JP2018178356A - 簡易装着帯 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に着用可能な帯を提供すること。
【解決手段】表面19及び裏面17を有する帯部3と、前記表面側に配置される結び部5と、を含む帯1であって、
帯部3の裏面17に設けられる第一帯部用接続部材7と、
表面19に設けられ、第一帯部用接続部材7と接続可能な第二帯部用接続部材9と、
帯部3の短手方向両端の少なくともいずれか一方に設けられる第一補助接続部材11と、
帯部3に設けられ、第一補助接続部材11と接続可能な第二補助接続部材13と、を含む帯1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者一人でも容易に美しく装着することができ、意図しない装着解除を防止することができる簡易装着帯に関する。
着物にとって帯は非常に重要である。帯を正確に締めて美しく形作って結ぶことにより、着物が着崩れすることなく、帯と着物とを調和させて全体を美しく綺麗に着こなすことができる。
しかしながら、着物を着用するにあたっては、帯を締めて結ぶ動作が煩雑であり、相応の熟練度がない限り、着用中に帯が緩んでズレが生じ、着崩れを起こしてしまうことがある。そのため、普段着物を着用しない人にとっては、着物を正確に着用することが困難であり、また、着物の着付けを一旦習得した人であっても、着物を着用する頻度が低いと着付け方法を忘れてしまい、やはり着物を正確に着用できないことが多い。
このような理由から、着物の着用を所望する人は、一般的には、美容室、着物の着付け専門店又は知人の着物着用熟練者等に着付けを依頼して、着物を着用しているため、着物を手軽には着用することができず、結果として、世代を問わず着物離れが起こっているのが現状である。
また、昨今では海外で和装が注目されており、その中で特に着物や浴衣の着用を所望する異国人が増加傾向であるが、海外ではより着付け可能な技術者が少なく、着用希望者の意向に応えることができていない。
このような従来の問題点に鑑み、例えば特許文献1(登録実用新案第3163835号公報)においては、一人でも容易に装着することができ、装着した際の帯形状が良く、着姿を美しく見せることができる簡易装着帯を提供することを意図した簡易装着帯が提案されている。
特許文献1において提案されている簡易装着帯は、帯部(巻付け部)に帯結び部をスライド自在に設け、帯部長手方向一側と帯部長手方向他側とに着用者の体型に合わせて係着位置を調整可能にした面ファスナを設けて構成されるものである(特許文献1、要約及び図1参照)。
登録実用新案第3163835号公報
しかしながら、特許文献1の簡易装着帯を装着する際には、帯部長手方向一側及び帯部長手方向他側の両方を把持して締め付けながら装着しなければならず、締める力が帯部長手方向一側と帯部長手方向他側との両方に分散してしまうため、結び部の位置がズレたり、十分な強度をもって帯を結べなかったりするという問題があった。
また、特許文献1の簡易装着帯においては、面ファスナの係止位置や、着衣時の身体運動により装着が意図せず解除される、及び帯が緩んで着物が乱れてしまう等の問題が発生し、より実用的かつ長時間に渡って簡易装着帯を使用するには未だ改善の余地があった。なお、一部には複数組の面ファスナを備えて装着時の固定力を向上したものも存在しているが、帯の面積及び結び部の形状が限定されるため、種々の帯に適応できるものではなかった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創作されたものであり、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができ、更に種々の形状の帯を形成可能な簡易装着帯を提供することにある。
本発明の目的は、容易に装着可能な帯を提供することである。
本発明の他の目的は、美感を損ない難い帯を提供することである。
本発明の第1の局面は、表面及び裏面を有する帯部と、前記表面側に配置される結び部と、を含む帯であって、
前記帯部の前記裏面に設けられる第一帯部用接続部材と、
前記表面に設けられ、前記第一帯部用接続部材と接続可能な第二帯部用接続部材と、
