JP3191077B2 - 多段式駐車設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、上下複数段の移送路と
昇降台とを備えた多段式駐車設備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、多段式駐車設備として、横方
向に移送する上下複数段の移送路と、該移送路に対して
横方向に隣接して設けられた昇降台とを備え、昇降台に
より車両の入出庫口との間で車両搭載用のパレットを移
送するものが知られている。上記移送路には多数のパレ
ットが配置され、隣接するパレット同士はそれぞれ連結
器により連結されて数珠つなぎになっており、昇降台に
パレットを移載する場合、数珠つなぎのパレット群を昇
降台へ向かって移送して先頭のパレットを昇降台まで移
送する。

【０００３】また、上記多段式駐車設備には、各段にお
いて水平循環路を設けたものが広く使用されている。該
水平循環路は、例えば縦方向に並列に設けられた２本の
移送路と、一方の移送路の一端部に横方向に隣接して設
けられた昇降台と、該昇降台と他方の移送路の一端部と
の間でパレットを縦送りする縦移送手段とを備え、一方
の移送路から昇降台および他方の移送路を経て一方の移
送路に戻る矩形状の環状経路でパレットを循環移動させ
る構成となっている。上記縦移送手段は、例えば縦方向
に互いに離れて設けられた一対のスプロケットと、該ス
プロケットに巻き掛けられたチェーンとから成る。

【０００４】ところで、昇降台を昇降させる際には、昇
降台上のパレットと移送路側のパレットとの連結器同士
が干渉しないようにしておく必要がある。そこで、従来
は、昇降の際に上記パレット群を移動させて昇降台に隣
接する移送路上の空間をパレットが配置されていない空
スペースの状態にしたり、パレットに対して連結器を上
下各段の移送路毎に縦方向の異なる位置に取り付けたり
することにより、上記両連結器が干渉しないようにして
いた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の対策で
は、パレットの昇降の都度パレット群全体を移動させて
移送路上の空間を空スペース状態にする必要があり、パ
レットの昇降に時間がかかるという問題がある。また、
後者の対策では、連結器の位置をずらすことから各段毎
に異なるパレットを製造しなければならなず、工数が増
加して製造コストが増加する原因になるという問題があ
った。

【０００６】また、上記水平循環路の場合、縦移送手段
の上記一対のスプロケットはそれぞれ他方の移送路より
も縦方向の外側に配置する必要があるため、一対のスプ
ロケットのうちの一方は他方の移送路と昇降台との間に
配置されることになる。このため、上記一方のスプロケ
ットはパレットを昇降する際の邪魔になる場合があり、
この場合には上記連結器に加えてスプロケットからもパ
レットを退避させることが必要となる。

【０００７】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、パレットを昇降させ
るとき、移送路上の隣接パレットや縦移送手段等の周囲
の部材との干渉を確実に回避しつつ、昇降時間の短縮化
および製造コストの低廉化等を図るようにするものであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に係る発明が講じた解決手段は、多段式駐
車設備として、車両を載せるパレットと、該パレットが
横方向にそれぞれ移送される上下複数段の移送路と、該
複数段の移送路の横方向の外側に隣接して設けられ、該
各段の移送路との間でパレットが移載され且つパレット
を昇降させる昇降台と、上記昇降台上のパレットを縦方
向にスライドさせるスライド手段とを備え、該スライド
手段は、上記昇降台上のパレットを縦方向に移動させる
移動体と、該移動体に設けられ上記昇降台上のパレット
を係合把持する把持部材とを備えた構成とする。

【０００９】請求項２に係る発明が講じた解決手段は、
請求項１記載の多段式駐車設備において、横方向に隣り
合う２つのパレットに互いに向かい合うように別々に突
設された雌雄一対の連結器から成る連結手段を備え、該
連結手段の雌雄一対の連結器が横方向に互いに係合し且
つ縦方向の相対移動によりその係合が解除可能に設けら
れ、上記スライド手段が、上記昇降台上のパレットの連
結器と上記各隣接パレットの連結器との係合が解除され
る距離だけ、上記昇降台上のパレットをスライドさせる
ものである。

【００１０】請求項３に係る発明が講じた解決手段は、
請求項１または請求項２記載の多段式駐車設備におい
て、上記各段の移送路および各段に位置する上記昇降台
の双方に対して並列に設けられた並列移送路を備え、同
一段における上記移送路、上記昇降台および上記並列移
送路が、上記移送路から上記昇降台および上記並列移送
路を経て上記移送路に戻る環状経路においてパレットが
循環移動する水平循環路を構成している。

