)には、剥離と再接着とが可能な粘着剤の塗布によって、粘着層63が設けられている。また、台紙62の他方の面(第一面2a)には、コーティング剤を塗布してコーティング層64が設けられている。
なお、保護シール61と台紙62との合わせ面、すなわち、保護シール61の他方の面(第一面2a)及び台紙62の一方の面(第一面2a)にも、文字や図などの広告情報を印刷することができる。保護シール61を台紙62から剥離した際に、これらの情報を視認することができる。したがって、より多くの広告情報を提供することができる。
シール部の保護シール61は、全周縁が切込み65によって切り取られ、シート本体2の上層23から分離した状態で台紙62に接着されている。そのため、未使用時には台紙62から保護シール61が不測に剥がれることがないが、使用時には保護シール61を台紙62から容易に剥離することができる。
クーポン部7は、割引券や優待券などの複数のクーポン71と、クーポン71が取り外し可能に接続される外周枠シール72と、外周枠シール72が剥離可能に接着される台紙73と、を有している。クーポン71と外周枠シール72とは、上層23(第二の上層23B)に設けられ、台紙73は下層24に設けられている。クーポン部7において、外周枠シール72が設けられた領域は、外周枠シール72(上層23)と台紙73(下層24)とが剥離可能に接着された接合部4を構成している。一方、クーポン71が設けられた領域は、クーポン71(上層23)と台紙73(下層24)とが接着されておらず、積層しただけの非接合部3を構成している。
各クーポン71の一方の面(第二面2b)には、例えば、各クーポン71の種類などが印刷され、他方の面(第一面2a)には、例えば、割引率や優待率、割引や優待の内容などが印刷されている。
外周枠シール72の一方の面(第一面2a)には、例えば、クーポン71の使用方法や切り取り方法、その他の文字や図などの広告情報を印刷することができる。
外周枠シール72の他方の面(第一面2a)には、剥離可能な粘着剤を塗布して粘着層74が設けられている。台紙73の他方の面(第一面2a)の、外周枠シール72が接着される範囲に、コーティング剤を塗布してコーティング層75が設けられている。
本実施形態では、クーポン71には粘着剤を塗布していないため、台紙73でも、クーポン71が積層する範囲には、コーティング剤を塗布していない。しかし、制作の手間に応じて台紙73の全面にコーティング剤を塗布することもできる。また、クーポン71の他方の面(第一面2a)にも粘着剤を塗布して、台紙73に剥離可能に接着し、シール状のクーポン71とすることもできる。
また、外周枠シール72と台紙73との合わせ面、すなわち、外周枠シール72の他方の面(第二面2b)及び台紙73の一方の面(第二面2b)にも、文字や図などの広告情報を印刷することができる。クーポン71をすべて切り取った後、又はクーポン71ごと外周枠シール72を台紙73から剥離することで、外周枠シール72と台紙73との合わせ面に印刷された広告情報を視認することができる。したがって、より多くの広告情報を掲載することができる。
本実施形態のクーポン71は、横長の長方形状であり、一方の長辺に沿ってミシン目が入れられ、切取線76が設けられている。また、他方の長辺と両側の短辺には連続する切込み77が設けられている。各クーポン71は、切取線76のミシン目のアンカット部により外周枠シール72と接続しており、不測に脱落することはない。使用時には、切取線76に沿って外周枠シール72からクーポン71を容易に切り取ることができる。
クーポン71を切り取ったり、めくったりすることで、クーポン71が積層する下層24の第一面2a側に印刷された広告情報を視認することができる。また、すべてのクーポン71を切り取ったあとに残る外周枠シール72の他方の面(第一面2a)や台紙73の一方の面(第一面2a)にも文字や図形などを印刷しておけば、台紙73から外周枠シール72を剥離することで、これらの情報をユーザが視認することができ、ユーザにより多くの広告情報を提示することができる。
シール部6及びクーポン部7の粘着層63,74とコーティング層64,75とは、印刷後のシート本体2の該当領域にそれぞれに形成される。粘着層63,74に用いられる粘着剤には、例えばアクリル系粘着剤などの不溶性の糊が使用される。また、コーティング層64,75に用いられるコーティング剤には、例えばシリコーン樹脂を使用することができる。シリコーン樹脂には、溶剤型、無溶剤型、エマルジョン型などがあり、例えば、UVシリコーンが使用できる。
起立部8は、図1,図3に示すように、シート本体2を両側からそれぞれ折り重ねた際に突き合わされる短辺21A,21Bを挟んで、第一及び第二の上層23A,23Bに形成されている。起立部8は、この第一及び第二の上層23A,23Bと下層24とを積層しただけの非接合部3に設けられている。