前記帯部の短手方向両端の少なくともいずれか一方に設けられる第一補助接続部材と、
前記帯部に設けられ、前記第一補助接続部材と接続可能な第二補助接続部材と、を含む帯である。
このような帯であれば、着用者は一人でも容易に帯を着用することができる。
また、第三者が着用者に対して帯を取り付ける場合であっても容易に取り付けることができる。
また、第一帯用接続部材と第二帯用接続部材とを接続させるだけの帯の場合であって、接続部材の接続力が弱い場合又は弱くなった場合、接続されている帯の一部分又は全部が取れる可能性がある。
例えば、接続部材が面ファスナの場合、面ファスナが第三者から見える場合があり美感を損なうおそれがある。
また、面ファスナが剥がれることにより帯が弛む可能性がある。そして、帯が弛むことにより着付けが崩れる可能性がある。
本発明に係る帯では補助接続部材が設けられているため、第一帯用接続部材と第二帯用接続部材との接続が取れ難くなる。そのため、第三者からみて帯の美感を損ない難い。
本発明の第2の局面に係る帯は、第1の局面に係る帯であって、前記第一補助接続部材が、前記帯部の短手方向両端の少なくともいずれか一方に突出し、接続面が前記裏面側に設けられおり、
前記第二補助接続部材が、前記裏面側に設けられている帯である。
第一補助接続部材の接続面が裏面側であり、かつ、第二補助接続部材が裏側面に設けられている。そのため、第一補助接続部材を折り返すことにより、第一補助接続部材と第二補助接続部材とを接続することができる。
このような第一補助接続部材であれば、第一補助接続部材及び第二補助接続部材が取れ難いだけでなく、第一帯用接続部材及び第二帯用接続部材も取れ難い。
本発明の第3の局面に係る帯は、第1の局面又は第2の局面に係る帯であって、前記第二補助接続部材が、前記帯部の前記裏面の短手方向両端側の少なくともいずれか一方に設けられる帯である。
第二補助接続部材も第一補助接続部材と同様に帯の短手方向(y軸方向)の両端側の少なくともいずれか一方に設けられていてもよい。
補助接続部材が帯の短手方向(y軸方向)の両端側のいずれか一方に設けられる構成であっても、本発明と同様の効果を奏する。
本発明の第4の局面に係る帯は、第1の局面、第2の局面又は第3の局面に係る帯であって、前記第一補助接続部材は、折り返して前記第二補助接続部材に接続可能である帯である。
第一補助接続部材を折り返して第二補助接続部材と接続することにより、接続力が上がる。また、第1補助接続部材を折り返すため、美感も損ない難い。
本発明の第5の局面に係る帯は、第1の局面乃至第4の局面に係る帯であって、前記第二帯用接続部材と接続可能な被覆用接続部材を含む帯である。
第二帯用接続部材が帯や着物等に引っ掛かかることにより、帯や着物を傷める可能性がある。
被覆用接続部材が第二帯用接続部材と接続することにより、第二帯用接続部材が帯や着物等を傷め難くなる。
本発明の第6の局面に係る帯は、第1の局面乃至第5の局面に係る帯であって、前記第一帯用接続部材及び前記第二帯用接続部材、並びに、前記第一補助用接続部材及び前記第二補助用接続部材の少なくともいずれかが、面ファスナである帯である。
本発明において、前記第一帯用接続部材及び前記第二帯用接続部材、並びに、前記第一補助用接続部材及び前記第二補助用接続部材は、面ファスナが好ましい。
接続部材が面ファスナの場合、接続位置がずれた場合であっても接続することができ、接続部分の微調整が可能である。そのため、様々な体形の着用者が本発明に係る帯を着用することができる。
本発明は、
結び部と、
第一面及び第二の面を有する帯部と、
互いに係止する第一帯部用面ファスナ及び第二帯部用面ファスナと、
互いに係止する第一補助面ファスナ及び第二補助面ファスナと、を具備して構成され、
前記結び部が、前記帯部の第二の面に配設され、
前記第一帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第一面における一方の端部の領域に配設され、前記第二帯部用面ファスナが、前記帯部の前記第二の面における他方の端部の領域に配設され、
