JP3163835U - 簡易装着帯 - Google Patents

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松男 岡元
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Abstract

【課題】一人でも容易に装着することができ、装着した際の帯形状が良く、着姿を美しく見せることができる簡易装着帯を提供する。【解決手段】帯部1に帯結び部2をスライド自在に設け、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとに着用者の体型に合わせて係着位置を調整可能にした面ファスナ3を設けて構成する。又、この帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを身体の正面で重合装着する簡易装着帯において、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bを身体の正面で重合装着した際に、帯部長手方向一側1aの先端部に手若しくは複数の指を挿入し得る挿入部を有する帯締め引手部4を設ける。さらに、この挿入部に手若しくは指を挿入して帯部長手方向一側1aの先端部を引っ張りながら帯締めするようにして該簡易装着帯を構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、一人でも容易に装着することが出来、しかも、装着した際の着姿が美しく装着することができる着物の簡易装着帯に関するものである。
着物を着付ける際の厄介な作業の一つとして、帯の装着作業が挙げられる。
帯の装着は非常に煩雑なものであり、また、結び方も様々な種類があるので、普段、着物を着ない人などは、なかなか結び方が覚えることができず、また、一旦、帯の結び方を習得しても、たまにしか着物を着ないので、折角覚えた帯の結び方を忘れてしまい帯をきちんと装着することができなくなってしまうことも多い。
また、帯はきちんと形作って装着しないと、折角の着物の美しさを損ねてしまったり、また、しっかりと結ばないと着用中に帯が緩んでしまいズレが生じたり、着物が着崩れてしまったりすることもあり、非常に装着時には技術を必要とするものでもある。
従って、日常的に着物を着用する機会の無い人達は、一般的には、着物を着用する際は、美容室や着物の着付け専門店に行ったり、知り合いの熟練者などに依頼したりして装着しているのが現状であり、このような人たちにとって、着物は手軽に着ることができないものであり、よって、このような着付け時の煩雑さが更なる着物離れの原因のひとつとなっている。
そこで、本考案は、一人でも容易に装着することができ、装着した際の帯形状が良く、着姿を美しく見せることができる画期的な簡易装着帯を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
身体に巻きつける帯部1と装着した際に身体の背面に位置しお太鼓を形成する帯結び部2とからなり、この帯結び部2は前記帯部1にスライド自在に設けた構成とし、帯部長手方向一側1aの一面に面ファスナ3の雌雄の一方側を設け、帯部長手方向他側1bの他面に前記面ファスナ3の雌雄の他方側を設け、この面ファスナ3は、着用者の体型に合わせてこの面ファスナ3の雌雄の係着位置を調整可能な構成とし、この帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを身体の正面で重合し、前記面ファスナ3の雌雄で係着して装着する簡易装着帯において、前記帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bを身体の正面で重合装着した際に、内側に配する前記帯部長手方向一側1aの先端部に帯締め引手部4を設け、この帯締め引手部4は前記帯部長手方向一側1aの他面に縫着し、手若しくは複数の指を挿入し得る挿入部を有する構成とし、この挿入部5に手若しくは指を挿入して前記帯部長手方向一側1aの先端部を引っ張りながら帯締めするように構成したことを特徴とする簡易装着帯に係るものである。
