JPH03156072A - 機械式駐車設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は機械式駐車設備に関する。

（従来の技術） 機械式駐車設備としては、水平循環型、箱形循環型、垂
直循環型等が知られている。すなわち、水平循環型は、
車両をパレットに載せて横移送する並設した２本の横移
送路と、この両横移送路の端部間でパレットを水平に縦
移送する２本の縦移送路とにより、車両を順次循環移送
せしめる水平ｗｉ環移送路を構成したものである。箱形
循環型は、２本の横移送路を上下に並設し、この両横移
送路の端部間でパレットを上下に移送する上下移送路を
設けたものである。垂直循環型は、エンドレスのチェー
ンを上下のスプロケットに懸回し、このチェーンに車両
を載せる複数のケージを所定間隔をおいて吊るしたもの
である。

かかる駐車設備に用いられているパレットやケージ、つ
まり車両支持体の横幅は一般には一定のものになってい
る。しかし、車両の幅は小型車、中型車、大型車でそれ
ぞれ異なる。従って、車両支持体の横幅を中型車を基準
に設定すると、大型車を収容できなくなり、小型車から
大型車まで収容できるようにするには車両支持体の横幅
を広くする必要がある。

これに対して、実開昭６３−４８８３８号公報に記載さ
れているように、水平循環型の駐車設備において、小型
車から中型車までを載せることができる標準パレットを
配置した循環移送路の外側に、この循環移送路横とその
上方の入出庫部との間でパレットを昇降せしめるリフト
を設けるとともに、このリフトの横に、大型車専用駐車
部を形成し、横幅の広い大型車専用パレットをリフトと
大型車専用駐車部との間で移動せしめるようにしたもの
はある。

（発明が解決しようとする課題） 上述の如く、横幅の広い車両支持体を用いた場合には、
限られたスペースで配置できる車両支持体の数が制限さ
れるため、駐車台数は少なくなる。

これに対して、中型の車両支持体において、その全体の
幅を拡げるのでなく車輪が載る車路幅のみを大型車にも
適用できるよう広くすることが考えられる。その場合、
駐車台数は多くなるが、大型車を載せた際に車両が車両
支持体の左右いずれか一方に偏った状態になると、車両
の一部が車両支持体から食み出し、循環移送中等に車両
の損傷を招く懸念がある。従って、大型車の場合には、
車両支持体上での車両の位置を厳しく規制する必要があ
り、この規制により車両の入庫が難しくなってしまう。

一方、循環移送路の外側に、横幅の広い大型車専用パレ
ットを有する大型車専用駐車部を形成するという手段の
場合、１つの循環移送路につき大型車用の駐車スペース
を１台分しか確保することができない。

すなわち、本発明の課題は、小型車から大型車まで車幅
の異なる各種の車両を収容できる駐車設備を提供するこ
とにある。

（課題を解決するための手段） このような課題に対して、本発明は車両の循環移送路に
横幅の相異なる複数種類の車両支持体を混在せしめるも
のである。

すなわち、そのための具体的な手段は、複数の車両を循
環移送する循環移送路を有する機械式駐車設備において
、上記循環移送路には矩形状の車両載置部を有し且つこ
の車両載置部の横幅が相異なる複数種類の車両支持体が
入り混ぜて循環移送方向に並べられて同方向に移送可能
に配置されていることを特徴とするものである（第１の
手段）。

上記第１の手段においては、車両支持体の横幅の種類を
２種類とし、この２種類の車両支持体を循環手段による
循環移送方向において交互に配置することができる（第
２の手段）。

上記第１の手段及び第２の手段においては、車両支持体
をパレットとし、循環移送路は、複数のパレットを横幅
方向に並べて同方向に横移送する並設された複数本の横
移送路と、この横移送路の端部同士を連絡しこの端部間
でパレットを移送する２本の連絡路とにより構成し、こ
の循環移送路の上方若しくは下方に車両の入出庫部を設
けて、この入出庫部と循環移送路との間にパレットを昇
降せしめる昇降手段を設けることができる（第３の手段
）。

