JP3187847U - 面ファスナー付き長さ調整ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト通しをスライドすることを通じてベルト長さの調整が可能であり、且つ、ベルト末端部が垂下することがなく末端部処理を不要とする面ファスナー付き長さ調整ベルトを提供する。
【解決手段】ベルトをバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻し、該末端部を、引戻し前のベルト2aを包持しつつ自在に移動することができる。ベルト通し3に縫合し、引戻し前後のベルト2a,2bで涙型に形成されたベルトの内側両面に面ファスナー5a,5bを縫合し、前記ベルト通し3のスライドを通じて長さ調整を行い前記面ファスナー5a,5bで係止緊縛できるように構成した。斯様にして、ベルト長さの調整が容易で、ベルトによる緊縛を確乎とした。
【選択図】図3

Description

本考案は、面ファスナー付き長さ調整ベルトに関するものであり、特に、引戻したベルト末端部を、バックルへの引戻し前のベルトを包持しつつ自在に移動することができるベルト通しに縫合し、引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルの内側全面に面ファスナーを縫合し、ベルト通しのスライドを通じて長さ調整を行い前記面ファスナーで係止したことを特徴とする面ファスナー付き長さ調整ベルトに係る。
つまり、本考案は、ベルトをバックルにU字状に通し、ベルトの末端部を引戻し、移動自在のベルト通しに縫合し、涙型になったベルトの内側全面又は所要の面に面ファスナーを縫合して、ベルトを緊縛し、ベルトアジャスターを必要とせず、ベルト末端部の垂下なくした構成を採用する面ファスナー付き長さ
調整ベルトに係るものである。
従来の技術として、特開2012−101902号公報の[図1]ウエスト
バッグ1にみられるごとく、ベルトの長短を調節するベルトアジャスターCが付されたウエストバッグ用ベルトが存在する(図1のバックルの挿入孔33を通過したベルトの)末端部が垂下している。
前記公報記載に係るベルトでは、ベルトアジャスターCが必要であり、アジャスターを通した後のベルト末端部は垂下し、ブラブラして邪魔となるという欠点があった。
また、ベルトをバックルにU字状に通して、ベルトの末端部を引戻した際、ベルトのバックル係止部分が緩み、ベルトが伸長し、緩くなるという問題点もあった。
更に、斯かる従来型のベルトは、着ける、外す、を繰り返すことによって、ベルトをバックルに留めるヘアピン状の部分が緩み、次第に長くなってしまい下側にずり落ちるという危惧の念が醸されていた。
つまり、従来のベルトの長さを調整する機能を備える緊縛用ベルトにおいては、ベルトの長さを調整するアジャスターを必要とし、ベルトの長さを調整は、アジャスターの位置をずらすことを通じて行っており、アジャスターから出たベルト末端部は、下方に垂下して煩わしいという問題点があり、且つ、ベルトの多数回の装着、取外しの継続を通じてベルトが緩んで長くなるという問題点が生じていた。
そこで、ベルトの長さを調整する機能を備える緊縛用ベルトにおいて、単にベルト通しをスライドすることを通じてベルト長さの調整が可能であり、且つ、ベルト末端部が垂下することがなく末端部処理を不要とし、ベルトの多数回の装着、取外しを継続しても、ベルトが緩んで長くなるという問題点を解決することが技術上の問題点となっており、本考案は斯かる技術上の課題を解決することを目的とするものである。
本考案は、上記目的を達成するために提案されたものであり、
長さ調整機能を備える緊縛用ベルトであって、ベルトをバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻し、該末端部を、引戻し前のベルトを包持しつつ自在に移動することができるベルト通しに縫合し、引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合し、前記ベルト通しのスライドを通じて長さ調整を行い、前記面ファスナーで係止し緊縛できるように構成したことを特徴とする面ファスナー付き長さ調整ベルトを提供するものである。
本考案は緊縛ベルトをバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻し、
該末端部を、引戻し前のベルトを包持しつつ自在に移動することができるベルト通しに縫合し、引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合し、前記ベルト通しのスライドを通じて長さ調整を行い前記面ファスナーで係止するものであるところ、ベルトの長さを調節するところのアジャスターが不要でありながら、面ファスナーの係止力でベルトを確実に緊縛することができる。