【００１１】請求項４に係る発明が講じた解決手段は、
請求項１または請求項２記載の多段式駐車設備におい
て、上記各段の移送路に並列に設けられた並列移送路を
備え、同一段における上記移送路および上記並列移送路
が該両移送路間においてパレットが循環移動する水平循
環路を構成し、該水平循環路の外側に上記昇降台が位置
している。

【００１２】請求項５に係る発明が講じた解決手段は、
請求項３記載の多段式駐車設備において、上記スライド
手段が上記昇降台上のパレットを縦方向の上記並列移送
路とは反対側にスライドさせるものである。

【００１３】

【作用】上記の構成により、各請求項に係る発明では、
スライド手段により昇降台上のパレットを縦方向にスラ
イドさせているので、上記両パレットに互いに向かい合
うように設けられた突起物同士が互いに離間せしめら
れ、パレットの昇降中に干渉することがない。

【００１４】特に、請求項２に係る発明では、具体的に
上記両パレットに設けられた連結器同士の干渉が回避さ
れる。

【００１５】請求項３に係る発明はさらに水平循環路の
一隅に昇降台を設けたものであり、請求項４に係る発明
は該水平循環路の外側に昇降台を配置したものであり、
これらの場合にも、昇降台の昇降中における突起部同士
の干渉が回避される。

【００１６】さらに、請求項５に係る発明では、水平循
環路の一隅に昇降台を設けた場合において、スライド手
段が昇降台上のパレットを縦方向の並列移送路とは反対
側にスライドさせているので、横方向に対面する突起物
同士の干渉回避に加えて昇降台上のパレットと並列移送
路側の障害物との干渉も回避される。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。

【００１８】図１および図２は本発明の一実施例に係る
多段式駐車設備Ｔを示す。本実施例の多段式駐車設備Ｔ
は、上下２段の駐車部１，１と、該各段の駐車部１，１
と図示しない入出庫口との間を昇降する昇降台としての
リフトフォーク３とを備えている。

【００１９】上記各段の駐車部１，１は、横方向（図中
左右方向）に延びる移送路としての第１の横移送路５
と、該第１の横移送路５に並列に設けられた並列移送路
としての第２の横移送路７とを備えている。上記第１の
横移送路５の右方には上記リフトフォーク３が配置され
ていると共に、上記第２の横移送路７は第１の横移送路
５およびリフトフォーク３の双方に対して並列に配置さ
れている。そして、上記各段の駐車部１，１および各段
に位置するときのリフトフォーク３は、第１の横移送路
５からリフトフォーク３および第２の横移送路７を経て
第１の横移送路５に戻る矩形状の環状経路でパレットＰ
が循環する水平循環路Ｊを構成している。上記リフトフ
ォーク３は床部９に立設された２本の支柱１１，１１に
上下動可能に保持されており、図示しない入出庫口と各
段との間を昇降するようになっている。

【００２０】上記第１の横移送路５および第２の横移送
路７には多数のパレットＰが設置されている一方、第２
の横移送路７上の左側端部およびリフトフォーク３上の
空間はパレットＰが配置されていない空スペースＳ，Ｓ
とされている。

【００２１】上記各パレットＰは連結手段１３により連
結されており、該連結手段１３は、横方向に隣り合う２
つのパレットＰに互いに向かい合うように別々に突設さ
れた雌側連結器１５と雄側連結器１７の一対から成る。
図３ないし図５に示すように、雌側連結器１５はＵ字状
に雄側連結器１７は該雌側連結器１５を挿通可能なＬ字
状にそれぞれ形成されており、横方向に互いに係合し且
つ縦方向の相対移動によりその係合が解除されるように
なっている。具体的に、パレットＰの横方向の両側面に
はそれぞれ雄側連結器１７および雌側連結器１５が１個
ずつ設けられ、各側面で雄側連結器１７および雌側連結
器１５の縦方向の配置は逆になっており、これにより各
横移送路５，７上のすべてのパレットＰは数珠つなぎに
連結されたパレット群を構成している。

【００２２】上記第１の横移送路５および第２の横移送
路７には複数の受けローラ１９，１９，…が横方向に配
列されて成る２列の受けローラ群Ｒが設けられている一
方、パレットＰの下面には上記受けローラ１９上を走行
する一対のガイドレール２１，２１が設けられ、上記２
列の受けローラ群Ｒおよび一対のガイドレール２１，２
１によりパレットＰは横方向に移動可能となっている。

【００２３】また、上記第１の横移送路５および第２の
横移送路７には水平回転するクランクアーム２３が設け
られている一方、パレットＰの下面に横送り用ガイド溝
部材２５が設けられており、上記クランクアーム２３の
先端が横送り用ガイド溝部材２５内を挿通しながらパレ
ットＰを横方向に押し進めることにより、パレットＰが
横方向に移送されるようになっている。

