JP3189080B2 - 給湯流量制御装置 - Google Patents

給湯流量制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽への給湯(湯張
り)と浴槽以外の水栓等への給湯(一般給湯)とを並行
しておこなえる給湯装置における給湯流量の制御に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の給湯装置は、浴槽への湯張りと
水栓等への一般給湯とを単一の給湯系統から行うの一般
的である。そのため、湯張りと一般給湯とが同時に行わ
れると、その設置条件に応じて、一般給湯の流量が極端
に低下したり、或いは、湯張りの流量が低下したりす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の給
湯装置では、湯張りと一般給湯が同時に行われると、そ
の少なくとも一方の流量が顕かに低下する。そして、一
般給湯の流量が極端に低下するケースでは、台所やシャ
ワー等の水栓の使い勝手が悪くなるという問題が生ず
る。又、湯張りの流量が極端に低下するケースでは、特
に、浴槽水位が出湯口より低い時には、風呂配管中のエ
アーパージ(空気抜き)に不足をきたし、ポンプの循環
不良や水位の誤検知を招来するという問題が生ずる。
【0004】従って本発明は、上記事情を考慮してなさ
れたもので、その目的は、給湯装置において、湯張りと
を一般給湯とを同時使用しても、一般給湯の使い勝手が
悪くなったり、風呂配管のエアパージ不足を招来したり
することがないように、給湯流量を調節することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、浴槽への湯張
りと一般給湯とを共通の給湯系統から行う給湯装置にお
ける給湯流量の制御装置であって、湯張りと一般給湯と
の同時使用を検出する同時使用検出手段と、上記同時使
用が検出されているときの湯張り流量を、同時使用が検
出されていないときのそれよりも少なく制御する湯張り
流量制御手段と、浴槽の水位が、浴槽の出湯口の高さに
相当する基準水位に達したか否かを判断する水位判断手
段とを備えることを特徴とする給湯流量制御装置を提供
する。この装置において、上記湯張り流量制御手段は、
浴槽水位が前記基準水位に達していない時(つまり、湯
張りの際のエアパージを必要とする時)には、湯張り流
量の目標流量を、エアパージの不足が生じない範囲内の
所定値に設定する。
【0006】
【作用】上記制御装置によれば、湯張りと一般給湯との
同時使用時には、湯張り流量が絞られるため、一般給湯
の流量低下が防止される。ここで、浴槽水位が低くてエ
アパージが必要なときには、エアパージ不足が生じない
程度に比較的軽く湯張り流量が絞られる。そのため、湯
張りの際のエアパージ不足も防止される。
【0007】望ましくは、浴槽水位が十分に高くて湯張
りにおけるエアパージが不要なときには、湯張り流量を
出来るだけ大きく絞る。これにより、一般給湯の流量低
下が最小限に抑えられる。
【0008】又、浴槽水位がエアパージが必要な程度に
低い場合に、一般給湯を同時使用するとエアパージ不足
が生じる程度まで湯張り流量が低下してしまう場合に
は、一般給湯が終了するまで、湯張りを一時中断するこ
とが望ましい。これにより、一般給湯の流量低下防止
と、湯張りのエアパージ不足発生防止とが両立できる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0010】図2は、本発明の一実施例に従う給湯装置
の全体的な配管構成を示す。
【0011】図2において、給湯装置1は、台所や風呂
等の水栓への一般給湯と、風呂の浴槽3への湯張りとを
行うための給湯系統100と、浴槽3に張られた湯水を
循環加熱するための風呂沸し系統300と、この2つの
系統100、300をリモートコントローラ5からの制
御情報や各系統内部からの状態情報に基づき制御する制
御装置600と、を備えている。
【0012】給湯系統100は、2つの給湯バーナ10
1と、これら給湯バーナ101に空気を送り込む吸気フ
ァン103と、給湯バーナ101に燃料ガスを供給する