上記第３の手段においては、車両の入出庫部は、循環移
送路の上方にパレットが嵌入可能な入出庫口を開口した
車両入出庫用のデツキを設け、このデツキに、上記入出
庫口の側縁から入出庫口内に突出してパレットと入出庫
口の側縁との隙間を埋める突出位置と、この突出位置か
ら入出庫口の側縁に退避した退避位置との間で移動する
可動デツキを設けて構成することができる（第４の手段
）。

また、上記第３の手段においては、車両の循環移送路を
水平循環型とし、つまり、複数本の横移送路を互いに同
じ高さにして並設する一方、２本の連絡路をパレットを
水平に縦移送する縦移送路により構成し、この水平循環
移送路を上下に複数層配設して、昇降手段で入出庫部と
各水平循環移送路とを連絡することができる（第５の手
段）。

また、上記課題を解決する第６の手段は、車両を載せる
パレットを横幅方向に並べて同方向に横移送する並設さ
れた複数の横移送路と、この横移送路の端部同士を連絡
しこの端部間でパレットを水平に縦移送する２本の縦移
送路とにより、車両をパレットに支持して循環移送する
循環移送路が構成され、この循環移送路が上下に複数層
配設された駐車部と、 上記駐車部の上方若しくは下方に配設された車両の入出
庫部と、 上記駐車部の各循環移送路と車両の入出庫部との間でパ
レットを昇降せしめる昇降手段とを備え、上記複数の循
環移送路のうちの少くとも１つの循環移送路を横幅の広
いパレット専用とし、残りの循環移送路を横幅の狭いパ
レット専用としたことを特徴とする機械式駐車設備であ
る。

（作用） 第１の手段においては、循環移送路に横幅の相異なる複
数種類の車両支持体を混在せしめるようにしたから、例
えば、車両支持体を広狭の２種類として、横幅の狭い車
両支持体を小型車と中型車とに供する一方、横幅の広い
車両支持体を大型車に供することができ、また、車両支
持体の横幅の種類を３種類として、横幅が最も狭い車両
支持体を小型車に、中位の車両支持体を中型車に、最も
広い車両支持体を大型車にそれぞれ供することができ、
車両支持台の横幅の種類を適宜設定して、小型車から大
型車まで各種の車両を収容することが可能になる。

第２の手段においては、循環移送路に横幅の相異なる広
狭２種類の車両支持体を交互に配置するようにしたから
、例えば各々複数の車両支持体を横移送する２本の横移
送路と、２本の縦移送路とにより水平循環型の移送路を
構成し、各横移送路で相隣る車両支持体同士を連結して
横移送する場合、車両支持体の循環が容易になる。

すなわち、両横移送路に同数の車両支持体を配置すれば
、それが奇数であるか偶数であるかを問わず、両横移送
路の車両支持体群同士は、１つの車両支持体分ずれた状
態で、互いの広幅の車両支持体同士及び狭幅の車両支持
体同士が縦方向に対応することになる。よって、両横移
送路において、車両支持体の横移送を同時に行ない、１
つの車両支持体分ずれた状態にすることにより、２本の
縦移送路において車両支持体の縦移送を同時に行なって
、この縦移送された車両支持体と横移送路の車両支持体
とを連結することができる。

このことは、箱形循環型においても同様に言えることで
ある。

なお、上記両横移送路の車両支持体群が互いに１つの車
両支持体骨ずれた状態で、上述の広幅同士及び狭幅同士
の対応にならないと、一方の縦移送路で縦移送を行なっ
た後に、車両支持体の横移送を行なって両横移送路の車
両支持体同士の位置合わせを行なった後でなければ、他
方の縦移送路での縦移送を行なうことができない。

