JP2742733B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は機械式駐車設備に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】機械式駐車設備として、複数の車両搭載
用パレットが水平に一列に並べられ且つ互いに連結され
て列方向に移送される水平移送路を備えたものは一般に
知られている。例えば、実開平２−１１５８５９号公報
には、２本の横水平移送路を同一平面上に平行に配置
し、この両横水平移送路の端部同士を縦水平移送路で連
絡し、パレットを水平に循環せしめるようにした水平循
環式の駐車設備が記載されている。また、特開昭６３−
２８０１５７号公報には、３本の水平移送路を上下多段
に配置し、これら水平移送路の両端に上下の水平移送路
同士を連絡する循環用昇降手段を配置し、パレットを上
下の水平移送路間で循環せしめるようにした多層箱型循
環式駐車設備が記載されている。

【０００３】上記水平循環式駐車設備においては、一方
の水平移送路の端部外側に、この水平移送路とその上方
の入出庫部（車両の入庫のための乗入れと出庫のための
乗出しとが行われる）との間でパレットを昇降せしめる
入出庫用昇降手段が設けられている。また、上記多層箱
型循環式駐車設備においては、一方の循環用昇降手段が
上段の水平移送路の上方の入出庫部まで延ばされ、この
循環用昇降手段が入出庫用の入出庫用昇降手段に兼用さ
れている。

【０００４】また、パレット搬送台車の走行路の両側
に、この走行路に沿って多数の駐車部を配設するととも
に、上記走行路に入庫用エレベータ及び出庫用エレベー
タの各々の下端を接続した駐車設備もある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
のうちの前者（水平循環式や多層箱型循環式）の駐車設
備の場合、入出庫部が１箇所にしかないから、前の車両
の自走による乗入れ、乗出しが完了するまで、次の車両
の入出庫のためのパレットの循環や昇降を行なうことが
できず、駐車設備自体は待機状態になる。従って、入出
庫すべき車両が続く場合、入出庫の待ち時間が長くな
る。

【０００６】また、後者の入庫用エレベータと出庫用エ
レベータとを備えた駐車設備の場合、パレット搬送台車
の走行路を別途設ける必要があって、スペース効率が低
くなる憾みがある。

【０００７】すなわち、本発明の課題は、スペース効率
を低下させることなく、迅速な入出庫処理を行なえるよ
うにすることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、上述の水平移送路を備えた循環式の駐車設
備において、複数の車両入出庫部を設けて、これと水平
移送路とを入出庫用昇降手段によって連絡するものであ
る。この場合、上記水平移送路のパレットを車両の入出
庫のために一つの入出庫部に上昇せしめると、水平移送
路上にパレットが存在しないパレット欠部を生ずるが、
このパレット欠部を水平移送路上で他の入出庫部の下方
に移し、このパレット欠部を利用して上記他の入出庫部
での車両の入出庫を行なえるようにするものである。

【０００９】すなわち、上記課題を解決する第１の手段
は、複数の車両搭載用パレットが水平に一列に並べられ
且つ互いに連結されて列方向に移送される水平移送路を
備えたパレット循環路と、上記水平移送路上の一つのパ
レットに駆動力を与えて、上記連結された複数のパレッ
トを同時に移送せしめるパレット駆動手段と、上記水平
移送路上の相異なる部位の上方に各々設けられ、車両の
入庫のための乗入れと出庫のための乗出しとが行われる
複数の入出庫部と、上記水平移送路上と上記各入出庫部
との間でパレットを昇降せしめる入出庫用昇降手段とを
備え、上記パレット循環路上に循環のための所定数のパ
レットが配置されたときに、上記複数の入出庫部のうち
の少なくとも１箇所の入出庫部にパレットが存在し、且
つ少なくとも１箇所の入出庫部にパレットが存在しない
状態を生ずるようにパレット数が設定されていて、上記
水平移送路上のパレットを上記入出庫用昇降手段によっ
て上記パレットが存在しない入出庫部に上昇させた際に
上記水平移送路上に生ずる、パレットが存在しないパレ
ット欠部をパレットが存在する他の入出庫部の下方に移
すパレット欠部転移手段が設けられていることを特徴と
する機械式駐車設備である。

【００１０】上記課題を解決する第２の手段は、上記第
１の手段において、各パレットは、水平移送路上で水平
に一列に並べられ且つ互いに連結されて列方向に移送さ
れる各パレット台に載せられ、パレット駆動手段は、上
記パレット台を介してパレットに駆動力を与えるように
構成され、入出庫用昇降手段は、上記パレット台からパ
レットを離脱させて上昇せしめることにより、水平移送
路のパレット台上にパレット欠部を形成するように構成
されていて、パレット欠部転移手段が、上記パレット台
とパレット駆動手段とにより構成され、上記パレット駆
動手段が、パレット循環移動のためのパレットの駆動
と、上記パレット台上に形成されたパレット欠部の移動
とに兼用されているものである。上記課題を解決する第
３の手段は、上記第１の手段において、各パレットは、
水平移送路上ではパレット同士で直接連結されて移送さ
れるように構成され、上記水平移送路上のパレット欠部
が形成される複数の入出庫部下方部位を間においてその
両側に、水平移送路上の一つのパレットに駆動力を与え
て連結された複数のパレットを同時に移送せしめる第１
のパレット駆動手段と、上記水平移送路上の一つの入出
庫下方部位にパレットの上昇によってパレット欠部が形
成された後にこのパレット欠部が他の入出庫部下方部位
に移るよう上記第１のパレット駆動手段と共にパレット
を同方向に移動させる第２のパレット駆動手段とが設け
られ、パレット欠部転移手段が、上記第１と第２の両パ
レット駆動手段により構成され、上記第１のパレット駆
動手段が、パレット循環移動のためのパレットの駆動
と、上記パレット欠部の移動とに兼用されているもので
ある。