起立部8は、図1に示すように、シート本体2から立体的に立上る起立片81A,81Bと、起立片81A,81Bを支持する基部82A,82Bと、を有している。起立片81A,81Bを形成するため、第一及び第二の上層23A,23Bには、起立片81A,81Bの周縁に沿って起立用折目83A,83Bと起立用切込84A,84Bとが設けられている。また、基部82A,82Bは、下層24に接着剤を塗布して設けられた接着層85(図2参照)を介して、下層24に接着されている。この起立用折目83A,83B、起立用切込84A,84B、接着された基部82A,82Bにより、起立片81A,81Bがシート本体2から切り離されたり、浮き上がったりすることなく起立可能となる。
また、起立用折目83A,83Bは、シート本体2の短辺21A,21Bとのなす角が鈍角となるように形成される。この起立用折目83A,83Bは、ミシン目などで折れ易くしたものであっても、折る位置を線で示したものであっても、凹溝を設けて線を示したものであっても、いずれでもよい。
また、起立用切込84A,84Bは、起立用折目83A,83Bの端部と短辺21A,21Bとを結ぶようにL字状に切り込まれる。この結果、起立用折目83A,83Bを起点にして起立片81A,81Bを起こす方向に折り曲げると、起立用切込部84A,84Bと短辺21A,21Bとによって外形が形成される起立片81A,81Bを起立させることができる。
さらに、起立片81A,81Bには、短辺21A,21Bの周辺に接合用折目86A,86Bが設けられている。この接合用折目86A,86Bは、起立用折目83A,83Bと略直交する方向に向けて形成される。この接合用折目86A,86Bも、ミシン目などで折れ易くしたものであっても、折る位置を線で示したものであってもいずれでもよい。
そして、両側の起立片81A,81Bの接合用折目86A,86Bを折り曲げて、二等辺三角形状の端縁周辺の表面を互いに接着剤で接着して端縁接合部87A,87Bとする。この結果、図1に示すように、起立片81A,81Bを壁のように略台形の立体形状にすることができる。
起立片81A,81Bの両面(第一面2a,第二面2b)には、文字や図などの広告情報が印刷されるが、特に重要な情報などを印刷することが好ましい。起立片81A,81Bが起立することで、これらの重要情報を、利用者に印象付けて提示することができる。
以上のように構成されたはがき付き印刷物1において、はがき本体51、保護シール61及びクーポン71は、シート本体2から取り外し可能な分離領域である。この分離領域以外の残される領域、すなわち、起立部8及び広告領域9A,9Bを含む領域が、残置領域である。
次に、図面を参照しながら本実施形態のはがき付き印刷物1の製作方法及び使用方法について説明する。
まず、ロール紙からシート本体2を引き出し、両面印刷機(図示せず)によってシート本体2の第一面2a及び第二面2bに印刷を行う。すなわち、はがき部5、シール部6、クーポン部7、起立部8及び広告領域9とするのに必要な印刷は、この工程ですべて行う。
印刷後に、リワインダー装置(図示せず)によって巻き取られたシート本体2をオフライン加工機(図示せず)にセットし、再び引き出された印刷済みのシート本体2に対して、図2に示すように、第一面2aの所定の範囲にUVシリコーンを塗布してコーティング層64,75を形成する。
そして、コーティング層64,75をUV硬化させた後に、第一面2aの所定の範囲に粘着剤を塗布して、粘着層63,74を形成する。また、第一面2aの所定の範囲に接着剤を塗布して、接着層85を形成する。
シート本体2の粘着層63,74とコーティング層64,75とを設けた領域が、接合部4となる。接合部4以外の領域には、粘着層やコーティング層を設けないことで、非接合部3が形成される。したがって、粘着剤を全面に塗布した後に、上塗り印刷やコーティングなどによって粘着力を取り除く方法などに比べて、粘着剤などの使用を必要最小限に抑えることができ、廉価な実施が可能となる。
次に、シート本体2を折り重ねる工程に移行する。図2に示される一点鎖線は、山折りを表し、二点鎖線は谷折りを表す。まず、はがき付き印刷物1ごとに切断されたシート本体2を折目22A,22Bで谷折りに折り曲げ、左右の短辺21A,21Bをシート本体2の中央付近で対峙させて二層構造とし、第一の上層23A、第二の上層23B及び下層24を形成する。なお、シート本体2を、中央付近の折目22Cで折り畳み易くなるように、左右の短辺21A,21Bは、互いに当接することなく、数ミリの間隙を介して対峙させる。