また、前記帯締め引手部4を帯状若しくは紐状に形成し、この帯状若しくは紐状の帯締め引手部4は、前記帯部長手方向一側1aの他面下方側に前記帯部1の長手方向に沿設状態に配して両端部を縫着した構成とし、この縫着した両端部以外の未縫着部と前記帯部1との間を前記挿入部5とし、この挿入部5の下方側から手若しくは指を挿入して前記帯部長手方向一側1aの先端部を引っ張りながら帯締めするように構成したことを特徴とする請求項1記載の簡易装着帯に係るものである。
また、前記帯部長手方向一側1aの先端側の上縁部6に、先端部に向って下がり傾斜となる傾斜縁部7を設けて前記帯部長手方向一側1aの先端部を先細り形状に形成し、前記帯部長手方向一側1aの先端部の帯幅を前記帯部長手方向他側1bの帯幅よりも幅狭形状に形成し、前記帯部長手方向一側1aの先端部が前記帯部長手方向他側1bと重合した際に、この帯部長手方向他側1bによって前記帯部長手方向一側1aの先端部が隠蔽されるように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の簡易装着帯に係るものである。
また、前記傾斜縁部7は、前記帯部長手方向一側1aの先端側の上縁部6を前記他面側に折り込み、前記帯部長手方向一側1aの他面に縫着した構成としたことを特徴とする請求項3記載の簡易装着帯に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、帯部を着用者の体型に合わせて面ファスナの係着位置を調整し係着するだけの極めて容易な作業で帯部を身体に緩みの無い状態でしっかりと装着することができるので、帯部の弛みやズレが生じず、装着時の着姿を美しく見せることができる。
即ち、従来は、帯部を身体に締め付ける際に、帯部の端を握るように掴みながら引っ張っていたので、握った厚みのある状態の手も一緒に締め付けられることになり、この握った状態の手を引き抜いた際に、その厚みの分だけ帯部の締め付け状態が緩くなってしまうことがあったが、本考案では、帯部の端を握らなくとも、手の指先を真っ直ぐに伸ばした状態、即ち、平手の状態、言い換えると厚みの無い状態で一緒に締め付けるので、締め付け後に手を引き抜いても、殆ど帯部の締め付け状態が変わらないので、帯部の締め付け状態に緩みが生じることがないので、弛みの無いしっかりと締め付けられた体裁の良い帯締め状態となり、装着時の着姿を美しく見せることができる実用的な簡易装着帯となる。
また、帯部長手方向一側を締め付け方向に真っ直ぐ引っ張ることが容易にできるので、帯部長手方向一側と帯部長手方向他側との重合部にズレが生じにくくなり、装着時の見栄えも良くなり気姿を美しく見せることができる。
また、帯部に対して帯結び部をスライド自在に設けたことで、容易に帯結び部の位置を調整することができ、従って、装着した際には、例えば、帯前を有する帯であれば、帯前をきちんと正面に配したあとで、帯結び部の位置もきちんと背面中心に配されるように位置調整でき、常に帯結び部がきちんとした背面中心に位置することで、見た目にも従来の帯と遜色無い美しさを装うことができる。
このように、本考案は、装着する際に、特殊な技術を要せずとも一人で容易に装着することができ、しかも、装着した際の帯の装着状態(締め付け状態)もしっかりとしており、体裁が良く着姿が美しく見える実用性に優れた簡易装着帯となる。
また、請求項2記載の考案においては、簡易な構成で設計実現が容易な構成としたので、安価で生産性に優れた簡易装着帯となる。
また、請求項3記載の考案においては、従来は着用する人の体型によっては帯部の重合部がズレてしまい、帯端部がはみ出してしまうことがあったが、帯端部を傾斜状に形成したことで、帯部の重合部が多少上下方向にズレが生じても、帯端部がはみ出すことがないので見た目を損ねることがなく、着姿を美しく保つことができる実用性に優れた簡易装着帯となる。
また、請求項4記載の考案においては、簡易な構成で設計実現が容易な構成としたので、安価で生産性に優れた簡易装着帯となる。
本実施例を内側から見た状態を示す図である。 本実施例の帯締め引手部並びに傾斜縁部を示す説明図である。 本実施例の帯締め引手部に手を挿入した状態を示す説明図である。 本実施例を身体に装着する際の様子を示す説明図である。 本実施例を身体に装着する際の様子を示す説明図である。 本実施例を身体に装着した状態を示す図である。 本実施例の帯結び部を外側から見た状態を示す図である。 本実施例の帯結び部を示す断面図である。 従来例を身体に装着した状態を示す図である。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