給湯バーナ用給ガス管105と、給湯バーナ101から
の熱で水を加熱する給湯熱交換器107と、給湯熱交換
器107へ給水する給水配管109と、給湯熱交換器1
07からの給湯する給湯配管111とを備える。
【0013】ここで、給湯配管111はその先端部にお
いて、図示しない一般給湯配管と連結するための過圧逃
し弁付水抜栓113と接続すると共に、その手前におい
て、浴槽への湯張りを行うための湯張り配管200の始
端と連結している。
【0014】給水配管109には、給水流量を測る給水
量センサ115及び給水温度を測る給水温度センサ11
7が設けられている。
【0015】風呂沸し系統300は、風呂バーナ301
と、風呂バーナ301に空気を送り込む吸気ファン30
3と、風呂バーナ301に燃料ガスを供給する風呂バー
ナ用給ガス管305と、風呂バーナ301からの熱で浴
槽3からの循環湯水を加熱する風呂熱交換器307と、
浴槽3に接続するためのペア配管401に連結されて、
浴槽3と風呂熱交換器307との間に湯水循環路を形成
する循環湯水配管309とを備える。
【0016】ここで、循環湯水配管309の風呂熱交換
器307よりも上流側の適宜箇所に、湯水循環流を作る
ための循環ポンプ315が結合されている。また、循環
湯水配管309の循環ポンプ315よりも上流側の適宜
箇所には、浴槽3からの湯水温度を測るサーミスタ31
3と、浴槽3の水位を測る水位センサ317とが設けら
れている。尚、水位センサ317は例えば水圧を検出す
る圧力センサである。
【0017】更に、循環湯水配管309の循環ポンプ3
15出口から風呂熱交換器307入口に至る区間には、
湯張り配管200の終端が接続されている。従って、湯
張りの際には、湯張り配管200を通じて、給湯配管1
11から循環湯水配管309へ湯が送られて、ペア配管
401を通じて浴槽3へ給湯される。
【0018】湯張り配管200には、給湯配管111と
の分岐部に備え付けられた、一般給湯温度並びに湯張り
温度を測る給湯サーミスタ233と、湯張り水量を測る
風呂水量センサ235と、湯張り水量を調節する水量バ
ルブ237と、湯張りのオン/オフを行う電磁弁(湯張
り弁)239と、風呂湯水の給湯配管への流入を防ぐ逆
止弁241、243とが設けられている。
【0019】制御装置600は、リモートコントローラ
5及び上述した各種センサからの情報に基づいて、給湯
系統100及び風呂沸し系統300の燃焼制御及び湯水
流量制御を行うものである。このうち、本発明に関連す
る制御は、湯張りと一般給湯が同時使用されている時
に、風呂水量バルブ237及び湯張り弁239を制御し
て行う湯張り流量の調節である。
【0020】リモートコントローラ5は、給湯装置1に
対するユーザの命令を入力する各種スイッチを備える。
そのうち、本発明に関連するスイッチとして、湯張りの
開始を命じる湯張りスイッチ501、及び湯張りの目標
水位を設定するための水位設定スイッチ503、505
がある。
【0021】次に、この制御装置600によって行われ
る、湯張りと一般給湯との同時使用の際の湯張り流量制
御について説明する。
【0022】図1は、この制御を行うための制御装置6
00の機能を示す。
【0023】図1において、湯張りスイッチ入力判定部
601は、リモートコントローラ5の湯張りスイッチ5
01から湯張り開始命令を受けて、その旨を湯張り弁制
御部603に通知する。
【0024】湯張り流量検出部609は、湯張り配管2
00中の風呂水量センサ235から湯張り流量信号を受
けて、湯張り流量Qfを流量比較部607、他使用検知
部613及び分配比率制御部615に送る。
【0025】基準流量記憶部605は、所定の基準流量
Q0(例えば、8〔リットル/分〕)を記憶している。
この基準流量Q0は、浴槽3の水位が浴槽3の出湯口よ
り低い状態において風呂配管(循環湯水配管309及び
接続用ペア配管401)からのエアパージを確実に行う
ことが可能な最低の湯張り流量を意味する。(尚、浴槽
3の水位が高く浴槽出湯口が完全に水没している状態で
は、エアパージはもはや不要である。)流量比較部60
7は、上記湯張り流量Qfと上記基準流量Q0とを比較
し、Qf<Q0であるとき(即ち、湯張り流量Qfが少な
