JPS6038575Y2 - 入出庫装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵倉庫等に適する入出庫装置に関するもので
ある。

多段にしかも多数列配設された棚と、これらの棚に沿っ
て移動して棚との間で荷を受は渡しする搬送台車と、前
記棚の列の間を走行して棚との間で搬送台車を受は渡し
するスタッカクレーンとを備えた倉庫は、自動立体倉庫
として広く使用されている。

このような自動立体倉庫に対して荷の出し入れを行なう
際には、一般に荷を積載したフォークリフトが倉庫の中
に入って荷役をしている。

ところが冷蔵倉庫の場合には、フォークリフトの運転者
は低温下での作業となるので健康上好ましくないことに
なる。

このため冷蔵倉庫においては倉庫出入口の内側と外側と
にそれぞれコンベヤを対峙するように設置して内側のコ
ンベヤと外側のコンベヤとにわたって荷が移動するよう
にし、フォークリフトは倉庫出入口の外側にあるコンベ
ヤとの間で荷役を行なえばすむようにして低温下での作
業をしなくてすむようにした入出庫装置が開発されてい
る。

ところがこのような入出庫装置においては、出入口内側
のコンベヤに続いて昇降機能を有するコンベヤも必要と
なり、構造が複雑になってコストが高くなり、故障も多
くなる欠点があった。

本考案は、簡単な設備で庫内作業をともなわない入出庫
装置が得られるようにしたもので、多段にしかも多数列
配設された棚と、前記棚に沿って移動し前記棚との間で
荷を受は渡しする搬送台車と、前記棚の列間を走行し前
記棚との間で前記搬送台車を受は渡しするスタッカクレ
ーンとを備えた倉庫において、前記搬送台車を積載して
前記倉庫の出入口内外にわたり走行する入出庫台車と、
前記倉庫内に設けられ前記スタッカクレーンと入出庫台
車との間で前記搬送台車を移動させるレールとより成る
ことを特徴とする入出庫装置を要旨とするものである。

次に本考案の一実施例を第１図ないし第３図について説
明する。

倉庫１の出入口２の外側には出入口建屋３が倉庫１と一
体に構築されており、出入口建屋３の階上は機械室にな
っている。

倉庫１内の中央は通路４になっていて、通路４の左右に
は立体的な棚５が並び、通路４の奥に向って多数列配設
されている。

棚５は、第４図、第５図に示すように垂直に立てた棚柱
６に断面コ字形の棚内レール７を互に向き合わせて水平
に何段にも取り付け、棚内レール７上に荷８を保管する
ようにしたものである。

棚内レール７上に荷８を置いたり、棚内レール７上に保
管しである荷８を取り出したりする際には、第５図に示
す搬送台車９を使用する。

搬送台車９の両側には二対の車輪１０が取り付けてあっ
て、搬送台車９に内蔵されている動力装置によって回転
駆動され、棚内レール７に沿って移動できるようになっ
ている。

また搬送台車９の上面には昇降板１１が設けてあって、
昇降板１１を上昇させるとこの昇降板１１によって荷８
が支持され、昇降板１１を下降すると、昇降板１１上に
支持されていた荷８は棚内レール７上に載置されるよう
になる。

第１図ないし第３図に示すように倉庫１内の通路４には
、通路４に沿って走行するスタッカクレーン１２が設置
されている。

スタッカクレーン１２には前述の搬送台車９をのせて昇
降するケージがあって、任意の段の棚内レール７の高さ
で停止し、棚５との間で搬送台車９の受は渡しができる
ようになっている。

第２図、第４図、第５図に示すように、倉庫１の出入口
２の床面上には、出入口２を通り倉庫１の内外にわたっ
て入出庫装置用レール１３が敷設してあって、この上に
入出庫台車１４がのせられている。

入出庫台車１４の下面には、走行駆動装置１５によって
回転駆動される一対の駆動車輪１６と駆動装置をもたな
い一対の従動車輪１７とが設けられており、入出庫台車
１４は入出庫装置用レール１３上を出入口２の内外にわ
たって走行することができるようになっている。

入出庫台車１４の上面には、前述した棚５の棚内レール
７と同じ間隔で断面コ字形のレール１８が向き合って取
り付けられており、搬送台車９を積載することができる
ようになっている。