帯部1にスライド自在に設けた帯結び部2を身体の背面側(背中側)に配するようにして帯部1を身体に巻きつけ、身体の正面で帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを重合させる際に、例えば、帯部長手方向一側1aを内側に配し、帯部長手方向他側1bを外側に配し、帯部長手方向他側1bに付設した面ファスナ3の雌雄の一方側を着用者の体型(胴まわり寸法)に合わせて面ファスナ3の雌雄の他方側に係着位置を調整して係着するだけで容易に装着することができ、帯部1を装着した後に帯結び部2が身体の背面中心に配置されるように位置調整を行う。
また、身体の正面で帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを重合させて身体に締め付ける際に、内側に配した帯部長手方向一側1aの先端部の他面側に設けた帯締め引手部4の挿入部5に、例えば上方側若しくは下方側から手先を伸ばした状態で一方の手若しくは複数本の指を真っ直ぐに挿入し、この帯部長手方向一側1aの先端部を締め付け方向、即ち、時計回りの方向に水平に引っ張り、他方の手で外側に配する帯部長手方向他側1bを掴みながら反時計回りの方向に水平に引っ張って帯部1の締め付けを行う。
この帯部1の締め付けの際、帯締め引手部4の挿入部5に挿入した一方の手若しくは指は、平手状で厚みの無い状態で手を挿入しているので、帯部1の締め付けが終わって手を引き抜いても、帯部1の締め付け状態が殆ど緩むことがなく、しっかりと帯締めした状態で装着できるので、装着中に帯が緩んでズレてしまうという不具合が発生する心配がなく、また、帯の弛みもなく着姿も美しいものとなる。
また、例えば、帯部長手方向一側1aの先端側の上縁部6に先端部に向って下がり傾斜となる傾斜縁部7を設けて、この帯部長手方向一側1aの先端部を先細り形状に形成した場合には、帯部長手方向一側1aの先端部の帯幅が帯部長手方向他側1bの帯幅よりも幅狭形状となり、この帯部長手方向他側1bによって帯部長手方向一側1aの先端部が隠蔽されるので、帯部1を締め付ける際に上下方向にズレが生じた状態で締め付け重合した際にも、内側に配した帯部長手方向一側1aの端部がはみ出してしまうようなことがないので、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとの端部をきっちりと重ねるように重合させるといった面倒な作業をする必要が無いので、簡易に装着することができる実用性に優れた簡易装着帯となる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、身体に巻きつける帯部1と装着した際に身体の背面に位置しお太鼓を形成する帯結び部2とからなり、この帯結び部2は前記帯部1にスライド自在に設けた構成とし、帯部長手方向一側1aの一面(本実施例では、以降、表面という。)に面ファスナ3の雌雄の一方を設け、帯部長手方向他側1bの他面(本実施例では、以降、裏面という。)に面ファスナ3の雌雄の他方を設け、この面ファスナ3は、着用者の体型に合わせてこの面ファスナ3の雌雄の係着位置を調整可能な構成とし、この帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを身体の正面で重合し、面ファスナ3の雌雄で係着して装着する簡易装着帯において、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bを身体の正面で重合装着した際に、内側に配する帯部長手方向一側1aの先端部に帯締め引手部4を設け、この帯締め引手部4は帯部長手方向一側1aの裏面に縫着し、手若しくは複数の指を挿入し得る挿入部を有する構成とし、この挿入部5に手若しくは指を挿入して帯部長手方向一側1aの先端部を引っ張りながら帯締めするように構成した簡易装着帯である。
具体的には、帯部1は、従来の一本の帯を装着する際に、幅方向に二つ折りして装着するのと同じような外観を装うために、後述する帯結び部2の半分の帯幅に設定し、あたかも従来の一本の帯を用いて装着しているかのように見える構成としている。
