JP3163611U - ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】バックルを取り付けた状態と取り外した状態の2種類の使い方でウエスト調整できるベルトを提供する。【解決手段】ベルト本体部2とその両端間に着脱可能なバックル付き短ベルト部3とで構成する。ベルト本体部のベルト帯の一端には折り返し部5a,5bを形成し、他端側にはベルト帯長さを調節するアジャスター6を構成すると共に角カン13を介して一端側と同じ折り返し部を取り付ける。各折り返し部の折り返し内側には一対のホック式凹ボタン、凸ボタンを取り付け、その嵌め合わせにより折り返し状態を維持する。バックル付き短ベルト部をバックル15とその両側に取り付けた短尺ベルト帯16a,16bとで構成し、各短尺ベルト帯の両端部にベルト本体部の折り返し部を挿通可能な角カンを取り付ける。【選択図】図2
Description
本考案は、ズボン前部にバックルを配さないウエスト調整用ベルトとして、また、バックルを配する従来の洋服ベルトとして使用可能なベルトに関する。
ズボン類に使用されるベルトは各人のウエストサイズにジャストフィットしていないズボン類のずり落ち防止と、ファッション性を目的としたものである。従来のベルトはベルト本体の紐の片側に取り付けたバックルにベルト紐を通してループを形成し、バックル、あるいはベルト本体に設けたアジャスターにより長さをウエストサイズに調節するものである。
しかし、こうしたバックルを使用してループを形成するベルトではズボン類の上げ下ろしや前面部の開閉の際にベルトを緩めたり締めたり、バックルに通したり外したりする操作が必要であり、低年齢の児童や老人にとっては大変面倒で介添えを必要とする場合もある。こうした問題を解決するため前面部にバックルを取り付けないでウエスト調整を行なえるようにしたウエスト調整ベルトが提案されている。
例えば、特許文献1には、弾性ベルトの両端部間にベルト幅方向上向き解放の支持ピンを有するベルト支持リングを1個挿通し、該弾性ベルトの両端部同じ側に弾性ベルトの伸縮方向に対し直交する方向に開閉自在な係合爪を有するクリップを取付けたズボン類のウエスト長さ調整ベルトが開示されている。しかし、この方法ではクリップが身体に接触して違和感をおぼえる。
また、特許文献2には、先端側にズボンの前方のベルト通しに係止するストッパー部を設けると共に後端側に結合具を設け、ストッパー部と結合具との間に弾性ベルトを設けた一対の半ベルトによって構成し、半ベルトのストッパー部はそれぞれベルト通しに係止し、半ベルトの各後端側に設けた結合具はズボンの後方側で結合し、ストッパー部と結合具との間を弾性ベルトの弾力により引き合うように装着するベルトが開示されている。しかし、このベルトの場合、結合具でワンタッチバックルは厚みがあり、それが腰背面側で身体に接触するため違和感をおぼえる。
また、これらベルトのように前面部にバックルを配さずにウエスト調整や前部開閉を容易にするだけなく、ファッション性向上のため必要に応じて前面部にバックルを配して従来のベルトと同じように使用したい場合もある。
本考案は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題はズボン類の上げ下ろしや前面部の開閉の際にベルトを緩めたり締めたり、バックルに通したり外したりする作業を必要とせず、必要な時は従来のベルトのようにバックルを取り付けた使用もできるウエスト調整用のベルトを提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の考案は、ベルト本体部とその両端間に着脱可能なバックル付き短ベルト部からなり、ベルト本体部は伸縮性素材にて形成した長尺ベルト帯の一端に折り返し部を形成し、他端には該端部を折り返してベルト帯の任意の位置に係止させてベルト本体部の全長を調節するアジャスターを構成し、該アジャスターの折り返し端部に角カンを介して一端側と同じ折り返し部を取り付け、各折り返し部は折り返し内側に取り付けた一対のホック式凹ボタン、凸ボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持するように構成してあり、バックル付き短ベルト部はバックルとその両側に取り付けた一対の短尺ベルト帯とからなり、各短尺ベルト帯におけるバックルとは反対側端部にベルト本体部の折り返し部を挿通可能な角カンを取り付けて構成してあり、バックル付き短ベルト部をベルト本体部に取り付けて使用する際は短尺ベルト帯に取り付けた角カンにベルト本体部の折り返し部を展開状態にて挿通して折り返し、ボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持させ、ベルト本体部のみで使用する際はベルト本体部の各折り返し部の折り返し内側にズボンの前部開閉部両側のベルト通しを挟んだ状態でボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持させることを特徴とするベルトである。
