JP3124744U - 総ゴムパンツのウエスト調節構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 総ゴム入りのパンツのウエスト部に設けられるストレッチインベルから形成されるゴムベルト素材のもつ機能性及び伸縮性を生かして、簡単でかつ容易な総ゴムパンツのウエスト調節構造を提供するものである。
【解決手段】 総ゴムベルト3の両端を自由端として、その一端に鋸歯状の噛合部8を設けた留金4を、また他端に設けられる調節部5は保持片7と折返し片6とよりなり、前記保持片7の少なくとも一面及び折返し片6の先端側に設けられる引掛部10aの周辺部の両面に布地11を張着して、留金4を挿通して所定の調節部位で折り返して形成される折返し片6を噛合部8で押圧して固定し、保持片7に着脱可能に係止され、折返し片6の先端側に設けられる引掛部10aと保持片7の対応する掛止部10bからなる着脱自在な係止手段10を設けて、挿通固定された折返し片6を係止するものである。
【選択図】図1
【解決手段】 総ゴムベルト3の両端を自由端として、その一端に鋸歯状の噛合部8を設けた留金4を、また他端に設けられる調節部5は保持片7と折返し片6とよりなり、前記保持片7の少なくとも一面及び折返し片6の先端側に設けられる引掛部10aの周辺部の両面に布地11を張着して、留金4を挿通して所定の調節部位で折り返して形成される折返し片6を噛合部8で押圧して固定し、保持片7に着脱可能に係止され、折返し片6の先端側に設けられる引掛部10aと保持片7の対応する掛止部10bからなる着脱自在な係止手段10を設けて、挿通固定された折返し片6を係止するものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、ストレッチインベルからなるゴムベルトをウエスト部に設けた総ゴムパンツのウエスト調節構造に関するものである。
従来、とくに中高年に利用者の多い総ゴム入りのパンツは、長期間の使用によるゴムの磨耗あるいは繰り返しの洗濯等による弾力性の劣化により緩み、パンツ自体のサイズが変わり、ゴムの交換が求められることが多いが、総ゴムパンツはその構造上ゴムのみの交換が非常に困難であった。
この総ゴムパンツに限らず、通常着用されるズボン、スカート、ワンピース等の被服類において、そのウエスト部分に取付けられるベルト類を調整するようにバックル金具を用いてその長さを調整する方法が行われている。
その一例として、ウエスト部に配置したウエスト弾着用伸縮帯の自由端部側を伸縮してその伸縮位置を保持するロック部を設けて、伸縮帯の締め付け強弱を調整するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、パンツのウエスト部において、弾性の平ゴムよりなるウエストゴムを平坦状の係止金具より引き出してループで止めるようにしてなるものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、この種の従来のベルトの調節は、前者においては、部品点数が多くコスト高になり易く製造や取付け段階で煩雑な作業を必要とし、また着用段階においてもロック部を係脱する操作に手間が掛かり、またその調節範囲を任意に行うことができにくかった。
さらに、後者のベルトの調節においては、ウエストゴムを平坦状の係止金具に挿通されて引き出してループで止めているため、十分な強度が得られず着用している際無理な姿勢から力が調節部分に集中したり、ループから突出されている折り返し部分が接触して生じるねじれ現象等によりループから剥がれたりする恐れがあった。
本考案は、総ゴム入りのパンツのウエスト部に設けられるストレッチインベルから形成されるゴムベルト素材のもつ機能性及び伸縮性を生かして、簡単でかつ容易な総ゴムパンツのウエスト調節構造を提供するものである。
上記目的を達成するため、本考案に係る総ゴムパンツのウエスト調節構造は、ストレッチインベルから形成される総ゴムベルトの両端を自由端として、その一端には鋸歯状の噛合部を有する留金を設け、また、他端には前記留金を挿通して所定の調節部位で折り返し、留金の噛合部により噛合固定されて形成される折返し片と総ゴムベルトを延長して形成される保持片を有し、該保持片の少なくとも一面及び折返し片の先端側に設けられる引掛部の周辺部の両面に布地を張着してなる調節部を設け、該調節部の先端側を留金に挿通して必要とする調節幅の長さ分折り返し、この折返し部位を留金の噛合部で押圧して固定するとともに、折返し片の先端側の一面に設けられる引掛部と保持片の対応する位置に設けられる調節可能な掛止部からなる着脱自在な係止手段で係止してなることを特徴とするものである。