【００１１】上記課題を解決する第４の手段は、上記第
１の手段において、各パレットは、水平移送路上ではパ
レット同士で直接連結されて移送されるように構成さ
れ、パレット駆動手段は、上記水平移送路上のパレット
欠部が形成される複数の入出庫部下方部位を除く他の部
位に設けられ、パレット欠部転移手段は、上記水平移送
路上の上記パレット欠部が形成される各部位のパレット
と当該部位に上記パレット駆動手段の反対側で隣接する
部位のパレットとの連結及びその解除を行なうための複
数のパレット着脱手段と、上記パレット駆動手段とによ
り構成されていて、上記水平移送路上の一つの入出庫部
下方部位にパレットの上昇によってパレット欠部が形成
された後に、このパレット欠部に上記パレット駆動手段
側のパレットを移送し、パレット駆動手段側の上記パレ
ットを当該一つの入出庫部下方部位に対して上記パレッ
ト駆動手段の反対側で隣接する部位のパレットに連結
し、パレット駆動手段側の上記パレットを他の入出庫部
の下方部位に移送した後、若しくは当該移送を行なうこ
となく、上記他の入出庫部の下方部位のパレットと当該
部位に上記パレット駆動手段の反対側で隣接する部位の
パレットとの連結を解除して、上記他の入出庫部の下方
部位のパレットを上記パレット駆動手段が設けられてい
る側へ移動せしめることにより、上記他の入出庫部の下
方部位にパレット欠部を移すようになされ、上記パレッ
ト駆動手段が、パレット循環移動のためのパレットの駆
動と、パレット欠部の転移とに兼用されているものであ
る。

【００１２】

【作用】上記第１の手段においては、パレット循環路に
循環のための所定数のパレットが配置されているとき、
水平移送路上のパレットを車両の入出庫のためにパレッ
トが存在しない一つの入出庫部に入出庫用昇降手段によ
って上昇せしめると、水平移送路上にパレット欠部を生
ずる。そして、上記一つの入出庫部へのパレットの上
昇、当該パレットへの車両の乗入れ、あるいは当該パレ
ットからの車両の乗出しを行なっているとき、他の入出
庫部ではパレットへの車両の乗入れ、乗出しを行なうこ
とができるとともに、上記パレット欠部をパレット転移
手段によって当該他の入出庫部の下方に移して、パレッ
トを入出庫部から下降させてパレット欠部に嵌め入れる
ことにより、パレットの循環を行なうことができる。

【００１３】上記第２の手段においては、パレットをパ
レット台に離脱可能に設けたから、入出庫用昇降手段に
よるパレットの上昇により水平移送路上にパレット欠部
を生じても、このパレット欠部は一連になったパレット
台の上に形成されていることになる。よって、水平移送
路上での一つの入出庫部の下方から他の入出庫部の下方
への上記パレット欠部の転移にパレット循環用のパレッ
ト駆動手段をそのまま用いることができる。

【００１４】上記第３の手段においては、各パレット
は、水平移送路上ではパレット同士で直接連結されて移
送されるように構成されているから、入出庫用昇降手段
によるパレットの上昇により水平移送路上にパレット欠
部を生ずると、このパレット欠部を挾む両隣のパレット
は互いの連結が分断された状態になる。これに対して、
水平移送路の上記パレット欠部を生ずる部位を間におい
てその両側に、各々パレットを移動させる第１及び第２
の両パレット駆動手段が設けられているから、この両パ
レット駆動手段によりパレットを同方向へ移動せしめる
ことにより、上記パレット欠部を一つの入出庫部の下方
位置より他の入出庫部の下方位置に移すことができる。

【００１５】上記第４の手段においては、一つの入出庫
部の下方にパレットの上昇によってパレット欠部が形成
された後に、このパレット欠部にパレット駆動手段側の
パレットを移送して、この移送先にあるパレットと連結
する。そして、上記パレット駆動手段側のパレットを他
の入出庫部の下方に移送した後、若しくは当該移送を行
なうことなく、上記他の入出庫部の下方のパレットと、
このパレットに対して上記パレット駆動手段の反対側で
隣接するパレットとの連結を解除して、上記他の入出庫
部の下方のパレットを上記パレット駆動手段が設けられ
ている側へ移動せしめると、上記他の入出庫部の下方に
パレット欠部を形成されることになり、結局、一つの入
出庫部の下方から他の入出庫部の下方にパレット欠部が
移ったことになる。