また、本実施例では、図1に示すように、帯部1は、帯結び部2を境にして、装着する際に身体に時計回りの方向で巻きつける、言い換えると身体の背面側(背中)から左側(左脇腹)を通して正面に巻きつける帯部長手方向一側1aと、装着する際に身体に反時計回りの方向で巻きつける、言い換えると身体の背面側(背中)から右側(右脇腹)を通して正面に巻きつける帯部長手方向他側1bとからなり、これらを身体の正面で、帯部長手方向一側1aを内側に、帯部長手方向他側1bを外側に配して重合させて、この帯部1を身体に装着する構成としている。
また、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bの夫々の重合面、即ち、帯部長手方向一側1aの表面と帯部長手方向他側1bの裏面とに夫々、面ファスナ3を付設した構成としている。
具体的には、帯部長手方向一側1aの表面に面ファスナ3の雌側を付設し、帯部長手方向他側1bに面ファスナ3の雄側を付設した構成としている。
更に詳しく説明すると、帯部長手方向一側1aの表面に付設した面ファスナ3の雌側は、装着する人の体型に合わせて帯部長手方向他側1bに付設した面ファスナ3との係着位置を調整し得る長さを有しており、具体的には、30cm前後の長さに設定している。
一方、帯部長手方向他側1bの裏面に付設した面ファスナ3の雄側は、帯部1を身体に装着する際に、ほぼ身体の正面に位置するところ、例えば、帯前の裏面となる位置に付設しており、また、この面ファスナ3の雄側の長さは、帯部長手方向一側1aの表面に付設した面ファスナ3の雌側の長さに比して短い長さに設定し、具体的には、10cm前後の長さに設定している。
このように面ファスナ3の雄側を比較的短めの長さに設定することで、例えば、この面ファスナ3が目印となり、帯部1の裏面側からでも表面側の帯前の位置が分かる構成としている。
また、帯部長手方向一側1aの先端部に設けた帯締め引手部4は、図2に示すように、帯状若しくは紐状に形成し、この帯状若しくは紐状の帯締め引手部4を前記帯部長手方向一側1aの他面下方側に帯部1の長手方向に沿設状態に配して、この帯締め引手部4の両端部を縫着した構成としている。
具体的には、この縫着した帯締め引手部4の両端部以外の未縫着部と帯部1との間を挿入部5とし、この挿入部5は、図3に示すように、手先を伸ばした平手状態の複数本の指(具体的には、3本〜4本の指)若しくは手のひら部を挿入し得る構成とし、図4,図5に示すように、この挿入部5の下方側から手若しくは複数本の指を挿入して帯部長手方向一側1aの先端部を時計回りの方向に引っ張り、帯部長手方向他側1bを反時計回りの方向に引っ張りながらしっかりと帯締めすることができるように構成している。
更に具体的に説明すると、本実施例においては、帯締め引手部4は、長さ10cm前後、幅2cm程度の帯状に形成しており、左右両端部を5mm〜1cmの幅で縫着し、8cm前後の未縫着部を設け、この未縫着部と帯部1との間に形成される空間部を挿入部5としている。
また、本実施例では、帯部1を身体に装着した際に、内側に配する帯部長手方向一側1aの先端側の上縁部6に先端側に向って下がり傾斜となる傾斜縁部7を設けて、この帯部長手方向一側1aの先端部を先細り形状に形成した構成としている。
具体的には、この傾斜縁部7は、図2に示すように、帯部長手方向一側1aの先端側の上縁部6を内側(裏面側)に折り込み、この折り込んだ上縁折り込み部6aを帯部1に縫着した構成とし、この上縁部6を折り込むことによって帯部長手方向一側1aの先端部の帯幅を、帯部長手方向他側1bの帯幅よりも幅狭形状に形成し、帯部長手方向一側1aの先端部が帯部長手方向他側1bと重合した際に、この帯部長手方向他側1bによって帯部長手方向一側1aの先端部が隠蔽されるように構成している。
更に具体的に説明すると、この傾斜縁部7は、帯部長手方向一側1aの先端部の上角部から帯部1の長手方向に10cm〜15cm程度、短手方向に3cm〜5cm程度を内側(裏面側)に折り込みで形成しており、本実施例では、帯部長手方向一側1aの先端部の上角部から帯部1の長手方向に11cm、短手方向に4cmを内側(裏面側)に折り込みで形成した構成としている。