第３の手段においては、複数本の横移送路と２本の連絡
路とにより、水平循環型若しくは箱形循環型の循環移送
路を構成することができるものであり、入出庫部を循環
移送路の上方若しくは下方に設けて、上記第１及び第２
の手段を水平循環型若しくは箱形循環型において実施す
ることができる。

第４の手段においては、入出庫部のデツキに可動デツキ
を設けたから、入出庫口の横幅を広幅パレットの横幅に
対応せしめておき、広幅パレットを入出庫部に上昇せし
めるときには、可動デツキを退避位置として、この広幅
パレットの入出庫口への嵌入を許容し、狭幅パレットを
入出庫部に上昇せしめるときには、この狭幅パレットが
上昇した後あるいは上昇する前に、可動デツキを突出位
置として、この狭幅パレットと入出庫口の側縁との隙間
を埋めることができる。

よって、入出庫部における車両の入出庫を狭幅パレット
において行なう場合、パレットから脱輪があっても、そ
の車輪を可動デツキで受は止めることができるため、車
両の入出庫を安心して行なうことができ、また、車両と
デツキの間での乗り降りも狭幅パレット入出庫側縁との
隙間がなくなるため容易になる。

第５の手段においては、上下の水平循環移送路のそれぞ
れにおいて、横幅の異なるパレットを混在させて車幅の
異なる各種の車両を収容することができる。

第６の手段においては、複数の循環移送路のうちの少く
とも１つの循環移送路を横幅の広いパレット専用とし、
残りの循環移送路を横幅の狭いパレット専用としたから
、昇降手段を使用して車両の入出庫作業を行っている間
に、次に入出庫に供するパレットが決まっているときに
は、そのパレットを昇降手段の横に循環移送して待機せ
しめることができる。逆に言えば、循環移送路に広幅パ
レットと狭幅パレットとを交互に配置した場合には、入
出庫作業のためにパレットが１枚抜けていると、残りの
パレットでパレットの循環移送を行おうとしても、広幅
パレット同士あるいは狭幅パレット同士が隣り合わせに
連結された状態を招き、次に入出庫に供するパレットを
昇降手段の横に待機せしめることはできない。

（発明の効果） 従って、第１の手段によれば、循環移送路に横幅の相異
なる複数種類の車両支持体を混在せしめるようにしたか
ら、必要最小限の駐車スペースで車幅の異なる各種の車
両を所望数収容することが可能になり、また、大型車を
横幅の狭い車両支持体に無理矢理収容する必要がなくな
って、車両の入出庫も容易になる。

第２の手段によれば、循環移送路に横幅の異なる広狭２
種類の車両支持体を交互に配置するようにしたから、水
平循環型の移送路や箱形循環型の移送路で相隣る車両支
持体同士を連結して横移送する場合、各横移送路におい
て車両支持体の横移送を同時に行ない、且つ２つの縦移
送路において車両支持体の縦移送を同時に行なって、車
両支持体同士を連結することができ、車両支持体の循環
を容易に且つ速やかに行なうことができるようになり、
車両の入出庫に要する時間を短縮することができる。

第３の手段によれば、複数本の横移送路と２本の連絡路
とにより車両の循環移送路を構成し、この循環移送路の
上方若しくは下方に車両の入出庫部を設け、この入出庫
部と循環移送路との間にパレットを昇降せしめる昇降手
段を設けたから、上記第１及び第２の手段を水平循環型
若しくは箱形循環型において実施することができる。

第４の手段によれば、入出庫部のデツキに可動デツキを
設けたから、狭幅パレットと入出庫口の側縁との隙間を
埋めることができ、入出庫部における車両の入出庫を狭
幅パレットにおいて行なう場合、車両の入出庫を安心し
て行なうことができ、また、車両とデツキの間での乗り
降りも容易になる。