前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部近傍に配設され、前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部近傍に配設されていること、を特徴とする簡易装着帯を提供する。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、第一面を着用者に当接しつつ該帯部を着用者の腰部に巻き付け、帯部の一方の端部と他方の端部とに配設された第一帯部用面ファスナと第二帯部用面ファスナとを係止させることで従来のように帯を結ぶことなく簡便に装着することができる。また、帯部の一方の端部近傍に配設された第一補助面ファスナと他方の端部近傍に配設された第二補助面ファスナとが係止することにより、第二帯部用面ファスナと第一帯部用面ファスナとの係止位置に関わらず、帯部の一方の端部と他方の端部とがより強固かつ広範囲に固定され、意図しない着付けの解除や着用の乱れを好適に防止することができる。更に、結び部は、帯部とは独立してあらかじめ形成されてその形状が固定されているものであり、上述のとおり帯部を着用者に巻き付けるのみで、結び部を着用者の腰部で美しく配置することができる。
また、本発明の簡易装着帯における結び部は、帯部とは独立して形成されるものであり、例えば、丸帯、袋帯、名古屋帯、半幅帯又は角帯等、種々の結び形状とすることができる。この形状は所望する着物のスタイルに合わせて選択すればよい。
また、本発明の簡易装着帯においては、
前記第二帯用面ファスナと係止可能な被覆用面ファスナを備えることが望ましい。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、帯部を着用者の腰部に巻き付ける際、被覆用面ファスナ15が第二帯部用面ファスナ9を被覆しているため、第一帯部用面ファスナと第二帯部用面ファスナとが互いに係止することを防止して容易に巻き付けることができる。
また、本発明の簡易装着帯においては、
前記第一補助面ファスナが、前記帯部の一方の端部で、短辺方向双方に突出しつつ、係止面を前記帯部の前記第一面と同一方向に配向して配設され、前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部の領域に配設されていることが望ましい。
また、本発明の簡易装着帯においては、更に、
前記第二補助面ファスナが、前記帯部の前記第一面における他方の端部の領域において短辺方向双方の端縁に配設されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、帯部の一方の端部に配設された第一補助面ファスナを着用者の身体側に折り返し、他方の端部を抱えつつ第二補助面ファスナと係止させることにより、帯部の一方の端部と他方の端部とをより強固に固定することができる。
また、本発明の簡易装着帯においては、
前記第一帯用面ファスナが、前記帯部の前記第一面の一方の端部の領域において、長辺方向の最端部から略1cm〜7cm離間して配設されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明の簡易装着帯は、第一帯部用面ファスナが帯部の一方の端部から離間した位置に配設されるため、装着時に第一帯部用面ファスナが外部からの目視を防止して、美しい着付け状態とすることができる。
本発明によれば、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に着付可能で、着付状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができ、更に種々の形状の帯を形成可能な簡易装着帯を提供することができる。
つまり、本発明であれば容易に装着可能な帯を提供することができる。
また、本発明であれば美感を損ない難い帯を提供することができる。