【００２４】上記各段の駐車部１，１には、第２の横移
送路７の右端部に設けられ第２の横移送路７とリフトフ
ォーク３との間でパレットＰを縦送りする右側縦移送手
段２７と、第２の横移送路７の左端部に設けられ第１の
横移送路５と第２の横移送路７との間でパレットＰを縦
送りする左側縦移送手段２９とを備えている。

【００２５】上記両縦移送手段２７，２９は、図６およ
び図７に示すように、縦方向に互いに離間する一対のス
プロケット３１ａ，３１ｂと該一対のスプロケット３１
ａ，３１ｂに巻き掛けられて水平面で循環移動する無端
チェーン３３と、該無端チェーン３３に連結され上方に
延びる動力伝達部材３５（図１３参照）とを備えてい
る。右側縦移送手段２７における一方のスプロケット３
１ａは第２の横移送路７とリフトフォーク３との間に配
置され、左側縦移送手段２９の一方のスプロケット３１
ａは上記両横移送路５，７の間の空間に配置されてい
る。一方、パレットＰの図３の左側部には縦送り用ガイ
ド溝部材３７が設けられている。上記水平循環路Ｊの四
隅に位置するパレットＰに対して、その縦送り用ガイド
溝部材３７に動力伝達部材３５が挿通する。この挿通状
態で無端チェーン３３を移動することにより、パレット
Ｐは縦方向に移送されるようになっている。

【００２６】上記両横移送路５，７の両端部には、縦方
向に延びる一対の走行レール３９，３９がそれぞれ敷設
されている（図１）一方、パレットＰには上記一対の走
行レール３９，３９上を走行する車輪４１，４１，…
（図３）が設けられ、これによりパレットＰは上記両横
移送路５，７間で縦方向に移動可能となっている。同様
に、第２の横移送路７の右端部およびリフトフォーク３
にも一対の走行レール３９，３９が設けられており、パ
レットＰは第２の横移送路７とリフトフォーク３との間
で移動可能となっている。

【００２７】また、上記リフトフォーク３には２列の受
けローラ群Ｒの延長線上に受けローラ１９，１９が設け
られ、該受けローラ１９，１９により第１の横移送路５
とリフトフォーク３との間でパレットＰが移載されるよ
うになっている。さらに、リフトフォーク３には、パレ
ットＰの横送りの際にパレットＰの車輪４１，４１，…
を円滑に横方向へ移動させるための複数のころ部材４
３，４３，…が設けられている。また、上記左側縦移送
手段２９上にも上記ころ部材４３，４３，…が設けられ
ている。

【００２８】上記リフトフォーク３には、昇降中のパレ
ットＰを横移送路５，７側の障害物から回避させるため
のスライド手段４５が設けられている。該スライド手段
４５は、図８ないし図１２に示すように、縦方向に延び
る２本のスライド用レール４７，４７と、該スライド用
レール４７，４７上を移動してパレットＰを縦方向に移
動させる移動体４９と、該移動体４９を駆動する駆動手
段５１とを備えている。

【００２９】上記移動体４９は、４本の鋼材５３，５
５，５７，５９から成る矩形状のフレーム６１と、該フ
レーム６１に設けられた４個のローラユニット６３，６
３，…と、該フレーム６１上に設置された第１モータ６
５と、該第１モータ６５により回転駆動される伝達軸６
７と、該伝達軸６７に連結された板状の２個の把持部材
６９，６９とを備えている。上記各ローラユニット６３
は、フレーム６１から延出する延出部材７１と、該延出
部材７１に設けられスライド用レール４７の上下面にそ
れぞれ接する２個の走行用ローラ７３，７３とから成
る。上記各把持部材６９はフック７５を有し、該フック
７５は上記第１モータ６５の回転によりリフトフォーク
３上のパレットＰの車輪４１，４１，…の車軸７７に係
合してパレットＰを把持するようになっている。

【００３０】上記駆動手段５１は、リフトフォーク３に
設置された第２モータ７９と、クランク手段８１と、移
動体４９に設けられた係合部材８３とから成る。上記ク
ランク手段８１は、第２モータ７９の駆動軸に連結され
たクランク軸８５と、該クランク軸８５に固定され先端
部にピン部材８７を有する回動部材８９とから成る。上
記係合部材８３は凹部９１を有し、該凹部９１に上記回
動部材８９のピン部材８７が挿通されている。第２モー
タ７９の回転により回動部材８９が図１１において時計
回りに回動すると、ピン部材８７が係合部材８３の凹部
９１内を摺動しつつ移動体４９を縦方向（図１１の右
方）へ移動させる。