第５の手段によれば、車両の循環移送路を水平循環型と
し、この水平循環移送路を上下に複数層配設して、昇降
手段で入出庫部と各水平循環移送路とを連絡するように
したから、上下の水平循環移送路のそれぞれにおいて、
横幅の異なるパレットを混在させて車幅の異なる各種の
車両を収容することができる。

第６の手段によれば、複数の循環移送路のうちの少くと
も１つの循環移送路を横幅の広いパレット専用とし、残
りの循環移送路を横幅の狭いパレット専用としたから、
昇降手段を使用して車両の入出庫作業を行っている間に
、次に入出庫に供すべき所望のパレットを昇降手段の横
に循環移送して待機せしめることができ、車両の入出庫
作業を迅速に行なうことができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

〈実施例１〉 本例は第１図乃至第４図に示し、水平循環型の駐車設備
に関する。

第１図（水平断面図）において、１は２種類のパレット
２．３を使用して複数の車両を水平に順次循環移送する
循環手段である。この循環手段１は、複数のパレット（
車体支持体）２．３を横幅方向に並べて同方向に水平に
横移送する互いに同じ高さに並設された２本の同じ長さ
の横移送路４゜４と、この横移送路４．４の端部同士を
連絡しこの端部間でパレット２，３を水平、に縦移送す
る２本の縦移送路５．５とにより循環移送路を構成して
いる。

第２図に示すように、上記循環手段１は建物６の地下に
上下２層にして配設されている。そして、この循環手段
１，１を設けた地下の駐車部７と、この駐車部７の上方
の地上階に配設した車両の入出庫部８とは、パレット２
，３を上下の循環移送路と入出庫部との間で昇降せしめ
る昇降手段９により連絡されている。

上記パレット２，３は、その横幅が相異なるものであり
、上記循環移送路において循環移送方向に交互に配設さ
れている。そして、この両パレット２．３は、それぞれ
縦方向の両端部に車輪１１を備えているとともに、下面
には横移送のための縦溝１２が設けられている。そして
、各パレット２．３の両側縁には、第３図に示すように
Ｌ型と逆り型の連結器１３．１４が設けられている。す
なわち、この連結器１３．１４は、互いの水平に横方向
に突出した基部から屈曲して上方へ延びる垂直な係合部
と下方へ延びる垂直な係合部との内面同士を当接せしめ
て相隣るパレット２．３同士を横移送において連結する
ものであり、パレット２．３同士の相対的な縦移送によ
る離脱と連結位置への移動とを許容し、且つ、片方、つ
まり昇降手段９を設けた側に位置するパレットの上昇に
よる離脱と下降による連結位置への移動とを許容するも
のである。

また、上記横移送路４においては、横方向に水平に延び
る一対の平行な横移送レール１５．１５が設けられ、ま
た、横移送路４の長手方向の中央部にパレット２．３を
横移送せしめるための横移送手段１６が設けられている
。この横移送手段１６は、垂直軸に支持して回転駆動装
置１７により回転駆動されるクランクアーム１８を備え
、このクランクアーム１８の両端に上記パレット２．３
の縦溝１に係合するローラが設けられたものである。す
なわち、上記クランクアーム１８は、そのローラをパレ
ット２，３の縦溝１２に係合せしめて回転することによ
り、パレット２，３を横移送せしめることになる。

縦移送路５においては、縦方向に延びるガイド２０に支
持され且つエンドレスのチェーンに結合されて縦送り可
能にされた２本１組の移動レール２１．２１が４組設け
られている。すなわち、各組の移動レール２１．２１は
、上記横移送レール１５．１５と同じレール間隔をおい
て、且つ２本の横移送路４，４間でのパレットの移送ス
トロークに対応するピッチで設けられていて、チェーン
の走行により各横移送路４の横移送レール１５゜１５に
順次接続するようになされている。なお、第１図におい
て、２２は上記チェーンを走行せしめる駆動用のモータ
である。