本実施形態に係る簡易装着帯1の概要を示す模式図である。 図1における帯部3の構造を示す第一面17側の平面図である。 図3は、図1における帯部3の構造を示す第二面19側の平面図である。 図1における結び部5の構造を示す図であって、図4(a)は、結び部5の左側面図であり、図4(b)は、結び部5の右側面図であり、図4(c)は、図4(a)の矢視Aを示す結び部5の断面図である。 帯部3と結び部5との構成を示す模式図である。 本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図6(a)は、帯部3を着用者の腰部に巻き付ける際の状態を示す模式図であり、図6(b)及び(c)は、第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9との係止を示す模式図である。 本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図7(a)は、第一補助面ファスナ11を操作する状況を示す模式図であり、図7(b)は、第一補助面ファスナ11と第二補助面ファスナ13との係止を示す模式図である。
以下、本発明に係る簡易装着帯(帯)の代表的な実施形態を、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られず、また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
1.簡易装着帯1の概要
図1を用いて本発明の代表的な実施形態に係る簡易装着帯1の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る簡易装着帯1の概要を示す模式図である。本実施形態の簡易装着帯1は、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができる和装用の帯である。
なお、着用者は一人で簡易装着帯1を装着せず、第三者によって装着してもらってもよい。
2.簡易装着用帯1の構造
本実施形態の簡易装着帯1は、概ね着用者の胴に巻き付ける帯部3と、
着用者の腰部後方に位置する結び部5と、
上記帯部3を固定するための第一帯用接続部材である第一帯部用面ファスナ7、及び、第二帯部用接続部材である第二帯部用面ファスナ9と、
上記帯部3の固定を補助する第一補助接続部材である第一補助面ファスナ11、及び、第二補助接続部材である第二補助面ファスナ13と、
上記帯部3を巻き付ける際の作業を容易にする被覆用接続部材である被覆用面ファスナ15と、から構成されている。本実施形態では、以下各部の説明において横方向Xと縦方向Yとを明確にして詳細に説明を行う。
<帯部3の構造>
図2及び図3を用いて帯部3の構造を詳細に説明する。図2は、図1における帯部3の構造を示す第一面(裏面)17側(z軸正方向側)の平面図であり、図3は、図1における帯部3の構造を示す第二面(表面)19側(z軸負方向側)の平面図である。x軸方向を長手方向又は長辺方向、y軸方向を短手方向又は短片方向とする。
帯部3は、着物の上から着用者の腰部に巻き付けて着用者の身体に着物を固定する第一面及び第二面を有した胴巻用の帯部品であって、着物の着用に用いる一般的な帯の幅及び長さ寸法で形成されている。本実施形態に用いる帯部3は、第一帯部用面ファスナ7と、第二帯部用面ファスナ9と、第一補助面ファスナ11と、被覆用面ファスナ15と、を備えて構成されており、上記各部品が第一面(裏面)17又は第二面(表面)19のどちらかの所定の位置に配設されている。
帯部3は、長辺方向(横方向X、長手方向)のサイズが略50cm〜130cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略10cm〜50cmの範囲で形成された帯である。
図2に示すとおり、帯部3の第一面17には、第一帯部用面ファスナ7及び二枚の第二補助面ファスナ13が貼り付けられている。第一帯部用面ファスナ7は、長辺方向(横方向X、長手方向)のサイズが略10cm〜30cm、短辺方向(縦方向Y、短手方向)のサイズが略5cm〜15cmの範囲で形成された一般的な面ファスナであって、後述する第二帯部用面ファスナ9と当接して互いに係止する部品である。
上記第一帯部用面ファスナ7は、帯部3の第一面17における横方向Xの一方の端部(図2の左側端部、x軸負方向側)から、略1cm〜7cm、より好ましくは略3cm〜5cm離間しつつ、縦方向Yの下端(y軸負方向側)に長辺を合わせて貼り付けることが望ましい。