【００３１】次に、第１の横移送路５上のパレット群の
うち、例えばリフトフォーク３側の先頭のパレットＰを
出庫する場合、まず右側縦移送手段２７の無端チェーン
３３を移動して動力伝達部材３５をリフトフォーク３側
から第２の横移送路７側へ退避させておく。これは、パ
レット群を横送りしたときに、動力伝達部材３５が縦送
り用ガイド溝部材３７に挿通されると、スライド手段４
５によりパレットＰをスライドできなくなるためであ
る。この後、第１の横移送路５のパレット群をリフトフ
ォーク３へ向かって移送し、先頭のパレットＰをリフト
フォーク３上まで移送する。

【００３２】また、第２の横移送路７の右端部上のパレ
ットＰを出庫する場合、右側縦移送手段２７によりパレ
ットＰをリフトフォーク３上に移送する。この後、右側
縦移送手段２７の無端チェーン３３を移動して、動力伝
達部材３５を縦送り用ガイド溝部材３７から離脱させて
おく。

【００３３】次に、上記スライド手段４５を用いてリフ
トフォーク３上のパレットＰを障害物から回避させる。
その方法を図８ないし図１２に基づいて説明すると、ま
ず第１モータ６５を作動して移動体４９の把持部材６９
にパレットＰの車軸７７を把持させておく。次に、第２
モータ７９を作動し、パレットＰを第２の横移送路７と
は反対側にスライドさせる。この後、リフトフォーク３
を上昇させる。リフトフォーク３が上記両駐車部１，１
よりも上方に達した時、第２モータ７９を逆回転して移
動体４９を第２の横移送路７側にスライドして最初の位
置に戻す。この後、第１モータ６５を逆回転してパレッ
トＰの車軸７７から把持部材６９を離脱させる。

【００３４】次に、上記昇降中のパレットＰの干渉回避
軌跡を図１３に基づいて説明する。図１３は、その上部
はリフトフォーク上のパレットＰのスライド状態を平面
図で示し、下部は上記パレットＰの上下動の軌跡を示す
正面図で示している。Ｋは上記パレットＰの縦方向の両
端の軌跡であり、Ｌ１は下段の第１の横移送路５のパレ
ット配置レベルであり、Ｌ２は上段の第１の横移送路５
のパレット配置レベルである。同図に示すように、上記
パレットＰが第２の横移送路７の反対側にスライドした
とき、該パレットＰの連結器１５，１７は各段の第１の
横移送路５上の隣接パレットＰの連結器１５，１７から
離間すると共に、該パレットＰは右側縦移送手段２７の
一方のスプロケット３１ａから離間している。

【００３５】以上のように、本実施例によれば、スライ
ド手段４５によりリフトフォーク３上のパレットＰを縦
方向にスライドさせているので、第１の横移送路５上を
空スペースの状態にすることなく連結器１５，１７同士
の干渉を回避することができ、昇降時間の短縮化を図る
ことができる。また、各段の横移送路５，７毎にパレッ
トＰに対する連結器１５，１７の取付位置を変更するこ
となく連結器１５，１７同士の干渉回避ができ、製造コ
ストを低廉化することができる。

【００３６】しかも、上記スライド手段４５がリフトフ
ォーク３上のパレットＰを第２の横移送路７の反対側に
スライドさせているので、リフトフォーク３上のパレッ
トＰと右側縦移送手段２７の一方のスプロケット３１ａ
との干渉も回避することができる。

【００３７】なお、本発明の多段式駐車設備は水平循環
路Ｊの一隅にリフトフォーク３を設けた上記実施例に限
定されるものではなく、水平循環路Ｊの外側にリフトフ
ォーク３を配置したものであってもよい。具体的には、
上記実施例（図１）の第２の横移送路７を左方にずらし
て配置して第１の横移送路５に対して並列に位置させて
おき、該両移送路５，７間だけでパレットＰが循環する
水平循環路Ｊを構成する。この場合にも、連結器１５，
１７同士の干渉回避ができ、昇降時間の短縮化および製
造コストの低廉化を図ることができる。

【００３８】さらに、本発明の多段式駐車設備を、各段
の第２の横移送路７を省略すると共に、各段の第１の横
移送路５の左右両隣りに昇降空間Ｓ，Ｓを設けて第１の
横移送路５の左右両側においてパレットＰを昇降できる
ようにし、これにより、上下２段の第１の横移送路５の
間でパレットＰを循環移動させるように構成したもので
あってもよい（図１参照）。この場合にも、連結器１
５，１７同士の干渉回避ができ、昇降時間の短縮化およ
び製造コストの低廉化を図ることができる。