入出庫装置用レール１３の最も奥の部分の側方には、第
２図、第４図に示すように直角方向にレール１９が設置
され、通路４（第２図参照）の側方まで延びている。

レール１９は入出庫台車１４上のレール１８と同じ高さ
て断面コ字状のものが向き合って設置されており、入出
庫台車１４が入出庫装置用レール１３の最も奥の部分に
停止しているとき、搬送台車９はレール１８．１９にわ
たって移動することができるようになっている。

またスタッカクレーン１２（第２図参照）か通路４の最
も手前で停止してケージを下降させたとき、搬送台車９
はレール１９とケージとにわたって移動することができ
るようになる。

上述した搬送台車１９、スタッカクレーン１２、入出庫
台車１４の移動は、出入口建屋３（第１図参照）の階上
にある機械室内で、遠隔操作をすることができるように
なっている。

倉庫１内に荷８を搬入する場合には、第１図に示すよう
に出入口建屋３の前にトラック２０て輸送して来た荷を
、フォークリフト２１によって入出庫装置用レール１３
の前まで運搬する。

このとき入出庫台車１４は倉庫１の外まで走行し、第４
図、第５図に鎖線で示す１４ａの位置で待機しており、
フォークリフト２１て運搬されて来た荷は入出庫台車１
４のレール１８上ににせられ、フォークリフト２１の作
業は終る。

レール１８上に荷をのせた入出庫台車１４は入出庫装置
用レール１３上を走行して出入口２より倉庫１内に入り
、入出庫装置用レール１３の最も奥の部分で停止する。

一方、スタッカクレーン１２は通路４の最も手前まで走
行し、ケージを下降してケージに内蔵していた搬送台車
９をレール１９を経て第５図に示すように入出庫台車１
４のレール１８のところまで移動させ、レール１８上に
のせられている荷８の直下で停止させる。

ここで搬送台車９の昇降板１１を上昇させると、レール
１８上ににせられていた荷８はレール１８から離れ、昇
降板１１で支持されることになる。

この状態で搬送台車９はレール１９を経てスタッカクレ
ーン１２のケージ内まで移動する。

そしてスタッカクレーン１２は通路４に沿って走行し、
予め決められていた棚５の列のところで停止する。

そしてケージは所定の段まで上昇し、搬送台車９はケー
ジからその段の棚内レール７に移動し、荷８を格納すべ
き場所で停止Ｉ−て昇降板１１を下降すると、昇降板１
１上に支持されていた荷８は棚内レール７上に載置され
、入庫作業は完了する。

倉庫１内に保管されている荷８を搬出する場合には、入
庫作業の逆の順序で作業を行なえばよい。

なお第２図の実施例では出入口２、入出庫装置用レール
１３、入出庫台車１４は２組設けられているが、これら
は１組でもよいものである。

本考案は以上述べた如き構成としであるため、フォーク
リフトによる荷役作業は倉庫の外だけですむので、冷蔵
倉庫の場合作業環境が改善され、装置も構成要素や可動
部分が少ないため、信頼性が高くなる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の入出庫装置を備えた倉庫の縦断側面図
、第２図は第１図の■−■線における横断平面図、第３
図は第１図のＩ−ＩＩ［線における縦断正面図、第４図
は本考案の一実施例を示すもので、第２図における■部
分の拡大平面図、第５図は第４図の■−■線における縦
断側面図である。 １・・・・・・倉庫、２・・・・・・出入口、５・・・
・・・棚、９・・・・・・搬送台車、１２・・・・・・
スタッカクレーン、１４・・・・・・入出庫台車、１９
・・・・・・レール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多段にしかも多段列配設された棚と、前記棚に沿って移
   動し前記棚との間で荷を受は渡しする搬送台車と、前記
   棚の列間を走行し前記棚との間で前記搬送台車を受は渡
   しするスタッカクレーンとを備えた倉庫において、前記
   搬送台車を積載して前記倉庫の出入口内外にわたり走行
   する入出庫台車と、前記倉庫内に設けられ前記スタッカ
   クレーンと入出庫台車との間で前記搬送台車を移動させ
   るレールとより成ることを特徴とする入出庫装置。