過ぎてエアパージ不足の発生が懸念されるとき)、その
旨を湯張り弁制御部603に通知する。
【0026】給水流量検出部611は、給水量センサ1
15からの給水流量信号を受けて、給湯系統100への
給湯流量Qを他使用検知部613に通知する。
【0027】他使用検知部613は、湯張りの最中に他
の一般給湯が同時使用されている(この状態を「他使
用」という)か否かを検知するためのもので、上記湯張
り流量Qfと上記給水流量Qとを比較し、Q−Qf>2
〔リットル/分〕であるときは他使用と判断して湯張り
弁制御部603と分配比率制御部615とに通知する。
又、他使用検知部613は、Q−Qf>2〔リットル/
分〕を検知した後、Q−Qf<1.6〔リットル/分〕
を検知した時点で、他使用終了と判断し、これも湯張り
弁制御部603と分配比率制御部615とに通知する。
【0028】現在水位検出部619は、水位センサ31
7から水位信号を受けて、浴槽3の現在水位Hを基準水
位判定部621及び設定水位到達判定部625に出力す
る。
【0029】風呂アダプタ対応水位記憶部617は、浴
槽3の出湯口と吸湯口とが設けられた風呂アダプタ31
1の上端部高さに相当する基準水位H0 を記憶してい
る。この基準水位H0は、これよりも浴槽の水位Hが低
ければ湯張り時にエアパージが必要であり、高ければエ
アパージが不要であることを意味する。
【0030】基準水位判定部621は、上記基準水位H
0と上記現在水位Hとを比較して、比較結果を湯張り弁
制御部603と湯張り弁制御部603と分配比率制御部
615に通知する。
【0031】設定水位出力部623は、リモートコント
ローラ5の水位設定スイッチ503、505から湯張り
の目標水位の設定信号を受け、設定水位Hsを設定水位
到達判定部625に出力する。
【0032】設定水位到達判定部625は、上記現在水
位Hと上記設定水位Hsとを比較して現在水位Hが設定
水位Hsに到達したか否かを判定し、この判定結果を湯
張り弁制御部603に通知する。
【0033】湯張り弁制御部603は、湯張り弁239
の制御のための情報処理を行ない、湯張り弁駆動回路6
27を通じて湯張り弁239を開閉駆動する。その際、
湯張りスイッチ入力判定部601から通知を受けてから
設定水位到達判定部625から通知を受けるまでの間
は、原則として湯張り弁239を開いて湯張りを実行さ
せる。しかし、この湯張りの最中に、他使用検知部61
3から一般給湯の同時使用を通知されると共に基準水位
到達判定部621から現在水位Hが基準水位H0より低
いことが通知され、かつ流量比較部607からエアパー
ジ不足の懸念を通知されると、例外として、湯張り弁2
39を閉じて湯張りを中断させる。
【0034】分配比率制御部615は、湯張り配管20
0中の風呂水量バルブ237の開度を、湯張り流量検出
部609からの湯張り流量Qfに基づいてフィードバッ
ク制御するための情報処理を行い、風呂水量バルブ駆動
回路629を通じて風呂水量バルブ237を開度を調節
する。その際、他使用検知部613から他使用の旨の通
知を受けていなときは、湯張り流量Qfの目標値として
通常値20〔リットル/分〕を設定する。一方、他使用
の通知を受けているときは、更に基準水位到達判定部6
21からの通知を参照する。そして、現在水位Hが基準
水位H0より低ければ、湯張り流量の目標値を基準流量
8〔リットル/分〕より若干高い値10〔リットル/
分〕に設定し、現在水位Hが基準水位H0より高けれ
ば、一般給湯に支障を与えない十分低い流量6〔リット
ル/分〕に、湯張り流量の目標値を設定する。
【0035】次に、上記の機能構成による湯張り制御の
流れを図3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0036】湯張りスイッチ501からの湯張り開始指
令が入力されると(ステップ701)、湯張り弁239
が開かれ(ステップ703)、同時に給湯系統100の
燃焼が開始されて湯張りが開始される。
【0037】湯張りの最中に、他の一般給湯の同時使用
の有無が判断され(ステップ705)、他使用がなけれ
ば、湯張り流量が通常値20〔リットル/分〕となるよ
うに風呂水量バルブ237が制御される(ステップ72
5)。