【００１６】

【発明の効果】従って、上記第１の手段によれば、パレ
ット循環路を構成する水平移送路の上方に複数の入出庫
部を設け、上記パレット循環路上に循環のための所定数
のパレットが配置されたときに、上記複数の入出庫部の
うちの少なくとも１箇所の入出庫部にパレットが存在
し、且つ少なくとも１箇所の入出庫部にパレットが存在
しない状態を生ずるようにパレット数を設定し、パレッ
ト欠部を一つの入出庫部の下方から他の入出庫部の下方
に移すパレット欠部転移手段を設けたから、一つの入出
庫部での入出庫作業中に、他の入出庫部での入出庫のた
めの水平移送路でのパレットの移動及び入出庫用昇降手
段によるパレットの昇降を行なうことができるため、複
数の入出庫部で並行して車両の入出庫処理を行なうこと
ができ、しかも、従来のパレット搬送台車の走行路のよ
うなスペースを確保する必要もなく、結局、スペース効
率を低下させることなく、迅速な入出庫処理を行なうこ
とができる。

【００１７】第２の手段によれば、パレットをパレット
台に離脱可能に設けたから、パレット欠部が形成されて
も、このパレット欠部を挾む両隣のパレットはパレット
台を介して連結関係を保つことができ、上記パレット欠
部の移動にパレット循環用のパレット駆動手段をそのま
ま用いることができ、パレット欠部の転移を簡単に行な
うことができる。

【００１８】第３の手段によれば、水平移送路上ではパ
レット同士を直接連結して移送するように構成しなが
ら、水平移送路のパレット欠部を生ずる部位を間におい
てその両側に各々パレットを移動させる第１及び第２の
両パレット駆動手段を設けたから、上記パレット欠部の
形成により、このパレット欠部を挾む両隣のパレットの
互いの連結が分断された状態になっても、上記両パレッ
ト駆動手段によりパレットを同方向へ移動せしめること
により、上記パレット欠部を簡単に移すことができる。

【００１９】第４の手段によれば、水平移送路のパレッ
ト欠部が形成される各部位宛てに、相隣るパレット同士
の連結とその解除とを行なうためのパレット着脱手段を
設けたから、パレット駆動手段を１つにしながら、上記
パレット着脱手段を用いてパレット欠部の転移を行なう
ことができる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００２１】＜実施例１＞本例は図１乃至図４に示され
ており、箱型循環式駐車設備に関する。 −構造説明− 本例の駐車設備は、図１に示すように、建物の地下に車
両Ｗを駐車せしめるものであって、複数の矩形状の車両
搭載用パレット１が水平に一列に並べられ且つ互いに連
結されて列方向に移送される三段の水平移送路２，３，
４を備えている。そして、上記水平移送路２〜４の両端
には上下の水平移送路同士を連絡する循環用昇降手段
５，６が配置されていて、この両循環用昇降手段５，６
を介して上記上下の水平移送路２〜４の間で上記パレッ
ト１を循環せしめるようになされている。

【００２２】そうして、上段水平移送路２の一端の上方
と、この端部からパレット１枚分をおいた中央寄りの部
位の上方とに、各々車両Ｗの入庫のための乗入れと出庫
のための乗出しとが行われる第１及び第２の入出庫部
７，８が設けられている。そして、各入出庫部７，８と
上記上段水平移送路２とが入出庫用昇降手段１１，１２
により連絡されている。

【００２３】上記水平移送路２〜４は、長手方向に延び
る平行な２本のレール１３を備えているものであり、複
数のパレット１は各々別個のパレット台車９に離脱可能
に載せられて、上記レール１３上を移送されるようにな
っている。そして、このパレット１の移送のために、各
水平移送路２〜４上の一つのパレット台車９に駆動力を
与えて、上記連結された複数のパレット１を同時に移送
せしめるパレット駆動手段１４が設けられている。

【００２４】上記循環用昇降手段５，６は、上記２本の
各レール１３に対応する可動レール１５が取り付けられ
た一対のエンドレスコンベヤチェーン１６を備え、上記
パレット台車９を可動レール１５に載せ上記チェーン１
６の走行により、上記パレット１を各水平移送路２〜４
間で昇降せしめるようになされている。また、本例の場
合、上記チェーン１６には複数の可動レール１５が上下
に間隔をおいて取り付けられている。

【００２５】入出庫用昇降手段１１，１２は、図２及び
図３に示す上下方向に配設された２本１組のエンドスの
コンベヤチェーン１８，１８をパレット１の四隅に対応
するよう４組設けてなるものであり、各組のコンベヤチ
ェーン１８，１８にパレット受け１７が取り付けられて
いる。すなわち、この４組のコンベヤチェーン１８は互
いに同期して且つパレット受け１７を同じ高さにして走
行駆動されるものであり、パレット１はその四隅が４つ
のパレット受け１７に支持されて昇降するようになされ
ている。