昇降手段９は、片方の横移送路４の延長線上であって片
方の縦移送路５の隣に設けられている。

この昇降手段９において、２３は上記横移送レール１５
．１５と同じ間隔をおいて設けられたレール部材２４．
２４を備える昇降台であり、上下のスプロケットに懸回
したチェーン（図示省略）に結合されていて、駆動用モ
ータによるチェーンの走行により、上下方向に延びるガ
イドレール２５に案内されて昇降するようになっている
。

入出庫部８には、パレット２，３が嵌入可能な入出庫口
２６を開口した固定デツキ２７が路面と略同じ高さにし
て設けられている。そして、上記固定デツキ２７には上
記入出庫口２６の側縁と狭幅パレット２との隙間を埋め
るための可動デツキ２８が設けられている。すなわち、
上記入出庫口２６は、その横幅が広幅パレット３の横幅
に対応していて、この広幅パレット３が嵌入するときは
この広幅パレット入出庫口２６の側縁との間には隙間を
ほとんど生じないが、狭幅パレット２が嵌入するときは
、この狭幅パレット２と入出庫口２６の側縁との間に比
較的大きな隙間を生ずることになる。

このため、上記可動デツキ２８の入出庫口２６の両側縁
には、上記入出庫口２６の側縁からこの入出庫口２６内
に突出してパレットと入出庫口の側縁との隙間を埋める
突出位置と、この突出位置から入出庫口側方に退避した
退避位置との間で移動可能に設けられている。本例の場
合、可動デツキ２８はシリンダ装置により水平に進退し
て上記移動を行なうようになっている。もちろん、可動
デツキを入出庫口２６の側縁に枢支して、入出庫口２６
に突出して水平になった突出位置と、入出庫口２６の縁
部において垂下状態になって退避した退避位置との間で
回転移動せしめるようにしてもよい。なお、第２図にお
いて、２９は入出庫部８に設けた車両の出入口である。

次に上記駐車設備の作動を説明する。

この駐車設備では、狭幅パレット２を小型車と中型車の
収容に供し、広幅パレット３を大型車の収容に供するこ
とができる。もちろん、広幅パレット３を必要に応じて
小型車や中型車の収容に供することは可能である。上記
両横移送路４．４は長さが同じで、且つ２種類のパレッ
ト２，３が交互に配置されているから、両横移送路４，
４には同数のパレットが配置されていることになる。従
って、この両横移送路４，４のパレット群同士は、上記
横移送手段１６．１６により、互いに逆方向へ横移送し
てそれぞれ端のパレット２，３を縦移送路５，５に移し
、互いに１パレット分ずれた状態（第１図に示す状態）
にすると、互いの広幅パレット３，３間士及び狭幅パレ
ット２，２間士が縦方向に対応することになる。

よって、２本の縦移送路５，５において、パレット２．
３を同時に縦移送することができる。つまり、この縦移
送により、一方の縦移送路５にある狭幅パレット２は、
一方の横移送路４の広幅／くレット３に連結された状態
から、他方の横移送路４の広幅パレット３に連結された
状態に、他方の縦移送路５にある広幅パレット３は、上
記他方の横移送路の狭幅パレット２に連結された状態か
ら、上記一方の横移送路４の狭幅パレ・ソト２に連結さ
れた状態に、それぞれ同時に移行することになるもので
ある。

すなわち、上記循環移送路においては、２本の横移送路
４，４におけるパレットの同時横移送と、２本の縦移送
路５．５におけるパレットの同時縦移送とを行ないなが
ら、パレットの循環を行なうことができる。

