JP2018172837A - 簡易装着帯 - Google Patents

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正敬 西
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正敬 西
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Abstract

【課題】着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができ、更に種々の形状の帯を形成可能なる簡易装着帯を提供する。
【解決手段】結び部と、第一面及び第二の面を有する帯部と、互いに係止する第一帯部用面ファスナ及び第二帯部用面ファスナと、互いに係止する第一補助面ファスナ及び第二補助面ファスナと、を具備して構成され、前記結び部が、前記帯部の第二の面に配設され、前記第一帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第一面における一方の端部の領域に配設され、前記第二帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第二の面における他方の端部の領域に配設され、前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部近傍に配設され、前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部近傍に配設されること、を特徴とする簡易装着帯。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者一人でも容易に美しく装着することができ、意図しない装着解除を防止することができる簡易装着帯に関する。
着物にとって帯は非常に重要である。帯を正確に締めて美しく形作って結ぶことにより、着物が着崩れすることなく、帯と着物とを調和させて全体を美しく綺麗に着こなすことができる。
しかしながら、着物を着用するにあたっては、帯を締めて結ぶ動作が煩雑であり、相応の熟練度がない限り、着用中に帯が緩んでズレが生じ、着崩れを起こしてしまうことがある。そのため、普段着物を着用しない人にとっては、着物を正確に着用することが困難であり、また、着物の着付けを一旦習得した人であっても、着物を着用する頻度が低いと着付け方法を忘れてしまい、やはり着物を正確に着用できないことが多い。
このような理由から、着物の着用を所望する人は、一般的には、美容室、着物の着付け専門店又は知人の着物着用熟練者等に着付けを依頼して、着物を着用しているため、着物を手軽には着用することができず、結果として、世代を問わず着物離れが起こっているのが現状である。
また、昨今では海外で和装が注目されており、その中で特に着物や浴衣の着用を所望する異国人が増加傾向であるが、海外ではより着付け可能な技術者が少なく、着用希望者の意向に応えることができていない。
このような従来の問題点に鑑み、例えば特許文献1(登録実用新案第3163835号公報)においては、一人でも容易に装着することができ、装着した際の帯形状が良く、着姿を美しく見せることができる簡易装着帯を提供することを意図した簡易装着帯が提案されている。
特許文献1において提案されている簡易装着帯は、帯部(巻付け部)に帯結び部をスライド自在に設け、帯部長手方向一側と帯部長手方向他側とに着用者の体型に合わせて係着位置を調整可能にした面ファスナを設けて構成されるものである(特許文献1、要約及び図1参照)。
登録実用新案第3163835号公報
しかしながら、特許文献1の簡易装着帯を装着する際には、帯部長手方向一側及び帯部長手方向他側の両方を把持して締め付けながら装着しなければならず、締める力が帯部長手方向一側と帯部長手方向他側との両方に分散してしまうため、結び部の位置がズレたり、十分な強度をもって帯を結べなかったりするという問題があった。
また、特許文献1の簡易装着帯においては、面ファスナの係止位置や、着衣時の身体運動により装着が意図せず解除される、及び帯が緩んで着物が乱れてしまう等の問題が発生し、より実用的かつ長時間に渡って簡易装着帯を使用するには未だ改善の余地があった。なお、一部には複数組の面ファスナを備えて装着時の固定力を向上したものも存在しているが、帯の面積及び結び部の形状が限定されるため、種々の帯に適応できるものではなかった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創作されたものであり、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができ、更に種々の形状の帯を形成可能な簡易装着帯を提供することにある。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
結び部と、
第一面及び第二の面を有する帯部と、
互いに係止する第一帯部用面ファスナ及び第二帯部用面ファスナと、