【００２６】パレット１及びパレット台車９の具体的な
構造は図４に示されている。すなわち、パレット１は、
四隅に前後に突出し上記パレット受け１７に載せられる
突出子２１を備えているとともに、四隅の下面に下方へ
突出しパレット台車９に係合する先細の係合ピン２２を
備えている。

【００２７】また、パレット台車９は、前後に上記水平
移送路２〜４のレール１３及び循環用昇降手段５，６の
可動レール１５に係合しその上を転動する車輪２３が２
個ずつ設けられている。さらに、このパレット台車９の
左右には相隣るパレット台車９と連結するための第１と
第２の連結具２４，２５が設けられ、パレット台車９の
下面中央部には上記水平移送路２〜４上での移送のため
に上記パレット駆動手段１４の駆動力を受けるガイド部
材２６が設けられ、また、パレット台車９の四隅の上面
には上記パレット１の係合ピン２２が嵌合する係合穴２
７が形成されている。

【００２８】上記第１連結具２４は、パレット台車９よ
り水平移送方向に突出した板面が垂直な基部２４ａと、
板面が垂直な係合部２４ｂとにより構成された水平断面
がＬ字状のものである。また、第２連結具２５は、パレ
ット台車９より水平移送方向に突出した板面が垂直な基
部２５ａと、開口部が横を向いた板面が垂直なＵ字状の
係合部２５ｂとからなるものである。そして、第１連結
具２４と第２連結具２５とはパレット１の一端面に並設
されている。

【００２９】この場合、相隣るパレット台車９は、各々
の第１連結具２４の係合部２４ｂと第２連結具２５の係
合部２５ｂとが係合して互いに水平移送方向に連結され
るものであり、且つ相隣るパレット台車９の相対的な上
下方向の移動は許容されている。すなわち、両連結具２
４，２５は、相隣るパレット台車９の相対的な上下方向
の移動により、連結状態への移行と解除とが行われるも
のである。

【００３０】また、上記ガイド部材２６は、パレット台
車９の長手方向に延び下方へ開口したガイド溝を形成し
ている。すなわち、このガイド溝にパレット駆動手段１
４の回転アーム２８の先端のローラが係合し、回転アー
ム２８の回転に伴ってローラがガイド溝を移動すること
により、パレット台車９が水平移送路２〜４上を移動す
るものである。

【００３１】そうして、本例の場合、上記水平移送路２
〜４及び循環用昇降手段５，６により構成されるパレッ
ト循環路上には、パレット１の循環のために必要な所定
数のパレット台車９が配置されている。そして、この全
パレット台車９の各々にパレット１を搭載支持せしめた
状態で、上記２箇所の入出庫部７，８のうちの一方にパ
レット１が存在するように、パレット数が設定されてい
る。

【００３２】従って、上記２箇所の入出庫部７，８にパ
レット１を上昇せしめた場合、上段水平移送路２にはパ
レット１が存在しないパレット欠部Ｋを生ずることにな
る。図１の状態では、第１入出庫部７の下方にパレット
欠部Ｋが形成されている。そして、本例の場合、上記パ
レット欠部Ｋを第１入出庫部７の下方と第２入出庫部８
の下方との間で移すためのパレットト欠部転移手段が、
上記パレット台車９とパレット駆動手段１４とにより構
成されているものである。なお、図２及び図３におい
て、符号２９はパレット１の下降時に起立する安全柵で
ある。

【００３３】−作動説明− 次に、上記駐車設備の作動につき、第１入出庫部７側の
処理と第２入出庫部８側の処理とを経時的に対比させな
がら説明する。なお、以下の記載において、実パレット
１とは車両を搭載したパレット１のことであり、空パレ
ット１とは車両を搭載していないパレット１のことであ
る。

【００３４】車両の入庫が連続する場合 第１及び第２の入出庫部７，８の双方を入庫に利用す
る。今、図１の状態にあるとする。

【００３５】 第１入出庫部７側 第２入出庫部８側 第１入出庫部７から水平移送路２ 第２入出庫部８の空パレット１への への実パレット１の下降 車両Ｗの乗入れ ↓ ↓ パレット循環による第１入出庫部 ↓ ７の下方への空パレット１の呼び ↓ ↓ ↓ 空パレット１の第１入出庫部７へ 第１入出庫部７側から第２入出庫部 の上昇 ８側へのパレット欠部Ｋの移動 ↓ ↓ 第１入出庫部７の空パレット１へ 第２入出庫部８から水平移送路２ の車両Ｗの乗入れ への実パレット１の下降。

【００３６】以上で第１入出庫部７側の状態と第２入出
庫部８側の状態とが当初の逆の態様になる。従って、次
は上記第１入出庫部７側の処理を第２入出庫部８で、ま
た、上記第２入出庫部８側の処理を第１入出庫部７側で
各々行なえばよい。そして、以上の作動の繰返しによ
り、上記両入出庫部７，８を利用して車両Ｗを迅速に入
庫せしめていくことができる。

