JP3079432B2 - 水平循環式駐車設備 - Google Patents

水平循環式駐車設備

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JP3079432B2
JP3079432B2 JP05117111A JP11711193A JP3079432B2 JP 3079432 B2 JP3079432 B2 JP 3079432B2 JP 05117111 A JP05117111 A JP 05117111A JP 11711193 A JP11711193 A JP 11711193A JP 3079432 B2 JP3079432 B2 JP 3079432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平循環式駐車設備に
関し、詳しくは、循環路を構成する縦移送路と横移送路
との間において車両を載せるパレットの移載を行うパレ
ットの移載構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水平循環式駐車設備は、2列の縦移送路
と2列の横移送路とを交互に組み合わせた循環路を備
え、該循環路上に車両を載せるパレットが設置され水平
面で循環移動するものが知られている。横移送路におい
て、パレットは、横送り手段によって横送りされ、パレ
ットに設けられた横行車輪が2列の横レール上を走行す
るする。縦移送路において、パレットは、鉛直面内で循
環する無端チェーンによって縦送りされるようになって
いる。
【0003】また、縦移送路および横移送路はパレット
の送り方向が異なるため、縦移送路と横移送路との間に
おいてパレットを移載する移載手段が必要である。例え
ば特公昭48−24874号公報に開示された水平循環
式駐車設備においては、移載手段として縦移送路に横レ
ールの延長線上に移載用レールを設け、パレットの横行
車輪が横レールから移載用レール上を走行することによ
ってパレットを縦移送路に移載するようにしている。移
載用レールを用いた一般的な移載構造を図12に示す。
同図に示すように、移載用レール101,101は、縦
送り方向に延びる縦レール103,103に載置支持さ
れ縦送り方向に移動可能とされていると共に、無端チェ
ーン105,105,…に連結されて鉛直面内で循環移
動するようにされていることによって縦レール103上
を移動した後縦送りの始点に戻るようにされている。
【0004】また、特開昭53−109380号公報に
開示された水平循環式駐車設備においては、移載手段と
して縦移送路にフリーローラコンベアを設け、該フリー
ローラコンベアを縦レール上を走行可能にすると共に無
端チェーンにより鉛直面内で循環移動させ、パレットの
縦送りを行った後縦送りの始点に戻るようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記2件の公報の水平
循環式駐車設備はいずれも、上記移載手段(移載用レー
ルまたはフリーローラコンベア)と縦送りをするための
無端チェーンとを一体化し、横行車輪が移載手段上を走
行することによってパレットを横移送路から縦移送路に
移載すると共に横行車両を移載手段上に乗せたままでパ
レットを縦送りし、パレットを縦移送路から横移送路に
移載した後、無端チェーンを鉛直面内で循環移動して移
載手段を縦送りの始点にまで戻すようにしている。無端
チェーンに固定された移載手段を横レールの延長線上に
位置させるためには、無端チェーンのスプロケットを少
なくとも横レールよりも縦送り方向の外方側に設ける必
要がある。さらに、移載手段を無端チェーン上の安定し
た位置に停止させて安定したパレットの移載を行うため
にはスプロケットを横レールの位置より十分に離す必要
があり、そのため、従来は、スプロケットをパレットか
ら大きく突出させていた(特開昭53−109380号
公報の第2図参照)。このように、縦送り手段としてス
プロケットにより鉛直面内で循環する無端チェーンを用
いる場合、パレットからスプロケットが大きく突出して
しまうため、駐車設備を建物内等の限られた空間に設置
する上で障害となり、駐車設備の設置効率が悪いという
問題があった。
【0006】また、移載手段、例えば図12に示す移載
用レール101は、車両を載せるとかなりの重量になる
パレット107,107を乗せたまま縦送り方向へ移動
できるようにするため、上述したように、縦レール10
3上を走行するようにされている。このため、縦レール
103の上には移載用レール101およびパレット10
7が乗り、縦レール103と移載用レール101とパレ
ット107の3部材が上下に積み重なることになり、縦
移送路の上下の厚さが非常に大きくなるいう問題があっ