互いに係止する第一補助面ファスナ及び第二補助面ファスナと、を具備して構成され、
前記結び部が、前記帯部の第二の面に配設され、
前記第一帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第一面における一方の端部の領域に配設され、前記第二帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第二の面における他方の端部の領域に配設され、
前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部近傍に配設され、前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部近傍に配設されていること、
を特徴とする簡易装着帯を提供する。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、第一面を着用者に当接しつつ該帯部を着用者の腰部に巻き付け、帯部の一方の端部と他方の端部とに配設された第一帯部用面ファスナと第二帯部用面ファスナとを係止させることで従来のように帯を結ぶことなく簡便に装着することができる。また、帯部の一方の端部近傍に配設された第一補助面ファスナと他方の端部近傍に配設された第二補助面ファスナとが係止することにより、第二帯部用面ファスナと第一帯部用面ファスナとの係止位置に関わらず、帯部の一方の端部と他方の端部とがより強固かつ広範囲に固定され、意図しない着付けの解除や着用の乱れを好適に防止することができる。更に、結び部は、帯部とは独立してあらかじめ形成されてその形状が固定されているものであり、上述のとおり帯部を着用者に巻き付けるのみで、結び部を着用者の腰部で美しく配置することができる。
また、本発明の簡易装着帯における結び部は、帯部とは独立して形成されるものであり、例えば、丸帯、袋帯、名古屋帯、半幅帯又は角帯等、種々の結び形状とすることができる。この形状は所望する着物のスタイルに合わせて選択すればよい。
また、本発明の簡易装着帯においては、
前記第二帯用面ファスナと係止可能な被覆用面ファスナを備えることが望ましい。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、帯部を着用者の腰部に巻き付ける際、被覆用面ファスナが第二帯部用面ファスナを被覆しているため、第一帯部用面ファスナと第二帯部用面ファスナとが互いに係止することを防止して容易に巻き付けることができる。
また、本発明の簡易装着帯においては、
前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部で、短辺方向双方に突出しつつ、係止面を前記帯部の前記第一面と同一方向に配向して配設され、前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部の領域に配設されていることが望ましい。
また、本発明の簡易装着帯においては、更に、
前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部の領域において短辺方向双方の端縁に配設されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、帯部の一方の端部に配設された第一補助面ファスナを着用者の身体側に折り返し、他方の端部を抱えつつ第二補助面ファスナと係止させることにより、帯部の一方の端部と他方の端部とをより強固に固定することができる。
また、本発明の簡易装着帯においては、
前記第一帯用面ファスナが、前記帯部の前記第一面の一方の端部の領域において、長辺方向の最端部から略1cm〜7cm離間して配設されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、第一帯部用面ファスナが帯部の一方の端部から離間した位置に配設されるため、装着時に第一帯部用面ファスナが外部からの目視を防止して、美しい着付け状態とすることができる。
本発明によれば、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に着付可能で、着付状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができ、更に種々の形状の帯を形成可能な簡易装着帯を提供することができる。
本実施形態に係る簡易装着帯1の概要を示す模式図である。 図1における帯部3の構造を示す第一面17側の平面図である。 図3は、図1における帯部3の構造を示す第二面19側の平面図である。 図1における結び部5の構造を示す図であって、図4(a)は、結び部5の左側面図であり、図4(b)は、結び部5の右側面図であり、図4(c)は、図4(a)の矢視Aを示す結び部5の断面図である。 帯部3と結び部5との構成を示す模式図である。 本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図6(a)は、帯部3を着用者の腰部に巻き付ける際の状態を示す模式図であり、図6(b)及び(c)は、第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9との係止を示す模式図である。 本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図7(a)は、第一補助面ファスナ11を操作する状況を示す模式図であり、図7(b)は、第一補助面ファスナ11と第二補助面ファスナ13との係止を示す模式図である。