【００３７】すなわち、一方の入出庫部へパレット１を
上昇させている間にパレット欠部Ｋを他方の入出庫部へ
移すことができるため、この両入出庫部７，８で車両の
入庫を並行処理することができ、入庫処理の迅速化が図
れるものである。また、パレット１をパレット台車９に
離脱可能に設けたから、入出庫用昇降手段１１，１２に
よってパレット１を取り上げることにより、水平移送路
２にパレット欠部Ｋを生じても、このパレット欠部Ｋは
一連になったパレット台車９の上にある。よって、上記
パレット欠部Ｋの転移にパレット循環用のパレット駆動
手段１４をそのまま用いることができ、パレット欠部Ｋ
の転移を迅速に行なうことができ、それだけ車両の入庫
処理も速くなるものである。

【００３８】車両の出庫が連続する場合 第１及び第２の入出庫部７，８の双方を出庫に利用す
る。今、図１の状態にあるとすると、第１入出庫部７の
車両Ｗの乗出しの後、空パレット１を水平移送路２に下
降させ、パレット循環により、出庫すべき車両Ｗを第１
入出庫部７の下方へ呼び出す。そして、第１及び第２の
入出庫部７，８で以下の処理を行なう。

【００３９】 第１入出庫部７側 第２入出庫部８側 水平移送路２から第１入出庫部７ 第１入出庫部７側から第２入出庫部 への実パレット１の上昇 ８側へのパレット欠部Ｋの移動 ↓ ↓ 第１入出庫部７からの車両Ｗの 第２入出庫部８から水平移送路２ 乗出し への空パレット１の下降 ↓ ↓ ↓ パレット循環による第２入出庫部８ ↓ の下方への出庫すべき車両Ｗの呼び ↓ ↓ 第２入出庫部７側から第１入出庫部８ 水平移送路２から第２入出庫部８へ 側へのパレット欠部Ｋの移動 の実パレット１の上昇。

【００４０】以上で第１入出庫部７側の状態と第２入出
庫部８側の状態とが当初の逆の態様になる。従って、次
は上記第１入出庫部７側の処理を第２入出庫部８で、ま
た、上記第２入出庫部８側の処理を第１入出庫部７側で
各々行なえばよい。そして、以上の作動の繰返しによ
り、上記両入出庫部７，８を利用して車両Ｗを迅速に出
庫せしめていくことができる。

【００４１】車両の入庫と出庫とを交互に行なう場合 第１入出庫部７側 第２入出庫部８側 第１入出庫部７から水平移送路２ 第２入出庫部８から車両Ｗの への実パレット１の下降（図１） 乗出し（図１） ↓ ↓ パレット循環による第１入出庫部７ 第２入出庫部８の空パレット１ の下への出庫すべき車両Ｗの呼び への車両Ｗの乗入れ ↓ ↓ 水平移送路２から第１入出庫部７ 第１入出庫部７側から第２入出庫 への実パレット１の上昇 部８側へのパレット欠部Ｋの移動 ↓ ↓ 第１入出庫部７からの車両Ｗの 第２入出庫部８から水平移送路２ 乗出し への実パレット１の下降。

【００４２】以上で第１入出庫部７側の状態と第２入出
庫部８側の状態とが当初の逆の態様になる。従って、次
は上記第１入出庫部７側の処理を第２入出庫部８で、ま
た、上記第２入出庫部８側の処理を第１入出庫部７側で
各々行なえばよい。そして、以上の作動の繰返しによ
り、車両Ｗの入出庫を上記両入出庫部７，８の利用によ
り迅速に行なうことができる。

【００４３】なお、上記車両の入出庫処理の態様は一例
であり、車両の入庫状態によっては、異なる態様での処
理も可能である。

【００４４】＜実施例２＞本例は図５乃至図７に要部の
みが示されており、実施例１と同様の箱型循環式駐車設
備に関する。なお、本実施例の説明において、実施例１
と実質的に同一の要素には同じ符号を用いる。

【００４５】本例の駐車設備においては、実施例１のよ
うなパレット台車９はなく、各パレット３１は、図７に
示すように各々が水平移送路２〜４のレール１３上を走
行するため車輪２３と、実施例１のものと同様の連結具
２４，２５とガイド部材２６とを有し、水平移送路２〜
４ではパレット同士で直接連結されて移送されるように
構成されている。また、第１入出庫部３７と第２入出庫
部３８とは上段水平移送路２の上方に隣接状態で配設さ
れている。

【００４６】従って、本例の場合、パレット３１が上記
構成であるため、パレット３１の入出庫部３７（３８）
への上昇により、上段水平移送路２にパレット欠部Ｋを
生ずると、この水平移送路２ではパレット欠部Ｋを挾む
その両隣のパレット同士の連結が分断されることにな
る。そして、かかる構成において、上記パレット欠部Ｋ
を上記両入出庫部３７，３８の下方間で移すために、上
段水平移送路２には、上記第１及び第２の入出庫部３
７，３８の下方部位を間においてその両側に第１パレッ
ト駆動手段３９Ａと第２パレット駆動手段３９Ｂとが設
けられている。