【００３９】

【発明の効果】以上のように、各請求項に係る発明の多
段式駐車設備によれば、昇降台上を縦方向に移動する移
動体と、昇降台上のパレットを把持する把持部材とを備
えたスライド手段により昇降台上のパレットをスライド
させているので、移送路上を空スペースの状態にするこ
となく上記両パレットの突起物同士の干渉を回避するこ
とができ、昇降時間の短縮化を図ることができると共
に、各段の移送路毎にパレットＰに対する突起物の取付
位置を変更することなく突起物同士の干渉回避ができ、
製造コストを低廉化することができる。

【００４０】具体的に請求項２に係る発明によれば、連
結器同士の干渉を回避することができる。

【００４１】特に、請求項５に係る発明によれば、水平
循環路の一隅に昇降台を設けた場合、スライド手段が昇
降台上のパレットを縦方向の並列移送路とは反対側にス
ライドさせているので、突起物同士の干渉回避に加えて
昇降台上のパレットと並列移送路側の障害物との干渉も
回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る多段式駐車設備の平面
図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】パレットの底面図である。

【図４】パレットの正面図である。

【図５】パレットの側面図である。

【図６】駐車部の部分拡大平面図である。

【図７】図６のＢ−Ｂ線断面図である。

【図８】スライド手段の平面図である。

【図９】スライド手段の正面図である。

【図１０】スライド手段の右側面図である。

【図１１】図８のＣ−Ｃ線断面図である。

【図１２】クランク手段の拡大平面図である。

【図１３】昇降中のパレットの干渉回避軌跡の説明図で
ある。

【符号の説明】

３ リフトフォーク（昇降台） ５ 第１の横移送路（移送路） ７ 第２の横移送路（並列移送路） １３ 連結手段 １５ 雌側連結器 １７ 雄側連結器 ４５ スライド手段 ４９ 移動体 ６９ 把持部材 Ｔ 多段式駐車設備 Ｊ 水平循環路 Ｐ パレット

フロントページの続き (72)発明者 中瀬 雅嗣 兵庫県宝塚市新明和町１番１号 新明和 工業株式会社 産機システム事業部内 (56)参考文献 特開 平３−172470（ＪＰ，Ａ) 特公 昭45−31023（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04H 6/18 E04H 6/30

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両を載せるパレットと、 該パレットが横方向にそれぞれ移送される上下複数段の
   移送路と、 該複数段の移送路の横方向の外側に隣接して設けられ、
   該各段の移送路との間でパレットが移載され且つパレッ
   トを昇降させる昇降台と、 上記昇降台上のパレットを縦方向にスライドさせるスラ
   イド手段とを備え、 該スライド手段は、上記昇降台上のパレットを縦方向に
   移動させる移動体と、該移動体に設けられ上記昇降台上
   のパレットを係合把持する把持部材とを備え ていること
   を特徴とする多段式駐車設備。
2. 【請求項２】 横方向に隣り合う２つのパレットに互い
   に向かい合うように別々に突設された雌雄一対の連結器
   から成る連結手段を備え、該連結手段の雌雄一対の連結
   器は横方向に互いに係合し且つ縦方向の相対移動により
   その係合が解除可能に設けられており、 上記スライド手段は、上記昇降台上のパレットの連結器
   と上記各隣接パレットの連結器との係合が解除される距
   離だけ、上記昇降台上のパレットをスライドさせるもの
   である請求項１記載の多段式駐車設備。
3. 【請求項３】 上記各段の移送路および各段に位置する
   上記昇降台の双方に対して並列に設けられた並列移送路
   を備え、 同一段における上記移送路、上記昇降台および上記並列
   移送路は、上記移送路から上記昇降台および上記並列移
   送路を経て上記移送路に戻る環状経路においてパレット
   が循環移動する水平循環路を構成している請求項１また
   は請求項２記載の多段式駐車設備。
4. 【請求項４】 上記各段の移送路に並列に設けられた並
   列移送路を備え、 同一段における上記移送路および上記並列移送路は該両
   移送路間においてパレットが循環移動する水平循環路を
   構成し、該水平循環路の外側に上記昇降台が位置してい
   る請求項１または請求項２記載の多段式駐車設備。 【請求項５】 上記スライド手段は上記昇降台上のパレ
   ットを縦方向の上記並列移送路とは反対側にスライドさ
   せるものである請求項３記載の多段式駐車設備。