そして、粘着層63,74とコーティング層64,75とを貼り合わせることで、シール部6とクーポン部7とが形成される。また、上層23の所定領域を接着層85に接着することで、起立部8の基部82A,82Bが形成される。
次に、図3に示すように、上層23と下層24とが折り重ねられた状態のまま、ダイカッタで上層23のみに切込みやミシン目を入れる工程に移行する。この工程では、はがき部5となる領域では、はがき本体51の形状に合わせて、切取線54となる箇所にミシン目を入れる。このとき、はがき部5とシール部6との境界は、ミシン目ではなく、切込みを入れて分離してもよいが、この境界部分もミシン目、又は、少なくとも一箇所にアンカット部を入れた切込みで切取線54を形成することで、はがき本体51が下層24から不測に浮き上がるのを防ぐことができる。シール部6では、保護シール61の形状に合わせて、全周を切り抜き、切込み65を形成する。
また、クーポン部7となる領域では、クーポン71の切取線76となる箇所にミシン目を入れ、切込み77となる箇所をクーポン71の形状に合わせて切り抜く。さらに、クーポン部7と広告領域9Bとの境界に、ミシン目を入れて切取線78を形成する。また、クーポン部7と広告領域9Bとの境界で、上層23を切り離してもよいが、ミシン目の切取線78とすることで、アンカット部でクーポン部7と広告領域9Bとが接続され、広告領域9Bの上層23が不測に浮き上がったり、めくれたりするのを防ぐことができる。
また、起立部8の起立用折目83A,83Bとなる箇所及び起立用切込84A,84Bとなる箇所にミシン目を入れる。また、必要に応じて接合用折目86A,86Bにもミシン目を入れる。なお、起立用切込84A,84Bとなる箇所は、ミシン目ではなく切込みを入れてもよい。さらに、広告領域9A,9Bの上層23に、折目22A,22Bに沿って粘着剤を塗布して粘着層91A,91Bを形成する。ここまでは、印刷、シート本体2の折り重ね、裁断に至るまで一貫した工程で行うことができる。
次に、起立部8を形成する工程に移行する。まず、起立用切込84A,84Bとなる箇所に入れたミシン目を破断して起立用切込84A,84Bを形成することで、起立片81A,81Bを形成する。なお、このミシン目の破断の際に、基部82A,82Bの周縁(図3の二点鎖線の円で囲った部分)は破断せずに残しておくことで、基部82A,82Bと広告領域9A,9Bとが接続され、長辺21C側での広告領域9A,9Bの上層23の不測の浮き上がりやめくれを防ぐことができる。
続いて、起立用折目83A,83Bを折り曲げ、この起立用折目83A,83Bを起点として起立片81A,81Bをそれぞれ起立させる。その後、接合用折目86A,86Bを折り曲げて、二等辺三角形状の端縁周辺の表面を互いに接着剤で接着することで、端縁接合部87A,87Bを形成する。このように、端縁接合部87A,87Bによって第一、第二の上層23A,23Bを互いに一体にしても、図4に示すように、中央の折目22Cを介してはがき付き印刷物1を閉じることができる。
最後に、二層構造のシート本体2を、折目22Cで折り重ね、折目22Aと折目22Bとを互いに近接して配置し、粘着層91A,91Bを貼り合わせることで、図4に示すように、もとの紙片のほぼ4分の1のサイズ(例えば、A4サイズ)のはがき付き印刷物1を形成することができる。また、最上層に配置された下層24の折目22Bの下端付近に、その位置から剥離することを示す目印25が印刷されている。なお、シート本体2を折目22Cで折り重ねたときに、図4に示すように、折目22Aと折目22Bとが1cm程度ずれるような寸法合わせとすることで、はがき付き印刷物1を開き易くなる。この粘着層91A,91Bの接着により、利用者に届くまで、はがき付き印刷物1が不測に開くのを防ぐことができる。
このようにして製作されたシート状のはがき付き印刷物1は、ダイレクトメールとして利用者に配布される。そのため、例えば、図4に一点鎖線で囲った宛名領域26に、利用者の宛名が印刷される。宛名領域26は、図4では長辺21C側の片隅に設けているが、これに限定されることはなく、中央に設けてもよいし、長辺21D側に設けてもよい。また、宛名の印刷に代えて宛名シールを添付することもできる。宛名領域26以外の領域には、社名や広告情報などを掲載することができる。
このはがき付き印刷物1を受け取った利用者は、シート本体2の最上層や最下層の表(第二面2b)に露出した部分に印刷された文字、図などの広告情報を視認する。これらの広告情報に関心を持った利用者は、さらに情報を収集するために、目印25部分を保持して最上層を最下層から引き剥がして図1に示すようにはがき付き印刷物1を開く。折目22A,22Bに沿って設けられた粘着層91A,91Bの接着を剥がすことで、最下層と最上層とを簡単に分離して、はがき付き印刷物1を開くことができる。