さらに、総ゴムベルトの両端に設けられる留金と調節部により形成される調節部位を被覆してなる覆片を設けてなるものである。
上記の構成を有する本考案に係る総ゴムパンツのウエスト調節構造によれば、ストレッチインベルから形成される総ゴムベルトの両端を自由端として、その一端には鋸歯状の噛合部を有する留金を設け、また、他端には前記留金を挿通して所定の調節部位で折り返し、留金の噛合部により噛合固定されて形成される折返し片と総ゴムベルトを延長して形成される保持片を有し、調節部の先端側を留金に挿通して必要とする調節幅の長さ分折り返し、この折返し部位を留金の噛合部で押圧して固定することにより、ストレッチインベルから形成される総ゴムベルトの伸縮特性と相俟って容易に調節を行いことができかつ着用後においても強固に固定して調節状態を長期間維持することができる。
さらに、折返し片の先端側の一面に設けられる引掛部と保持片の対応する位置に設けられる掛止部からなる着脱可能な係止手段で係止してなることにより、ベルト部に密着して重なり合った状態で位置され、折返し片が妄りに搖動したり、摺動したりすることがなく留金による押圧係止をより強固に保持することができる。
さらに、調節部は保持片の少なくとも一面及び折返し片の先端側に設けられる引掛部の周辺部の両面に布地を張着することにより、調節部位の伸縮が防がれて係止手段の脱抜を防止することができる。
また、調節部の保持片に設けられる係止手段の掛止部は、折返し片の長さに対応するようにその係止位置を変化させることにより、折返し片をベルト部に常に密接した状態で重ね合わせることができる。
さらに、総ゴムベルトの両端に設けられる留金と調節部により形成される調節部位を被覆してなる覆片を設けることにより、着用している際不意の接触等により係止状態を解除されることを防止することができる。
以下本考案に係る総ゴムパンツのウエスト調節構造について、添付図面を用いて説明する。
図1は、本考案を構成する総ゴムパンツの調節構造を示す正面図、図2は、調節構造の保持片及び折返し片を示す正面図、図3は、留金の一例を示す端面図、図4は、覆片を示す正面図、図5は調節構造を取付けた総ゴムパンツの側面状態を示す略示図である。
図1は、本考案を構成する総ゴムパンツの調節構造を示す正面図、図2は、調節構造の保持片及び折返し片を示す正面図、図3は、留金の一例を示す端面図、図4は、覆片を示す正面図、図5は調節構造を取付けた総ゴムパンツの側面状態を示す略示図である。
本考案に係る総ゴムパンツに形成されるウエスト調節構造は、図5に示すように、総ゴムパンツ1のウエスト部2の側部に設けられるもので、ストレッチインベルから形成される総ゴムベルト3の両端を自由端として、その一端に留金4を、また他端に総ゴムベルト3を延長して形成される調節部5を設けてなるものである。
総ゴムベルト3の他端に形成される調節部5は、図1及び図2に示すように、自由端の一端に取付けられている留金4を挿通して、所定の調節部位で折り返して形成される折返し片6を、総ゴムベルト3を延長して形成される保持片7に着脱可能に係止されるものである。
総ゴムベルト3の一端に取付けられる留金4は、図1及び図3に示すように、鋸歯状の噛合部8を設けて、挿通孔9を介して調節部5の先端側を挿通して必要とする調節幅の長さを有して折り返し、この折返し部位を噛合部8で押圧して固定するものである。
調節部5には、折返し片6の先端側の一面に設けられる爪状の引掛部10aと調節範囲により異なる折返し片6の長さを調節可能とするよう保持片7の対応する位置に設けられる複数の帯状片を有する掛止部10bからなる着脱自在な係止手段10を設けて、挿通固定された折返し片6の不用意な搖動や摺動を防止するものである。
また、調節部5は保持片7の少なくとも一面及び折返し片6の先端側に設けられる引掛部10aの周辺部の両面に布地11を縫製等により張着して、調節部5とくに係止手段10の係止部位における伸縮を防止しているものである。
留金4及び調節部5には、図4に示すように、柔軟性を有する布地から形成される覆片12がその上部を総ゴムベルト3や調節部5の保持片7に固着され、その下部を留金4がより確実に被覆するよう傾斜状としてフック等の止着手段13で取外し可能に取付けられている。