実用新案登録請求の範囲請求項1記載の考案は、長さ調整機能を備える緊縛用ベルトであって、ベルトをバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻し、該末端部を、引戻し前のベルトを包持しつつ自在に移動することができるベルト通しに縫合し、引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合し、前記ベルト通しのスライドを通じて長さ調整を行い前記面ファスナーで係止し緊縛できるように構成したので引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部の面ファスナー相互の係止緊縛力で強固に緊縛されてベルトに緩みが発生することを回避することができる。
本考案の構成によれば、一旦、ベルト引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部の面ファスナー相互の係止による閉止を解いて、ベルト通しを所望の長さ分の位置に適宜スライドさせた後、再び、前記面ファスナーで係着し緊縛して、ベルトの長短を調整できるものであるところ、アジャスターを必要としないので、長さ調整が簡易である。
そして、アジャスターを要せず、ベルト通しにベルト末端部を縫合するから、該末端部が垂下するという問題が発生せず、間端部の処置を要せず使い勝手が良好で、便宜である。
また、従来型においては、ベルトの装着、取外しを繰返しを通じて、ベルトをヘアピン状にバックルに留める部分が緩み、ベルトが次第に長くなるという欠陥を露呈するが、本考案の構成によれば、ベルトをバックルにU字状に通すのみなので、ヘアピン状にバックルに留める部分が緩みを生じることが避けられ、ベルトは緩まない。
本考案に係る面ファスナー付き長さ調整ベルトをウエストバッグに用いた場合の全体像斜視図である。 本考案に係る面ファスナー付き長さ調整ベルトの一端をバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻したベルトと、引戻し前のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合した態様を示す斜視図である。 本考案に係る面ファスナー付き長さ調整ベルトの一端をバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻したベルトと、引戻し前のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合した態様を示す斜視図であって、ベルトの引戻し前の内側と引戻した後のベルトの両内側夫々に面ファスナーが縫合された状態を示す詳細斜視図。
以下、本考案の実施例につき、図面を参照しながら詳述することとする。
図1中、1は、面ファスナー付き長さ調整ベルト全体像が俯瞰できるようにした面ファスナー付き長さ調整ベルト付きウエストバッグであり、ウエストバッグに用いた状態を示したものである。
2は、ベルト(全体像)であり、2aは、ベルトにして、基端部からバックルの挿通孔に至るベルト部分を示すものであり、2bは、ベルトにしてバックルにU字状に通したベルトの末端部を引戻した部分(折り返した部分)のバックルから末端部までのベルト部分を示す。
図1及び図2中、3は、ベルト通し(スライダー)であり、前記ベルト2aを包持する傍ら、該ベルト2aに沿って自在にスライドすることを通じて位置を替えることができるものであり、バックル4の挿通孔にU字状に通したベルトの末端部を引戻した、折り返し後のベルト2bの末端部が縫合されている。
同じく、図2中、5aは面ファスナーであり、バッグ基端面からバックルの挿通孔に至るベルト、即ち、ベルト2aの折り返し後のベルト2bと相接するべき内側に縫合されている。尚、この面ファスナーは、該ベルト2aの内側全面又は所要面部に縫合されるもので、例えば、ループ係合素子を植設した面ファスナー(雌型面ファスナー)素材を、縫合するものである。
同様に、同図において、5bもまた面ファスナーであり、基端部からバックルの挿通孔に至るベルト、即ち、ベルト2aの、折り返し後のベルト2bの内側に縫合されたものである。そして、この面ファスナー5bは、例えば、上記面ファスナー5aが、雌型面ファスナーである場合は、フック状係合素子で形成される面ファスナー(雄型面ファスナー)素材を以って縫合するものである。この面ファスナー5b、即ち、フック状係合素子で形成される面ファスナー(雄型面ファスナー)素材も、該ベルト2bの内側の全面又は所要面部に縫合するものである。ただ、該雄型面ファスナー素材をベルト2bの内側の全面に縫合すると面ファスナーの係合力が強すぎて、係合を解除するのが困難とあらば、所要面部のみに、縫合してしかるべきである。