た。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、縦移送路における移送手段がパレットから突
出する長さを低減すると共に縦移送路の上下の厚さを低
減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた解決手段は、縦移送路
と横移送路とが交互に接続された矩形の循環路に複数の
パレットを上記両縦移送路の対角位置に空スペースが1
つずつできるように配置し、上記横移送路では複数のパ
レットを互いに連結して横送りするとともに、上記縦移
送路では縦送りするパレットをその縦送り動作により横
移送路上の後続するパレットから切り離して移動先の横
移送路上のパレットと連結し、この横送り動作および縦
送り動作により車両を循環させて入出庫する水平循環式
駐車設備であって、上記縦移送路の移送レベルは、横移
送路の移送レベルよりも下方に位置するように設定さ
れ、上記各パレット下面には、各パレットに上記縦移送
路上を走行させるための縦移動用部材と、各パレットに
上記横移送路上を走行させるための横移動用部材とが縦
送り方向に間隔をあけて設けられ、上記縦移送路の両端
で横移送路上のパレットの上記縦移動用部材の延長線上
には、上記縦移動用部材を上記縦移送路と上記横移送路
との間で相互に乗り移らせる移載手段が固定され、上記
縦移送路には、各パレットを係合して一端側の移載手段
から他端側の移載手段に縦移送する縦移送手段が設けら
れ、上記縦移動用部材の移動レベルは、横移動用部材の
移動レベルよりも下方に位置し、かつ上記移載手段の移
載レベルと同じ高さに位置するように設定され、上記移
載手段の移載レベルは、縦移送路の移送レベルと同じ高
さに位置するように設定されている構成とする。
【0009】また、請求項2に係る発明および請求項3
に係る発明は具体的な縦移動用部材と横移動用部材につ
いて本発明を適用したものであり、請求項2に係る発明
が講じた解決手段は、請求項1記載の水平循環式駐車設
備において、上記縦移動用部材が上記縦移送路に設けら
れた固定レール上を走行する車輪であり、横移動用部材
が上記横移送路に設けられた複数のローラ上を走行する
走行レールである構成とする。
【0010】一方、請求項3に係る発明が講じた解決手
段は、請求項1記載の水平循環式駐車設備において、上
記縦移動用部材が上記縦移送路に設けられた複数のロー
ラ上を走行する走行レールであり、上記横移動用部材が
上記横移送路に設けられた固定レール上を走行する車輪
である構成とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明におい
て、移載手段は縦移送路の両端に固定され、パレットを
移送する移送手段とは別個に設けられているので、鉛直
面内で循環する無端チェーンで移載手段を鉛直面内で循
環移動させなくてよく、よって、移送手段がパレットか
ら突出する長さが少なくなる。
【0012】また、パレットは、縦移動用部材により縦
移送路を縦送りされるので、移載手段を縦移動用部材の
走行部位に積み重ねなくても縦移動用部材によりパレッ
トは縦移送路を移動できる。また、縦移動用部材は移載
手段によって縦移送路と横移送路との間で相互に乗り移
っており、縦移動用部材が縦移送路と横移送路との間に
おいて乗り移る際の障害にならないようになっている。
したがって、移載手段を縦移動用部材の走行部位に積み
重ねなくても、縦移送路と横移送路との間におけるパレ
ットの移載および縦送りができるようになり、縦移送路
の上下の厚さを従来よりも小さくできる。
【0013】また、請求項2に係る発明では、縦移動用
部材として縦移送路に設けられた固定レール上を走行す
る車輪を用いており、請求項1に係る発明と同様に、移
載手段を固定レールの走行面と同じ高さにすることによ
って縦移送路の上下の厚さが移載手段の分だけ従来より
も小さくなる。
【0014】一方、請求項3に係る発明では、縦移動用
部材として縦移送路に設けられた複数のローラ上を走行
する走行レールを用いており、請求項1に係る発明と同
様に、移載手段を複数のローラの走行面と同じ高さにす
ることによって縦移送路の上下の厚さが移載手段の分だ
け従来よりも小さくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0016】図1は本発明の一実施例に係る水平循環式
駐車設備を示す。図中における左方を左、右方を右、上
方を前、下方を後と呼び、左右方向を横送り方向、前後
方向を縦送り方向と呼ぶ。
【0017】図1および図2に示すように、上記水平循
環式駐車設備は、建物内の空間に設置されており、上下
複数層の駐車部1が設けられた設備本体3と、該各層の
駐車部1と図示しない入出庫口との間において車両を入