このように構成した帯部1にスライド自在に設ける帯結び部2は、帯状のお太鼓形成生地を折りたたんで、帯状のお太鼓形成生地の長手方向一側でお太鼓部を形成し、長手方向他側で太鼓垂れ部9を形成した構成としている。
具体的には、帯結び部2は、太鼓垂れ部9となる帯状のお太鼓形成生地の長手方向他側先端部を下方にして、上方に真っ直ぐに立ち上げ、この帯結び部2を帯部1に装着した状態で、この帯部1の上縁部6から突出する位置にお太鼓立ち上がり部10を形成し、このお太鼓立ち上がり部10の先端を下方に向けて折り返し、帯部1の下縁部11を過ぎた位置で上方に向けて湾曲形状に折り返してお太鼓部8を形成した構成としている。
更に詳細に説明すると、お太鼓立ち上がり部10とお太鼓部8の上端部内側面との間に帯枕12を挿入し得る帯枕挿入部13を形成し、また、お太鼓部8を形成したお太鼓形成生地の長手方向一側先端部にタック14を形成し、この長手方向一側先端部を先細り形状に形成し、このタック14を形成したことによって、お太鼓部8の上部両側の肩部15が稍下方に落ち込む形状に形成した構成としている。
また更に、太鼓垂れ部9は、内側面(装着した際に身体側となる面)に帯部1を挿通する帯挿通部16と、手先部17を設けた構成としている。
この帯挿通部16は、帯部1の幅よりも稍広い幅の布地を太鼓垂れ部9に上端部と下端部とを縫着し、左右方向、即ち胴まわり方向を開口状態に形成し、帯部1を挿通可能な状態に構成している。
また更に、帯挿通部16は、お太鼓部8を形成したお太鼓形成生地の長手方向一側先端側によって隠蔽される位置に設けたので、外側からこの帯挿通部16が見えることはなく、外観を損ねることがない構成としている。
また、手先部17は、帯状の手先形成生地の長手方向一側先端部を太鼓垂れ部9の内面側に縫着し、お太鼓部8から横方向に数cm(具体的には、3cm〜5cm程度)突出させて折り返し、お太鼓部8の内側に配して長手方向他側先端部を長手方向一側と同様にお太鼓部8から横方向に数cm(具体的には、3cm〜5cm程度)突出させた状態に設けた構成としている。
このように帯結び部2に手先部17を設けることで、装着した際に、より一層あたかも従来の一本の帯で結んでいるかのように見える構成としている。
また更に、この手先部17は、表面、即ちお太鼓部8側の面の略中央に帯締め18を挿通支持する帯締め通し部19を設けた構成としている。
この帯締め通し部19に予め帯締め18を挿通状態にして装着することで、帯部1を装着した後に、一々後に手を回してお太鼓部8の中に帯締め18を通すという煩わしい作業が不要となり、特に着物を着用した際は、この手を後に回しての作業が困難であり、このように予め帯締め18をお太鼓部8に挿通状態とすることで、極めて装着時の作業性が向上し、しかも、帯締め通し部19は、手先部17の高さ位置中央に設けたので、一々お太鼓部に手を回して高さを中央に合わせる調整をしなくとも、簡単に帯部1の中央で帯締め18を結ぶだけで、帯締め18を全周に渡って、きちんと帯部1の高さ方向中央位置に配することができる構成としている。
また、本実施例では、帯部1の帯部長手方向他側1bの表面先端部に面ファスナ20の雌雄の一方を設け、これと係着する他方を太鼓垂れ部9若しくは手先部17の内側面、即ち帯部1と接する側の面に付設して、帯部長手方向他側1bの先端部を帯結び部2に係脱自在に設けた構成としている。
本実施例は、上述のように構成したので、以下のような作用・効果を奏する。
本実施例は、帯部1の帯部長手方向一側1aの表面に付設した面ファスナ3の雌側を装着する人の体型に合わせて帯部長手方向他側1bに付設した面ファスナ3との係着位置を調整し得る長さ、具体的には30cm前後の長さに設定したので、例えば、細身の人は、帯部長手方向他側1bの裏面に付設した面ファスナ3の雄側を帯部長手方向一側1aの表面に付設した面ファスナ3の雌側の基端側で係着させ、逆に太身の人は、面ファスナ3の雌側の先端側で係着させるといった着用者の胴まわり寸法に応じて容易に寸法調整をすることができ、しかも、単に面ファスナ3同士を係着するだけの極めて容易な作業で装着することができる実用性に優れた簡易装着帯となる。