車両の入出庫にあたっては、上記循環移動により、所望
のパレットを昇降手段９の隣に移動させ、この昇降手段
９の列の横移送路４でのバレ・ットの横移送を行なうこ
とにより、当該所望のパレットを昇降手段９の昇降台２
３のレール部材２４．２４に載せ、これを入出庫口２６
に上昇嵌入せしめることになる。その際、上昇せしめる
ものが広幅パレット３の場合には、上記可動デツキ２８
は退避位置のままにし、狭幅パレット２の場合には、上
昇後に可動デツキ２８を突出位置として、この狭幅パレ
ット２と入出庫口２６の側縁との間を埋めることができ
る。よって、入出庫部８における車両の入出庫を狭幅パ
レット２においても安心して行なうことができ、また、
車両とデツキ２７の間での乗り降りも容易になる。

なお、上記実施例においては、入出庫口２６の両側縁に
可動デツキを設けたが、車両を基準にしてその片側、つ
まり左側のみに設けてもよい。つまり、循環移送路から
昇降手段の昇降台にパレットを載せるときの送りストロ
ークを狭幅パレットと広幅パレットとで変える（狭幅パ
レットの送りストロークの方を短くする）ことにより、
横幅の広狭に拘らず、パレットの右側縁を入出庫口の右
側縁に合わせることができ、車両の乗り降りを右側で行
なうようにすれば、乗員は可動デツキを踏まなくともよ
くなる。

また、上記実施例では横移送手段としてクランクアーム
方型を採用したが、パレットに係合突起を設け、横方向
に配設したエンドレスのチェーンに上記係合突起に係合
する係合体を設け、チェーンの走行により、パレットの
横移送を行なうチェーンキャリア方型や、パレットに係
合ピンを設ける一方、横移送路上に上記ピンに係合可能
な歯を有するビニオンを設け、ビニオンの回転によって
パレットの横移送を行なうピン・ラック刃型を採用して
もよい。

この点、つまり、上記可動デツキ及びパレットの横移送
刃型については次の実施例２についても同様に言えるこ
とである。

〈実施例２〉 本例は第５図及び第６図に示し、箱形循環型の駐車設備
に関する。

すなわち、第５図において、３１は２種類のパレット３
２，３３を使用して複数の車両を上横移送路３４ａと下
横移送路３４ｂとの間で順次循環移送する循環手段であ
る。上下の横移送路３４ａ。

３４ｂは、パレット３．２．３３を水平に横移送するも
ので長さは同じである。

そして、上記両横移送路３４ａ、３４ｂの一端部同士は
、この一端部の上方に設けられた実施例１と同様の入出
庫部（図示省略）と上記横移送路３４ａ、３４ｂとの間
でパレット３２．３３を昇降せしめる昇降手段３９を利
用して連絡され、両横移送路３４ａ、３４ｂの低端部同
士はパレット３２．３３を上下方向に移送する上下移送
路４０により連絡されている。つまり、上下の横移送路
３４ａ、３４ｂと昇降手段３９と上下移送路４０とによ
り、パレット３２．３３の循環移送路が構成されている
。

上記パレット３２．３３は、実施例１と同様にその横幅
が異なるものであり、上記循環移送路において循環移送
方向に交互に配設されている。そして、この両パレット
３２．３３は、それぞれ縦方向の両端部に車輪４１を縦
方向に突出せしめて備えているとともに、下面には横移
送のための実施例１と同様の縦溝が設けられている。そ
して、各パレット３２．３３の両側縁には、第６図に示
すように連結器４３．４４が設けられている。すなわち
、この連結器４３．４４は、互いの横方向へ水平に突出
した基部から屈曲して縦方向の一方へ延びる係合部と縦
方向の他方へ延びる係合部との内面同士を当接せしめて
相隣るパレット３２゜３３同士を横移送において連結す
るものであり、パレット３２．３３同士の相対的な上下
移送による離脱と連結位置への移動とを許容するように
なっている。

上記横移送路３４ａ、３４ｂにおいては、横方向に水平
に延びる一対の平行な横移送レール４５゜４５が設けら
れ、また、横移送路４の長手方向の中央部にパレット３
２．３３を横移送せしめるための実施例１と同様の横移
送手段が設けられている（図示省略）。