すると、端縁接合部87A,87Bによって一体になった起立部8の起立片81A,81Bが、起立用折目83A,83Bを起点にして起立用切込84A,84Bから自然に起き上る。また、起立片81A,81Bの起立により、下層24の起立片81A,81Bが積層していた領域が露出する。
このようにして起立片81A,81Bが、シート本体2の中央に立体的に現れることで、利用者に印象付けることができ、利用者の興味を引くことができる。利用者は、起立片81A,81Bの表面(第一面2a、第二面2b)に印刷された広告情報や、下層24の露出部分の広告情報を視認することができる。
また、はがき付き印刷物1を開くことで、図1に示すように、はがき部5、シール部6、クーポン部7及び広告領域9A,9Bも露出する。広告領域9A,9Bなどに印刷されたはがき部5の利用方法などを読んで、関心を持った利用者は、切取線54であるミシン目に沿って、はがき本体51を切り離す。
はがき本体51の通信面53に必要事項を記載したら、シール部6の台紙62から保護シール61を剥離し、通信面53に張り付けることで、秘匿情報を保護することができる。したがって、利用者は安心して商品やカタログ申し込みなどを行うことができ、申込みの意欲を高めさせることができる。
また、保護シール61を剥離することで、利用者は、台紙62の一方の面(第一面2a)に印刷された広告情報を視認することができる。したがって、台紙62の一方の面にも広告情報を印刷することができ、より多くの広告情報を掲載することができるとともに、利用者に対して、より多くの情報を提供することができる。
一方、クーポン部7に関心を持った利用者は、各クーポン71をめくり、他方の面(第一面2a)に印刷された情報や、台紙73に印刷された情報を読むことで、クーポン71のさらに詳細な情報を知ることができる。また、切取線76であるミシン目に沿って、クーポン71を切り離して使用することができる。なお、クーポン71が接続される外周枠シール72は、台紙73から剥離可能であるので、クーポン71ごと外周枠シール72を剥離して、店舗やスクールなどに持ち歩くこともできる。
また、外周枠シール72を剥離することで、外周枠シール72の他方の面(第一面2a)や、台紙73の一方の面(第一面2a)に印刷された情報を利用者が視認することができる。したがって、利用者に対して、さらに多くの情報を提供することができる。
さらに、広告領域9A,9Bにおいて、クーポン部7や起立部8と接続するアンカット部を破断して、図5に示すように、広告領域9A,9Bを折目22A,22Bから開いてシート本体2を展開する。これにより、広告領域9A,9Bの上層23と下層24との合わせ面、すなわち、広告領域9A,9Bの上層23の他方の面と下層24の一方の面(ともに第一面2a)に印刷された広告情報を利用者が視認することができる。
次に、本実施の形態のはがき付き印刷物1の作用について説明する。
以上のように構成された本実施の形態のはがき付き印刷物1は、二層構造であり、シール部6やクーポン部7(外周枠シール72)が形成された接合部4と、はがき部5や広告領域9A,9B、クーポン71が形成された非接合部3とが、ミシン目のアンカット部で接続されている。また、分離領域のはがき本体51やクーポン71は残置領域とミシン目のアンカット部で接続されている。分離領域の保護シール61は、粘着層63により台紙62に接着されている。
そのため、配布時などの意図しない時機に非接合部3が開いたり、浮き上がったり、捲れたりするのを防ぐことができる。さらに、分離領域の不測の脱落も防ぐことができ、利用者の好きなときに容易に分離領域のはがき本体51、クーポン71、保護シール61などを取り外すことができる。また、非接合部3には粘着剤やコーティング剤を使用しないため、材料費を低減してシート状印刷物1を廉価に実施することができる。
そして、ミシン目のアンカット部を破断して、非接合部3に設けられた広告領域9A,9Bの上層23と下層24との合わせ面を開くことができ、この合わせ面に印刷された広告情報を利用者に提示することができる。また、接合部4に設けられた保護シール61や外周枠シール72を剥離することで、これらの裏面や台紙62,73に印刷された広告情報も利用者に提示することができる。このように、シート本体2の両面を効率的に利用して、より多くの広告情報を掲載可能な印刷物1とすることができる。
また、シート本体2の中央に設けた起立部8の起立片81A,81Bが、シート本体2から起立することで、起立片81A,81Bに印刷した広告情報を立体的に見せて、利用者に強く印象付けることができる。