このような構成のベルトは、バックル付き短ベルト部をベルト本体部に取り付けた状態では従来のベルトと同じように使用できる。一方、バックル付き短ベルト部を取り外した状態では、ベルト本体部の各折り返し部をその内側にズボンの前部開閉部両側のベルト通しを挟んだ状態で折り返し、その状態でホック式凹ボタン、凸ボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持させることによりウエスト調整ベルトとして使用できる。このようにして使用する場合は前面にベルトが配置されないためズボン類の上げ下ろしや前面部の開閉の際にベルトを緩めたり締めたり、バックルに通したり外したりする必要がない。このため、例えば低年齢の児童や老人にとってズボンの開閉操作が簡単にできる利点がある。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のベルトにおいて、ベルト本体部における両端の折り返し部は、ベルト帯に非伸縮性素材からなるシート材を縫い付けて端部を延長し、該延長部のシート材の折り返し内側に一対のホック式凹ボタン、凸ボタンを取り付けて構成してあることを特徴とするベルトである。
このような構成にすれば、折り返し部は伸縮せず、変形も少ないのでファッション性が向上する。
以下、本考案に係るベルトの一実施形態について図面を参照して説明する。本考案に係るベルト1は図1に示すようにベルト本体部2とバックル付き短ベルト部3から構成される。バックル付き短ベルト部3はベルト本体部2の両端間に取り付けたり、取り外したりできるように構成されている。図1はバックル付き短ベルト部3を取り付けた状態の外観図、図2はバックル付き短ベルト部3を取り外した状態の外観図である。
ベルト本体部2は伸縮性素材にて長尺ベルト帯4を形成し、その一端側には折り返し部5aを形成し、他端側にはアジャスター6と角カン13を介して折り返し部5bを取り付けた構成になっている。図3は、一端側の折り返し部5aの折り返しを展開した状態の内面側図である。折り返し部5aは先端部が略三角形状で基部が長尺ベルト帯4の幅に等しい短い皮革製シート材8を、その基部を長尺ベルト帯4の端部に縫い付けて形成してある。図に示す皮革製シート材8は、同形状の薄い皮革シートを2枚重ねて縫い合わせて構成してあり、縁部の細かい点線はその縫い目である。
折り返し部5aの内面側には図3に示すように一対のホック式凹ボタン9a、ホック式凸ボタン9bが小間隔をあけて取り付けてある。皮革製シート材8を2個のボタン9a、9bの中間で折り曲げ、ボタン9a、9bを嵌め合わすことで折り返し状態を維持できる。略三角形状の先端部にはボタン9a、9bの嵌め合いを外す際の便宜とファッション性を兼ねて表裏を貫く金属製小ボタン10が取り付けてある。
長尺ベルト帯4の他方の端部には、アジャスター6と折り返し部5bが形成してある。アジャスター6はベルト本体部2の全長を調整するためのもので、長尺ベルト帯4の端部を折り返して端を長尺ベルト帯4の任意の位置に係止させるようにしたものである。係止は、端部に取り付けた金具12で長尺ベルト帯4を挟持するよく知られた構造である。
アジャスター6を構成する長尺ベルト帯4の折り返し端部には角カン13が取り付けてあり、その角カン13に前記折り返し部5aと同じ形状、同じ構造の折り返し部5bが取り付けてある。
なお、本実施形態の折り返し部5a、折り返し部5bは伸縮性素材のベルト帯4に皮革製シート材8を縫い付けて構成してあるが、伸縮性素材のベルト帯4自体を折り返して内面側に2個のボタン9a、9bを取り付ける構成としてもよい。
なお、本実施形態の折り返し部5a、折り返し部5bは伸縮性素材のベルト帯4に皮革製シート材8を縫い付けて構成してあるが、伸縮性素材のベルト帯4自体を折り返して内面側に2個のボタン9a、9bを取り付ける構成としてもよい。