【００４７】上記第１パレット駆動手段３９Ａは、実施
例１のものと同様にパレット循環に供されるとともに、
上記パレット欠部Ｋの転移に用いられるものである。ま
た、第２パレット駆動手段３９Ｂはパレット欠部Ｋの転
移専用であり、パレット３１の上昇により両入出庫部３
７，３８のうちの一方の下方にパレット欠部Ｋが形成さ
れた後に、このパレット欠部Ｋが他方の入出庫部の下方
へ移るよう上記第１のパレット駆動手段３９Ａと共にパ
レット３１を同方向に移動させることにより、パレット
欠部Ｋの転移を行なうものである。

【００４８】具体的には、図５に示すように、第１入出
庫部３７へのパレット３１の上昇により、その下方にパ
レット欠部Ｋを生じた場合、第２入出庫部３８の下方の
パレット１がそこから第１パレット駆動手段３９Ａ側へ
退避するよう、この第１パレット駆動手段３９Ａによ
り、上記パレット欠部Ｋよりも第１パレット駆動手段３
９Ａ側にあるパレット３１をパレット１枚分移動させ
る。一方、第２パレット駆動手段３９Ｂにより、上記パ
レット欠部Ｋよりも第２パレット駆動手段３９Ｂ側にあ
るパレット３１を第１パレット駆動手段３９Ａ側へパレ
ット１枚分移動させる。これにより、上記第１入出庫部
３７の下方から第２入出庫部３８の下方へパレット欠部
Ｋが移ることになる。

【００４９】第２入出庫部３８の下方から第１入出庫部
３７の下方へパレット欠部Ｋを移動せしめる場合も、上
記と実質的には同様であり、その具体的な説明は要しな
いであろう。また、上記パレット欠部Ｋの転移にあたっ
ては、第１パレット駆動手段３９Ａと第２パレット駆動
手段３９Ｂとを同期させて作動せしめると、その転移を
迅速に行なうことができる。

【００５０】＜実施例３＞本例は図８乃至図１０に要部
のみが示されており、先の実施例と同様の箱型循環式駐
車設備に関する。なお、本実施例の説明において、実施
例１と実質的に同一の要素には同じ符号を用いる。

【００５１】本例においても、実施例２と同様にパレッ
ト台車はなく、各パレット４１は、各々が水平移送路２
〜４のレール１３上を走行するため車輪２３と、相隣る
パレット同士の連結のための連結具４４，４５と、実施
例１のものと同様のガイド部材２６とを有し、水平移送
路２〜４ではパレット同士で直接連結されて移送される
ように構成されている。また、第１入出庫部４７と第２
入出庫部４８とは上段水平移送路２の上方にパレット１
枚分を間において配設されている。

【００５２】従って、本例の場合も、水平移送路２では
パレット欠部Ｋを生ずると、その両隣のパレット同士の
連結が分断されることになる。そして、かかる構成にお
いて、上記パレット欠部Ｋを上記両入出庫部４７，４８
の下方間で移すために、パレット駆動手段１４が上記各
入出庫部４７，４８の下方部位（パレット欠部が形成さ
れる部位）を除く他の部位に設けられ、パレット４１の
連結具に工夫が加えられているとともに、パレット同士
の連結とその解除とを行なうための第１及び第２のパレ
ット着脱手段４９Ａ，４９Ｂが設けられているものであ
る。

【００５３】連結具の構造は図９及び図１０に示されて
いる。すなわち、第１連結具４４は実施例１のものと同
様に基部４４ａと係合部４４ｂとにより水平断面Ｌ字状
に形成されたものであり、パレット枠４１ａの端面に固
定されている。実施例１のものと違う点は、実施例１の
場合はパレット台車９の一端面に第１連結具２４と第２
連結具２５とが並設されていたが、本例の場合、パレッ
ト枠４１ａの一端面に２つの第１連結具４４，４４が並
設され、他端面に２つの第２連結具４５，４５が並設さ
れていることである。

【００５４】第２連結具４５，４５は、連接棒５０を介
して互いに連接されており、パレット枠４１ａの端面に
固定されたガイド５１に横方向へスライド可能に支持さ
れている。具体的に説明すると、第２連結具４５は、連
接棒５０に結合された横方向に延びる基部４５ａの一端
に開口部が横を向いた板面が垂直なＵ字状の係合部４５
ｂが設けられ、上記基部４５ａの他端にスライド案内部
４５ｃが設けられている。一方、上記ガイド５１は、上
記第２連結具４５の係合部４５ｂが摺動する第１案内孔
５１ａと、上記第２連結具４５のスライド案内部４５ｃ
が摺動する第２案内孔５１ｂとを横方向に間隔をおいて
備えている。

【００５５】そうして、上記第２連結具４５とガイド５
１との間には、第２連結具４５が上記係合部４５ｂの開
口部側へスライドして上記第１連結具４４と係合する位
置になるように付勢するスプリング５２が設けられてい
る。