以下、本発明に係る簡易装着帯の代表的な実施形態を、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られず、また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
1.簡易装着帯1の概要
図1を用いて本発明の代表的な実施形態に係る簡易装着帯1の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る簡易装着帯1の概要を示す模式図である。本実施形態の簡易装着帯1は、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができる和装用の帯である。
2.簡易装着用帯1の構造
本実施形態の簡易装着帯1は、概ね着用者の胴に巻き付ける帯部3と、着用者の腰部後方に位置する結び部5と、上記帯部3を固定するための第一帯部用面ファスナ7及び第二帯部用面ファスナ9と、上記帯部3の固定を補助する第一補助面ファスナ11及び第二補助面ファスナ13と、上記帯部3を巻き付ける際の作業を容易にする被覆用面ファスナ15と、から構成されている。本実施形態では、以下各部の説明において横方向Xと縦方向Yとを明確にして詳細に説明を行う。
<帯部3の構造>
図2及び図3を用いて帯部3の構造を詳細に説明する。図2は、図1における帯部3の構造を示す第一面17側の平面図であり、図3は、図1における帯部3の構造を示す第二面19側の平面図である。
帯部3は、着物の上から着用者の腰部に巻き付けて着用者の身体に着物を固定する第一面17及び第二面19を有した胴巻用の帯部品であって、着物の着用に用いる一般的な帯の幅及び長さ寸法で形成されている。本実施形態に用いる帯部3は、第一帯部用面ファスナ7と、第二帯部用面ファスナ9と、第一補助面ファスナ11と、第二補助面ファスナ13と、被覆用面ファスナ15と、を備えて構成されており、上記各部品が第一面17又は第二面19のどちらかの所定の位置に配設されている。
帯部3は、長辺方向(横方向X)のサイズが略50cm〜130cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略10cm〜50cmの範囲で形成された帯である。
図2に示すとおり、帯部3の第一面17には、第一帯部用面ファスナ7及び二枚の第二補助面ファスナ13が貼り付けられている。第一帯部用面ファスナ7は、長辺方向(横方向X)のサイズが略10cm〜30cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略5cm〜15cmの範囲で形成された一般的な面ファスナであって、後述する第二帯部用面ファスナ9と当接して互いに係止する部品である。
上記第一帯部用面ファスナ7は、帯部3の第一面17における横方向Xの一方の端部(図2の左側端部)から、略1cm〜7cm、より好ましくは略3cm〜5cm離間しつつ、縦方向Yの下端に長辺を合わせて貼り付けることが望ましい。
第二補助面ファスナ13は、長辺方向(横方向X)のサイズが略20cm〜30cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略2cm〜3cmの範囲で形成された一般的な面ファスナであって、後述する第一補助面ファスナ11と当接して互いに係止する部品である。
上記第二補助面ファスナ13は、帯部3の第一面17における横方向Xの他方の端部(図2の右側端部)に短辺を合わせ、縦方向Yの上端と下端とにそれぞれ長辺を合わせて貼り付けることが望ましい。
図3に示すとおり、帯部3の第二面19には、第二帯部用面ファスナ9が表面に貼り付けられている。第二帯部用面ファスナ9は、長辺方向(横方向X)のサイズが略3cm〜7cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略5cm〜15cmの範囲で形成された一般的な面ファスナであって、上述した第一帯部用面ファスナ7と当接して互いに係止する部品である。
上記第二帯部用面ファスナ9は、帯部3の第二面19における横方向Xの他方の端部(図2の左側端部)に短辺を合わせつつ、縦方向Yの下端に長辺を合わせて貼り付けることが望ましい。
また、第二帯部用面ファスナ9は、帯部3の横方向Xの他方の端部(図2の左側端部)に被覆用面ファスナ15を備えている。本実施形態では、第二帯部用面ファスナ9と被覆用面ファスナ15とは、連続して一体的に形成されている。被覆用面ファスナ15は、上記第二帯部用面ファスナ15と係止して全面を被覆し、帯部3を着用者の腰部に巻き付ける際、第一面17に第二帯部用面ファスナ9が摺動して第一帯部用面ファスナ7の所望しない位置に第二帯部用面ファスナ9が係止してしまうことを防止するものである。