昇降手段３９は、２本１組の昇降レール４６゜４６の複
数組を昇降可能に設けてなるものである。

すなわち、各昇降レール４６は、それぞれ上下のスプロ
ケットに懸回し且つ横方向に間隔をおいて設けた一対の
チェーン４７．４７に、上下の横移送路３４ａ、３４ｂ
と同じ間隔をおいて取り付けられている。また、２本１
組の昇降レール４６゜４６のレール間隔は横移送レール
４５．４５のレール間隔と同じである。

上下移送路４０においても、上記昇降手段３つと同様の
２本１組の昇降レール４８．４８の複数組がチェーン４
つにより昇降可能に設けられている。

従って、本例の駐車設備においても、上下の横移送路３
４ａ、３４ｂの関係は実施例１の２本の横移送路４，４
の関係と同じであり、循環移送路においては、上下の横
移送路３４ａ、３４ｂでの同時横移送と、昇降手段３９
と上下移送路４０とでの同時上下移送とを行なって、パ
レット３２゜３３の循環移送を行なうことができる。

なお、本例では横移送路を上下２層にしたが、３層以上
、にしてもよい。

〈実施例３〉 本例は第７図に示し、垂直循環型の駐車設備に関する。

同図において、５１は２種類のケージ５２，５３を使用
して複数の車両を垂直循環移動可能に支持する循環手段
である。この循環手段５１は、上下のスプロケット５４
．５５に懸回したエンドレスのチェーン５６を備え、こ
のチェーン５６に上記ケージ５２．５３をチェーン走行
方向に間隔をおいて支持している。この場合、ケージ５
２，５３は、チェーン５６の走行により、上下の半円弧
状移送部と左右の垂直に上昇部と下降部とからなる垂直
な循環移送路を循環することになる。

５８は上記循環移送路の最下位置に設けた車両の入出庫
部であり、駐車塔５９に車両の出入口６０を開口して構
成されている。

上記２種類のケージ５２．５３は、その車体載置部の横
幅が相異なるものであり、本例の場合、ケージ数は１６
であり、そのうちの１２台が狭幅ケージ５２で、残り４
台が広幅ケージ５３である。

各広幅ケージ５３．５３の間には、３台の狭幅ケージ５
２が配設されている。また、この両ケージ５２．５３の
高さは同じである。

従って、本例の駐車設備においても、横幅の異なる２種
類のケージ５２．５３を混在せしめたから、車幅の異な
る各種の車両を収容することができる。

なお、上記実施例１．２においては入出庫部を駐車部の
上方に設けたが、駐車部の下方に入出庫部を設ける場合
にも本発明は適用できる。

また、本発明は、両端の軸心を水平にしたスプロケット
にチェーンを懸回し、このチェーンの全周にわたって複
数のアームを間隔をおいて取り付け、このアームにより
車載用のパレットを長円形状の循環軌跡を描くように循
環せしめるようにした円形循環型の駐車設備にも適用で
きるものである。