第二補助面ファスナ13は、長辺方向(横方向X)のサイズが略20cm〜30cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略2cm〜3cmの範囲で形成された一般的な面ファスナであって、後述する第一補助面ファスナ11と当接して互いに係止(接続)する部品である。
上記第二補助面ファスナ13は、帯部3の第一面17における横方向Xの他方の端部(図2の右側端部、x軸正方向側)に短辺を合わせ、縦方向Yの上端と下端と(y軸方向両端側)にそれぞれ長辺を合わせて貼り付けることが望ましい。
なお、本実施形態では、第二補助面ファスナ13は、帯部3の第一面(裏面)17のy軸方向両端側に設けられているが、いずれか一方にのみ設けられる構成であってもよい。
図3に示すとおり、帯部3の第二面19には、第二帯部用面ファスナ9が表面に貼り付けられている。第二帯部用面ファスナ9は、長辺方向(横方向X)のサイズが略3cm〜7cm、短辺方向(縦方向Y)のサイズが略5cm〜15cmの範囲で形成された一般的な面ファスナであって、上述した第一帯部用面ファスナ7と当接して互いに係止(接続)する部品である。
上記第二帯部用面ファスナ9は、帯部3の第二面19における横方向Xの他方の端部(図3の左側端部、x軸正方向側)に短辺を合わせつつ、縦方向Yの下端(y軸負方向側)に長辺を合わせて貼り付けることが望ましい。
また、第二帯部用面ファスナ9は、帯部3の横方向Xの他方の端部(図3の左側端部、x軸正方向側)に被覆用面ファスナ15を備えている。本実施形態では、第二帯部用面ファスナ9と被覆用面ファスナ15とは、連続して一体的に形成されている。被覆用面ファスナ15は、上記第二帯部用面ファスナ15と係止(接続)して全面を被覆し、帯部3を着用者の腰部に巻き付ける際、第一面17に第二帯部用面ファスナ9が摺動して第一帯部用面ファスナ7の所望しない位置に第二帯部用面ファスナ9が係止(接続)してしまうことを防止するものである。
つまり、被覆用面ファスナ15は、第二帯部用面ファスナ9が帯1や着物を傷つけないようにするためのものである。
なお、被覆用面ファスナ15は、第一帯用面ファスナ7と接続されるものであってもよい。また、第二帯部用面ファスナ9と被覆用面ファスナ15とは、連続して一体的に形成されていなくてもよい。
上記被覆用面ファスナ15は、第二帯部用面ファスナ9の面積より大きく、全面を被覆可能な形状で形成することが望ましい。また、被覆用面ファスナ15は、第二帯部用面ファスナ9との接続位置近傍で横方向Xに折り返して互いに係止(接続)させるため、第二面19と同じ向きに係止面(接続面)を配向している。
また、図2及び図3に示すとおり、帯部3は縦方向Yの両端縁に第一補助面ファスナ11を備えている。第一補助面ファスナ11は、長辺方向(横方向X、長手方向)のサイズが略1cm〜4cmの範囲、短辺方向(縦方向Y、短手方向)のサイズが上記第二補助面ファスナ13の短辺方向(縦方向Y、短手方向)のサイズ以上で形成された一般的な面ファスナで、第二補助面ファスナ13と係止(接続)する。
第一補助面ファスナ11は、上述のとおり帯部3の一方の端部(x軸方向の端部)における縦方向Yの両端縁で、係止面(接続面)が第一面(裏面)17と同じ向きになるよう配設されている。また、着用者の腰部に帯部3を巻き付けて帯部3の一方の端部(x軸方向の端部)と他方の端部(x軸方向の端部)とを重ねた際、第一補助面ファスナ11を帯部3の他方の端部側(着用者側、z軸正方向側)に折り曲げて第二補助面ファスナ13と係止(接続)可能に配設することが望ましい。
なお、本実施形態では、第一補助面ファスナ11は、帯部3のy軸方向両端側に設けられているが、いずれか一方にのみ設けられる構成であってもよい。
上述にて説明した第一帯部用面ファスナ7、第二帯部用面ファスナ9、第一補助面ファスナ11、第二補助面ファスナ13及び被覆用面ファスナ15は、それぞれ対となる係止面(接続面)と係合(接続)可能であればよく、必ずしもオス面又はメス面を指定するものではない。
<結び部5の構造>
続いて、図4(a)(b)(c)を用いて結び部5の構造を詳細に説明する。図4(a)(b)(c)は、図1における結び部5の構造を示す図であって、図4(a)は、結び部5の左側面図であり、図4(b)は、結び部5の右側面図であり、図4(c)は、図4(a)の矢視Aを示す結び部5の断面図である。