よって、上記被覆用面ファスナ15は、第二帯部用面ファスナ9の面積より大きく、全面を被覆可能な形状で形成することが望ましい。また、被覆用面ファスナ15は、第二帯部用面ファスナ9との接合位置近傍で横方向Xに折り返して互いに係止させるため、第二面19と同じ向きに係止面を配向している。
また、図2及び図3に示すとおり、帯部3は縦方向Yの両端縁に第一補助面ファスナ11を備えている。第一補助面ファスナ11は、長辺方向(横方向X)のサイズが略1cm〜4cmの範囲、短辺方向(縦方向Y)のサイズが上記第二補助面ファスナ13の短辺方向(縦方向Y)のサイズ以上で形成された一般的な面ファスナで、第二補助面ファスナ13と係止する。
第一補助面ファスナ11は、上述のとおり帯部3の一方の端部における縦方向Yの両端縁で、係止面が第一面17と同じ向きになるよう配設されている。また、着用者の腰部に帯部3を巻き付けて帯部3の一方の端部と他方の端部とを重ねた際、第一補助面ファスナ11を帯部3の他方の端部側(着用者側)に折り曲げて第二補助面ファスナ13と係止可能に配設することが望ましい。
上述にて説明した第一帯部用面ファスナ7、第二帯部用面ファスナ9、第一補助面ファスナ11、第二補助面ファスナ13及び被覆用面ファスナ15は、それぞれ対となる係止面と係合可能であればよく、必ずしもオス面又はメス面を指定するものではない。
<結び部5の構造>
続いて、図4(a)(b)(c)を用いて結び部5の構造を詳細に説明する。図4(a)(b)(c)は、図1における結び部5の構造を示す図であって、図4(a)は、結び部5の左側面図であり、図4(b)は、結び部5の右側面図であり、図4(c)は、図4(a)の矢視Aを示す結び部5の断面図である。
結び部5は、通常の着付け時の結びによって形成される部位であり、着付後において着用者の腰部に配置されるものである。本実施形態における結び部5は、着用時に帯を結ぶことによって形成するものではなく、帯部3とは独立してあらかじめ形成してその形状が固定された帯の結びである。なお、本実施形態ではこの結び部5を丸帯における略二重太鼓の形状としているが、これに限定されるものではなく、袋帯、名古屋帯、半幅帯又は角帯等、種々の結び形状とすることができる。
図4(a)(b)(c)に示すとおり、結び部5は、縦方向Yに巻かれる縦布5Aと、横方向Xに巻かれる横布5Bと、から構成されている。縦布5A及び横布5Bは、一般的な着物用帯を用いて形成される種々の結びを再現可能な長辺方向及び短辺方向のサイズとすることが望ましい。
本実施形態では、縦布5Aを図4(a)に示すとおり所定の方法で巻き、一部を下方に配設して垂れ部21を形成している。また、図4(b)及び(c)に示すとおり、横布5Bは、半分に折ったうえで縦布5Aの中に一部を挿入し、端部を折り返して縦布5Aを挟んで配設している。縦布5A及び横布5Bの巻き及び配設を整えたうえで双方の位置が変更されないよう互いを縫製して固定されている。
また、図5に示すとおり、上述の手順で構成された結び部5が帯部3に固定される。より具体的には、帯部3の一方の端部の第二面19側に対して、結び部5の垂れ部21が配設されている側を縫製により接続している。これにより、帯部3と結び部5とが一体的に構成され、後述する方法で帯部3を着用者に巻き付けるのみで、結び部5が着用者の腰部で美しく配設される。なお、図5は、帯部3と結び部5との構成を示す模式図である。
3.簡易装着用帯1の使用方法
次に、図6(a)(b)(c)と、図7(a)及び(b)を用いて本実施形態における簡易装着用帯1の使用方法について詳細に説明する。図6(a)(b)(c)は、本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図6(a)は、帯部3を着用者の腰部に巻き付ける際の状態を示す模式図であり、図6(b)及び(c)は、第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9との係止を示す模式図である。
また、図7(a)及び(b)は、本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図7(a)は、第一補助面ファスナ11を操作する状況を示す模式図であり、図7(b)は、第一補助面ファスナ11と第二補助面ファスナ13との係止を示す模式図である。
図6(a)(b)(c)に示すとおり、本実施形態の簡易装着帯1を用いて着物を着用する際、着用者はまず着物に袖を通して掛襟、襟先及び褄下を整えた後に帯部3の第一面17を腰部に当接しつつ巻き付ける。この際、あらかじめ被覆用面ファスナ15を第二面19側に折り返して第二帯部用面ファスナ9と係止し、第二帯部用面ファスナ9全面を被覆しておく。