出庫する昇降手段5とを備えている。
【0018】各駐車部1は、互いに平行な2列の左側縦
移送路A1および右側縦移送路A2と、互いに平行な2列の
後側横移送路B1および前側横移送路B2とを有し、左側縦
移送路A1と、後側横移送路B1と、右側縦移送路A2と、前
側横移送路B2とを交互に接続した矩形状の循環路Jが形
成されており、循環路Jの左側縦移送路A1と右側縦移送
路A2との対角位置に形成された2つの空スペースS,S
を除いて車両を載置する多数のパレット7が設置され、
各パレット7が縦送りおよび横送りされて循環されるよ
うに構成されている。各パレット7は、互いに横送り時
に係合して縦送り時に離脱する連結器9,9を備えてい
る。つまり、上記横移送路では複数のパレットを互いに
連結して横送りするとともに、上記左側縦移送路A1およ
び右側縦移送路A2では、縦送りするパレット7をその縦
送り動作により後側横移送路B1または前側横移送路B2上
の後続するパレット7から切り離して移動先の後側横移
送路B1または前側横移送路B2上のパレット7と連結し、
この横送り動作および縦送り動作により車両を循環させ
て入出庫するようになっている。
【0019】上記昇降手段5は、図1において平面視で
循環路Jの右上隅に配置されており、支柱11,11
と、該支柱11に支持されて上下に誘導されパレット7
を上下移動させる前後一対のフォーク13,13とを備
えている。昇降手段5は、各層の駐車部1の高さに位置
するときには循環路Jの右側縦移送路A2の一部を構成
する。
【0020】また、図3に示すように、水平循環式駐車
設備は、各駐車部1において昇降手段5が配置されてい
ないときに昇降手段5に代わって循環路Jの一部を構成
する循環補助手段15と、昇降手段5に隣接する前側横
移送路B2の下方に設けられ一対のスプロケット17,1
7の駆動により循環する無端チェーン19からなる移動
装置21とを備えている。該移動装置21は、循環補助
手段15を、図1において平面視で循環路Jの右上隅に
おけるパレット循環位置と昇降手段5に隣接する前側横
移送路B2の下方における退避位置との間において循環補
助手段15を移動させるように構成されている。
【0021】各駐車部1における後側横移送路B1および
前側横移送路B2にはそれぞれ2列のローラ群23,2
3,…が設けられており、各列のローラ群23は設備本
体3に横送り方向へ向かって適宜間隔をおいて設けられ
横送り方向へ回転可能な複数のローラ25,25,…か
らなる。一方、各パレット7には、横移送路B1,B2を走
行させるための横移動用部材としての一対の走行レール
27,27が設けられている。各走行レール27,27
は、パレット7の下面に横送り方向へ延びるように設け
られて対応する列のローラ群23上をそれぞれ走行する
ように構成されている。
【0022】後側横移送路B1および前側横移送路B2には
横移送手段29,29が設けられ、該横移送手段29
は、回転するクランクアーム31,31の先端に設けら
れた押送りローラ31a,31aがパレット7側に設け
られたガイド溝部材33,33に係合することによっ
て、パレット7を横送りするように構成されている。
【0023】各駐車部1における左側縦移送路A1および
右側縦移送路A2には、縦送り方向に延びる固定レールと
しての左右2列の縦レール35,35が設けられてい
る。一方、各パレット7には、各パレット7を縦送りす
るための縦移動用部材としての車輪37,37,…が設
けられている。該車輪37は、パレット7の前部および
後部において走行レール27よりも内側で縦送り方向に
間隔をあけて左右一対ずつ合計4個が設けられており、
走行レール27よりも下方に突出して縦レール35上を
走行するように設定されている。
【0024】また、循環路Jの四隅には、縦移送路A1,
A2と横移送路B1,B2との間で相互にパレット7の移載を
行う移載手段としての2列のころユニット39,39,
…がそれぞれ固定されている(図1参照)。本実施例の
循環路Jでは、四隅に左側縦移送路A1および右側縦移送
路A2が位置するように配置されており、左側縦移送路A1
の前後部および右側縦移送路A2の前後部にころユニット
39がそれぞれ設けられている。
【0025】図5および図6に示すように、ころユニッ
ト39は、横移送路B1,B2のローラ群23の延長線上に
縦レール35を横切って該縦レール35の走行面と同じ
高さに設けられており、横送り方向に回転する多数のこ
ろ部材39a,39a,…が横送り方向に向かって並設
されてなり、車輪37を縦移送路A1,A2と横移送路B1,
B2との間で相互に乗り移らせるように構成されている。
つまり、上記縦移送路A1,A2の移載レベルは、横移送路
B1,B2の移載レベルよりも下方に位置し、上記車輪3
7,37,…の転動レベルは、走行レール27の走行レ