結び部5は、通常の着付け時の結びによって形成される部位であり、着付後において着用者の腰部に配置されるものである。本実施形態における結び部5は、着用時に帯を結ぶことによって形成するものではなく、帯部3とは独立してあらかじめ形成してその形状が固定された帯の結びである。なお、本実施形態ではこの結び部5を丸帯における略二重太鼓の形状としているが、これに限定されるものではなく、袋帯、名古屋帯、半幅帯又は角帯等、種々の結び形状とすることができる。
つまり、結び部5は、太鼓結び以外にも角だし結び、文庫結び、貝の口結び、片蝶結び、一文字結び、のし結び、しだれ桜結び、蝶結び、蝶々結び、スイートピー結び、アネモネ結び、マリーゴールド結び、アイリス結び、フリージア結び、なでしこ結び等どのような結び方で構成されるものであってもよい。
図4(a)(b)(c)に示すとおり、結び部5は、縦方向Yに巻かれる縦布5Aと、横方向Xに巻かれる横布5Bと、から構成されている。縦布5A及び横布5Bは、一般的な着物用帯を用いて形成される種々の結びを再現可能な長辺方向及び短辺方向のサイズとすることが望ましい。
本実施形態では、縦布5Aを図4(a)に示すとおり所定の方法で巻き、一部を下方に配設して垂れ部21を形成している。また、図4(b)及び(c)に示すとおり、横布5Bは、半分に折ったうえで縦布5Aの中に一部を挿入し、端部を折り返して縦布5A挟んで配設している。縦布5A及び横布5Bの巻き及び配設を整えたうえで双方の位置が変更されないよう互いを縫製して固定されている。
また、図5に示すとおり、上述の手順で構成された結び部5が帯部3に固定される。より具体的には、帯部3の一方の端部の第二面(表面)19側に対して、結び部5の垂れ部21が配設されている側を縫製により接続している。これにより、帯部3と結び部5とが一体的に構成され、後述する方法で帯部3を着用者に巻き付けるのみで、結び部5が着用者の腰部で美しく配設される。なお、図5は、帯部3と結び部5との構成を示す模式図である。
3.簡易装着用帯1の使用方法
次に、図6(a)(b)(c)と、図7(a)及び(b)を用いて本実施形態における簡易装着用帯1の使用方法について詳細に説明する。図6(a)(b)(c)は、本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図6(a)は、帯部3を着用者の腰部に巻き付ける際の状態を示す模式図であり、図6(b)及び(c)は、第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9との係止(接続)を示す模式図である。
また、図7(a)及び(b)は、本実施形態における簡易装着帯1の装着方法を示す図であって、図7(a)は、第一補助面ファスナ11を操作する状況を示す模式図であり、図7(b)は、第一補助面ファスナ11と第二補助面ファスナ13との係止を示す模式図である。
図6(a)(b)(c)に示すとおり、本実施形態の簡易装着帯1を用いて着物を着用する際、着用者はまず着物に袖を通して掛襟、襟先及び褄下を整えた後に帯部3の第一面17を腰部に当接しつつ巻き付ける。この際、あらかじめ被覆用面ファスナ15を第二面(表面)19側に折り返して第二帯部用面ファスナ9と係止(接続)し、第二帯部用面ファスナ9全面を被覆しておく。
帯部3の他方の端部を、一方の端部と着用者の身体との間に挿入し、更に他方の端部を引いて帯部3で着用者の腰部及腹部を適度に押圧するよう巻き付ける。第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とは、上記被覆用面ファスナ15が第二帯部用面ファスナ9を被覆しているため、互いに係止することなく上記巻き付けを容易に行うことができる。
つまり、第二帯部用面ファスナ9は、簡易装着帯1や着物等に引っ掛け難い状態で第二帯部用面ファスナ9を第一帯部用面ファスナ7に接続することができる。