帯部3の他方の端部を、一方の端部と着用者の身体との間に挿入し、更に他方の端部を引いて帯部3で着用者の腰部及び腹部を適度に押圧するよう巻き付ける。第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とは、上記被覆用面ファスナ15が第二帯部用面ファスナ9を被覆しているため、互いに係止することなく上記巻き付けを容易に行うことができる。
上記手順で帯部3を着用者の腰部に巻き付けた後、当該状態を固定するために第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とを係止させる。より具体的には、図6(b)に示すとおり、被覆用面ファスナ15と第二帯用面ファスナ9との係止を解除し、図6(c)に示すとおり第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とを当接して互いを係止する。これにより、着用者の腰部に対する帯部3の巻き付けが完了し、着物が着用者の身体に固定される。
次に、上記手順で巻き付けた帯部3の意図しない解除を防ぐため、また帯部3の一方の端部と他方の端部とをより強固に固定するため、帯部3が備える第一補助面ファスナ11と第二補助面ファスナ13とを用いて帯部3の装着維持を補助する。
図7(a)に示すとおり、帯部3の一方の端部に配設された第一補助面ファスナ11(上下共に)を着用者の身体側に折り返し、他方の端部を抱えつつ第二補助面ファスナ13と係止させる。これにより、第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9との係止位置に関わらず、帯部3の一方の端部と他方の端部とがより強固かつ広範囲に固定され、意図しない着付けの解除や着用の乱れを好適に防止することができる。
以上の手順により、本実施形態における簡易装着帯1を用いた着物の着付が完了する。なお、本実施形態の簡易装着帯1は、特に礼装用の着物に合わせる丸帯を模した形状で構成しているが、これに限定されず、例えば浴衣の着付けに適した形状等、種々の帯形状に対応させることができるのは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本発明の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
本実施形態の簡易装着帯は、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができる和装用の帯である。
1 簡易装着帯
3 帯部
5 結び部
5A 縦布
5B 横布
7 第一帯部用面ファスナ
9 第二帯部用面ファスナ
11 第一補助面ファスナ
13 第二補助面ファスナ
15 被覆用面ファスナ
17 第一面
19 第二面
21 垂れ部
X 横方向
Y 縦方向

Claims (5)

  1. 結び部と、
    第一面及び第二の面を有する帯部と、
    互いに係止する第一帯部用面ファスナ及び第二帯部用面ファスナと、
    互いに係止する第一補助面ファスナ及び第二補助面ファスナと、を具備して構成され、
    前記結び部が、前記帯部の第二の面に配設され、
    前記第一帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第一面における一方の端部の領域に配設され、前記第二帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第二の面における他方の端部の領域に配設され、
    前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部近傍に配設され、前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部近傍に配設されていること、
    を特徴とする簡易装着帯。
  2. 前記第二帯用面ファスナと係止可能な被覆用面ファスナを備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の簡易装着帯。
  3. 前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部で、短辺方向双方に突出しつつ、係止面を前記帯部の前記第一面と同一方向に配向して配設され、前記第二補助面ファスナが、
    前記帯部の前記第一面における他方の端部の領域に配設されていること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の簡易装着帯。
  4. 前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部の領域において短辺方向双方の端縁に配設されていること、
    を特徴とする請求項1〜3に記載の簡易装着帯。
  5. 前記第一帯用面ファスナが、前記帯部の前記第一面の一方の端部の領域において、長辺方向の最端部から略1cm〜7cm離間して配設されていること、
    を特徴とする請求項1〜4に記載の簡易装着帯。
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