また、はがき本体51、保護シール61、クーポン71などの分離領域を、上層23に設け、折目22Cから二層構造のシート本体2を、上層23を内側にして折り畳み、上層23の互いに対峙した端縁近傍を剥離可能に接着している。そのため、配布時などの意図しない時機に、広告領域9A,9Bが開いたり、分離領域が外れたりするのを良好に防ぐことができる。また、起立部8を設けた場合、折り畳時は起立片81A,81Bが印刷物1の内側に収容され、折り畳みを解除した時に、広告情報が印刷された起立片81A,81Bが自然に起立することとなり、利用者により強い印象を与えることができる。
以上、図面を参照して、本考案の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本考案の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本考案に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、シート本体2を紙片として説明したが、これに限定されるものではなく、合成樹脂などのシート、膜、薄板など、厚みが薄い面状材であればシート本体2にすることができる。
また、前記実施の形態では、分離領域をはがき本体51、保護シール61、クーポン71として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、招待券などを分離領域に設けてもよい。
さらに、前記実施の形態では、はがき本体51、保護シール61、クーポン71、起立部8などを、長方形や台形に形成しているが、これに限定されるものではない。使用目的やデザインなどに応じて、正方形や他の多角形状、又は半円形状やドーム形状、若しくは、花形、星形など、デザイン化した形状とすることもできる。
また、起立部8は、基部82A,82Bを接着してシート本体2から分離することのない残置領域としているが、これに限定されるものではない。例えば、起立部8にクーポンや招待券、はがきなどを印刷して、起立用折目83A,83Bなどから切り離し可能、又は基部82A,82Bを剥離可能とすれば、立体的に飛び出してきたクーポン等に興味を示した利用者が、切り離して利用するという行動に結び付けることができる。
さらに、前記実施の形態では、ダイレクトメールとして配布されるはがき付き印刷物1を使用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、新聞の折込み広告、住戸の郵便受けに投函される広告、街頭や店頭で配布される広告、又は雑誌や本の綴込みなどに本考案のシート状印刷物を使用することができる。
1 はがき付き印刷物(シート状印刷物)
2 シート本体
2a 第一面
2b 第二面
21A,21B 短辺(端縁)
23 上層
23A 第一の上層
23B 第二の上層
24 下層
3 非接合部
4 接合部
51 はがき本体(分離領域、切離部)
54 切取線(切込み)
61 保護シール(分離領域、シール部)
71 クーポン(分離領域、切離部)
72 外周枠シール(分離領域、シール部)
78 切取線(切込み)
8 起立部

Claims (3)

  1. 取り外し可能な分離領域と残される残置領域とがシート本体に形成されるシート状印刷物であって、
    前記シート本体は、両面に印刷が施された紙片を折り重ねた二層構造を有し、前記紙片を折り重ねただけの非接合部と、前記紙片を折り重ねて剥離可能に接着した接合部とを備え、
    二層構造の前記シート本体の一方の層に、少なくとも一箇所にアンカット部を設けた切込みが設けられ、前記アンカット部を破断し、前記非接合部の二層の合わせ面を開くとともに、前記接合部を剥離して二層の合わせ面を露出可能に構成され、
    前記分離領域として、前記非接合部に前記残置領域とアンカット部を介して接続され切り離し可能に設けられた切離部と、前記接合部に剥離可能に設けられたシール部と、を有することを特徴とするシート状印刷物。
  2. 前記シート本体は、前記非接合部に、前記シート本体から起立する起立部を有し、前記起立部が前記シート本体から切り離されることなく起立するように前記起立部の周縁に沿って前記非接合部の一方の層に、起立用折目と起立用切込とを形成することを特徴とする請求項1に記載のシート状印刷物。
  3. 前記分離領域は、前記シート本体の一方の層に設けられ、二層構造の前記シート本体を、中央付近から前記一方の層を内側にして折り畳み、前記一方の層の互いに対峙した端縁近傍を剥離可能に接着することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状印刷物。
JP2014002159U 2014-04-24 シート状印刷物 Expired - Lifetime JP3191696U (ja)

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