上記手順で帯部3を着用者の腰部に巻き付けた後、当該状態を固定するために第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とを係止(接続)させる。より具体的には、図6(b)に示すとおり、被覆用面ファスナ15と第二帯用面ファスナ9との係止(接続)を解除し、図6(c)に示すとおり第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とを当接して互いを係止(接続)する。これにより、着用者の腰部に対する帯部3の巻き付けが完了し、着物が着用者の身体に固定される。
次に、上記手順で巻き付けた帯部3の意図しない解除(剥がれること)を防ぐため、また帯部3の一方の端部と他方の端部とをより強固に固定(接続)するため、帯部3が備える第一補助面ファスナ11と第二補助面ファスナ13とを用いて帯部3の装着維持を補助する。
図7(a)に示すとおり、帯部3の一方の端部に配設された第一補助面ファスナ11(上下共に)を着用者の身体側(z軸正方向側)に折り返し、他方の端部を抱えつつ第二補助面ファスナ13と係止(接続)させる。これにより、第二帯部用面ファスナ7と第一帯部用面ファスナ9との係止(接続)位置に関わらず、帯部3の一方の端部と他方の端部とがより強固かつ広範囲に固定され、意図しない着付けの解除(剥がれること)や着用の乱れを好適に防止することができる。
以上の手順により、本実施形態における簡易装着帯1を用いた着物の着付が完了する。なお、本実施形態の簡易装着帯1は、特に礼装用の着物に合わせる丸帯を模した形状で構成しているが、これに限定されず、例えば浴衣の着付けに適した形状等、種々の帯形状に対応させることができるのは言うまでもない。
なお、被覆用面ファスナ15は、第一帯部用面ファスナ7と第二帯部用面ファスナ9とを接続した際に、第二帯部用面ファスナ9が余っていれば、折り返してその部分に貼り付けておいてもよい。これにより、第二帯部用面ファスナ9が簡易装着帯1を傷つけ難くなる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本発明の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
例えば、本発明に係る接続部材は、面ファスナ以外にもスナップボタンや通常のボタン等の接続部材を含む概念である。
本実施形態の簡易装着帯は、着用を補助する補助者がいなくても着用者のみで容易に装着可能で、装着状態を好適に維持し、着姿を美しく見せることができる和装用の帯である。
1…簡易装着帯
3…帯部
5…結び部
5A…縦布
5B…横布
7…第一帯部用面ファスナ(第一帯部用接続部材)
9…第二帯部用面ファスナ(第二帯部用接続部材)
11…第一補助面ファスナ(第一補助接続部材)
13…第二補助面ファスナ(第二補助接続部材)
15…被覆用面ファスナ(被覆用接続部材)
17…第一面(裏面)
19…第二面(表面)
21…垂れ部
X…横方向
Y…縦方向

Claims (6)

  1. 表面及び裏面を有する帯部と、前記表面側に配置される結び部と、を含む帯であって、
    前記帯部の前記裏面に設けられる第一帯部用接続部材と、
    前記表面に設けられ、前記第一帯部用接続部材と接続可能な第二帯部用接続部材と、
    前記帯部の短手方向両端の少なくともいずれか一方に設けられる第一補助接続部材と、
    前記帯部に設けられ、前記第一補助接続部材と接続可能な第二補助接続部材と、を含む帯。
  2. 前記第一補助接続部材が、前記帯部の短手方向両端の少なくともいずれか一方に突出し、接続面が前記裏面側に設けられおり、
    前記第二補助接続部材が、前記裏面側に設けられている請求項1記載の帯。
  3. 前記第二補助接続部材が、前記帯部の前記裏面の短手方向両端側の少なくともいずれか一方に設けられる請求項1又は2に記載の帯。
  4. 前記第一補助接続部材は、折り返して前記第二補助接続部材に接続可能である請求項1、2又は3記載の帯。
  5. 前記第二帯用接続部材と接続可能な被覆用接続部材を含む、請求項1乃至4に記載の帯。
  6. 前記第一帯用接続部材及び前記第二帯用接続部材、並びに、前記第一補助用接続部材及び前記第二補助用接続部材の少なくともいずれかが、面ファスナである請求項1乃至5記載の帯。

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