バックル付き短ベルト部2は図2に示すようにバックル15と該バックルの両側に取り付けた短尺ベルト帯16a、16bとからなる。各短尺ベルト帯16a、16bにおけるバックル15とは反対側端部には角カン17a、17bが取り付けてある。ベルト本体部2の折り返し部5a、5bを展開して角カン17a、17bに挿通させ、折り返してボタン9a、9bを嵌め合わすことでバックル付き短ベルト部2をベルト本体部2に取り付ける。
本実施形態のベルト1には2種類の使い方ができる。一つは図1に示したようにバックル付き短ベルト部3をベルト本体部2に取り付けて使用する方法であり、この場合は従来のベルトと同じように使用できる。もう一つの使い方はバックル付き短ベルト部3を取り付けないでベルト本体部2のみで使用する方法である。この場合の使い方を図4に示す。ベルト帯4を腰背面側に回し、左右両端の折り返し部5a、5bを展開してズボンの前部開閉部両側のベルト通しに通して折り返し、ベルト通しを内側に挟んだ状態でホック式凹ボタン9a、凸ボタン9bを嵌め合わせて使用する。ベルト本体部2の全長は予めアジャスター6で調整しておく。
このように使用することでズボンのウエストを調整することができる。また、この場合はズボン前面にベルトが配置されないためズボン類の上げ下ろしや前面部の開閉の際にベルトを緩めたり締めたり、バックルに通したり外したりする必要がない。このため、例えば低年齢の児童や老人にとってはズボンの開閉操作が簡単にできて便利である。
図面中、1はベルト、2はベルト本体部、3はバックル付き短ベルト部、4は長尺ベルト帯、5a、5bは折り返し部、6はアジャスター、8はシート材、9aはホック式凹ボタン、9bはホック式凸ボタン、13は角カン、15はバックル、16a、16bは短尺ベルト帯、17a、17bは角カンを示す。
Claims (2)
- ベルト本体部とその両端間に着脱可能なバックル付き短ベルト部からなり、
前記ベルト本体部は伸縮性素材にて形成した長尺ベルト帯の一端に折り返し部を形成し、他端には該端部を折り返して前記ベルト帯の任意の位置に係止させてベルト本体部の全長を調節するアジャスターを構成し、該アジャスターの折り返し端部に角カンを介して前記一端側と同じ折り返し部を取り付け、各折り返し部は折り返し内側に取り付けた一対のホック式凹ボタン、凸ボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持するように構成してあり、
前記バックル付き短ベルト部はバックルとその両側に取り付けた一対の短尺ベルト帯とからなり、各短尺ベルト帯における前記バックルとは反対側端部に前記ベルト本体部の折り返し部を挿通可能な角カンを取り付けて構成してあり、
前記バックル付き短ベルト部を前記ベルト本体部に取り付けて使用する際は前記短尺ベルト帯に取り付けた角カンにベルト本体部の折り返し部を展開状態にて挿通して折り返し、前記ボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持させ、
前記ベルト本体部のみで使用する際はベルト本体部の各折り返し部の折り返し内側にズボンの前部開閉部両側のベルト通しを挟んだ状態で前記ボタンを嵌め合わせて折り返し状態を維持させることを特徴とするベルト。 - 請求項1に記載のベルトにおいて、前記ベルト本体部における両端の折り返し部は、前記ベルト帯に非伸縮性素材からなるシート材を縫い付けて端部を延長し、該延長部のシート材の折り返し内側に前記一対のホック式凹ボタン、凸ボタンを取り付けて構成してあることを特徴とするベルト。
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JP2010005388U JP3163611U (ja) | 2010-08-11 | 2010-08-11 | ベルト |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20130006503U (ko) | 2012-05-02 | 2013-11-12 | 모리토 가부시키가이샤 | 버클을 사용하지 않는 벨트 |
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2010
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