【0038】一方、湯張りの最中に他使用が検知される
と、次に、現在水位H>基準水位H0であるか否かがチ
ェックされる(ステップ707)。この結果、現在水位
Hが基準水位H0を超えている場合は、エアパージの必
要がないため、湯張り流量は充分少ない値6〔リットル
/分〕に制御される(ステップ723)。これにより、
一般給湯に十分な量の流量が供給される。
【0039】又、上記ステップ707のチェックの結
果、現在水位Hが基準水位H0に達してない時は、湯張
りにおいてエアパージが必要なため、エアパージ不足が
生じない範囲でのほぼ最低の流量10〔リットル/分〕
に湯張り流量が制御される(ステップ709)。これに
より、湯張りにおいてはエアパージが良好に行われつ
つ、一般給湯には出来るだけ多くの流量が供給される。
【0040】上記ステップ709の後、湯張り流量Qf
<基準流量Q0(Q0=8〔リットル/分〕)のチェック
が行われる(ステップ711)。この結果、湯張り流量
Qfが基準流量Q0を超えていれば、上記ステップ709
で制御目標とした湯張り流量10〔リットル/分〕が実
際に流れていることを意味するため、そのままの流量制
御を維持する。
【0041】一方、上記ステップ711の結果、湯張り
流量Qfが基準流量Q0に達してない場合は、上記目標流
量10〔リットル/分〕が実際には維持できず、エアパ
ージ不足が生じる可能性を意味しているので、湯張り弁
239を閉じて湯張りを一時中断する(ステップ71
3)。これにより、一般給湯の流量低下が防止されると
共に、エアパージ不足を伴った無理な湯張りも防止され
る。この後、一般給湯の同時使用が終了すれば(ステッ
プ715)、再び湯張り弁717が開かれて、湯張りが
再開される(ステップ717)。
【0042】以上の処理の後、制御はステップ719に
進み、現在水位H>設定水位Hsのチェックが行われ
る。その結果、現在水位Hが設定水位Hsに達してなけ
れば、上述したステップ705に戻り、同様の湯張り流
量制御が繰り返される。一方、現在水位Hが設定水位H
sに達すると、湯張り弁239を閉じる(ステップ72
1)。以上で、湯張りが完了する。
【0043】以上のようにして、本実施例では、湯張り
と一般給湯とが同時使用された場合は、一般給湯を優先
させて、一般給湯に出来るだけ支障を与えないように湯
張り流量を絞るようにしている。しかも、湯張りの際の
エアパージが必要となる湯張り初期においては、エアパ
ージ不足が生じる程度まで湯張り流量を絞らなければ一
般給湯に支障を与える場合には、湯張りを一時中断して
一般給湯が終わるまで待機するようにしている。このよ
うな制御により、一般給湯の流量が極端に低下するとい
う問題を解決すると共に、湯張りの際のエアパージ不足
に起因するポンプの循環不良や水位の誤検知も無くすこ
とが出来る。
【0044】なお、上記内容はあくまで本発明の一実施
例に係るものであって、本発明が上記内容にのみ限定さ
れることを意味するものではない。例えば、図2に示し
たものとは異なる構成の給湯装置にも本発明を適応する
ことができる。又、上記実施例ではリモートコントロー
ラからの指令で湯張りを開始する場合を例に説明した
が、自動風呂モードを有する給湯装置において、風呂水
位が下がったときに自動的に浴槽への湯補給を行う場合
にも、本発明を適用することが出来る。更に、上述した
種々の具体的値、例えば20〔リットル/分〕、10
〔リットル/分〕、8〔リットル/分〕、6〔リットル
/分〕、2〔リットル/分〕、1.6〔リットル/
分〕、等に本発明は限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湯
張りと一般給湯との同時使用時には、一般給湯を優先さ
せて、湯張り流量を絞るようにしたので、一般給湯の流
量低下を少なくすることが可能である。
【0046】又、湯張りの際のエアパージが必要となる
湯張り初期においては、湯張り流量を絞る程度をエアパ
ージ不足が生じないように軽度にした場合には、エアパ
ージ不足が生じないので、エアパージ不足に起因するポ
ンプ循環不足や水位の誤検知の問題も解消できる。
【0047】更に、湯張り初期において、エアパージ不
足が生じる程度まで湯張り流量が低下するときには、湯