ベルよりも下方に位置し、かつ上記ころユニット39,
39,…と同じ高さに位置するように設定されている。
【0026】また、縦移送路A1,A2には縦送り方向に延
びパレット7のガイド溝部材33を挿通して横送り方向
の位置ずれを阻止する複数の突条41,41が設けられ
ている(図4参照)。
【0027】図1および図4に示すように、左側縦移送
路A1および右側縦移送路A2には、各パレット7を係合し
て一端側のころユニット39,39,…から他端側のユ
ニット39,39,…に縦移送する縦移送手段43,4
3が水平面内で循環可能に設けられている。図7に示す
ように、該縦移送手段43は、パレット7を縦送りする
ための無端可撓手段45と、該無端可撓手段45に設け
られ上方へ突出する2個の突出部材47,47とを備え
ている。
【0028】無端可撓手段45は、パレット7の横送り
および上下方向の移動を許容する位置に設けられ水平面
で循環するようにされ、具体的には昇降手段5および循
環補助手段15よりも後方側に設けられている(図1参
照)。無端可撓手段45は、縦送り方向に配設された一
対のスプロケット49A,49Aに巻き掛けられた上側
無端チェーン51と、該上側無端チェーン51の下側に
おいて一対のスプロケット49B,49Bに巻き掛けら
れた下側無端チェーン53とからなり、該上側無端チェ
ーン51および下側無端チェーン53は1台のモータ5
5の駆動によって同時に同じ方向に水平面内で循環する
ようにされている。
【0029】また、上記突出部材47は常に一定の姿勢
を保持して水平循環するようにされている。具体的な姿
勢保持機構は、突出部材47が上記上側無端チェーン5
1と下側無端チェーン53とに支持アーム57,57,
…を介して連結されており、該上側無端チェーン51と
下側無端チェーン53とがチェーンピッチの整数倍のず
らし量で縦送り方向へ位置をずらして配置されていると
共に該ずらし量と同じ長さだけ支持アーム57が縦送り
方向に屈曲されており、支持アーム57が図7における
屈曲形状の姿勢を保ったまま水平循環されることによっ
て、突出部材47がその姿勢を回転することなく水平循
環するように構成されている。
【0030】図8に示すように、2個の突出部材47
は、一方が無端可撓手段45の最も後方の位置(後側位
置)に位置するときに他方が最も前方の位置(前側位
置)に位置するように配置されており、無端可撓手段4
5の半循環の移動によって一方の突出部材47が後側位
置から前側位置まで達すると、他方の突出部材47が前
側位置から後側位置まで達するようにされている。
【0031】突出部材47の具体的な構造としては、前
壁59と後壁61とを備え、両壁59,61の間が開放
されているU字状の形状に形成され、左右端部がそれぞ
れ左右の先端へいくにしたがって拡開するテーパー状に
形成されている。
【0032】図7および図8に示すように、各パレット
7の後端部には、上記縦移送手段43の突出部材47が
係合する係合部材63が連接され、該係合部材63は、
横送り方向に延びる中央の円筒部65と左右両端の円錐
部67とからなる。
【0033】係合部材63は、パレット7における該パ
レット7が昇降手段5よって上下方向へ移動する際に突
出部材47と干渉しない部位に固定されている。具体的
に、係合部材63は、縦移送路A1,A2に位置するときに
突出部材47(図8は突出部材47が上記後側位置に停
止中の状態を示す)よりも横送り方向に離間した部位に
配置されている。
【0034】また、係合部材63は、パレット7から後
方に突出するように設けられており、パレット7が横送
りされる際に突出部材47内を挿通することによって突
出部材47と干渉しないようにされていると共に、パレ
ット7が縦送りされる際に突出部材47と係合すること
によって縦送り方向に追従して移動するようにされてい
る。
【0035】また、上記縦移送手段43は、後側位置側
および前側位置側のいずれか一方において突出部材47
が係合部材63に係合し、他方において突出部材47が
係合部材63から離脱するようにされている。
【0036】次に、上記水平循環式駐車設備におけるパ
レット7の循環動作を、後側横移送路B1から右側縦移送
路A2を経て前側横移送路B2に至るパレット7の移動を例
にとって説明する。
【0037】後側横移送路B1において、パレット7は横
移送手段29のクランクアーム31がパレット7のガイ
ド溝部材33に係合することによって後側横移送路B1上
のパレット7列全体を右方へ横送りする(図1参照)。
図9〜図11に示すように、右端のパレット7の車輪3
7は右側縦移送路A2に設けられたころユニット39上を
移動して右側縦移送路A2に乗り移る一方、走行レール2
7はローラ25を通過していく。パレット7の車輪37