前後するが、図1中、6は、バッグであり、面ファスナー付き長さ調整ベルトを緊縛保持する対象物であるところ、この実施例では、たまたま、ウエストバッグの使用に供したために、バッグ6が開示されている。しかし、本考案は、格別、バッグ用に供されることに限定するものではない。如何なる用向きであれ、ベルトの長さ調整を行いつつ緊縛する物であれば、あらゆる物品に対して普遍的に供用することができるものである。
図3は、面ファスナー付き長さ調整ベルトの一端をバックルにU字状に通し、該ベルトの末端部を引戻したベルトと、引戻し前のベルトで涙型に形成されたベルトの内側全面又は所要部面に面ファスナーを縫合した態様の詳細を示す斜視図である。つまり、ベルトのバックル4への引戻し前のベルト2aの内側と引戻した後(折り返した後)のベルト2bの内側双方に面ファスナー5a、5bが縫合された状態を示す詳細斜視図である。
図3中、ベルト2aの内面に縫合された面ファスナー5a(例えば、雌型ファスナー)は、その結合相手となるべきベルト2bに縫合された面ファスナー5b(例えば、雄型面ファスナー)と相互に咬合(噛合)することを通じて、ベルト2を緊縛することができる。
他方、ベルトの長さの調整に当っては、ベルトの面ファスナー5a,5bの係止を解いて、ベルト通し(スライダー)で任意所望の長さ調整を行った後、双方の面ファスナー5a,5bを相互に押圧咬合せしめることを通じて、容易に、且つ確実にベルトの長さ調整を実践することができる。
本考案の面ファスナー付き長さ調整ベルトにおいては、ベルトをバックルの挿通孔に通し末端部を引戻ベルト通しに縫合し、引戻し前後のベルトによって涙型に形成されたベルト内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合し、任意所望の長さ位置に調整することができるので、あらゆるバッグ類、バッグ以外であっても緊縛を要するベルト、提げベルト、緊締バンド等々に広範囲に利用することが可能である。
本考案の面ファスナー付き長さ調整ベルトの構成によれば、ベルトの末端部(バックルから折り返したベルト2bの末端部)をベルト通し部に縫合するので、ベルトアジャスターは不要であり、加えて、ベルトの末端部がベルト通し部に留まるため、ベルト末端部が垂下することがないため、別途末端部処理を講ずる必要がない。斯様に、部品数を希少化することができ、余分なベルト材の発生を回避することができるので、省資源に資することができる。
また、従来例の調整ベルトにおいては、着ける、外す、を繰り返すから、ベルトをヘアピン状にバックルに留める部分が次第に緩み、ベルトが段々長くなっていくが、本考案の構成によれば、ベルトが面ファスナーの咬合を通じて安全に緊縛されるので、ベルトが緩み難い。
なお、本考案に係る構成は、その基本的構成要件の範囲内において、各種の変化、変形例を講じて利用可能であり、これ等の変形例に対しても本願考案の効力が及ぶことは、当然のことである。
特開2012−101902号公報([図1]における技術態様、参照)
特開平10−192102号公報([図1]のベルト20の態様、参照)
1 面ファスナー付き長さ調整ベルト付きウエストバッグ
2 ベルト(全体像)
2a ベルト(基端部からバックルの挿通孔に至るベルトの部分)
2b ベルト(バックルにU字状に通したベルトのバックルから引戻した末端部までの折り返したベルト部分)
3 ベルト通し(スライダー)
4 バックル
5a 面ファスナー(基端部からバックルの挿通孔に至るベルトの内側に縫合されたもの)(雌型面ファスナー)
5b 面ファスナー(バックルにU字状に通したベルトを引戻した当該引戻し部からベルト内側に縫合されたもの)(雄型面ファスナー)
6 バッグ







Claims (1)

  1. 長さ調整機能を備える緊縛用ベルトであって、ベルトをバックルにU字状に通し該ベルトの末端部を引戻し、該末端部を、引戻し前のベルトを包持しつつ自在に移動することができるベルト通しに縫合し、引戻し前後のベルトで涙型に形成されたベルトの内側の相対する両面夫々の所要面部に面ファスナーを縫合し、前記ベルト通しのスライドを通じて長さ調整を行い、前記面ファスナーで係止し緊縛できるように構成したことを特徴とする面ファスナー付き長さ調整ベルト。


























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