張りを一時中断するようにした場合には、上記の効果が
一層確実に保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる給湯装置の制御装置
の機能を示すブロック図。
【図2】同実施例が適用される給湯装置の全体的配管構
成を示した図。
【図3】図1に示した制御装置の制御動作を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1 給湯装置 3 浴槽 100 給湯系統 109 給水配管 111 給湯配管 115 給水量センサ 200 湯張り配管 237 風呂水量バルブ 239 湯張り弁 300 風呂沸し系統 317 水位センサ 500 リモートコントローラ 501 湯張りスイッチ 503、505 水位設定器 600 制御装置 603 湯張り弁制御部 607 流量比較部 609 湯張り流量検出部 613 他使用検知部 615 分配比率制御部 621 基準水位到達判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 久志 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (72)発明者 高木 健 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−197847(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽への湯張りと一般給湯とを共通の給
    湯系統から行う給湯装置における給湯流量の制御装置に
    おいて、 前記湯張りと前記一般給湯との同時使用を検出する同時
    使用検出手段と、 前記同時使用が検出されているときの湯張り流量を、前
    記同時使用が検出されていないときのそれよりも少なく
    制御する湯張り流量制御手段と、 前記浴槽の水位が、浴槽の出湯口の高さに相当する基準
    水位に達したか否かを判断する水位判断手段とを備え、 前記湯張り流量制御手段が、前記浴槽水位が前記基準水
    位に達していない時には、前記湯張り流量を少なく制御
    する場合の目標流量を、湯張りの際のエアパージの不足
    が生じない範囲内の所定値に設定することを特徴とする
    給湯流量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記湯張り流量制御手段が、前記浴槽水位が前記基準水
    位を超えている時には、前記湯張り流量を少なく制御す
    る場合の目標流量を、前記所定値より一層少ない第2の
    所定値に設定することを特徴とする給湯流量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記浴槽水位が前記基準水位に達していない時におい
    て、前記湯張り流量が前記エアパージ不足の生じる基準
    流量以下であることを検出する湯張り流量不足検出手段
    と、 前記湯張り流量不足検出手段の出力に応答して、前記一
    般給湯の終了まで前記湯張りを中断する湯張り中断手段
    と、を更に有することを特徴とする給湯流量制御装置。
  4. 【請求項4】 浴槽への湯張りと一般給湯とを共通の給
    湯系統から行う給湯装置における給湯流量の制御装置に
    おいて、 前記湯張りと前記一般給湯との同時使用を検出する同時
    使用検出手段と、 前記同時使用が検出されているときの湯張り流量を、前
    記同時使用が検出されていないときのそれよりも少なく
    制御する湯張り流量制御手段と、 前記浴槽の水位が、浴槽の出湯口の高さに相当する基準
    水位に達したか否かを判断する水位判断手段とを備え、 前記湯張り流量制御手段が、前記浴槽水位が前記基準水
    位を超えている時には、前記湯張り流量を少なく制御す
    る場合の目標流量を、一般給湯に実質的支障を与えない
    ような十分に少ない所定値に設定することを特徴とする
    給湯流量制御装置。
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