また、帯部長手方向一側1aに帯締め引手部4を設けたので、身体の正面で帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを重合させて身体に締め付ける際に、内側に配した帯部長手方向一側1aの先端部の他面側に設けた帯締め引手部4の挿入部5に、下方側から手先を伸ばした状態で一方の手若しくは複数本の指を真っ直ぐに挿入し、この帯部長手方向一側1aの先端部を締め付け方向、即ち、時計回りの方向に水平に引っ張り、他方の手で外側に配する帯部長手方向他側1bを掴みながら反時計回りの方向に水平に引っ張って帯部1の締め付けを行うことができ、この帯締め引手部4の挿入部5に挿入した一方の手若しくは指は、平手状で厚みの無い状態で手を挿入しているので、帯部1の締め付けが終わって手を引き抜いても、帯部1の締め付け状態にが殆ど緩むことがなく、しっかりと帯締めした状態で装着できるので、装着中に帯が緩んでズレてしまうという不具合が発生する心配がなく、また、帯の弛みもなく着姿も美しい簡易装着帯となる。
更に、この帯部長手方向一側1aの先端側の上縁部6に先端部に向って下がり傾斜となる傾斜縁部7を設けて、この帯部長手方向一側1aの先端部を先細り形状に形成したので、従来は着用する人の体型によっては帯部1の重合部がズレてしまい、図9に示すように、内側に配した帯部1の端部がはみ出してしまうことがあったが、帯部長手方向一側1aの先端部の帯幅が帯部長手方向他側1bの帯幅よりも幅狭形状となり、この帯部長手方向他側1bによって帯部長手方向一側1aの先端部が隠蔽されるので、帯部1を締め付ける際に上下方向に多少のズレが生じた状態で締め付け重合した際にも、内側に配した帯部長手方向一側1aの端部がはみ出してしまうことがないので、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとの端部をきっちりと重ねるように重合させるといった面倒な作業をする必要が無いので、簡易に装着することができ、しかも、帯部1の端部がはみ出すことがないので見た目を損ねることがなく、着姿を美しく保つことができる実用性に優れた簡易装着帯となる。
また更に、この帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを重合する際、帯部長手方向他側1bの裏面に付設した面ファスナ3の雄側を目印にして、この面ファスナ3の雄側を身体の正面に配するようにすることで、例えば帯前を有する場合は、一々表側を覗き込んで帯前の位置を確認しなくとも帯前が身体の正面に配置することができる。
更に、この帯前を身体の正面に配することで、この帯前から長手方向他側1bの先端部までの長さがきちんと確保されることとなり、これによって、長手方向他側1bの先端部をきちんとお太鼓部8の内側に収納することができ、しかも、本実施例では、長手方向他側1bの先端部に面ファスナ20を付設した構成としたので、この長手方向他側1bの先端部の面ファスナ20を太鼓垂れ部9若しくは手先部17に付設した面ファスナ20に係着することで、長手方向他側1bの先端部が収納したお太鼓部8からズレ落ちて垂れ下り状態となることが無くなるの、これに気付かず体裁の悪い思いをすることも無い実用性に優れた簡易装着帯となる。
また、帯結び部2は、お太鼓立ち上がり部10とお太鼓部8の上端部内側面との間に帯枕12を挿入し得る帯枕挿入部13を形成したので、この帯枕挿入部13に帯枕12を挿入しお太鼓部の上側を自然な丸みを帯びた形状に形成することができ、体裁の良いお太鼓形状とすることができるので、装着した際に着姿の美しい簡易装着帯となる。
また、本実施例を装着する際の装着手順を以下に示す。
本実施例を装着する場合は、先ず、太鼓垂れ部9に設けた帯挿通部16に帯部1を挿通し、また、手先部17に設けた帯締め通し部19に、予め帯締め18を挿通した状態にする。
次に、このように準備した本実施例を、帯結び部2となるお太鼓部8を身体の背面側に配し、先ず、帯部長手方向一側1aを身体の背面側から左側を通して時計回りに身体に巻きつけ、次いで、帯部長手方向他側1bを身体の背面側から右側を通して反時計回りに身体に巻きつけ、身体の正面で帯部長手方向一側1aが内側、帯部長手方向他側1bが外側となるように配して、この帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとを互いに相反する方向(締め付け方向)に引っ張って帯部1を身体に締め付け状態にして、帯部長手方向他側1bに付設した面ファスナ3の雄側を身体の正面に配するようにして帯部長手方向一側1aに付設した面ファスナ3の雌側との係止位置を調整して係着し重合する。