【００５６】上記第１及び第２のパレット着脱手段４９
Ａ，４９Ｂは、上記横方向に進退可能な作動ロッド５３
を備えている。すなわち、この作動ロッド５３は、前進
によって一方の第２連結具４５のスライド案内部４５ｃ
に当接し、上記ガイド５１の第２案内孔５１ｂに嵌入し
ていくことにより、上記スプリング５２の付勢に抗して
第２連結具４５を逆方向へスライドさせて、上記第１連
結具４４の第２連結具４５に対する連結位置（上記スプ
リング５２の付勢により第２連結具４５と係合する）へ
の移動とこの連結位置から離れ（連結の解除）とを許容
する位置にするものである。

【００５７】そして、上記第１パレット着脱手段４９Ａ
は、第１入出庫部４７の下方部位（パレット欠部が形成
される部位）のパレット４１と、当該部位に対して上記
パレット駆動手段１４の反対側で隣接する部位のパレッ
ト４１との連結とその解除とを行なえるよう、上記両部
位間に設けられている。また、第２パレット着脱手段４
９Ｂは、第２入出庫部４８の下方部位（パレット欠部が
形成される部位）のパレット４１と、当該部位に対して
上記パレット駆動手段１４の反対側で隣接する部位のパ
レット４１との連結とその解除とを行なえるよう、上記
両部位間に設けられている。

【００５８】本例におけるパレット欠部Ｋの転移は以下
のようにして行なう。すなわち、図８に示されるよう
に、第１入出庫部４７の下方にパレット４１の上昇によ
ってパレット欠部Ｋが形成された場合、パレット駆動手
段１４の作動により、パレット駆動手段１４側のパレッ
ト４１を上記パレット欠部Ｋ側に寄せていく。一方、第
１パレット着脱手段４９Ａをその作動ロッド５３が前進
するように作動させて、上記パレット欠部Ｋを間におい
て上記パレット駆動手段１４の反対側にあるパレット４
１の第２連結具４５をパレット同士の連結及びその解除
を許容する位置にスライドさせる。そして、上記パレッ
ト駆動手段１４側にあったパレット４１が上記第１入出
庫部４７の下方に移送された後、上記第１パレット着脱
手段４９Ａの作動ロッド５３を後退させて、上記パレッ
ト駆動手段１４側にあったパレット４１と上記反対側に
あったパレット４１とを連結せしめる。

【００５９】次に、これら連結されたパレット４１を上
記パレット駆動手段１４の作動により、上記パレット駆
動手段１４側にあったパレット４１が第２入出庫部４８
の下方に移動するように移送する。そして、第２パレッ
ト着脱手段４９Ｂの作動ロッド５３の前進により、上記
パレット同士の連結を解除し、上記パレット駆動手段１
４側にあったパレット４１を上記第２入出庫部４８の下
方からパレット駆動手段１４側に退避せしめる。

【００６０】以上により、第１入出庫部４７の下方から
第２入出庫部４８の下方にパレット欠部Ｋが移されたこ
とになる。第２入出庫部４８の下方から第１入出庫部４
７の下方にパレット欠部Ｋを移す場合も上記と同様であ
る。

【００６１】上記作動例では、パレット駆動手段１４側
にあったパレット４１を第１入出庫部４７の下方へ移送
した後、さらに第２入出庫部４８の下方へ移送するよう
にしたが、この後者の移送は必ずしも行なうことを要し
ない。すなわち、上記前者の移送を行なった後、上記後
者の移送を行なうことなく、上記第２入出庫部４８の下
方のパレット４１とその隣のパレット４１との連結を上
記第２パレット着脱手段４９Ｂによって解除し、上記第
２入出庫部４８の下方のパレット４１をパレット駆動手
段１４側に退避せしめるようにしてもよい。

【００６２】そうして、本例の場合、パレット着脱手段
４９Ａ，４９Ｂの作動ロッド５３が前進によってパレッ
ト４１のガイド５１の第２案内孔５１ｂに嵌入する結
果、パレット４１と係合することになるから、当該パレ
ット４１がパレット連結時や連結解除時に空走行するこ
とがない。

【００６３】なお、上記各実施例では入出庫部を２箇所
に設けたが、３箇所以上にしてもよい。

【００６４】また、上記各実施例は多層箱型循環式駐車
設備に関するが、本発明が水平循環式駐車設備にも適用
できることはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示す。

【図１】駐車設備の全体構成を示す断面図

【図２】実施例１の要部の断面図

【図３】図２のＡ−Ａ線における断面を車両と共に示す
図

【図４】実施例１のパレットとパレット台車とを示す斜
視図

【図５】実施例２の要部の断面図

【図６】図５のＢ−Ｂ線断面図

【図７】実施例２のパレットの斜視図

【図８】実施例３の要部の断面図

【図９】パレットの連結具を連結状態で示す一部省略し
た平面図

【図１０】パレットの連結具を解除状態で示す一部省略
した平面図 １，３１，４１ パレット ２〜４ 水平移送路 ５，６ 循環用昇降手段 ７，３７，４７ 第１入出庫部 ８，３８，４８ 第２入出庫部 ９ パレット台車 １４ パレット駆動手段 １１，１２ 入出庫用昇降手段 ２４，２５ パレット連結具 ３９Ａ 第１パレット駆動手段 ３９Ｂ 第２パレット駆動手段 ４９Ａ，４９Ｂ パレット着脱手段 Ｋ パレット欠部