なお、この止着手段13の取付け位置は、図示のように、総ゴムベルト3に近接するウエスト部2に設けるものでも、また、総ゴムベルト3や調節部5に設けるものであってもよい。
なお、この止着手段13の取付け位置は、図示のように、総ゴムベルト3に近接するウエスト部2に設けるものでも、また、総ゴムベルト3や調節部5に設けるものであってもよい。
このように構成される本考案に係る総ゴムパンツのウエスト調節構造は、調節時、総ゴムベルト3の一端に取付けられた留金4の挿通孔9を介して調節部5を挿通して、予め定めた調節位置で折り返して、留金4を押圧して折返し部位を噛合部8により噛合固定するとともに係止手段10、すなわち、折返し部6の先端側の一面に設けられる引掛部10aを保持片7の対応する位置に設けられている複数の帯状片からなる掛止部10bを選択して引掛け係止するとともに覆片12によりこの調節部位を被覆しで止着手段13で固定するものである。
1 総ゴムパンツ
2 ウエスト部
3 総ゴムベルト
4 留金
5 調節部
6 調節部5の折返し片
7 調節部5の保持片
8 留金4の噛合部
9 留金4の挿通孔
10 調節部5の係止手段
10a 係止手段10の引掛部
10b 係止手段10の掛止部
11 布地
12 覆片
13 止着手段
2 ウエスト部
3 総ゴムベルト
4 留金
5 調節部
6 調節部5の折返し片
7 調節部5の保持片
8 留金4の噛合部
9 留金4の挿通孔
10 調節部5の係止手段
10a 係止手段10の引掛部
10b 係止手段10の掛止部
11 布地
12 覆片
13 止着手段
Claims (2)
- ストレッチインベルから形成される総ゴムベルトの両端を自由端として、その一端には鋸歯状の噛合部を有する留金を設け、また、他端には前記留金を挿通して所定の調節部位で折り返し、留金の噛合部により噛合固定されて形成される折返し片と総ゴムベルトを延長して形成される保持片を有し、該保持片の少なくとも一面及び折返し片の先端側に設けられる引掛部の周辺部の両面に布地を張着してなる調節部を設け、該調節部の先端側を留金に挿通して必要とする調節幅の長さ分折り返し、この折返し部位を留金の噛合部で押圧して固定するとともに、折返し片の先端側の一面に設けられる引掛部と保持片の対応する位置に設けられる調節可能な掛止部からなる着脱自在な係止手段で係止してなる総ゴムパンツのウエスト調節構造。
- 総ゴムベルトの両端に設けられる留金と調節部により形成される調節部位を被覆してなる覆片を設けてなる総ゴムパンツのウエスト調節構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002544U JP3124744U (ja) | 2006-03-09 | 2006-03-09 | 総ゴムパンツのウエスト調節構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006002544U JP3124744U (ja) | 2006-03-09 | 2006-03-09 | 総ゴムパンツのウエスト調節構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3124744U true JP3124744U (ja) | 2006-08-31 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3124744U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102049748B1 (ko) * | 2019-05-10 | 2019-11-28 | 송명섭 | 허리 조절이 가능한 바지 |
KR102049745B1 (ko) | 2019-05-10 | 2019-12-31 | 송명섭 | 허리 조절이 가능한 바지 |
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2006
- 2006-03-09 JP JP2006002544U patent/JP3124744U/ja not_active Expired - Fee Related
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