この締め付けの際に、帯部長手方向一側1aに設けた帯締め引手部4の挿入部5に下方側から手先を伸ばした状態で複数本の指若しくは手のひら部を挿入し、締め付け方向、即ち、時計回りの方向に真っ直ぐに引っ張り締め付けを行う。
締め付けが終わり、帯部長手方向一側1aと帯部長手方向他側1bとの夫々の面ファスナ3を着用者の体型に合った最適な位置で係着したら、挿入部5に挿入した手を引き抜き、帯部長手方向他側1bの先端部に設けた面ファスナ20を太鼓垂れ部9若しくは手先部17に設けた面ファスナ20に係着する。
このように帯部1を身体に装着し、帯前の位置もきちんと正面に配した際に、この胴まわり寸法の調整によって、帯結び部2の位置がずれてしまった場合は、この帯結び部2が帯部1に対してスライド自在に設けた構成と成っているので、身体の正面に配した帯前の位置を動かさずとも、帯結び部2をスライド移動させて身体の背面中央に位置するように位置調整を行う。
そして、最後に、予め帯締め通し部19に挿通しておいた帯締め18を正面の位置で結ぶことで装着作業が終了となる。
このように、本実施例は、極めて容易な作業で一人でも容易に装着することができ、しかも、装着した状態があたかも従来の一本の帯で結んでいるかのように見え、帯形状が良く、着姿を美しく見せることができる体裁の良い優れた簡易装着帯となる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 帯部
1a 帯部長手方向一側
1b 帯部長手方向他側
2 帯結び部
3 面ファスナ
4 帯締め引手部
5 挿入部
6 上縁部
7 傾斜縁部

Claims (4)

  1. 身体に巻きつける帯部と装着した際に身体の背面に位置しお太鼓を形成する帯結び部とからなり、この帯結び部は前記帯部にスライド自在に設けた構成とし、帯部長手方向一側の一面に面ファスナの雌雄の一方側を設け、帯部長手方向他側の他面に前記面ファスナの雌雄の他方側を設け、この面ファスナは、着用者の体型に合わせてこの面ファスナの雌雄の係着位置を調整可能な構成とし、この帯部長手方向一側と帯部長手方向他側とを身体の正面で重合し、前記面ファスナの雌雄で係着して装着する簡易装着帯において、前記帯部長手方向一側と帯部長手方向他側を身体の正面で重合装着した際に、内側に配する前記帯部長手方向一側の先端部に帯締め引手部を設け、この帯締め引手部は前記帯部長手方向一側の他面に縫着し、手若しくは複数の指を挿入し得る挿入部を有する構成とし、この挿入部に手若しくは指を挿入して前記帯部長手方向一側の先端部を引っ張りながら帯締めするように構成したことを特徴とする簡易装着帯。
  2. 前記帯締め引手部を帯状若しくは紐状に形成し、この帯状若しくは紐状の帯締め引手部は、前記帯部長手方向一側の他面下方側に前記帯部の長手方向に沿設状態に配して両端部を縫着した構成とし、この縫着した両端部以外の未縫着部と前記帯部との間を前記挿入部とし、この挿入部の下方側から手若しくは指を挿入して前記帯部長手方向一側の先端部を引っ張りながら帯締めするように構成したことを特徴とする請求項1記載の簡易装着帯。
  3. 前記帯部長手方向一側の先端側の上縁部に、先端部に向って下がり傾斜となる傾斜縁部を設けて前記帯部長手方向一側の先端部を先細り形状に形成し、前記帯部長手方向一側の先端部の帯幅を前記帯部長手方向他側の帯幅よりも幅狭形状に形成し、前記帯部長手方向一側の先端部が前記帯部長手方向他側と重合した際に、この帯部長手方向他側によって前記帯部長手方向一側の先端部が隠蔽されるように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の簡易装着帯。
  4. 前記傾斜縁部は、前記帯部長手方向一側の先端側の上縁部を前記他面側に折り込み、前記帯部長手方向一側の他面に縫着した構成としたことを特徴とする請求項3記載の簡易装着帯。
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