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の車両搭載用パレットが水平に一列に
   並べられ且つ互いに連結されて列方向に移送される水平
   移送路を備えたパレット循環路と、上記水平移送路上の
   一つのパレットに駆動力を与えて、上記連結された複数
   のパレットを同時に移送せしめるパレット駆動手段と、
   上記水平移送路上の相異なる部位の上方に各々設けら
   れ、車両の入庫のための乗入れと出庫のための乗出しと
   が行われる複数の入出庫部と、上記水平移送路上と上記
   各入出庫部との間でパレットを昇降せしめる入出庫用昇
   降手段とを備え、上記パレット循環路上に循環のための
   所定数のパレットが配置されたときに、上記複数の入出
   庫部のうちの少なくとも１箇所の入出庫部にパレットが
   存在し、且つ少なくとも１箇所の入出庫部にパレットが
   存在しない状態を生ずるようにパレット数が設定されて
   いて、上記水平移送路上のパレットを上記入出庫用昇降
   手段によって上記パレットが存在しない入出庫部に上昇
   させた際に上記水平移送路上に生ずる、パレットが存在
   しないパレット欠部をパレットが存在する他の入出庫部
   の下方に移すパレット欠部転移手段が設けられているこ
   とを特徴とする機械式駐車設備。
2. 【請求項２】各パレットは、水平移送路上で水平に一列
   に並べられ且つ互いに連結されて列方向に移送される各
   パレット台に載せられ、パレット駆動手段は、上記パレ
   ット台を介してパレットに駆動力を与えるように構成さ
   れ、入出庫用昇降手段は、上記パレット台からパレット
   を離脱させて上昇せしめることにより、水平移送路のパ
   レット台上にパレット欠部を形成するように構成されて
   いて、パレット欠部転移手段が、上記パレット台とパレ
   ット駆動手段とにより構成され、上記パレット駆動手段
   が、パレット循環移動のためのパレットの駆動と、上記
   パレット台上に形成されたパレット欠部の移動とに兼用
   されている請求項１に記載の機械式駐車設備。
3. 【請求項３】各パレットは、水平移送路上ではパレット
   同士で直接連結されて移送されるように構成され、上記
   水平移送路上のパレット欠部が形成される複数の入出庫
   部下方部位を間においてその両側に、水平移送路上の一
   つのパレットに駆動力を与えて連結された複数のパレッ
   トを同時に移送せしめる第１のパレット駆動手段と、上
   記水平移送路上の一つの入出庫下方部位にパレットの上
   昇によってパレット欠部が形成された後にこのパレット
   欠部が他の入出庫部下方部位に移るよう上記第１のパレ
   ット駆動手段と共にパレットを同方向に移動させる第２
   のパレット駆動手段とが設けられ、パレット欠部転移手
   段が、上記第１と第２の両パレット駆動手段により構成
   され、上記第１のパレット駆動手段が、パレット循環移
   動のためのパレットの駆動と、上記パレット欠部の移動
   とに兼用されている請求項１に記載の機械式駐車設備。
4. 【請求項４】各パレットは、水平移送路上ではパレット
   同士で直接連結されて移送されるように構成され、パレ
   ット駆動手段は、上記水平移送路上のパレット欠部が形
   成される複数の入出庫部下方部位を除く他の部位に設け
   られ、パレット欠部転移手段は、上記水平移送路上の上
   記パレット欠部が形成される各部位のパレットと当該部
   位に上記パレット駆動手段の反対側で隣接する部位のパ
   レットとの連結及びその解除を行なうための複数のパレ
   ット着脱手段と、上記パレット駆動手段とにより構成さ
   れていて、上記水平移送路上の一つの入出庫部下方部位
   にパレットの上昇によってパレット欠部が形成された後
   に、このパレット欠部に上記パレット駆動手段側のパレ
   ットを移送し、パレット駆動手段側の上記パレットを当
   該一つの入出庫部下方部位に対して上記パレット駆動手
   段の反対側で隣接する部位のパレットに連結し、パレッ
   ト駆動手段側の上記パレットを他の入出庫部の下方部位
   に移送した後、若しくは当該移送を行なうことなく、上
   記他の入出庫部の下方部位のパレットと当該部位に上記
   パレット駆動手段の反対側で隣接する部位のパレットと
   の連結を解除して、上記他の入出庫部の下方部位のパレ
   ットを上記パレット駆動手段が設けられている側へ移動
   せしめることにより、上記他の入出庫部の下方部位にパ
   レット欠部を移すようになされ、上記パレット駆動手段
   が、パレット循環移動のためのパレットの駆動と、パレ
   ット欠部の転移とに兼用されている請求項１に記載の機
   械式駐車設備。