がころユニット39上を乗り移ることによってパレット
7は右側縦移送路A2に移載され、左右一対の車輪37が
一対の縦レール35に対応する位置にそれぞれ停止し、
縦送り可能となる。
【0038】図4および図8に示すように、右側縦移送
路A2において、縦移送手段43の作動によって突出部材
47は水平循環してパレット7の係合部材63に係合す
ると共に前方へ移動して隣接パレット7との連結が解除
されて、パレット7は前方へ縦送りされ、右側縦移送路
A2の前部(昇降手段5のフォーク13上または循環補助
手段15上)において停止する。この時、縦送りされた
パレット7は前側横移送路B2のパレット7列に連結され
ると共に、パレット7の車輪37はころユニット39上
に位置する。
【0039】上記縦送りされたパレット7は、前側横移
送路B2のパレット7列が左方へ横送りされるのに伴って
左方へ移動され、車輪37がころユニット39上を移動
して前側横移送路B2に乗り移り、左右一対の走行レール
27が前側横移送路B2における一対のローラ25上に乗
る。
【0040】次に、上記ころユニット39の作用効果に
ついて説明する。
【0041】図7および図8に示すように、縦移送手段
43は、無端可撓手段45の後側位置において突出部材
47が係合部材63に係合し、前側位置側まで移動して
突出部材47が係合部材63から離脱する。したがっ
て、突出部材47は係合部材63に、スプロケット49
A,49Bの近傍において係合および離脱を行うことに
なり、スプロケット49A,49Bおよび突出部材47
がパレット7から突出する長さを大幅に低減することが
できる。
【0042】また、パレット7に車輪37を設け、該車
輪37が縦レール35上を走行するようにしているの
で、ころユニット39を縦レール35に積み重ねなくて
も、パレット7を縦送りすることができるようになり、
縦移送路A1,A2の上下の厚さを従来よりも小さくするこ
とができる。この場合、車輪37が縦レール35に衝突
してパレット7を移載する際の障害となるおそれがある
が、ころユニット39によって縦移動用部材を縦移送路
A1,A2と横移送路B1,B2との間で相互に乗り移らせてい
るので車輪37と縦レール35との間の衝突は防止され
る。
【0043】また、ころユニット39は縦レール35の
走行面と同じ高さに設定されているので、車輪37の乗
り移り中にパレット7が上下に変動せず、移載中のパレ
ット7および車両が不安定になったり駐車設備に大きな
衝撃力が作用することを未然に防止することができる。
【0044】次に、上記実施例の第1変形例を挙げる。
図示しないが、本変形例は、上記実施例とは逆にパレッ
ト7の縦移動用部材を縦移送路A1,A2に設けられた複数
のローラ25からなるローラ群23上を走行する走行レ
ール27とし、横移動用部材を横移送路B1,B2に設けら
れた固定レール上を走行する車輪37としたものであ
る。ころユニット39は、横移送路B1,B2の走行レール
27の延長線上にローラ群23を横切って該ローラ群2
3と同じ高さに設けられている。
【0045】本変形例によっても、第1実施例と同様に
縦移送路A1,A2において縦移送手段がパレット7から突
出する長さを低減すると共にころユニット39が設けら
れる縦移送路A1,A2の上下の厚さを低減することができ
る。
【0046】なお、本発明の移載手段は、上記実施例の
ころユニット39に代え、横送り方向に循環移動するベ
ルトコンベアであってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、移載手段は縦移送路の両端に固定されてパレット
移送手段とは別体であるので、鉛直面内で循環する無端
チェーンで移載手段を鉛直面内で循環移動させる場合に
おける移送手段のパレットからの突出長さを低減するこ
とができ、駐車設備の設置効率を向上することができ
る。
【0048】パレットに設けた縦移動用部材が縦移送路
を走行するようにすると共にパレットを移載する際に障
害になる縦移動用部材を移載手段で円滑に乗り移らせる
ので、移載手段を縦移動用部材の走行部位に積み重ねな
くても、縦移送路と横移送路との間におけるパレットの
移載および縦送りができるようになり、縦移送路の上下
の厚さを従来よりも低減することができる。
【0049】請求項2に係る発明によれば、縦移動用部
材を縦移送路の移送レールを走行する車輪とし横移動用
部材を横移送路のローラを走行する走行レールとしてお
り、請求項1に係る発明と同様の効果を発揮することが
できる。
【0050】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明と逆に縦移動用部材を走行レールとし横移送用
部材を車輪としており、請求項1に係る発明と同様の効