また、上記実施例１に記載のような水平循環型の循環移
送路を上下複数層に配置し、この複数の循環移送路のう
ちの少くとも１つの循環移送路を横幅の広いパレット専
用とし、残りの循環移送路を横幅の狭いパレット専用と
してもよい。この場合、昇降手段を使用して車両の入出
庫作業を行っている間に、次に入出庫に供するパレット
が決まっているときには、そのパレットを昇降手段の溝
に循環移送して待機せしめることができる。すなわち、
先の実施例１や実施例２のように、循環移送路に広幅パ
レットと狭幅パレットとを交互に配置した場合には、入
出庫作業のためにパレットが１枚抜けていると、残りの
パレットでパレットの循環移送を行おうとしても、広幅
パレット同士あるいは狭幅パレット同士が隣り合わせに
連結された状態を招き、次に入出庫に供するパレットを
昇降手段の横に待機せしめることはできないが、上述の
如く、各循環移送路を単一幅パレットの専用にすると、
昇降手段による入出庫作業とパレットの循環作業とを並
行せしめることが可能になり、車両の入出庫を迅速に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図乃至第４図は実施
例１に関するもので、第１図は駐車設備の水平断面図、
第２図は同駐車設備の縦断面図、第３図はパレットの連
結器を示す側面図、第４図は入出庫部を示す断面図、第
５図は実施例２の駐車設備を示す縦断面図、第６図は回
倒のパレットの連結器を示す平面図、第７図は実施例３
の駐車設備を示す縦断面図である。 １．３１．５１・・・・・・循環手段 ２．３２・・・・・・狭幅パレット ３．３３・・・・・・広幅パレット ４．３４ａ、３４ｂ・・・・・・横移送路５・・・・・
・縦移送路 ７・・・・・・駐車部 ８．５８・・・・・・入出庫部 ９．３９・・・・・・昇降手段 ２６・・・・・・入出庫口 ２７・・・・・・固定デツキ ２８・・・・・・可動デツキ ４０・・・・・・上下移送路 ５２・・・・・・狭幅ケージ ５３・・・・・・広幅ケージ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の車両を循環移送する循環移送路を有する機
   械式駐車設備において、上記循環移送路には矩形状の車
   両載置部を有し且つこの車両載置部の横幅が相異なる複
   数種類の車両支持体が入り混ぜて循環移送方向に並べら
   れて同方向に移送可能に配置されていることを特徴とす
   る機械式駐車設備。
2. （２）車両載置部の横幅の相異なる２種類の車両支持体
   が循環移送方向に交互に配置されている請求項（１）に
   記載の機械式駐車設備。
3. （３）車両支持体は矩形状のパレットであり、循環移送
   路は、複数のパレットを横幅方向に並べて同方向に横移
   送する並設された複数本の横移送路と、この横移送路の
   端部同士を連絡しこの端部間でパレットを移送する２本
   の連絡路とにより構成され、この循環移送路の上方若し
   くは下方に車両の入出庫部が設けられていて、この入出
   庫部と循環移送路との間にパレットを昇降せしめる昇降
   手段が設けられている請求項（１）または（２）に記載
   の機械式駐車設備。
4. （４）循環移送路の上方にパレットが嵌入可能な入出庫
   口を開口した車両入出庫用のデッキが設けられ、このデ
   ッキに、上記入出庫口の側縁から入出庫口へ突出してパ
   レットと入出庫口の側縁との隙間を埋める突出位置と、
   この突出位置から入出庫口の側縁に退避した退避位置と
   の間で移動する可動デッキが設けられている請求項（３
   ）に記載の機械式駐車設備。
5. （５）車両の循環移送路は、複数本の横移送路が互いに
   同じ高さにして並設されている一方、２本の連絡路がパ
   レットを水平に縦移送する縦移送路により構成された水
   平循環型であり、この水平循環移送路が上下に複数層配
   設され、昇降手段が入出庫部と各水平循環移送路とを連
   絡している請求項（３）に記載の機械式駐車設備。
6. （６）車両を載せるパレットを横幅方向に並べて同方向
   に横移送する並設された複数の横移送路と、この横移送
   路の端部同士を連絡しこの端部間でパレットを水平に縦
   移送する２本の縦移送路とにより循環移送路を構成し車
   両をパレットに支持して順次循環移送する水平循環手段
   が上下に複数層配設された駐車部と、 上記駐車部の上方若しくは下方に配設された車両の入出
   庫部と、 上記駐車部の各循環移送路と車両の入出庫部との間でパ
   レットを昇降せしめる昇降手段とを備え、 上記複数の循環移送路のうちの少くとも１つの循環移送
   路を横幅の広いパレット専用とし、残りの循環移送路を
   横幅の狭いパレット専用としたことを特徴とする機械式
   駐車設備。