果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る水平循環式駐車設備の
平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】上記水平循環式駐車設備であって、図2の昇降
手段付近の拡大図である。
【図4】上記水平循環式駐車設備における縦移送路の要
部拡大平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】上記縦移送路における縦移送手段の側面図であ
る。
【図8】上記縦移送手段であって、後側位置付近におけ
る要部拡大平面図である。
【図9】縦移送路と横移送路との間においてパレットが
移載する行程であって、パレットの走行レールがローラ
上を移動中の状態を示す説明図である。
【図10】縦移送路と横移送路との間においてパレット
が移載する行程であって、パレットの車輪がころユニッ
トの直前まで移動した状態を示す説明図である。
【図11】縦移送路と横移送路との間においてパレット
が移載する行程であって、パレットの車輪がころユニッ
ト上を移動し終わった状態を示す説明図である。
【図12】従来の水平循環式駐車設備における縦移送路
の断面図である。
【符号の説明】
7 パレット 25 ローラ 27 走行レール(実施例の横移動用部材、第1変形例
の縦移動用部材) 35 縦レール(固定レール) 37 車輪(実施例の縦移動用部材、第1変形例の横移
動用部材) 39 ころユニット(移載手段) A1 左側縦移送路 A2 右側縦移送路 B1 後側横移送路 B2 前側横移送路 J 循環路
フロントページの続き (72)発明者 中瀬 雅嗣 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和 工業株式会社 パーキングシステム事業 部内 (72)発明者 黒田 章夫 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和 工業株式会社 パーキングシステム事業 部内 (56)参考文献 特公 昭40−2105(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/18 E04H 6/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦移送路と横移送路とが交互に接続され
    た矩形の循環路に複数のパレットを上記両縦移送路の対
    角位置に空スペースが1つずつできるように配置し、上
    記横移送路では複数のパレットを互いに連結して横送り
    するとともに、上記縦移送路では縦送りするパレットを
    その縦送り動作により横移送路上の後続するパレットか
    ら切り離して移動先の横移送路上のパレットと連結し、
    この横送り動作および縦送り動作により車両を循環させ
    て入出庫する水平循環式駐車設備であって、 上記縦移送路の移送レベルは、横移送路の移送レベルよ
    りも下方に位置するように設定され、 上記 各パレット下面、各パレットに上記縦移送路上
    を走行させるための縦移動用部材と、各パレットに上記
    横移送路上を走行させるための横移動用部材とが縦送り
    方向に間隔をあけて設けられ、 上記縦移送路の両端で横移送路上のパレットの上記縦移
    動用部材の延長線上には、上記縦移動用部材を上記縦移
    送路と上記横移送路との間で相互に乗り移らせる移載手
    が固定され、 上記縦移送路には、各パレットを係合して一端側の移載
    手段から他端側の移載手段に縦移送する縦移送手段が設
    けられ、 上記縦移動用部材の移動レベルは、横移動用部材の移動
    レベルよりも下方に位置し、かつ上記移載手段の移載レ
    ベルと同じ高さに位置するように設定され、 上記移載手段の移載レベルは、縦移送路の移送レベルと
    同じ高さに位置するように設定され ていることを特徴と
    する水平循環式駐車設備。
  2. 【請求項2】 上記縦移動用部材は上記縦移送路に設け
    られた固定レール上を走行する車輪であり、横移動用部
    材は上記横移送路に設けられた複数のローラ上を走行す
    る走行レールであることを特徴とする請求項1記載の水
    平循環式駐車設備。
  3. 【請求項3】 上記縦移動用部材は上記縦移送路に設け
    られた複数のローラ上を走行する走行レールであり、上
    記横移動用部材は上記横移送路に設けられた固定レール
    上を走行する車輪であることを特徴とする請求項1記載
    の水平循環式駐車設備。
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